JP3232190U - モズク養殖用網 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構造ながら、網に付着して生育するモズクの収穫量および品質を高めることができるモズク養殖用網を提供する。【解決手段】モズク養殖用網1は、複数の紐3がその中間部およびその端部で互いに交差された状態で固定されて帯状かつ格子状に設けられる網地本体2と、網地本体2の端縁部に配設される縁ロープ部6と、を含む。紐3は、第1繊維材が複数織編されて形成される束4が複数組み合わせられる組紐である。第1繊維材は、ポリアミド系合成繊維である。【選択図】図1

Description

本考案は、モズクの養殖場において、その胞子を付着させて養殖するのに適したモズク養殖用網に関する。
モズクは、浅瀬の海中で養殖される。その養殖はモズク養殖用網を帯状に展張した上でこのモズク養殖用網にその胞子を付着させた状態で行われる。そして、モズク養殖用網に付着して養殖された海藻類は作業船などによって最終的に摘み取りされて収穫される。そのモズク養殖用網に付着された胞子を養殖するには、一般に海中に立設された支柱にモズク養殖用網の隅部を結束し、モズク養殖用網を海面と略平行に展張した状態で行われる。また、モズク養殖用網は、複数の紐がその中間または端部で互いに結束して帯状かつ格子状に設けられる網地本体と、その網地本体の端縁部に配設される縁ロープ部と、を含んで構成される。
そして、モズクなどの海藻類の養殖方法では、海藻類の収穫量や品質を向上させるため、例えばリンや窒素などを含む栄養分をその肥料として養殖用網周辺に投与することがよく行われる。リンは海藻類の成長促進を図り、窒素は海藻の色落ちを防止するものとして使用される。しかしながら、海中ではその海流は変則的でありかつその流れも速い。そのため、海藻類の海中養殖は野菜などの陸上での栽培とは異なって、海流により投与した栄養分が海藻養殖用網付近から遠くへ流出する場合もあり、その効果は限定的であった。
そこで、モズクなどの海藻類の収穫量を効率良く向上させるため、海藻養殖用網を構成する紐の繊維素材自体に工夫を凝らしたものが知られる(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の養殖用網では、紐の繊維の表面に栄養塩を含羞する樹脂層が設けられており、海中への浸漬によってその樹脂層中の栄養塩が徐放されるように構成される。
特開2003−158929号公報
しかしながら、前記特許文献1の養殖用網は紐の繊維素材自体を工夫して海藻養殖時の肥料効率を上げて生産性と品質の向上を図っているものの、その使用頻度が複数回に亘る場合、複数回の使用後では樹脂層中の栄養塩が減少または枯渇する可能性がある。減少または枯渇した状態で使用した場合、初回での使用で養殖されたモズクと比べ品質が劣る恐れがある。また、モズクの養殖に特化した養殖用網の構成については具体的に言及されていない。前記特許文献1は、モズク養殖用網として、改善の余地があったと言える。
さらに、海藻養殖用網は、前述したように作業船などによって船上(海上)に引き上げられて回収され、その網に付着した海藻類が摘み取られた後、再利用可能に保守や修理が行われる。そのため、保守や修理を容易にするため、養殖用網の構成を改善する場合でもその構造は簡素であることが望ましい。
本考案は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、簡素な構造ながら、網に付着して生育するモズクの収穫量および品質を高めることができるモズク養殖用網を提供することを目的とする。
本考案の前述した目的は、後記の構成により達成される。
(1)複数の紐がその中間部およびその端部で互いに交差された状態で固定されて帯状かつ格子状に設けられる網地本体と、前記網地本体の端縁部に配設される縁ロープ部と、を含み、前記紐は、第1繊維材が複数織編されて形成される束が複数組み合わせられる組紐であり、前記第1繊維材は、ポリアミド系合成繊維である、モズク養殖用網。
(2)前記第1繊維材は、ナイロン6である、(1)に記載のモズク養殖用網。
(3)前記縁ロープ部は、第2繊維材が複数織編されて形成される束が少なくとも1本組み合わせられる組紐であり、前記第2繊維材は、ポリエチレン系合成繊維である、(1)または(2)に記載のモズク養殖用網。
(4)前記第2繊維材は、ポリエチレンテレフタレート樹脂である、(3)に記載のモズク養殖用網。
