JP3235472B2 - 投影露光装置及びそれを用いたデバイスの製造方法 - Google Patents

投影露光装置及びそれを用いたデバイスの製造方法

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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は投影露光装置及びそ
れを用いたデバイスの製造方法に関し、特にIC,LS
I,CCD,液晶パネル等のデバイスを製造する際にレ
チクル(第1物体)面上の電子回路パターンを投影光学
系(投影レンズ)によりウエハ等の基板(第2物体)面
上に投影するとき、該投影光学系が露光光を吸収し、温
度が上昇して光学特性が変化したときの該光学性能の変
化が所定値以上に変化しないように調整し、高精度な投
影パターン像が得られるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、IC,LSI等の半導体素子
製造用に高解像力、高スループット化が比較的容易な投
影露光装置が多く用いられている。この投影露光装置で
は1回の露光によりウエハ面全面にパターン像を形成す
る一括露光方式に比べ、1回の露光が終了する毎にウエ
ハを移動しながら他の領域を露光し、このような露光を
順次複数回繰り返すことにより、ウエハ面全体にパター
ン像を形成していくステップアンドリピート露光方式が
多く用いられている。
【0003】一般に投影露光装置においては投影光学系
を構成するレンズが露光光の一部を吸収し、熱的変化を
生じ、例えば焦点位置や各種収差や結像倍率が投影露光
の時間経過と共に変化してくる。
【0004】焦点位置の変動は変動量が小さいときには
問題ないが、変動量が投影光学系の焦点深度の範囲を越
えてくると投影解像力が低下してきて大きな問題となっ
てくるし、収差も同様である。又、結像倍率の変動は回
路パターンの重ね合わせ誤差に直接影響し、微細な回路
パターンを焼き付ける場合には大きな問題となってく
る。
【0005】従来の投影露光装置では投影露光の開始に
伴う焦点位置の変動に対してはウエハを載置しているウ
エハステージを投影光学系の光軸方向に移動させてウエ
ハと投影光学系との間隔を焦点位置の変動に応じて調整
して補正していた。
【0006】又結像倍率の変動に対しては投影光学系中
の複数のレンズ間隔のうち特定のレンズ間隔を密閉空間
として、該密閉空間内の空気圧を結像倍率の変動に応じ
て調整して補正していた。
【0007】この他、特開平8−88164号公報では
投影光学系の結像性能を維持するための、投影光学系の
環境条件や照明光吸収量の変化が所定の基準値に到達し
た場合に、警告を表示したり露光動作を停止したりする
が、このとき要求される結像性能の精度に応じて複数設
定された基準値の中から前記所定の基準値として最適な
ものを選択して露光動作を制御した投影露光装置を提案
している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来より投影光学系が
露光光を吸収して熱的変化を起こし、そのとき生じる投
影光学系の光学性能の変化を種々の方法で補正するよう
にした投影露光装置が種々と提案されている。
【0009】しかしながらエキシマレーザや水銀ランプ
等の強力な露光光を用いると投影光学系に大きな熱負荷
が加わってくる。この場合には、投影光学系の露光光の
吸収に伴い光学性能が大きく変化してくる。そうする
と、もはや簡易な構成により露光光の吸収に伴う光学性
能の変化を精度良く補正するのが大変難しくなってく
る。
【0010】本発明は、投影光学系を構成するレンズの
露光光の吸収による熱的変化に伴う光学性能の変化が予
め設定した許容値を越えないように投影露光の繰り返し
時間間隔を適切に設定することによって高解像力の投影
パターン像が容易に得られる投影露光装置及びそれを用
いたデバイスの製造方法の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の投影露光装置
は、 (1-1) 照明系からの露光光で照明したマスクのパター
ンを投影光学系によりウエハ上に投影する投影露光を該
ウエハの各ショットに対し順次行なう投影露光装置にお
いて、前記投影露光の度に前記投影光学系の前記露光光
の吸収に基づく所定の光学性能の変化量が許容値FL以
上であるか判別し、前記所定の光学性能の変化量が前記
許容値FL以上である時には、前記所定の光学性能の変
