JP3230250U - フェイスシールド - Google Patents
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Abstract
【課題】マウスシールドの機能を備え、息苦しくなく、簡単な構造を有するフェイスシールドを提供する。【解決手段】フェイスシールド10は、使用者の顔面を覆う柔軟なフェイスシールド部2と、装着ベルト20と、フェイスシールド部の下端に連結されるマウスシールド部4を備える。フェイスシールド部の側部とマウスシールド部の側部は側部係合部11、14に設けられた面ファスナーテープ12、12’で係合する。フェイスシールド部の下端と使用者の顎または首の間の空間がマウスシールド部によって閉鎖されるために、使用者の飛沫が外部に飛散することが防止される。【選択図】図1
Description
本考案は、使用者の顔面のみならず口元から顎を覆うことができるフェイスシールドに関する。
本考案は、マウスシールドの機能を備えたフェイスシールドに関する。
新型コロナウイルスなどの感染防止対策として、マスクのみならず、フェイスシールドやマウスシールドが使用されている。このうち、フェイスシールドはマスクに比べて息苦しさがなく、顔の表情が見えるために接待やイベント会場などの人と対面する状況において使用されている。
新型コロナウイルスなどの感染防止対策として、マスクのみならず、フェイスシールドやマウスシールドが使用されている。このうち、フェイスシールドはマスクに比べて息苦しさがなく、顔の表情が見えるために接待やイベント会場などの人と対面する状況において使用されている。
一般的なフェイスシールドは、顔の前面を覆ってはいるものの、フェイスシールドの下方が開放されているために、そこから使用者の飛沫が拡散される可能性はある。このため、フェイスシールドで顔を覆いつつもマスクをフェイスシールドの内側に着用する場合も見かける。しかし、このような使い方では、息苦しさは解消されず、特に、夏場はフェイスシールド内部が蒸して暑く、冬場はフェイスシールドが曇りやすくなる。マウスシールドとフェイスシールドの両方を着用することも考えられるが、煩雑であり、マウスシールドは口元の前面に突出しているためにフェイスシールドと衝突しやすくなる。
本考案は、フェイスシールドでありながら、マウスシールドの機能を備えた新規なフェイスシールドを提供することにある。また、本考案は、新型コロナウイルスなどのウイルスの感染対策をしつつも、息苦しくなく、簡単な構造を有する新規なフェイスシールドを提供することにある。
本考案に従えば、使用者の顔面を覆う柔軟なフェイスシールド部と
前記フェイスシールド部を使用者の頭部に装着するための装着部と
前記フェイスシールド部の下端に連結され、前記フェイスシールド部の下端と使用者の顎の間を覆うための柔軟なマウスシールド部を備えることを特徴とするフェイスシールドが提供される。
前記フェイスシールド部を使用者の頭部に装着するための装着部と
前記フェイスシールド部の下端に連結され、前記フェイスシールド部の下端と使用者の顎の間を覆うための柔軟なマウスシールド部を備えることを特徴とするフェイスシールドが提供される。
前記フェイスシールドにおいて、前記フェイスシールド部と前記マウスシールド部とが着脱可能に連結されていてもよい。この場合、前記フェイスシールド部と前記マウスシールド部が連結されている連結部に、ベルクロ(登録商標)テープ対または、スリットと該スリットに差し込まれる差し込み部が設けられていてもよい。
前記フェイスシールドにおいて、前記フェイスシールド部の側部と前記マウスシールド部の側部に、当該側部同士を互いに係合するための側部係合部がそれぞれ設けられていてもよい。この場合、前記フェイスシールド部の側部係合部と前記マウスシールド部の側部係合部に、それぞれ、ベルクロテープ対またはスリットと該スリットに差し込まれる差し込み部が設けられていてもよい。
フェイスシールドの第1実施形態を図1〜4を参照しながら説明する。フェイスシールド10は、図1に示すように、概ね四角形状のフェイスシールド部2と、横長で概ね楕円形状のマウスシールド部4とを有する。フェイスシールド部2の下端中央部とマウスシールド部4の上端中央部が互いに連結部5で連続的につながっており、一体的な平面を構成している。フェイスシールド部2とマウスシールド部4は、PETやアクリルなどの透明で屈曲性のある柔軟なプラスチックから構成されている。
