JP3234073U - チュールバッグ - Google Patents

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Abstract

【課題】かごの外面にチュールが用いられた装飾を有し、かつ、当該装飾が破損しにくいチュールバッグを提供する。【解決手段】チュールバッグ1は、線状部材で編まれたかごバッグ10と、かごバッグ10の外面に取り付けられた長尺状の複数のチュール20と、複数のチュール20を貫通する糸とを備え、複数のチュール20のそれぞれは、かごバッグ10の側面の外側から内側に向けて、線状部材で形成される第1網目を貫通した後に、かごバッグ10の側面の内側から外側に向けて、線状部材で形成される第2網目を貫通しており、糸は、複数のチュール20のそれぞれについて、チュール20のうち、第1網目から当該チュール20の一端までの第1箇所、及び、第2網目から当該チュール20の他端までの第2箇所を貫通している。【選択図】図1A

Description

本考案は、チュールバッグに関するものである。
特許文献1において、かご本体と把手部材とを備える手提げかごが開示されている。
実開昭58−95728号公報
しかしながら、特許文献1に開示される手提げかごは、手提げかごの外面に装飾を有しない。
そこで、本考案は、かごの外面にチュールが用いられた装飾を有し、かつ、当該装飾が破損しにくいチュールバッグを提供する。
本考案の一態様に係るチュールバッグは、線状部材で編まれたかごバッグと、前記かごバッグの外面に取り付けられた長尺状の複数のチュールと、前記複数のチュールを貫通する糸とを備え、前記複数のチュールのそれぞれは、前記かごバッグの側面の外側から内側に向けて、前記線状部材で形成される第1網目を貫通した後に、前記かごバッグの側面の内側から外側に向けて、前記線状部材で形成される第2網目を貫通しており、前記糸は、前記複数のチュールのそれぞれについて、当該チュールのうち、前記第1網目から当該チュールの一端までの第1箇所、及び、前記第2網目から当該チュールの他端までの第2箇所を貫通している。
本考案の一態様に係るチュールバッグは、かごの外面にチュールが用いられた装飾を有し、かつ、当該装飾が破損しにくいことを実現することができる。
図1Aは、本考案の実施の形態に係るチュールバッグの側面図である。 図1Bは、本考案の実施の形態に係るチュールバッグの上面図である。 図2は、本考案の実施の形態に係るチュールバッグの外面部の構造を示す図である。 図3は、本考案の実施の形態に係るチュールバッグの外面部の構造を示す別の図である。 図4は、本考案の実施の形態に係るチュールバッグの製造方法を示すフローチャートである。
本考案のチュールバッグは、線状部材で編まれたかごバッグと、かごバッグの外面に取り付けられた長尺状の複数のチュールと、複数のチュールを貫通する糸とを備え、複数のチュールのそれぞれは、かごバッグの側面の外側から内側に向けて、線状部材で形成される第1網目を貫通した後に、かごバッグの側面の内側から外側に向けて、線状部材で形成される第2網目を貫通しており、糸は、複数のチュールのそれぞれについて、当該チュールのうち、第1網目から当該チュールの一端までの第1箇所、及び、第2網目から当該チュールの他端までの第2箇所を貫通している。これにより、第1網目および第2網目を貫通するチュールが糸により固定され、かごの外面のチュールが用いられた装飾が破損しにくくなる。
[構造]
図1Aは、本考案の実施の形態に係るチュールバッグ1の側面図である。また、図1Bは、本考案の実施の形態に係るチュールバッグ1の上面図である。チュールバッグ1は、かごバッグ10と、チュール20と、糸30(図1Aおよび図1Bには図示せず)と、内布40と、取手50とを備える。かごバッグ10は、麻ひも、籐、竹、または、プラスチック等からなる線状部材11が編まれることで形成されるバッグである。かごバッグ10は、かごバッグ10の外面と内面を貫通する穴である複数の網目を有する。
かごバッグ10は、複数の線状部材11が細編み、長編み、または、花結び等の編み方で編まれていてもよい。かごバッグ10は、底面部と側面部とを有する。かごバッグ10の底面部は、円形、楕円形または矩形でもよい。
そして、複数の網目のうち、ランダムに選択された網目に、複数のチュール20のそれぞれが貫通している。複数のチュール20のそれぞれは、かごバッグ10の側面の外側から内側に向けて、線状部材11で形成される第1網目を貫通した後に、かごバッグ10の側面の内側から外側に向けて、線状部材11で形成される第2網目を貫通する。かごバッグ10の網目に貫通する複数のチュール20は、チュール20がかごバッグ10の側面全体を覆うように見える数と位置との網目に貫通していてもよい。または、かごバッグ10の網目に貫通する複数のチュール20は、チュール20がかごバッグ10の側面の一部を覆うように見える数と位置との網目に貫通していてもよい。
