JP3232117U - 接続具 - Google Patents

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剛史 池上
剛史 池上
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Abstract

【課題】接続強度が高く、操作性に優れ、指先を傷める虞もない接続具を提供する。【解決手段】ソケット部1と、ソケット部1に係脱可能なプラグ部2とからなり、ソケット部1とプラグ部2相互の離脱を防止するためのロック手段を備える接続具Cにおいて、ロック手段は、ソケット本体10におけるスリーブ3との摺接面に形成される溝部と、スリーブ3に設けられ溝部に嵌り込むロック部とからなり、溝部は、ソケット本体10の前後方向に形成される第1溝部107と、第1溝部107の前端から周方向へ延設される第2溝部108と、第2溝部108の端部から前方へ形成される保持溝部109とを備える。【選択図】図4

Description

本考案は、物品の部分相互若しくは物品相互を接続するための接続具に関する。
従来、ネックレスなどの紐状小物品の端部相互を連結するための構成として、例えば、装飾用紐状体を接続するための接続具であって、係合体の収納穴を備えた外殻部材と、この外殻部材に内嵌される係合体と、外殻部材の内部で前記係合体をスライド自在に保持するガイド体と、装飾用紐状体の掛止部とを備えており、前記収納穴内にはテーパー面が形成され、前記係合体にはピンが挿入されるピン穴を形成するとともに前記テーパー面に対応する部位に前記ピン穴まで貫通した孔部を設け、前記孔部内には球体を転動自在に収容し、また係合体とガイド体との間には前記球体をテーパー面に圧接する方向に前記係合体を付勢するばね体を設けたことを特徴とする装飾用紐状体の接続具が公知である(例えば、特許文献1参照。)。
上記特許文献に係る発明は、接続具を解除する際には、ピン体が取り付けられた状態で係合体を押圧しなければならないので、操作性が十分とは言えないものであった。また、テーパー面を利用した押圧によってピン体を保持する構成であることから、接続と解除の切換が分かりづらい点で不便であり、高級感を損なうものであった。更に、ピン体はテーパー面を利用した押圧によって保持されるものであるため、ピン体が強く引っ張られると、ピン体が外れる可能性があった。
このような観点から、本出願人は、ネックレスなどの紐状小物品の端部相互を連結するための構成として、プラグとソケットからなる紐状小物品用端部接続具であって、前記ソケットは、プラグが差込まれる側を前端とする筒状のソケット本体と、該ソケット本体の外周に摺動可能なスリーブと、プラグを係止させるための係止球体と、前記ソケット本体の後端側を閉塞する閉止部と、閉止部の後端側に設けられるソケット側紐状体取付部と、ソケット本体内に設けられ前記係止球体のソケット本体内への脱落を防止する球体保持体と、前記閉止部と前記球体保持体との間に第1の弾性体を備え、前記ソケット本体は、前端側の周壁を貫通するガイド穴を備え、前記スリーブの摺動を一定範囲に規制すべく当該ソケット本体の外周後方に位置する第1の規制手段及び外周前方に位置する第2の規制手段を備えるとともに、第1の規制手段とスリーブとの間に当該スリーブを前方へ付勢する第2の弾性体を備えたものとし、前記係止球体は前記ガイド穴に配置され、前記スリーブは前端側の内面に前記係止球体を案内するガイド部を備え、プラグは前端となる差込部に輪状凹部を備え、後端側にプラグ側紐状体取付部を備え、前記ソケットとプラグの分離状態においては、係止球体は球体保持体によりソケット本体内への進入が阻止されスリーブのガイド部に当接した状態が保持されており、ソケットとプラグの結合状態においては、係止球体がソケット本体内でプラグの輪状凹部と係止され、スリーブが係止球体の外方への移動を阻止する構成となることを特徴とする紐状小物品用端部接続具を考案した(特許文献2参照。)
上記特許文献2に係る考案によれば、ネックレスなどの紐状小物品の端部相互を連結するための構成としては、操作性に優れ、接続と解除の切換が分かりやすく、不慮の離脱を防止できる点で優れたものであった。