フェイスシールド部2の内面の上端近傍には上パッド6が幅方向に沿って延在している。この明細書において、フェイスシールド部2及びマウスシールド部4に関して、「内面」とは装着時に使用者の顔に向かう面を言い、「外面」はその反対の面(外気に触れる面)を言い、幅方向または左右方向とは顔の横(左右)方向を意味する。
フェイスシールド部2の上端近傍であってその左右両側には、ベルト取り付け部7,7が設けられ、ベルト取り付け部7,7には、フェイスシールド10を使用者の頭部に装着するためのベルト20,20がそれぞれ取り付けられている。ベルト20,20の先端付近には、互いに接合可能な雄雌のベルクロテープ対16,16’が取り付けられている。なお、ベルト20,20にはアジャスターなどの長さ調節機構を設けてもよい。
フェイスシールド部2の連結部5のやや上方の両側端近傍には、マウスシールド部4の側部と係合するための側部係合部11が内面側に区画されており、側部係合部11にはベルクロテープ12(対の一方)が取りつけられている。
マウスシールド部4の両側端には、フェイスシールド部2の側部係合部11と係合するための矩形の側部係合部14が突出して設けられている。側部係合部14の外面側には、ベルクロテープ12’(対の他方)が取りつけられており、使用時にはフェイスシールド部2の側部に取り付けられたベルクロテープ12と接合される。図2に、フェイスシールド部2の側部係合部11とマウスシールド部4の側部係合部14が、ベルクロテープ12、12’により連結された様子を示す。但し、図2は、フェイスシールド10が使用者に装着される前の状態を示している。
マウスシールド部4の下端には、下パッド8が幅方向に沿って取りつけられている。下パッド8は、マウスシールド部4の下端の内面側を覆う部分8aと下端の外面側を覆う部分8bにより構成されており、それらによりマウスシールド部4の下端を挟み込んでいる(図2参照)。下パッド8は、フェイスシールド10の装着時に、使用者の顎及び首をマウスシールド部4の鋭利な下端から保護する。上パッド6と下パッド8は、いずれもスポンジやウレタン材料などの任意の材料から構成することができる。
上記のようなフェイスシールド10を使用者に装着するには、図2に示したようにフェイスシールド部2の側部係合部11とマウスシールド部4の側部係合部14を互いにベルクロテープ12、12’で係合した後、上パッド6を額に当てて左右のベルト10を頭に巻き付けてベルト10のベルクロテープ16,16’同士を接合する。こうすることで、図3に示すように、フェイスシールド部2は顔面に沿って湾曲して顔前面を覆う。またマウスシールド部4は使用者の顎下から首を覆い、下パッド8は使用者の首元に位置する。
フェイスシールド10を使用者に装着したときに、フェイスシールド部2の下端と使用者の顎または首の間の空間はマウスシールド部4によって閉鎖されるために、使用者の飛沫が外部に飛び出すことが防止される。また、マウスシールド部4は使用者の顎下に位置するので、マスクをつけた時のような息苦しさから開放される。さらに、図4に示すように、この具体例のフェイスシールド10を装着しても、マウスシールド部2が殆ど目につかず、使用者の顔全体が外部から見えるために、一般的なフェイスシールドと外観は変わらず、デザイン的にも優れる。本実施形態のフェイスシールド10は、フェイスシールド部2とマウスシールド部4が一枚の透明板から構成されており、全体に平坦で薄型であるので携帯に便利である。また、簡易な構造であるために製造も容易である。
<第2実施形態>
第1実施形態では、フェイスシールド部2とマウスシールド部4が一枚の透明板から構成された一体的型のフェイスシールドであったが、この実施形態ではフェイスシールド部2とマウスシールド部4が着脱可能なフェイスシールドを示す。図5に示したフェイスシールド30は、フェイスシールド部2とマウスシールド部4が別体で形成されている。マウスシールド部4の中央上部には、フェイスシールド部2と連結する矩形の下側連結部45が上方に突出するように設けられており、下側連結部45にはベルクロテープ17(対の一方)が付着されている。フェイスシールド部2の中央下端には、マウスシールド部4の下側連結部45と連結する上側連結部25が区画されており、そこにはベルクロテープ17’(対の一方)が付着されている。
第1実施形態では、フェイスシールド部2とマウスシールド部4が一枚の透明板から構成された一体的型のフェイスシールドであったが、この実施形態ではフェイスシールド部2とマウスシールド部4が着脱可能なフェイスシールドを示す。図5に示したフェイスシールド30は、フェイスシールド部2とマウスシールド部4が別体で形成されている。マウスシールド部4の中央上部には、フェイスシールド部2と連結する矩形の下側連結部45が上方に突出するように設けられており、下側連結部45にはベルクロテープ17(対の一方)が付着されている。フェイスシールド部2の中央下端には、マウスシールド部4の下側連結部45と連結する上側連結部25が区画されており、そこにはベルクロテープ17’(対の一方)が付着されている。
