JP3233658U - 歯牙用ダムプロテクター - Google Patents
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Abstract
【課題】製造コストを抑えることができ、さらには、簡易迅速に歯牙に装着可能な歯牙用ダムプロテクターを提供する。【解決手段】歯牙用ダムプロテクター10は、歯牙Aを挟むように配置される左右一対のダムプロテクター本体1と、ダムプロテクター本体同士を繋ぐ弾性弧状橋部6と、歯牙の咬合面に掛止可能な左右一対のストッパー7とを有し、一方のダムプロテクター本体が頬粘膜に当接し、他方のダムプロテクター本体が舌に当接する。ダムプロテクター本体の縁部には、歯牙の側面に係止される係止縁部3が形成されている。一方のストッパーは、一方のダムプロテクター本体に立設されており、他方のストッパーは、他方のダムプロテクター本体に立設されている。係止縁部は、2つの当接縁部3aと、歯牙の側面に隙間を空けて対向する対向縁部3bとを有する。【選択図】図1
Description
本考案は、歯牙を治療する際に頬粘膜や舌を堰き止めつつ保護する歯牙用ダムプロテクターに関する。
虫歯になった歯牙に治療を施す場合には、一方の手に歯鏡を持って舌の側部を押さえながら、他方の手に持ったタービンで虫歯の部位を治療し、その傍らで、助手がバキュームチップを用いて頬粘膜を広げながら唾液や水を吸い取っている。
上記のとおり、虫歯を治療する際は、頬粘膜や舌を押さえながらタービンを使用するため、患者が不意に動いたとき、心理的に患部に触れようとして舌を動かしたとき、助手がバキュームチップを移動させたときなどに、タービンが舌や頬粘膜に接触する虞がある。
このような課題に対処しうるものとして、本願考案者は、頬粘膜及び舌をダムのように堰き止めつつ保護する歯牙用ダムプロテクターを提案した(特許文献1参照)。
この歯牙用ダムプロテクターは、湾曲した板状部を有する左右一対のダムプロテクター本体、これらを繋ぐ弾性弧状橋部、一方のダムプロテクター本体の歯牙側の縁部に立設された逆L字状のストッパーなどを備えるものである。歯牙用ダムプロテクターを用いて歯牙の治療を行う場合には、治療対象となる歯牙を挟むように一対のダムプロテクター本体を配置し、逆L字状のストッパーを歯牙に掛止して位置決めを行う。歯牙用ダムプロテクターを歯牙に装着すると、一方のダムプロテクター本体によって頬粘膜が押さえられ、他方のダムプロテクター本体によって舌が押さえられるので、タービンが頬粘膜あるいは舌に接触することを好適に防ぐことができる。
この歯牙用ダムプロテクターは、湾曲した板状部を有する左右一対のダムプロテクター本体、これらを繋ぐ弾性弧状橋部、一方のダムプロテクター本体の歯牙側の縁部に立設された逆L字状のストッパーなどを備えるものである。歯牙用ダムプロテクターを用いて歯牙の治療を行う場合には、治療対象となる歯牙を挟むように一対のダムプロテクター本体を配置し、逆L字状のストッパーを歯牙に掛止して位置決めを行う。歯牙用ダムプロテクターを歯牙に装着すると、一方のダムプロテクター本体によって頬粘膜が押さえられ、他方のダムプロテクター本体によって舌が押さえられるので、タービンが頬粘膜あるいは舌に接触することを好適に防ぐことができる。
特許文献1の歯牙用ダムプロテクターを用いて例えば下顎の歯牙を治療する場合には、通常、歯牙の内側(舌側)に逆L字状のストッパーを掛止するため、左右の歯牙に対応するためには、右側のダムプロテクター本体にストッパーを配した歯牙用ダムプロテクターと、左側のダムプロテクター本体にストッパーを配した歯牙用ダムプロテクターを用意する必要があるうえに、これらを大臼歯用、小臼歯用、犬歯用、さらには大人用、子供用について揃える必要があることから、歯牙用ダムプロテクターの種類が増えてしまい、金型等の製造コストが嵩むという問題がある。