化量が前記許容値FLを超えないための休止時間TDを TD =(FS /FL ×ΣTEj−Tall )/NS ここで、FSは実験により求めた熱負荷に対する前記光
学性能の変化の飽和値、ΣTEjは2番目のショットか
ら現在までの各ショットの露光時間の和、Tallは1番
目のショットの露光が終了してから現在までの時間、N
Sは2番目のショットから現在までのショット数、の式
に基づいて算出し、それ以後の前記投影露光は前記休止
時間TDを経た後で行なうことを特徴としている。
【0012】
【0013】
【0014】特に、本発明は、 (1-2)構成(1-1)において、前記光学性能は焦点位置
であることを特徴としている。
【0015】本発明のデバイスの製造方法は構成(1-1)
又は構成(1-2) の投影露光装置を用いてレチクルのパタ
ーンでウエハを露光する段階と、該露光したウエハを現
像する段階とを含むことを特徴とするデバイスを製造し
ていることを特徴としている。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明の投影露光装置の実
施形態1の要部概略図である。同図において2はレチク
ル(第1物体)であり、その面上には電子回路パターン
が形成されている。2aはレチクルチャックであり、レ
チクル2を吸着保持している。4は照明系であり、例え
ばエキシマレーザ、又は超高圧水銀灯等を有した光源手
段4aからの露光光束を照明光学系4bによって集光し
てレチクル2面上の電子回路パターンを均一な照度分布
で照明している。
【0022】1は投影光学系(投影レンズ)であり、照
明系4からの露光光で照明されたレチクル2面上の電子
回路パターンを所定倍率(例えば1/5又は1/2)で
ウエハ(第2物体)3面上に投影している。
【0023】ウエハ3はその面上にレジスト等の感光材
料が塗布されている。5はウエハチャックであり、ウエ
ハ3を吸着保持している。6はウエハステージであり、
ウエハチャック5を所定面内(XY平面内)駆動して
いる。
【0024】9は積算露光計であり、照明系4から投影
光学系1にどの程度、露光光が入射したのかを検出し、
その検出結果を制御手段8に入力している。制御手段8
は後述する算出手段10からの投影露光の時間間隔デー
タに基づいてシャッター手段7のシャッター開閉時間を
制御して投影露光の時間間隔を変化(制御)させてい
る。又積算露光計9からの露光量データを後述する算出
手段10に入力している。
【0025】11は入力手段であり、投影露光時間の経
過に伴って投影光学系1の露光光の吸収量が増加し、こ
れによって熱的変化が生じ投影光学系1の光学性能(焦
点位置や投影倍率等)が変化してくるので、このときの
変化量の許容値を入力している。
【0026】10は算出手段であり、投影光学系の露光
光の吸収による光学性能の変化が入力手段で入力された
許容値を越えない為の投影露光の時間間隔(Delay Time)
を制御手段8からの露光量データを利用して算出して、
その算出結果を制御手段8に入力している。
【0027】本実施形態ではレチクル2とウエハ3を所
定の関係となるように位置決めした後、制御手段8から
のシャッター速度信号に基づいてシャッター制御手段7
を開閉動作させて、レチクル2面上の電子回路パターン
をウエハ3面上に投影露光する。
【0028】その後、ウエハ3をウエハステージ6によ
り所定量X・Y平面内に駆動させてウエハ3の他の領域
所定の時間間隔で同じように投影露光する。つまり所
謂ステップアンドリピート方式の投影露光を行なう。ウ
エハ3を投影露光した後は、デバイス(半導体素子)を
製造するために、ウエハを現像処理する。
【0029】既に説明した通り投影露光を繰り返し行う
と投影光学系1が露光光を吸収して熱負荷がかかってき
て投影光学系1の光学性能が変化してくる。
【0030】そこで本実施形態では算出手段で光学性能
が許容値を越えない露光時間間隔を算出し、算出した投
影露光の時間間隔に基づいて制御手段8によりシャッタ
ー手段7を駆動制御している。
【0031】本実施形態では、ステップアンドリピート
方式の投影露光の1ショット毎に一定の休止時間を設け
ることを特徴としている。露光光の吸収に伴う投影光学
系1にかかる熱負荷は、光学部品に吸収される熱と、鏡
筒等を伝わって逃げていく熱との差で決まる。一定の速
度で露光を行った場合、単位時間に光学部品に吸収され
る熱は一定である。
【0032】一方、鏡筒等を伝わって逃げていく熱は、
光学部品の温度の上昇に比例する。投影光学系にかかる
熱負荷は、吸収される熱量と逃げる熱量が等しくなるま
