JP3230352U - マスクケース - Google Patents

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Abstract

【課題】飲食店利用時などに一時的にマスクを外すときに利用し、使用者の口に触れる側のマスク面に触れることなく収納保持することができ、簡易に使用でき、製造コストを抑え、安価なマスクケースを提供する。【解決手段】略長方形のシート状物の位置の短辺に折目402を有し、他の短辺を係止可能とし構成した筒状閉空間を形成可能としたマスクケース400とすることにより、マスクを収納した際、使用者の口と当たる面が、マスクケース400を構成するシート状物と触れることがなく保持できる。糊付けや貼り合わせといった工程が不要で、折り曲げのみで成形できる。シート状物を抗菌性又は/及び抗ウィルス性を有した和紙とすることで衛生的に使用でき、廃棄も容易に可能である。簡易に利用できるマスクケース400を安価に提供することができる。【選択図】図4

Description

本考案は、病原菌を含む浮遊飛沫等を呼吸器に吸い込まないように口部に装着するマスクを外した際に収納するマスクケースに関する。
新型コロナウィルス感染症(COVID−19)の流行により、感染予防のため外出時にはマスクを着用するようになっている。特に不特定の人が利用する施設、例えば店舗などに入店する際には、店側から客へマスク着用を要求する場合が多い。飲食店を利用する際、着用していたマスクを机上にそのまま置くことは、感染予防及び見栄えの観点で好ましくない。マスクを収納するマスクケースが多種提案され販売されている。
例えば特許文献1には、紙を二つ折りとし、折目辺に隣接する1辺を糊付けし、折目と糊付けした2辺に突き当ててマスクを保持するマスクケースが開示されている。(特許文献1参照)。
実用新案登録第3227255号公報
マスクケースを持たずに飲食店を訪れた客が、飲食の間に一時的に外したマスクを置く仮置き用のマスクケースとして使用するために特許文献1の発明のマスクケースを供した場合では、マスクケースに入れた際に、客の口に触れる部分のマスク面に、紙製のマスクケースの内側面が触れるという課題があった。課題を避けようとすると、マスクを折りたたむ手間がかかるという別の課題が発生する。店側が供するマスクケースでは、多分に未使用と推測されるとはいえ、客が使用する前の状況は、客自身は把握できず不明なため、極力口に触れる側のマスク面には、触れないようなマスクケースが好ましい。
そこで、本考案の解決すべき課題は、使用者の口に触れる側のマスク面に触れることなく収納保持することができ、簡易に使用できるマスクケースを提供することにある。また、製造コストを抑え安価にマスクケースを提供することにある。
以上の課題を解決するため、
第一の考案は、略長方形のシート状物の一の短辺に折目を有し、その折目は、その折目によって他の短辺を係止可能な折目であり、この係止によってマスク収容可能な筒状閉空間を形成可能としたマスクケースを提供する。
第二の考案は、第一の考案を基礎として、他の短辺と、一の短辺との間に折目を備え、その折目を境として、底面と上面からなる筒状閉空間を形成するマスクケースを提供する。
第三の考案は、第一又は第二の考案のいずれかを基礎として、前記略長方形のシート状物は、抗菌性又は/及び抗ウィルス性を有する繊維を含有する和紙であるマスクケースを提供する。
第四の考案は、第一から第三の考案のいずれか一を基礎として、前記略長方形のシート状物は、前記筒状閉空間内面に抗菌性又は/及び抗ウィルス性を有する塗料の塗膜を有するマスクケースを提供する。
第五の考案は、第一の考案から第四の考案のいずれか一を基礎として、前記略長方形のシート状物は和紙であり、抄紙後のパルプの乾燥工程においてドライヤーのシリンダーへの非接触側の面が内側で対向するように配置されていることを特徴とするマスクケースを提供する。
本考案により、使用者の口に触れる側のマスク面に触れることなく保持することができ、簡易に使用できるマスクケースを安価に提供することができる。
