JP3233863U - 煙火構造の消火弾を発射するモジュールを有するドローン - Google Patents
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Abstract
【課題】火災現場に早急に到着できると共に、火災による上昇気流の影響を避けながら安定した姿勢で、屋根などの構造物の障害をうけにくい位置から火災現場の消火したい箇所に効率よく消化弾の投入が可能なドローンを提供する。【解決手段】火災消火を目的として、火災現場で消火弾3を動力を用いて横方向に発射する消火弾発射モジュール2を有するドローン1であって、遠隔操作によって安全に確実な初期消火を可能とする。火災時に炎に反応して自ら爆発し、内蔵する消火剤を飛散することで消火の用に供する耐衝撃性を持つ煙火構造の消火弾3を用いることによって、自由落下ではなく動力を用いて横方向へ発射し、窓などから火災現場に投入することが可能となる。【選択図】図1
Description
本考案は、火災現場等において適切な箇所に投入できる消火弾発射モジュールを有するドローンと消火弾の複合技術に関する分野。
現在、ドローンは物の運搬や撮影のために利用されている他、農薬や融雪剤の散布、さらには鳥獣威嚇のために用いられる技術が存在する。また火災現場などの人的な介在を要することに危険を伴う場所など多彩な現場に用いられる技術開発が求められている。例えば火災現場における消火剤の投入のために、特開2019−193766や実用新案登録第3224081号でドローンを利用した消火技術が存在する。これらは離れた場所から遠隔操作によりドローンを希望箇所まで操縦で移動させ、当該箇所において適切な作業や処理を行うものであり、作業者やドローン操縦者が容易に近づけない危険な場所で作業を行えるドローンの利点を利用して用いられているものである。以上の様に、ドローンを用いることにより安全かつ迅速に火災の災害救助等に用いる技術が将来的により活用されるべきものと考えられる。
火災災害の場合、通常、消火活動は消防吏員や消防団員などによって火災発生場所で火を消すべく消火活動が行われる。しかし、山火事や森林火災、或いは高所のビル火災や道路の狭い住宅密集地での火災や船舶火災など容易に消防車が近づけない場所や、火災の近くで消火活動がしにくい場所もありうる。さらに、消火活動は常に危険が伴うため、安全を確保した場所からの放水などの消火手段に限られる。このため、初期消火や火勢を弱めるために離れた個所から適切な消火活動が行えることが出来れば、安全かつ迅速に消火できるものとなる。火災発生時に、早急に火災現場の出火箇所に消火機能を有する消火弾を投入することができれば、早期消火や消防吏員などの消火活動の開始までの時間内に火勢を大きくせずに済むことができる。従って、消火活動を迅速かつ効率的に行うために火災発生個所に早期に赴くことのできるドローンを用い、かつ消火弾を適切な位置から発射して投入できる発射モジュールを有するドローンを用いることにより前記課題を解決できる。先行技術文献にも挙げたように、ドローンから消火弾を上方から落下させるモジュールが考案されているが、火災は激しい上昇気流が起こるため、一般的に軽量化設計されているドローンの飛行の安定性が得にくい。また、落下位置を定めるとき煙などで視認性が阻害されるため、正確な場所への投下が困難となる。また消火剤を上方から落下させても上昇気流によって消火剤が巻き上げられ、効果的な消火が困難となる。また、一般的に建物の火災での消火活動は、窓などの開口部から内部に放水する方法が取られるが、消火弾をドローンを用いて上方から投下させた場合、一般的に屋根があるため、上方からの落下では建物内部への投入が困難である。
消火を目的にした消火弾は内部に液体または粉末の消火剤が入っているが、落下して消火することを目的としたものは落下の衝撃を利用して消火剤を封入している外殻を破壊する構造とすることで消火剤が散布される。このため、消火弾の外殻は衝撃によって壊れやすいことが求められる。そのためドローンからの放出時は衝撃が加わらない自由落下の方法が取られる。例えば水平方向に動力を用いて消火弾を発射する使い方をした場合、消火弾を一定距離飛翔させるためには消火弾に動力装置から加速させるための衝撃を加える必要がある。このため動力によって発射する消火弾は動力装置から受ける力にも耐えうる耐衝撃強度と火中に投入して消火剤を散布する能力を併せ持つ必要がある。
