JP3231537U - 殺菌庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】幼稚園等で使用されるおもちゃや文具等の多数個の小物品を一度に短時間で消毒殺菌する殺菌庫を提供する。【解決手段】殺菌手段6と棚7を設けた殺菌室8を備えた収納ボックス2と、殺菌室8の開口部9に取付けたドア3からなる殺菌庫1であって、殺菌手段6は、深紫外線波長帯240〜270nm付近、好ましくは波長帯254nmの深紫外線照射を行う冷陰極型UV紫外線ランプであり、その紫外線ランプは、ドア閉塞時にスタートボタンで深紫外線照射を開始するとともに告知ランプを点灯し、照射時間45秒間経過後に深紫外線照射を停止して告知ランプを消灯する。【選択図】図1

Description

本考案は、保育所や幼稚園等の備品であるおもちゃや文具、絵本など多数の人が使用する小物品を紫外線照射によって消毒殺菌する殺菌庫に関するものである。
本考案の殺菌庫は、ウィルス感染対策になる。
2020年から感染拡大が始まった新型コロナウィルスによる感染は、肺炎に似た症状で、高齢者ばかりでなく、10歳以下の年少者にも感染した報告例がある。
感染は飛沫感染のほかに、陽性者が触れた水道の蛇口から他者へ感染した接触感染のケースが知られている。
幼稚園、保育所、小学校等の施設では、おもちゃや教育玩具、文具、絵本などを常備するが、幼児や学童が接触する常備小物品は、多人数が使用するため、可及的清潔で、衛生的であることが要請される。
職員の共有物も同様であり。ペンやホチキス、ハンコ、ゴム印、パソコン、マウス、資料、雑誌なども、殺菌の要請がある。
同様に介護施設において使用される将棋や各種ゲーム用品、書籍などの備品も、清潔で、衛生的であることが要請される。
幼稚園、保育所、小学校等の施設を利用する幼児や学童は、その自由奔放さから、日常的におもちゃ等の備品で遊び、玩具や文具を口にし、手足で触り回す。
おもちゃ、遊具、教育玩具、文具、絵本などは、何度か繰り返し使用されるため、衛生上、できる限り頻繁に、消毒殺菌し、清潔を維持しなければならない。
幼児用及び育児関連用品は、衛生的に保管することは勿論、一旦使用したそれらを、布巾やティッシュで拭き取り、再度清潔な状態に戻して再使用するようにしている。
そして特に、ウィルスの市中感染流行がある状況では、幼稚園、保育所、小学校等の施設運営者側は、従来の衛生処理に加えて、幼児や学童が触れる一切の物品や個所、施設について、消毒液を吹きかけ、アルコールを吹きかけ、拭き取り等の消毒殺菌作業がかかせない。
ただ、その消毒殺菌作業は、多数の種類があるおもちゃ類では、布製ぬいぐるみ,プラスチック製ボール、木製積み木など多素材に渡り、そのほか備品類は形状や大きさが異なり、形状も多様なので、施設者側の担当者のほか、保育士や教諭などの先生方が、1個1個ごとに、小物品に適応するように手作業で、アルコール散布し、拭き取り、乾燥させて、衛生を保っているのが現状である。
この消毒殺菌作業を行う場合、拭き取り後の紙布の処分や、アルコール散布では、アレルギー対策など、残留物や次の課題にも対応しなければならないことも課題である。
この消毒殺菌作業は、多大な労力や時間がかかり省力化したい要請がある。
本考案では、この小物品の消毒殺菌作業を解消し、残留物がない紫外線光源を用いた紫外線照射手段であって紫外線ランプによる殺菌を提案するもので、誤照射や紫外線照射影響をなくした殺菌庫を提供する。
