JP3229532U - フィンガーガード - Google Patents

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裕志 雄川
裕志 雄川
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株式会社メイルリバー
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Abstract

【課題】外径サイズの大きさや円筒形状により外周で滑りやすい円筒ドアノブにも対応できる接触対象と指手との直接接触を防ぐ携帯に適した小型、軽量で多機能のフィンガーガードを提供する。【解決手段】基本構造を銅、真鍮などの銅成分を含む素材、またはアルミ材それぞれ、または組み合わせで形成し、回転軸4により相互に回転させて重ね合わせる2ピース1、2で構成し、磁石7、8で相互のピースの回転を所定位置で停止保持させる機能を備え、押ボタン、サムターン対応の突起構造、レバーハンドル対応の押下構造、吊革の手掛け対応の円弧構造、ならびに円筒ドアノブの所定径の円筒外周を少なくとも3点で挟む構造とした。【選択図】図1

Description

最近は感染症としてSARS、コロナが脅威となっています。これらの感染経路としては、飛沫感染と接触感染の2つが考えられますが、接触感染に関しては感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れてウイルスが付き、別の人がその物に触ってウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触って粘膜から感染します。主な感染場所は電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなどです。この接触感染を防ぐためには如何にしてウイルスに触れないかであり、携帯に適した小型、軽量な指手のウイルス防護具が求められている。
手や指を経由して口や鼻などからウイルスに感染しないために、手袋や布、チリ紙などによりウイルスが付着している可能性の高いスイッチやドアノブなどに手や指が直接触れない対策は取られていますが、ウイルスが付着した手袋や布、チリ紙などに不用意に触れる可能性も高い。このため、主な感染場所となる電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなどに直接触れないためのツールが各種販売されているが、ATMや券売機の操作ボタン、電車・バスのつり革、ドアノブ、サムターン、円筒ドアノブなど多様な接触対象と指手との直接接触を防ぐために携帯に適した小型、軽量で多機能を搭載した単一ツールが求められている。
考案が解決しようとする課題
ウイルスが指や手を経て感染する可能性の高い、ATMや券売機の操作ボタン、電車やバスのつり革、ドアノブなど多様な接触対象と指手との直接接触を防ぐ携帯に適した小型、軽量で多機能を搭載した単一ツールを実現するには、押ボタン、サムターン、レバーハンドルに対応することは割と容易であるが、円筒ドアノブへの対応は外径サイズの大きさや円筒形状による外周の滑りやすさが大きな課題である。
課題を解決するための手段
基本構造を銅、真鍮などの銅成分を含む素材、またはアルミ素材それぞれ、または組み合わせで形成し、回転軸により相互に回転させて重ね合わせる2ピースで構成し、相互のピースの回転を所定位置で停止保持させる機能を備え、押ボタン、サムターン対応の突起構造、レバーハンドル対応の押下構造、吊革の手掛け対応の円弧構造、ならびに円筒ドアノブの所定径の円筒外周を少なくとも3点で挟む構造により、携帯に適した小型、軽量で多機能を搭載した単一ツール。
考案の効果
指手を経てウイルスが感染する可能性の高い押ボタン、サムターン対応の突起構造、吊革対応の円弧構造、レバーハンドル対応の押下構造、ならびに所定円筒径の円筒ドアノブ対応の挟構造などを単一ツールに搭載し、相互に回転させて重ね合わせる2ピース構造により、多様な接触対象と指手との直接接触を防ぐ、携帯に適した小型、軽量なフィンガーガード。
図1に本考案によるフィンガーガードの概念図を示す。構成する素材としては、接触対象に触れる接触面積が小さくなるように構成しているため、アルミ素材のみを適応しても問題は無いが、インフルエンザのウイルスや大腸菌のような細菌、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)のような「スーパー耐性菌」、さらには新型コロナウイルスであっても、大方の硬い素材の表面に落ちた場合、最大で4〜5日間“生き”続けるが、真ちゅう(黄銅)のような銅合金や銅の表面に落ちると、ものの数分で“死に”始め、数時間後には探知不能になると言われ、昔から我々の健康に欠かせないものとして認識されている銅、真鍮を適用することが更に望ましいため、全体を銅成分で形成するか、または全体をアルミとして指手に触れる部分を銅成分で形成することが考えられる。図1(1)は本考案によるフィンガーガードを開いた状態、(2)はピース1とピース2の2つのピースが回転軸4を中心として回転されてマグネット7,8の吸着により停止保持された状態を示し、図2(1)にピース1、(2)にピース2の構成を示し、図3に開いた状態の側面構造図を示す。
