JP3229502U - 顔面着用品の眼鏡装着用係止具及びこれに装着する形状保持可能な可撓性接続紐状体 - Google Patents

顔面着用品の眼鏡装着用係止具及びこれに装着する形状保持可能な可撓性接続紐状体 Download PDF

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Abstract

【課題】眼鏡を常用する人が顔面着用品を外しても、これを眼鏡に係止して紛失しないようにすることができる顔面着用品の眼鏡装着用係止具を提供する。【解決手段】機能部本体110とこれに取り付けた付属紐状体120を有し、顔面に着用する顔面着用品100の付属紐状体を眼鏡のテンプルに係止可能な眼鏡装着用の係止具であって、係止具は、眼鏡のテンプルに装着する装着部10と、装着部に取り付けられ、顔面着用品の付属紐状体を係止可能な係止部20と、を含み、顔面着用品の付属紐状体を、装着部が眼鏡のテンプルに装着された係止部に係止して、顔面着用品の紛失を防止する。【選択図】図1

Description

本考案は、顔面着用品の眼鏡装着用係止具に関する。
新型コロナウイルス(COVID19)が大流行する中、人との対面時などに泡沫飛散を防ぐマスクは必帯具となったが、鞄に入れ忘れたり、一度外すと放置してしまったりと、紛失しがちである。この状況は、仮眠時などに目を覆って装着するアイマスク、携帯用音楽機器のイヤホンやヘッドホン、スマートフォンからの信号を耳元で受ける携帯用ブルートゥース(登録商標)など、他の顔面着用品にも同様に当てはまる。
これらのマスクやアイマスク、イヤホン等の顔面着用品は、一般に、マスク本体(口部当接体)やイヤホン本体などの機能部本体に、顔面装着や外部機器接続用の柔軟な紐やコード(以下、まとめて「付属紐状体」ともいう。)が取り付けられているという共通点がある。
この紐やコードなどの付属紐状体が付いている顔面着用品を、眼鏡を常用する人が耳元に着用すると、紐やコード(付属紐状体)が眼鏡のテンプルに絡まって非常に厄介であるし、マスクやイヤホン等をポケットなどに収納した場合でも、紐やコード同士が絡まって容易に解けない。そのため、特許文献1や特許文献2には、容易に絡まらないイヤホン用アクセサリ等が提案されている。
しかし、これらのイヤホン用アクセサリは、一度外したマスクやイヤホン等顔面着用品の紛失を防止する機能はもち合わせない。また、特許文献3や特許文献4は、眼鏡自体の紛失防止について提案しているが、眼鏡を利用して顔面着用品の紛失を防止するという技術的思想については言及していない。
2018年に特許を付与された特許文献5に係る発明は、眼鏡と連結することで耳からの耳掛型補聴器の外れを抑制することが可能な耳掛型補聴器の補助具を提供している。すなわち、特許文献5は、「耳掛型補聴器用の補助具であって、前記補助具は、略L字形状である板状部材の一端部に前記耳掛型補聴器の所定部に装着し固定する耳掛型補聴器装着部と、他端部に眼鏡のテンプルに前記テンプルの長手方向に移動可能に装着するテンプル装着部とを有し、前記一端部及び前記他端部は、折れ曲がり形状によりなる凹部を有する補助具」を開示している。この補助具は、耳掛型補聴器を固定し、眼鏡のテンプルには容易に着脱できるとともに、前記テンプルの長手方向には移動可能とすることで、眼鏡の揺動が、補助具および耳掛型補聴器に伝わらない効果がある。
実用新案登録第3190992号公報 特開平9−330619号公報 実開平4−44620号公報 特開2019−139196号公報 特許第6332880号公報
特許文献5に係る補助具は、特に眼鏡をかけている人は耳掛型補聴器が外れて落下させやすいため、これを防止することができ、耳掛型補聴器を最適な位置に固定できるよう、テンプルの長手方向に移動可能に装着することができる。しかし、特許文献5は、耳掛型補聴器を不使用時に、これを紛失しないようにする課題には言及されていない。
そこで、本考案は、眼鏡を常用する人が顔面着用品を外しても、これを眼鏡に係止して紛失しないようにする顔面着用品の眼鏡装着用係止具を提案する。
本考案に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具は、機能部本体とこれに取り付けた付属紐状体を有し、顔面に着用する顔面着用品の付属紐状体を眼鏡のテンプルに係止可能な眼鏡装着用の係止具であって、
前記係止具は、前記眼鏡のテンプルに装着する装着部と、該装着部に取り付けられ、前記顔面着用品の付属紐状体を係止可能な係止部と、を含み、前記顔面着用品の付属紐状体を、前記装着部が前記眼鏡のテンプルに装着された前記係止具の係止部に係止して、該顔面着用品の紛失を防止することができる。
本考案に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具において、前記装着部は、螺子孔が穿設された上底部と下底部とが胴部により連結されたコの字型固定具と、該コの字型固定具の胴部に取り付けられ、該上底部及び下底部と平行に上下動可能な可動板とを含み、前記係止部は、先端と後端を有する螺子部の後端に後端面が成型され、該螺子部が前記コの字型固定具の上底部に穿設された螺子孔を貫通して、その先端を前記可動板に当接させ、該可動板を該コの字型固定具の上底部側から下底部側へ押圧可能な螺子である、上記顔面着用品の眼鏡装着用係止具であって、
前記コの字型固定具の下底部が前記眼鏡のテンプルの下端又は上端に当接されると共に、該可動板が該眼鏡のテンプルの上端又は下端に当接され、該下底部側に押し込まれた前記螺子の先端により、これに当接した該可動板が該下底部側に押圧され、該コの字型固定具の下底部と該可動板とで該眼鏡のテンプルを挟持して、該コの字型固定具と該可動板とが該眼鏡のテンプルに固定され、前記コの字型固定具の上底部から突出した前記螺子の突出部分に前記顔面着用品の付属紐状体を係止可能である。