従来の紫外線殺菌装置の多くは、出願人の知見では、紫外線光源として紫外線ランプやLEDで行うが、幼児や学童に集合する施設や高齢者施設に設置する場合では、より安全な殺菌作業が求められ、副作用のない特定波長領域で効果的な消毒が期待できる特徴的なスペクトルを持つ紫外線殺菌手段で、大量処理が可能な装置であることが望まれる。
紫外線を用いて消毒殺菌することは、次のような文献で公知である。
特開2011−56224号公報「共用スリッパの消毒箱」公開特許公報 登録実用新案第3063017号「履物殺菌装置」
紫外線照射による殺菌消毒は、前記文献のように公知ではあるが、新型コロナウィルスへの有効性や紫外線有効波長や照射時間については、明らかではなかった。
幼稚園等で使用される形状の様々な凹凸のある立体的なおもちゃ等の大量の小物品は、幼児が舐めたり触れたりするものであり、床に触れ、雑菌が付着しやすいので、各々の全表面全部を常に殺菌消毒することと、かつ短時間で、頻繁に、消毒殺菌をすることが要請されている。
本考案は、新型コロナウィルス(SARS−CoV−2,COVID−19)に深紫外線のある波長での照射をして殺菌評価試験を行って、殺菌の有効性を確認したことに基づき着想された。
そして、各種ウィルスへの同一条件による不活化の比較実験で、新型コロナウィルスは、深紫外線のある波長での照射時間が、比較的短時間で不活化する事実を知見した。
つまり、細菌、ウィルスなどの生物のDNAやRNAは、自然界には存在しない深紫外線波長帯(100〜280nmナノメータ)である280nm以下の光に対して強い吸収を持つ。
生物のこの特性により、深紫外線波長帯を使えば、塩素などの有害な薬剤を用いずに、細菌やウィルスなどを効果的に殺菌・無害化或いは不活化できる。
特に、240〜270nm付近の波長は、新型コロナウィルスのDNAの吸収ピークと重なる。
ウィルスの不活化には、この深紫外線波長帯240〜270nm付近の波長を応用することが有効である。
ただ発光源種と波長によって殺菌効果が相違するので、発光源種と波長を選択する必要がある。
例えば、深紫外線波長245nm〜254nm付近の紫外線を発出する冷陰極型UVランプ(UV−CCL:UV冷陰極管とも称される)や、265nm付近の深紫外線波長帯で発光する半導体発光ダイオード(LED)は、その光エネルギーにより、極めて強い殺菌作用を持つ。
そしてこの知見に基づき、幼稚園や保育所において要請されている形状や素材の異なる多種の小物品に対し、短時間に、簡易に、消毒殺菌をするに最適な殺菌庫を案出したものである。
又、繰り返し、頻繁に、消毒殺菌しても、紫外線が外部漏出することがない構成で安全性が高い殺菌庫を提供する。
本考案は、保育所、幼稚園等で使用されるおもちゃや文具等の多数個の小物品を一度に短時間で消毒殺菌する殺菌庫を提供する。
本考案に係る殺菌庫は、保育所、幼稚園等の小物品を棚に載置収納して殺菌するもので、内面全部を反射板で形成し殺菌手段と棚を設けた殺菌室を備えた収納ボックス(ケース)と、殺菌室の開口部に開閉自在に取付けてこれを閉塞する窓を備えたドアからなる殺菌庫であって、前記ドアは殺菌室内部を視認する窓を備えており、前記殺菌室の殺菌手段は、深紫外線波長帯240〜270nm付近の深紫外線照射を行う紫外線ランプであり、前記紫外線ランプは、ドア閉塞時に主電源スイッチを入れ、スタートボタンのONで深紫外線照射を開始するとともに告知ランプを点灯して殺菌消毒作動中を示し、照射時間45秒間経過後にタイマーで自動的に深紫外線照射を停止して告知ランプを消灯することによって照射終了を示して、棚に載置した多数個の小物品を一度に短時間で殺菌消毒する構成である。
前記殺菌室の殺菌手段となる紫外線ランプは、具体的には、深紫外線波長254nm付近の深紫外線を照射する冷陰極型UV−CCL紫外線ランプである。
