JP3229198U - 飲食容器用の電磁波転写器および電磁波発振装置用の取付具 - Google Patents

飲食容器用の電磁波転写器および電磁波発振装置用の取付具 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構造で電磁波を飲食容器に転写し、かつ、短時間で飲食品を熟成させることが可能な飲食容器用の電磁波転写器(電磁波照射器)を提供する。【解決手段】飲食容器用の電磁波転写器は、電磁波を発振する電磁波発振装置2と、飲食容器を着脱自在に取り付け可能な容器取付部32、及び装置取付部31を有する取付具3とを備える。取付具は、電磁波の発振方向が飲食容器の内面C1と交差するように、飲食容器Cに着脱自在に取り付け可能であり、電磁波発振装置は、454THz〜681THzの周波数を有する電磁波を発振し、電磁波は、発振方向を中心軸として指向角が15°〜30°であり、指向角内における強度が7400mcd〜75000mcdである。【選択図】図1

Description

本考案は、飲食容器用の電磁波転写器および電磁波発振装置用の取付具に関する。
超遠赤外線である0.01〜100THzの周波数のテラヘルツ波(以下、「低テラヘルツ波」という)を飲食容器に所定時間、印可(照射)することで、飲食容器にテラヘルツ波が転写されることが知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1によれば、テラヘルツ波が転写された飲食容器にアルコール飲料を注いで提供すれば、アルコール飲料の熟成度が増すとされている。
特開2019−213499号公報
特許文献1の方法では、アルコール飲料を熟成させるのに時間を要する。また、特許文献1の方法では、低テラヘルツ波を発振させる際に、空気またはガス中に、フェムト秒レーザーの二倍波と基本波を同時に集光するなど、大掛かりな装置を必要する。さらに、特許文献1では、アルコール飲料以外を飲食品に対する熟成について、何らの言及もない。
本考案は、このような問題を解決するためになされたもので、その目的は、簡単な構造で電磁波を飲食容器に転写し、かつ、短時間で飲食品を熟成させることが可能な飲食容器用の電磁波転写器(電磁波照射器)を提供することにある。
本考案の別の目的は、電磁波を飲食容器に効率的に転写し得るように、電磁波発振装置(電磁波照射装置)を飲食容器に取り付けることが可能な電磁波発振装置用の取付具を提供することにある。
本考案の一実施形態に係る電磁波転写器は、飲食容器に電磁波を転写することで、前記電磁波の転写後に前記飲食容器を用いて提供される飲食品を改質する、飲食容器用の電磁波転写器であって、前記電磁波転写器は、前記電磁波を発振する電磁波発振源と、前記飲食容器を着脱自在に取り付け可能な容器取付部とを備え、前記容器取付部は、前記電磁波の発振方向が前記飲食容器の内面と交差するように、前記飲食容器に着脱自在に取り付け可能であり、前記電磁波発振源は、454THz〜681THzの周波数を有する電磁波を発振し、前記電磁波は、前記発振方向を中心軸として指向角2θ1/2が15°〜30°であり、前記指向角内における強度が7400mcd〜75000mcdである。
前記電磁波発振源は、LED発振源を備えることが好ましい。
前記電磁波転写器は、前記飲食容器は、前記飲食品の摂取者が把持する略棒状の持ち手部分を有し、前記電磁波転写器は、軸方向に延伸する内部空間を画定する内側壁と、前記内部空間から前記軸方向に垂直な方向である径方向に開口する開口部とを有する、前記軸方向から見て、略C字形状の本体を備えることが好ましい。前記電磁波発振源は、前記内側壁に設けられ、前記容器取付部は、前記開口部および前記内側壁によって構成され、前記内側壁が前記持ち手部分を囲むように、前記本体を前記開口部から前記持ち手部分に挿入することで、前記飲食容器に取り付け可能であることが好ましい。
前記電磁波発振源は、前記発振方向が前記径方向に対して45°〜65°の角度をなすように本体に設けられることが好ましい。
前記電磁波転写器は、長手方向に延びる略棒状の形状を有し、前記電磁波発振源を備える電磁波発振装置と、前記電磁波発振装置を取り付ける装置取付部および前記容器取付部を含み、前記電磁波発振装置を前記飲食容器に取り付けるための取付具とを備えていてもよい。前記電磁波発振装置は、前記電磁波発振源を前記長手方向の一端に備え、前記長手方向の一端で前記装置取付部に取り付けられてもよい。
前記容器取付部は、前記飲食容器に吸着し得ることが好ましい。
前記容器取付部は、前記飲食容器に吸着可能な吸盤を備えることが好ましい。
前記容器取付部は、前記飲食容器に粘着し得ることが好ましい。
前記容器取付部は、前記飲食容器に粘着可能なゲル状部材を備えることが好ましい。
前記取付具は、前記容器取付部の前記飲食容器への取付面に対して略垂直な方向である取付方向と前記発振方向とのなす角度を変更可能であるように、前記容器取付部で前記電磁波発振装置を前記飲食容器に着脱自在に取り付け可能であることが好ましい。
前記取付具は、前記発振方向が前記取付方向と略平行となる第1の姿勢、および、前記発振方向が前記取付方向に対して前記飲食容器が開口する側に向いて傾斜する第2の姿勢のいずれかの姿勢を選択し得るように、前記容器取付部で前記電磁波発振装置を前記飲食容器に着脱自在に取り付け可能であることが好ましい。
前記第2の姿勢は、前記発振方向が前記取付方向に対して45°〜65°の角度をなす姿勢であることが好ましい。
前記電磁波発振装置は、前記電磁波発振源を操作する操作部と、前記操作部の操作に応じて前記電磁波発振源を制御する制御部とをさらに備えることが好ましい。
前記電磁波発振源は、互いに異なる周波数を有する電磁波を発する複数のLED発振源を備えることが好ましい。
前記制御部は、前記操作部の操作に応じて、前記複数のLED発振源が1つずつ交互または順次発振するように、前記電磁波発振源を制御することが好ましい。
前記制御部は、前記複数のLED発振源のうち、発振している1つのLED発振源が電磁波の発振を停止するのと略同時に、他のLED発振源が電磁波を発振するように、前記電磁波発振源を制御することが好ましい。
前記制御部は、前記操作部の操作に応じて、前記複数のLED発振源のそれぞれから発せられる電磁波の発振時間が10秒〜5分となるように、前記電磁波発振源を制御することが好ましい。
本考案の一実施形態に係る取付具は、飲食容器に電磁波を転写することで、前記電磁波の転写後に前記飲食容器を用いて提供される飲食品を改質する、飲食容器用の電磁波発振装置を所定の角度で前記飲食容器に取り付け可能である、電磁波発振装置用の取付具であって、前記取付具は、前記飲食容器に着脱自在に取り付け可能な容器取付部と、前記電磁波発振装置に取り付け可能な装置取付部とを備え、前記取付具に取り付けられる前記電磁波発振装置から発振される前記電磁波の発振方向が前記飲食容器の内面と交差するように、前記容器取付部で前記電磁波発振装置を前記飲食容器に着脱自在に取り付け可能である。
前記取付具は、前記容器取付部の前記飲食容器への取付面に対して略垂直な方向である取付方向と前記発振方向とのなす角度を変更可能であるように、前記容器取付部で前記電磁波発振装置を前記飲食容器に着脱自在に取り付け可能であることが好ましい。
前記取付具は、前記発振方向が前記取付方向と略平行となる第1の姿勢、および、前記発振方向が前記取付方向に対して前記飲食容器が開口する側に向いて傾斜する第2の姿勢のいずれかの姿勢を選択し得るように、前記容器取付部で前記電磁波発振装置を前記飲食容器に着脱自在に取り付け可能であることが好ましい。
前記第2の姿勢は、前記発振方向が前記取付方向に対して45°〜65°の角度をなす姿勢であることが好ましい。
本考案の一実施形態に係る飲食容器用の電磁波転写器によれば、簡単な構造で電磁波を飲食容器に転写することが可能であり、かつ、短時間で飲食品を熟成させることが可能となる。
本考案の一実施形態に係る電磁波発振装置用の取付具によれば、電磁波を飲食容器に効率的に転写し得るように、電磁波発振装置(電磁波照射装置)を飲食容器に取り付けることが可能となる。
本考案の第1の実施形態に係る電磁波転写器を飲食容器に取り付けたときの取付構造を示す斜視図である。 本考案の第1の実施形態に係る電磁波転写器を飲食容器に取り付けたときの取付構造を示す拡大側面図である。 本考案の第1の実施形態に係る電磁波転写器に備わる電磁波発振装置を示す側面断面図である。 本考案の第1の実施形態に係る電磁波転写器に備わる電磁波発振装置を示す正面図である。 本考案の第2の実施形態に係る電磁波転写器を飲食容器に取り付けたときの取付構造を示す拡大側面図である。 本考案の第2の実施形態に係る電磁波転写器を飲食容器に取り付けたときの取付構造を示す斜視図である。 本考案の第3の実施形態に係る電磁波転写器を示す斜視図である。 本考案の第3の実施形態に係る電磁波転写器を示す上面図(軸方向から見た図)である。 図8A中のVIIIB−VIIIB線断面図である。 本考案の第3の実施形態に係る電磁波転写器を飲食容器に取り付けたときの取付構造を示す側面図である。 本考案の第3の実施形態に係る電磁波転写器を飲食容器に取り付けたときの取付構造を示す側面図である。