一方で、当該特許文献2に係る考案の構成では、ネックレスなどの紐状小物品の端部相互の連結では、十分な強度が得られるものの、他の物品の部分相互若しくは物品相互の接続において、より大きな負荷がかかる状況では、接続強度が不十分となることも考えられる。具体的には、例えば、ペット用首輪とリードとの接続を行う接続具などに適用する場合が挙げられる。
ペット用首輪とリードとの接続具として、一定の強度が確保されると考えられるものとしては、例えば、連結すべき双方の被連結物の一方に取り付けられる雄部材と他方の被連結物に取り付けられる雌部材とからなり、これら雄雌両部材が凹凸嵌合してワンタッチ結合するようになっていると共に、雄部材及び雌部材に、両部材が結合した状態でその結合部周辺に所定の装飾が施されるように互いに関連性のある装飾体を夫々設けてなることを特徴とする連結具(例えば、特許文献3参照。)が公知である。
上記特許文献3によれば、雌雄両部材をロック手段で固定することが開示されている。また、雄雌両部材は凹凸嵌合してワンタッチ結合することが記載されている。
一方で、上記特許文献3の開示によれば、結合部周縁に所定の装飾が施され、ロック手段は所定の装飾内に格納された状態である。このためロック手段でより強固な結合を行うためには、雌雄両部材を結合させたのちに、装飾内に手を挿し込んで、目視又は手探りでロック手段を確認し、これを押し込む操作が必要となる。雌雄両部材の結合と、ロック手段とが異なる部分で行われる結果、連結具を持ち換えて操作を行う必要が生じ、煩わしいものとなっていた。
また、ロック手段はロックされていない状態において突出しており、指先でこれを押し込むこととなるから、指先を傷めるおそれがある。
また、ロック手段は所定の装飾内に格納されているため、ロックがされているかどうかの確認が簡単には行えず、ロック操作を忘れる可能性も有る。
また、上記特許文献3に開示される雌雄両部材のワンタッチ結合については、雌雄両部材を直接嵌合させる操作では足りず、雌部材の外筒を内筒に対してコイルばねの付勢力に抗して所定位置まで移動させる操作を行う必要がある。このため、ワンタッチ結合とはいえ、操作には工夫と慣れが必要であり、操作が簡単とは言えないものであった。
また、仮に上記特許文献2に開示される考案に、上記特許文献3に開示されるロック機構を追加しようとすると、ロック手段を使用する際に、指先を傷めるおそれがあることは明らかである。
特開平9−84613 実用新案登録第3225114号 特開2002−300826
本考案は以上の事情に鑑みてなされたものであり、接続強度が高く、操作性に優れ、指先を傷める虞もない接続具の提供を、考案が解決しようとする課題とする。
本考案は、ソケット部と、該ソケット部に係脱可能なプラグ部とからなり、
当該ソケット部と当該プラグ部相互の離脱を防止するためのロック手段を備える接続具において、
前記ソケット部は、前記プラグ部が差し込まれる側を前端とするソケット本体と、該ソケット本体の外周に設けられるスリーブと、前記ソケット本体と前記スリーブとの間に配置されるスリーブ用スプリングと、前記プラグを係止させるための係止球体と、ソケット本体内に設けられ前記係止球体のソケット本体内への脱落を防止する球体保持体と、該球体保持体の後端に当接して設けられるメインスプリングと、前記ソケット本体の後端側に設けられるソケット側取付部と、前記ロック手段とを備え、
前記ロック手段は、前記ソケット本体における前記スリーブとの摺接面に形成される溝部と、前記スリーブに設けられ前記溝部に嵌り込むロック部とからなり、
前記溝部は、ソケット本体の前後方向に形成される第1溝部と、該第1溝部の前端から周方向へ延設される第2溝部と、該第2溝部の端部から前方へ形成される保持溝部とを備え、
前記プラグ部は、前端となる差し込み部に輪状凹部を備え、後端側にプラグ側取付部を備え、
前記ソケット部と前記プラグ部とが未接続の状態では、前記ロック部は、前記第1溝部の後端位置に配置され、
前記輪状凹部に前記係止球体が嵌り込むことで前記ソケット部と前記プラグ部とが接続され、かつロック手段によるロックがされていない状態では、前記スリーブがプラグ部側へ移動することで、前記ロック部は、前記第1溝部の前端部に配置され、
前記ソケット部と前記プラグ部とが接続されかつロック手段によるロックがされた状態では、前記ロック部は前記保持溝部に配置されるようにしたことを特徴とする接続具を、課題を解決するための手段とする。
