JP3235718U - 岡持 - Google Patents

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栄嗣 鈴木
功 藤岡
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大建都市開発株式会社
株式会社藤岡木工所
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Abstract

Figure 0003235718000001
【課題】運搬時には食品容器の位置ズレを抑制し、食品容器の取り出し、及び収納がし易い岡持を提供する。
【解決手段】岡持10の収容空間の前部に外部と連通する開口を有する。左右両側板12、14には、食品容器を載せる棚プレート30が水平に架設される。棚プレート30は、第1位置と、棚プレート30が前記開口から外方に露出して、食品容器の取り出し、または食品容器を載せることが可能な第2位置間を往復移動自在に前記左右両側板に対してスライド自在に配置される。棚プレート30には、棚プレート30が第2位置に位置した際に、前記開口から外部に露出する嵌合孔32、33が設けられている。嵌合孔32、33は食品容器が上方へ離脱可能に嵌合する。
【選択図】図2

Description

本考案は、岡持に関する。
従来、特許文献1の岡持が提案されている。この岡持は、器体の底板に載置された中底板にスティック挿着孔が所要の間隔で複数配置されている。前記器体の側壁が囲む上面開口は前記側壁に対して開閉自在に蓋板が設けられている。中底板に載置された食品容器は、前記スティック挿通孔に離脱可能に挿入された複数のスティックにより、運搬時の位置ずれを規制できるようにされている。特許文献1の岡持は、食品容器を蓋体が開放された上面開口から取り出し、または、前記上面開口から器体内に収納するようにされている。
特許文献2の岡持は、筒体の周壁には、どんぶり等の容器が出し入れ可能な開口を有した切り欠きが設けられている。前記筒体に対して、その周壁の周りに沿うように回転自在に蓋部が配置されて、当該蓋部が回転することにより前記開口を開閉自在としている。筒体の内部には複数段に配置された棚が配置されている。各棚には、食品容器の移動を抑制する凹部が設けられている。
実開平2-119136号公報 実開昭56-88661号公報
特許文献1の岡持は、器体の上面開口から食品容器の取り出し、または収納を行うことになる。このため、テーブル等に岡持を置いた場合、食品容器を器体の上面よりも上方へ持ち上げることになる。この結果、器体からの食品容器の取り出し、または器体への食品容器の収納がし難い問題がある。
特許文献2の岡持は、棚に設けられた凹部に食品容器を載置するようにしており、食品容器の取り出し時には、筒体内において、食品容器を持ち上げて取り出す必要がある。しかし、食品容器の取り出し時には、上に位置する他の棚、或いは天板等があるため、手または食品容器が干渉して持ち上げ難い問題がある。
本考案の目的は、上記課題を解決して、運搬時の食品容器の位置ズレを抑制し、食品容器の取り出し、及び収納がし易い岡持を提供することにある。
上記問題点を解決するために、本考案の岡持は、食品容器を収容する収容空間が左右両側板、天板及び底板にて区画され、前記収容空間の前部に外部と連通する開口を有し、前記開口が蓋にて開閉自在に設けられ、前記左右両側板には、前記食品容器を載せる棚プレートが水平に架設され、前記棚プレートは、前記食品容器を前記収容空間内に収容可能な第1位置と、前記蓋が前記開口を開放している状態で、前記棚プレートが前記開口から外方に露出して、前記食品容器の取り出し、または前記食品容器を載せることが可能な第2位置間を往復移動自在に前記左右両側板に対してスライド自在に配置され、前記棚プレートには、前記棚プレートが前記第2位置に位置した際に、前記開口から外部に露出する嵌合部が設けられ、前記嵌合部は前記食品容器が上方へ離脱可能に嵌合するものである。