以下、図面を参照し、本考案の実施形態を詳細に説明する。添付図面において、機能を有する部分には、同一の符号が付されている。なお、以下の実施形態はあくまで例示であり、本考案に係る飲食容器用の電磁波転写器は、以下の実施形態に限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1〜図4は、本考案の第1の実施形態に係る電磁波転写器1を示している。本実施形態に係る電磁波転写器1は、飲食容器Cに電磁波Wを転写することで、電磁波Wの転写後に飲食容器Cを用いて提供される飲食品を改質する飲食容器Cのための電磁波転写器である。つまり、本実施形態に係る電磁波転写器1を用いて飲食容器Cに電磁波Wを転写した後、その飲食容器Cに飲食品を収容した状態で、飲食品が提供される。電磁波転写器1は、後述するように、454THz〜681THzの周波数を有する電磁波Wを発振する。電磁波転写器1は、図3に示されるように、電磁波Wを発振する電磁波発振源21と、飲食容器C(図1参照)へ着脱自在に取り付け可能な容器取付部32と備えている。本実施形態では、図1に示されるように、電磁波転写器1は、電磁波発振装置2と、取付具3とをさらに備えている。本実施形態では、図1に示されるように、電磁波発振源21は、電磁波発振装置2に設けられ、容器取付部32は、取付具3に設けられている。
電磁波発振装置2は、所定の周波数の電磁波Wを発生させるための部品を搭載して保護する。電磁波発振装置2は、図2および図3に示されるように、長手方向LDを有する略棒状の形状を有する。本実施形態では、電磁波発振装置2は、図3に示されるように、内部空間を有する略筒状であり、内部に部品を備える。電磁波発振装置2は、特に限定されないが、本実施形態では、電磁波発振装置2は、剛性を有する材料から構成されている。剛性を有する材料として、ステンレスやアルミニウムなどの金属、または、スーパーエンジニアリングプラスチック(スーパーエンプラ)などの樹脂が挙げられる。電磁波発振装置2は、図2に示されるように、長手方向LDの一端で、取付具3の装置取付部31を取り付けられている。具体的には、電磁波発振装置2は、取付具3に取り付けられる取付対象部20を備え、取付具3に電磁波発振装置2を取り付ける場合、装置取付部31に案内部201が案内されて挿入されることで、取付対象部20を取付具3の装置取付部31に取り付ける。
取付対象部20は、取付具3に取り付けられる部分である。取付対象部20は、図2および図3に示されるように、電磁波発振装置2の長手方向LDの一端に設けられている。本実施形態では、取付対象部20は、図2に示されるように、嵌合により、取付具3に取り付けられる。取付対象部20の形状は、取付相手となる取付具3の装置取付部31の形状に応じて、適宜変更され得るが、本実施形態では、電磁波発振装置2の形状に応じて略円筒形状に形成されている。取付対象部20は、長手方向LDの一端側の先端部に、嵌合の相手となる装置取付部31への嵌合を案内する案内部201を有していてもよい。この場合、電磁波発振装置2が取付具3に取り付けられるときに、案内部201によって装置取付部31に案内されることで、取付対象部20を装置取付部31に容易に取り付けることができる。案内部201の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、案内部201は、電磁波発振装置2において、長手方向LDの一端側に向かって先細りする形状を有している。
電磁波発振装置2は、図3に示されるように、電磁波Wを発振する電磁波発振源21を備えている。本実施形態では、電磁波発振装置2は、電磁波Wを出射させる出射口21aと、電磁波発振源21を操作する操作部22と、電磁波発振源21を制御する制御部23と、電池Bを収容する電池収容部24をさらに備えている。
電磁波発振源21は、所定の周波数の電磁波Wを発振させる装置である。電磁波発振源21は、図3および図4に示されるように、電磁波発振装置2の長手方向LDの一端に設けられている。電磁波発振源21から発振する電磁波Wは、取付具3を介して、飲食容器Cに印可される(図1および図2参照)。電磁波発振源21は、発振させる電磁波Wを電磁波発振装置2から取り出すことができれば、電磁波発振装置2における設置位置は、特に限定されないが、本実施形態では、取付対象部20(より具体的には、取付対象部20の案内部201)に取り囲まれるように、出射口21aの内部に設けられている。電磁波発振源21は、出射口21aを介さずに電磁波発振装置2から露出するように、電磁波発振装置2の長手方向LDの一端から突出して設けられてもよい。電磁波発振源21は、所定の周波数の電磁波Wとして、454THz〜681THzの周波数を有する電磁波Wを発振する(以下、454THz〜681THzの周波数を有する電磁波を「高テラヘルツ波」と呼ぶ)。当該電磁波Wは、電磁波Wの発振方向WDを中心軸として指向角2θ1/2が15°〜30°であり、指向角2θ1/2内における強度(光度)が7400mcd〜75000mcdである。なお、本明細書において、「指向角」は、電磁波発振源21から発せられる電磁波Wの発振方向WD(一般的には、発振方向WDの電磁波W(光線)は、最大強度(最大光度)を示す)に対して、最大強度(最大光度)の半分となる方向がなす角度θ1/2の2倍の角度2θ1/2(発振方向WDに対して、一方側における最大強度(最大光度)の半分となる方向θ1/2と、他方側における最大強度(最大光度)の半分となる方向θ1/2とのなす角)を指す。このような周波数を有する電磁波Wを得るために、電磁波発振源21は、LED発振源を備えることが好ましい。電磁波Wの発振方向WDは、発振させる電磁波Wを電磁波発振装置2から取り出すことができれば、特に限定されないが、本実施形態では、電磁波発振装置2の長手方向LDの一方向と略一致する。
電磁波発振源21は、複数の電磁波発振源を備えていてもよいが、本実施形態では、電磁波発振源21は、1つの電磁波発生源を備えている。電磁波発生源21は、具体的には、LED発振源(第1のLED発振源)である。LED発振源の種類および大きさは、収容される電磁波発振装置2の大きさなどに応じて適宜変更されるが、本実施形態で用いられるLED発振源は、砲弾型LEDであり、砲弾形状の直径は、3mm〜5mmである。LED発振源が発振する電磁波Wは、上述の周波数、強度(光度)、および指向角を有すれば、特に限定されない。本実施形態では、LED発振源から発振される電磁波Wは、たとえば、624THz〜681THzの周波数を有し、指向角2θ1/2である15°〜30°内において7400mcd〜20000mcdの強度(光度)を有する(以下、単に「第1の電磁波」とする)か、また、454THz〜491THzの周波数を有し、指向角2θ1/2である15°〜30°内において15000mcd〜75000mcdの強度(光度)を有する(以下、単に「第2の電磁波」とする)か、または、499THz〜545THzの周波数を有し、指向角2θ1/2である15°〜30°内において15000mcd〜50000mcdの強度(光度)を有する(以下、単に「第3の電磁波」とする)か、または、555THz〜593THzの周波数を有し、指向角2θ1/2である15°〜30°内において17000mcd〜45000mcdの強度(光度)を有する(以下、単に「第4の電磁波」とする)。
電磁波発振源21が、第1の電磁波を発振する場合、電磁波発振源21として、波長が440nm〜480nmである青色光を発する砲弾型LEDを用いることができる。電磁波発振源21が、第2の電磁波を発振する場合、電磁波発振源21として、波長が610nm〜660nmである赤色光を発する砲弾型LEDを用いることができる。電磁波発振源21が、第3の電磁波を発振する場合、電磁波発振源21として、波長が550nm〜600nmである黄色光を発する砲弾型LEDを用いることができる。電磁波発振源21が、第4の電磁波を発振する場合、電磁波発振源21として、波長が505nm〜540nmである緑色光を発する砲弾型LEDを用いることができる。
電磁波発振源21が複数の電磁波発振源を備える場合、複数が互いに同じ周波数の電磁波を発振してもよく、複数が互いに異なる周波数の電磁波を発振してもよい。電磁波発振源21は、たとえば、第1〜第4の周波数のうち1つの電磁波(たとえば第1の電磁波)を発振する第1の電磁波発生源と、第1〜第4の周波数のうち他の1つの電磁波(たとえば第2の電磁波)を発振する第2の電磁波発生源とを備えてもよい。電磁波発振源21は、たとえば、第1〜第4の周波数のうち1つの電磁波(たとえば第1の電磁波)を発振する第1の電磁波発生源と、第1〜第4の周波数のうち他の1つの電磁波(たとえば第2の電磁波)を発振する第2の電磁波発生源と、第1〜第4の周波数のうち他の1つの電磁波(たとえば第2の電磁波)を発振する第3の電磁波発生源とを備えてもよい。電磁波発振源21は、たとえば、第1の電磁波を発振する第1の電磁波発生源と、第2の電磁波を発振する第2の電磁波発生源と、第3の電磁波を発振する第3の電磁波発生源と、第4の電磁波を発振する第4の電磁波発生源とを備えてもよい。