本考案によれば、ソケット部にプラグ部を差し込むと、スリーブがプラグ側へ移動し、プラグ部の輪状凹部に係止球体が嵌り込む。スリーブがプラグ側へ移動することで、ロック部材が第1溝部の前端に位置することとなる。この状態において、スリーブを第2溝部に沿って周方向へ移動させることが可能となる。スリーブを第2溝部に沿って周方向へ移動させると、ロック部材が、保持溝部へ嵌り込み、スリーブを前後方向へ動かすことができなくなり、ソケット部とプラグ部がロックされる。これによって、高い接続強度を得ることができる。
また、ソケット部にプラグを差し込んだ後に、ソケット部のスリーブを周方向にひねるように回転させるだけで、ロックをすることができるので、操作性に優れ、指先を傷める虞もない。
本考案の実施例に係る接続具における(a)プラグ、(b)ソケットを示す一部断面とした正面図である。 本考案の実施例に係る接続具におけるソケット側取付部を示す(a)平面図、(b)正面図である。 本考案の実施例に係る接続具におけるスリーブの(a)正面図、(b)A−A断面図である。 本考案の実施例に係る接続具における(a)ソケットとプラグが分離した状態の一部断面とした説明図、(b)ソケットにプラグを差し込んだ状態の一部断面とした説明図、(c)ソケットとプラグをロックした状態を示す一部断面とした説明図である。 本考案の実施例に係る接続具を、ペット用首輪とリードとの接続具として使用した状態を示す説明図である。
本考案の一実施形態に係る接続具は、
ソケット部と、該ソケット部に係脱可能なプラグ部とからなり、
当該ソケット部と当該プラグ部相互の離脱を防止するためのロック手段を備える接続具において、
前記ソケット部は、前記プラグ部が差し込まれる側を前端とするソケット本体と、該ソケット本体の外周に設けられるスリーブと、前記ソケット本体と前記スリーブとの間に配置されるスリーブ用スプリングと、前記プラグを係止させるための係止球体と、ソケット本体内に設けられ前記係止球体のソケット本体内への脱落を防止する球体保持体と、該球体保持体の後端に当接して設けられるメインスプリングと、前記ソケット本体における後端側となるソケット側取付部と、前記ロック手段とを備え、
前記ロック手段は、前記ソケット本体における前記スリーブとの摺接面に形成される溝部と、前記スリーブに設けられ前記溝部に嵌り込むロック部とからなり、
前記溝部は、ソケット本体の前後方向に形成される第1溝部と、該第1溝部の前端から周方向へ延設される第2溝部と、該第2溝部の端部から前方へ形成される保持溝部とを備え、
前記プラグ部は、前端となる差し込み部に輪状凹部を備え、後端側にプラグ側取付部を備え、
前記ソケット部と前記プラグ部とが未接続の状態では、前記ロック部は、前記第1溝部の後端位置に配置され、
前記輪状凹部に前記係止球体が嵌り込むことで前記ソケット部と前記プラグ部とが接続され、かつロック手段によるロックがされていない状態では、前記スリーブがプラグ部側へ移動することで、前記ロック部は、前記第1溝部の前端部に配置され、
前記ソケット部と前記プラグ部とが接続されかつロック手段によるロック(完全固定)がされた状態では、前記ロック部は前記保持溝部に配置されるようにしたものである(第1の構成)。
上記構成によれば、ソケット部にプラグ部を差し込むと、スリーブがプラグ側へ移動し、プラグ部の輪状凹部に係止球体が嵌り込む。スリーブがプラグ側へ移動することで、ロック部材が第1溝部の前端に位置することとなる。この状態において、スリーブを第2溝部に沿って周方向へ移動させることが可能となる。スリーブを第2溝部に沿って周方向へ移動させると、ロック部材が、保持溝部へ嵌り込み、スリーブを前後方向へ動かすことができなくなり、ソケット部とプラグ部がロックされる。これによって、高い接続強度を得ることができる。また、ソケット部にプラグを差し込んだ後に、ソケット部のスリーブを周方向にひねるように回転させるだけで、ロックをすることができるので、操作性に優れ、指先を傷める虞もない。
上記第1の構成において、
前記ソケット本体は、筒状のソケット基体と、前記ソケット側取付部とを備え、
前記ソケット側取付部は、前端側に開口部を形成し、該開口部に対して前記ソケット基体を嵌入固着した構成とし、
前記溝部がソケット側取付部の周面に設けられている構成とすることができる(第2の構成)。
