JP3236506U - 扁平型コアレスモータ - Google Patents

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光希 遠藤
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Abstract

【課題】EMCフィルターをブラシホルダ内に搭載可能とした扁平型コアレスモータを提供する。【解決手段】扁平型コアレスモータは、電動回動部と、ブラシホルダアセンブリ30と、アッパーカバーと、ボトムカバー45とを有する。ブラシホルダアセンブリは、ブラシホルダ34からなり、ブラシホルダは、回転軸の軸方向にロータに対して向かい合う第1の面とその反対側の第2の面を有し、第1の面上において、回転軸の周方向に配置された第1から第4のブラシボックス37a~37dを設け、隣接する第1と第2のブラシボックスの間および隣接する第3と第4のブラシボックスの間にはそれぞれ第1および第2のコンデンサC1、C2が配置され、隣接する第2と第3のブラシボックスの間および隣接する第4と第1のブラシボックスの間にはそれぞれ第1および第2のコイルL1、L2が配置される。【選択図】図5

Description

本願考案はEMCフィルターを搭載した扁平型コアレスモータに関する。
近年、自動車等のラジエータ冷却ファンやカーエアコン用コンデンサ冷却ファン等の自動車用ファンモータは低燃費を実現する為の軽量化、限られたスペースの中での薄型化、低コスト化等が要求されている。従来、自動車用ファンモータはブラシ付モータが使用され、モータの厚みを薄くするための扁平型のコアレスモータ構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
一方、自動車用ファンモータに関しては、自動車に搭載されたラジオ、ブルートゥース(登録商標)機器等への電波障害対策としてノイズ規制の要求が欧州をはじめインド等の諸外国においても高まっており、ノイズ削減のためのEMC対策として、EMCフィルターを搭載する必要がある。その場合、これら機器への影響を低減すべくEMCフィルターは電磁ノイズ発生源になるべく近く配置するのが好ましい。
EMC対策として、電源端子からブラシへの間に直列にコイルを配置したり、プラス端子とマイナス端子との間にコンデンサを設けるようにして、モータ用のブラシを載置するためのブラシホルダ内にEMCフィルターを搭載するようにしたブラシ付ファンモータが知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、特許文献2のモータはロータが鉄心タイプであるコアードモータであり、ロータがコイルを樹脂モールドした扁平型のコアレスモータではない。従来の扁平型コアレスモータにおいてはブラシホルダ内の空間が狭く、EMCフィルターをブラシホルダ内に搭載するのは困難なため、EMCフィルターをブラシホルダ内に搭載したものは実現されていない。
特開第2006-149019号公報 特開第2018―085865号公報
図1は本出願と同一出願人による関連技術である扁平型のコアレスモータの要部構成例を示す平面図であり、ここではブラシアセンブリ50の構成を示す。ブラシアセンブリの円盤状ブラシホルダ51は、ロータに対して回転軸の軸方向に向かい合う第1の面(表面)とその反対側(裏側)の面である第2の面を有し、図では第1の面に搭載された構成部品を示している。ブラシホルダ51の第1の面には、ブラシボックス52がロータの回転軸用の孔の周囲に等間隔で複数(ここでは4個)取り付けられている。それぞれのブラシボックス52の内部には、ブラシがその中で摺動可能に収容されている。
各ブラシはブラシボックス52の外部に設けられたトーションバネ54によってロータの回転軸(整流子)に向けて付勢されている。ブラシホルダ51,ロータ等のモータ構成部品はアッパーカバーとボトムカバーとの間に挟まれ、ブラシホルダ51はアッパーカバーとボトムカバーとの間に固定される。そのような固定のために、ブラシホルダ51に、ブラシホルダ固定用としてのリベット部56を複数(ここでは2箇所)設け、リベットによりブラシホルダ51をボトムカバーに固定するように構成されている。この場合、リベット部56はブラシホルダ51の第1の面上に突出する態様で設けられている。