本考案に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具は、螺子嵌合穴が穿設された上環及び下環が、中空巻溝管により連結された紐状体巻環を、前記コの字型固定具に取り付けた前記螺子の後端面に該上環及び下環の螺子嵌合穴を嵌合させて、前記螺子の突出部分に被覆させる上記顔面着用品の眼鏡装着用係止具であって、
前記螺子の後端面に前記螺子嵌合穴が嵌合した前記上環又は下環を回動することにより、該螺子を回動させることが可能であり、前記中空巻溝管に前記顔面着用品の付属紐状体を巻き付けて係止可能である。
本考案に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具において、前記螺子の後端面と前記螺子嵌合穴は大きさが同一の多角形であり得る。
本考案に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具は、前記装着部が、前記眼鏡のテンプルを内包して熱収縮され、該テンプルに固定される、熱収縮性弾性体により構成された熱収縮性管状体であり、前記係止部が、固定片と突出片とこれらを接続する凹部片とからなる断面視コの字型のクリップであり、該固定片が該熱収縮性弾性管状体を構成する熱収縮性弾性体に予め挿入されて固定された上記顔面着用品の眼鏡装着用係止具であって、
前記クリップの突出片又は凹部片に前記顔面着用品の付属紐状体を係止可能である。
本考案に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具は、前記装着部が、前記眼鏡のテンプルを内包して熱収縮され、該テンプルに固定される、熱収縮性弾性体により構成された熱収縮性管状体であり、前記係止部が、固定片と接続片と突出片とが2つの凹部片により接続された断面視Sの字型のS字状クリップであり、該固定片が該熱収縮性弾性管状体を構成する熱収縮性弾性体に予め挿入されて固定された上記顔面着用品の眼鏡装着用係止具であって、前記S字状クリップの接続片又は突出片又は2つの凹部片に前記顔面着用品の付属紐状体を係止可能である。
本考案に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具において、顔面着用品は、口元を覆うマスク本体を機能部本体とし、該マスク本体に取り付けられ、両耳に着用する輪状紐を付属紐状体とするマスクであってよい。
本考案に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具において、顔面着用品は、両目を覆う眼部当接体を機能部本体とし、眼部当接体に取り付けられ、両耳に着用する輪状紐を付属紐状体とするアイマスクであってよい。
本考案に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具において、顔面着用品は、耳に着用するイヤホン本体又はヘッドホン本体を機能部本体とし、該イヤホン本体又はヘッドホン本体に取り付けられ、外部機器に接続するコードを付属紐状体とするイヤホン又はヘッドホンであってよい。
本考案に係る形状保持可能な可撓性接続紐状体は、一端と他端を有し、可撓性形状保持線を含んで形成され、付属紐状体を有しない顔面着用品の機能部本体に、または、付属紐状体に代えて顔面着用品の機能部本体に、該一端又は該他端を装着可能な紐状体であって、
前記紐状体は、上記眼鏡装着用係止具の装着部又は係止部に前記他端又は前記一端を装着可能であり、少なくとも常温において変形自在で、自由な形状を保持することができる。
本考案に係る形状保持可能な可撓性接続紐状体は、前記可撓性形状保持線と非接触に、該可撓性形状保持線の長手方向に平行に配した導電線と、前記可撓性形状保持線と前記導電線とを被覆する絶縁材とを含み得る。
本考案に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具において、顔面着用品は、そのイヤホンを耳に着用するイヤホン付きブルートゥース(登録商標)函体に、上記形状保持可能な可撓性接続紐状体の一端又は他端を装着したブルートゥース(登録商標)であり、前記形状保持可能な可撓性接続紐状体の前記他端又は前記一端を、前記装着部又は係止部に装着可能である。
本考案に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具において、顔面着用品は、口元に着用したマスクの鼻元当接部を、該マスクの上から顔面方向に押圧するパッド部材に、上記形状保持可能な可撓性接続紐状体の一端又は他端を装着した眼鏡装着用曇止めパッドであり、前記形状保持可能な可撓性接続紐状体の前記他端又は前記一端を、前記装着部又は係止部に装着可能である。
本考案に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具は、その装着部を眼鏡のテンプルに固定し、当該係止具の係止部に、マスクなど顔面着用品に付属する紐などの付属紐状体を係止することができる。そのため、外したマスクを、ポケットやバッグに収納したり、机などの上に置く必要がなく、眼鏡のテンプルに掛けたまま行動できるので、その紛失を防止することができる。
マスクと同様、紐やコードなどの付属紐状体を有して顔面各部に着用するアイマスクや携帯用音楽機器のイヤホン、ヘッドホンなどの顔面着用品も、眼鏡に付属紐状体を係止させたまま、眼鏡と一体にして行動し、運搬できるので、それら顔面着用品の紛失を防止することができる。
また、スマートフォンからの信号を耳元で受ける携帯用ブルートゥース(登録商標)など、電磁波(電波)を利用するために紐やコードなどの付属紐状体が不要な顔面着用品であっても、本考案に係る可撓性接続紐状体を付属紐状体としてブルートゥース(登録商標)などの本体に取り付け、この付属紐状体(可撓性接続紐状体)を本考案の眼鏡装着用係止具の係止部に掛けることにより、その紛失を防止することができる。