で大きくなる。従って、単位時間に光学部品に吸収され
る熱を減らすことによって、投影光学系にかかる熱負荷
を減らすことができる。単位時間に光学部品に吸収され
る熱を減らす方法には、光学部品の透過率を良くする方
法と、単位時間に投影光学系に入射する露光光量を減ら
す方法とがある。光学部品の透過率を良くする方法は、
投影光学系の光学設計上の困難と、光学材料の製造上の
困難が存在する。
【0033】そこで本実施形態では投影露光の時間間隔
を広げて単位時間に投影光学系に入射する光量を減らす
方法を用い、これによって投影光学系にかかる熱負荷を
減らしている。
【0034】又、単位時間に投影光学系に入射する露光
光量を減らす方法には、照明光の照度を減らす方法と、
単位時間当たりの露光の回数を減らす方法がある。照明
光の照度を減らす方法は光源の光量を減らすのが簡単で
はあるが、光源として例えば放電灯を用いている場合、
アーク形状が変化してしまい、実効的な有効光源形状が
変化したり、像面上での照度分布が変化する可能性があ
る。
【0035】一方、フィルターを光学系内に挿入し、照
度を落とす方法は、フィルターの出し入れをする機構が
必要になったり、連続的に照度を変えられないという不
都合がある。又、フィルターにかかる熱負荷により、フ
ィルターの特性が変化することも起こり得る。
【0036】そこで本実施形態は単位時間あたりの露光
の回数を減らす方法をとることにより、投影光学系にか
かる熱負荷を減らしている。
【0037】より具体的には、露光の1ショット毎に一
定の休止時間を設けることによって、投影光学系に過大
な熱負荷がかかることを防ぎ、投影光学系の結像性能が
許容値以上に変化し、不適正な像を形成してしまうこと
を防いでいる。
【0038】図2は図1の露光装置で実施可能な露光動
作の一例を示すフローチャートである。投影光学系が露
光光を吸収し、該露光光の熱により発生する諸収差は、
露光を繰り返していくうちに熱平衡に達し、一定値で止
まる。この一定値は単位時間当たりに投影光学系にかか
る熱負荷に比例する。熱により発生する収差をある一定
値以下に抑えたい場合、投影光学系にかかる単位時間当
たりの熱負荷を減らせば良い。
【0039】図2の例では単位時間当たりの熱負荷を減
らす為に、各ショットの露光前に一定の休止時間を設け
ている。
【0040】次に図2のフローチャートを順次説明す
る。
【0041】ステップ1010:入力手段より1ショッ
ト毎の休止時間(Delay Time TD) を入力する。この値は
過去の実績等に基づいて決定する数値である。
【0042】ステップ1020:ウエハステージ上への
ウエハの出し入れや必要に応じてレチクル交換等を行
う。
【0043】ステップ1040:ウエハのアライメント
やレベリング等、露光の為の最終準備を行う。
【0044】ステップ1050:露光の準備ができた
後、ステップ1010で入力された休止時間TD 秒だけ
露光を遅らせる。
【0045】ステップ1060:ウエハへの露光を行
う。
【0046】ステップ1080:現在ウエハステージに
乗っているウエハへの露光が全て終了していたらステッ
プ1020でウエハを交換する。終了していなければ、
ステップ1040で次の露光の準備を行う。
【0047】図3は図1の露光装置で実施可能な露光方
法の他の例を示すフローチャートである。図3の例は図
2の例に比べて、入力手段より Delay Time を入力する
のではなく、計算で求める点が異なっており、その他は
同じである。 Delay Time の算出をする為に、必要な情
報をステップ2010とステップ2020で得ている。
以下に、Delay Time の計算方法を示す。
【0048】熱により発生する投影光学系の諸収差は、
熱によるフォーカス変動に概略比例する。そこで、像性
能の劣化とフォーカスの変動との関係を、予め実験等に
より求めておき、熱によるフォーカス変動がステップ2
005で入力したフォーカスの許容値を越えないよう
な、 Delay Time をステップ2015で求める。ここで
熱による像性能の悪化を直接用いず、代わりにフォーカ
ス変動を用いる理由は、熱によるフォーカスの変動は実
験が容易であるからと、フォーカス変動をモニターする
のは比較的容易であるからである。従って、像性能の悪
化(コントラスト)や各種収差の変化量から Delay Tim
e を求めることもできる。
【0049】投影光学系に一定の単位時間当たりの露光
負荷を加えたときのフォーカス変動の飽和値(FS )は
以下のように表せる。
