JP3231116U - 縫合アンカーとそのシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】骨にねじ込まれたアンカーの安定性が向上し、アンカーをねじ込むときに、骨の周辺組織に対する破壊が少なくなる縫合アンカーとそのシステムを提供する。
【解決手段】縫合アンカー10は、直管状であり、前端と後端を有するアンカー本体11が設けられており、アンカー本体11の軸心は、軸方向に沿って非円形の回転刃差込穴12を貫通し、アンカー本体11の後端部に糸通し構造が形成されており、アンカー本体11の外周面には、ねじ込み方向に沿って後方から前方へ延びるねじ山構造15が形成されており、ねじ山構造15の前端の螺旋の幅が狭くなり、アンカー本体11の前端面にねじの入口が形成されており、ねじ山構造15の断面形状は台形であり、両側の間の挟角は45〜55度の範囲であり、ねじ山構造15の断面の上端を山の頂とし、山の頂の幅は0.4〜0.7mmの範囲である。
【選択図】図1

Description

本考案は、医療器材に関し、特に、骨にインプラントされる縫合アンカーとそのシステムに関する。
アンカーは、靭帯などの軟組織を縫合するための手術器材であり、縫合手術に利用される場合、まず、アンカーにより縫合糸の一端を骨に固定して、縫合糸により軟組織を縫合した後、別のアンカーにより縫合糸の他端を引っ張って固定する。骨にアンカーをインプラントするために、従来の方法では、器材により骨に案内穴を開けて、アンカーに駆動ロッドを差し込んで、駆動ロッドを回転することにより、アンカーを駆動して案内穴を経由して骨にねじ込む。しかし、従来の方法には下記の問題がある。
まず、従来のアンカーは、ねじ山の断面形状が三角形であることが一般的なため、ねじ山によりアンカーを骨にねじ込むときに、骨との接触面積が小さいため、締結した後、構造が不安定であり、骨の中に緊密に結合することができない。また、アンカーは、案内穴にねじ込む方式により固定するため、アンカーをねじ込む前に、予めより大きな案内穴を開けることが必要である。そうすると、骨の周辺組織に対する破壊の度合が大きいため、手術後の治癒に役立たない。そして、アンカーの硬さも十分でなく、穴開け及びロッド駆動などの器材を交換するステップが複雑なため、手術は時間がかなり掛かる。
本考案の主な目的は、アンカーの周面に設けられているねじ山と骨の接触面積を大きくする設計と、ねじ山の前端にねじの入口を形成する設計を採用することにより、骨にねじ込まれたアンカーの安定性が向上し、アンカーをねじ込むときに、骨の周辺組織に対する破壊が少なくなる縫合アンカーとそのシステムを提供することにある。
本考案に係る縫合アンカーは、直管状であり、前端と後端を有するアンカー本体が設けられており、アンカー本体の軸心は、軸方向に沿って非円形の回転刃差込穴を貫通し、アンカー本体の後端部に糸通し構造が形成されており、アンカー本体の外周面には、ねじ込み方向に沿って後方から前方へ延びるねじ山構造が形成されており、ねじ山構造の前端の螺旋の幅が狭くなり、アンカー本体の前端面にねじの入口が形成されており、ねじ山構造の断面形状は台形であり、両側の間の挟角は45〜55度の範囲であり、ねじ山構造の断面の上端を山の頂とし、山の頂の幅は0.4〜0.7mmの範囲である。
本考案に係る縫合アンカーは、ねじ山構造の高さが0.6〜0.9mmの範囲であり、ねじ山構造の断面の底端を谷底とし、谷底の幅は1.1〜1.3mmの範囲であり、山の頂と谷底との幅の寸法の比は0.5である。
本考案に係る縫合アンカーは、ねじ山構造の断面の両側の間の挟角が50度であり、ねじ山構造の高さは0.7mmであり、山の頂の幅は0.6mmであり、谷底の幅は1.2mmである。
本考案に係る縫合アンカーは、回転刃差込穴が、アンカー本体の軸心を中心とする多角形の穴であり、回転刃差込穴は、アンカー本体の前端面の周囲に、同じ円形軌跡に位置する刃角が三つ以上形成されており、ねじの入口は、ねじ込み方向に沿って刃角のうちの一つから10〜15度後ろに位置し、これにより、ねじの入口は、回転中に刃角のすぐ後ろにある。