このような本考案に係る形状保持可能な可撓性接続紐状体は、一端と他端を有し、可撓性形状保持線を含んで形成され、付属紐状体を有しない顔面着用品の機能部本体に、または、付属紐状体に代えて顔面着用品の機能部本体に、その一端又は他端を装着することができる。この可撓性形状保持線は、少なくとも常温において変形自在で、自由な形状を保持することができるため、これを含む可撓性接続紐状体も変形自在に自由な形状を保持することができる。そして、この可撓性接続紐状体は、眼鏡装着用係止具の装着部又は係止部にその他端又は一端を装着することができるので、付属紐状体を有しない顔面着用品であっても、眼鏡のテンプルに装着して持ち歩くことができ、顔面着用品の紛失を防ぐことができる。
本考案に係る導電線を含む形状保持可能な可撓性接続紐状体は、可撓性形状保持線と非接触に、可撓性形状保持線の長手方向に平行に配した導電線と、可撓性形状保持線と導電線とを被覆する絶縁材と、あるいは、他の3線と非接触に、これらの長手方向に平行に配した形状記憶合金線を更に含んで構成され、このような導電線を含む形状保持可能な可撓性接続紐状体もまた、眼鏡装着用係止具の装着部又は係止部に、その他端又は一端を装着することができる。
この導電線を含む形状保持可能な可撓性接続紐状体もまた、曲げ伸ばし自在であるため、運搬時にはイヤホンコード同士が絡み合わないようにコンパクトに折り畳んでポケット等に収納可能であり、使用の際にはこれを引き伸ばして使用することができる。このような可撓性接続紐状体によりイヤホンコードを形成すれば、可撓性接続紐状体は可撓性形状保持線を内包するので、好みの形状に付属紐状体をデザインすることもできる。
本考案に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具の使用態様斜視図。 実施例に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具の(a)正面図、(b)側面図、(c)平面図、(d)背面図。 実施例に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具を眼鏡のテンプルに固定した状態における(a)正面図、(b)側面図。 他の実施例に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具の(a)斜視図、(b)断面図。 更に他の実施例に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具の(a)斜視図、(b)断面図。 ブルートゥース(登録商標)を装着した実施例に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具の写真図。 実施例に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具の(a)可動板の平面図、(b)可動板の他の形態の平面図。 実施例に係る顔面着用品の紐状体巻環付き眼鏡装着用係止具の(a)分解平面図、(b)分解背面図。 実施例に係る顔面着用品の紐状体巻環付き眼鏡装着用係止具の使用態様を表す(a)正面図、(b)側面図。 眼鏡のテンプルに固定した実施例に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具にマスクを係止した使用状態を表す斜視図。 イヤホンとアイマスクの使用態様を表す模式図。 (a)本考案に係る可撓性形状保持線を含む形状保持可能な可撓性接続紐状体の断面図、(b)本考案に係る導電線を含む形状保持可能な可撓性接続紐状体の断面図、(c)形状記憶合金線を更に含む本考案に係る導電線を含む形状保持可能な可撓性接続紐状体の断面図。 実施例に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具により眼鏡のテンプルに係止したマスクを、実施例に係る眼鏡装着用曇止めパッドにより抑える使用状態を表す斜視図。 本考案に係る導電線を含む形状保持可能な可撓性接続紐状体をイヤホンコードとして用いたイヤホンの正面模式図。
以下、図面を参照しながら本考案に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具の実施形態について説明する。なお、以下各図面を通して同一の構成要素には同一の符号を使用するものとする。
(1)顔面着用品の眼鏡装着用係止具
本考案に係る顔面着用品100の眼鏡装着用係止具1は、図1のように、機能部本体110とこれに取り付けた付属紐状体120を有し、顔面に着用する顔面着用品100を眼鏡50のテンプル52に係止可能な眼鏡装着用の係止具である。図1において、顔面に着用する顔面着用品100はマスク101であり、その機能部本体110は口元を覆う縫製生地であるマスク本体111、付属紐状体120は両耳に着用する輪状紐121である。
本考案の眼鏡装着用係止具1は、眼鏡50のテンプル52に装着させる装着部10と、顔面着用品100の付属紐状体120を係止する係止部20とを含む。そして、本考案の眼鏡装着用係止具1は、非着用時に顔面着用品100の付属紐状体120を、装着部10が眼鏡50のテンプル52に装着された係止具1の係止部20に係止して、顔面着用品100の紛失を防止することができる。
すなわち、図1において、本考案の眼鏡装着用係止具1は、その装着部10を眼鏡50のテンプル52に装着し、係止部20の凹部にマスク101(顔面着用品100)の輪状紐121(付属紐状体120)を係止することができるので、外したマスク101を眼鏡50のテンプル52に掛けたまま行動でき、マスク101の紛失を防止することができる。
図1において、装着部10はストロー片のようなプラスチック製の管状体であってもよく、金属製の管状体であってもよい。テンプル52に装着された装着部10は、テンプル52に予め固定されてもよいが、テンプル52をスライドして自由に移動可能としてもよい。本考案に係る顔面着用品100の眼鏡装着用係止具1において、装着部10は、眼鏡50のテンプル52に装着できるのであれば、その形状や材料は特に限定されない。