(5)前記網地本体の前記束の径は、前記縁ロープ部の前記束の径よりも細く形成される、(1)〜(4)のいずれか1つに記載のモズク養殖用網。
本考案によれば、簡素な構造ながら、網に付着して生育するモズクの収穫量および品質を高めることができる。
以上、本考案について簡潔に説明した。さらに、以下に説明される考案を実施するための形態(以下「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本考案の詳細はさらに明確化されるだろう。
図1は、本考案の実施形態に係るモズク養殖用網を説明する概略平面図である。 図2は、図1に示すモズク養殖用網が海中に設置された状態を示す斜視図である。 図3は、図1に示す網地本体の紐の構成を説明する斜視図である。 図4は、図2に示す縁ロープ部の構成を説明する斜視図である。 図5は、図1に示す網地本体の第1繊維材についての赤外線吸収スペクトル測定の結果を示すグラフである。 図6は、図1に示す縁ロープ部の第2繊維材についての赤外線吸収スペクトル測定の結果を示すグラフである。
本考案のモズク養殖用網に関する実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、すでによく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより実用新案登録請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。また、添付図面のそれぞれは符号の向きに従って参照するものとする。
<モズク養殖用網の全体構成およびその設置構造について>
まず図1および図2を参照して、本考案に係る実施形態(以下「本実施形態」ともいう。)のモズク養殖用網1(以下「網」ともいう。)の全体構成について説明する。図1は、本実施形態に係る網1を説明する概略平面図である。図2は、図1に示す網1が海中に設置された状態を示す斜視図である。
なお、本実施形態では、網1で養殖される海藻類としてモズクを例示して説明するが、これに限定されない。本実施形態の網1を海苔などのその他の海藻類に適用してもよい。
図1に示すように、本実施形態の網1は、矩形平面状に形成される網地本体2と、この網地本体2の端縁部に配設される縁ロープ部6と、を含んで構成される。網地本体2は、複数の紐3がその中間部およびその端部で互いに結節交差した状態で固定される。この交差固定により、網地本体2は複数の結節交差部5を有して帯状且つ格子状に形成される。縁ロープ部6は、その全体の直径が網地本体2の紐3よりも太く設けられる。縁ロープ部6は、網地本体2の周縁部を囲うように配置される。
図2に示すように、本実施形態の網1は、海中において、海底から立設される複数の支柱9に取り付けられる。具体的には、網1において、その四隅と、長手方向の所定の複数箇所と、には吊りロープ10がその基端で固定して取り付けられる。そして、吊りロープ10はその先端で支柱9に固定して取り付けられる。このような取付固定により、網1は海底面(不図示)に対し略平行に展張される。
<網地本体および縁ロープ部の紐の構成について>
次に図3および図4を参照して、網地本体2および縁ロープ部6の紐3,7の構成について説明する。図3は、図1に示す網地本体2の紐3の構成を説明する斜視図である。図4は、図2に示す縁ロープ部6の構成を説明する斜視図である。
図3に示すように、網地本体2の紐3のそれぞれは、束4が複数(本実施形態では2本)組み合わせられる組紐である。この組紐により、凹凸が激しく形成されることになり、全体として表面積が大きく設けられるとともに、モズクの胞子の付着性を向上させることが可能となる。また、網地本体2において複数の束4のいずれも同じ繊維材(第1繊維材F1)のみが複数織編されて形成されて構成される。換言すれば、網地本体2の複数の束4は、1種類の繊維材のみから構成される。この第1繊維材F1は、ポリアミド系合成繊維であり、より好適にはナイロン6(ナイロンは登録商標)である。また、本実施形態では、網地本体2の繊維材(第1繊維材F1)は白色で設けられる。
図4に示すように、縁ロープ部6の紐7のそれぞれも同様に、複数(本実施形態では3本)の束8が複数組み合わせられる組紐である。縁ロープ部6の束8の径(直径)は、網地本体2の束4の径よりも太く形成される(換言すれば、網地本体2の束4の径は、縁ロープ部6の束8の径よりも細く形成される)。この3本の束8のうち2本は互いに同じ繊維材(第2繊維材F2)のみから構成されており、この第2繊維材F2は、ポリエチレン系合成繊維であり、より好適にはポリエチレンテレフタレート樹脂である。また、この第2繊維材F2も同様に白色に設けられる。そして、その3本のうち1本は、例えば、赤色のポリエチレン樹脂材(第3繊維材F3)および白色のポリエチレンテレフタレート樹脂材の、2種類の混合から構成される。