上記構成により、食品容器が嵌合部に嵌合されて、棚プレートが第1位置に位置する状態で、岡持が運搬されるときには、前記食品容器は位置ずれをおこすことがない。
食品容器を岡持から出す時には、前記蓋を人が操作して前記開口を開放した状態で、人が棚プレートを第1位置から第2位置へ移動させる。棚プレートを第2位置へ移動させると、食品容器を嵌合した嵌合部は、開口から外部に露出する。このため、嵌合部に嵌合した食品容器の上方は、他の棚プレート等がない自由空間となる。この状態で、人が食品容器を上方へ持って移動させることにより、食品容器を嵌合部から容易に外すことができる。
また、食品容器を棚プレートに載せる場合、人が棚プレートを第2位置に位置させる。このことにより、嵌合部が露出する。この嵌合部に対して、人が食品容器を上方から嵌合させて棚プレートに載置した後、人が第1位置へ棚プレートを移動させればよい。
前記嵌合部が嵌合孔としてもよい。
嵌合部を嵌合孔としても、上記した作用を容易に実現できる。
前記蓋の裏面には、カトラリーを吊り下げる吊り下げ部が設けられていてもよい。岡持にカトラリーを吊り下げる吊り下げ部を有することにより、岡持が運搬する食品容器に盛られた食品と、当該食品を食することに使用されるカトラリーを同時に運ぶことができる。
前記蓋は、前記開口を開放した状態において、前記左右両側板の内面に水平に形成されたガイド溝に対して摺動自在に配置可能に設けられていてもよい。上記構成により、前記左右両側板の内面に水平に形成されたガイド溝にて摺動自在に前記開口を開放した蓋を配置することができるため、蓋の置き場に困ることはない。
前記左右両側板の内面には、前記棚プレートを水平に架設する一対のスライド溝が、複数対で上下方向に配置され、前記スライド溝の対棚プレートの数よりも多くしていることが好ましい。
上記の構成により、いずれかの棚プレートを、何れかの対のスライド溝に対して選択的配置することができる。すなわち、棚プレートの配置は任意に変更が可能であり、食品容器の高さに応じて、棚プレートの配置位置を変更することができる。
前記左右両側板の上部にはそれぞれ手がかり凹部が設けられていてもよい。上記構成により、手がかり凹部にて、岡持を把持することが可能となる。
本考案によれば、運搬時には食品容器の位置ズレが抑制されるとともに、食品容器の取り出し、及び収納がし易い効果がある。
一実施形態の岡持の斜視図である。 棚プレートを第2位置に位置させた状態、及び、蓋を左右の側板間に水平に配置した状態の岡持の斜視図である。 岡持の手がかり凹部及び長孔に風呂敷を通した状態の斜視図である。 蓋を外した状態の岡持の正面図である。 (a)は前後方向で切断した岡持の断面図、(b)は棚プレートのストッパがスライド溝の係止凹部と係止した状態の拡大断面図である。 手がかり凹部及び長孔の近傍の岡持の要部断面図である。 (a)は岡持の横断面図、(b)及び(c)は蓋の嵌合凸状と嵌合溝の近傍の拡大断面図である。 食品容器を棚プレートの嵌合孔に嵌合した状態で、岡持に収納した例の岡持の縦断面図である。 蓋の裏面側から見た蓋の斜視図。 (a)は棚プレートの斜視図、(b)は棚プレートのストッパ近傍の斜視図である。
(実施形態)
(岡持10の概要)
以下、本考案を具体化した実施形態の岡持を図1~図10(a)及び図10(b)を参照して説明する。
図1、図4及び図5(a)に示すように、岡持10は、直方体状をなしている。岡持10は、左右の側板12、14、側板12、14の後端部間に一体に連結された背板16、側板12、14及び背板16の上下両端部に一体に連結された天板18及び底板20、側板12、14、天板18及び底板20の前端に配置される蓋22を有する。
蓋22は、側板12、14、天板18及び底板20の前端で囲まれた開口を開閉可能としている。側板12、14、天板18、底板20、及び前記開口を覆う蓋22にて、食品容器Yの収容空間Sが形成される(図8参照)。収容空間Sには、後述する複数の棚プレート30が、側板12、14間に架設される。
