JP3230496U - ペット用簡易トイレ - Google Patents

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Abstract

【課題】ペットに容易に装着することができ、排泄物の回収も容易に行えるペット用簡易トイレを提供する。【解決手段】ペット用簡易トイレは、一対の挟み部材2、3を一定の角度で交差させるように開閉自在に接続し、ペットの尻尾部1を複数の円筒状の緩衝材を介して一対の挟み部材2、3で挟持させるとともに、一方の挟み部材3に排泄物収納袋5の取付部材4を設け、この取付部材4により排泄物収納袋5を他方の挟み部材2と対向する側に係止して、尻尾部1を一対の挟み部材2、3で挟持した際に、ペットの肛門に排泄物収納袋5の開口部6が当接されるように構成した。【選択図】図1

Description

本考案は、ペット用簡易トイレに関し、特に、ペットに容易に装着することができて、排泄物の回収も容易に行えるように構成したペット用簡易トイレに関するものである。
ペットの肛門に開口部を臨ませて、糞を簡易かつ迅速に回収できるようにした糞収容袋及びペット用おむつがある(例えば、特許文献1参照)。
この糞収容袋及びペット用おむつは、糞収容袋が、本体の長手方向の腹当接部と背当接部との間であって、ペットの肛門に臨む位置にある開口部を有したペット用おむつに装着される糞を収納する糞収容袋であって、糞収納袋の開口部は、ペットの肛門に臨むように、ペット用おむつの開口部の縁部に取り付けられ、糞収納袋の端部は閉塞するとともに、本体の外側に位置し、糞収納袋は、ペットの尻尾を通す尻尾穴を備え、糞収納袋は、上部に開口部を有する柔軟性のある合成樹脂製の樹脂袋で、糞収納袋の開口部の裏面側を本体の内側の開口部の縁部に接着剤で接着することができるように構成されている。
しかし、ペットは、おむつの腹当接部と背当接部により体が圧迫されてペットの自由行動が常時制約されることになる。また、これらの当接部が汚れたような場合には、衛生上、その都度おむつの交換が必要となる。糞収納袋を装着する際には、糞収納袋の尻尾穴にペットの尻尾を通してから、糞収納袋の開口部をペットの肛門に臨むように取り付けなければならない。このような作業は、元来、多くのペットはおむつを装着することに慣れていないため、おむつを取り除くような動きをしたり、ペットが動き回っているような場合に、容易ではない。しかも、よりしっかりとおむつを装着状態に維持することが望まれる。
また、ペットが排便をした後の糞収容袋の取り外しをする際には、ペットが動き回ると接着剤の取り外しが容易ではなく、糞収容袋から糞などが外部に散乱するおそれもある。
一般に、ペット用おむつは、ペットの体の大きさの変化に応じて適用できるようにするため、ペットの成長や体形に応じて、異なるサイズのものを購入する必要が生じる。また、ペットが犬、猫など、ペットの種類に応じて異なる仕様のものを購入する必要がある。おむつ自体も、ペットにしっかり装着できるような大きなものが必要となり、安価に製造できるものではない。
特開2019−22466号公報
解決しようとする問題点は、上記のようなペット用おむつを使用すると、腹当接部と背当接部によってペットの体を締め付ける構成であるため、ペットの自由な動きが制約されるとともに、おむつの取り付けや取り外しも容易ではない点である。また、糞収容袋の着脱も、同様に、簡単にできない。さらに、構成上、高価なものとなる。
本考案は、ペットの尻尾部を挟持できるように構成して、装着した際に、ペットの肛門に排泄物収容袋が当接できるように構成したことを特徴とするペット用簡易トイレを提供する。また、排泄物収納袋はペット用簡易トイレ本体から容易に離脱可能な構成としたことを特徴とする。
本考案のペット用簡易トイレは、ペットの尻尾部に支持できるため、ペットの種類や体形によらず装着することが可能となり、取り付けも尻尾部に挟持させるだけであるため容易である。排泄物収納袋がペットの肛門に直接当接される構造であるため、排泄物収納袋をペットに装着するための部材を、ペット側に設ける必要がなくなる。構成上、安価に製造できる。
また、トイレ本体から排泄物収納袋の取り外しは、排泄物収納袋に人手が触れることなくできるため、衛生上、好ましい。
本考案の一実施形態に係るペット用簡易トイレを、ペットである犬に適用したところを示す図である。 図1のペット用簡易トイレにおける簡易トイレ本体の図である。 図1のペット用簡易トイレにおける簡易トイレ本体を上から見た図である。 図1のペット用簡易トイレにおける取付部材の一部を押圧したときの、簡易トイレ本体を上から見た図である。 図1のペット用簡易トイレにおける排泄物収納袋の図である。 図1のペット用簡易トイレにおける簡易トイレ本体に排泄物収納袋を係止した状態を示す図である。
ペットに容易に装着できて、しかも排泄物収納袋が簡単に取り外せるようにした、安価なペット用簡易トイレを実現するものである。