このように、図1に示す扁平型のコアレスモータにおいては、トーションバネ54やリベット部56の存在によりブラシホルダ51内、即ち、ブラシホルダ51の面上にEMCフィルターを搭載するスペースを確保できていない。
本願考案は上記課題に鑑みてなされたものであって、EMCフィルターをブラシホルダ内に搭載可能とした扁平型コアレスモータを提供すること目的とするものである。
上記目的を達成するため、本願考案の態様に係る扁平型コアレスモータは、以下の構成を備える。
電動回動部とブラシホルダアセンブリを有すると共に、前記電動回動部と前記ブラシホルダアセンブリとを回転軸の軸方向両側から挟み込んでその内部に収容するアッパーカバーとボトムカバーとを有する扁平型コアレスモータであって、
前記ブラシホルダアセンブリのブラシホルダは、前記回転軸の軸方向にロータに対して向かい合っている第1の面とその反対側の面である第2の面を有し、
前記第1の面上において、
前記ロータの回転軸の周方向に沿って配置された第1から第4のブラシボックスが設けられ、各前記ブラシボックス内にはブラシがその中で摺動可能に収容され、各前記ブラシはそれぞれ各前記ブラシボックス内に設けられたばねによって前記回転軸方向に整流子に対して付勢され、
隣接する前記第1と第2のブラシボックスの間および隣接する前記第3と第4のブラシボックスの間にはそれぞれ第1および第2のコンデンサが配置可能であり、
隣接する前記第2と第3のブラシボックスの間および隣接する前記第4と第1のブラシボックスの間にはそれぞれ第1および第2のコイルが配置可能であり、
前記第1および第2のコンデンサと前記第1および第2のコイルとで、または前記第1および第2のコンデンサと前記第1および第2のコイルとの一方で、EMCフィルターを構成し、
前記ブラシホルダの前記第2の面の複数箇所には固定用部材が設けられ、該固定用部材を用いて前記ブラシホルダを前記ボトムカバーに固定するようにした、扁平型コアレスモータ。
このように構成された本願考案による扁平型コアレスモータにおいては、トーションばねをなくし、それに代えて、特許文献2のようにブラシボックス内にコイルバネを入れるようにすることで、ブラシホルダの第1の面上のトーションばねのスペースを不要にした。更には、ブラシホルダ固定用としてのリベット部をブラシホルダの第1の面上に突出した態様で設けることに代えて、ブラシホルダ固定用部材をブラシホルダの第2の面に設けるようにすることで、ブラシホルダの第1の面上に設けられたリベット部(ブラシホルダ固定用部材)のスペースを不要にした。
このような構成により、EMCフィルターを、電磁ノイズ発生源に近いブラシホルダ内に搭載可能としたものである。また、共通のブラシホルダを、いずれのEMCフィルターの構成例にも適用可能としたものである。
本願考案の他の目的、特徴及び利点は添付図面に関する以下の本願考案の実施例の記載から明らかになるであろう。
本願考案の関連技術である扁平型のコアレスモータの要部構成例を示す平面図である。 本願考案の実施例の扁平型コアレスモータの断面図である。 実施例の扁平型コアレスモータを、電動回動部の回転軸の軸方向に分解した分解斜視図である。 実施例の扁平型コアレスモータの一部を取り除いてその内部構造を部分的に示した斜視図である。 実施例の扁平型コアレスモータのボトムカバーおよびそれに収容されたブラシアセンブリ等の構成部品を回転軸の軸方向に分解した分解斜視図である。 実施例の扁平型コアレスモータのボトムカバーおよびそれに収容されたブラシアセンブリ等の構成部品を回転軸の軸方向に分解した分解斜視図である。 実施例の扁平型コアレスモータの底面図である。 実施例の扁平型コアレスモータのボトムカバーおよびそれに収容された構成部品の平面図である。 実施例の扁平型コアレスモータにおける、EMCフィルターのブラシホルダへの搭載例を示す平面図である。 図9Aの電気回路図である。 実施例の扁平型コアレスモータにおける、EMCフィルターのブラシホルダへの別の搭載例を示す平面図である。 図10Aの電気回路図である。 実施例の扁平型コアレスモータにおける、EMCフィルターのブラシホルダへの更に別の搭載例を示す平面図である。 図11Aの電気回路図である。 実施例の扁平型コアレスモータにおける、ブラシホルダの構成部品の搭載例を示す平面図である。 図12Aの電気回路図である。
以下、本願考案を実施するための形態について図面を用いて例示的に詳しく説明する。