請求項1に係る考案は火災の早斯鎮火等を行うためにドローンに消火弾発射モジュールを装備しているドローンを提供するものであり、係るため請求項1に係る考案は火災鎮火用の消火剤を内部に有する消火弾を上方からの落下ではなく、横方向に発射できる動力装置を具備する着脱自在なモジュールからなる消火弾発射モジュールを有するドローンであって、係る考案によって前記課題を解決できるものである。
更に、請求項2に係る考案は消火弾を煙火構造のとすることによって、消火弾発射モジュールから動力によって発射されるときに受ける衝撃に耐える強度を持たせることでできるとともに、火災の炎による着火によって自動的に破裂することで内部の消火剤を周囲に拡散する機能を有する煙火構造の消火弾を発射する消火弾発射モジュールを有するドローンからなり、係る考案であってもよい。煙火構造の消火弾については特表2011−501976の消火ボールが参考となる。
以上のようにまず請求項1に係る考案によってドローンに火災鎮火用の消火剤を封入した消火弾を着脱自在に格納できるものであり、火災現場までドローンで移動して消火弾を自由落下させるのではなく動力を用いて横方向に消火弾を発射させることができる。従って火災場所まで移動できると共に建物の壁面の窓などの開口部の消火剤を投入したい箇所でピンポイントに投入させることができる。このようにして火災現場に早急に到着できると共に、火災による上昇気流の影響を避けながら安定した姿勢で、屋根などの構造物の障害をうけにくい位置から火災現場の消火したい箇所に効率よく消火弾の投入が可能となる。
次に請求項2に係る考案により、用いる消火弾として煙火構造の消火弾とすることによって、ドローンから動力を用いて発射する際に受ける衝撃に耐える消火弾とすることができると共に、炎にのみ反応する煙火構造の消火弾で消火の効率化が図れる。更に請求項2に係る考案によって消火弾は球状だけでなく、円筒形など用途に応じた形状の消火弾を用いることも可能とする。強度を持つ構造とすることで、発射時の問題解決だけでなく、保管や運搬、取扱上の便宜の図れるため、使用態様の幅を広げることを可能とする。
操縦者の任意の個所に飛行して移動できるドローンであって、動力を用いて消火弾を横方向発射する消火弾発射モジュールを装着しているものである。消火弾は発射時に受ける衝撃に耐える強度を持つとともに火災の炎に触れることで自ら破裂して内部に有する消火剤を撒くことで消火を行う煙火構造を持つものである。
図1に示すように任意個所に飛行して移動できるドローン1に動力を用いて消火弾3を水平方向に射する消火弾発射モジュール2を装着しているものである。ドローン1の操縦者6が離れた位置からドローン1を無線操縦コントローラー7で操縦して建物8の火災に際しての出火箇所や火勢の強い箇所に近づけ所定個所に消火弾3を水平方向に発射することができる。横方向から消火弾3を投入することは火災箇所に発生する上昇気流の影響を避けながらドローン1の飛行の安定性を得つつ視認性を確保した状態で消火弾3を投入できるため、火勢が強く上方からの接近が困難な場合や、屋根が障害となる建物火災の現場においても早期に適切な位置からの消火作業が行えるものとなる。
図2は本考案に係る消火弾発射モジュール2を有するドローンの一例を示す図である。本図においてドローン1下部に消火弾発射モジュール2を有しており、このモジュール2には複数の消火弾3を有しており、ドローン1に着脱自在に装着できるものである。図のモジュール2では消火弾3を発射できる数は3個となっているがこの構成に限らず、より多くの消火弾3を有するものやより少数の消火弾3を有する構成を持っているものであってもよい。更には一つの消火弾3の大きさがより大きい消火弾3を有するものであつても、或いはより小さい消火弾3を有するものであってもよい。
図3はドローン下部から見た消火弾発射モジュール2の一例を示す図である。消火弾3はモジュール2内部に係止されている。消火弾発射モジュール2内部には消火弾3を所定の速度で発射させるために消火弾を押し出す力を加えるための消火弾発射用可動部4とそれを動かす動力装置5を有し消火弾3がこの消火弾発射用可動部4の力を受けて発射されるものである。動力装置5の動力はバネ力や、ガスの圧力、電気モーター等によるベルト駆動、火薬の爆発力などが考えられるがいずれの方法を用いても良い。消火弾3を消火弾発射モジュール2から発射するのはドローン1の操縦用のコントローラー7或いは別のコントローラーによって制御できるものであり、ドローン1の操作と共に任意個所で消火弾3を発射できる。