上記第2の構成によれば、プラグ部とソケット部の係合を行うためソケット基体の精度を確保しつつ、ソケット側取付部の周面に溝部を設けることで、ロック手段を設けることが可能となる。
上記第2の構成において、前記ソケット基体と前記ソケット側取付部とを結合ピンで固着してなる構成とすることができる(第3の構成)。
上記第3の構成によれば、結合ピンを設けることで、ロック部との相対的な位置の変更により、ロック状態であるか否かの判断が目視にて可能となり、利便性、安全性を向上させることができる。
以下、図面を参照し、本考案の実施例に係る接続具を説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。なお、説明を分かりやすくするために、以下で参照する図面においては、構成が簡略化又は模式化して示されたり、一部の構成部材が省略されたりしている。また、各図に示された構成部材の寸法比は、必ずしも実際の寸法比を示すものではない。説明上、ソケット部、プラグ部はいずれも差し込み側を前方とする。ソケット部は図1(b)において左側が前方、プラグ部は図1(a)において右側が前方となる。
本考案の実施例に係る接続具Cは、図5に示すように、ペット用首輪5とリード6との接続に使用可能な金属製の接続具Cである。接続具Cは、図1に示すように、ソケット部1と、該ソケット部1に係脱可能なプラグ部2とからなる。
本実施例に係る接続具におけるプラグ部2は、図1(a)に示すように、円柱状のプラグ本体21と該プラグ本体21の先端側に縮径した円柱状の差込部20とを備え、前記差込部20の先端23は凸状の湾曲面(球欠)とし、差込部20の側面には輪状凹部22を備えた構成である。プラグ本体21の側面には、取付穴23(プラグ側取付部)を有する。
本実施例に係る接続具におけるソケット部1は、図1(b)に示すように、ソケット本体10と、ソケット本体10の外周に摺動可能な筒状のスリーブ3と、ソケット本体10とスリーブ3との間に配置されるスリーブ用スプリング30と、プラグ2を係止させるための係止球体4と、係止球体4のソケット本体10内への脱落を防止する球体保持体12と、球体保持体12の後端に当接して設けられるメインスプリング13と、メインスプリング13の後端に当接する基体14と、を有する。
ソケット本体10は、筒状のソケット基体10Aと、ソケット側取付部10Bとを連結ピン10Cで連結してなる。
ソケット基体10Aは、係止球体4が外部へ脱落しないように、その前端を拡径した拡径部100を設けてある。拡径部100に隣接する側周面には、係止球体4を保持するための保持穴101を備えている。後端側の側周面には、対向する2ヶ所に連結ピンを通すための第1の貫通穴111を備えている。ソケット基体10Aの内面における前方側には、縮径部114を設けている。
ソケット側取付部10Bは、図2に示すように、前端側を円筒部102とし、後端側は閉口して円柱部103とし、円柱部103の後端側には細幅部104を設け、細幅部104には取付穴105を備えた構成を有する。円筒部102には、対向する2ヶ所に連結ピンを通すための第2の貫通穴112を備えている。
また、前端側の側周面には、ロック手段を構成するための溝部106を設けてある。溝部106は、ソケット本体の前後方向に形成される第1溝部107と、該第1溝部107の前端から周方向へ延設される第2溝部108と、該第2溝部108の端部から前方へ形成される保持溝部109とを有する。
基体14は、連結ピンを通すための第3の貫通穴113を備えている。
前記連結ピン10Cは、ソケット基体10Aの第1の貫通穴111と、ソケット側取付部10Bの第2の貫通穴112と、ソケット基体10A内の後端に配置された基体14の第3の貫通穴113とを連通して設けられている。当該連結ピン10Cによって、ソケット基体10Aとソケット側取付部10Bは一体となっており、基体14は、連結ピン10Cが貫通していることにより、ソケット基体10A内に固定されている。
スリーブ3は、図1(b)および図3に示すように、本発明のロック手段を構成するロックピン31(ロック部)を備えている。ロックピン31は、スリーブ3を貫通して設けられている。ロックピン31の上端はスリーブの外側に突出しており、ロックピン31の下端はスリーブの内周面から突出している。またスリーブ3は、内周面のうち前端側寄りとなる位置に縮径部32を有している。