以下で説明される個別の実施形態は、本願考案の上位概念、中位概念及び下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本願考案の技術的範囲は、実用新案登録請求の範囲によって確立されるものであり、以下の個別の実施形態によって限定されるものではない。
図2乃至図8等を参照して、本願考案の実施例による扁平型コアレスモータ100の構造の一例を説明する。
図2は、本実施例の扁平型コアレスモータ100の断面図である。モータ100は電動回動部1を有し、電動回動部1は、その回転軸(シャフト)4とともに回転するようにアッパーカバー40とボトムカバー(エンドカバー)45によって支持されている。
図3は、モータ100を、電動回動部1の回転軸4の軸方向に分解した分解斜視図であり、図4は、組み立てられたモータ100の一部を取り除いてその内部構造を部分的に示した斜視図であり、図5は、図3の最下部に示すボトムカバー45およびそれに収容されたブラシアセンブリ等の構成部品を回転軸4の軸方向に分解した分解斜視図であり、図6は、図5同様に図3の最下部に示すボトムカバー45およびそれに収容されたブラシアセンブリ等の構成部品を回転軸4の軸方向に分解した分解斜視図であり、ボトムカバー45の底面側から見た図である。図7は、モータ100の底面図であり、図8は、ボトムカバー45およびそれに収容された構成部品の平面図である。
これらの図から明らかなように、モータ100は、電動回動部1とブラシホルダアセンブリ30を有すると共に、電動回動部1とブラシホルダアセンブリ30とを回転軸4の軸方向両側から挟み込んでその内部に収容するアッパーカバー40とボトムカバー45とを有している。アッパーカバー40とボトムカバー45は、それぞれ電動回動部1の回転軸4が回転可能なように軸支する軸受けを支持している。
電動回動部1はロータ10と整流子20を有し、ロータ10と整流子20は、回転軸4と一体的に回転するように回転軸4に固定されている。ロータ10は、図2、図3に示すように、コアが無く巻線を樹脂で固めた円盤状の扁平なロータである。
ブラシホルダアセンブリ30は、円盤状のブラシホルダ34からなる。図3等に示すように、ブラシホルダ34は、ロータ10と向い合っている第1の面(表面)とその反対側の面(裏面)の第2の面を有している。ブラシホルダ34の第1の面には、ブラシボックス37が、回転軸4を通す孔の周囲に複数(ここでは4個)取り付けられている。各ブラシボックス37(37a、37b、37c、37d)の内部には、ブラシ38(38a、38b、38c、38d)がその中で摺動可能に収容されている。それぞれのブラシボックス37は、それぞれに収容されたブラシ38の摺動方向(進退方向)が回転軸(シャフト)4の軸方向に向くようにブラシホルダ34に固定されるように取り付けられている。ブラシボックス37(37a、37b、37c、37d)の中の各ブラシ38(38a、38b、38c、38d)は、特許文献2のように各ブラシボックス37内に収容されたばね、例えば、コイルバネによってそれぞれ回転軸4の方向に付勢されている。
回転軸4に固定された整流子20は、回転軸4と同心円状の外周面を有し、その外周面は、複数に等間隔に分割されてセグメントを構成し、そのセグメント間は絶縁されている。整流子20の径方向に露出したセグメントの外周面は、各ブラシ38が付勢される方向の、各ブラシ38の先端の面と互いに面で電気的に接触するように配置されている。各ブラシ38の先端と接触するセグメントは、整流子20の回転に応じて次々に移っていくことで、ロータ10に給電するためのセグメントは、整流子20の回転に応じて切り替わる。
アッパーカバー40とボトムカバー45の間において、ブラシホルダ34の外周に沿って等間隔に複数極(例えば6極)の永久磁石片43が配置されている。直流電源のプラス端子とマイナス端子からのリードワイヤ(給電線)12は、正極のリードワイヤ12a、負極のリードワイヤ12b(図5参照)から正極ターミナル13a、負極ターミナル13b等を介してブラシ38(38a、38b、38c、38d)に給電される(後述の図9B等参照)。この結果、これら磁石片、ロータ、そしてセグメント(整流子片)からなる直流モータが提供される。
ここで、アッパーカバー40とボトムカバー45との固定方法等について説明する。