以下、本考案に係る実施態様を添付図面に基づいて説明する。同一の部品(又は構成)には同一の符号を付してあり、それらの名称及び機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本考案の一実施形態に係るペット用簡易トイレをペットである犬に適用したところを示す図である。なお、以下では、ペットとしての犬への適用例を説明するが、本考案に係る製品が適用されるペットは犬に限らず、猫などであってもよい。ペット用簡易トイレは、簡易トイレ本体と排泄物収納袋5から構成されている。
図中、ペットである犬の尻尾部1は、上部挟み部材2及び下部挟み部材3により挟持されている。また、下部挟み部材3に取り付けられた取付部材4には、排泄物収納袋5が係止されており、排泄物収納袋5の開口部6が犬の肛門に向けて当接されている。これにより、犬の出した排泄物は、排泄物収納袋5に収納されることになる。
図2は、本考案のペット用簡易トイレにおける簡易トイレ本体の図である。簡易トイレ本体は、挟持部材7と、この挟持部材7と一体的に構成されている排泄物収納袋5を取り付けるための取付部材4から構成されている。
挟持部材7は、上部挟み部材2と下部挟み部材3がねじりコイルばね9により開閉自在に接続された、一対の挟み部材から構成されている。
上部挟み部材2及び下部挟み部材3の接続位置から前方の挟持部は、湾曲されており、その向き合う側、すなわち、ペットの尻尾部1を挟持する側には、複数の円筒状の突起部から構成された緩衝材10が設けられている。緩衝材10は、プラスチック製の軟化樹脂で作製されて、ペットの尻尾部1を一対の挟み部材で挟持した際に、ペットの挟持による痛みを和らげるとともに、尻尾部1の形状の自由度に対応してしっかりと固定できるようにしたものである。また、後方の把持部を押さえることにより、一対の挟み部材を自由に開閉できる。
取付部材4は、下部挟み部材3に一体的に取り付けられており、押圧部8と支え部11から構成されている。支え部11で取付部材4を保持しながら押圧部8を押すことにより、凸部13(図4)が突出するように構成されている。押圧部8の内部は、図示しないばねで構成されており、押圧部8を押したときだけ、凸部13が突出して、離すと元の状態(図3)に戻るようになっている。また、取付部材4は、凸部13が上部挟み部材2と対向する側に突出するように、下部挟み部材3に取り付けられている。
図3は、本考案のペット用簡易トイレにおける簡易トイレ本体を上から見た図であり、図4は、本考案のペット用簡易トイレにおける取付部材4の押圧部8を押圧したときの、簡易トイレ本体を上から見た図である。押圧部8を押すことにより、支持板12が突出して、これに取り付けられた凸部13が突出する構成になっている。
上部挟み部材2と下部挟み部材3は、一定の角度(10〜20°)で交差するように接続されている。これにより、ペットの尻尾部1を挟持したときに、上部挟み部材2と下部挟み部材3が尻尾部1の異なる箇所をそれぞれ反対方向から押圧することで、尻尾部1を跳ね上がらせる(持ち上げる)ことができる。
図5は、本考案のペット用簡易トイレにおける排泄物収納袋の図であり、図6は、本考案のペット用簡易トイレにおける簡易トイレ本体に排泄物収納袋5を係止した状態を示す図である。排泄物収納袋5は、開口部6と係止穴14を有する保持板15と、この保持板15を囲むように接着されている収納袋16から構成されている。収納袋16は、柔軟性のある合成樹脂製の袋であり、係止する前は、通常折り目17に沿って折り畳まれている。係止穴14は、取付部材4の支持板12に設けた凸部13に係止できるようになっている。保持板15は、プラスチックや厚紙などで作製されており、弾力性を持たせている。係止穴14に凸部13を係止するためには、取付部材4の押圧部8を押して、凸部13を突出させてから係止させる。
次に、本考案のペット用簡易トイレをペットの尻尾部1に装着する方法について、説明する。まず、排泄物収納袋5の開口部6をペットの肛門に向けて対面させるようにして、上部挟み部材2と下部挟み部材3により、ペット用簡易トイレをペットの尻尾部1に挟持させる。これにより、弾力性のある保持板15がペットの肛門の周りに圧接されて、ペットから出た排泄物は漏れなく開口部6から排泄物収納袋5に収納されることになる。
また、上部挟み部材2と下部挟み部材3が交差して挟持することにより、尻尾部1の端部にむけて尻尾を押し上げるように作用し、尻尾の動きにより排泄物収納袋5が乱されることがない。使用済みの排泄物収納袋5は、簡易トイレ本体の押圧部8を押すことにより、容易に離脱できるため、人手に触れることなくゴミ箱にそのまま回収できて、衛生上好ましい。
本考案に係るペット用簡易トイレは、野外の糞尿禁止場所や室内でのペットに対して用いることができるが、ペットの介護用品として用いることも可能である。また、排泄物収納袋は交換品又は使い捨て品として販売することができる。
1 尻尾部
2 上部挟み部材
3 下部挟み部材
4 取付部材
5 排泄物収納袋
6 開口部
7 保持部材
8 押圧部
9 ねじりコイルばね
10 緩衝材
11 支え部
12 支持板
13 凸部
14 係止穴
15 保持板
16 収納袋
17 折り目