出射口21aは、電磁波発振源21から発振する電磁波Wを出射させる開口である。出射口21aは、図3および図4に示されるように、電磁波発振源21から発振する電磁波Wを電磁波発振装置2から取り出すために、電磁波発振源21と隣接するように、電磁波発振装置2の長手方向LDの一端に設けられている。これにより、電磁波Wが、電磁波発振装置2の長手方向LDの一端から効率的に出射される。ここで、本明細書において、開口は、電磁波Wが透過可能な開口を指す。つまり、出射口21aは、電磁波Wが透過可能であれば、物理的に開口しているかどうかを問わない。したがって、電磁波Wが光である場合、出射口21aは、たとえば透明ガラスまたは透明樹脂などの光透過性材料から構成することもできる。出射口21aは、電磁波発振装置2において、電磁波Wを印加(照射)すべき飲食容器C(図1および図2参照)と向き合う位置に設けられている。出射口21aの形状および大きさは、電磁波発振源21から発振した電磁波Wを出射口21aから取り出すことができれば、特に限定されないが、本実施形態では、出射口21aは、電磁波Wの発振方向WD(本実施形態では、電磁波発振装置2の長手方向LDの一方向と略一致する)から見た平面視で、略正方形の開口として設けられ、略正方形の一辺は、たとえば4mm〜6mmである。
取付具3は、電磁波発振装置2を飲食容器Cに取り付けるための治具である。取付具3は、図2に示されるように、典型的には、飲食容器Cに取り付けられたときに、電磁波発振装置2と飲食容器Cとの間に位置する。取付具3は、454THz〜681THzの周波数を有する電磁波Wを透過可能に構成されている。本実施形態では、取付具3は、透明な樹脂材料によって構成されている。取付具3は、電磁波発振装置2の長手方向LDの一端で、電磁波発振装置2が取り付けられることで、電磁波発振装置2と結合している。本実施形態では、取付具3は、電磁波発振装置2を長手方向LDに相対的に移動させることで、電磁波発振装置2を長手方向LDの一端で着脱自在に取り付け可能である。取付具3はまた、電磁波Wの発振方向WDが飲食容器Cの内面C1と交差するように、飲食容器Cを着脱自在に取り付け可能である。取付具3は、取付方向ADから飲食容器Cに着脱自在に取り付け可能である。ここで、取付方向ADは、取付具3を飲食容器Cに取り付ける方向であり、取付具3の飲食容器Cへの取付面AF1に対して略垂直な方向である。本実施形態では、取付具3は、図1に示されるように、取付方向ADと電磁波Wの発振方向WDとのなす角度Φを変更可能であるように、電磁波発振装置2を飲食容器Cに着脱自在に取り付け可能である。より具体的には、取付具3は、電磁波Wの発振方向WDが取付方向ADと略平行となる第1の姿勢(図2において一点鎖線で示される電磁波発振装置2を参照)、および、電磁波Wの発振方向WDが取付方向ADに対して飲食容器Cが開口する側に向いて傾斜する第2の姿勢(図2において実線で示される電磁波発振装置2を参照)のいずれかの姿勢を選択し得るように、電磁波発振装置2を飲食容器Cに着脱自在に取り付け可能である。ここで、第2の姿勢は、電磁波Wの発振方向WDが取付方向ADに対して45°〜65°の角度(図1の角度Φ参照)をなす姿勢であることが好ましい。つまり、本実施形態では、電磁波発振装置2の取付具3への取付姿勢は、2種類の姿勢から選択される。このような飲食容器Cおよび電磁波発振装置2の両方に対する取り付けを行うために、取付具3は、電磁波発振装置2を取り付ける装置取付部31と、飲食容器Cを着脱自在に取り付け可能な容器取付部32とを備えている。
装置取付部31は、取付具3において、電磁波発振装置2が取り付けられる部位である。本実施形態では、装置取付部31は、嵌合により、電磁波発振装置2の取付対象部20に取り付けられる。装置取付部31は、たとえば、塩化ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合樹脂などの合成樹脂材料や、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムなどのゴム材料などによって構成され、透明で弾性を有している。しかしながら、装置取付部31は、たとえば、ガラスなどによって構成されてもよく、透明で剛性を有していてもよい。装置取付部31は、電磁波発振装置2との取付箇所を1つだけ有していても、複数有していてもよい。本実施形態では、装置取付部31は、第1の姿勢(電磁波Wの発振方向WDが取付方向ADと略平行である姿勢(図2において一点鎖線で示される電磁波発振装置2を参照))で電磁波発振装置2を取り付けるための第1の装置取付部311と、第2の姿勢(電磁波Wの発振方向WDが取付方向ADに対して45°〜65°の角度をなす姿勢(図2において実線で示される電磁波発振装置2を参照))で電磁波発振装置2を取り付けるための第2の装置取付部312とを備えており、電磁波発振装置2は、第1の装置取付部311および第2の装置取付部312のいずれかに取り付けられている。第1の装置取付部311は、具体的には、取付具3において、取付方向ADに平行に延びる直線状の有底孔を囲む内側面311aであり、第1の装置取付部311の内側面311aが電磁波発振装置2の取付対象部20の側面2aと嵌合することで、取付対象部20が取付具3に取り付けられる。本実施形態のように、電磁波発振装置2の長手方向LDが電磁波Wの発振方向WDと略一致する場合に、電磁波発振装置2が第1の装置取付部311に取り付けられると、電磁波Wは、取付具3を飲食容器Cに取り付けた位置から、高さを変えることなく飲食容器Cを水平に横切るように、飲食容器Cに印可される。そのため、第1の装置取付部311は、電磁波Wの転写対象である飲食容器Cの高さが比較的低い場合に用いられる。第2の装置取付部312は、具体的には、取付具3において、取付方向ADに対して45°〜65°の角度で延びる直線状の有底孔を囲む内側面312aであり、第2の装置取付部312の内側面312aが電磁波発振装置2の取付対象部20の側面2aと嵌合することで、取付対象部20が取付具3に取り付けられる。本実施形態のように、電磁波発振装置2の長手方向LDが電磁波Wの発振方向WDと略一致する場合に、電磁波発振装置2が第2の装置取付部312に取り付けられると、電磁波Wは、取付具3を飲食容器Cに取り付けた位置から飲食容器Cの開口する側に向いて斜めに横切るように、飲食容器Cに印可される。そのため、第2の装置取付部312は、電磁波Wの転写対象である飲食容器Cの高さが比較的高い場合に用いられる。
容器取付部32は、取付具3において、飲食容器Cが着脱自在に取り付けられ得る部位である。容器取付部32は、装置取付部31と反対側に、飲食容器Cを着脱自在に取り付け可能な取付面AF1を有している。取付具3は、取付面AF1で飲食容器Cに取り付けられる。容器取付部32は、飲食容器Cに着脱自在に取り付け可能であれば、特に限定されない。本実施形態では、容器取付部32は、飲食容器Cに固着し、より具体的には、飲食容器Cに吸着する。容器取付部32は、具体的には、飲食容器Cに吸着可能な吸盤により構成され、取付面AF1は、吸盤の吸着面により構成されている。吸盤として、皿形状を有する、公知の吸盤を用いることができる。本実施形態では、容器取付部32は、吸盤を1つ備えるが、容器取付部32は、吸盤を複数備えていてもよい。本実施形態では、容器取付部32は、たとえば、塩化ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合樹脂などの合成樹脂材料や、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムなどのゴム材料などによって構成され、透明で弾性を有している。容器取付部32は、装置取付部31と一体的に形成されてもよく、別体で形成されてもよい。容器取付部32は、装置取付部31と隣接していてもよく、離間していてもよい。容器取付部32は、電磁波発振装置2を飲食容器Cに固着した状態で保持し得る固着力を有するように、取付具3に設けられていることが好ましい。このような固着力を得るために、たとえば、取付面AF1は、取付方向ADから見て、取付具3の残余の部分より大きな面積を有するように設けられている。
操作部22は、ユーザが電磁波発振源21を操作する部分である。操作部22として、押圧毎に電磁波発振源21の動作を切り替える押圧切り替え式ボタンなど、様々な操作手段を採用することができる。本実施形態では、操作部22は、省スペース化の観点から、長手方向LDにスライドさせることで、電磁波発振源21の動作を切り替えるスライド切り替え式スイッチ221を備えている。操作部22の設置箇所は、電磁波発振装置2において、ユーザが操作可能な箇所であれば、特に限定されないが、本実施形態では、操作部22は、略棒形状を有する電磁波発振装置2の側面2aに設けられている。たとえば、スイッチ221が長手方向LDの一方向側にある状態では、電磁波発振源21は、オン状態となり、電磁波Wを発振し、スイッチ221が長手方向LDの他方向側にある状態では、電磁波発振源21は、オフ状態となり、電磁波Wの発振を停止する。電磁波発振源21が複数の電磁波発振源を備える場合には、複数の電磁波発振源からの様々な発振の組合せを選択することができるように、操作部22として、押圧切り替え式ボタンを採用することが好ましい。このようにすれば、操作部22の押圧毎に、複数の電磁波発振源21の発振の組合せ(以下、「発振モード」という)を異なるように設定することができる。この場合、たとえば、電磁波発振源21がオン状態となった後に、さらに操作部22を押圧すると、電磁波Wの発振モードが別の発振モードへと切り替わるように設定することができる。操作部22は、複数の操作手段を備えていてもよい。たとえば、操作部22は、上述のような押圧切り替え式ボタンとは別に、電磁波発振源21のオン/オフを切り替える動作オン/オフ手段(たとえば、ボタンやスイッチなど)を備えていてもよい。たとえば、操作部22は、上述のような押圧切り替え式ボタンとは別に、電磁波Wの発振時間を切り替える発振時間切り替え手段(たとえば、ボタンやスイッチなど)を備えていてもよい。
