JP3232744U - マスク取り外し時の飛沫防止具 - Google Patents
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Abstract
【課題】会食中のマスクを外した状態における飛沫感染を軽減するための、簡単かつ安価な使いやすい感染防止具を提供する。【解決手段】感染防止具1は胴部11と柄部12と不織布14でフライパン状に形作られ、会食中は常に片方の手で柄部を把持し、自分の口元と会話の相手の方向に構えて使用される。飛沫防止具の胴部は深底紙皿の形状であることから会話中に口から発する飛沫が効果的に吸着されるとともに、胴部を飛び出した比較的小さな飛沫も相手の方向へ向かうことなく自分の方向に戻るため、飛沫感染防止の効果が高い。【選択図】図1
Description
本考案は、会食事等におけるマスク取り外し時の新型コロナ等の感染症の予防に寄与するための飛沫防止具に関するものである。
新型コロナ等への感染防止や衛生上の観点から、飲食店等ではテーブルやカウンターなどに透明アクリル板などにより仕切りを設けて飛沫が直接相手の顔や料理にかからないような工夫がなされている。また、フェイスシールドやプレート状のもので口元を覆ったりする飛沫防止の方策が実施されており、これらの飛沫防止策は大粒の飛沫に関してはそれなりの効果は期待できるものである。
しかし、例えばうちわや扇子あるいは折り畳み式のプレート状のもので口元を覆っても、中小粒の飛沫はかなりの量がプレートを迂回して周囲に拡散されることは明白である。また、プレートの角度が少しずれただけでその方向へ拡散することを助長する恐れもあるという欠点を有するため、長時間の会食をとおして飛沫防止効果を期待しにくいという難点がある。
また、口に物を運ぶ時だけマスクの片方のひもを外すということも提案されてはいるが、これは事実上実行困難な方策であり、飲酒を伴う会食では到底実施されることもなく、結果としてこのような場が感染の大きな原因になっているという現実がある。
新型コロナへの感染またはその懸念は、人の健康や生命、会食などの楽しみを奪い、社会経済活動を停滞させるなど重大な影響を与えていることは事実であるが、未だに決定的な決め手がないうえ大きな対策費用を必要とする場合が多く、現在ワクチンの接種に大きく期待しているのが現状である。
解決しようとする問題点は、会食中の物を口に運んだりその間喋ったりする動作ごとのマスクの付け外しは、せっかくの料理の味や歓談のムードを損なうだけでなく、なかなか守られがたいものであり、つけ忘れやタイミングのずれも起きるという事実。
また、これまでの他の手段では、用いる器具の形状や材質に起因し、飲食中などにおいてマスクを外している時に出る口元からの大小様々な飛沫を防護具に十分に補足できず、飛沫の漏れ出しが多いという点である。
さらには、うちわや扇子状の器具により口元を覆う場合には、使用する角度が少しずれただけで、飛沫はその平面に沿って相手側に勢いよく拡散される恐れがあるという点である。
本考案は、丸型フライパン状の形状にかたち作られた飛沫防止具で本体胴部の底内面を粗くするか、吸着紙または不織布など吸湿・吸着性のある防護膜を貼り付けるか、胴部柄部を含めてその全体を覆うなどして飛沫を効果的に吸着補足できる飛沫防止具であることを最も主な特徴とする。
丸型フライパン状の本体は、請求項2にあるように例えばサトウキビの絞りカスの植物繊維など環境負荷の小さい素材を使用し直径は概20センチメートル、深さは概5センチメートルの本体胴体の側面部が球面状になるよう一体成型することでコスト的にも安価となり使い捨にしても負担にならない。本体胴部の内側はザラザラとした粗い状態に成型すれば飛沫捕捉率は高まる。請求項3にあるように本体胴体の底面の一部に開放部を設けこの部分に不織布を貼り付け、一定の通気性を持たせれば口元からの空気圧が緩和され、飛沫の跳ね返りがさらに緩和される。
請求項4は素材を紙ではなくポリプロピレン、アクリル、プラスチックなどの樹脂製やアルミや銅の薄板でフライパン形状に一体成型したもので、滅菌洗浄して繰り返し使用できる。また、請求項5にあるように本体胴部と柄部は一体成型でなく、柄部が脱着できるようにしてもよく、本体胴部として深底紙皿を使用し柄部を繰り返し使用の脱着式としてもよい。
請求項6飛沫防止具カバーは飛沫防止具をすっぽりと包み込み飛沫を吸収・捕捉し飛沫防止効果をより高めるために不織布などで製作した飛沫防止カバーで、毎回取り換えできるよう付け外しが容易な構造としている。請求項1、2、3、4、5のいずれの形態の感染防止具にも適用でき、手間がかからず良好な衛生状態を保てることが大きな特徴であるが、これを併用することで脱着式の柄部と本体が誤って分離することもないので柄部は軽く取り付ければ大丈夫である。また、カバーの色を変える、絵柄や感染防止の標語を印刷するなどすれば用いる場所に適したムードも醸成でき積極的な使用も促すことができる。請求項7で示しているように上半分を半円形の袋状とし本考案の飛沫防止具に脱着しやすいように多少の余裕を持たせて製作されており、また、飛沫防止具内面の底または側面には両面テープや貼って剥がせる弾性粘着剤などを備えており、不織布上カバーを飛沫防止具内面に密着できるようになっている。