本考案に係る縫合アンカーは、アンカー本体の後端部に、円柱状の糸通し部が形成されており、回転刃差込穴は、後方へ糸通し部の中央を貫通し、糸通し構造は、糸通し部の後端面の両側の少なくとも一側に、一対の糸通し穴が形成されており、各対の糸通し穴に応じて、糸通し部の外周面にU字形溝が形成されており、各U字形溝の両端は、各対の糸通し穴の裏端と連通する。
本考案に係る縫合アンカーシステムは、骨に固定することができ、請求項1に記載の縫合アンカーと、回転刃と、を備え、
回転刃は、その断面形状が回転刃差込穴に合うロッドであり、回転刃の前端に先端部が形成されており、回転刃は、縫合アンカーの回転刃差込穴を挿通して、先端部が回転刃差込穴から突出し、回転刃が回転するときに、縫合アンカーを駆動することができ、縫合アンカーは、ねじ山構造によって骨にねじ込まれる。
本考案に係る縫合アンカーシステムは、ねじ山構造の高さが0.6〜0.9mmの範囲であり、ねじ山構造の断面の底端を谷底とし、谷底の幅は1.1〜1.3mmの範囲であり、山の頂と谷底との幅の寸法の比は0.5である。
本考案に係る縫合アンカーシステムは、ねじ山構造の断面の両側の間の挟角が50度であり、ねじ山構造の高さは0.7mmであり、山の頂の幅は0.6mmであり、谷底の幅は1.2mmである。
本考案に係る縫合アンカーシステムは、回転刃差込穴が、アンカー本体の軸心を中心とする多角形の穴であり、回転刃差込穴は、アンカー本体の前端面の周囲に、同じ円形軌跡に位置する刃角が三つ以上形成されており、ねじの入口は、ねじ込み方向に沿って刃角のうちの一つから10〜15度後ろに位置し、これにより、ねじの入口は、回転中に刃角のすぐ後ろにある。
本考案に係る縫合アンカーシステムは、アンカー本体の後端部に、円柱状の糸通し部が形成されており、回転刃差込穴は、後方へ糸通し部の中央を貫通し、糸通し構造は、糸通し部の後端面の両側の少なくとも一側に、一対の糸通し穴が形成されており、各対の糸通し穴に応じて、糸通し部の外周面にU字形溝が形成されており、各U字形溝の両端は、各対の糸通し穴の裏端と連通する。
本考案に係る縫合アンカーとそのシステムによれば、次のような効果がある。
(1)アンカーの周面に設けられているねじ山と骨の接触面積を大きくする設計と、ねじ山の前端にねじの入口を形成する設計を採用することにより、骨にねじ込まれたアンカーの安定性が向上し、アンカーをねじ込むときに、骨の周辺組織に対する破壊が少なくなる。
(2)医者は予め穴を開ける工程を省くことができる他、ねじ山構造と骨の接触面積が増大するため、縫合アンカーはインプラントして固定されたとき、信頼性がより高くなり、安定している。
(3)骨に縫合アンカーをねじ込むプロセスで、ねじ山構造は、断面積がより小さい穴から骨にねじ込むため、骨に縫合アンカーをインプラントするプロセスで、破壊される周辺組織が減少し、当該孔の周面にある骨を自分で掘る量が増加する。これにより、骨にインプラントされた縫合アンカーの固定構造がよりコンパクトで安定し、手術後の治癒効果が向上する。
本考案の実施形態に係る縫合アンカーを示す分解斜視図である。 本考案の実施形態に係る縫合アンカーの斜視図である。 本考案の実施形態に係る縫合アンカーを別の視点から見た斜視図である。 本考案の実施形態に係る縫合アンカーを示す断面図である。 本考案の実施形態に係る縫合アンカーの図4のサークルの拡大図である。 本考案の実施形態に係る縫合アンカーの使用状態を示す図である。 本考案の別の実施形態に係る縫合アンカーを示す斜視図である。 本考案の別の実施形態に係る縫合アンカーの使用状態を示す図である。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1から図5を参照する。本考案に係る縫合アンカーのシステムは、縫合アンカー10と、回転刃20と、を備える。