また、係止部20は、装着部10に取り付けて用いる。あるいは装着部10と一体成型してもよい。そして係止部20の形状や材料は、顔面着用品100の付属紐状体120を係止できるのであれば特に限定されない。

(1−1)顔面着用品
このような本考案に係る眼鏡装着用係止具1に係止する眼鏡装着用品100は、例えば、マスク101(図1参照)、アイマスク102(図11参照)、イヤホン103(図11参照)、ブルートゥース(登録商標)104(図6参照)などである。
(マスク101)
図1のように、顔面着用品100がマスク101の場合、機能部本体110は、口元を覆うマスク本体111である。また、付属紐状体120は、このマスク本体111に取り付けられ、両耳に着用する輪状紐121、121である。通常の使用時には、両耳に着用する輪状紐121、121を、図1のように眼鏡装着用係止具1の係止部20に係止して、マスク本体111を口元から外しても眼鏡50に付帯させておくことができる。
(アイマスク102)
顔面着用品100がアイマスク102の場合、両目を覆う眼部当接体112を機能部本体110とし、眼部当接体112に取り付けられ、両耳に着用する輪状紐122、122を付属紐状体120として、本考案の眼鏡装着用係止具1に係止することができる(図11参照)。通常は、マスク101と同様、輪状紐122、122を両耳に着用して用いるが、眼部当接体112を眼部から外し、輪状紐122、122を眼鏡装着用係止具1の係止部20に係止させておくことができる。
(イヤホン103)
図11のように、イヤホン103は、耳に挿入するイヤホン本体113と、イヤホン本体113を携帯音楽機器など外部機器と接続するイヤホンコード123からなる。従って、顔面着用品100をイヤホン103とする場合、耳に着用するイヤホン本体113を機能部本体110とし、イヤホン本体113に取り付けられ、外部機器に接続するイヤホンコード123を付属紐状体120として、本考案の眼鏡装着用係止具1に係止することができる。あるいは、図示しないが、耳に当接させるヘッドホン本体と、ヘッドホン本体を携帯音楽機器など外部機器と接続するコードからなるヘッドホンのコードを、本考案の眼鏡装着用係止具1に係止してもよい。
イヤホン本体113が、携帯音楽機器(外部機器)から電磁波を受信する形態もあるが、この場合でも紛失防止のために、2つのイヤホン本体113を紐などの付属紐状体120で連結させておくのが好ましく、付属紐状体120を本考案の眼鏡装着用係止具1の係止部20に係止して、眼鏡50に付帯させておくことができる。
以下、本考案に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具1について、さらに実施例を用いて具体的に説明する。

(1−2)実施例
本実施例に係る顔面着用品100の眼鏡装着用係止具1は、上記のように装着部10と係止部20からなる。図2(a)〜(d)に、本実施例の眼鏡装着用係止具1の(a)正面図、(b)側面図、(c)平面図、(d)背面図、を夫々示す。
装着部10は、螺子孔12Uhが穿設された上底部12Uと下底部12Dとが胴部12Cにより連結されたコの字型固定具12(図2(b)参照)と、コの字型固定具12の胴部12Cに取り付けられ、上底部12Uと下底部12Dと平行に上下動可能な可動板可動板12Mとを含む。可動板12Mは、図7(a)のように、その胴部12Cへの取り付け部12Mlが可動板12Mの左右の端部から突出するL字型で、胴部12Cの左右の縁を表裏両面から挟み込んで、上底部12U及び下底部12Dと平行にスライドできるように取り付けられるが、この取り付け部12Mlを連結して可動板12M間に穴部12Mhを設け、この穴部12Mhに胴部12Cを嵌め込んで取り付けてもよい(図7(b)参照)。
また、本実施例の眼鏡装着用係止具1において、係止部20は、コの字型固定具12の上底部12Uに穿設された螺子孔12Uhを貫通して、その先端221を可動板12Mに当接させ、可動板12Mをコの字型固定具12の上底部12U側から下底部12D側へ押圧可能な螺子22である(図2(a)、(b)参照)。
螺子22は、一般的な螺子同様、先端221と後端面222を有し、後端面222は螺子回し用ドライバーの先端と嵌合する溝が穿刻された平面又は曲面であり、ネジ溝の切られた棒状の螺子部220と一体成型されている。後端面222は、図2(a)、(b)、(d)のように、側面視で棒状の螺子部220の直径方向に突出しているのが通常で、後端面222と上底部12U間に挟持する付属紐状体120が外れるのを抑止することができる。
次に、装着部10(コの字型固定具12及び可動板12M)を眼鏡50のテンプル52に固定する方法を説明する。まず、コの字型固定具12の下底部12Dをテンプル52の下端又は上端に当接させると共に、可動板12Mを眼鏡50のテンプル52の上端又は下端に当接させる。そして可動板12Mに当接させた螺子22の先端221を下底部12D側に押し込み、この先端221に当接させた可動板12Mを下底部12D側に押圧し、コの字型固定具12の下底部12Dと可動板12Mとで眼鏡50のテンプル52を挟持して、装着部10(コの字型固定具12及び可動板12M)を眼鏡50のテンプル52に固定することができる。
図3(a)と図3(b)は、夫々、本実施例に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具1をテンプル52に固定した状態の正面図と側面図である。このように、装着部10(コの字型固定具12及び可動板12M)が眼鏡50のテンプル52に固定された状態で、本実施例の眼鏡装着用係止具1は、コの字型固定具12の上底部12Uから螺子22の螺子部220の一部と後端面222が突出しており、この突出部分に顔面着用品100の付属紐状体120を係止することができる。すなわち、螺子22の後端面222と上底部12U間に付属紐状体120を係止して、側面視で螺子部220から突出した後端面222により付属紐状体120が外れるのを防止することができる(図3(a)又は図3(b)参照)。