【0050】 FS =FC ×E×SMB×τR ×D ‥‥(201) FC :実験等により求めた比例定数 E :露光像面照度(ステップ2020で得られる) SMB:マスキングブレードの開口面積(ステップ201
0で得られる) τR :レチクル透過率(ステップ2010で得られる) D :露光のDuty フォーカスの飽和値が許容値(FL )を越えてはいけな
いことから、(201)式よりDutyの許容値(DL
)が求められ、 DL =FL /(FC ×E×SMB×τR)‥‥(202) ステップ2005のアライメント方法等の入力情報よ
り、ある露光が終了してから次の露光が始まるまでの所
要時間(Tr )が計算できる。
【0051】ステップ2005の露光量(Q)の入力情
報とステップ2010の照度の測定値(E)より1ショ
ット当たりの露光時間(TB )が求められる。
【0052】TB =Q/E ‥‥(203) ここでDutyの定義より Delay Time (TD )が以下
のように求められる。
【0053】TD =TB /DL −TB−Tr ‥‥(204) (204)式の結果、TD <0であった場合は Delay T
ime を設けなくてもフォーカスの許容値を越えることが
ないことを示している。従って、TD =0を代入すれば
よい。以上のようにして、 Delay Time (TD )を求め
ている。
【0054】図4は本発明の一実施形態の露光動作の
ローチャートである。本実施形態は図3の例に比べて焦
点位置、即ちフォーカスの変動量が変動限界値より小さ
いときは、通常の速度で露光し、フォーカスの変動量が
変動限界値を越えたら露光の速度を落とす点と、その際
の Delay Time は露光速度を落とす前の露光速度から直
接計算する点が異なっており、その他は同じである。
【0055】次に、図4のフローチャートに従って説明
する。
【0056】ステップ3020:ウエハステージ上への
ウエハの出し入れや必要に応じてレチクル交換等を行
う。
【0057】ステップ3030:熱によるフォーカスの
変動値F(t)を計算により予測する。このフローチャ
ート以前に露光が行われていた場合、投影レンズが冷え
切らず、F(t)が0になっていない可能性がある。計
算式についてはステップ3070で説明する。
【0058】ステップ3040:ウエハのアライメント
やレベリング等、露光のための最終準備を行う。この
時、ステップ3030で計算されたF(t)値が使われ
る。
【0059】ステップ3060:露光の準備ができ次
第、露光を行う。
【0060】ステップ3070:熱によるフォーカスの
変動値F(t)を計算により予測する。
【0061】前回の算出したF(t)値から現在のフォ
ーカス値を計算する。計算式を以下に示す。
【0062】時刻tからt+Δtまで非露光状態の場
合: F(t+Δt)=F(t)e-Δt/K ‥‥(301) 時刻tからt+Δtまで露光状態の場合: F(t+Δt)=FS +(F(t)−FS )e-Δt/K ‥‥(302) F(t):時刻tにおける熱によるフォーカス変動 FS :実験により求めた熱負荷に対するフォーカス
変動の飽和値 K :実験により求めた熱によるフォーカス変動の
時定数 ステップ3080:ウエハを交換するしかないかを判断
する。現在ウエハステージに乗っているウエハの露光が
終了していたらステップ3020でウエハ交換を行う。
【0063】ステップ3090:熱によるフォーカスの
変動が許容値を越えたかどうかを判断する。
【0064】ステップ3110:このままの露光速度で
露光を続けると、熱による結像性能の変化が許容できな
くなるのでスループットを落とすことによって結像性能
の変化が許容値を保つようにする。スループットを落と
すために各露光前に休止時間を設ける。
【0065】ここではこの休止時間( Delay Time )を
求める。 Delay Time (TD )は以下の式で計算でき
る。
【0066】 TD =(FS /FL ×ΣTEj−Tall )/NS ‥‥(303) ΣTEj:2ショット目から現在までの各ショットの露光
時間(シャッターが開いている時間)の和 Tall :1ショット目の露光が終了してから現在までの
時間 NS :2ショット目から現在までのショット数 ステップ3140:ウエハのアライメントやレベリング
等、露光のための最終準備を行う。
【0067】ステップ3150:露光の準備ができた
後、ステップ3110で計算された休止時間TD 秒だけ
露光を遅らせる。
【0068】ステップ3160:露光を行う。