なお、本明細書は、岡持10の蓋22側を前、背板16側を後とする。蓋22側を前にして、右側を右とし、左側を左とする。
(岡持の形状及び材質)
本実施形態の岡持10の形状は、直方体状としている。なお、岡持10の形状は、直方体状に限定するものではなく、他の三次元形状、例えば立方体であってもよい。本実施形態の側板12、14、天板18、底板20、蓋22及び後述する棚プレート30は、セルロース樹脂板から形成されている。側板12、14、天板18、底板20、蓋22及び後述する棚プレート30の材質はセルロース樹脂に限定するものではなく、木材、合板、合成樹脂、金属であってもよい。
(側板12、14)
図1及び図5に示すように、側板12、14は、長方形状に形成されている。図4に示すように、側板12、14の内面には、相互に同じ高さを共有した対となるスライド溝13、15が、複数対、上下方向に並んで凹設されている。
最上位置に位置するスライド溝13、15を除いて、これらよりも下方に位置するスライド溝13、15は、等ピッチで配置されているが、必ずしも等ピッチである必要はない。最上位置に位置するスライド溝13、15は、後述する蓋板23をスライドするためのガイド溝に相当する。
同じ高さを共有して対の組となるスライド溝13、15には、後述する棚プレート30が係入されて水平となるように架設される。すなわち、スライド溝13、15は、水平となるように前後方向に延出されている。スライド溝13、15の前後両端は開放されている。スライド溝13、15の後端は背板16に閉塞されている。スライド溝13、15の前端は、前記開口を前記蓋22が覆っている状態では、当該蓋22により前記開口が閉塞され、当該蓋22が開口を開放した際に開放される。
最上位置に位置するスライド溝13、15を除いて、これらよりも下方に位置するスライド溝13、15は、前後方向の中央部よりも前方寄りの部位の上面には、図5(a)、図5(b)に示すように係止凹部17が形成されている。なお、図5(b)は、側板14のスライド溝15に形成された係止凹部17が示されている。
係止凹部17のスライド溝13、15に対する前後方向の位置は、後述する棚プレート30が、岡持10の開口から外方へ露出した際に、その棚プレート30が載せている食品容器Yの取り出し易い位置である。この食品容器Yの取り出し易い位置は、逆に、岡持10の開口から外方へ露出した棚プレート30に対して載せやすい位置でもある。
図1及び図6に示すように、側板12、14の上端において、前後方向の略中央部には、手がかり凹部12b、14bが前後方向に延出されている。手がかり凹部12b、14bは、人の手の差し入れが可能な大きさに形成されている。手がかり凹部12b、14bに手が差し入れられた時には、当該手の指が、上に位置する天板18に掛け止め可能である。
図1に示すように、側板12、14は、前端側の上部を除いて中央部及び下部が前方へ張り出されている。この張り出された部位の上端が段部12c、14cとなっている。また、この張り出された部位の前端は、丸められてラウンドエッジとなっている。
図7(b)及び図7(c)に示すように、前記側板12、14において、張り出された部位の内面には嵌合溝12d、14dが上下方向に延出されている。嵌合溝12d、14dは上下両端が開放されている。図1に示すように、側板12、14の後端は、丸められてラウンドエッジとなっている。
(背板16)
背板16は、長方形状に形成されている。図5(a)、図7に示すように、背板16は、側板12、14の後端面に対して、図1に示す雇い実Mの工法等が採用されて接着固定されている。これにより、収容空間Sの後部が閉塞されている。背板16の外面は、前記側板12、14の後端の前記ラウンドエッジと段差がないように接している。
(天板18)
図4及び図5(a)に示すように、天板18は、側板12、14及び背板16の上端に形成された係止段部12a、14a、16aに対して掛止された状態で、接着固定されている。天板18の上面は、側板12、14及び背板16の上端面と面一となっている。