請求項8の卓上スタンドは会食場の各席に備えられており着席時にはここに立てておき、お客様へ店員から使用が促される。ナイフとフォークを同時に使用する必要がある時あるいは片手が不自由な方の場合など本考案の飛沫防止具の把持が難しい場合には本スタンドの高さをスライド調整したのち、自分の口元の適切な位置に本考案の飛沫防止具を立てて使用する。なお、飲食が終われば、原則マスクを使用して会話することになる。
本考案の飛沫防止具は、丸型フライパン状に形作られているため、口元を発した飛沫は本体胴部内面の防護膜に飛来し、粒の比較的大きいものは防護膜に吸着され、粒の小さいもので直接膜に吸着されなかったものは内面の傾斜に沿って戻され、その間に大半のものは球面の膜のどこかに吸着される。それでもなお浮遊しているものがあってもそれは自分の方向に押し戻されるので、他の人の体や料理に降りかかることを極力抑えられるという点で効果が大きい。さらには、球面状であることにより使用する角度が多少ずれても飛沫が相手方向に飛散することがほとんどない。
また、本考案の飛沫防止具は軽量であるため、使用していない方の手で持ち続けていても疲れはほとんどなく、お互いを思いやる飛沫防止具として使用され効果も大で安心感にもつながる。
また、安価に提供できることから各個人が予め必要人数分持参してもよいし、飲食店側が各席に使い切り用として無料または低価格を飲食代金に上乗せして提供してもよく、軽くて安価で効果が大きいため、本考案の飛沫防止具使用を新型コロナ禍の中での会食や家庭内の食事中の常識として促すことも容易で感染防止効果がさらに期待できる。
飲食店などでの飲食や会話を行う際の、マスクを外した時間帯の感染リスクを可能な限り小さくするという目的を、実行可能な手段で極めて安価に実現する。以下、本考案の飛沫防止具1の実施形態を、図1から図4を用いて説明する。
図1(A)は、本考案の模式図であり、図1(B)は図1(A)で示すa−aの断面を示す図である。図2(C)は上部が円形に形取られ接着され袋状に成形された本考案の飛沫防止具用の不織布カバーであり図2(D)は図2(C)の不織布カバーで図1(A)を包み込んだ状態を示す断面模式図である。
図2(A)の袋状の不織布21の下半分は解放され飛沫防止具1にかぶせ易く作られている。かぶせたのち表側の不織布22を図1(A)の内面に張り付けてある両面テープ(弾性粘着剤など剥がれやすい糊でも可)に押し付けることで、本考案の飛沫防止具1の胴体内面13と不織布22は程よく密着される。不織布22、23の下半分の余長部を本考案の飛沫防止具の柄の部分12に絞り込んで柄の付け根部分をバインド線25で軽く縛ることで本考案の飛沫防止具の1実施例となる。なお、不織布に代表されるカバーの部材として透明性の高いものを使用すれば違和感の緩和にもなる。
本考案の飛沫防止具1は、例えばサトウキビの搾りかすなど植物由来の繊維など環境にやさしい素材を使用し、柄の部分も含めて一体成型してもよいし、深底紙皿形状本体胴部に付け外しが自在の柄を用いてもよい。いずれの場合も40グラム程度の極めて軽い防護具となるため、利き手の反対側の手で会食中継続的に持っていても手が疲れるということもない。
脱着可能な柄を用いる場合も、例えば図3(F)でその断面を例示しているような、本体胴部をばね力で軽く挟み込むだけのごく簡単なもので十分であり、図2(C)の袋状の不織布カバーで全体を包み込んで使用するので、食事中誤って本体部と柄部が分離落下するような恐れもない。使用後、本体同部図3(E)と図2(C)の袋状の不織布カバーは廃棄処理し、柄部32は滅菌消毒後再使用してもよい。
本考案の飛沫防止具は図3(E)のように飛沫受け止め部分である本体胴部31と柄の部分32を分離可能な構造とし、31の胴部はポリプロピレンやアクリルなどの耐久性の高い部材で製作し、32の柄部は銅や真鍮の薄板など滅菌効果のある部材で製作してもよい。この場合、繰り返し使用が可能となるが、できれば図2(A)で示す不織布カバーは併用した方がよい。そのほうが飛沫の捕捉効率が高まること、次回の使用のための滅菌消毒作業が容易かつ確実なこと、次回利用者の安心感が得られやすいことなどメリットが大きい
図3(G)は本考案の飛沫防止具の卓上スタンド4である。飲食店などでお客さんが席に着く直前までにそれぞれの席に本考案の飛沫防止具の柄の部分を差し込んだ状態で常に備えておくのがよい。感染防止のための呼びかけになるメッセージが添えられているか、店員によりその主旨と使い方を個々人に説明し使用を積極的にお願いするのもよい。