アッパーカバー40とボトムカバー45は、電動回動部1とブラシホルダアセンブリ30とを回転軸4の軸方向両側から挟み込んでその内部に収容する。アッパーカバー40とボトムカバー45を向かい合った状態で互いに固定すべく、ボトムカバー45の外周縁に複数(ここでは3個)の孔22を、例えば、等間隔で設け、同様にアッパーカバー40の外周縁に複数(ここでは3個)の孔24をボトムカバー45の孔22にそれぞれ対向する位置に設ける。ボトムカバー45において、例えば、各孔22に隣接して凸部25を位置決め部材として設け、更に、アッパーカバー40において、各孔24に隣接して孔27を凸部25に対応する位置に設ける(図3参照)。ボトムカバー45の各凸部25をアッパーカバー40の対応する各孔27に挿入して位置決めし、磁石の磁力と、両カバー間に注入される防水シール材のシール性により両カバーを互いに固定する。なお、アッパーカバー40とボトムカバー45の固定方法はこれに限らず、周知の他の方法を用いて良い。
このようにアッパーカバー40とボトムカバー45を固定した状態で、アッパーカバー40の各孔24とボトムカバー45の対応する各孔22との3対の孔に対してそれぞれボルト(図示せず)を通し、図示しないブラケット等に固定することで、本実施例の扁平型コアレスモータ100を当該ブラケットに搭載する。なお、扁平型コアレスモータ100のブラケット等への搭載方法はこれに限らず、周知の他の方法を用いて良い。
また、図5、図6、図7等に示すように、ブラシホルダ34は、第2の面(裏面)に、ブラシホルダ34(ブラシホルダアセンブリ30)をボトムカバー45に固定するための固定用部材が設けられている。固定用部材の一例として、ブラシホルダ34の第2の面に、下方に突出するように複数(ここでは2個)の凸部39(図6参照)を設け、各凸部39を絶縁板36の対応する各孔33から下方に突出するようにブラシホルダ34を絶縁板36に載置し、その状態でさらにボトムカバー45に載置する。その際、各凸部39はボトムカバー45の対応する各孔35から下方に突出され、固定具、例えば、プシュッナットまたは止め輪32等により固定され、それにより、ブラシホルダ34(ブラシホルダアセンブリ30)はボトムカバー45に固定される。
なお、ブラシホルダ34のボトムカバー45への固定方法はこれに限らず、周知の他の方法を用いて良い。その場合、ブラシホルダ34をボトムカバー45へ固定する部材は、ブラシホルダ34の第1の面上への構成部品の搭載を妨げることが無いよう、ブラシホルダ34の第1の面上に突出しないよう構成されていれば良い。
また、図3における符号26は波ワッシャ、28はドレインパイプを示す。
次に、EMCフィルターのブラシホルダ34への搭載例を図9A、図9B、図10A、図10B、図11A、図11B、図12A、図12Bを参照して説明する。
図9Aは、ブラシホルダ34に2つのコンデンサC1、C2および2つのコイル(チョークコイル)L1、L2を搭載してEMCフィルターを構成した例のブラシアセンブリ30の平面図であり、図9Bはその回路配線図である。図9Aの例においては、隣接するブラシボックス37a、37bの間にコンデンサC1を配置すると共に、回転軸用の孔を介して反対側の隣接するブラシボックス37c、37dの間にコンデンサC2を配置している。更に、隣接するブラシボックス37b、37cの間にコイルL1を配置すると共に、回転軸用の孔に対して反対側の隣接するブラシボックス37a、37dの間にコイルL2を配置している。
図9Bに示すように、正極のリードワイヤ12aに接続された正極ターミナル13aはコイルL2を介してターミナル13cに接続され、ターミナル13cはコンデンサC1、C2の一端に接続されている。更に、ターミナル13cは、ピグテイル14aを介してブラシ38aに接続されると共に、ピグテイル14dを介してブラシ38dに接続されている。他方、負極のリードワイヤ12bに接続された負極ターミナル13bはコイルL1を介してターミナル13dに接続され、ターミナル13dはコンデンサC1、C2の他端に接続されている。更に、ターミナル13dは、ピグテイル14bを介してブラシ38bに接続されると共に、ピグテイル14cを介してブラシ38cに接続されている。