殺菌手段である紫外線ランプの深紫外線照射は、ドア閉塞状態でのみ照射し、かつドア閉塞状態でスタートボタンのONから所定時間照射して照射停止するように構成して、紫外線が不要に目に入らないように安全配慮している。
前記紫外線ランプは主電源スイッチを入れたドア閉塞状態でのみ照射可能に設定され、紫外線ランプのスタートボタンは、照射時間45秒間の深紫外線照射を開始するとともに告知ランプを点灯しかつ照射時間45秒間経過で自動的に深紫外線照射を停止して告知ランプを消灯する回路を形成し、告知ランプが点灯し消灯することで照射と照射終了を示すように回路構成されている。
本考案に係る殺菌庫は、殺菌室の内面全部を反射板とした殺菌室とこれを閉塞するドアからなり、殺菌室内部に深紫外線波長帯240〜270nm付近の深紫外線照射を行う殺菌手段を設け、殺菌室の内部には着脱自在な棚を設け、この棚に保育所、幼稚園等の小物品を載置収納して殺菌する構成である。
深紫外線照射はドア閉塞状態でのみ点灯照射しかつドア閉塞状態でスタートボタンから45秒間照射して照射停止する。
この構成の殺菌庫は、次のような効果がある。
1 多数個のおもちゃ等の小物品を殺菌庫収納ボックスの殺菌室の棚に少し離してランダムに並べて載置し、ドアを閉めて、スタートボタンを押すだけで、45秒間の所定時間、深紫外線を前後左右上下の六方向から全表面に照射して、小物品に付着した細菌・ウィルス等を殺菌消毒できる。
2 スタートボタンを押すと照射が開始して告知ランプが点灯する。45秒間の所定照射時間を経過して殺菌消毒を終了すると照射は停止して告知ランプが消灯して、殺菌完了を知らせる。
3 前記の殺菌手段で小物品は、45秒間で殺菌できるので、多量のおもちゃ類でも入れ替えてつぎつぎに殺菌できる。幼稚園等で幼児がお昼寝などの短い休息時に消毒殺菌ができ、衛生上好ましい環境を形成維持できる。
4 上記のように、小物品の収納載置と45秒間の深紫外線照射だけで殺菌消毒でき、これまでおもちゃ等を1個1個アルコール消毒し拭き上げていた作業を代替できる。
労力と時間の省力化、そして殺菌衛生のレベル向上が可能である。
さらには、アルコール液他の消毒液が不要で、汚れ拭き取り残余物が出ない効果もある。
5 深紫外線照射は、ドアを閉じてスタートから45秒間で自動的に消灯し、かつドア閉塞時のみ点灯照射するので、紫外線を誤って浴びることはない。
6 深紫外線の照射時は、告知ランプが点灯して殺菌作業を告知し、ドアの窓からも深紫外線の点灯や消灯が視認できる。
7 殺菌庫は、小物品や用具等の保管を行う保管庫としての機能もある。
図1は、本考案に係る殺菌庫の実施例を示すものでドアを開いた状態で、内部の棚におもちゃ等の小物品を並べた状態の斜視図である。 図2は、同じ実施例の殺菌庫で、ドアを開き、棚を取り外した状態の斜視図である。 図3は、本考案で使用する殺菌手段である深紫外線の波長の相違による殺菌効果の比較図である。 冷陰極型UVランプが深紫外線波長245nm〜254nm付近で発する照射と、LEDランプが深紫外線波長265nm付近の紫外線を照射との殺菌効果を表している。 図4は同じ実施例の殺菌庫の外観全体を示す斜視図である。 図5は、ドアを開いた状態の殺菌室の正面図である。殺菌室の殺菌手段である冷陰極型UVランプの配置と棚を示している。
本考案に係る殺菌庫は、保育所、幼稚園 介護施設等に設置されて使用されるもので、おもちゃや文具、絵本などの小物品を収納して短時間で大量に紫外線殺菌をするものである。
ここで、図面に示す実施例について説明する。
