JP3233938U - プレキャスト板及び当該プレキャスト板を用いた最下階床構造 - Google Patents

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恭哉 田中
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哲嗣 ▲浜▼本
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Abstract

【課題】ピットを有する建築物のスラブの施工を簡便にすることができるプレキャスト板を提供する。【解決手段】プレキャスト板1は、板状のコンクリート層2と、このコンクリート層2の下面に予め形成された断熱層3とを有し、コンクリート層2の内側には、PC鋼材5が埋設され、プレストレスが導入されている。【選択図】図1

Description

本考案は、プレキャスト板及び当該プレキャスト板を用いた最下階床構造に関するものである。
通常、マンションやビル等の建築物の最下階には、ピットが設けられている。ピットは、排水管等が通されるための空間である。作業者は、空間を介して配管のメンテナンスをすることができるため、ピットの存在によって、容易に作業をすることができる。
例えば、下記特許文献1に記載された配管のピット構造(以下、「公知文献1発明」と記す。)は、床スラブの上方に空間を開けて床板が架設されたことで、上階の住居と下階の店舗との間に、ピットが設けられている。
特開平11−256743号公報
公知文献1発明のように、上階と下階とのそれぞれが、住居や店舗等である場合、両者の室温に顕著な差はないが、地下のピットは、地中と上階(1階)との温度差が顕著であるため、1階のスラブには、断熱材が用いられる。したがって、ピットの一般的な施工手順は、次のとおりとなる。
基礎工事として、掘削された地中に、コンクリートが打設され、耐圧版や地中梁が設けられる。1階のスラブを構築するために、支保工と型枠とが設置される。型枠上に、断熱材が敷設される。断熱材の上に、配筋が敷設され、コンクリートが打設される。コンクリートが硬化した後、支保工や型枠が撤去される。ピットは、打設された1階のスラブによって、既に天井が閉塞されているため、支保工や型枠は、ピットを構成する地中梁の側面に形成された人通孔や、スラブに一時的に設けられた開口部から搬出される。
しかし、人通孔の直径は、600ミリメートル程度に抑えられる場合があるうえ、ピットの下面から天井までの高さは、1200ミリメートル程度の場合がある。すなわち、ピットも人通孔も狭いことから、限られた空間で支保工や型枠の搬出をする必要がある。閉塞したピットは、天井高が低いため、作業者が直立できないだけでなく、密閉空間で日射も遮られることから、作業者は、作業がし辛く、手早く作業を行うことができない。
本考案は、上記の実情に鑑みて提案されたものである。本考案は、ピットを有する建築物のスラブの施工において、簡便な施工を実現することができるプレキャスト板及び当該プレキャスト板を用いた最下階床構造の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本考案に係るプレキャスト板は、板状のコンクリート層と、前記コンクリート層の下面に予め形成された断熱層と、を有する、ことを特徴とする。
本考案に係るプレキャスト板は、前記コンクリート層の上面に、上方に突出したリブ部が形成され、前記コンクリート層に埋設されたPC鋼材によるプレストレストコンクリート構造である、ことを特徴とする。
本考案に係るプレキャスト板を用いた最下階床構造は、建築物のピットを構成する基礎梁と、前記建築物の最下階床として前記基礎梁間に架設された請求項1又は2に記載されたプレキャスト板と、前記プレキャスト板の上面に敷設された配筋と、前記プレキャスト板の上面に打設されたトッピングコンクリートと、を有する、ことを特徴とする。
本考案に係るプレキャスト板は、板状のコンクリート層と、コンクリート層の下面に予め形成された断熱層とを有している。すなわち、本考案は、プレキャスト板であって、予め断熱層を有しているため、作業現場で、断熱材を敷設する工程を要しない。そのため、断熱材を敷設する前提の工程である支保工や型枠の設置や、これらの撤去が不要である。したがって、簡便な施工を実現することができる。また、本考案に係るプレキャスト板を用いることによって、作業現場で敷設される配筋や打設されるコンクリートの量を、低減することができる。
本考案に係るプレキャスト板は、コンクリート層の上面に、上方に突出したリブ部が形成され、コンクリート層に埋設されたPC鋼材によるプレストレストコンクリート構造である。したがって、堅牢であり、小梁も不要となる。
本考案に係るプレキャスト板を用いた最下階床構造は、建築物のピットを構成する基礎梁と、建築物の最下階床として基礎梁間に架設されたプレキャスト板と、プレキャスト板の上面に敷設された配筋と、プレキャスト板の上面に打設されたトッピングコンクリートとを有している。しがたって、上記したプレキャスト板と同様に、簡便な施工を実現することができる。