制御部23は、操作部22の操作に応じて、電磁波発振源21を制御する部分である。制御部23は、図3に示されるように、たとえば、電磁波発振装置2の内部で、電磁波発振源21と電池収容部24との間に配置されている。制御部23は、具体的には、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read−Only Memory)を備える。制御部23は、たとえば、ROMに格納されている制御プログラムを実行することができるように構成されている。制御プログラムは、操作部22の操作に応じて、電磁波発振源21を動作させるように記述されている。本実施形態では、制御部23は、電磁波発振源21をオン状態にすると(操作部22のスイッチ221を長手方向LDの一方向にスライドさせると)、454THz〜681THzの周波数を有し、発振方向WDを中心軸として指向角2θ1/2が15°〜30°である電磁波Wが、指向角2θ1/2内において、7400mcd〜75000mcdの強度(光度)となるように、電磁波発振源21を制御する。
制御部23は、電磁波発振源21が複数のLED発振源から構成されている場合、操作部22の操作に応じて、複数のLED発振源の強度(光度)および/または発振時間を制御することで、飲食容器C(図1および図2参照)への電磁波Wの発振モードを制御してもよい。制御部23は、たとえば、操作部22の操作に応じて、複数のLED発振源が1つずつ交互または順次発振するように、電磁波発振源21を制御してもよい。たとえば、制御部23は、電磁波発振源21がn個のLED発振源から構成され(たとえば、上述のように、第1〜第4のLED発振源を含む場合)、操作部22として押圧切り替え式ボタンを採用する場合、n個のうちのm個(2≦m≦n)のLED発振源が1つずつ交互または順次発振するように、電磁波発振源21を制御してもよい。電磁波発振源21が第1および第2のLED発振源を備える場合、制御部23は、たとえば、操作部22を1回押圧して電磁波発振源21がオン状態となると、第1のLED発振源および第2のLED発振源が1つずつ交互に発振する発振モードが起動し、操作部22をさらに1回押圧すると、電磁波発振源21がオフ状態となるように、電磁波発振源21を制御することができる。電磁波発振源21が第1〜第3のLED発振源を備える場合、制御部23は、たとえば、操作部22を1回目の押圧により、第1および第2のLED発振源が電磁波を発振する第1の発振モードを起動し、2回目の押圧により、第2および第3のLED発振源が電磁波を発振する発振モードに切り替わり、3回目の押圧により、第3および第1のLED発振源が電磁波を発振する発振モードに切り替わり、4回目の押圧により、第1〜第3のLED発振源が電磁波を発振する発振モードに切り替わり、5回目の押圧により、電磁波発振源21がオフ状態となるように、電磁波発振源21を制御することができる。電磁波発振源21が第1〜第4のLED発振源を備える場合、制御部23は、たとえば、操作部22を1回目の押圧により、第1および第2のLED発振源が電磁波を発振する発振モードを起動し、2回目の押圧により、第2および第3のLED発振源が電磁波を発振する発振モードに切り替わり、3回目の押圧により、第3および第4のLED発振源が電磁波を発振する発振モードに切り替わり、4回目の押圧により、第4および第1のLED発振源が電磁波を発振する発振モードに切り替わり、5回目の押圧により、第1〜第3のLED発振源が電磁波を発振する発振モードに切り替わり、6回目の押圧で、第2〜第4のLED発振源が電磁波を発振する発振モードに切り替わり、7回目の押圧で、電磁波発振源21がオフ状態となるように、電磁波発振源21を制御することができる。
制御部23は、操作部22の操作に応じて、複数のLED発振源が互いに同じ発振時間(たとえば、10秒)で切り替わって発振するように、電磁波発振源21を制御してもよい。制御部23は、複数のLED発振源の発振の切り替わりにおいて、その前後で発振される電磁波Wを混合させないように、電磁波発振源21を制御してもよい。この場合、制御部23は、たとえば、操作部22の操作に応じて(たとえば、上述の押圧切り替え式ボタンの押圧毎に)、複数のLED発振源のうち、発振している1つのLED発振源が発振を停止するのと略同時に、他のLED発振源が発振するように、電磁波発振源21を制御する。このようにすれば、電磁波転写器1の消費電力が抑制される。しかしながら、制御部23は、複数のLED発振源の発振の切り替わりにおいて、その前後で発振される電磁波Wを混合させるように、電磁波発振源21を制御してもよい。この場合、制御部23は、たとえば、操作部22の操作に応じて(たとえば、押圧切り替え式ボタンの押圧毎に)、複数のLED発振源のうち、発振している1つのLED発振源が発振を停止する前に、他のLED発振源が発振するように、電磁波発振源21を制御する。このようにすれば、発振する電磁波Wは、混色光をなすことで、意匠性が増す。制御部23は、操作部22の操作に応じて、複数のLED発振源の発振時間が任意に設定可能であるように、電磁波発振源21を制御してもよい。この場合、制御部23は、上述したような発振時間切り替え手段の操作に応じて、複数のLED発振源の発振時間を切り替えるように、電磁波発振源21を制御する。制御部23は、たとえば、操作部22の操作に応じて(たとえば、上述の押圧切り替え式ボタンの押圧毎に)、複数のLED発振源のそれぞれから発せられる電磁波Wの発振時間が10秒〜5分となるように、電磁波発振源21を制御してもよい。
電池収容部24は、電磁波転写器1の電源となる電池Bを収容する部分である。電池収容部24に収容される種類および数は、特に限定されないが、本実施形態では、図3に示されるように、電池収容部24は、電池Bとして、ボタン電池(たとえば、LR41)を3個収容するように構成されている。電池収容部24は、屋内外を問わず、自由に電磁波転写器1を用いることができるように電磁波発振装置2に設けられているが、屋内のみで用いる場合などには、電池収容部24に代えて、商用のAC(交流)電源と電気的に接続される外部接続端子が電磁波発振装置2に設けられていてもよい。また、電池収容部24および外部接続端子の両方が電磁波発振装置2に設けられていてもよい。
本実施形態に係る電磁波転写器1が電磁波Wを転写する対象とする飲食容器Cは、飲食物を収容して摂取者に提供される、一般的に知られる飲食容器Cである。飲食容器Cは、図1に示されるように、飲食品を提供する際に飲食品と接する内面C1(飲食物を収容する側の面)と、内面C1と反対面である外面C2を有する。電磁波Wの転写は、たとえば、一般的な食品を提供するための平皿、サラダを提供するための椀形状のサラダボールなどの比較的大きなサイズの深皿、一般的な飲料品を提供するためのコップまたはグラス、一般的な飲料品を小分けにするためのボトル、ビールを提供するためのビールジョッキ、ワインを提供するためのワイングラス、日本酒を提供するための徳利やお猪口など、特に限定されず、様々な飲食容器Cに対して行うことができる。図1の例では、飲食容器Cとして、飲料品を小分けにするための、飲料品の収容容量が比較的大きいピッチャーを電磁波Wの転写対象としている。本実施形態に係る電磁波転写器1は、飲食容器Cの様々な箇所に取り付けることができる。たとえば、本実施形態に係る電磁波転写器1では、飲食容器Cをテーブルなどの水平面Sに載置したときに、電磁波転写器1を飲食容器Cの外面C2に取り付けることができる。飲食容器Cに対する様々な取付箇所の中でも、飲食容器Cの内面C1との距離が近い外面C2に電磁波転写器1を取り付けることが最も好ましく、この場合には、転写された電磁波Wを効率よく飲食品に伝えることができる。飲食容器Cの材料は、飲食容器Cを提供するのに適する材料であれば、特に限定されないが、たとえば、ガラス、金属、陶磁器、木材、樹脂、および紙から選択される材料から構成される。