螺子22の長さは特に限定されないが、コの字型固定具12の上底部12Uと下底部12D間程度以下であることが望ましい。螺子22の長さが短すぎると、コの字型固定具12の上底部12Uからの螺子22の突出部分(螺子部220の一部と後端面222)が不足して付属紐状体120を係止しにくくなり、長すぎると突出部分が帽子や頭皮などに接触して危険である。
また、コの字型固定具12は、この突出部分が眼鏡50の上方に突出するように眼鏡50に装着してもよいが、突出部分が眼鏡50の下方に突出するように固定してもよい。更に、眼鏡50のテンプル52の厚さ方向を、コの字型固定具12の下底部12Dと可動板12Mとにより挟持して用いることも可能である。
本実施例では、コの字型固定具12(装着部10)と螺子22(係止部20)からなる実施例1の眼鏡装着用係止具1(図2又は図3参照)を応用した眼鏡装着用係止具1を提案する。
本実施例に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具1は、図8(a)、(b)に示すように、螺子嵌合穴23hが穿設された上環23U及び下環23Dが、中空巻溝管23Mにより連結された紐状体巻環23を、上記コの字型固定具12に取り付けた螺子22の後端面222に上環23U及び下環23Dの螺子嵌合穴23hを嵌合させる眼鏡装着用係止具1である。紐状体巻環23は、図8(b)のように、上述した螺子22の突出部分を被覆して、コの字型固定具12の上底部12Uに当接する。
このような本実施例の眼鏡装着用係止具1は、螺子22の後端面222に螺子嵌合穴23hが嵌合した上環23U又は下環23Dを回動することにより、螺子22を回動させることが可能である。例えば、螺子嵌合穴23hを、螺子22の後端面222と同形で大きさが同一の六角形などの多角形とし、上環23U(又は下環23D)を回動することにより、螺子22を回動させて、可動板12Mの位置を調整することができる。
図9(a)と図9(b)は、本実施例に係る顔面着用品の紐状体巻環付き眼鏡装着用係止具1の使用態様を表す正面図と側面図である。本実施例の紐状体巻環付き眼鏡装着用係止具1は、図9(a)、(b)又は図10のように、中空巻溝管23Mに顔面着用品100の付属紐状体120を巻き付けて係止可能である。付属紐状体120は、図9(a)、(b)では、中空巻溝管23Mの幅方向に3重に巻き付けられているが、中空巻溝管23Mの幅が狭い場合は、上環23U及び下環23Dの径方向に重ねて巻き付けてもよい。
本実施例に係る顔面着用品100の眼鏡装着用係止具1は、図4(a)に示すように、装着部10が熱収縮性弾性体により構成された熱収縮性管状体14である。この熱収縮性管状体14を成す熱収縮性弾性体は管状であり、眼鏡50のテンプル52を内包して熱収縮され、眼鏡50のテンプル52に固定される。すなわち、テンプル52を管状の熱収縮性弾性体に貫通させた後、これを温めて熱収縮させ、熱収縮性管状体14をテンプル52に固定する。熱収縮性管状体14を構成する熱収縮性弾性体は、熱収縮性のゴムやプラスチックなどであるが、その材料は特に限定されない。
また、本実施例の眼鏡装着用係止具1において、係止部20は、断面視で固定片241と突出片245とこれらを接続する凹部片243とからなる断面視コの字型のクリップ24である。係止部20は、図4(b)のように、固定片241が熱収縮性弾性管状体14を構成する熱収縮性弾性体に予め挿入されて固定される。クリップ24は例えば金属で形成されるが、プラスチックなどで形成してもよく、その材料は特に限定されない。
本実施例の眼鏡装着用係止具1は、クリップ24の断面視コの字型の凹部片243に、顔面着用品100の付属紐状体120を係止することができる(図1参照)。あるいは、付属紐状体120をクリップ24の突出片245に巻き付けて固定してもよい。
本実施例に係る顔面着用品100の眼鏡装着用係止具1は、上記実施例4と同様、装着部10が、眼鏡50のテンプル52を内包して熱収縮され、眼鏡50のテンプル52に固定された熱収縮性弾性体により構成される(図5(a)参照)。
本実施例に係る係止部20は、断面視で固定片251と接続片253と突出片255とこが2つの凹部片252、254により接続された断面視Sの字型のS字状クリップ25である。すなわち、固定片251と接続片253とが凹部片252により接続され、接続片253と突出片255とが凹部片254により接続されて、断面視Sの字型のS字状クリップ25が形成される。そして、実施例3のクリップ24と同様、図5(b)のように、固定片251が熱収縮性弾性管状体を構成する熱収縮性弾性体に予め挿入・固定される。
本実施例5の眼鏡装着用係止具1は、このS字状クリップ25の断面視Sの字型の2つの凹部片252、254に顔面着用品100の付属紐状体120を係止可能であることを特徴とする(図1参照)。

(2)形状保持可能な可撓性接続紐状体
本考案に係る形状保持可能な可撓性接続紐状体30(図6参照)は、一端と他端を有し、可撓性形状保持線32を含んで形成され、付属紐状体120を有しない顔面着用品100の機能部本体110に、または、付属紐状体120に代えて顔面着用品100の機能部本体110に、その一端又は他端を装着可能な紐状体である。この可撓性形状保持線32は、例えばアルミニウム線であり、少なくとも常温において変形自在で、自由な形状を保持することができる。そのため、これを含む可撓性接続紐状体30も変形自在に自由な形状を保持することができる。
本考案の形状保持可能な可撓性接続紐状体30(以下、単に「可撓性接続紐状体30」ともいう)は、アルミニウム線などの単体の可撓性形状保持線32により形成されてもよいし(図6参照)、あるいは、図12(a)のように、可撓性形状保持線32と、可撓性形状保持線32の長手方向に平行に配した形状記憶合金線36と、これら2本の線を被覆する絶縁材38とから形成されてもよい。このように、可撓性接続紐状体30は、可撓性形状保持線32を含んで形成されるので、少なくとも常温において変形自在で、自由な形状を保持することができる。