Claims (6)

  1. ペットの排泄物を収納するための一つの開口部を有する排泄物収納袋と、前記ペットの尻尾部を挟持するための挟持部材と前記排泄物収納袋を取り付けるための取付部材を一体的に構成した簡易トイレ本体と、からなるペット用簡易トイレ。
  2. 前記挟持部材は、接続された一対の挟み部材からなり、前記一対の挟み部材は接続された位置から前方に挟持部と後方に把持部とを有し、前記挟持部は前記把持部により開閉自在に構成し、円筒状の緩衝材を前記挟持部が前記ペットの尻尾部を挟持する側に複数配置したことを特徴とする請求項1に記載のペット用簡易トイレ。
  3. 前記一対の挟み部材は、それぞれの挟み部材が一定の角度で交差して開閉し、前記ペットの尻尾部を挟持するように接続されていることを特徴とする請求項2に記載のペット用簡易トイレ。
  4. 前記取付部材には、前記排泄物収納袋に設けた穴と係止する凸部が設けられており、前記取付部材の一部を押圧することにより、前記凸部が突出するように構成したことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のペット用簡易トイレ。
  5. 前記取付部材は、前記一対の挟み部材のうち一方の挟み部材の前記把持部に接続されており、他方の挟み部材の前記挟持部と対向する側に前記凸部が突出するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載のペット用簡易トイレ。
  6. 前記排泄物収納袋は、前記開口部に前記凸部と係止するための穴が設けられており、折り畳み可能な紙又は樹脂から構成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載のペット用簡易トイレ。
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