なお、特許文献1の歯牙用ダムプロテクターは、逆L字状のストッパーの取付位置を選択できるように構成されているものの、小さな部品であるため、治療の際に都度変更することは煩雑である。
なお、特許文献1の歯牙用ダムプロテクターは、逆L字状のストッパーの取付位置を選択できるように構成されているものの、小さな部品であるため、治療の際に都度変更することは煩雑である。
このような観点から、本考案は、製造コストを抑えることができ、さらには、簡易迅速に歯牙に装着可能な歯牙用ダムプロテクターを提供することを課題とする。
本考案は、歯牙を挟むように配置される左右一対のダムプロテクター本体と、前記ダムプロテクター本体同士を繋ぐ弾性弧状橋部と、前記歯牙の咬合面に掛止可能な左右一対のストッパーとを有し、一方の前記ダムプロテクター本体が頬粘膜に当接し、他方の前記ダムプロテクター本体が舌に当接する歯牙用ダムプロテクターである。前記ダムプロテクター本体の前記歯牙側の縁部には、前記歯牙の側面に係止される係止縁部が形成されており、一方の前記ストッパーが、一方の前記ダムプロテクター本体に立設されており、他方の前記ストッパーが、他方の前記ダムプロテクター本体に立設されている。
本考案に係る歯牙用ダムプロテクターを歯牙に装着すると、一方のダムプロテクター本体によって頬粘膜が押さえられ、他方のダムプロテクター本体によって舌が押さえられるので、タービン等の治療器具が頬粘膜や舌に接触することを好適に防ぐことができる。
また、本考案に係る歯牙用ダムプロテクターによれば、左右のダムプロテクター本体のそれぞれにストッパーが設けられているので、左右の歯牙のいずれにも装着することができる。すなわち、本考案によれば、左右別々に歯牙用ダムプロテクターを用意する必要がないので、歯牙用ダムプロテクターの種類を半減させることができ、ひいては、金型等の製造コストを抑えることができる。
なお、左右一対のストッパーの両方を同時に歯牙の咬合面に掛止する必要はなく、少なくとも一方のストッパーを歯牙の咬合面に掛止すればよい。
また、本考案に係る歯牙用ダムプロテクターによれば、左右のダムプロテクター本体のそれぞれにストッパーが設けられているので、左右の歯牙のいずれにも装着することができる。すなわち、本考案によれば、左右別々に歯牙用ダムプロテクターを用意する必要がないので、歯牙用ダムプロテクターの種類を半減させることができ、ひいては、金型等の製造コストを抑えることができる。
なお、左右一対のストッパーの両方を同時に歯牙の咬合面に掛止する必要はなく、少なくとも一方のストッパーを歯牙の咬合面に掛止すればよい。
前記係止縁部は、前記歯牙の側面に当接する前後一対の当接縁部と、前後一対の前記当接縁部の間において前記歯牙の側面に隙間を空けて対向する対向縁部とを有することが好ましい。
ダムプロテクター本体の係止縁部の形状を歯牙の側面に線接触するような形状にすると、歯牙に装着した歯牙用ダムプロテクターの向きを調整し難くなるが、各ダムプロテクター本体において前後一対の当接縁部を歯牙の側面に当接させ、両当接縁部の間において歯牙の側面との間に隙間を設けると、歯牙を中心に歯牙用ダムプロテクターを左右に回動させ易くなるので、歯牙用ダムプロテクターを歯牙に装着した後でも、歯牙用ダムプロテクターの向きを調整することができる。
また、ダムプロテクター本体の係止縁部と歯牙の側面の間に確保された隙間にタービンを挿入できるようになるので、歯牙用ダムプロテクターを装着したまま歯茎近傍まで治療を行うことができる。
また、ダムプロテクター本体の係止縁部と歯牙の側面の間に確保された隙間にタービンを挿入できるようになるので、歯牙用ダムプロテクターを装着したまま歯茎近傍まで治療を行うことができる。