図4は消火弾3の構造の一例を示す図である。消火弾3は外殻11の内部に消火剤12が封入されている。消火剤12は粉末消火薬剤や液体消火剤、化学泡消火薬剤などから用途に応じて適切な消火剤を用いることにより構成できるものである。消火弾3は消火弾発射用可動部4と動力装置5とによって発射される際に所定の初速度を得るための荷重に耐える強度を持つ。消火弾3の外周には火に反応して燃焼する外部に露出した導火線10があり、中心部に設置された煙火用割薬9につながっている。煙火用割薬9に着火すると火薬の燃焼である酸化反応によって発生する気体で外殻11と消火剤12で内部の圧力が高くなるため消火弾3は爆発し、消火剤12を周囲に散布することができる。消火剤12を一定範囲に散布するために必要な爆発力を得るために煙火用割薬9の種類および量と内部に発生するガスの圧力を封じるための外部強度が設定できる。
1ドローン
2消火弾発射モジュール
3消火弾
4消火弾発射用可動部
5動力装置
6操縦者
7操縦用コントローラー
8建物
9煙火用割薬
10導火線
11外殻
12消火剤
2消火弾発射モジュール
3消火弾
4消火弾発射用可動部
5動力装置
6操縦者
7操縦用コントローラー
8建物
9煙火用割薬
10導火線
11外殻
12消火剤
Claims (2)
- 火災鎮火用の消火弾を格納するモジュールからなる消火弾発射モジュールを有するドローンであって、消火弾を内部に格納すると共に消火弾内には火災鎮火用の消火剤を有し、火災現場で消火弾を動力を用いて横方向に発射する消火弾発射モジュールを有するドローン。
- 消火弾が発射時に動力装置から受ける衝撃荷重に耐える構造を持つとともに、着火によって自動的に破裂することで内部に入っている消火剤を周囲に拡散する煙火構造の消火弾とすることで消火する機能を有する消火弾であることを特徴とする請求項1記載の火災現場で消火弾を動力を用いて発射する消火弾発射モジュールを有するドローン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021002555U JP3233863U (ja) | 2021-05-21 | 2021-05-21 | 煙火構造の消火弾を発射するモジュールを有するドローン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021002555U JP3233863U (ja) | 2021-05-21 | 2021-05-21 | 煙火構造の消火弾を発射するモジュールを有するドローン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3233863U true JP3233863U (ja) | 2021-09-09 |
Family
ID=77549756
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2021002555U Active JP3233863U (ja) | 2021-05-21 | 2021-05-21 | 煙火構造の消火弾を発射するモジュールを有するドローン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3233863U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115535243A (zh) * | 2022-12-01 | 2022-12-30 | 北京卓翼智能科技有限公司 | 一种无人机 |
-
2021
- 2021-05-21 JP JP2021002555U patent/JP3233863U/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN115535243A (zh) * | 2022-12-01 | 2022-12-30 | 北京卓翼智能科技有限公司 | 一种无人机 |
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