図1、図2、図4、図5は、本考案に係る殺菌庫の一実施例を示すもので、幼稚園や保育所に設置するのに最適に設計されたもので、おもちゃ等の小物品を入れて、全方位から深紫外線を照射して全表面を殺菌処理する殺菌庫(1)である。
実施例に示す殺菌庫(1)は、図5に示すように収納ボックス(2)に光が漏れないドア(3)を設けた外観である。
外径寸法は、480(W)×450(D)×612(H)mmであり、卓上に設置できる大きさである。
収納ボックス(2)は、その開口部(9)を閉塞する開閉自在なドア(3)が設けられ、ドア(3)を閉じると、内面全部を反射板で形成した殺菌室(8)が構成される。
小物品(10)であるおもちゃ等の被殺菌物(10)を多数個並べて収納ボックス(2)に入れて、ドア(3)を閉じて殺菌室(8)とし、後述の深紫外線を照射する殺菌手段(6)を用いて短時間で大量に殺菌するものである。
殺菌手段(6)は、おもちゃ等の被殺菌物(10)の表面に付着した細菌、ウィルス等を不活化する。
ドア(3)には、内部を透視できる比較的小さな窓(4)を設け、ドア内面(31)は反射面としている。
実施例ではパンチ孔を形成した略三角形の窓(4)としている。
保育所や幼稚園に設置するので、窓(4)は、光を透過するUVカットガラス(紫外線遮蔽材)をはめ込むのが好ましい。
収納ボックス(2)と閉じたドア(3)で構成される殺菌室(8)は、ボックス内側面(32)左右面、ボックス内底面(33)、ボックス内上面(34)とも深紫外線を反射する反射板である。
反射板は、ステンレス板を反射率90%以上にするように鏡面加工したものである。反射板は、乱反射を促すために波状屈折や凹凸を形成しても良い。
殺菌室(8)の内部には着脱自在な棚(7)を設けている。
棚(7)は、殺菌室(8)から着脱自在であり、ステンレス金属細棒を格子状にした枠体や、網目の広い金属網や、深紫外線透過性部材で作成されている。
透光性部材としては、紫外線の透過率が高く、耐熱性、耐食性に優れるガラスが好ましい。
実施例では、ステンレス金属製の格子状枠体の棚(7)で、3段の棚(7)を、夫々間隔を置いて配置している。
格子状枠体の棚(7)は、殺菌室(8)の左右内側面に設けた突起に係止して着脱自在に取付けている。
格子状枠体の棚(7)は、殺菌室(8)の左右内側面にレールを付設して、スライドするようにすることもできる。
殺菌室(8)には、殺菌手段(6)が設けられる。
殺菌手段(6)は、殺菌室(8)は収納ボックス(2)の内部の適宜個所に設けられる。
殺菌手段(6)は、実施例では奥の内面に設けている。内側面に設けることも、上面や底面などの多面に設けることもできるが、安全上奥の内面に設けている。
殺菌手段(6)は、深紫外線波長帯240〜270nm付近の深紫外線照射をする紫外線ランプである。
この波長帯では、細菌・ウィルスの多くの種類に対しての殺菌効果が認められる。
殺菌手段(6)は、実施例では、深紫外線波長帯254nm付近の深紫外線照射を行う冷陰極型UVランプの紫外線ランプ(6)であり、その紫外線ランプ(6)を、収納ボックス(2)の奥の内面に横長の配置で、4本平行に間隔をおいて装置している。
図5の正面視のように、棚(7)は、前記紫外線ランプ(6)の4本の間隔に配置され、全体で3段に設けて、前記紫外線ランプが3段の各棚(7)を上下から挟む位置に配置される。
紫外線ランプ(6)の4本の配置は、前記3段の各棚(7)を上下から挟む位置になり、正面視では、図5に示すように、紫外線ランプ(6)、棚(7)、紫外線ランプ(6)、棚(7)、紫外線ランプ(6)、棚(7)、紫外線ランプ(6)の順になっている。
殺菌手段(6)による深紫外線照射はドア(3)閉塞状態でのみ照射し、かつドア(3)閉塞状態でスタートボタン(22)のONから45秒間照射して照射停止することを特徴としている。