本考案に係る歯牙治療用ダムプロテクターによれば、歯科医師や助手が頬粘膜および舌を押さえずとも、歯牙の治療スペースを確保できるので、治療し易くなるとともに、舌や頬粘膜にタービンが接触することを防ぐことができるので、歯科医師および患者に与える不安感を緩和することができる。
本考案の実施形態に係る歯牙用ダムプロテクター10は、図1,2に示すように、歯牙Aを挟むように配置される左右一対のダムプロテクター本体1,1と、ダムプロテクター本体1,1同士を繋ぐ弾性弧状橋部6と、歯牙Aの咬合面に掛止可能な左右一対のストッパー7,7とを有し、一方のダムプロテクター本体1が頬粘膜Bに当接し、他方のダムプロテクター本体1が舌Cに当接するように構成されている。
ダムプロテクター本体1は、湾曲した板状を呈する圧排部2と、歯牙Aの側面に係止される係止縁部3と、ダムプロテクター本体1を貫通する嵌入孔4と、ダムプロテクター本体1の裏面に設けられた突片5とを備えている。左右のダムプロテクター本体1,1は、間隔をあけた状態で並設されている。
圧排部2は、裏側に向けて凸となるように湾曲しており、圧排部2の外縁部は、弧状を呈している。
係止縁部3は、ダムプロテクター本体1の歯牙A側の縁部に形成されている。歯牙用ダムプロテクター10を歯牙Aに装着すると、歯牙Aの側方に圧排部2が配置され、圧排部2と歯牙Aとの間に係止縁部3が配置される。なお、本実施形態では、圧排部2と係止縁部3とが一体に成形されているが、別体としてもよい。
係止縁部3は、歯牙Aの側面に当接する前後一対の当接縁部3a,3aと、前後一対の当接縁部3a,3aの間において歯牙Aの側面に隙間を空けて対向する対向縁部3bとを備えている。当接縁部3aは、歯間の隙間に入り込めるよう三角形状を呈している。対向縁部3bは、円弧状を呈している。左右の係止縁部3,3は、左右対称に、且つ、対向するように形成されている。左右の係止縁部3,3の間に形成される歯牙挟持空間Dは、歯牙Aに装着していない状態では、歯牙Aの最小部よりやや狭い間隔となる。
係止縁部3は、ダムプロテクター本体1の歯牙A側の縁部に形成されている。歯牙用ダムプロテクター10を歯牙Aに装着すると、歯牙Aの側方に圧排部2が配置され、圧排部2と歯牙Aとの間に係止縁部3が配置される。なお、本実施形態では、圧排部2と係止縁部3とが一体に成形されているが、別体としてもよい。
係止縁部3は、歯牙Aの側面に当接する前後一対の当接縁部3a,3aと、前後一対の当接縁部3a,3aの間において歯牙Aの側面に隙間を空けて対向する対向縁部3bとを備えている。当接縁部3aは、歯間の隙間に入り込めるよう三角形状を呈している。対向縁部3bは、円弧状を呈している。左右の係止縁部3,3は、左右対称に、且つ、対向するように形成されている。左右の係止縁部3,3の間に形成される歯牙挟持空間Dは、歯牙Aに装着していない状態では、歯牙Aの最小部よりやや狭い間隔となる。
嵌入孔4は、係止縁部3の周囲に形成されている。左右の嵌入孔4,4は、歯牙Aを挟んで対向する位置に配置されている。嵌入孔4,4には、図3に示す拡幅用鉗子Eの先端e,eが挿入される。
突片5は、舌先が歯茎側から治療部分に入り込まないようにガードするものであり、歯牙Aの前方(図1において図面下側)においてダムプロテクター本体1の歯牙A側の縁部に形成されている。突片5の形状は、歯茎を刺激しないよう丸みを帯びた形状を呈している。突片5は、例えば、ダムプロテクター本体1の一部を裏側に曲げることで形成することができる。
弾性弧状橋部6は、奥側(喉側)において左右のダムプロテクター本体1,1を繋いでいる。弾性弧状橋部6は、Ω字状を呈しており、歯牙用ダムプロテクター10を歯牙Aに装着すると、歯牙Aの奥側(喉側)において歯牙A(歯茎)を跨ぐように配置される。