使用者は、マウスシールド部4が必要な時だけ、マウスシールド部4の下側連結部45とフェイスシールド部2の上側連結部25をベルクロテープ対17、17’を通じて連結させ、次いで、第1実施形態と同様にしてフェイスシールド部2の側部係合部11とマウスシールド部4の側部係合部14をベルクロテープに12,12’により係合した後に装着することができる。
このようにフェイスシールド部2からマウスシールド部4を着脱可能にすることによって、フェイスシールド部2だけで足りる状況、例えば、周囲に人がおらず一人で活動することができるときでは、マウスシールド部4を使用せずにより開放的な使い方ができる。すなわち、使用者は状況に応じてマウスシールド部4をフェイスシールド部2に対して着脱することができる。
この実施形態のフェイスシールド30では、下側連結部45及び上側連結部25並びにそれらに付着されたベルクロテープ17,17’以外は、第1実施形態のフェイスシールドと同様であるので、同一の部材、構造及び効果についてはその説明を省略する。
<第3実施形態>
フェイスシールドの第3実施形態を、図6を参照しながら説明する。この実施形態のフェイスシールド40は、フェイスシールド部2とマウスシールド部4の連結構造が異なる以外は、第2実施形態と同様である。図6に示すように、フェイスシールド部2の左右の側部係合部11には縦長のスリット(切り欠き)32が形成されている。マウスシールド部4の側部係合部14は、このスリット32に差し込み可能な矩形の差し込み部であり、スリット32よりも長い横幅を有する。側部係合部14がスリット32に入るようにマウスシールド部4の側部係合部14とマウスシールド部4の本体とは、スリット32の長さよりも短い横幅の首部14aで接続されている。また、フェイスシールド部2の上側連結部25には、横長のスリット42が形成されており、このスリット42に差し込まれる矩形の下側連結部55がマウスシールド部4の中央の上端から突出している。下側連結部55は、マウスシールド部4の本体とは首部55aで接続されている。スリット42の長さは、首部55aの横幅より短く、下側連結部55の横幅より長い。
フェイスシールドの第3実施形態を、図6を参照しながら説明する。この実施形態のフェイスシールド40は、フェイスシールド部2とマウスシールド部4の連結構造が異なる以外は、第2実施形態と同様である。図6に示すように、フェイスシールド部2の左右の側部係合部11には縦長のスリット(切り欠き)32が形成されている。マウスシールド部4の側部係合部14は、このスリット32に差し込み可能な矩形の差し込み部であり、スリット32よりも長い横幅を有する。側部係合部14がスリット32に入るようにマウスシールド部4の側部係合部14とマウスシールド部4の本体とは、スリット32の長さよりも短い横幅の首部14aで接続されている。また、フェイスシールド部2の上側連結部25には、横長のスリット42が形成されており、このスリット42に差し込まれる矩形の下側連結部55がマウスシールド部4の中央の上端から突出している。下側連結部55は、マウスシールド部4の本体とは首部55aで接続されている。スリット42の長さは、首部55aの横幅より短く、下側連結部55の横幅より長い。
フェイスシールド40を使用するときに、使用者は、フェイスシールド部2のスリット42にマウスシールド部4の下側連結部55を差し込んで首部55aを通じて両者を固定させ、次いで、マウスシールド部4をフェイスシールド部2に対して屈曲させ、マウスシールド部4の側部係合部14をスリット32に差し込んで、首部14aを通じてフェイスシールド部2に固定させることができる。この実施形態では、マウスシールド部4の側部係合部14とフェイスシールド部2の側部係合部11と所定の形状に加工するだけでベルクロテープなどを使用することなく両者を簡単に結合できる。それゆえ、部品点数が少なく、製造が容易である。
第3実施形態で使用した、フェイスシールド部2のスリット32とマウスシールド部4の側部係合部14を第1実施形態のフェイスシールド部2とマウスシールド部4のベルクロテープ対12、12’に代えて採用してもよい。