実施例1のマスクケースの形状の一例を示す図 実施例1のマスクケースの一例の展開図 実施例1のマスクケースを使用する際の途中形状をしめす図 実施例2のマスクケースの形状の一例を示す図 実施例2のマスクケースの一例の展開図 実施例2のマスクケースを使用する際の途中形状をしめす図 実施例2のマスクケースにマスクを収納した様子を示す図 実施例2のマスクケースに立体マスクを収納した様子を示す図 ドライヤーを用いた紙の乾燥工程の一例について説明するための概念図
0400 マスクケース
0401 上面
0402 重複部
0403 折目
0830 フェルト部
0840 プレス部
0850 ドライヤー
0860 巻取り機
以下に、本考案の実施例を説明する。なお、本考案はこれら実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
<概要>:主に請求項1に関する。
本実施例1は、略長方形のシート状物の一の短辺に設けた折目を有し、その折目は、その折目によって他の短辺を係止可能な折目であり、この係止によってマスク収容可能な筒状閉空間を形成可能としたマスクケースである。
<構成>
(マスクケースの形状)
図1は、本実施例のマスクケース(0100)の形状の一例を示す図である。図2は、図1の形状となる前の、展開図を示す。図2に示す略長方形の例としては一般的なA4サイズ(短辺210×長辺297mm)である。図2の展開状態のマスクケースは、紙面側が筒状閉空間の内面側に相当する。この図で示す略長方形の内側の点線(0201)は谷折り部を示す線(以下、谷折り線)である。谷折り線(0201)部を谷折りし他の短辺を係止可能な折目とする。
マスクを収納する時は、図3に途中経過を示すように、他の短辺(0303)に近い紙上にマスクを置き(マスクを載せる位置を図3中に点線部(0304)で示す)、谷折り線(0301)で一の短辺を谷折りした係止可能な折目(0302)を持ち上げ、紙を丸める。他の短辺(0303)を係止可能な折目(0302)に掛けて係止し筒状閉空間のマスクケースとする。折目部分がマスクケースの重さで押され止まり、短辺(0303)も摩擦により係止されて止まる。
A4サイズの一般的なコピー紙相当の紙であれば、谷折りした折目(0302)の幅は30mm程度がよい。使用する紙質毎に、適宜係止可能な幅に調整する。
<概要>:主に請求項2、3、4、5に関する。
本実施例2は、第一の考案を基礎として、略長方形のシート状物の他の短辺と、一の短辺との間に折目を備え、その折目を境として、底面と上面からなる筒状閉空間を形成するマスクケースである。
また、略長方形のシート状物は紙であり、特に抗菌性又は/及び抗ウィルス性を有する繊維、粉末、薬剤を内含する和紙である。和紙へ抗菌性又は/及び抗ウィルス性を付与するには、抗菌性又は/及び抗ウィルス性を有する繊維、粉末、薬剤を混ぜたパルプ原料を抄紙して製造する。また、紙として製造後に、マスクと触れる面に抗菌性又は/及び抗ウィルス性を有する塗料を塗布してもよい。
<構成>
(マスクケースの形状)
図4は、本実施例2の筒状閉空間を有するマスクケース(0400)の形状の一例を示す図である。図5は、図4に示す形状となる前の、略長方形のシート状物である和紙の展開図を示す。図5の展開状態のマスクケースは、紙面側が筒状閉空間の内面側に相当する。図5に示す和紙のサイズ例としては、長辺256mm、短辺180mmである。図5に示す和紙の内側に点線にて谷折り部を2か所示す。前記谷折り部を表す点線(以下、谷折り線)2本の位置の例としては、谷折り線(0503)が略長方形の和紙の長辺中央部、谷折り線(0502)が一の短辺から15mmの位置である。紙質や望む筒状閉空間のサイズにより、谷折り線の位置は適宜設計の範疇で変更できる。図5の谷折り線(0502)で和紙を折り返すことにより、実施例1での略長方形のシート状物の一の短辺に設けた折目を形成する。図5での略中央の谷折り線(0503)のところで、略長方形の和紙を二つ折りする。