飲食容器Cには、飲料品(特に、ワイン)が注がれる開口(一般的に「リム」と呼ばれる)を有し、飲料品を収容する収容部分(一般的に「ボウル」と呼ばれる)と、テーブルなどの載置台に載置するための載置部分(一般的に「プレート」と呼ばれる)と、収容部分と載置部分との間に設けられる、飲料品の摂取者がワイングラスを持つための持ち手部分(ワイングラスの脚部であり、一般的に「ステム」と呼ばれる)と、などから構成されるワイングラスなどのステムグラス(図9Aおよび図9Bの飲食容器C10参照)が含まれる。ステムグラスに電磁波Wを印加(照射)する場合、載置部分の裏面(載置台への載置面)から収容部分に電磁波Wを印加(照射)すると、載置部分と収容部分との間に存在する持ち手部分により、電磁波Wを最も印加(照射)すべき収容部分と電磁波転写器1との距離が遠くなる。そのため、ステムグラスの場合、ステムグラスの外面のなかでも、収容部分の外面に電磁波転写器1を取り付けることが好ましい。
本実施形態に係る電磁波転写器1を用いることで、以下のように飲食品を改質することができる。本実施形態に係る電磁波転写器1を用いた飲食品の改質方法は、飲食容器Cに対して電磁波Wを転写する第1のステップと、飲食容器Cを用いて飲食品を提供する第2のステップとを含んでいる。ここで、本改質方法では、第1のステップの後に第2のステップを行う。すなわち、本改質方法では、飲食品が電磁波W(光線)を吸収する際の熱の発生(雑味の発生)を排除する為、飲食品には直接電磁波Wを印加(照射)しない。本改質方法では、飲食品を提供するための飲食容器Cに所定時間、電磁波Wを印加(照射)することで、飲食容器Cに電磁波Wを転写し、電磁波Wの印加(照射)を停止した後、電磁波Wが転写された飲食容器Cを用いて飲食品を提供する。以下に、本実施形態に係る電磁波転写器1を用いた飲食品の改質方法をより詳細に説明するが、以下の説明は、あくまで例示であり、その改質方法は、以下の説明に限定されない。
まず、第1のステップにおいて、上述の電磁波転写器1を用いて、飲食容器Cに対して電磁波Wを転写する。上述されるように、電磁波転写器1は、454THz〜681THzの周波数を有する電磁波Wを発振し、その電磁波Wは、発振方向WDを中心軸として指向角2θ1/2が15°〜30°であり、指向角内における強度が7400mcd〜75000mcdである。電磁波Wの飲食容器Cへの転写は、電磁波転写器1から発振する電磁波Wを飲食容器Cに所定時間、印可(照射)することで行われる。飲食容器Cへの電磁波Wの転写箇所は、飲食容器Cの内面C1はもちろん、飲食容器Cの外面C2であっても、飲食品の熟成、アルコール摂取者の代謝能や飲食品の抗酸化能の向上の効果が得られることが確認されている。飲食容器Cの内面C1であるか外面C2であるかを問わず、飲食品が接することが予定される部分に向けて電磁波Wを転写することが好ましく、衛生面の観点から、飲食容器Cの外面C2に電磁波Wを転写することがより好ましい。電磁波Wを転写する飲食容器Cは、特に限定されないが、たとえば、上述したように、ガラス、金属、陶磁器、木材、樹脂、および紙から選択される材料から構成される。電磁波Wの合計印加時間(合計照射時間)は、特に限定されないが、たとえば1分〜10分である。ここで、本明細書において、合計印加時間(合計照射時間)は、飲食容器Cに電磁波Wを印加(照射)する期間の合計時間である。たとえば、第1の期間において飲食容器Cに電磁波Wを印加(照射)し、その後に一旦電磁波Wの印加(照射)を停止し、第2の期間において飲食容器Cに電磁波Wを再度印加(照射)した場合、合計印加時間(合計照射時間)は、第1の期間と第2の期間との合計時間である。電磁波Wの合計印加時間(合計照射時間)は、電磁波Wの印加(照射)を短時間で行うために、電磁波Wの連続印加時間(連続照射時間)であることが好ましい。ここで、本明細書において、連続印加時間(連続照射時間)は、飲食容器Cに連続的に電磁波Wを印加(照射)する時間である。上述の例で言えば、連続印加時間(連続照射時間)は、第1の期間および第2の期間のうちのいずれかの時間である。飲食容器Cの材質によって電磁波Wの合計印加時間(合計照射時間)を変更してもよい。飲食容器Cがガラスから構成される場合、たとえば合計印加時間(合計照射時間)が1分〜3分となるように、電磁波Wを飲食容器Cに印加(照射)することで電磁波Wを転写することが好ましい。飲食容器Cが金属、陶磁器、木材、樹脂、または紙から構成される場合、たとえば合計印加時間(合計照射時間)が5分〜8分となるように、電磁波Wを飲食容器Cに印加(照射)することで電磁波Wを転写することが好ましい。
その後、第2のステップにおいて、飲食容器Cを用いて飲食品を提供する。本改質方法の改質対象となる飲食品は、特に限定されず、固定物であっても液体物であってもよい。本考案者らは、本改質方法において、特に好ましい飲食品を実験した結果、抗酸化物質を多く含有する飲食品の場合には、特に味覚がまろやかになり、アルコール摂取者の代謝能や飲食品の抗酸化能が向上することを確認している。ここで、本明細書において、抗酸化物質は、体内における活性酸素による酸化を抑制する物質を指す。電磁波Wの転写対象となる飲食品に含まれる抗酸化物質は、特に限定されないが、飲食品の摂取者の健康面から、植物由来の抗酸化性物質であることが好ましい。植物由来の抗酸化性物質として、たとえばアスコルビン酸(ビタミンC)、ポリフェノールなどが挙げられる。ポリフェノールとしては、ワインなどに含有されるアントシアニン、日本酒などに含有されるフェルラ酸、米糠などに含まれるγ−オリザノール、緑茶などに含有されるカテキン、大豆などに含有されるイソフラボン、玉葱などに含まれるケルセチン、チョコレートなどに含有されるエピカテキンが挙げられる。
改質対象となる飲食品の抗酸化物質の含有量は、特に限定されないが、100g当たり10mg以上の抗酸化物質を含有することが好ましい。飲食品に含有される抗酸化物質の含有量は、飲食品を構成する成分の濃度によっても異なるが、たとえば以下のとおりである。
赤ワイン:100g当たり約300mg
コーヒー:100g当たり約200mg
緑茶:100g当たり約100mg
紅茶:100g当たり約100mg
トマトジュース:100g当たり約70mg
ココア:100g当たり約60mg
白ワイン:100g当たり約50mg
ウーロン茶:100g当たり約40mg
豆乳:100g当たり約40mg
第1のステップと第2のステップとの間の時間間隔、すなわち、飲食容器Cに対して電磁波Wを転写してから、飲食容器Cに飲食品を収容するまでの時間間隔は、飲食品に直接電磁波Wが印加(照射)されなければ、特に限定されないが、たとえば1分〜1か月である。
以上のように構成される本考案の第1の実施形態に係る電磁波転写器1によれば、454THz〜491THzの周波数の電磁波Wを印加(照射)することができるように構成されている。つまり、本実施形態に係る電磁波転写器1を用いれば、454THz〜491THzの周波数を有する高テラヘルツ波(テラヘルツ(THz)の周波数単位の電磁波のなかでも、高い周波数である電磁波)を飲食容器Cに所定時間、印加(照射)し、その後、高テラヘルツ波の印加(照射)により得られた高テラヘルツ波の転写体である飲食容器Cを用いて飲食品を提供することができる。本考案者らは、高テラヘルツ波である電磁波Wが、発振方向を中心軸として指向角2θ1/2が15°〜30°であり、指向角内における強度が7400mcd〜75000mcdであれば、その転写体を用いて提供される飲食品が熟成するとともに、飲食品の抗酸化能が向上する効果が大きいことを見出した。さらに、本考案者らは、高テラヘルツ波の転写体を用いることで、飲食品の摂取者の代謝能が向上することを見出した。従来から提案されている手法として、0.01〜100THzの周波数を有する超遠赤外線(テラヘルツ(THz)の周波数単位の電磁波のなかでも、低い周波数である電磁波。以下、0.01〜100THzの周波数を有する電磁波Wを「低テラヘルツ波」と呼ぶ)を転写することにより得られる、低テラヘルツ波の転写体である飲料容器を用いてアルコール飲料を提供する手法(たとえば特許文献1など)がある。この手法によれば、飲料容器は、印加(照射)された低テラヘルツ波に共鳴して低テラヘルツ波の放射体となることで、飲料容器に収容されるアルコール飲料が熟成することが報告されている。本考案者らは、本実施形態に係る電磁波転写器1を用いて飲食品を熟成させた場合、上述の従来の手法よりも数段短い時間でも、飲食品の熟成の度合いや機能性(抗酸化能など)の向上の効果が大きいことを見出した。この効果は、抗酸化物質を多く含有する飲食品でより顕著であった。さらに、従来の手法では、低テラヘルツ波を発振させる際に、空気またはガス中に、フェムト秒レーザーの二倍波と基本波を同時に集光するなど、大掛かりな装置を必要としていた。これに対して、本実施形態に係る電磁波転写器1では、低テラヘルツ波ではなく、高テラヘルツ波を転写するので、たとえば市販されているLED発振源を用いることで、大掛かりな装置を必要とせずに簡単な構造で、電磁波Wを飲食容器Cに転写することができる。また、市販されているLED発振源は、小型であり、また安価で入手可能であるので、これを用いた電磁波転写器1も、小型で安価に作成することができる。