上記実施形態において、本考案のフェイスシールドを具体的に説明してきたが、それらに限らず、実用新案登録請求の範囲に記載された範囲で当業者が想い付く変形や改変は、本考案の範囲内に含まれることは言うまでもない。例えば、フェイスシールド部2やマウスシールド部4、上パッド6、下パッド8などの構成部品の形状、寸法、構成材料は適宜変更することができる。例えば、第1実施形態及び第2実施形態では、側部係合部11,14や上側連結部25、下側連結部45にベルクロテープを用いたが、これに代えて、磁石、フォック(ボタン)、かしめ等の任意の着脱可能な結合部材を用い得る。また、スリット32の切り込み位置や形状も任意に変調整可能である。上パッド6、下パッド8は必ずしも取り付けなくてもよい。マウスシールド部4は、フェイスシールド部4よりも柔軟な部材から構成してもよく、半透明で着色されていてもよい。上記実施形態において、フェイスシールド部を使用者の頭部に装着するための部材としてベルトを用いたが、ベルトに代えて、リング型や半リング型に成形した樹脂部材を用いてもよい。なお、使用者の頭部に装着するとは、耳に掛けるような場合も含む。
本考案のフェイスシールドは、マウスシールドの機能も有するために、フェイスシールドの内側にマスクを装着することなく、使用者の飛沫の拡散を有効に防止することができ、使用者にとっても快適に活動することができる。また、マウスシールド部がフェイスシールド部から着脱可能なタイプのフェイスシールドは、状況に応じて使用者がマウスシールド部を外して口元をより開放的にすることができる。それゆえ、本考案のフェイスシールドは、使用者からの飛沫防止のみならず、空気中にウイルス、細菌、黄砂、灰などの異物が浮遊する状況下にあっても使用者の健康と安全を維持しつつ、人々のスポーツ競技や各種の練習、作業、接待を伴う経済活動に極めて有用となる。
2 フェイスシールド部、4 マウスシールド部、6 上パッド
7 ベルト取り付け部、8 下パッド
12,12’,16,17,17’ ベルクロテープ
11,14 側部係合部、14a,55a 首部、20 ベルト
25 下側連結部、32,42 スリット、45 上側連結部
10,30,40 フェイスシールド
7 ベルト取り付け部、8 下パッド
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25 下側連結部、32,42 スリット、45 上側連結部
10,30,40 フェイスシールド
Claims (5)
- 使用者の顔面を覆う柔軟なフェイスシールド部と
前記フェイスシールド部を使用者の頭部に装着するための装着部と
前記フェイスシールド部の下端に連結され、前記フェイスシールド部の下端と使用者の顎の間を覆うための柔軟なマウスシールド部を備えることを特徴とするフェイスシールド。 - 前記フェイスシールド部と前記マウスシールド部とが着脱可能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のフェイスシールド。
- 前記フェイスシールド部と前記マウスシールド部が連結されている連結部に、ベルクロテープ対、またはスリットと該スリットに差し込まれる差し込み部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のフェイスシールド。
- 前記フェイスシールド部の側部と前記マウスシールド部の側部に、当該側部同士を互いに係合するための側部係合部がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のフェイスシールド。
- 前記フェイスシールド部の側部係合部と前記マウスシールド部の側部係合部に、それぞれ、ベルクロテープ対またはスリットと該スリットに差し込まれる差し込み部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のフェイスシールド。
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JP2020003207U JP3230250U (ja) | 2020-07-31 | 2020-07-31 | フェイスシールド |
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JP2020003207U JP3230250U (ja) | 2020-07-31 | 2020-07-31 | フェイスシールド |
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2020
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