即ち、図9A、図9Bに示すように、ブラシホルダ34の第1の面(表面)に配置されたブラシボックス37a、37d内のブラシ38a、38dはそれぞれピグテイル14a、14dを介してブラシホルダ34の樹脂に一体成型されたターミナル13cに接続され、更には、ブラシホルダ34の第1の面に配置されたコンデンサC1、C2の一端もターミナル13cに接続されている。また、ブラシホルダ34の第1の面に配置されたコイルL2の一端はターミナル13cに接続され、他端はブラシホルダ34の樹脂に一体成型されたターミナル13aに接続されている。
同様に、ブラシホルダ34の第1の面(表面)に配置されたブラシボックス37b、37c内のブラシ38b、38cはそれぞれピグテイル14b、14cを介してブラシホルダ34の樹脂に一体成型されたターミナル13dに接続され、更には、ブラシホルダ34の第1の面に配置されたコンデンサC1、C2の他端もターミナル13dに接続されている。また、ブラシホルダ34の第1の面に配置されたコイルL1の一端はターミナル13dに接続され、他端はブラシホルダ34の樹脂に一体成型されたターミナル13bに接続されている。
図10Aは、ブラシホルダ34に2つのコイル(チョークコイル)L1、L2を搭載してEMCフィルターを構成した例のブラシアセンブリ30の平面図であり、図10Bはその回路配線図である。図10Aの例においては、図9Aの例における2つのコンデンサC1、C2を除去したものである。
図11Aは、ブラシホルダ34に2つのコンデンサC1、C2を搭載してEMCフィルターを構成した例のブラシアセンブリ30の平面図であり、図11Bはその回路配線図である。図11Aの例においては、図9Aの例における2つのコイル(チョークコイル)L1、L2を除去したものである。2つのコイル(チョークコイル)L1、L2を除去したため、これらに代わり、例えば、ジャンパー線J1、J2がそれぞれブラシホルダ34の第1の面(表面)に配置される。
図12Aは、図9Aの例における2つのコンデンサC1、C2および2つのコイル(チョークコイル)L1、L2を共に除去した例のブラシアセンブリ30の平面図であり、図12Bはその回路配線図である。この場合も、2つのコイルL1、L2を除去したため、これらに代わり、図11A、図11Bと同様にジャンパー線J1、J2がそれぞれブラシホルダ34の第1の面(表面)に配置される。
上記の図9A、図9B、図10A、図10B、図11A、図11Bに示すEMCフィルターは、電磁ノイズ発生源に近いブラシホルダ内に搭載されているため電磁ノイズを効率良く削減できる。
なお、EMCフィルターのこれら構成のうちのいずれを採用するかは適宜選択可能である。
また、このようにブラシホルダ34を構成することで、共通のブラシホルダ34を図9A、図9B、図10A、図10B、図11A、図11B、図12A、図12BのいずれのEMCフィルターの構成例にも適用可能であり、従って、これらEMCフィルターの構成例毎に個別にブラシホルダ34を設計、製作する必要はない。
即ち、図12Aに示すブラシホルダ34からジャンパー線J1、J2を除いたブラシホルダ34を共通のブラシホルダ34として用意することで、図9A、図10A、図11A、図12Aのいずれの構成例にも容易に適用可能となる。
言い換えれば、コンデンサC1、C2およびコイル(チョークコイル)L1、L2が無い状態で成立する回路構成となるようにブラシホルダ34の樹脂に一体成型されたターミナルを備えたブラシホルダ34を共通のブラシホルダ34として用意することで、図9A、図10A、図11A、図12Aのいずれの構成例にも容易に適用可能となる。
このように、本願考案の扁平型のコアレスモータにおいては、EMCフィルターを搭載するスペースをブラシホルダ34内に確保することが可能となり、電磁ノイズ発生源に近くEMCフィルターを配置できることから、効率良くノイズを削減できる。特に、本願考案の扁平型のコアレスモータを自動車用ファンモータとして用いた場合には、自動車に搭載されたラジオ、ブルートゥース(登録商標)機器等への電波障害を効率的に排除できる。
以上のように、本願考案の扁平型のコアレスモータは、
電動回動部とブラシホルダアセンブリを有すると共に、電動回動部とブラシホルダアセンブリとを回転軸の軸方向両側から挟み込んでその内部に収容するアッパーカバーとボトムカバーとを有する扁平型コアレスモータであって、
ブラシホルダアセンブリのブラシホルダは、回転軸の軸方向にロータに対して向かい合っている第1の面とその反対側の面である第2の面を有し、
第1の面上において、
ロータの回転軸の周方向に沿って配置された第1から第4のブラシボックスが設けられ、各ブラシボックス内にはブラシがその中で摺動可能に収容され、各ブラシはそれぞれ各ブラシボックス内に設けられたばねによって回転軸方向に整流子に対して付勢され、