マスクを収納する時は、図6に示す折目(0603)と係止可能な折目(0602)の間の紙上にマスクを置き(マスクを載せる位置を点線(0605)で示す)、上側にある紙(0601)を曲げていき、上側の和紙の他の端(0604)を前記係止可能な折目(0602)の谷折り部に差し込み構成する。紙の他の端(0604)と折目(0603)との間の長さ(図5でのL1)の方が、折目(0603)と係止可能な折目(0602)との間の長さ(図5でのL2)よりも長くなるように構成したことにより(すなわちL1>L2)、マスクケースの上側の紙は元の紙の略中央部の折目(0603)と係止可能な折目(0602)との間でシートを平らにしようとする復元力が生じ、前記係止可能な折目(0602)に他の短辺を押し付ける結果となる。この押し付ける力によって他の短辺と前記係止可能な折目(0602)との間に摩擦力が働き、他の短辺が係止されることとなる。その結果、図4に示すように上側の紙(0401)はアーチ状の凸曲面となる。つまり閉空間の断面空間はかまぼこ型になる。
(マスクの収納状態)
本実施例2のマスクケースにマスクを収納した状態の例を図7a、図7bに示す。
図7aには、一般的な不織布製のサージカルマスクをマスクケース(0700a)に収納した状態の三面図を示す。サージカルマスクは外して両側を軽く引くとほぼ平面の形状に戻る。マスクを下向き(装着時の外側面(0704a)が下側、使用者の口に触れる面(0703a)が上側)としてマスクケース(0700a)に収納すれば、使用者の口に触れる面(0703a)は、アーチ状に構成されたマスクケース上面(0701a)には触れない。マスクケースにマスクを収納する時は、マスクケース上面(0701a)を持ち上げ開き、マスクを置いた後、係止可能な折目(0702a)の谷を構成する線にそって、マスクケース上面(0701a)の他の短辺を差し込む。マスクケース上面(0701a)がアーチ状に湾曲した状態から元の平らな状態に戻ろうとする復元力により、係止可能な折目(0702a)の折り返した側の内側面に、マスクケース上面(0701a)の他の短辺が押し付けられ、相互の摩擦力により係止され、マスクケースの形状が保持される。マスクケースを構成する紙として、少なくとも片面がざらざらした性状を有する和紙を用い、マスクケースの内側にざらざらした性状の面を使用すれば、より有効である。立体的なマスクを収納する場合は、次に説明する図7bのようにマスクの上下を逆に(口に当たる側を下向き、口に当たらない側を上向き)のように収納するとよい。
図7bに、口部にフィットするように立体的に形成されたマスクをマスクケース(0700b)へ収納した状態の三面図を示す。立体マスクを置く際には、前記記述とは逆に使用者の口に触れる面(0703b)を下向きとし、装着時外側となる面(0704a)が上向きとなるように、膨らんだマスクが凸になるようにマスクケース内に収納する。マスクケース上面(0701b)がアーチ状の構成のため、マスクをつぶさずに収納できる。マスク自体が凸形状のため、使用者の口に触れる面もマスクケースの下面表面に触れることはない。マスクをマスクケースに収納する、又は取り出すときの手順は上述のサージカルマスクの時の例と同様である。
さらに、抗菌性又は/及び抗ウィルス性の繊維を含む紙を使用することや、マスクケースの内側に当たる面に抗菌性を有する塗料を塗布し塗膜を形成しておくことにより、マスクの口に触れる面がマスクケースに触れても衛生的な問題は生じにくくなる。
図7の例では、アーチ状のふくらみをやや小さく示しているが、最初の折目の位置をずらし、図5中のL1、L2の比を変えることで前記ふくらみを調整できるため、アーチ形状は適宜種類があってよい。1つの曲率に限定するものではない。また、マスクケースの縦横比を入れ替え、マスクの収納方向を90度回転させた向きとした構成にもできる。
和紙の製法により、抄紙後の乾燥工程において、ドラムに片面のみ接するような乾燥工程であれば、ドラムと接触していない面はざらざらした性状を有する仕上がりとなる。ざらざらした面をマスクケースの内側になるように使用することにより、上述のように係止可能な折目(0702a)(0702b)に挟み込んだ他の端との摩擦抵抗が増し、保持力を向上できる。
(和紙の素材)
本考案における和紙は比較的長い繊維が相当程度含まれる紙であれば足り、特に素材について限定はない。例えば、日本古来の和紙の代表的な素材であるコウゾ、ミツマタ、ガンピなどを用いたものが考えられる。伊予和紙、土佐和紙、越前和紙、美濃和紙等の名称で呼ばれる和紙は一般にかかる条件を満たすものであり、本考案における和紙に該当する。