図1は、本考案の実施形態に係るプレキャスト板の外観斜視図である。 図2は、本考案の実施形態に係るプレキャスト板の外観平面図である。 図3は、本考案の実施形態に係るプレキャスト板の外観底面図である。 図4は、図2におけるIV−IV断面であって、本考案の実施形態に係るプレキャスト板の断面図である。 図5は、図2におけるV−V断面であって、本考案の実施形態に係るプレキャスト板の断面図である。 図6は、本考案の実施形態に係るプレキャスト板を用いた最下階床構造の施工手順を説明するための概略断面図である。 図7は、本考案の実施形態に係るプレキャスト板を用いた最下階床構造の施工手順を説明するための概略断面図である。 図8は、本考案の実施形態に係るプレキャスト板を用いた最下階床構造を説明するための概略断面図である。
以下に、本考案の実施形態に係るプレキャスト板を図面に基づいて説明する。図1ないし3は、本実施形態に係るプレキャスト板1の外観が示され、図4及び5は、プレキャスト板1の断面が示されている。
図1ないし5に示されているとおり、プレキャスト板1は、工場等で予め製造されたプレストレストコンクリート構造のスラブであって、板状に形成されている。プレキャスト板1は、板状のコンクリート層2と、このコンクリート層2の下面に予め形成された断熱層3とを有している。コンクリート層2の上面である打設面には、上方に突出したリブ部4が形成されている。リブ部4は、長手方向に連続して伸びている。リブ部4が形成された部位であって、コンクリート層2の内側には、PC鋼材5が埋設され、プレストレスが加えられている。すなわち、プレキャスト板1は、緊張したPC鋼材5が予め埋設された状態で打設されている。なお、プレキャスト板1は、溶接金網6が適宜埋設されている(図4等参照。)。
断熱層3は、例えば、ポルスチレンフォーム、ウレタンフォーム、フェノールフォーム、セルロースファイバー、炭化コルク、グラスウール、ロックウール等であり、予め板状に形成されたものである。
プレキャスト板1は、次の手順を経て製造される。鋼製型枠(図示省略。)上に、断熱層3となる断熱材が敷設される。断熱材の上に、PC鋼材5及び溶接金網6が配置され、PC鋼材5が、アバット(図示省略。)を介して緊張される。鋼製型枠内にコンクリートが打設され、高温で蒸気養生される。PC鋼材5が切断され、適宜仕上げ処理が施される。
以上のとおり、プレキャスト板1が製造される。次に、プレキャスト板1を用いた最下階床構造を、施工手順と共に図面を用いて説明する。図6ないし8は、最下階床構造の施工手順の概略が示されている。
図6に示されているとおり、ピットを構成する基礎梁としての地中梁7及び耐圧版8が敷設された作業現場において、プレキャスト板1が、地中梁7の上端に架設される。その際、プレキャスト板1は、コンクリート層2が上側に、断熱層3が下側に向けられた姿勢で架設される。図7に示されているとおり、プレキャスト板1の上面に、配筋9が敷設される。図8に示されているとおり、プレキャスト板1の上面にトッピングコンクリート10が打設される。
すなわち、プレキャスト板1は、予め断熱層3を有しているため、作業現場で、断熱材を敷設する工程を要しない。そのため、断熱材を敷設する前提の工程である支保工や型枠の設置や、これらの撤去が不要である。したがって、簡便な施工を実現することができる。また、プレキャスト板1を用いることによって、作業現場で敷設される配筋9を、約1/2に低減し、打設されるトッピングコンクリート10の量を、約2/3に低減することができる。
また、プレキャスト板1は、上方に突出したリブ部4が形成され、コンクリート層2の内側には、PC鋼材5が埋設されてプレストレスが導入されているため、堅牢であり、小梁も不要となる。
なお、本考案の他の実施形態では、リブ部の形状等は任意である。
以上、本考案の実施形態を詳述したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではない。そして本考案は、実用新案登録請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
1 プレキャスト板
2 コンクリート層
3 断熱層
4 リブ部
5 PC鋼材
6 溶接金網
7 地中梁(基礎梁)
8 耐圧版
9 配筋
10 トッピングコンクリート

Claims (3)

  1. 板状のコンクリート層と、
    前記コンクリート層の下面に予め形成された断熱層と、を有する、
    ことを特徴とするプレキャスト板。
  2. 前記コンクリート層の上面に、上方に突出したリブ部が形成され、
    前記コンクリート層に埋設されたPC鋼材によるプレストレストコンクリート構造である、
    ことを特徴とするプレキャスト板。
  3. 建築物のピットを構成する基礎梁と、
    前記建築物の最下階床として前記基礎梁間に架設された請求項1又は2に記載されたプレキャスト板と、
    前記プレキャスト板の上面に敷設された配筋と、
    前記プレキャスト板の上面に打設されたトッピングコンクリートと、を有する、
    ことを特徴とするプレキャスト板を用いた最下階床構造。
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