前記殺菌手段(6)である紫外線ランプ(6)は、実施例では深紫外線波長254nm付近の紫外線を発出する冷陰極型UV−CCL紫外線ランプである。
フィラメントがない冷陰極型UV−CCLは、寿命が長くコンパクトに設計できる。
図3は、殺菌手段(6)である深紫外線の波長の相違による殺菌効果の比較図で、深紫外線波長245nm〜254nm付近で深紫外線を発する冷陰極型UVランプの照射と、深紫外線波長265nm付近の深紫外線を発するLEDランプの照射の殺菌効果を表している。
殺菌手段(6)として実施例に記載していない深紫外線波長265nm付近を放射するLEDランプは、殺菌効果が少し低いが、殺菌効果は得られる。
前記殺菌室(8)は、その上下左右前背面の全内面6面を反射鏡面で形成される。
殺菌手段(6)である紫外線ランプ(6)は、殺菌室(8)に置かれる被殺菌物である小物品(10)へ深紫外線を全方位から照射する。
図5の矢標のように冷陰極型UVランプ(6)からの深紫外線は内面に反射を繰り返し、全方向から小物品(10)に照射する。
深紫外線照射時間は、45秒間である。
小物品(10)に一面に紫外線を集中照射する実験では、被照射面の殺菌時間は、新型コロナウィルスでは約5秒で殺菌効果があり、ウィルスのバクテリオファージでは約20秒〜約90秒で殺菌効果がある。
但し、異形なおもちゃ(10)等は、曲面や凹凸があり、例えば、深紫外線源の照度(2mW/平方センチメートル)×照射時間(5秒)=積算光量(10mJ/平方センチメートル)=紫外線照射量だけでは小物品(10)全表面の殺菌効果を期待できない。
そのため、実験で予めウィルス99.99%の殺菌線量を検出しておき、照射ランプ装置の照度で割って照射時間を算出することは照射時間の解にはならない。
同様に、紫外線殺菌では、照度ではなく、どれだけの量(=光の強さ×秒数 単位;μw/平方センチメートル)の紫外線を当てれば菌が99.9%不活性化するかが研究されており、各種の細菌・ウィルス・カビとも必要な紫外線殺菌照射量が検出されている。
この検出数値=殺菌照射量に達するように、照射秒数を算出することはできるが、異形なおもちゃ・文具等(10)は、曲面や凹凸があり、各種小物品(10)の全表面の不活化の照射時間を前記単純式から算出することは容易ではない。
本考案では、細菌および新型コロナウィルスおよび大半のバクテリオファージ(ウィルス)に絞り、殺菌手段(6)である紫外線ランプからの照射量及び内面に反射して減衰する全方位からの紫外線量を推定算出して、棚(7)全域の殺菌線量を算出して、特定の波長域を放射する紫外線ランプで、最適な照射時間45秒間を得たものである。
新型コロナウィルスはじめ公知の細菌・ウィルスは、45秒間の照射で不活化99.99%を達成できる。
深紫外線照射はドア(3)閉塞状態でのみ照射でき、かつドア閉塞状態でスタートボタン(22)を押してONとして深紫外線照射を開始し、開始から45秒間照射して自動的に照射を停止する。
前記紫外線ランプ(6)は主電源スイッチ(21)を入れたドア(3)閉塞状態でのみ照射可能に設定され、紫外線ランプ(6)のスタートボタン(22)のONで、照射時間45秒間の深紫外線照射を開始するとともに告知ランプ(23)を点灯しかつ照射時間45秒間経過で自動的に深紫外線照射を停止して告知ランプ(23)を消灯する回路を形成している。
告知ランプ(23)は、実施例ではオレンジ色の可視光で点灯し、紫外線ランプ(6)からの可視色とは反対色光である。
告知ランプ(23)の色は、目立つ異光色で、その点灯が照射稼働中であることを示すので、幼稚園等に設置する場合は幼児にも注意を促しやすく、安全上も不可欠な要素である。