ストッパー7は、ダムプロテクター本体1に立設されている。ストッパー7は、図2に示すように、雄ネジ部7aと、雄ネジ部7aの一端から側方に向かって張り出す掛止部7bとを備えている。雄ネジ部7aは、ダムプロテクター本体1に形成された図示せぬ雌ネジ孔に螺合されている。したがって、ストッパー7を雄ネジ部7aの軸回りに回転させると、ストッパー7の高さ(掛止部7bの位置)が調整される。そして、ストッパー7の高さを適宜調整しつつ掛止部7bを歯牙Aに向けると、掛止部7bが歯牙Aの咬合面に当接する。
本実施形態では、左右のダムプロテクター本体1,1のそれぞれにストッパー7が一つずつ配置されている。すなわち、一方のストッパー7は、一方のダムプロテクター本体1に立設されており、他方のストッパー7は、他方のダムプロテクター本体1に立設されている。
本実施形態では、左右のダムプロテクター本体1,1のそれぞれにストッパー7が一つずつ配置されている。すなわち、一方のストッパー7は、一方のダムプロテクター本体1に立設されており、他方のストッパー7は、他方のダムプロテクター本体1に立設されている。
歯牙治療用ダムプロテクター10を製造する場合には、例えば、左右のダムプロテクター1,1と弾性弧状橋部6とを係止縁部3,3が外側に向くように一枚の板状金属部材として打ち抜き、その後、左右のダムプロテクター本体1,1を係止縁部3,3が対向するように反転させ、弾性弧状橋部6をC字状に形成する。
次に、歯牙治療用ダムプロテクター10の使用手順を説明する。
まず始めに、ダムプロテクター本体1,1の嵌入孔4,4に拡幅用の鉗子Eの先端e,eを嵌入する(図3参照)。その後、鉗子Eを操作して歯牙挟持用空間Dを拡幅し、治療を必要とする歯牙Aに係止縁部3,3を位置させる。そして、鉗子Eを操作して鉗子Eによる拡幅を緩やかに戻しつつ、鉗子Eの先端e,eを嵌入孔4,4から離脱させると、弾性弧状橋部6の復元力により係止縁部3,3で歯牙Aが挟持される。
まず始めに、ダムプロテクター本体1,1の嵌入孔4,4に拡幅用の鉗子Eの先端e,eを嵌入する(図3参照)。その後、鉗子Eを操作して歯牙挟持用空間Dを拡幅し、治療を必要とする歯牙Aに係止縁部3,3を位置させる。そして、鉗子Eを操作して鉗子Eによる拡幅を緩やかに戻しつつ、鉗子Eの先端e,eを嵌入孔4,4から離脱させると、弾性弧状橋部6の復元力により係止縁部3,3で歯牙Aが挟持される。
そして、一対のストッパー7のうち、少なくとも一方のストッパー7を回転させ、雄ネジ部7aを螺子孔に対して進退させ、ストッパー7の掛止部7bを歯牙Aの咬合面に掛止する。これによって歯牙治療用ダムプロテクター10の歯茎側への移動が防止される。なお、左右一対のストッパー7,7の両方を同時に歯牙Aの咬合面に掛止する必要はなく、少なくとも一方のストッパー7を歯牙Aの咬合面に掛止すればよい。左右のストッパー7,7のどちらを使用するかは、歯牙Aの形状や状態に応じて適宜選択すればよいが、下側の歯牙Aに歯牙治療用ダムプロテクター10を装着する場合には、舌側のストッパー7を歯牙Aの咬合面に掛止し(図2参照)、上側の歯牙Aに歯牙治療用ダムプロテクター10を装着する場合には、頬粘膜側のストッパー7を歯牙Aの咬合面に掛止する場合が多い。
歯牙治療用ダムプロテクター10を歯牙Aに装着したら、歯牙Aを中心に歯牙用ダムプロテクターを左右に回動させ、歯牙用ダムプロテクター10の向きを調整する。本実施形態の歯牙治療用ダムプロテクター10は、各ダムプロテクター本体1において前後一対の当接縁部3a,3aを歯牙Aの側面に当接させ、両当接縁部3a,3aの間において歯牙Aの側面との間に隙間が形成されるので、歯牙Aに歯牙治療用ダムプロテクター10を装着した後でも、歯牙用ダムプロテクター10の向きを容易に調整することができる。
歯牙治療用ダムプロテクター10を歯牙Aに装着すると、圧排部2,2が頬粘膜B及び舌Cに、面接触し、頬粘膜B及び舌Cが歯牙Aの周囲から排除される。圧排部2,2は、曲面を呈しているので、患者に不快感を与え難い。