本実施形態に係る電磁波転写器1は、飲食容器Cに着脱自在に取り付け可能である取付具3を備えているため、電磁波Wを印可する際に、電磁波転写器1が飲食容器Cから離脱するおそれがない。また、本実施形態によれば、電磁波Wを転写することが必要な飲食容器Cの箇所に、取付具3により電磁波転写器1を取り付けることができる。そのため、飲食容器Cへの電磁波Wの転写を効率的に行うことができる。さらに、本実施形態によれば、装置取付部31が複数設けられており、取付方向ADと発振方向WDとのなす角度Φを変更することができる。これにより、飲食容器Cの種類に応じて、好ましい取付姿勢で電磁波発振装置2を取付具3に取り付けることができる。
低テラヘルツ波を転写する手法では、低テラヘルツ波(超遠赤外線)を視認できないため、電磁波Wが印加(照射)されているか否かを視覚的に確認し難い。これに対して、本実施形態では、高テラヘルツ波(視認可能な電磁波)である電磁波Wを印加(照射)するので、電磁波Wを印加(照射)しているか否かを視覚的に簡単に確認することができる。これにより、電磁波Wを転写し損なうといった人為的ミスが抑制される。
(第2の実施形態)
本考案に係る電磁波転写器において、取付具の電磁波発振装置への取り付けは、嵌合による取り付けに限定されない。本考案の第2の実施形態に係る電磁波転写器では、取付具は、電磁波発振装置は、挟持により取付具に取り付けられる。本考案に係る電磁波転写器において、容器取付部の飲食容器への取り付けは、吸着に限定されない。本考案の第2の実施形態に係る電磁波転写器では、容器取付部は、粘着により飲食容器を着脱自在に取り付け可能となっている。本考案の第2の実施形態に係る電磁波転写器に用いられる電磁波発振装置は、第1の実施形態に係る電磁波転写器1に用いられた電磁波発振装置2と同じである。以下の説明では、第1の実施形態に係る電磁波転写器と異なる部分についてのみ説明する。なお、以下の実施形態はあくまで一例であり、本考案に係る飲食容器用の電磁波転写器は、以下の実施形態に限定されるものではない。
図5および図6は、本考案の第2の実施形態に係る電磁波転写器10を飲食容器Cに取り付けたときの取付構造を示している。本実施形態において、取付具30の装置取付部33は、電磁波発振装置2と嵌合するではなく、電磁波発振装置2を挟持する。具体的には、装置取付部33は、装置取付部33の弾性力により電磁波発振装置2を挟持する。本実施形態では、装置取付部33は、取付方向ADに対して略垂直な方向で互いに対向する一対の内側壁33aを有しており、電磁波発振装置2の取付具30への取り付けに際して、電磁波発振装置2は、一対の内側壁33aの間に形成される溝部33gに挿入される。溝部33gの幅が電磁波発振装置2の外径(ここでは、長手方向ADに垂直な電磁波発振装置2の断面の内接円または外接面の直径)よりも小さくないように設定されているため、電磁波発振装置2が案内部201を超えるように溝部33gに挿入されると、一対の内側壁33aは、電磁波発振装置2の形状に応じて、互いの間隔が広がるように弾性変形する。そのため、装置取付部33は、弾性変形の復元力により、電磁波発振装置2を挟持することができる。
本実施形態において、装置取付部33は、第1の実施形態と同様に、透明で弾性を有している。装置取付部33は、たとえば、塩化ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合樹脂などの合成樹脂材料や、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムなどのゴム材料などによって構成することができる。
装置取付部33は、一対の内側壁33a間の間隔が、電磁波発振装置2の外径より一回り小さい程度に幅広となる、幅広部33bを有していてもよい。電磁波発振装置2を幅広部33bから挿入して取付具30に取り付ける場合(図5および図6において一点鎖線で示される電磁波発振装置2を参照)、電磁波発振装置2と接触する内側壁33aの面積が増大するため、電磁波発振装置2を安定した状態で取付具30に取り付けることができる。本実施形態では、幅広部33bは、取付方向ADと反対方向に延びるように、装置取付部33に設けられている。この場合、電磁波発振装置2が幅広部33bで取り付けられると、電磁波発振装置2の長手方向LDが、取付方向ADとが略一致する。本実施形態では、電磁波発振装置2の長手方向LDが、電磁波Wの発振方向WDと略一致するよう設定しているので、電磁波Wは、第1の実施形態における第1の姿勢と同様に、取付具30を飲食容器Cに取り付けた位置から高さを変えることなく飲食容器Cを水平に横切るように、飲食容器Cに印可される。幅広部33bは、電磁波Wの転写対象である飲食容器Cの高さが比較的低い場合に用いられる。
幅広部33b以外において、内側壁33aの挟持力が小さく、電磁波発振装置2の取付具30への取り付けが安定しない場合、図5において実線で示されるように、電磁波発振装置2が飲食容器Cを載置する水平面Sに寄りかかるように、電磁波発振装置2を取付具30に取り付けることもできる。この場合、電磁波発振装置2の一端(電磁波発振源21が設けられる側の端部)が内側壁33aに挟持され、電磁波発振装置2の他端(電磁波発振源21が設けられる側と反対側の端部)が飲食容器Cを載置する水平面Sに支持されるように、電磁波発振装置2が取付具30に取り付けられる。この取り付け手法によって電磁波発振装置2が取付具30に取り付けられると、電磁波発振装置2の長手方向LDは、取付方向ADに対して傾斜する方向となる。本実施形態では、電磁波発振装置2の長手方向LDが、電磁波Wの発振方向WDと略一致するように設定しているので、電磁波Wは、上述したような第2の姿勢と同様に、取付具30を飲食容器Cに取り付けた位置から飲食容器Cの開口する側に向いて斜めに横切るように、飲食容器Cに印可される。この取り付け手法は、電磁波Wの転写対象である飲食容器Cの高さが比較的低い場合に用いられる。ここで、電磁波Wの発振方向WDは、取付具30を飲食容器Cに取り付ける位置に応じて、適宜変更されるが、第1の実施形態における第2の姿勢と同様に、取付方向ADに対して45°〜65°の角度をなすことが好ましい。
なお、幅広部33b以外においても内側壁33aの挟持力が大きい場合には、電磁波発振装置2の側面2aが内側壁33aと接する範囲内で、装置取付部33は、電磁波Wの発振方向WD(電磁波発振装置2の長手方向LD)と取付方向ADとのなす角度Φ(図1参照)を自在に変更しても、電磁波発振装置2を挟持することができる。この場合には、電磁波Wの発振方向WDを自在に設定することができる。
本実施形態において、取付具30の容器取付部34は、飲食容器Cに粘着し得る。具体的には、容器取付部34は、飲食容器Cに粘着可能なゲル状部材を備えている。ゲル状部材として、ポリウレタンを主成分とするウレタン系ゲル、アクリルポリマーを主成分とするアクリル系ゲル、シリコーンポリマーを主成分とするシリコーン系ゲル、天然ゴムおよび/または合成ゴムを主成分とするゴム系ゲルなどが挙げられる。本実施形態では、容器取付部34は、全体としてゲル状部材によって構成されているが、容器取付部34の取付面AF2側のみがゲル状部材によって構成されていてもよい。
以上のように構成される本実施形態に係る電磁波転写器10によれば、第1の実施形態に係る電磁波転写器1と同様の効果を奏することができる。内側壁33aの挟持力が大きい場合には、電磁波発振装置2の取付具30への取付姿勢を任意の姿勢に変更することができるので、電磁波Wの発振方向WDも任意に変更することができる。本実施形態に係る電磁波転写器10によれば、容器取付部34は、飲食容器Cに粘着するので、電磁波転写器10をより簡単に飲食容器Cに取り付けることができる。
(第3の実施形態)
本考案に係る電磁波転写器は、飲食容器に取り付ける取付具に電磁波発振装置を取り付けた構成に限定されない。本考案の第3の実施形態に係る電磁波転写器は、飲食容器に取り付ける容器取付部および電磁波発振源が一体的に設けられている。なお、以下の実施形態はあくまで一例であり、本考案に係る飲食容器用の電磁波転写器は、以下の実施形態に限定されるものではない。
図7〜図8Bは、本考案の第3の実施形態に係る電磁波転写器100を示している。本実施形態に係る電磁波転写器100は、軸方向D1から見て、略C字形状の本体110を備えている。
本体110は、電磁波W(電磁波Wについては、図8B参照)を照射するために必要な部品を備えている。本体110の材質は、限定されないが、本実施形態では、本体110は、剛性を有する材料(たとえば、樹脂または金属)によって構成されている。しかしながら、本体110は、弾性を有する材料(たとえば、ゴムなど)によって構成されてもよい。本実施形態では、図7〜図8Bに示されるように、本体110は、軸方向D1に延伸する内部空間110sを画定する内側壁110aと、軸方向D1に延伸し、本体の外形を画定する外側壁110bと、内側壁110aと外側壁110bとを繋ぐ頂壁110cと、内部空間110sから軸方向D1に垂直な方向である径方向D2に開口する開口部110gとを有する。本体110の形状は、略C字形状であれば、特に限定されないが、本実施形態では、内側壁110aは、軸方向D1から見て、略U字形状(または略C字状)であり、外側壁110bは、軸方向D1から見て、略六角形状である。内側壁110aは、具体的には、軸方向D1において、第1の内側壁111a、第2の内側壁112a、第3の内側壁113aの順に設けられている。本実施形態では、径方向D2において、第1の内側壁111aによって画定される内部空間110sが第3の内側壁113aによって画定される内部空間110sよりも狭くなるように、第1の内側壁111aおよび第3の内側壁113aは、軸方向D1に略平行に設けられ、第2の内側壁112aは、第1の内側壁111aから第3の内側壁113aに向かって広がるように、軸方向D1に対して傾斜して設けられている。第1の内側壁111aは、本実施形態では、後述する容器取付部130を構成し、第2の内側壁112aは、本実施形態では、電磁波発振源120を取り付ける取付面を提供し、第3の内側壁113aは、本実施形態では、第2の内側壁112aとともに、電磁波発振源120を収容する収容空間(内部空間110sの一部)を画定する。