そして、この可撓性接続紐状体30は、眼鏡装着用係止具1の装着部10又は係止部20にその他端又は一端を装着すると共にその一端又は他端を顔面着用品100に接続して、上記イヤホン付きブルートゥース(登録商標)函体(図6参照)のように付属紐状体120を有しない顔面着用品100であっても、眼鏡50のテンプル52に係止して持ち歩くことができ、顔面着用品100の紛失を防ぐことができる。
(2−1)実施例
(眼鏡装着用曇止めパッド)
本実施例において、顔面着用品100は、図13に示すように、口元に着用したマスク101の鼻元当接部を、マスク101の上から顔面方向に押圧するパッド部材115に、本考案の可撓性接続紐状体30の一端又は他端を接続した眼鏡装着用曇止めパッド105である。すなわち、顔面着用品100として、眼鏡装着用曇止めパッド105のパッド部材115が機能部本体110に相当し、可撓性接続紐状体30が付属紐状体120に相当する。
このような顔面着用品100の眼鏡装着用係止具1は、可撓性接続紐状体30の他端又は一端を、その装着部10又は係止部20に装着することができる。そして、可撓性接続紐状体30を変形することにより、その一端又は他端に接続した眼鏡装着用曇止めパッド105のパッド部材115を、装着したマスク101の鼻元当接部の上から顔面方向に押圧させるよう配置することができる。パッド部材115により、鼻元当接部の上からマスク101を押圧することにより、上昇する吐息が漏れるマスクの鼻元に生じる隙間を塞いで、吐息により発生する眼鏡の曇を抑止することができる。
図13において、眼鏡装着用係止具1の装着部10はコの字型固定具12であり、係止部20は螺子22である。可撓性接続紐状体30の他端又は一端を、螺子22の後端面222と上底部12Uとの間で螺子部220に巻き付けてもよいし、上底部12Uと可動板12Mとの間で螺子部220に巻き付けてもよい。あるいは、可撓性接続紐状体30の他端又は一端の断面方向に設けた孔に、螺子部220を貫通させて、螺子22の後端面222と上底部12Uとの間、又は、上底部12Uと可動板12Mとの間で固定してもよい。
このように、本考案に係る形状保持可能な可撓性接続紐状体30を顔面着用品100の付属紐状体120として代用することにより、付属紐状体120を元来有しないパッド部材115であっても、眼鏡50のテンプル52に係止して持ち歩くことができ、顔面着用品100の紛失を防ぐことができる。
なお、眼鏡装着用係止具1が、熱収縮性管状体14(装着部10)とクリップ24又はS字状クリップ25(係止部20)から構成される場合であっても、本考案の形状保持可能な可撓性接続紐状体30の他端又は一端を、熱収縮性管状体14やクリップ24又はS字状クリップ25に装着して用いることができる(図4(a)、(b)又は図5(a)、(b)参照)。例えば、可撓性接続紐状体30の他端又は一端を、熱収縮性管状体14を成す熱収縮性弾性体に挿入して固定したり、クリップ24又はS字状クリップ25に巻き付けるなどして固定してもよい。このように他端又は一端を眼鏡装着用係止具1に固定した可撓性接続紐状体30を自由に変形し、その一端又は他端に接続したパッド部材115をマスク101の鼻元当接部の上から顔面方向に押圧させて、マスクの鼻元に生じる隙間を塞いで、上昇する吐息により発生する眼鏡の曇を抑えることができる。
(イヤホン付きブルートゥース(登録商標))
図6に示すイヤホン付きブルートゥース(登録商標)104は、ブルートゥース(登録商標)函体114に本考案の形状保持可能な可撓性接続紐状体30が接続されている。図6において、形状保持可能な可撓性接続紐状体30は柔軟性のある金属又は合金を用いるのが好適で、一端をブルートゥース(登録商標)函体114の留孔に貫通させて外れないようにハンダなどで太く加工してブルートゥース(登録商標)函体114に取り付け、平面状に加工した他端に孔を設けている(図6参照)。
このようなイヤホン付きブルートゥース(登録商標)104を顔面着用品100として用いる場合は、耳に着用するイヤホン付きブルートゥース(登録商標)函体114を機能部本体110とし、イヤホン付きブルートゥース(登録商標)函体114に接続された可撓性接続紐状体30を付属紐状体120とすればよい。
図6において、イヤホン付きブルートゥース(登録商標)104は眼鏡50のテンプル52に装着されており、このイヤホン付きブルートゥース(登録商標)104(顔面着用品100)の眼鏡装着用係止具1は、上記実施例1の眼鏡装着用係止具1と同一で、コの字型固定具12と可動板12M(装着部10)及び螺子22(係止部20)から構成される。
上述のように、このブルートゥース(登録商標)104は、市販のブルートゥース(登録商標)函体114に形状保持可能な可撓性接続紐状体30を接続しており、機能部本体110としてのブルートゥース(登録商標)函体114を、形状保持可能な可撓性接続紐状体30を付属紐状体120として、図6のように、眼鏡装着用係止具1のコの字型固定具12に螺子22により係止(固定)している。この形状保持可能な可撓性接続紐状体30は、上記のように、アルミニウムなどの柔軟性のある金属から成り、その一端はブルートゥース(登録商標)函体114に接続され、平面状に加工した他端に孔を設けている。
実施例1で図3(a)と図3(b)を用いて説明したように、コの字型固定具12は、可動板12Mを螺子12により押し込んで、テンプル52を可動板12Mと下底部12Dとで挟持して眼鏡50に装着する。この形状保持可能な可撓性接続紐状体30は、この他端に設けた孔に螺子12を貫通させ、上底部12Uと可動板12M間に挟持して用いることができる(図6参照)。
形状保持可能な可撓性接続紐状体30は、螺子12を軸に回転自在なので、ブルートゥース(登録商標)函体114を回転移動することができる。また、形状保持可能な可撓性接続紐状体30は柔軟に曲げることができるので、ブルートゥース(登録商標)函体114のイヤホンを耳に挿入できるよう位置調整が可能で、しかも形状保持可能である。