図1及び図6に示すように、天板18の左右両端において、前後方向の略中央部には、一対の長孔19が前後方向に延出されている。図6に示すように、各長孔19は、手がかり凹部12b、14bと連通している。各長孔19及び手がかり凹部12bは、風呂敷40、ひも、バンド等の挿入が可能である。図3は、岡持10の底板20下方を通過した風呂敷40の両端が、手がかり凹部12b、14b及び長孔19を通した状態で、天板18上で結ばれた状態が図示されている。
(底板20)
図4に示すように底板20は、長方形状に形成されている。底板20の左右両端は、側板12、14の下端内面に対して当接した状態で接着固定されている。岡持10を地面等の水平面上に載置した際に、側板12、14の下端面が当該水平面に対して接するとともに、底板20は、前記水平面から離間するように配置されている。
(蓋22)
図1、図9に示すように、蓋22は、蓋板23と、蓋板23の上端に連結された化粧板24と、蓋板23の裏面側に設けられた吊り下げ部としてのカトラリー収納部25を有する。図9に示すように蓋板23は、長方形状に形成されている。蓋板23は、前記最上位置に位置するスライド溝13、15に対してスライド自在に係入可能な厚みを有している。
図7(a)及び図7(b)に示すように、蓋板23の左右両端面には、嵌合凸状23aが左右方向へ突出されるとともに上下方向へ延出されている。蓋板23は、嵌合凸状23aが側板12、14の嵌合溝12d、14dに対して上方から着脱自在に嵌合可能となっているとともに上下方向へスライド自在とされている。
図9に示すように、化粧板24は、蓋板23の上端に対して直角に後方へ向かって張り出すように連結されている。図9に示すように、化粧板24の左右両端部の下面には、ブロック状をなす一対のストッパ26が連結されている。左側のストッパ26の左端面及び右側のストッパ26の右端面には、指掛け用凹み26aが凹設されている。
図1、図7(a)、図7(b)に示すように、嵌合凸状23aが側板12、14の嵌合溝12d、14dに対して嵌合された際、ストッパ26は、図1に示すように段部12c、14cに係止するように配置されている。
図1に示すようにストッパ26が段部12c、14cに係止した状態で、蓋22は前記開口を閉鎖する。以下、この状態を蓋22の閉鎖状態という。前記閉鎖状態では、蓋22の化粧板24は、天板18と面一となるように配置されている。また、前記閉鎖状態では、各ストッパ26の外表面は、側板12、14の外表面と面一となるように配置されている。さらに、蓋22の閉鎖状態では、側板12、14において、段部12c、14cを有する張り出された部位のラウンドエッジは蓋板23の外表面と段差がないように接するように配置されている。
さらに、蓋22の閉鎖状態では、図5(a)に示すように、蓋板23は、下端面が側板12、14及び背板16の下端面と同一高さとなるとともに、その内面が底板20の前端面に接するように配置されている。
(蓋22の離脱)
蓋22が側板12、14の嵌合溝12d、14dから上方へ抜き出された場合、蓋22は、図4に示すように、スライド溝13、15群のうち、最上位置に位置するスライド溝13、15に対して蓋板23を差し入れることが可能となっている。図2に示すように、この場合、裏面側を上側に向けた状態で、かつ、ストッパ26が、側板12、14の前端面に係止されるところまで、蓋22を収容空間Sに納めることが可能である。
(カトラリー収納部25)
図9に示すように、カトラリー収納部25は、一対の立桟27と、両立桟27間に配置された横桟28とから構成されている。一対の立桟27は、上下方向に延出するように相互に平行に、かつ、両ストッパ26の相互に対向する端面に接して配置されて、蓋板23の内面に対して接着等により固定されている。横桟28は、両立桟27間にH状に配置されて、両立桟27及び蓋板23の裏面に対して固定されている。図9に示すように両立桟27及び横桟28の前後幅は、化粧板24の前後幅以下とされている。