ロックピン31の下端は、図2に示すソケット側取付部10Bにおける溝部106内に嵌り込むようになっている。スリーブ3は、ロックピン31が溝部106に沿って可動できる範囲で、前後方向および周方向へのスライドが可能となる。
球体保持体12は、図1(b)に示すように、ソケット基体10Aの内径に略等しい外径を有し、後部外周には前部よりも拡径した拡径部120を有する。前面にはプラグ部2の差込部20の先端の凸状面に沿う凹状面を有する。
以上の構成を有する接続具Cの接続操作について以下に説明する。
図4(a)に示すプラグ部2が差し込まれていない状態(以下、「通常状態」という。)において、球体保持体12の拡径部120と、ソケット基体10Aの縮径部114とが当接し、球体保持体12は、メインスプリング13によって、前方へ付勢され、球体保持体12が、ソケット基体10Aの前端開口を閉塞するようになっている。
通常状態から、上記構成のソケット部1に対してプラグ部2を挿入すると、プラグ部2の差込部20の前端面と、ソケット部1の球体保持体12の前端面とが当接する。そして、プラグ部2の前進に伴い、球体保持体12が後退し、係止球体4がプラグ部2と当接する。
プラグ部2が前進することで、スリーブ3はその縮径部32により係止球体4をプラグ部2側へ押し込むように作用する。係止球体4は、プラグ部2の輪状凹部22内に嵌り込む。スリーブ3は、スリーブ用スプリングの付勢によって前進し、縮径部32の前端面が、ソケット基体10Aの拡径部100に当接する。
このスリーブ3の前進に伴ってロックピン31は、第1溝部107の後端から第1溝部107の前端へ移動し、ロックピン31の周方向の移動(即ち、第2溝部への移動)が可能となる(図4(b)参照。)。この状態で、ソケット部1とプラグ部2との連結状態が形成されるが、ソケット部1とプラグ部2とのロックはされておらず、ソケット部1とプラグ部2とを分離させる方向に過度の負荷がかかった場合には、ソケット部1とプラグ部2とは分離する可能性がある状態である。
次いで、スリーブ3を第2溝部108に沿って周方向に移動させると、ロックピン31が第2溝部108内に進入して、第2溝部108の端部から前方に形成された保持溝部109に嵌り込む(図4(c)参照。)。ロックピン31が、保持溝部109に嵌り込むことによって、スリーブ3は前後方向への移動が不可能となり、係止球体4は、スリーブ3の縮径部32に押圧された状態で、かつ、プラグ部2の輪状凹部22内に嵌り込んだ状態が維持され、ソケット部1とプラグ部2とのロックが完了する。
ソケット部1とプラグ部2とを離脱させるためには、先ず、スリーブ3を取付時と逆向きに周方向へスライドさせる。ロックピン31は、保持溝部109から第2溝部108内に進入して、第1溝部107の前端部へ移動する(図4(b)参照。)。この状態において、スリーブ3の後退方向への移動が可能となる。
スリーブ3を後退方向へ移動させると、ロックピンは、第1溝部107の前端から第1溝部107の後端へ移動する。同時にスリーブの縮径部32は後退し、係止球体4はスリーブの内周面に当接する。球体保持体12は、メインスプリング13の付勢により前進し、プラグ部2を押し戻して、ソケット基体10Aの前端開口を閉塞する(図4(a)参照。)。これによって、ソケット部1とプラグ部2との連結は解除される。
本考案による接続具Cによれば、接続の際には、ソケット部1にプラグ部2を挿し込み、ソケット部1のスリーブ3を周方向に移動させるだけで行えるため、安全かつ簡単に、強固な連結を行うことができる。また、接続を解除する場合にも、スリーブ3を逆方向へ移動させ、次いで、そのスリーブ3を後退させるだけで、行えるため、安全かつ簡単に、解除を行うことができる。
また、実施例に示したように、連結ピンを用いる場合には、連結ピンとロックピンとの相対的な位置によって、ロック状態かロック解除状態かが一目で判断でき、安全性を高めることができる。
本考案の実施例において溝部106は、ソケット側取付部10Bに対して設けているが、本考案は当該構成に限られるものではなく、筒状のソケット基体10Aに設けることも可能である。また、溝部106はソケット側取付部10Bを貫通する長穴として、ソケット基体10Aの周面を底部とする溝部106とすることも可能である。即ち、本考案におけるソケット側取付部10Bに設けられる溝部106は、有底のものも、無底(長穴)のものも含む趣旨である。
