JP3232711U - 非破壊検査装置 - Google Patents

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茂 北川
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英幸 金山
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Abstract

【課題】水素の吸蔵を検知し、金属の脆化および損傷などを検査できる非破壊検査装置を提供する。【解決手段】本考案の非破壊検査装置10は、一次コイル12に印加するパルス電流を生成するパルス電流発生回路14、二次コイル16の電圧が設定電圧になった時間を出力する比較回路18、所定時点における二次コイルの電圧を出力するサンプリング回路20、比較回路の出力とサンプリング回路の出力を選択するスイッチ22、スイッチで選択された出力と正常値との差動出力をおこなうアナログゼロセット回路24、アナログゼロセット回路の出力を増幅する増幅回路26、および制御装置27を備える。比較回路で用いる設定電圧およびサンプリング回路で用いる所定時間が変更可能になっていることで、適切なタイミングで被検査物を検査することができる。【選択図】図1

Description

本考案は、水素の吸蔵による異常個所を検査できる非破壊検査装置に関するものである。
金属が腐食する際に、金属の中に水素が吸蔵される。この吸蔵された部分は脆化して強度が低下する。この水素の吸蔵した部分を早期に検出できれば、早急に修理等をおこない、大事故を未然に防ぐことも可能である。
従来、金属に水素が吸蔵された部分を非破壊で検出することはできていなかった。下記特許文献1は非破壊で亀裂等を検査できるが、水素の吸蔵は検出できなかった。
特開2009−079984号公報
本考案の目的は、水素の吸蔵を検知し、金属の脆化および損傷などを検査できる非破壊検査装置を提供することにある。
本考案の非破壊検査装置は、被検査物に対する非破壊検査装置である。本考案の非破壊検査装置は、パルス電流を生成するパルス電流生成回路と、電磁石にそのパルス電流が流され、電磁石に生じるパルス磁気によって被検査物に渦電流を生じさせる一次コイルと、前記一次コイルの内側に配置され、前記渦電流によって生じた磁束によって電圧が変化する二次コイルと、前記二次コイルの電圧が設定電圧になった時間を出力する比較回路と、設定時間における前記二次コイルの電圧を出力するサンプリング回路と、前記比較回路の出力とサンプリング回路の出力を選択するスイッチと、前記比較回路、サンプリング回路、またはその両方の出力から被検査物の水素の吸蔵を求める制御装置とを備える。本考案の非破壊検査装置は前記設定電圧および所定時間が変更できる。本考案の非破壊検査装置は、比較回路とサンプリング回路のいずれか1つを備えていてもよい。
考案明によると、比較回路で用いる設定電圧およびサンプリング回路で用いる所定時間が変更可能になっていることで、適切なタイミングで被検査物を検査することが可能になっている。被検査物に応じて最適な検査を行うことができる。従来検出できなかった水素の吸蔵による脆化および損傷などを検査できる。
本考案の非破壊検査装置の構成を示す図である。 センサの構成を示す図である。 一次コイルのパルス電流と二次コイルの電圧の関係を示すグラフである。 比較回路とサンプリング回路の構成を示す図である。 (a)は比較回路における正常箇所と異常個所の時間差を示すグラフであり、(b)は比較回路の出力を示すグラフである。 (a)はサンプリング回路における正常箇所と異常個所の電圧差を示すグラフであり、(b)はサンプリング回路の出力を示すグラフである。 ゼロセット回路の構成を示す図である。 非破壊検査装置のセンサーコイルを走査した時の欠陥により生じた出力を示すオシロスコープのグラフである。 センサの構成を示す図である。
本考案の非破壊検査装置について図面を使用して説明する。
図1に示す本考案の非破壊検査装置10は、一次コイル12に印加するパルス電流を生成するパルス電流発生回路14、二次コイル16の電圧が設定電圧になった時間を出力する比較回路18、設定時間における二次コイル16の電圧を出力するサンプリング回路20、比較回路18の出力とサンプリング回路20の出力を選択するスイッチ22、スイッチ22で選択された出力と正常値との差動出力をおこなうアナログゼロセット回路24、アナログゼロセット回路24の出力を増幅する増幅回路26、および制御装置27を備える。