押ボタン、サムターンは突起構造3で対応し、電車などの吊革の手掛には円弧構造5を懸けて窪み6に人指し指を掛けて、親指と中指でピース2を挟んで電車の揺れに対応する。窪み6は吊革に手荷物などを吊るす場合にも利用できる。レバーハンドルなどは図1(2)に示すフィンガーガードを閉じた状態で内面を利用して押し下げる。サイズ、形状などに於いて難易度が極めて高い接触対象は円筒ドアノブであり、円筒径は概略50mm〜55mmと大きく、外周は完全な円筒状で滑り易く掴み難い反面、一般的な会議室などに於いては円筒ドアノブが多く利用されているため使用頻度は極めて高い。
図6に円筒ドアノブに対応する構造の概念図を示す。図では円筒ドアノブの外周をA,B,Cの三点で挟んでいるが、Aは回転軸、BとCはチップ1とチップ2の開口端であり、開口端B,Cを結ぶ線が所定径の円筒の中心×より外側に位置すべく、チップ1ならびにチップ2の構造を設定することにより、円筒ドアノブの円筒外周がA,B,Cの3点により挟まれて脱落することが防がれ、チップ1とチップ2に指手で鋏圧を加えて円筒ドアノブを回転させることにより、ドアノブに直接指手を触れずにドアの開閉が出来る。図4,5,6は本考案によるフィンガーガードの接触対象への対応例を示している。
図1に示す形状で、ピース1ならびにピース2をいずれも銅材で構成し、吊革の手掛対応の円弧5はφ25mm、指掛け窪み6はφ20mm、押ボタン、サムターン対応の突起3は7mm、7ならびに8はネオジュウムマグネットでφ4mm、ピース1,2の幅は6mm、ピースを重ねた状態における厚さは10×2mm、幅は37mm、高さは75mmです。円筒ドアノブの最大鋏サイズはφ55mmまで可能であり、一般的な円筒ドアノブへの対応が可能である。円筒ドアノブの挟構造は回転軸を含めて3点で構成したが、回転軸は利用せずにピースの内側に一点ずつ突起を設けて端点との4点で挟む構造も可能であり、更に鋏構造の接触点部を広くしたり、凹凸の滑り止め処理を施したりが有効である。鋏可能な円筒ドアノブの外径サイズに関しても、ピース1,2のサイズ、形状により任意に設定できる。最近は多くの場所で消毒液による手の消毒が行われているため、手の洗浄の際にフィンガーガードも同時に消毒すれば、ほぼ完璧なウイルス感染対策が行われる。なお消毒をこまめに行う前提では基本的な素材は銅材に限らずアルミ材のみでも問題なく、全体をアルミ材として指手の触れやすい部分のみを銅成分で形成しても良い。固定用のマグネットに関しては、7,8の何れか一方は強磁性体でも良く、各種の形状、ディメンジョン、素材などに関しては実施例に限定されず、本考案の趣旨を逸脱しない範囲であれば種々変形実施が可能である。
本考案によるフィンガーガードの概念図を示す。(1)は開いた状態 (2)は重ねて閉じた状態 フィンガーガードの構成チップの概念図を示す。(1)はピース1 (2)はピース2 フィンガーガードを開いた状態の側面図を示す。 フィンガーガードの接触対象への対応例を示す。 フィンガーガードの接触対象への対応例を示す。 フィンガーガードの接触対象への対応例を示す。
1.ピース1
2.ピース2
3.突起
4.回転軸
5.円弧
6.窪み
7.マグネット
8.マグネット
図1に示す形状で、ピース1ならびにピース2をいずれも銅材で構成し、吊革の手掛対応の円弧5はφ25mm、指掛け窪み6はφ20mm、押ボタン、サムターン対応の突起3は7mm、7ならびに8はネオジュウムマグネットでφ4mm、ピース1,2の幅は6mm、ピースを重ねた状態における厚さは10×2mm、幅は37mm、高さは75mmです。円筒ドアノブの最大鋏サイズはφ55mmまで可能であり、一般的な円筒ドアノブへの対応が可能である。円筒ドアノブの挟構造は回転軸を含めて3点で構成したが、回転軸は利用せずにピースの内側に一点ずつ突起を設けて端点との4点で挟む構造も可能であり、更に鋏構造の接触点部を広くしたり、凹凸の滑り止め処理を施したりが有効である。鋏可能な円筒ドアノブの外径サイズに関しても、ピース1,2のサイズ、形状により任意に設定できる。最近は多くの場所で消毒液による手の消毒が行われているため、手の洗浄の際にフィンガーガードも同時に消毒すれば、ほぼ完璧なウイルス感染対策が行われる。なお消毒をこまめに行う前提では基本的な素材は銅材に限らずアルミ材のみでも問題なく、全体をアルミ材として指手の触れやすい部分のみを銅成分で形成しても良い。相互のピースの回転を所定位置で停止保持させる機能としては、ボール、ローラー、マグネットを利用したキャッチ構造でも良く、固定用のマグネットに関しては、7,8の何れか一方は強磁性体でも良いなど、各種構成の形状、ディメンジョン、素材などに関しては実施例に限定されず、本考案の趣旨を逸脱しない範囲であれば種々変形実施が可能である。

Claims (2)

  1. 指手を経てウイルスが感染する可能性の高いATMや券売機の操作ボタン、電車・バスの吊革、ドアノブ、など多様な接触対象と指手との直接接触を防ぐツールに関して、基本構造を銅、真鍮などの銅成分を含む素材、ならびにアルミ素材の何れか又はその組み合わせで形成し、回転軸により相互に回転させて重ね合わせる2ピースで構成し、相互のピースの回転を所定位置で停止保持させる機能を備え、押ボタン、サムターン対応の突起構造、レバーハンドル対応の押下構造、吊革の手掛け対応の円弧構造、ならびに円筒ドアノブの所定径の円筒外周を少なくとも3点で挟む構造など、多様な構造を備える多用途で小型、軽量なフィガーガード。
  2. 2ピースそれぞれに、マグネットとマグネット、またはマグネットと強磁性体の吸引力により2ピースの回転を所定位置で停止保持する、請求項1、請求項2に記載するフィンガーガード。
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