従って、ブルートゥース(登録商標)函体114のイヤホンを耳から外しても、本考案の眼鏡装着用係止具1により、その形状保持可能な可撓性接続紐状体30を固定したコの字型固定具12と共にテンプル52に装着して、眼鏡50に付帯させたまま行動できるので、その紛失を防止することができる。
このように、スマートフォンや携帯音楽機器など外部機器からの電磁波(電波)を受信するために付属紐状体120が不要な顔面着用品であっても、形状保持可能な可撓性接続紐状体30のような適切な付属紐状体120を取り付けて、この付属紐状体120を本考案の眼鏡装着用係止具1の係止部20に係止することにより、その紛失を防止することができる。

(2−2)導電線を含む形状保持可能な可撓性接続紐状体とその実施例
本考案に係る導電線を含む形状保持可能な可撓性接続紐状体30は、図12(b)のように、可撓性形状保持線32と非接触に、可撓性形状保持線32の長手方向に平行に配した導電線34と、可撓性形状保持線32と導電線34とを被覆する絶縁材38とを含む。あるいは、図12(c)のように、他の3線と非接触に、これらの長手方向に平行に配した形状記憶合金線36を更に含んで構成してもよい。このような導電線を含む形状保持可能な可撓性接続紐状体30もまた、眼鏡装着用係止具1の装着部10又は係止部20に、その他端又は一端を装着することができる。
可撓性接続紐状体30を構成する導電線34、絶縁材38はそれぞれ公知の銅線、ビニール等で形成されてよい。形状記憶合金線36はNiTi合金のような公知の形状記憶合金を用いることも可能である。可撓性接続紐状体30を使用、運搬する際の略常温では、可撓性形状保持線32は可撓性および形状保持性を持ち、ヘアドライヤーや蒸気等で加熱した際は原状に回復するように、形状記憶合金線36の形状記憶特性を選択することができる。
導電線を含む可撓性接続紐状体30は、上記イヤホンコード123として用いることができる。図14に示すステレオヘッドホンコードは、分岐端とプラグに接続する接続端とを有するプラグコードが分岐端から分岐され、先端にそれぞれ左右のイヤホン本体113、113を接続する左右一対のイヤホンコード123、123と、を有する。
上記イヤホンコード123、123( 以下、まとめて「イヤホンコード123」ともいう)は、図12(b)のように導電線を含む可撓性接続紐状体30から成り、2本の導電線34と、これと非接触に導電線34の長手方向に平行に配した可撓性形状保持線32と、導電線34と可撓性形状保持線32とを被覆する絶縁材38とから構成される導電線を含む可撓性接続紐状体30から成る。あるいは、この導電線を含む可撓性接続紐状体30は、図12(c)のように、形状記憶合金線36を更に含んでもよい。このような導電線を含む形状保持可能な可撓性接続紐状体30は、少なくとも常温において変形自在で、自由な形状を保持することができる。
すなわち、本実施例の導電線を含む可撓性接続紐状体30から成るイヤホンコード123は、導電線34の長手方向に平行に可撓性形状保持線32を内包したので、使用時・運搬時の略常温において変形自在で、かつその変形した形状を保持することができる( 図14中、A、B参照) 。
このような本実施例の導電線を含む可撓性接続紐状体30から成るイヤホンコード123もまた、付属紐状体120として本考案の眼鏡装着用係止具1の係止部に容易に係止することができ、先端に接続した左右のイヤホン本体113、113(機能部本体110)の紛失を防止することができる。
以上、本考案に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具について実施例を用いて説明したが、眼鏡装着用係止具の形態は上記実施例に限定されない。眼鏡装着用係止具を構成する装着部は、眼鏡のテンプルに装着できればよく、係止部は、顔面着用品の付属紐状体を係止できれば、これらの形態は限定されず、これらを構成する形状、材料も特に限定されない。また、可撓性接続紐状体の形態や材料も特に限定されない。
その他、本考案は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
本考案に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具は、耳元や口元、眼部など、顔面の各部に装着する顔面着用品に利用することが出来る。
1:本考案に係る顔面着用品の眼鏡装着用係止具1
10:装着部
12:コの字型固定具
12U:上底部
12Uh:螺子孔
12D:下底部
12C:胴部
12M:可動板
12Ml:取り付け部
12Mh:穴部
14:熱収縮性管状体
20:係止部
22:螺子
220:螺子部
221:(螺子)先端
222:(螺子)後端面
23:紐状体巻環
23U:上環
23M:中空巻溝管
23D:下環
23h:螺子嵌合穴
24:クリップ
241:固定片
243:凹部片
245:突出片
25:S字状クリップ
251:固定片
252:凹部片
253:接続片
254:凹部片
255:突出片
30:形状保持可能な可撓性接続紐状体
32:可撓性形状保持線
34:導電線
36:形状記憶合金線
38:絶縁材
50:眼鏡
52:テンプル
100:顔面着用品
101:マスク
102:アイマスク
103:イヤホン
104:ブルートゥース(登録商標)
105:眼鏡装着用曇止めパッド
110:機能部本体
111:マスク本体
112:眼部当接体
113:イヤホン本体
114:ブルートゥース(登録商標)函体
115:パッド部材
120:付属紐状体
121:輪状紐
122:輪状紐
123:コード

Claims (13)

  1. 機能部本体とこれに取り付けた付属紐状体を有し、顔面に着用する顔面着用品の付属紐状体を眼鏡のテンプルに係止可能な眼鏡装着用の係止具であって、
    前記係止具は、
    前記眼鏡のテンプルに装着する装着部と、
    該装着部に取り付けられ、前記顔面着用品の付属紐状体を係止可能な係止部と、
    を含み、
    前記顔面着用品の付属紐状体を、前記装着部が前記眼鏡のテンプルに装着された前記係止具の係止部に係止して、該顔面着用品の紛失を防止することができる、顔面着用品の眼鏡装着用係止具。