<網地本体および縁ロープ部の繊維材の赤外線吸収スペクトル測定について>
次に図5および図6を参照して、網地本体2および縁ロープ部6の繊維材(第1繊維材F1および第2繊維材F2)の赤外線吸収スペクトル測定について説明する。図5は、図1に示す網地本体2の第1繊維材F1についての赤外線吸収スペクトル測定の結果を示すグラフである。図6は、図1に示す縁ロープ部6の第2繊維材F2についての赤外線吸収スペクトル測定の結果を示すグラフである。
網地本体2の第1繊維材F1および縁ロープ部6の第2繊維材F2に対し赤外線吸収スペクトル測定を行った。測定機器としてThermo Fisher社製 Nicolte is5を用いて行った。また、測定方式については反射方式とした。図5に網地本体2の第1繊維材F1(ナイロン6)についての赤外線吸収スペクトル測定の結果を示す。図6に縁ロープ部6の第2繊維材F2(ポリエチレンテレフタレート樹脂)についての赤外線吸収スペクトル測定の結果を示す。
図5および図6に示すように、網地本体2の第1繊維材F1は、縁ロープ部6の第2繊維材F2と比べて波数がおおよそ2500[cm-1]から3500[cm-1]の範囲で異なる挙動を示していることが分かる。このような違いにより、網地本体2の網1にモズクの胞子が付着した際、よい生育環境を提供することが可能となる。
<本実施形態の構成と利点について>
以上説明したように本実施形態によれば、複数の紐3がその中間部およびその端部で互いに交差された状態で固定されて帯状かつ格子状に設けられる網地本体2と、網地本体2の端縁部に配設される縁ロープ部6と、を含む。紐3は、第1繊維材F1が複数織編されて形成される束4が複数組み合わせられる組紐である。第1繊維材F1は、ポリアミド系合成繊維である。また、本実施形態において、第1繊維材F1は、ナイロン6であるとよい。
また、本実施形態によれば、縁ロープ部6は、第2繊維材F2が複数織編されて形成される束8が少なくとも1本組み合わせられる組紐である。第2繊維材F2は、ポリエチレン系合成繊維である。また、本実施形態において、第2繊維材F2は、ポリエチレンテレフタレート樹脂であるとよい。
また、本実施形態によれば、網地本体2の束4の径は、縁ロープ部6の束8の径よりも細く形成される。
このため、簡素な構造ながら、網1に付着して生育するモズクの収穫量および品質を高めることができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本考案の態様は上記実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良などが可能である。
1 :網(モズク養殖用網)
2 :網地本体
3 :紐
4 :束
5 :結節交差部
6 :縁ロープ部
7 :紐
8 :束
9 :支柱
10 :吊りロープ
F1 :第1繊維材
F2 :第2繊維材
F3 :第3繊維材

Claims (5)

  1. 複数の紐がその中間部およびその端部で互いに交差された状態で固定されて帯状かつ格子状に設けられる網地本体と、
    前記網地本体の端縁部に配設される縁ロープ部と、を含み、
    前記紐は、第1繊維材が複数織編されて形成される束が複数組み合わせられる組紐であり、
    前記第1繊維材は、ポリアミド系合成繊維である、
    モズク養殖用網。
  2. 前記第1繊維材は、ナイロン6である、
    請求項1に記載のモズク養殖用網。
  3. 前記縁ロープ部は、第2繊維材が複数織編されて形成される束が少なくとも1本組み合わせられる組紐であり、
    前記第2繊維材は、ポリエチレン系合成繊維である、
    請求項1または2に記載のモズク養殖用網。
  4. 前記第2繊維材は、ポリエチレンテレフタレート樹脂である、
    請求項3に記載のモズク養殖用網。
  5. 前記網地本体の前記束の径は、前記縁ロープ部の前記束の径よりも細く形成される、
    請求項1〜4のいずれか1つに記載のモズク養殖用網。
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