また、素材として木材パルプや非木材パルプを用いたものであっても、比較的長い繊維を用いたものが相当程度含まれていれば本考案における和紙に該当する。一般に針葉樹の繊維長は広葉樹の繊維長よりも長い(針葉樹は2.7〜4.0mm程度、広葉樹は1.5mm程度)ところ、本考案における和紙は針葉樹(N材ともいう)を原料とする木材パルプであるNBKP(長繊維)を相当程度含み、これと他の素材、例えば広葉樹(L材ともいう)を原料とする木材パルプであるLBKP(短繊維)や、ケナフ、バガス、竹などの非木材パルプを混合したパルプを素材とするものであってもよい。ここで「相当程度」とは、例えば重量比で30%以上を言う。NBKP(長繊維)を相当程度混合する理由は、これにより本考案における和紙である比較的長い繊維が相当程度含まれる紙を実現でき、もって独特の風合いや調湿性を備えることが可能となるためである。また、LBKP(短繊維)を混合する理由は、主に価格が安いためである。
また、非木材パルプを混合する理由は、主に森林保護の観点から木材パルプの使用比率を抑えるためである。例えば、竹パルプを用いる場合には、竹の間伐材を利用することが可能であり、資源の再利用という観点からも環境保護に資するものである。竹は、繊維長が1.5〜2.5mm程度であり、吸湿性、吸油性に優れ、また印刷にも適しているという特徴を有するものであり、これを混合しても本考案の課題解決を阻害することはないし、地球環境保護の観点からはむしろ本考案の課題解決をより積極的に実現するものと言える。
以上のような諸要素に加え後述する製造方法にかかわる諸要素を勘案した本実施例の和紙の好適な一例は、NBKP(長繊維)45%(重量%をいう。以下同じ)を含むものである。さらに、和紙材料に抗菌性を持たせるために、パルプに抗菌性を有する繊維を3%程度添加してもよい。和紙に抗菌性を持たせることで、細菌の繁殖を抑え、衛生的な書類収納ファイルを得ることができる。
(和紙の製造方法)
本実施例の和紙の製造方法についても特に限定はない。一般に和紙の製造工程は、(1)原料を加工する(皮作り、チップ加工など)、(2)煮る、(3)叩く、(4)抄(す)く、(5)乾かすという工程からなる。本実施例の和紙の製造方法として、例えば、日本古来の和紙の伝統的な抄きの方法である手抄きを用いたものが考えられるが、現在一般に和紙と呼ばれている紙の多くで行われているベルトコンベアを用いた機械抄きを用いたものであってもよい。なお(4)抄く工程の前までに、抗菌性をもった繊維を混入させておいてもよい。(5)の乾かした後に、マスクケースの内側に相当する面に、抗菌性を有する塗料を塗布することにより抗菌性を付与してもよい。
また、乾かす工程においては、機械抄きの場合、一般にドライヤーを用いて乾かすという方法が用いられている。
図8は、ドライヤーを用いた紙の乾燥工程の一例について説明するための概念図である。本図は、和紙の製造に用いる設備の一部であり、フェルト部(0830)、プレス部(0840)、ドライヤー(0850)及び巻取り機(0860)からなる。
フェルト部(0830)は、フェルト地のベルトからなるウェットフェルト(0831)と複数の回転軸(0832)(一部は回転しない固定軸であってもよい)とからなり、図示を省略した固定部に固定された回転軸に誘導されてウェットフェルトが矢印方向に回転する構造になっている。フェルト部は、未だ湿っていて破れやすい状態のパルプ(0800)をウェットフェルトの上に載せてプレス部まで安全に移送するための手段である。なお、本図においては、図の理解の容易のため、パルプの厚みは実際よりも誇張して描かれている。
プレス部(0840)は、二個のロール(0841)、(0842)からなり、移送されてきたパルプをロールの矢印方向への回転(この回転は上記ウェットフェルトの回転により与えられる)によりロールの間を通過させ、その際のロール圧によってパルプの水分を一気に絞り出すための手段である。従って、図には現れていないが、実際にはパルプの厚みはこの段階で相当程度圧縮される(薄くなる)ことになる。