横桟28には、複数の吊り下げ孔28aが左右方向に並ぶように穿孔されている。吊り下げ孔28aは、ナイフ、フォーク、スプーン等のカトラリーKの柄が上方から挿入可能となっている(図5(a)参照)。
また、図5(a)に示すように、吊り下げ孔28aは、柄の先のカトラリーKの機能部位、例えば、スプーンの場合は「つぼ」が、スプーンの場合は「すくい根」が挿通不能の大きさとされている。この結果、図5(a)に示すように、横桟28は、蓋22を上下方向に立てた場合、吊り下げ孔28aに柄を挿通した状態のカトラリーKを、吊り下げ孔28aの周縁部に掛止めることにより吊り下げることが可能となっている。
(棚プレート30)
図7及び図10(a)に示すように、棚プレート30は長方形状に形成されている。図8に示すように、棚プレート30の左右両端は、側板12、14のスライド溝13、15に対してスライド自在に、開口側から挿入される。
図5(a)に示すように、棚プレート30の前後長は、後端が背板16に当接した状態で、前端が閉鎖状態の蓋22の立桟27に対して近接して干渉しない長さに設定されている。図5(a)に示すように、棚プレート30の後端が、岡持10の背板16に最も近い位置が棚プレート30の第1位置としている。
また、棚プレート30の板厚は、スライド溝13、15の上下幅よりも短くされていて、スライド溝13、15に対して上下方向への遊びを有するように設定されている。これにより、蓋22が前記開口から除去された状態で、棚プレート30を前方へ移動した際には、前記遊び(スライド溝13、15の上部壁、下部壁)が許容する範囲で、スライド溝13、15から抜け出した前端側が下方へ傾斜可能となっている。
図10(a)及び図10(b)に示すように、棚プレート30の後部側の左右両側面には、前後方向に延びる彫り込み溝34が、スライド溝13、15の溝深さ方向へスライド溝13、15の溝深さ以上となるように凹設されている。これにより、棚プレート30において、彫り込み溝34から後端には、ストッパ35が形成されている。
ストッパ35は、棚プレート30を前方へ移動して、前述のようにスライド溝13、15から抜け出した前端側が下方へ傾斜した際に、図5(b)に示すように、ストッパ35が、スライド溝13、15の係止凹部17に係止可能となっている。これにより、スライド溝13、15からの棚プレート30の離脱が防止可能となっている。ストッパ35が係止凹部17に係止する位置が第2位置としている。
図2、図8、及び図10(a)に示すように棚プレート30には、嵌合部としての嵌合孔32,33が透設されている。嵌合孔32、33は、円形孔としてるが、円形孔に限定するものではなく、四角孔、多角形孔、楕円孔等の他の形状であってもよく、限定するものではない。図10(a)に示すように嵌合孔32は、例えば、棚プレート30の略中心に形成されるとともに、嵌合孔33は、コーナー側に設けられている。この位置関係は、限定するものではなく、食品容器Yの大きさ、種類等に応じて適宜設定すればよい。
このように嵌合孔32、33は、岡持10が運搬する食品容器Yの形状、大きさに応じて、嵌合孔32、33が設けられている。嵌合孔32、33に嵌合可能な食品容器Yは、茶碗、皿等のように下方が先細となる形状や、上部側が嵌合孔32、33よりも大径を有していて、嵌合孔32、33の周縁部に掛止される部位があるものが好適である。
棚プレート30が第2位置に位置していると、図2に示すように、嵌合孔32、33は、前記開口から外部に位置して、露出される。この結果、嵌合孔32、33の上方空間は自由空間となり、食品容器Yを無理なく取り出し、或いは、嵌合孔32、33に嵌合させることを容易に行うことが可能となっている。
図10(a)に示すように、棚プレート30の前端の下面には、指掛け用凹み36が形成されている。岡持10が備える棚プレート30の数は、スライド溝13(15)の対の数よりも少ない数としている。ここで、図5(a)の例は、説明の便宜上、一個の棚プレート30しか図示されていない。図4及び図8の例は、説明の便宜上、4個の棚プレート30が図示されている。