この飛沫防止具用スタンド4は、42と43が一体で安定性の良い形に作られており、41は高さの調整ができるスライド構造としてもよい。事情により本考案の飛沫防止具を持つことができないような場合には自分の口元辺りに立てて利用することも可能である。
図4(H)で示すように、本考案の飛沫防止具は、使用者の口元から略10センチ程度離しその上端が鼻の半分位の位置で使用するのが丁度よく、他人と話をする場合はその方向に飛沫防止具の裏面が真っすぐに向くように移動させて使用する。この時飛沫防止具はその裏面が相手に直角になるように持つのがよいが、多少角度がずれても飛沫は相手の方に向かうことがないという点は、本考案のフライパン形状のもつ長所である。
図4(I)は口元から発した飛沫の挙動を示すものであるが、飛沫61のほとんどは感染防止具本体胴部の内面に貼り付けられている不織布に吸収・吸着され付着しなかった飛沫63があっても、それはフライパン形状の内面に沿って浮遊し、自分の方に戻ってくるため相手方に降りかかるようなことはない。
1 飛沫防止具
2 飛沫防止具カバー
4 卓上スタンド
11 飛沫防止具胴部(一体成型型)
12 柄部(一体成型型)
14 飛沫防止具底面不織布シート
21 不織布カバー半円状袋部
31 飛沫防止具胴部(柄部脱着型)
32 脱着柄部
41 卓上スタンド
2 飛沫防止具カバー
4 卓上スタンド
11 飛沫防止具胴部(一体成型型)
12 柄部(一体成型型)
14 飛沫防止具底面不織布シート
21 不織布カバー半円状袋部
31 飛沫防止具胴部(柄部脱着型)
32 脱着柄部
41 卓上スタンド
Claims (8)
- 所定深さを有する深皿形状の本体部と、該本体部から延びて手で把持する柄部からなる飛沫防止具。
- 前記請求項1は深皿形状の胴部と柄部を一体成型してなる紙製の飛沫防止具。
- 前記請求項1、2記載の深皿部本体の底部の一部を切り取り、切り取った部分に不織布を張り付け一定の通気性を持たせて塞いだものであることを特徴とする飛沫防止具。
- 前記飛沫防止具は深皿形状の胴部と柄部を紙以外の繰り返し使用可能な素材でフライパン状に成型したことを特徴とする請求項1に記載の飛沫防止具。
- 前記飛沫防止具は前記本体部と柄部が別体とされており、前記柄部はその端部に設けられた固定部によって前記本体部と一体となることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の飛沫防止具。
- 前記飛沫防止具全体を覆う袋状の不織布カバーを備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の飛沫防止具。
- 前記不織布カバーは上半分を半円形の袋状とし飛沫防止具の内面の底または側面に密着し、下半分は束ねて柄部の付け根にバインドすることで一体をなすことを特徴とする飛沫防止具
- 前記飛沫防止具の前記柄部は卓上に置かれた卓上スタンドの筒状保持部に保持されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の飛沫防止具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021000985U JP3232744U (ja) | 2021-03-22 | 2021-03-22 | マスク取り外し時の飛沫防止具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021000985U JP3232744U (ja) | 2021-03-22 | 2021-03-22 | マスク取り外し時の飛沫防止具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3232744U true JP3232744U (ja) | 2021-07-01 |
Family
ID=76538322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2021000985U Active JP3232744U (ja) | 2021-03-22 | 2021-03-22 | マスク取り外し時の飛沫防止具 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3232744U (ja) |
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2021
- 2021-03-22 JP JP2021000985U patent/JP3232744U/ja active Active
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