縫合アンカー10にアンカー本体11が設けられている。アンカー本体11は、直管状であり、前端と後端を有する。アンカー本体11の軸心には、その軸方向に沿って非円形の回転刃差込穴12が貫通されている。本実施形態では、回転刃差込穴12は、アンカー本体11の軸心を中心とする正方形の穴である。回転刃差込穴12は、アンカー本体11の前端面の周面に、同じ仮想的な円形軌跡Aに位置する刃角121が四つ形成されている。円形軌跡Aも、アンカー本体11の軸心を中心として、アンカー本体11の後端部に、円柱状で直径が前側より大きな糸通し部13が形成されている。回転刃差込穴12の後端は、後へ糸通し部13の中央を貫通して、糸通し部13に糸通し構造14を形成する。糸通し構造14は、糸通し部13の後端面の両側に、前へ貫通する一対の糸通し穴141がそれぞれ形成されている。各対の糸通し穴141に応じて、糸通し部13の外周面にU字形溝142が形成されている。各U字形溝142の両端は、各対の糸通し穴141の裏端と連通する。
アンカー本体11の外周面には、ねじ込み方向に沿って後から前へ螺旋状に延びるねじ山構造15が形成されている。本実施形態では、前記ねじ込み方向は時計回りである。ねじ山構造15の前端の螺旋の幅が徐々に狭くなり、それにより、アンカー本体11の前端面にねじの入口151が形成される。ねじの入口151は、アンカー本体11の軸心を中心として、前記ねじ込み方向に沿って、一つの刃角121の回転振幅Θ1から後ろに位置する。本実施形態では、回転振幅Θ1の角度は13度であるため、ねじの入口151は、前記ねじ込み方向に沿って回転するときに、刃角121のすぐ後ろにあることができる。ねじ山構造15は、断面形状が台形であり、両側の間の挟角Θ2は50度であり、ねじ山構造15の断面は、上端を山の頂152とし、底端を谷底153とする。本実施形態では、山の頂152の表面は、アンカー本体11の軸心方向に対して、2〜4度である傾斜角Θ3で傾斜する傾斜面である。傾斜角Θ3は3度であることが好ましい。ねじ山構造15の断面は、アンカー本体11の軸心方向に垂直である高さH1は0.7mmであり、山の頂152のアンカー本体11の軸心方向に沿う幅H2は0.6mmであり、谷底153のアンカー本体11の軸心方向に沿う幅H3は1.2mmであり、山の頂152と谷底153との幅の寸法の比は0.5である。
回転刃20は、断面形状が前記回転刃差込穴に合うロッドである。本実施形態に係る回転刃20は、断面形状が正方形のロッドであり、その前端に先端部21が形成されている。先端部21は、中央から前へ突出し先端が正方形のものである。回転刃20の周面の四つのコーナーに刃22がそれぞれ形成されている。本実施形態に係る回転刃20の長さは、アンカー本体11の長さよりやや長いため、縫合アンカー10の回転刃差込穴12に回転刃20を挿通すると、回転刃20の周面にある四つの刃22の前端部分は、先端部21が前へ回転刃差込穴12から突出する。断面形状が非円形の回転刃20は、断面形状が円形ではなく、回転刃20に合う縫合アンカー10の回転刃差込穴12に差し込むと、回転刃20を回転するときに、縫合アンカー10が駆動されて回転する。
本実施形態に係る回転刃差込穴12と回転刃20との断面形状は正方形であるが、もちろん、その断面形状を、星形状、三角形、五角形または六角形などの多角形にしてもよい。このとき、回転刃20の先端部21の形状および各刃22の数量は、それに応じて変化する。周面にある複数の刃角121は、同じ仮想的な円形軌跡Aに配置すればよい。そして、回転振幅Θ1は10〜15度の範囲であり、ねじ山構造15の高さH1は0.6〜0.9mmの範囲であり、山の頂152の幅H2は0.4〜0.7mmの範囲であり、谷底153の幅H3は1.1〜1.3mmの範囲である。山の頂152と谷底153との幅の寸法の比は0.5であればよい。これにより、本考案に係るねじ山構造15の断面形状は、さらに矩形に近似する。糸通し構造14は、糸通し部13の後端面に、U字形溝142と連通する一対の糸通し穴141が設けられている構造であり、又はアンカー本体1の後端部の周面に、回転刃差込穴12と連通する開口が設けられている構造である。このとき、回転刃20は、前記開口にフィットさせるために、その周面に、前端まで延びて縫合アンカー10に露出する直線的な溝が形成されている。これにより、縫合糸は、前記開口に入って前記溝の前端から出ることができる。骨に縫合アンカー10をねじ込むと、縫合糸はねじ山構造15と骨の間でねじることができる。