一次コイル12と二次コイル16がフェライトコア28に巻きまわされ、それらでセンサ30を構成している(図2)。一次コイル12の内側に二次コイル16が巻かれている。センサ30が被検査物32に近接させられ、さらに被検査物32の表面から一定距離(0mmを含む)を保って走査(移動)させられる。センサ30が近接および走査させられることで、被検査物32の傷および厚み変化などの異常箇所34a、34bの有無が検査される。異常箇所34a、34bは被検査物32に水素が吸蔵されて損傷等した部分である。被検査物32は非磁性の金属または合金からなる物であり、その形状は限定されない。異常箇所34aは被検査物32の表面(センサ30が近接された面)にある損傷であり、異常個所34bは被検査物32の裏面の損傷である。本願は被検査物32の裏面や内部にあって、目視できない異常箇所34bも検査できる。また、実際に亀裂などの損傷を生じていなくても、金属に水素が吸蔵された部分(異常箇所)34cは電気抵抗率が変化するため、後述するように被検査物32に渦電流を流すことで水素が吸蔵された異常箇所34cも検出できる。
パルス電流発生回路14は、図3に示すように、矩形のパルス電流Iを生成する回路である。パルス電流Iのパルス幅の一例は約25μs、周期は約250μsである。パルス電流発生回路14で生成したパルス電流Iは一次コイル12に流される。一次コイル12にパルス電流Iが流れることでパルス磁気を生じて被検査物32に渦電流が発生する(図2)。被検査物32の正常箇所36と異常箇所34a、34b、34cとで渦電流が異なる。
被検査物32に流れた渦電流によって磁束が生じ、その磁束の変化によって二次コイル16に誘導電圧Vが生じる(図3)。誘導電圧Vは被検査物32の材質、厚さなどのサイズによって微妙に変わる。具体的には、被検査物32の材質が異なれば抵抗や透磁率が異なるため、渦電流が異なり、誘導電圧Vが異なる。被検査物32の厚みが変わると、渦電流の減衰特性が変わるので、誘導電圧Vが変わる。被検査物32に水素の吸蔵による損傷があると渦電流が流れにくくなり、誘導電圧Vが変わる。損傷を生じていなくても水素が吸蔵されて電気抵抗が変化した部分は、その部分の誘導電圧Vが変わる。
パルス電流Iがオンになるときとオフになるときの両方で二次コイル16に誘導電圧Vが生じるが、本願はパルス電流Iがオフになるときの誘導電圧Vを利用する。二次コイル16に生じる誘導電圧Vは、反比例的に減少する。パルス電流Iはオンの時間よりもオフの時間の方が長くなっているため、パルス電流Iがオフになるときの誘導電圧Vはパルス電流Iがオンになるときの誘導電圧に比べて時間が長く、安定している。
二次コイル16の誘導電圧Vは比較回路18およびサンプリング回路20に入力される。二次コイル16の誘導電圧Vを増幅する増幅回路38が備えられてもよい。必要に応じて二次コイル16の誘導電圧Vが増幅回路38によって増幅される。
図4に示すように、比較回路18はオペアンプOP1を使用した回路である。二次コイル16の電圧(増幅回路38の出力)がオペアンプOP1の非反転入力端子に入力され、設定電圧がオペアンプOP1の反転入力端子に入力される。抵抗R1の抵抗値は可変で調整可能であり、設定電圧は安定化電源電圧VCCを抵抗R1で調整することで得る。すなわち、抵抗R1は設定電圧の調整手段として機能する。二次コイル16の出力Vが入力されてから設定電圧になるまでの時間が矩形波の電圧として出力される。
非破壊検査装置10を使用するに際して設定電圧を調整する。たとえば、図5(a)に示すように、被検査物32の正常箇所36における二次コイル16の出力をV、異常箇所34a、34b、34cにおける二次コイル16の出力をV2Xとする。設定電圧がVR1のときは、VとV2Xの時間差はΔτである。設定電圧がVR2のときは、VとV2Xの時間差はΔτである。図5(a)に示すように、Δτ<Δτである。設定電圧によって正常箇所36と異常個所34a、34b、34cの時間差が異なる。さらに二次コイル16の電圧Vは被検査物32の材質および形状などによっても異なる。被検査物32に応じて設定電圧を調整することで、正常箇所36と異常個所34a、34bの時間差の大きい電圧を選択し、異常個所34a、34b、34cを検出しやすくする。
比較回路18に入力された二次コイル16の誘導電圧Vは図5(b)に示すように、矩形のパルス電圧Vとなって出力される。パルス電圧Vは比較回路18に誘導電圧Vが入力されてから設定電圧よりも高い間はオペアンプOP1から正電圧として出力され、設定電圧を下回ると負電圧として出力される。電圧VとV2Xが異なるため、被検査物32の異常箇所34a、34b、34cにおける比較回路18の出力は、電圧Vと異なるパルス幅になったパルス電圧VAXとなる。この異なったパルス電圧V、VAXは後述する平滑回路44で比較回路18の出力が平滑され、異なった電圧となる。