(実施形態の作用)
上記のように構成された岡持10の作用を説明する。
図8は、食品容器Yの下部を嵌合孔33に嵌合した状態で、棚プレート30を第1位置に位置させて、この状態で、蓋22にて開口が閉塞された状態を示している。このように食品容器Yが嵌合孔33に嵌合されて、棚プレート30が第1位置に位置する状態では、食品容器Yを収容可能としている。そして、岡持10が運搬されるときには、食品容器Yは嵌合孔33に嵌合されているため、位置ずれをおこすことがない。
食品容器Yを、岡持10から出す時には、人が蓋22を操作して開口を開放した後、人が棚プレート30を第1位置から第2位置へ移動させる(図2参照)。人が棚プレート30を第2位置へ位置させる際、図5(b)に示すように、棚プレート30のストッパ35をスライド溝13、15の係止凹部17に係合させる。
この場合、棚プレート30の板厚は、スライド溝13、15の上下幅よりも短くされていて、スライド溝13、15に対して上下方向への遊びを有するように設定されている。これにより、蓋22が前記開口から除去された状態で、棚プレート30を前方へ移動した際には、前記遊び(スライド溝13、15の上部壁、下部壁)が許容する範囲で、スライド溝13、15から抜け出した前端側が下方へ傾斜する。
上記のように棚プレート30が第2位置へ移動すると、食品容器Yを嵌合した嵌合孔33は、開口から外部に露出する。このため、嵌合孔33に嵌合した食品容器Yの上方は、他の棚プレート等がない自由空間となる。この状態で、人が食品容器Yを上方へ持って移動させることにより、嵌合部から容易に外すことができる。
逆に、食品容器Yを棚プレート30に載せる場合、人が棚プレート30を第2位置に位置させる。図2に示すように、このことにより、嵌合孔32、33が露出する。この嵌合孔32、33に対して、食品容器Yを上方から嵌合させることにより、人が棚プレート30に載置した後、第1位置へ棚プレート30を移動させればよい。
本実施形態は、下記の特徴を有する。
(1)本実施形態の岡持10は、食品容器Yを収容する収容空間Sが左右両側板12、14、天板18及び底板20にて区画されている。収容空間Sの前部に外部と連通する開口を有し、前記開口が蓋22にて開閉自在に設けられている。左右両側板12、14には、食品容器Yを載せる棚プレート30が水平に架設される。棚プレート30は、第1位置と、棚プレート30が前記開口から外方に露出して、食品容器Yの取り出し、または食品容器Yを載せることが可能な第2位置間を往復移動自在に前記左右両側板に対してスライド自在に配置される。棚プレート30には、棚プレート30が第2位置に位置した際に、前記開口から外部に露出する嵌合孔32、33が設けられている。嵌合孔32、33は食品容器Yが上方へ離脱可能に嵌合するものである。
この結果、運搬時には食品容器Yの位置ズレが抑制されるとともに、食品容器Yの取り出し、及び収納がし易い効果がある。
(2)本実施形態の岡持10は、嵌合孔32、33を嵌合部としている。この結果、本実施形態によれば、棚プレート30に設けられた嵌合孔33、33により、岡持10の運搬時における食品容器Yの位置ズレを容易に抑制できる。
(3)本実施形態の岡持10は、蓋22の裏面に、カトラリーKを吊り下げる吊り下げ部としてのカトラリー収納部25が設けられている。この結果、本実施形態によれば、岡持10が運搬する食品容器Yに盛られた食品と、当該食品を食することに使用されるカトラリーKを同時に運ぶことができる。
(4)本実施形態の岡持10の蓋22は、前記開口を開放した状態において、左右両側板12、14の内面に水平に形成されたスライド溝13、15のうち、最上位置に位置するスライド溝13、15をガイド溝としている。このガイド溝に対して、蓋22を摺動自在に配置可能に設けられている。
この結果、左右両側板12、14の内面に水平に形成されたガイド溝にて摺動自在に前記開口を開放した蓋22を配置することができるため、蓋22の置き場に困ることはない。