本考案の上記実施例においては、ペット用首輪とリードとの接続を行うための接続具を示したが、本考案における接続具は当該ペット用首輪とリードの接続を行うための接続具に限定されるものではない。例えば、本考案の接続具Cは、ポーチやトートバッグ、リュックサック、ショルダーバッグ、巾着等の紐部を着脱可能とする接続具として使用することもできる。また例えば、キーホルダー、ネームタグ、ストラップ等に使用される紐やチェーンを相互に着脱させる手段として使用することもできる。また、懐中時計のチェーン、キーチェーン、ウォレットチェーン、ペットボトルホルダー、ウエストポーチ、ブレスレッド、アームバンドの構成に本考案に係る接続具を使用することも可能である。また、強固な連結を実現できることから、例えば、登山用ロープや高所作業で利用する安全紐、救助用ロープ等と、対象となる物品とを接続するための接続具として使用することも可能である。
C 接続具
1 ソケット部
10 ソケット本体
10A ソケット基体
10B ソケット側取付部
10C 連結ピン
100 拡径部
101 保持穴
102 円筒部
103 円柱部
104 細幅部
105 取付穴
106 溝部
107 第1溝部
108 第2溝部
109 第3溝部
111 第1の貫通穴
112 第2の貫通穴
113 第3の貫通穴
114 縮径部(ソケット基体の縮径部)
12 球体保持体
120 拡径部
13 メインスプリング
14 基体
2 プラグ部
20 差込部
21 プラグ本体
22 輪状凹部
23 取付穴
3 スリーブ
30 スリーブ用スプリング
31 ロックピン
32 縮径部(スリーブの縮径部)
4 係止球体
5 ペット用首輪
6 リード

Claims (3)

  1. ソケット部と、該ソケット部に係脱可能なプラグ部とからなり、
    当該ソケット部と当該プラグ部相互の離脱を防止するためのロック手段を備える接続具において、
    前記ソケット部は、前記プラグ部が差し込まれる側を前端とするソケット本体と、該ソケット本体の外周に設けられるスリーブと、前記ソケット本体と前記スリーブとの間に配置されるスリーブ用スプリングと、前記プラグを係止させるための係止球体と、ソケット本体内に設けられ前記係止球体のソケット本体内への脱落を防止する球体保持体と、該球体保持体の後端に当接して設けられるメインスプリングと、前記ソケット本体における後端側となるソケット側取付部と、前記ロック手段とを備え、
    前記ロック手段は、前記ソケット本体における前記スリーブとの摺接面に形成される溝部と、前記スリーブに設けられ前記溝部に嵌り込むロック部とからなり、
    前記溝部は、ソケット本体の前後方向に形成される第1溝部と、該第1溝部の前端から周方向へ延設される第2溝部と、該第2溝部の端部から前方へ形成される保持溝部とを備え、
    前記プラグ部は、前端となる差し込み部に輪状凹部を備え、後端側にプラグ側取付部を備え、
    前記ソケット部と前記プラグ部とが未接続の状態では、前記ロック部は、前記第1溝部の後端位置に配置され、
    前記輪状凹部に前記係止球体が嵌り込むことで前記ソケット部と前記プラグ部とが接続され、かつロック手段によるロックがされていない状態では、前記スリーブがプラグ部側へ移動することで、前記ロック部は、前記第1溝部の前端部に配置され、
    前記ソケット部と前記プラグ部とが接続されかつロック手段によるロックがされた状態では、前記ロック部は前記保持溝部に配置されるようにしたことを特徴とする接続具。
  2. 前記ソケット本体は、筒状のソケット基体と、前記ソケット側取付部とを備え、
    前記ソケット側取付部は、前端側に開口部を形成し、該開口部に対して前記ソケット基体を嵌入固着した構成とし、
    前記溝部がソケット側取付部の周面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の接続具。
  3. 前記ソケット基体と前記ソケット側取付部とを結合ピンで固着してなることを特徴とする請求項2に記載の接続具。
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