サンプリング回路20はオペアンプOP2、OP3を利用し、サンプリングパルスが入力されている間、図6のようにパルス電圧Vを出力する回路である。サンプリングパルスは一定周期のパルス電圧であり、設定時間の間サンプリング回路20に入力される。
図4に示すように、サンプリング回路20は、2つのオペアンプOP2、OP3、オペアンプOP2、OP3間のアナログスイッチ40とコンデンサC1を備える。オペアンプOP2は非反転入力端子に第2コイル16の出力Vが入力される。オペアンプOP2の出力がオペアンプOP3の非反転入力端子とオペアンプOP2の反転入力端子に入力されている。オペアンプOP3の出力が反転入力端子に接続されている。アナログスイッチ40にパルスが入力されることで、アナログスイッチ40がオンになる。アナログスイッチ40に入力されるサンプリングパルスの数を変更することで、サンプリング回路20から出力される電圧が異なる。
時間設定回路42がアナログスイッチ40にサンプリングパルスを入力する。時間設定回路42で生成されるサンプリングパルスは一定周期のクロックパルスであり、設定された時点で、サンプリングパルスを出力する。設定時間は、パルス電流Iがオフになってから電圧差を求める時間である。時間設定回路42は設定時間の調整手段として機能する。サンプリングパルスはディジタル的に設定してもよく、アナログ的に可変にしたパルスであってもよい。
非破壊検査装置10を使用するに際して二次コイル16の変化している電圧からサンプリングされたパルス電圧が出力されるサンプリング時点の設定を調整する。たとえば、図6(a)に示すように、時間τR3での誘導電圧VとV2Xの電圧差をΔVaとし、時間τR4でのVとV2Xの電圧差をΔVbとする。図6(a)に示すように、ΔVa>ΔVbである。設定時間によって正常箇所36と異常個所34aの電圧が異なる。さらに二次コイル16の出力Vは被検査物32の材質および形状などによっても異なる。そのため、サンプリングパルスの数による時点を調整することで設定時間を変更できるようにする。被検査物32に応じて設定時間を調整することで、正常箇所36と異常個所34aの電圧差が大きくなる時間を選択することができ、電圧差を大きくすることで異常個所34aが検出されやすくする。
サンプリング回路20に入力された二次コイル16の誘導電圧Vは図6(b)に示すように、パルス電圧Vとなって出力される。被検査物32の異常箇所34a、34b、34cにおけるサンプリング回路20の出力は、パルス電圧Vと異なる電圧になったパルス電圧VBXが出力される。サンプリング回路20の出力電圧によって欠陥の有無が判別できる。後述するようにサンプリング回路20の出力は平滑されて電圧の違いで欠陥が検出できる。
比較回路18とサンプリング回路20の出力は平滑回路44によって直流化(平滑)する。比較回路18の出力はパルス幅に応じた直流電圧に平滑回路44で変換され、サンプリング回路20の出力は電圧値に応じた直流電圧に平滑回路44で変換される。図4に示すように、平滑回路44はダイオードD1と抵抗R2が直列接続され、コンデンサC2、C3がアースに接続された回路である。各平滑回路44において、抵抗R2とコンデンサC2、C3の特性を変更してもよい。なお、回路構成によっては比較回路18と平滑回路44の間にパルス幅を電圧に変換する回路を挿入しておいてもよい。また、回路構成によってはサンプリング回路20と平滑回路44の間に電圧に応じてパルス幅に変化する回路を挿入しておいてもよい。
スイッチ22は比較回路18とサンプリング回路20を選択する回路である。アナログゼロセット回路24に入力される出力V、Vを平滑した電圧をスイッチ22で選択する。
アナログゼロセット回路24は、被検査物32の正常箇所36における比較回路の出力Vまたはサンプリング回路の出力Vを平滑した電圧を記憶しておき、検査時の被検査物32における比較回路18の出力Vまたはサンプリング回路20の出力Vを平滑した電圧と差動出力する回路である。
図7に示すように、アナログゼロセット回路24は、アナログスイッチ46、アナログスイッチ46が押されたときの比較回路18またはサンプリング回路20の出力V、Vを平滑した電圧を一時保持するコンデンサC4、コンデンサC4の電極電圧を保持するホールド回路48、ホールド回路48の出力と比較回路18またはサンプリング回路20の出力V、Vを平滑した電圧を差動出力するオペアンプOP4を備える。アナログスイッチ46は押しボタンスイッチなどの操作者の操作でオンとオフを切り替えられるスイッチとスイッチのオン・オフで切り替わるフォトカプラまたはFETを備える。スイッチを押すと、フォトカプラまたはFETがオン状態になり、アナログスイッチ46がオンになる。ホールド回路48はCMOS入力のオペアンプが利用できる。