(5)本実施形態の岡持10は、左右両側板12、14の内面には、棚プレート30を水平に架設する一対のスライド溝13、15が、複数対で上下方向に配置されている。前記スライド溝13、15の対の数は、収容空間S内に配置される棚プレート30の数よりも多くしている。
この結果、いずれかの棚プレート30を、何れかの対のスライド溝13、15に対して選択的配置することができる。すなわち、棚プレート30の配置は任意に変更が可能であり、食品容器Yの高さに応じて、棚プレート30の配置位置を変更することができる。
(6)本実施形態の岡持10は、左右両側板12、14の上部にはそれぞれ手がかり凹部12b、14bが設けられている。この結果、手がかり凹部12b、14bにて、岡持10を把持することが可能となる。
なお、本考案の実施形態は前記実施形態に限定されるものではなく、下記のように変更しても良い。
・前記実施形態は、棚プレート30に設けられた嵌合部として嵌合孔32、33とした。これに代えて、棚プレート30上面に嵌合部としての凹部を形成してもよい。凹部の形状は限定するものではない。このように凹部にした場合でも、食品容器Yが嵌合されることにより、棚プレート30上での食品容器Yの横移動を抑制することが可能となる。
・また、上述した棚プレート30上面に前記凹部が設けられることにより、食品容器Yを嵌合すること以外に、食品自体を載せることも可能となり、利便性が高まる。
10…岡持
12…側板
12a…係止段部
12b…手がかり凹部
12c…段部
12d…嵌合溝
13…スライド溝
14…側板
14a…係止段部
14b…手がかり凹部
14c…段部
14d…嵌合溝
15…スライド溝
16…背板
16a…係止段部
17…係止凹部
18…天板
19…長孔
20…底板
22…蓋
23…蓋板
23a…嵌合凸状
24…化粧板
25…カトラリー収納部(吊り下げ部)
26…ストッパ
26a…指掛け用凹み
27…立桟
28…横桟
28a…吊り下げ孔
30…棚プレート
32…嵌合孔(嵌合部)
33…嵌合孔(嵌合部)
34…彫り込み溝
35…ストッパ
36…指掛け用凹み
40…風呂敷
K…カトラリー
M…雇い実
S…収容空間
Y…食品容器

Claims (6)

  1. 食品容器を収容する収容空間が左右両側板、天板及び底板にて区画され、前記収容空間の前部に外部と連通する開口を有し、
    前記開口が蓋にて開閉自在に設けられ、前記左右両側板には、前記食品容器を載せる棚プレートが水平に架設され、
    前記棚プレートは、前記食品容器を前記収容空間内に収容可能な第1位置と、前記蓋が前記開口を開放している状態で、前記棚プレートが前記開口から外方に露出して、前記食品容器の取り出し、または前記食品容器を載せることが可能な第2位置間を往復移動自在に前記左右両側板に対してスライド自在に配置され、
    前記棚プレートには、前記棚プレートが前記第2位置に位置した際に、前記開口から外部に露出する嵌合部が設けられ、
    前記嵌合部は前記食品容器が上方へ離脱可能に嵌合する岡持。
  2. 前記嵌合部が嵌合孔である請求項1に記載の岡持。
  3. 前記蓋の裏面には、カトラリーを吊り下げる吊り下げ部が設けられている請求項1または請求項2に記載の岡持。
  4. 前記蓋は、前記開口を開放した状態において、前記左右両側板の内面に水平に形成されたガイド溝に対して摺動自在に配置可能に設けられている請求項3に記載の岡持。
  5. 前記左右両側板の内面には、前記棚プレートを水平に架設する一対のスライド溝が、複数対で上下方向に配置され、
    前記スライド溝の対の数は、前記収容空間内に配置される前記棚プレートの数よりも多くしている請求項1乃至請求項4のうちいずれか一項に記載の岡持。
  6. 前記左右両側板の上部にはそれぞれ手がかり凹部が設けられている請求項1乃至請求項5のうちいずれか1項に記載の岡持。
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