隣接する第1と第2のブラシボックスの間および隣接する第3と第4のブラシボックスの間にはそれぞれ第1および第2のコンデンサが配置可能であり、
隣接する第2と第3のブラシボックスの間および隣接する第4と第1のブラシボックスの間にはそれぞれ第1および第2のコイルが配置可能であり、
第1および第2のコンデンサと第1および第2のコイルとで、または第1および第2のコンデンサと第1および第2のコイルとの一方で、EMCフィルターを構成し、
ブラシホルダの第2の面の複数箇所には固定用部材が設けられ、該固定用部材を用いてブラシホルダとボトムカバーを固定するようにした、扁平型コアレスモータである。
このように構成された本願考案による扁平型コアレスモータにおいては、トーションばねをなくし、それに代えて、特許文献2のようにブラシボックス内にコイルバネを入れるようにすることで、ブラシホルダの第1の面上のトーションばねのスペースを不要にした。更には、ブラシホルダ固定用としてのリベット部をブラシホルダの第1の面上に突出した態様で設けることに代えて、ブラシホルダ固定用部材をブラシホルダの第2の面に設けるようにすることで、ブラシホルダの第1の面上に突出して設けられたリベット部(ブラシホルダ固定用部材)のスペースを不要にした。
このような構成により、EMCフィルターを、電磁ノイズ発生源に近いブラシホルダ内に搭載可能にできたものである。また、共通のブラシホルダを、EMCフィルターの各構成例に適用可能としたものである。
以上のように本願考案の実施態様について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本願考案はその趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
30 ブラシホルダアセンブリ
32 止め輪(プシュッナット)
34 ブラシホルダ
37 ブラシボックス
40 アッパーカバー
45 ボトムカバー
C1、C2 コンデンサ
L1、L2 コイル(チョークコイル)
J1、J2 ジャンパー線

Claims (3)

  1. 電動回動部とブラシホルダアセンブリを有すると共に、前記電動回動部と前記ブラシホルダアセンブリとを回転軸の軸方向両側から挟み込んでその内部に収容するアッパーカバーとボトムカバーとを有する扁平型コアレスモータであって、
    前記ブラシホルダアセンブリのブラシホルダは、前記回転軸の軸方向にロータに対して向かい合っている第1の面とその反対側の面である第2の面を有し、
    前記第1の面上において、
    前記ロータの回転軸の周方向に沿って配置された第1から第4のブラシボックスが設けられ、各前記ブラシボックス内にはブラシがその中で摺動可能に収容され、各前記ブラシはそれぞれ各前記ブラシボックス内に設けられたばねによって前記回転軸方向に整流子に対して付勢され、
    隣接する前記第1と第2のブラシボックスの間および隣接する前記第3と第4のブラシボックスの間にはそれぞれ第1および第2のコンデンサが配置可能であり、
    隣接する前記第2と第3のブラシボックスの間および隣接する前記第4と第1のブラシボックスの間にはそれぞれ第1および第2のコイルが配置可能であり、
    前記第1および第2のコンデンサと前記第1および第2のコイルとで、または前記第1および第2のコンデンサと前記第1および第2のコイルとの一方で、EMCフィルターを構成し、
    前記ブラシホルダの前記第2の面の複数箇所には固定用部材が設けられ、該固定用部材を用いて前記ブラシホルダを前記ボトムカバーに固定するようにした、扁平型コアレスモータ。
  2. 前記ブラシホルダの第1の面上に、前記第1および第2のコイルのいずれも配置しない場合は、それに代えて第1および第2のジャンパー線をそれぞれ配置するようにした、請求項1に記載の扁平型コアレスモータ。
  3. 前記ブラシホルダの第1の面上に、前記第1および第2のコイル、前記第1および第2のコンデンサ、および前記第1および第2のジャンパー線のいずれも配置していない前記ブラシホルダを、共通のブラシホルダとして用いる、請求項2に記載の扁平型コアレスモータ。
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