主電源スイッチ(21)をONにし、図示していないがドア(3)に固定されたリミットスイッチがドア(3)を閉めることにより、当接して紫外線ランプ(6)がスタンバイ状態になりスタートボタン(22)のONで、紫外線ランプ(6)が点灯する。
紫外線ランプ(6)はタイマー回路により、設定時間45秒間点灯する。
45秒間経過後タイマー回路が作動して紫外線ランプ(6)は消灯する。
ドア(3)が閉じられていないとリミットスイッチは動作しないため、紫外線ランプ(6)は点灯することはない。
深紫外線照射は、殺菌室(8)内部全体が、消毒殺菌ができる照射レベルになり、棚(7)のある所定領域が、どの段でもまんべんなく照射される。
深紫外線照射中は、殺菌室(8)は、紫外線が漏出しないように密閉された空間になる。
収納ボックス(2)の開口部(9)は、小物品(10)の出し入れのためであるが、内部視認のための小さな窓(4)を備えたドア(3)を開閉自在に取付けている。
このような構成の殺菌庫(1)の使用は、多数個のおもちゃ等の小物品(10)を収納ボックス(2)の殺菌室(8)の棚(7)に少し離してランダムに並べて載置し、ドア(3)を閉めて、殺菌消毒のスタートボタン(22)を押すだけである。
スタートボタン(22)を押すと照射が開始して告知ランプ(23)が点灯する。
告知ランプ(23)が点灯し、45秒間の所定時間、特定波長の深紫外線を前後左右上下の六方向から全表面に照射する。
小物品(10)は、その全表面を全方位から深紫外線の照射を受け、表面に付着した細菌・ウィルス等が不活化され、殺菌消毒される。
45秒間の所定照射時間を経過して殺菌消毒を終了すると、照射は停止して告知ランプ(23)が消灯して、照射停止し殺菌完了を知らせる。
告知ランプ(23)は、目立つ異光色で、幼児や園児の目線でも視認でき、点灯は殺菌作動中であることを示し、消灯で殺菌完了を知らせ、収納のお手伝いなどを指示教育もできるので、実用的で有用である。
前記の殺菌手段(6)では、45秒間の照射一度で殺菌できるので、多量のおもちゃ等の小物品(10)があっても、入れ替えてつぎつぎに殺菌できる。
棚(7)は、着脱自在であるので、比較的大きな物品の時は、棚(7)の一つを外して空間を広げて載置できる。
幼稚園等で幼児がお昼寝などの短い休息時間をとる間に、管理者側では多数個一度に消毒殺菌をして、再使用の準備ができ、衛生上好ましい環境を形成維持できる。
本考案に係る殺菌庫を示す実施例は、一例であり、実施の範囲を制限するものではない。
公知の素材の変更、デザイン形状の変更、設計上の変更は、本考案の範囲に属すものであり、様々に想定できる。
又、例えば波長200nmの紫外線を発する紫外線ランプを、殺菌室に装備することで、オゾン発生させて、オゾン殺菌の用途を追加することができ、用途の拡充も可能である。
更には、紫外線で硬化する接着剤を用いた接合加工をする場合に、適宜波長の紫外線ランプを装備して、収納ボックスの棚に載置することで、全方位から照射するので接着均等性を得る加工室としての用法も期待できる。
本考案の殺菌庫は、不特定多数の幼児や学童が使用する小物品に付着する細菌やウィルスを短時間に、物品の全表面について、殺菌消毒して清潔に衛生的にするものである。
介護施設で使用する小物品の消毒殺菌や、不特定多数が使用する小物品が必要なときの消毒殺菌や、イベント会場、行事会場でも、広く利用できる。
1 殺菌庫
2 収納ボックス
21 主電源スイッチ
22 スタートボタン
23 告知ランプ
3 ドア
31 ドア内面
32 収納ボックス内側面(左右側)
