JP3229751U - 消化管内視鏡検査感染予防用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】消化管内視鏡検査時の患者からのエアロゾル発生による飛沫感染を防ぐ、患者を覆う感染予防シートを提供する。【解決方法】感染予防シートの本体1は患者を覆う十分なサイズを有し、シート中央付近に、患者の顔や臀部が見える穴2を開け、穴にエアロゾルをトラップする目的で、検査医側に袖の形状で一定の空間3を作成する。空間の素材は、患者の表情確認や刺入部確認のため、透明であることが望ましい。空間の先に設けた挿入部4は検査医の手や内視鏡が挿入しやすいよう補強するか、ゴムや紐などを用いて術者の腕に固定する。シートは可動式キャスター付きスタンドに設置した棒5に固定する。【選択図】図2

Description

本考案は、消化管内視鏡検査時に発生するエアロゾルを防止し、新型コロナウイルスなどの飛沫感染予防を目的とする。
上部消化管内視鏡検査では検査時に患者が噎せることなどで、下部消化管内視鏡検査では放屁などでエアロゾルが発生し、検査医や介助者の感染源となりうる。
この感染予防のため、従来の方法として検査医や介助者は体液の暴露から自身を守るため、個人用防護具を身につけるとされており、具体的な防護具として手袋、マスク、ガウン、ゴーグルやアイシールドが挙げられている。
しかしながら、2020年に新型コロナウイルスが世界的蔓延を見せる中、医療従事者に十分な個人用防護具は供給されず、装備の乏しい環境下において、消化管内視鏡検査は不要不急を避ける傾向になっている。
一方、胃癌や大腸癌などの重篤な疾患や、出血性胃潰瘍などの緊急性を要する疾患がウイルスの鎮静を待ってくれることはなく、検査体制の縮小によって、これらの疾患で救えた命を失う危険性がある。
今までの飛沫感染予防策は患者の飛沫を浴びることが前提で、そのため検査医や介助者などの医療従事者に、十分な装備をさせる方法を基本としていた。医療現場の個人用防護具が不足し、世界的に今後も供給の滞りが予想される状況から、検査における感染予防を新たな視点で考える必要がある。
消化管内視鏡の感染制御に関するマルチソサエティ実践ガイド 改訂版、環境感染誌 第28号 Supplement、2013年7月10日 新型コロナウイルス感染症に関する消化器内視鏡診療についてのQ&A第2版、日本消化器内視鏡学会、2020年4月22日
新型コロナウイルスの感染蔓延が危惧される状況下の消化管内視鏡検査で、エアロゾルによる飛沫感染を予防し、供給不足の個人用防護具の代用となる、または個人用防護具と併用することで、より安全に内視鏡検査を行うことが可能になる、新たな飛沫感染予防を課題とする。
本考案は、従来通りの医療従事者への個人用防護具着用から、検査を受ける患者側に防護を施すことで、エアロゾル発生時の検査医や介助者への飛沫感染を防ぐ視点から考案した、飛沫感染予防用具である。
本考案は検査対象となる患者の上半身ないし下半身を、大きなシートで完全に覆うことで、患者からの飛沫感染を防ぐことである。
このシートに内視鏡と検査医の手を入れる挿入部を設けるだけでは、特に咳嗽などによるエアロゾルの飛散は防ぎ難いと考え、内視鏡や検査医の手が入る挿入部と、口や肛門などの内視鏡刺入部までに、検査医側に袖の形状で一定の空間を設けた。咳嗽などで発生するエアロゾルがこの空間でトラップされ、室内に飛散、浮遊するエアロゾルを軽減すると考える。
感染予防用具のシート全体像正面図。 感染予防用具を検査で用いた際の正面図。 感染予防用具を検査で用いた際の側面図。
検査を受ける患者は、検査台に通常の検査体勢をとる。患者の顔や臀部などの内視鏡刺入部にシートの穴を合わせ、刺入部が見えるように設置する。金属棒などを可動式キャスター付スタンドや内視鏡検査台、壁や天井に固定し、これにクリップでシートを固定する。固定具はシートのずれを防止し、上部消化管内視鏡検査においては患者の顔前の空間を確保することが可能となり、シートによる圧迫感や呼吸困難感の緩和が期待できる。シートに設置した空間の挿入部から、検査医の手と内視鏡を挿入して検査を行う。
当院で実際に図1の形態で試作し、上部消化管内視鏡検査を行なった。
下部消化管内視鏡検査に使用している既製品100cm×120cmの吸水シート1に長径25cmの穴2を、シート正中部よりやや片側に寄せて作成した。市販の30Lの透明ポリエチレン袋の開口部をシートの穴に接着剤を用いて付着させた。この部分が袖の形状で空間3となり、ポリエチレン袋の底面に吸水シーツをくりぬいた円形のシーツを接着補強し、中央に挿入部4を設けた。実際に作成した形状は挿入部にかけて窄まる形ではなく、ポリエチレン袋の底面中央部に挿入部を設けた形であるが、実用はいずれでも良いと考えられ、挿入部はゴムや紐を用いて検査医の腕に固定しても良いと考える。