チュール20は、縦15cm横8cmほどの矩形を形成していてもよい。なお、チュール20は上記の大きさおよび形状に限られない。複数のチュール20は、ほぼ同一の形状および大きさでもよいし、互いに異なる形状および大きさでもよい。
かごバッグ10の内側には、内布40が備えられる。内布40は、木綿、絹、合成繊維からなる、普通生地またはレース生地等からなる。内布40は、巾着の形状であって、袋状の蓋を有していてもよい。内布40は、糸30でかごバッグ10に縫い付けられていてもよいし、接着剤で固定されていてもよい。内布は、底面部と側面部とを有する。底面部は、楕円形、円形、矩形等でもよい。側面部は、上部に紐が通される筒状の穴を有し、上部が紐で絞られる構造となっていてもよい。
取手50は、かごバッグ10の上部に取り付けられる。取手50は複数取り付けられてもよい。取手50は、合成皮革、皮革、または、金属製のチェーン等からなる。
チュール20は、多角形の網目を持つレース生地である。特に、チュール20の網目は、六角形でもよい。チュール20は、ソフトチュールでもよいし、ハードチュールでもよい。チュール20は、絹、綿、アセテート、ナイロンまたはポリエステル等からなる。
糸30は、絹糸、合成繊維からなる糸または綿糸等からなる。糸30は、チュール20をかごバッグ10の側面に固定する。
[チュールと糸との位置関係]
次に、チュール20と糸30との位置関係について説明する。図2は、本考案の実施の形態に係るチュールバッグ1の外面部の構造を示す図である。
かごバッグ10は、複数の線状部材11からなり、互いに編まれた複数の線状部材11は、第1網目13および第2網目14を形成する。第1網目13および第2網目14は、かごバッグ10の内面と外面を貫通する穴である。
複数のチュール20のそれぞれは、かごバッグ10の側面の外側から内側に向けて、線状部材11で形成される第1網目13を貫通した後に、かごバッグ10の側面の内側から外側に向けて、線状部材11で形成される第2網目14を貫通する。チュール20の一端からチュール20の中央部までの部分が、第1網目13を貫通し、同時に、チュール20の他端からチュール20の中央部までの部分が、第2網目14を貫通する。
次に、糸30は、複数のチュール20のそれぞれについて、チュール20のうち、第1網目13からチュール20の一端までの第1箇所21、及び、第2網目14からチュール20の他端までの第2箇所22を貫通する。
糸30は、第1網目13を、かごバッグ10の裏面から表面に向けて貫通する。そして、糸30は、チュール20の第1網目13に面する側から、その反対側に向けて、チュール20の第1箇所21を貫通する。次に、糸30は、チュール20の第2網目14に面する側の反対側から、チュール20の第2網目14に面する側に向けて、チュール20の第2箇所22を貫通する。そして、糸30は、第2網目14を、かごバッグ10の表面から裏面に向かって貫通する。
また、糸30は、複数のチュール20について、上記のようにチュール20と、第1網目13と、第2網目14とを貫通する。糸30が、1つのチュール20から別のチュール20に貫通するときは、図2に示されるように、糸30は、かごバッグ10の裏面を通っていてもよい。または、糸30は、かごバッグ10の裏面を通らずに、複数のチュール20を貫通していてもよい。
また、糸30は、第1網目13および第2網目14である穴を貫通するのではなく、第1網目13および第2網目14を形成する線状部材11を貫通していてもよい。
図3は、本考案の実施の形態に係るチュールバッグ1の外面部の構造を示す別の図である。図3は、第1網目13と第2網目14とに貫通したチュール20の外観を表している。
チュール20の中央部は、かごバッグ10の裏面である、線状部材11の裏側にある。そして、チュール20の端部は、かごバッグ10の表面に出る。糸30は、かごバッグ10の裏面から第1網目13を通ってかごバッグ10の表面に到達する。そして、かごバッグ10の表面において、チュール20の第1箇所21および第2箇所22を貫通する。そして、糸30は、第2網目14を通って、かごバッグ10の表面から裏面に到達する。
糸30は、第2網目14を通って、かごバッグ10の表面から裏面に到達する前に、複数のチュール20の第1箇所21および第2箇所22を貫通してもよい。
チュール20は、かごバッグ10の表面の複数の網目のうち、ランダムに選択された網目に貫通していてもよい。網目を貫通したチュール20の端部が、かごバッグ10の側面全体を覆っているように見える密度で、チュール20がかごバッグ10の表面に設置されてもよい。
[製造方法]