被検査物32を検査する前に目視や打音等で正常箇所36を見つけ、その正常箇所36にセンサ30を当てまたは一定距離にする。その状態でアナログスイッチ46を押すと、ホールド回路48に比較回路18またはサンプリング回路20の出力V、Vを平滑した電圧が保持される。また、被検査物32の代わりに被検査物32の正常サンプルを準備して同様の工程を経てもよい。被検査物32とセンサ30との距離を保った状態でアナログスイッチ46を離し、走査させることで、センサ30が走査されている位置における比較回路18の出力Vまたはサンプリング回路20の出力Vを平滑した電圧とホールド回路48に保持されている電圧とがオペアンプOP4から差動出力される。差動出力が0であれば、その時にセンサ30が近接されている位置は正常箇所36である。なお、出力VとVは被検査物32の異常箇所34a、34b、34cではVAX、VBXになり、その他の説明でも同じである。
アナログゼロセット回路24の出力を増幅する増幅回路26を備える。アナログゼロセット回路24の出力を増幅させて、差動出力の値を大きくする。差動出力の値が大きくなることで、小さな異常箇所34a、34b、34cが見つけやすくなる。
アナログゼロセット回路24と増幅回路26は多段接続されている。アナログゼロセット回路24の出力が増幅回路26で増幅され、増幅回路26の出力がさらに後段のアナログゼロセット回路24に入力される。回路に使用される素子、回路特性などによって1つのアナログゼロセット回路24でゼロセットにすることは難しい。増幅回路26の出力をアナログゼロセット回路24でゼロセットすることで、この多段接続された回路の出力は0に限りなく近づけられる。図1ではアナログゼロセット回路24と増幅回路26が2段に接続しているが、さらに多段になるように接続してもよい。なお、1つのアナログゼロセット回路24でゼロセットすることができれば、1段であってもよい。
制御装置27には増幅回路26の出力Vが入力される。制御装置27は、CPU(Central Processing Unit)またはPLC(Programmable Logic Controller)などの演算回路を含む。出力Vをアナログ・ディジタル変換回路でディジタルデータにして入力してもよい。損傷している異常箇所34a、34bおよび水素が金属に吸蔵され、金属の脆化および損傷などを生じている異常箇所34cの電圧VOXは高くなる(図8参照)。電圧VOXは異常個所34a、34b、34cの異常度合いによって異なる。制御装置27は電圧VOXを検出することで金属に水素が吸蔵され、金属の脆化または損傷などを生じている異常箇所34a、34b、34cを判断する。本願は、図8に示すような出力Vを表示できるモニタまたは小型のオシロスコープを備えてもよい。異常個所34a、34b、34cが複数箇所あれば、電圧VOXは複数箇所で表示される。センサ30を被検査物32に近接させて一定距離を保ちながら走査することで、被検査物32にある異常個所34a、34b、34cを発見することができ、異常個所34a、34b、34cを示した位置でセンサ30を停止させれば、その位置に異常個所34a、34b、34cがあることがわかる。
以上のように、本願は設定電圧およびサンプリング時点を変更できるようにしたことで、水素が吸蔵された異常個所34cを見つけやすいように適宜設定を変更できるようになっている。従来検出されなかった水素を吸蔵した異常34cを検出でき、さらに異常箇所34cを検出しやすいように調整することができる。水素が吸蔵された異常箇所34c以外の損傷の異常箇所34a、34bも検出することができる。損傷する前の異常箇所34cを検出できることで、被検査物32を早期に修理等できるようになる。
以上、本願について一実施形態を説明したが、本願は上記実施形態に限定されない。たとえば、設定電圧またはサンプリング時点のいずれかのみを変更できる回路であってもよい。比較回路18とサンプリング回路20のいずれか1つのみを使用した回路であってもよい。
図9のセンサ50のように、円筒状のフェライトコア52の中に棒状のフェライトコア54を備えてもよい。フェライトコア52には一次コイル12が巻きまわされ、フェライトコア54には二次コイル16が巻きまわされている。