図2のように内視鏡検査台7の上で患者8に通常の検査姿勢を取らせ、シートを穴2から顔が見える位置に配置し、可動式キャスター付スタンドに設置したL字の金属棒5に、市販の大型クリップ6で固定した。
挿入部4から検査医の手と内視鏡を挿入し、通常通りの検査を行った。この際にエアロゾルが発生する咳嗽や嘔吐反射が発生したが、検査医の実感は挿入部空間内の温度上昇を感じるに留まり、周囲への飛沫の飛散は抑えられたと考えた。
実際に作成して使用した結果、エアロゾル飛散量の減少を実感した。産業上で利用するためには、理論と実感に留まらず、予防用具使用時と不使用時でのエアロゾル量を測定し、比較する必要がある。
1 シート本体
2 シートに開けた円形の穴。
3 袖の形状の空間
4 内視鏡挿入部
5 シート固定用具(可動式キャスター付スタンドの形状)
6 クリップ
7 内視鏡検査台
8 被験者
本考案は、消化管内視鏡検査時に発生する飛沫やそれに伴うエアロゾルを軽減し、新型コロナウイルスなどの感染予防を目的とする。
上部消化管内視鏡検査では検査時に患者が噎せることなどで、下部消化管内視鏡検査では放屁などで飛沫が飛び、それに伴うエアロゾルが発生し、検査医や介助者の感染源となりうる。
この感染予防のため、従来の方法として検査医や介助者は体液の暴露から自身を守るため、個人用防護具を身につけるとされており、具体的な防護具として手袋、マスク、ガウン、ゴーグルやアイシールドが挙げられている。
今までの感染予防策は患者の飛沫を浴びることが前提で、そのため検査医や介助者などの医療従事者に、十分な装備をさせる方法を基本としていた。医療現場の個人用防護具が不足し、世界的に今後も供給の滞りが予想される状況から、検査における感染予防を新たな視点で考える必要がある。
新型コロナウイルスの感染蔓延が危惧される状況下の消化管内視鏡検査で、飛沫感染と エアロゾルによる感染リスクを軽減ないし防止し、供給不足の個人用防護具の代用となる、または個人用防護具と併用することで、より安全に内視鏡検査を行うことが可能になる、新たな感染予防を課題とする。
本考案は、従来通りの医療従事者への個人用防護具着用から、検査を受ける患者側に防護を施すことで、飛沫とそれに伴うエアロゾルによる検査医や介助者への感染を予防する視点から考案した、感染予防用具である。
本考案は検査対象となる患者の上半身ないし下半身を、大きなシートで完全に覆うことで、患者からの飛沫感染を防ぐことである。
このシートに内視鏡と検査医の手を入れる挿入部を設けるだけでは、特に咳嗽などによる飛沫やエアロゾルの飛散は防ぎ難いと考え、内視鏡や検査医の手が入る挿入部と、口や肛門などの内視鏡刺入部までに、検査医側に袖の形状で一定の空間を設けた。咳嗽などで発生する飛沫やエアロゾルがこの空間でトラップされ、室内に飛散、浮遊するのを軽減すると考える。
挿入部4から検査医の手と内視鏡を挿入し、通常通りの検査を行った。この際に咳嗽や嘔吐反射が発生したが、検査医の実感は挿入部空間内の温度上昇を感じるに留まり、周囲への飛沫やエアロゾルの飛散は抑えられたと考えた。
実際に作成して使用した結果、飛沫やエアロゾル飛散量の減少を実感した。産業上で利用するためには、理論と実感に留まらず、予防用具使用時と不使用時での飛沫量やエアロゾル量を測定し、比較する必要がある。
1 シート本体
2 シートに開けた円形の穴_
3 袖の形状の空間
4 内視鏡挿入部
5 シート固定用具(可動式キャスター付スタンドの形状)
6 クリップ
7 内視鏡検査台
8 被験者

Claims (2)

  1. 上部または下部消化管内視鏡を行う際に用いる、患者を覆う感染予防シート。このシートの形状は四角形を基本とし、患者を覆うのに十分なサイズが望ましい。シート本体の素材は吸水性を持つものを予定しているが、別素材でもエアロゾルの飛散を防げるものであれば同様とする。シートの中央部、実際には正中より左右上下に寄せても良いが、同部位に患者の顔や臀部が見える穴を設置する。この穴にエアロゾル飛散を防止する目的で、検査医側に袖の形状で一定の空間を作成する。作成した空間の材質は、患者の表情確認や体内への内視鏡刺入部確認のため、透明であることが望ましい。空間の形状は、エアロゾル飛散を防ぐためのスペースを確保してある事とする。空間の先に設けた挿入部は、内視鏡や検査医の手が挿入しやすいよう補強する、あるいはゴムや紐などを用いて術者の腕に固定する形でも良い。
  2. 請求項1の感染予防シートの固定具。内視鏡検査台近傍に配置する可動式キャスター形状、内視鏡検査台に直接設置する形状、天井や壁など内視鏡検査台以外に設置する形状をとるもの。
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