次に、本実施形態の使用状態を説明する。図6に示すように、回転刃20に合わせて、人体の骨Bに縫合アンカー10をインプラントする。実際の操作は、回転刃20の後端を医者の手で持つ器材(例えばハンドルなど)に接続して、骨Bの縫合アンカー10のインプラント予定の箇所に先端部21を位置合わせて叩き込んで、回転刃20を回転することにより、その周面にある刃22で骨Bに円形の案内穴を切削すると共に、縫合アンカー10を駆動して同期に回転させる。回転刃20に切削された前記案内穴に、ねじ山構造15のねじの入口151をねじ込む。ねじの入口151は刃22の一つに後方に隣接する設計を採用することにより、前記案内穴にねじ山構造15をねじ込むプロセスはさらにスムーズになる。骨Bの予定の深さまで、縫合アンカー10をねじ込んだ後、回転刃20を引き出すと、縫合アンカー10のインプラント作業が完了する。
本考案では、断面積が円形軌跡Aより小さいが、同じ大きさの案内穴を開けることができる回転刃20により、縫合アンカー10を駆動する。これにより、縫合アンカー10の回転刃差込穴12の穴径を減らすことができ、縫合アンカー10全体の体積を減らすことができ、骨Bにインプラントするときに、周辺組織を破壊する度合を減らすことができる。そして回転刃20は案内穴を切削すると共に、縫合アンカー10が案内穴にねじ込むため、医者は予め穴を開ける工程を省くことができ、且つねじ山構造15は、両側の間の挟角Θ2は50度であるため、断面形状が矩形の歯に近似し、断面形状が三角形の歯と比較して、骨Bとの接触面積が増加する。このため、縫合アンカー10はインプラントして固定されたとき、信頼性がより高くなり、安定している。
図7及び図8を参照されたい。本考案の別の実施形態では、回転刃20の長さは縫合アンカー10の長さの二倍に設定され、回転刃20の後半部は縫合アンカー10の回転刃差込穴12を挿通し、前半部は前へ回転刃差込穴12から突出する。
次に、本考案の別の実施形態の使用状態を説明する。これは、インプラント方法を実行することである。図8に示すように、縫合アンカー10を回転刃20の周面の後半に残して、回転刃20の後端に接続される器材(例えば、ハンドル)を叩き、回転刃20の先端部21が真っ直ぐに進む。回転刃20の前半により、縫合アンカー10と同じ長さを有する穴を骨Bに開けた後、後へ少なくとも回転刃20の縫合アンカー10から突出する先端部21以外の部分を引き出して、先端部21だけが縫合アンカー10の前端に露出する。このとき、回転刃20を回転すると、縫合アンカー10も回転する。回転するねじ山構造15は、その前端のねじの入口151が、回転刃20の一つの刃22で開けた穴の角部から、前記穴にねじ込む。このプロセスで、回転刃20の役割は、縫合アンカー10を駆動することのみであり、穴を開けることには用いられない。縫合アンカー10は予定の深さまでドリルした後、縫合アンカー10内から回転刃20を完全に引き出すと、縫合アンカー10のインプラント工程が完了する。
本考案の別の実施形態に係るインプラント方法によれば、上記の実施形態と同じように、医者は予め穴を開ける工程を省くことができる他、ねじ山構造15と骨Bの接触面積が増大するため、縫合アンカー10はインプラントして固定されたとき、信頼性がより高くなり、安定している。そして骨Bに縫合アンカー10をねじ込むプロセスで、ねじ山構造15は、断面積がより小さい穴から骨Bにねじ込むため、前記骨Bに縫合アンカー10をインプラントするプロセスで、破壊される周辺組織が減少し、当該孔の周面にある骨を自分で掘る量が増加する。これにより、骨Bにインプラントされた縫合アンカー10の固定構造がよりコンパクトで安定し、手術後の治癒効果が向上する。
10 縫合アンカー
11 アンカー本体
12 回転刃差込穴
13 糸通し部
14 糸通し構造
15 ねじ山構造
20 回転刃
21 先端部
22 刃
121 刃角
141 糸通し穴
142 U字形溝
151 ねじの入口
152 山の頂
153 谷底
A 円形軌跡
B 骨
H1 高さ
H2 幅
H3 幅
Θ1 回転振幅
Θ2 挟角
Θ3 傾斜角

Claims (10)