33 収納ボックス内底面
34 収納ボックス内上面
4 窓
5 ストッパー
6 殺菌手段(紫外線ランプ、冷陰極型UVランプ)
7 棚
8 殺菌室
9 開口部
10 おもちゃ・文具等の被殺菌物 小物品

Claims (3)

  1. 内部全面に反射板を形成し殺菌手段と棚を設けた殺菌室を備えた収納ボックスと、殺菌室の開口部に開閉自在に取付けた窓を備えたドアからなる殺菌庫であって、前記殺菌室の殺菌手段は、深紫外線波長帯240〜270nm付近の深紫外線照射を行う紫外線ランプであり、前記紫外線ランプは、ドア閉塞時にスタートボタンのONで深紫外線照射を開始するとともに告知ランプを点灯し、照射時間45秒間で自動的に深紫外線照射を停止して告知ランプを消灯することによって照射終了を示して棚に載置した小物品を殺菌消毒することを特徴とする殺菌庫。
  2. 内部全面に反射板を形成しかつ殺菌手段と被殺菌物である小物品を載置する着脱自在な棚を設けた殺菌室を備えた収納ボックスと、前記殺菌室の開口部に開閉自在に取付けられたドアからなる殺菌庫であって、前記ドアは殺菌室内部を視認する窓を備えており、前記殺菌室の殺菌手段は、深紫外線波長254nm付近の深紫外線を照射する冷陰極型UV−CCL紫外線ランプであり、前記紫外線ランプは主電源スイッチを入れたドア閉塞状態でのみ照射可能に設定され、ドア閉塞時に紫外線ランプのスタートボタンのONで照射時間45秒間の深紫外線照射を開始するとともに告知ランプを点灯しかつ照射時間45秒間経過でタイマーによって自動的に深紫外線照射を停止して告知ランプを消灯する回路を形成し、告知ランプが点灯し消灯することで照射と照射終了を示して棚に載置した小物品を殺菌消毒することを特徴とする殺菌庫。
  3. 内部全面に反射板を形成して鏡面としかつ殺菌手段と被殺菌物である小物品を載置する着脱自在な棚を設けた殺菌室を備えた収納ボックスと、前記殺菌室の開口部に開閉自在に取付けられたドアからなる殺菌庫であって、前記ドアは殺菌室内部を視認する窓を備えており、前記殺菌室の殺菌手段は、深紫外線波長254nm付近の深紫外線を照射する冷陰極型UV−CCL紫外線ランプであり、前記紫外線ランプは収納ボックスの奥の内面に横長の配置で4本平行に間隔をおいて装置され、前記棚はステンレス金属細棒の格子状枠体で前記紫外線ランプの4本の間隔に3段に配置して設けてあり、前記紫外線ランプは主電源スイッチを入れたドア閉塞状態でのみ照射可能に設定され、ドア閉塞時に紫外線ランプのスタートボタンのONで照射時間45秒間の深紫外線照射を開始するとともに紫外線ランプとは異光色の告知ランプを点灯しかつ照射時間45秒間経過でタイマーによって自動的に深紫外線照射を停止して告知ランプを消灯する回路を形成し、告知ランプが点灯し消灯することで照射と照射終了を示して棚に載置した小物品を殺菌消毒することを特徴とする殺菌庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113720070A (zh) * 2021-09-10 2021-11-30 广东工贸职业技术学院 一种全自动消毒抗菌冰柜
KR102353546B1 (ko) * 2021-05-06 2022-01-21 원광밸브주식회사 살균소독장치

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KR102353546B1 (ko) * 2021-05-06 2022-01-21 원광밸브주식회사 살균소독장치
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