  2. 前記装着部は、
    螺子孔が穿設された上底部と下底部とが胴部により連結されたコの字型固定具と、
    該コの字型固定具の胴部に取り付けられ、該上底部及び下底部と平行に上下動可能な可動板とを含み、
    前記係止部は、先端と後端を有する螺子部の後端に後端面が成型され、
    該螺子部が前記コの字型固定具の上底部に穿設された螺子孔を貫通して、その先端を前記可動板に当接させ、該可動板を該コの字型固定具の上底部側から下底部側へ押圧可能な螺子である、請求項1に記載の顔面着用品の眼鏡装着用係止具であって、
    前記コの字型固定具の下底部が前記眼鏡のテンプルの下端又は上端に当接されると共に、該可動板が該眼鏡のテンプルの上端又は下端に当接され、
    該下底部側に押し込まれた前記螺子の先端により、これに当接した該可動板が該下底部側に押圧され、該コの字型固定具の下底部と該可動板とで該眼鏡のテンプルを挟持して、該コの字型固定具と該可動板とが該眼鏡のテンプルに固定され、
    前記コの字型固定具の上底部から突出した前記螺子の突出部分に前記顔面着用品の付属紐状体を係止可能である、顔面着用品の眼鏡装着用係止具。
  3. 螺子嵌合穴が穿設された上環及び下環が、中空巻溝管により連結された紐状体巻環を、前記コの字型固定具に取り付けた前記螺子の後端面に該上環及び下環の螺子嵌合穴を嵌合させて、前記螺子の突出部分に被覆させる請求項2に記載の顔面着用品の眼鏡装着用係止具であって、
    前記螺子の後端面に前記螺子嵌合穴が嵌合した前記上環又は前記下環を回動することにより、該螺子を回動させることが可能であり、
    前記中空巻溝管に前記顔面着用品の付属紐状体を巻き付けて係止可能である、顔面着用品の眼鏡装着用係止具。
  4. 前記螺子の後端面と前記螺子嵌合穴は大きさが同一の多角形である、
    請求項3に記載の顔面着用品の眼鏡装着用係止具。
  5. 前記装着部が、
    前記眼鏡のテンプルを内包して熱収縮され、該テンプルに固定される、熱収縮性弾性体により構成された熱収縮性管状体であり、
    前記係止部が、
    固定片と突出片とこれらを接続する凹部片とからなる断面視コの字型のクリップであり、
    該固定片が該熱収縮性弾性管状体を構成する熱収縮性弾性体に予め挿入されて固定された請求項1に記載の顔面着用品の眼鏡装着用係止具であって、
    前記クリップの突出片又は凹部片に前記顔面着用品の付属紐状体を係止可能である、顔面着用品の眼鏡装着用係止具。
  6. 前記装着部が、
    前記眼鏡のテンプルを内包して熱収縮され、該テンプルに固定される、熱収縮性弾性体により構成された熱収縮性管状体であり、
    前記係止部が、
    固定片と接続片と突出片とが2つの凹部片により接続された断面視Sの字型のS字状クリップであり、
    該固定片が該熱収縮性弾性管状体を構成する熱収縮性弾性体に予め挿入されて固定された請求項1に記載の顔面着用品の眼鏡装着用係止具であって、
    前記S字状クリップの接続片又は突出片又は2つの凹部片に前記顔面着用品の付属紐状体を係止可能である、顔面着用品の眼鏡装着用係止具。
  7. 顔面着用品は、
    口元を覆うマスク本体を機能部本体とし、
    該マスク本体に取り付けられ、両耳に着用する輪状紐を付属紐状体とするマスクである、
    請求項1に記載の顔面着用品の眼鏡装着用係止具。
  8. 顔面着用品は、
    両目を覆う眼部当接体を機能部本体とし、
    眼部当接体に取り付けられ、両耳に着用する輪状紐を付属紐状体とするアイマスクである、請求項1に記載の顔面着用品の眼鏡装着用係止具。
  9. 顔面着用品は、
    耳に着用するイヤホン本体又はヘッドホン本体を機能部本体とし、
    該イヤホン本体又はヘッドホン本体に取り付けられ、外部機器に接続するコードを付属紐状体とするイヤホン又はヘッドホンである、
    請求項1に記載の顔面着用品の眼鏡装着用係止具。
  10. 一端と他端を有し、可撓性形状保持線を含んで形成され、
    付属紐状体を有しない顔面着用品の機能部本体に、または、付属紐状体に代えて顔面着用品の機能部本体に、該一端又は該他端を装着可能な紐状体であって、
    前記紐状体は、
    請求項1に記載の眼鏡装着用係止具の装着部又は係止部に前記他端又は前記一端を装着可能であり、
    少なくとも常温において変形自在で、自由な形状を保持することができる形状保持可能な可撓性接続紐状体。
  11. 前記形状保持可能な可撓性接続紐状体は、
    前記可撓性形状保持線と非接触に、該可撓性形状保持線の長手方向に平行に配した導電線と、
    前記可撓性形状保持線と前記導電線とを被覆する絶縁材と、
    を含む、請求項10に記載の形状保持可能な可撓性接続紐状体。
  12. 顔面着用品は、そのイヤホンを耳に着用するイヤホン付きブルートゥース(登録商標)函体に、請求項10に記載の形状保持可能な可撓性接続紐状体の一端又は他端を装着したブルートゥース(登録商標)であり、
    前記形状保持可能な可撓性接続紐状体の前記他端又は前記一端を、前記装着部又は係止部に装着可能な、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の顔面着用品の眼鏡装着用係止具。
  13. 顔面着用品は、口元に着用したマスクの鼻元当接部を、該マスクの上から顔面方向に押圧するパッド部材に、請求項10に記載の形状保持可能な可撓性接続紐状体の一端又は他端を装着した眼鏡装着用曇止めパッドであり、
    前記形状保持可能な可撓性接続紐状体の前記他端又は前記一端を、前記装着部又は係止部に装着可能な、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の顔面着用品の眼鏡装着用係止具。
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