本体110は、本実施形態では、図8Bに示されるように、電磁波Wを発振する電磁波発振源120と、飲食容器C10に取り付けられる容器取付部130と、ユーザが電磁波発振源を操作する操作部140と、電磁波発振源120を制御する制御部150と、外部電源と電気的に接続される外部接続部160と、外部電源から供給される電力を蓄える電池170とをさらに備えている。
電磁波発振源120は、本実施形態では、本体110の内側壁110aに設けられる。具体的には、電磁波発振源120は、内側壁110aのうちの第2の内側壁112aに取り付けられている。電磁波発振源120は、本実施形態では、電磁波Wの発振方向WDがC字形状の本体110の径方向D2に対して45°〜65°の角度Φ1(図8B参照)をなすように、本体110に設けられる。図7〜図8Bの例では、電磁波発振源120は、電磁波Wの発振方向WDが取付面(ここでは、第2の内側壁112aの表面)に対して垂直となるように構成されており、第2の内側壁112aの表面は、45°〜65°の角度Φ1をなすように傾斜している。電磁波発振源120の数は、1つであっても複数であってもよいが、本実施形態では、電磁波発振源120は、2つの電磁波発振源121、122(たとえば、上述した第1の電磁波発生源(図7〜図8Bでは、符号121で示す)および第2の電磁波発生源(図7〜図8Bでは、符号122で示す)から構成されている。第1の電磁波発生源121および第2の電磁波発生源122は、(たとえば、内部空間110sが開口する径方向D2に対して)内部空間110sの中心を跨いで互いに対向するように設けられている。以上の点以外について、電磁波発振源120は、第1および第2の実施形態に係る電磁波発振装置2に備えられる電磁波発振源21と概略同じであるため、ここでは、電磁波発振源120の説明を省略する。
容器取付部130は、本実施形態では、図7〜図8Bに示されるように、C字形状の本体110の開口部110gおよび内側壁110a(具体的には、第1の内側壁111a)によって構成される。容器取付部130については、以下で詳述する。
操作部140は、本実施形態では、押圧毎に電磁波発振源120の動作を切り替える押圧切り替え式ボタンである。操作部140は、本実施形態では、図7〜図8Bに示されるように、本体110の外側壁110b(図7〜図8Bなどでは、開口部110gが設けられる六角形状のうちの1つの辺と対向する一辺をなす外側壁110b)に設けられている。制御部150は、操作部140への押圧に応じて、電磁波発生源120を制御する。制御部150は、本実施形態では、操作部140の近傍の本体110の内部に設けられている。以上の点以外について、操作部140および制御部150は、第1および第2の実施形態に係る電磁波発振装置2に備えられる操作部22および制御部23と概略同じであるため、ここでは、操作部140および制御部150の説明を省略する。
外部接続部160は、本実施形態では、商用電源(AC(交流)電源)と電気的に接続するための外部接続端子である。具体的には、外部接続部160は、図7〜図8Bに示されるように、USB(Universal Serial Bus)端子によって構成される。外部接続部160は、本実施形態では、本体110の外側壁110b(図7〜図8Bなどでは、操作部140と同様に、開口部110gと反対側である、六角形状のうちの1つの辺をなす外側壁110b)に設けられている。
電池170は、本実施形態では、外部接続部160を介して供給される商用電源(AC(交流)電源)からの電力を蓄える。具体的には、電池170は、たとえばリチウムイオン電池によって構成される。電池170は、本実施形態では、本体110の内部で軸方向D1を囲む周方向D3に延伸するように設けられている。
図9Aおよび図9Bは、本実施形態に係る電磁波転写器100を飲食容器C10に取り付けたときの取付構造を示している。本実施形態に係る電磁波転写器100は、好適には、飲料品の摂取者が持つ持ち手部分C13(ステム)を有する飲食容器C10(一般的に「ステムグラス」などと呼ばれる。図9Aおよび図9Bでは、飲食容器C10として、ステムグラスの一種である「ワイングラス」が示されている)に対して、電磁波Wを転写する際に用いることができる。飲食容器C10は、具体的には、飲料品が注がれる開口(リム)を有し、飲料品を収容する収容部分C11(ボウル)と、テーブルなどの水平面Sに載置するための載置部分C12(プレート)との間に、持ち手部分C13を有する。上述の容器取付部130は、内側壁110aが持ち手部分C13を囲むように、本体110を開口部110gから持ち手部分C13に挿入することで、飲食容器C10に取り付け可能となっている。
容器取付部130は、具体的には、電磁波発振源120から発振する電磁波Wの発振方向WDが収容部分C11を向くように、飲食容器C10に取り付けられる。容器取付部130は、電磁波Wを発散させずに収容部分C11に伝えるために、収容部分C11の外面C112と接するように、飲食容器C10の持ち手部分C13に取り付けられることが好ましい。たとえば、容器取付部130は、頂壁110cを含んで構成され、頂壁110cが、粘着性を有していてもよい。この場合、頂壁110cが収容部分C11の外面C112に粘着することで、図9Aに示されるように、収容部分C11に飲食品を提供する飲食容器C10の姿勢(収容部分C11が鉛直上方を向いた状態)でも、電磁波転写器100が重力によって鉛直下方にずれ落ちることはない。電磁波転写器100が重力によって鉛直下方にずれ落ちるのを防止するために、容器取付部130は、持ち手部分C13を挟持するように取り付けられてもよい。このようにするには、たとえば、弾性を有する材料によって内側壁110a(具体的には、第1の内側壁111a)を構成し、対向する内側壁110a間(具体的には、第1の内側壁111a間)の幅を持ち手部分C13の幅より狭くし、内側壁110aを弾性変形させながら、本体110を開口部110gから持ち手部分C13に挿入すればよい。しかしながら、容器取付部130は、本体110が飲食容器C10を飲食容器C10に取り付け可能であれば、持ち手部分C13と隙間を有するように取り付けられてもよい。この場合、電磁波Wを発散させずに収容部分C11に伝えるために、図9Bに示されるように、収容部分C11を伏せた飲食容器C10の姿勢(収容部分C11が鉛直下方を向いた状態)で持ち手部分C13に取り付けられれば、電磁波転写器100が鉛直下方にある状態でも、容器取付部130は、収容部分C11の外面C112と接して配置される。
以上のように構成される本実施形態に係る電磁波転写器100によれば、容器取付部130および電磁波発振源120が一体的に設けられているので、電磁波転写器100を組み立てる作業が不要となる。また、飲食容器C10を電磁波転写器100に取り付ける際に、本体110を開口部110gから持ち手部分C13に挿入するだけで済む。これにより、取付作業が、さらに容易になる。
(その他の実施形態)
本考案に係る電磁波転写器は、上記実施形態に限定されない。たとえば、第1および第2の実施形態のような形態において、取付具における装置取付部と容器取付部との組合せは、特に限定されず、様々な組合せが可能である。具体的には、取付具において、装置取付部は、第1の実施形態のように、嵌合により装置取付部を取り付け、かつ、容器取付部は、第2の実施形態のように、粘着により飲食容器と取り付けてもよい。また、取付具において、装置取付部は、第2の実施形態のように、挟持により装置取付部と取り付け、かつ、容器取付部は、第1の実施形態のように、吸着により飲食容器と取り付けてもよい。
たとえば、第1および第2の実施形態のような形態において、電磁波発振装置の装置取付部への取り付けは、嵌合や挟持による取り付けに限定されず、他の適切な取付方法(たとえば係止など)により行われてもよい。たとえば、容器取付部の飲食容器への取り付けは、着脱自在であれば、吸着や粘着に限定されず、接着力が比較的弱い接着であってもよい。容器取付部が吸着により飲食容器に固着する場合、容器取付部は、吸着面に微細な吸盤状の凹部を多数有する吸盤シートから構成されてもよい。