次に、チュールバッグ1の製造方法について説明する。図4は、本考案の実施の形態に係るチュールバッグ1の製造方法を示すフローチャートである。
まず、複数のチュール20のそれぞれを、かごバッグ10の側面の外側から内側に向けて、線状部材11で形成される第1網目13を貫通させた後に、かごバッグ10の側面の内側から外側に向けて、線状部材11で形成される第2網目14を貫通させる(ステップS10)。
複数のチュール20のそれぞれの中央部が、かごバッグ10の内側に入り、複数のチュール20のそれぞれの端部が、かごバッグ10の外側に出るように、複数のチュール20のそれぞれを、線状部材11で形成される第1網目13および第2網目14に貫通させる。
次に、糸30を、複数のチュール20のそれぞれについて、当該チュール20のうち、第1網目13から当該チュール20の一端までの第1箇所21、及び、第2網目14から当該チュール20の他端までの第2箇所22を貫通させる(ステップS11)。
糸30は、かごバッグ10の表面において、チュール20の中央部から一端の間にある第1箇所21と、チュール20の中央部から他端の間にある第2箇所22を貫通する。
例えば、かごバッグ10を構成する複数の網目のうち、縦一列に並んだ複数の網目から選択された網目に、複数のチュール20のそれぞれを貫通させる。その後、縦一列に並んだ複数の網目から選択された網目に貫通した複数のチュール20のそれぞれの第1箇所21および第2箇所22に、網目において、かごバッグ10の裏面から表面に貫通した糸30を貫通させる。その後、糸30を、網目において、かごバッグ10の表面から裏面に貫通させる。
なお、網目において、かごバッグ10の裏面から表面に貫通した糸30が1つのチュール20の第1箇所21および第2箇所22を貫通した後、糸30がかごバッグ10の表面から裏面に貫通してもよい。
[効果等]
本考案のチュールバッグ1は、線状部材11で編まれたかごバッグ10と、かごバッグ10の外面に取り付けられた長尺状の複数のチュール20と、複数のチュール20を貫通する糸30とを備え、複数のチュール20のそれぞれは、かごバッグ10の側面の外側から内側に向けて、線状部材11で形成される第1網目13を貫通した後に、かごバッグ10の側面の内側から外側に向けて、線状部材11で形成される第2網目14を貫通しており、糸30は、複数のチュール20のそれぞれについて、チュール20のうち、第1網目13から当該チュール20の一端までの第1箇所21、及び、第2網目14から当該チュール20の他端までの第2箇所22を貫通している。
これにより、本考案のチュールバッグ1は、かごの外面にチュール20が用いられた装飾を有し、かつ、当該装飾が破損しにくいことを実現することができる。
また、例えば、本考案のチュールバッグ1において、第1網目13および第2網目14は、かごバッグ10に形成される複数の網目の内、ランダムに選択された網目である。
これにより、本考案のチュールバッグ1は、かごの外面に、適度なボリュームでチュール20を装飾として設置することができる。そして、本考案のチュールバッグ1は、かごの外面にチュール20が用いられた装飾を有し、かつ、当該装飾が破損しにくいことを実現することができる。
以上、本考案のチュールバッグについて、実施の形態に基づいて説明したが、本考案は、この実施の形態に限定されるものではない。本考案の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本考案の範囲内に含まれる。
本考案は、かごの外面にチュールが用いられた装飾を有し、かつ、当該装飾が破損しにくいチュールバッグの製造を可能にする。
1 チュールバッグ
10 かごバッグ
11 線状部材
13 第1網目
14 第2網目
20 チュール
21 第1箇所
22 第2箇所
30 糸
40 内布
50 取手

Claims (2)

  1. 線状部材で編まれたかごバッグと、
    前記かごバッグの外面に取り付けられた長尺状の複数のチュールと、
    前記複数のチュールを貫通する糸とを備え、
    前記複数のチュールのそれぞれは、前記かごバッグの側面の外側から内側に向けて、前記線状部材で形成される第1網目を貫通した後に、前記かごバッグの側面の内側から外側に向けて、前記線状部材で形成される第2網目を貫通しており、
    前記糸は、前記複数のチュールのそれぞれについて、当該チュールのうち、前記第1網目から当該チュールの一端までの第1箇所、及び、前記第2網目から当該チュールの他端までの第2箇所を貫通している、
    チュールバッグ。
  2. 前記第1網目および前記第2網目は、前記かごバッグに形成される複数の網目の内、ランダムに選択された網目である、
    請求項1に記載のチュールバッグ。
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