歯牙治療用ダムプロテクター10を歯牙Aに装着した状態で歯牙Aを治療する場合、助手は、水(タービン等を使用する際に摩擦によって熱せられる部分を冷却する水など)や患者の唾液等をバキュームチップによって吸い上げることに専念できる。その結果、口腔内に唾液および水等が溜まることが少なくなり、患者に唾液等が溜まる不快感を与え難くなるとともに、唾液等を飲み込む動作を起こす頻度が少なくなる。舌Cや喉を動かす頻度を少なくすることで、タービンが口腔内の一部に触れるのではないかという不安感を取り除くことができる。
また、歯牙治療用ダムプロテクター10を歯牙Aに装着すると、患者の頬粘膜Bおよび舌Cが常に押し退けられた状態になるので、歯科医師は、頬粘膜Bおよび舌Cを気にせずに歯牙Aの治療に専念できる。しかも、ダムプロテクター本体1の係止縁部3と歯牙Aの側面の間に隙間が確保されているので、歯牙用ダムプロテクター10を歯牙Aに装着したままでも、歯茎近傍までタービンを挿入して治療を行うことができる。
歯牙Aの治療が完了したならば、拡幅用の鉗子Eにより、歯牙治療用ダムプロテクター10を装着したときと同じ操作によって拡げて歯牙Aから取り外し、一連の治療を完了する。
以上のとおり、歯牙用ダムプロテクター10を歯牙Aに装着すると、一方のダムプロテクター本体1によって頬粘膜Bが押さえられ、他方のダムプロテクター本体1によって舌Cが押さえられるので、タービンが頬粘膜Bや舌Cに接触することを好適に防ぐことができる。
また、歯牙用ダムプロテクター10によれば、左右のダムプロテクター本体1,1のそれぞれにストッパー7が設けられているので、左右の歯牙Aのいずれにも装着することができる。すなわち、一つの歯牙用ダムプロテクター10で、左右のいずれの歯牙Aにも対応できるので、歯牙用ダムプロテクター10の種類を半減させることができ、ひいては、金型等の製造コストを抑えることができる。
なお、本考案は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、弾性弧状橋部6を別体として取り付けてもよいし、圧排部2の形状を半円形や円形にしてもよい。
10 歯牙治療用ダムプロテクター
1 ダムプロテクター本体
2 圧排部
3 係止縁部
3a 当接縁部
3b 対向縁部
4 嵌入孔
5 突片
6 弾性弧状橋部
7 ストッパー
A 歯牙
B 頬粘膜
C 舌
D 歯牙挟持用空間
E 鉗子
1 ダムプロテクター本体
2 圧排部
3 係止縁部
3a 当接縁部
3b 対向縁部
4 嵌入孔
5 突片
6 弾性弧状橋部
7 ストッパー
A 歯牙
B 頬粘膜
C 舌
D 歯牙挟持用空間
E 鉗子
Claims (2)
- 歯牙を挟むように配置される左右一対のダムプロテクター本体と、
前記ダムプロテクター本体同士を繋ぐ弾性弧状橋部と、
前記歯牙の咬合面に掛止可能な左右一対のストッパーとを有し、
一方の前記ダムプロテクター本体が頬粘膜に当接し、他方の前記ダムプロテクター本体が舌に当接する歯牙用ダムプロテクターであって、
前記ダムプロテクター本体の前記歯牙側の縁部には、前記歯牙の側面に係止される係止縁部が形成されており、
一方の前記ストッパーが、一方の前記ダムプロテクター本体に立設されており、
他方の前記ストッパーが、他方の前記ダムプロテクター本体に立設されている、ことを特徴とする歯牙用ダムプロテクター。 - 前記係止縁部は、前記歯牙の側面に当接する前後一対の当接縁部と、前後一対の前記当接縁部の間において前記歯牙の側面に隙間を空けて対向する対向縁部とを有する、ことを特徴とする請求項1に記載の歯牙用ダムプロテクター。
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