たとえば、第3の実施形態に係る電磁波転写装置は、持ち手部分を有さない飲食容器に対して、用いられてもよい。この場合、電磁波転写容器は、たとえば、載置部分ではなく、収容部が水平面と向き合うように、飲食容器を水平面に載置し(載置部分が鉛直上方を向き、収容部分が鉛直下方を向くように、飲食容器を水平面に載置し)、(鉛直上方を向いた)載置部分の載置面に電磁波転写装置を載置した状態で、電磁波を飲食容器に転写する。このようにすれば、電磁波転写装置を飲食容器に取り付けなくても、電磁波Wを飲食容器に安定して転写することができる。
上記実施形態では、電磁波発振源は、LED発振源であったが、上述されるような所定の周波数を電磁波を発振し、発振される電磁波が上述のような所定の指向角であり、指向角内における強度が上述のような強度であれば、発光サイリスタなど、その他の電磁波発振源であってもよい。なお、電磁波発振源は、小型化の観点から半導体によって構成される電磁波発振源であることが好ましい。
以上、本考案のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、一例に過ぎず、実用新案登録請求の範囲に係る考案を限定するものではない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本考案の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。また、これらの実施形態において説明した特徴の組合せの全てが考案の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これらの実施形態は、考案の範囲および要旨に含まれると共に、実用新案登録請求の範囲に記載された考案とその均等の範囲に含まれる。
1、10、100 電磁波転写器
110 本体
110a 内側壁
111a 第1の内側壁
112a 第2の内側壁
113a 第3の内側壁
110b 外側壁
110c 頂壁
110g 開口部
110s 内部空間
130 容器取付部
160 外部接続部
2 電磁波発振装置
20 取付対象部
201 案内部
2a 側面
21a 出射口
21、120、121、122 電磁波発振源
22、140 操作部
221 スイッチ
23、150 制御部
24 電池収容部
3、30 取付具
31、33 装置取付部
311 第1の装置取付部
311a 内側面
312 第2の装置取付部
312a 内側面
33a 内側壁
33b 幅広部
33g 溝部
32、34 容器取付部
B、170 電池
C、C10 飲食容器
C1 内面
C2、C112 外面
C11 収容部分
C12 載置部分
C13 持ち手部分
D1 軸方向
D2 径方向
D3 周方向
AF1、AF2 取付面
S 水平面
W 電磁波
AD 取付方向
LD 長手方向
WD 発振方向
Φ、Φ1 角度
2θ1/2 指向角
記電磁波発振源を操作する操作部と、前記操作部の操作に応じて前記電磁波発振源を制御する制御部とをさらに備えることが好ましい。

Claims (21)

  1. 飲食容器に電磁波を転写することで、前記電磁波の転写後に前記飲食容器を用いて提供される飲食品を改質する、飲食容器用の電磁波転写器であって、
    前記電磁波転写器は、
    前記電磁波を発振する電磁波発振源と、
    前記飲食容器を着脱自在に取り付け可能な容器取付部と
    を備え、
    前記容器取付部は、前記電磁波の発振方向が前記飲食容器の内面と交差するように、前記飲食容器に着脱自在に取り付け可能であり、
    前記電磁波発振源は、454THz〜681THzの周波数を有する電磁波を発振し、
    前記電磁波は、前記発振方向を中心軸として指向角2θ1/2が15°〜30°であり、前記指向角内における強度が7400mcd〜75000mcdである、電磁波転写器。
  2. 前記電磁波発振源は、LED発振源を備える、請求項1記載の電磁波転写器。
  3. 前記電磁波転写器は、
    前記飲食容器は、前記飲食品の摂取者が把持する略棒状の持ち手部分を有し、
    前記電磁波転写器は、軸方向に延伸する内部空間を画定する内側壁と、前記内部空間から前記軸方向に垂直な方向である径方向に開口する開口部とを有する、前記軸方向から見て、略C字形状の本体を備え、
    前記電磁波発振源は、前記内側壁に設けられ、
    前記容器取付部は、前記開口部および前記内側壁によって構成され、前記内側壁が前記持ち手部分を囲むように、前記本体を前記開口部から前記持ち手部分に挿入することで、前記飲食容器に取り付け可能である、請求項1または2記載の電磁波転写器。
  4. 前記電磁波発振源は、前記発振方向が前記径方向に対して45°〜65°の角度をなすように本体に設けられる、請求項3記載の電磁波転写器。
  5. 前記電磁波転写器は、
    長手方向に延びる略棒状の形状を有し、前記電磁波発振源を備える電磁波発振装置と、
    前記電磁波発振装置を取り付ける装置取付部および前記容器取付部を含み、前記電磁波発振装置を前記飲食容器に取り付けるための取付具と
    を備え、
    前記電磁波発振装置は、前記電磁波発振源を前記長手方向の一端に備え、前記長手方向の一端で前記装置取付部に取り付けられる、請求項1に記載の電磁波転写器。
  6. 前記容器取付部は、前記飲食容器に吸着し得る、請求項5記載の電磁波転写器。
  7. 前記容器取付部は、前記飲食容器に吸着可能な吸盤を備える、請求項5記載の電磁波転写器。
  8. 前記容器取付部は、前記飲食容器に粘着し得る、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電磁波転写器。
  9. 前記容器取付部は、前記飲食容器に粘着可能なゲル状部材を備える、請求項8記載の電磁波転写器。
  10. 前記取付具は、前記容器取付部の前記飲食容器への取付面に対して略垂直な方向である取付方向と前記発振方向とのなす角度を変更可能であるように、前記容器取付部で前記電磁波発振装置を前記飲食容器に着脱自在に取り付け可能である、請求項5記載の電磁波転写器。
  11. 前記取付具は、前記発振方向が前記取付方向と略平行となる第1の姿勢、および、前記発振方向が前記取付方向に対して前記飲食容器が開口する側に向いて傾斜する第2の姿勢のいずれかの姿勢を選択し得るように、前記容器取付部で前記電磁波発振装置を前記飲食容器に着脱自在に取り付け可能である、請求項10記載の電磁波転写器。
  12. 前記第2の姿勢は、前記発振方向が前記取付方向に対して45°〜65°の角度をなす姿勢である、請求項11記載の電磁波転写器。
  13. 前記電磁波発振装置は、
    前記電磁波発振源を操作する操作部と、
    前記操作部の操作に応じて前記電磁波発振源を制御する制御部と
    をさらに備える、請求項1〜12のいずれか1項に記載の電磁波転写器。
  14. 前記電磁波発振源は、互いに異なる周波数を有する電磁波を発する複数のLED発振源を備える、請求項13記載の電磁波転写器。
  15. 前記制御部は、前記操作部の操作に応じて、前記複数のLED発振源が1つずつ交互または順次発振するように、前記電磁波発振源を制御する、請求項14記載の電磁波転写器。
  16. 前記制御部は、前記複数のLED発振源のうち、発振している1つのLED発振源が電磁波の発振を停止するのと略同時に、他のLED発振源が電磁波を発振するように、前記電磁波発振源を制御する、請求項14または15記載の電磁波転写器。
  17. 前記制御部は、前記操作部の操作に応じて、前記複数のLED発振源のそれぞれから発せられる電磁波の発振時間が10秒〜5分となるように、前記電磁波発振源を制御する、請求項14〜16のいずれか1項に記載の電磁波転写器。
  18. 飲食容器に電磁波を転写することで、前記電磁波の転写後に前記飲食容器を用いて提供される飲食品を改質する、飲食容器用の電磁波発振装置を所定の角度で前記飲食容器に取り付け可能である、電磁波発振装置用の取付具であって、
    前記取付具は、
    前記飲食容器に着脱自在に取り付け可能な容器取付部と、
    前記電磁波発振装置に取り付け可能な装置取付部と
    を備え、
    前記取付具に取り付けられる前記電磁波発振装置から発振される前記電磁波の発振方向が前記飲食容器の内面と交差するように、前記容器取付部で前記電磁波発振装置を前記飲食容器に着脱自在に取り付け可能である、取付具。
  19. 前記容器取付部の前記飲食容器への取付面に対して略垂直な方向である取付方向と前記発振方向とのなす角度を変更可能であるように、前記容器取付部で前記電磁波発振装置を前記飲食容器に着脱自在に取り付け可能である、請求項18記載の取付具。
  20. 前記発振方向が前記取付方向と略平行となる第1の姿勢、および、前記発振方向が前記取付方向に対して前記飲食容器が開口する側に向いて傾斜する第2の姿勢のいずれかの姿勢を選択し得るように、前記容器取付部で前記電磁波発振装置を前記飲食容器に着脱自在に取り付け可能である、請求項19記載の取付具。
  21. 前記第2の姿勢は、前記発振方向が前記取付方向に対して45°〜65°の角度をなす姿勢である、請求項20記載の取付具。
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