  1. 直管状であり、前端と後端を有するアンカー本体が設けられており、前記アンカー本体の軸心は、軸方向に沿って非円形の回転刃差込穴を貫通し、前記アンカー本体の後端部に糸通し構造が形成されており、前記アンカー本体の外周面には、ねじ込み方向に沿って後方から前方へ延びるねじ山構造が形成されており、前記ねじ山構造の前端の螺旋の幅が狭くなり、前記アンカー本体の前端面にねじの入口が形成されており、前記ねじ山構造の断面形状は台形であり、両側の間の挟角は45〜55度の範囲であり、前記ねじ山構造の断面の上端を山の頂とし、前記山の頂の幅は0.4〜0.7mmの範囲であることを特徴とする縫合アンカー。
  2. 前記ねじ山構造の高さは0.6〜0.9mmの範囲であり、前記ねじ山構造の断面の底端を谷底とし、前記谷底の幅は1.1〜1.3mmの範囲であり、前記山の頂と前記谷底との幅の寸法の比は0.5であることを特徴とする、請求項1に記載の縫合アンカー。
  3. 前記ねじ山構造の断面の両側の間の挟角は50度であり、前記ねじ山構造の高さは0.7mmであり、前記山の頂の幅は0.6mmであり、前記谷底の幅は1.2mmであることを特徴とする、請求項2に記載の縫合アンカー。
  4. 前記回転刃差込穴は、前記アンカー本体の軸心を中心とする多角形の穴であり、前記回転刃差込穴は、前記アンカー本体の前端面の周囲に、同じ円形軌跡に位置する刃角が三つ以上形成されており、前記ねじの入口は、前記ねじ込み方向に沿って前記刃角のうちの一つから10〜15度後ろに位置し、これにより、前記ねじの入口は、回転中に前記刃角のすぐ後ろにあることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の縫合アンカー。
  5. 前記アンカー本体の後端部には、円柱状の糸通し部が形成されており、前記回転刃差込穴は、後方へ前記糸通し部の中央を貫通し、前記糸通し構造は、前記糸通し部の後端面の両側の少なくとも一側に、一対の糸通し穴が形成されており、各対の糸通し穴に応じて、前記糸通し部の外周面にU字形溝が形成されており、前記各U字形溝の両端は、各対の糸通し穴の裏端と連通することを特徴とする、請求項4に記載の縫合アンカー。
  6. 骨に固定することができ、請求項1に記載の縫合アンカーと、回転刃と、を備え、
    前記回転刃は、その断面形状が前記回転刃差込穴に合うロッドであり、前記回転刃の前端に先端部が形成されており、前記回転刃は、前記縫合アンカーの前記回転刃差込穴を挿通して、前記先端部が前記回転刃差込穴から突出し、前記回転刃が回転するときに、前記縫合アンカーを駆動することができ、前記縫合アンカーは、前記ねじ山構造によって前記骨にねじ込むことを特徴とする縫合アンカーシステム。
  7. 前記ねじ山構造の高さは0.6〜0.9mmの範囲であり、前記ねじ山構造の断面の底端を谷底とし、前記谷底の幅は1.1〜1.3mmの範囲であり、前記山の頂と前記谷底との幅の寸法の比は0.5であることを特徴とする、請求項6に記載の縫合アンカーシステム。
  8. 前記ねじ山構造の断面の両側の間の挟角は50度であり、前記ねじ山構造の高さが0.7mmであり、前記山の頂の幅は0.6mmであり、前記谷底の幅は1.2mmであることを特徴とする、請求項7に記載の縫合アンカーシステム。
  9. 前記回転刃差込穴は、前記アンカー本体の軸心を中心とする多角形の穴であり、前記回転刃差込穴は、前記アンカー本体の前端面の周囲に、同じ円形軌跡に位置する刃角が三つ以上形成されており、前記ねじの入口は、前記ねじ込み方向に沿って前記刃角のうちの一つから10〜15度後ろに位置し、これにより、前記ねじの入口は、回転中に前記刃角のすぐ後ろにあることを特徴とする、請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の縫合アンカーシステム。
  10. 前記アンカー本体の後端部には、円柱状の糸通し部が形成されており、前記回転刃差込穴は、後方へ前記糸通し部の中央を貫通し、前記糸通し構造は、前記糸通し部の後端面の両側の少なくとも一側に、一対の糸通し穴が形成されており、各対の糸通し穴に応じて、前記糸通し部の外周面にU字形溝が形成されており、前記各U字形溝の両端は、各対の糸通し穴の裏端と連通することを特徴とする、請求項9に記載の縫合アンカーシステム。
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