図5または図6におけるVとV2Xの差が最も大きい電圧または時間を自動的に求められるようにしてもよい。たとえば、被検査物32の表面をセンサ30で走査し、VとV2Xをアナログ・ディジタル変換してメモリに記憶し、マイクロコンピュータで記憶されたデータにおいて電圧または時間を変えながら差分を取り、最も差の大きい電圧または時間の変化を求める。求められた電圧になるように比較回路18の抵抗R1を自動で変更したり、時間になるように時間設定回路42のサンプリングパルスを発する時間を変更したりする。自動で変更できるようにする以外に、手動で変更できるようにしても良い。
アナログゼロセット回路24は可変抵抗で構成してもよい。被検査物32の正常箇所36にセンサ30、50を近接させて被検査物32から一定距離にしたとき、可変抵抗の抵抗値を調整して、アナログゼロセット回路24の出力が0Vになるようにする。
アナログゼロセット回路24の出力が完全に0Vにならない場合、その出力を基準に異常箇所34a、34b、34cの有無を判断してもよい。
センサ30、50に小型カメラを取り付けてもよい。配管などの内部を見えないところにセンサ30、50を入れるときに、センサ30、50の位置を小型カメラで確認できるようにする。
センサ30、50は走査させず、所定位置に固定してもよい。検査する位置が特定されている場合、センサ30、50を所定位置に固定し、被検査物32の変化を観測する。出力結果Vは有線または無線で自動収集できるようにしてもよい。
その他、本考案は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
10:非破壊検査装置
12:一次コイル
14:パルス電流発生回路
16:二次コイル
18:比較回路
20:サンプリング回路
22:スイッチ
24:アナログゼロセット回路
26:増幅回路
27:制御装置
28、52、54:フェライトコア
30、50:センサ
32:被検査物
34a、34b、34c:異常個所
36:正常箇所
38:増幅回路
40:スイッチ
42:時間設定回路
44:平滑回路
46:アナログスイッチ
48:ホールド回路
OP1、OP2、OP3、OP4:オペアンプ
R1,R2:抵抗
C1,C2、C3、C4:コンデンサ
D1:ダイオード

Claims (6)

  1. 被検査物に対する非破壊検査装置であって、
    パルス電流を生成するパルス電流生成回路と、
    前記パルス電流が流され、被検査物に渦電流を生じさせる一次コイルと、
    前記一次コイルの内側に配置され、前記渦電流によって生じた磁束の変化による誘導電圧を検出する二次コイルと、
    前記二次コイルの電圧が設定電圧になった時間を出力する比較回路と、
    設定時間における前記二次コイルの電圧を出力するサンプリング回路と、
    前記比較回路の出力とサンプリング回路の出力を選択するスイッチと、
    前記比較回路、サンプリング回路、またはその両方の出力から被検査物の水素の吸蔵を求める制御装置と、
    を含む非破壊検査装置。
  2. 被検査物に対する非破壊検査装置であって、
    パルス電流が流され、被検査物に渦電流を生じさせる一次コイルと、
    前記一次コイルの内側に配置され、前記渦電流によって生じた磁束の変化による誘導電圧を検出する二次コイルと、
    前記二次コイルの電圧が設定電圧になった時間を出力する比較回路と、
    前記比較回路の出力から被検査物の水素の吸蔵を求める制御装置と、
    を含む非破壊検査装置。
  3. 被検査物に対する非破壊検査装置であって、
    パルス電流が流され、被検査物に渦電流を生じさせる一次コイルと、
    前記一次コイルの内側に配置され、前記渦電流によって生じた磁束の変化による誘導電圧を検出する二次コイルと、
    設定時間における前記二次コイルの電圧を出力するサンプリング回路と、
    前記サンプリング回路の出力から被検査物の水素の吸蔵を求める制御装置と、
    を含む非破壊検査装置。
  4. 前記比較回路が抵抗を備え、該抵抗の抵抗値を調整することで設定電圧が変更される請求項1または2の非破壊検査装置。
  5. 前記設定時間がサンプリング回路に入力されるサンプリングパルスの数によって変更される請求項1または3の非破壊検査装置。
  6. 前記被検査物に欠陥が無い場合の前記比較回路またはサンプリング回路の出力を保持するホールド回路と、
    前記比較回路またはサンプリング回路の出力を前記ホールド回路に保持された値に対する差分として出力するオペアンプと、
    前記差動回路の出力を増幅する増幅回路と、
    を備え、
    前記ホールド回路、オペアンプおよび増幅回路が多段接続された請求項1から5のいずれかの非破壊検査装置。
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