そして、プレス部(0840)により圧縮されたパルプは、ドライヤー(0850)に移送されて乾かされる。ドライヤー(0850)は、回転自在に保持されるシリンダー(0851)と、ロール(0852)と、複数の回転軸(0853)(一部は回転しない固定軸であってもよい)と、ロールを回転させるためのベルト(0854)とからなる。乾燥工程においては、パルプがドライヤー(0850)のシリンダー(0851)に巻きつけられ、シリンダー(0851)の矢印方向への回転に伴い、パルプがシリンダー(0851)に巻きつけられた状態で矢印方向に移動していく。シリンダー(0851)は通例110℃〜150℃程度に熱せられており、パルプがシリンダー(0851)との接触を保っている間に乾かされることになる。なお、乾かされたパルプは、巻取り機によって巻き取られる。
ドライヤー(0850)のシリンダー(0851)は表面が平滑に仕上げられており、パルプをシリンダー(0851)に巻きつける際には湿ったパルプがロールによってシリンダー(0851)に押し付けられた状態となり、この状態を保ったままパルプが乾燥する。このため、出来上がった和紙の両面のうち、シリンダー(0851)に接触していた側の面は、平滑な面(すべすべした感触の面)となる。これに対して、シリンダー(0851)に接触していなかった側の面は、乾燥時の熱によって不規則に膨張するなどして、平滑でない面(ざらざらした感触の面)となる。そこで、例えば、ざらざらした面をマスクケースの内側面に用いれば、上述のように重複部での紙の端の保持力が増す効果が得られる。
なお、以上の説明において「平滑な面(すべすべした感触の面)」、「平滑でない面(ざらざらした感触の面)」といった表現を用いているが、いずれも厳密な定義はなく、人が目で見、あるいは手で触った時にすべすべした、あるいはざらざらした印象を受けるといった程の意味である。通例、人は洋紙における上質紙の表面をすべすべ、更紙の表面をざらざらと感じると考えられるので、本実施例における「平滑な面」とは上質紙の表面と同程度以上の平滑性を有する面、「平滑でない面」とは更紙の表面と同程度以下の平滑性を有する面と同義といってもよい。
(その他)
既述のように、本実施例のマスクケースは、1枚の略長方形の和紙だけで構成されている。折り曲げ工程のみであり、糊付け工程と貼合わせ工程が不要であり、簡単に製造することができる。
未使用品の保管時には、折目で谷折りした状態で積層し保管できるため、場所を取らない。使用する際にも、折りたたまれた部分にマスクを入れ、紙の端を係止可能な折目に差し込み筒状閉空間とするだけである。使用後も紙製の為、破棄が容易である。和紙だけを用いた場合には、他の素材にどのようなものが用いられているかを気にする必要がないため、廃棄に伴う環境汚染のおそれがなく、地球環境保護への配慮も追求できる。なお、筒状閉空間を構成する外表面側に印刷をすることも可能であり、例えば宣伝広告や、飲食店の場合にはメニューなどを印刷することもできる。この場合には、外表面側は印刷インクがにじまず、印刷がクリアにできるようにつるつるした面となるように構成することが好ましい。
<効果>
本考案により、使用者の口に触れる側のマスク面に触れることなく保持することができ、簡易に使用できるマスクケースを安価に提供することができる。

Claims (5)

  1. 略長方形のシート状物の一の短辺に折目を有し、その折目は、その折目によって他の短辺を係止可能な折目であり、この係止によってマスク収容可能な筒状閉空間を形成可能としたマスクケース。
  2. 他の短辺と、一の短辺との間に折目を備え、その折目を境として、底面と上面からなる筒状閉空間を形成する請求項1に記載のマスクケース。
  3. 前記略長方形のシート状物は、抗菌性又は/及び抗ウィルス性を有する繊維を含有する和紙である、請求項1又は請求項2に記載のマスクケース。
  4. 前記略長方形のシート状物は、前記筒状閉空間の少なくとも内面に抗菌性又は/及び抗ウィルス性を有する塗料の塗膜を有する請求項1から請求項3のいずれか一に記載のマスクケース。
  5. 前記略長方形のシート状物は和紙であり、抄紙後のパルプの乾燥工程においてドライヤーのシリンダーへの非接触側の面が、折り返した重複部の内側で対向するような向きであることを特徴とする請求項1から4のいずれか一に記載のマスクケース。
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