【0069】ステップ3170:熱によるフォーカスの
変動値F(t)を計算により予測する。計算方法はステ
ップ3070と同じ。
【0070】ステップ3180:ウエハを交換するかし
ないかを判断する。現在ウエハステージに乗っているウ
エハの露光が終了していたら、ステップ3020でウエ
ハ交換を行う。ウエハ交換には10秒程度の時間がかか
り、その間に熱によるフォーカス変動が小さくなる。そ
のためスループットは落とさずに露光を始める。ウエハ
交換をしない場合は、このままの Delay Time を使いス
ループットを落として露光を行う。
【0071】図3の例ではデューティーを予想すること
によって Delay Time を計算していたため、アライメン
ト時間等を正確に見積もる必要があった。しかし本実施
形態によれば、実際に露光に要した時間を用いるので、
より正確に Delay Time を求めることができる。
【0072】露光によるフォーカスの変動値を(30
1),(302)式で求めたが、一般には、投影光学系
に用いられている各光学部品等のような各フォーカス変
動要素の和で表される。式で示すと次のように表され
る。
【0073】時刻tからt+Δtまで露光状態の場合: F(t+Δt)=Σfi (t+Δt) ‥‥(304) fi (t+Δt)=fs,i +(fi (t)−fs,i )e-Δt/Ki ‥‥(305) 時刻tからt+Δtまで非露光状態の場合: F(t+Δt)=Σfi (t+Δt) ‥‥(306) fi (t+Δt)=fi (t)e-Δt/Ki ‥‥(307) F(t):時刻tにおける熱によるフォーカス変動値 fi (t):時刻tにおける熱によるi番目のフォーカ
ス変動要素のフォーカス変動値 fS,i :実験により求めた熱負荷に対するi番目のフ
ォーカス変動要素のフォーカス変動の飽和 Ki :実験により求めた熱によるi番目のフォーカ
ス変動要素の時定数 従って、熱によるフォーカスの変動の予測値を、2つ以
上の変動要素の和として表してもよい。
【0074】図5は本発明の他の実施形態の露光動作の
フローチャートである。本実施形態は図4の実施形態に
フォーカス(焦点位置)の測定を加えたものである。先
の実施形態ではF(t)はフォーカス変動の予想値であ
った。この為、実際のフォーカス変動とズレが生じる可
能性がある。
【0075】そこで本実施形態では図4の実施形態と同
様に、熱によるフォーカス変動を予測し、そのフォーカ
ス値により露光動作を制御するが、さらに、ウエハ毎、
またはウエハ複数枚毎等に、露光装置に備え付けられて
いるフォーカス測定機能を用いてフォーカスを測定す
る。そのフォーカス測定値をF(t)に代入することに
よって、フォーカス変動の予想値と実際のフォーカス変
動とのズレを補正する。これにより、予想以上の像性能
の悪化を見逃すことなく、また、必要以上にスループッ
トを落とさずに済むようにしている。
【0076】尚、投影光学系のフォーカス位置の検出方
法としては例えば特開平4−219919号公報や特開
平5−182895号公報等で提案されている方法が適
用可能である。
【0077】図6は本発明の半導体デバイス(ICやL
SI等の半導体チップ、或は液晶パネルやCCD等)の
製造のフローチャートである。
【0078】本実施例においてステップ1(回路設計)
では半導体デバイスの回路設計を行なう。ステップ2
(マスク製作)では設計した回路パターンを形成したマ
スクを製作する。
【0079】一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリ
コン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4
(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、前記用意したマ
スクとウエハを用いてリソグラフィ技術によってウエハ
上に実際の回路を形成する。
【0080】次のステップ5(組立)は後工程と呼ば
れ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導
体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシ
ング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封
入)等の工程を含む。
【0081】ステップ6(検査)ではステップ5で作製
された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト
等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイス
が完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0082】図7は上記ステップ4のウエハプロセスの
詳細なフローチャートである。まずステップ11(酸
化)ではウエハの表面を酸化させる。ステップ12(C
VD)ではウエハ表面に絶縁膜を形成する。
【0083】ステップ13(電極形成)ではウエハ上に
電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打
込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では前記説明した露光装置によってマ
スクの回路パターンをウエハに焼付露光する。
【0084】ステップ17(現像)では露光したウエハ
を現像する。ステップ18(エッチング)では現像した
レジスト以外の部分を削り取る。ステップ19(レジス
ト剥離)ではエッチングがすんで不要となったレジスト
を取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことに
よってウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
【0085】尚本実施例の製造方法を用いれば高集積度
の半導体デバイスを容易に製造することができる。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、投影光学
系を構成するレンズの露光光の吸収による熱的変化に伴
う光学性能の変化が予め設定した許容値を越えないよう
に投影露光の繰り返し時間間隔を適切に設定することに
よって高解像力の投影パターン像が容易に得られるステ
ップ&リピート或いはステップ&スキャンタイプの投影
露光装置及びそれを用いたデバイスの製造方法を達成す
ることかできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の要部概略図
【図2】 露光動作のフローチャート
【図3】 露光動作のフローチャート
【図4】 本発明の一実施形態の露光動作のフローチャ
ート
【図5】 本発明の他の実施形態の露光動作のフローチ
ャート
【図6】 本発明のデバイスの製造方法のフローチャー
【図7】 図6のウエハプロセスのフローチャート
【符号の説明】
1 投影光学系 2 レチクル(第1物体) 3 ウエハ(第2物体) 4 照明系 4a 光源手段 4b 照明光学系 5 ウエハチャック 6 ウエハステージ 7 シャッター手段 8 制御手段 9 積算露光計 10 算出手段 11 入力手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明系からの露光光で照明したマスクの
    パターンを投影光学系によりウエハ上に投影する投影露
    光を該ウエハの各ショットに対し順次行なう投影露光装
    置において、前記投影露光の度に前記投影光学系の前記
    露光光の吸収に基づく所定の光学性能の変化量が許容値
    FL以上であるか判別し、前記所定の光学性能の変化量
    が前記許容値FL以上である時には、前記所定の光学性
    能の変化量が前記許容値FLを超えないための休止時間
    TDを TD =(FS /FL×ΣTEj−Tall )/NS ここで、 FSは実験により求めた熱負荷に対する前記光学性能の
    変化の飽和値、 ΣTEjは2番目のショットから現在までの各ショット
    の露光時間の和、 Tallは1番目のショットの露光が終了してから現在ま
    での時間、 NSは2番目のショットから現在までのショット数、 の式に基づいて算出し、 それ以後の前記投影露光は前記
    休止時間TDを経た後で行なうことを特徴とする投影露
    光装置。
  2. 【請求項2】 前記光学性能は焦点位置であることを特
    徴とする請求項1記載の投影露光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の投影露光
    装置を用いてレチクルのパターンでウエハを露光する段
    階と、該露光したウエハを現像する段階とを含むことを
    特徴とするデバイス製造方法。
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