JP3229073U - 手提げ鞄 - Google Patents

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Abstract

【課題】容量可変であって、使い勝手が良く、さらに体裁も良い手提げ袋を提供する。【解決手段】上端を開口する袋状の本体部2と、該本体部の上端部に上方に向かって延設され、かつ、本体部内に折り返して収容可能な筒状の延長部3とを有し、本体部及び延長部は、共に、上端開口の周縁に設けられる筒状の緊締部材挿通部6、16と、該緊締部材挿通部内に挿通される紐状又は帯状の緊締部材7、17とを備え、かつ、緊締部材挿通部に設けられた引出口8、18から外部に露出される緊締部材を取手部4、14として備え、緊締部材は、線状であって両端部が緊締部材挿通部に固着されている、あるいは、無端環状である。【選択図】図1

Description

本考案は,収納容量を大小に容易に変えることができる手提げ鞄に関するものである。なお,本考案において,「鞄」は,手提げ袋の一般に「袋」と呼ばれているものも含まれる。
昨今,レジ袋の有料化に伴い,エコバッグに代表される手提げ鞄を持参する人が増えている。
しかし,例えば,コンビニやスーパー等小売店により,購入する商品の量や大きさが異なるため,サイズの異なる複数の手提げ鞄を保有しておき,行く店ごとに持参する手提げ鞄を変える煩わしさがあった。
これに対し,袋本体の上端部分を折返部として,該折返部を袋内部に折り返すことで小袋として使用でき,また,前記折返部を引き出して大袋としても使用できる,容量可変の手提げ鞄90が知られている(特許文献1)。
特許文献1に開示の前記手提げ鞄90は,図8に示すように,柔軟にして薄地のナイロン生地から上方を開口する袋状に縫製された本体91を備え,本体91の上方開口部に一対の提げ手92,92が取り付けられ,また,前記本体91が高さ方向中央位置において適宜巾だけ内方へ折り込まれ縫着されることで折返し縁93が周設され(該折返し縁93により前記本体91の上方部分91aを内部に折込む位置が規制される。),さらに,前記折返し縁93の内面に前記提げ手92,92を各別に挿通するための挿通部94,94が各別に設けられている。
そして,前記手提げ鞄90は,図9に示すように,前記上方部分91aを前記本体91内部に折り込んだ後,前記提げ手92,92をそれぞれ対応する前記挿通部94,94に下側の挿通口から挿通して上方に引き出すことにより,提げ手を備えた小袋とすることができるものである。
実公昭51−46203号公報
しかし,前記手提げ鞄90は,前記小袋にする際,上述したように前記提げ手92を前記挿通部94に入れる煩わしさがあった。
また,前記挿通部94から提げ手92が引き出されている小袋の体裁に若干の難があった。
上述の問題点に鑑み,本考案は,容量可変であって,使い勝手が良く,さらに体裁も良い手提げ袋を提供することを目的する。
以下に,課題を解決するための手段を,考案を実施するための形態で使用する符号と共に記載する。この符号は,実用新案登録請求の範囲の記載と考案を実施するための形態の記載との対応を明らかにするために記載したものであり,言うまでもなく,本考案の技術的範囲の解釈に制限的に用いられるものではない。
本考案の手提げ鞄1は,上端を開口する袋状の本体部2と,
該本体部2の上端部に上方に向かって延設され,かつ,前記本体部2内に折り返して収容可能な筒状の延長部3とを有し,
前記本体部2及び前記延長部3は,共に,上端開口の周縁に設けられる筒状の緊締部材挿通部6,16と,該緊締部材挿通部6,16内に挿通される紐状又は帯状の緊締部材7,17とを備え,かつ,前記緊締部材挿通部6,16に設けられた引出口8,18から外部に露出される前記緊締部材7,17を取手部4,14として備え,
(前記緊締部材7,17が前記引出口8,18から抜け出ないように,)前記緊締部材7,17は,線状であって両端部が前記緊締部材挿通部6,16に固着されている,又は,無端環状である(請求項1,図1,図2,図3を参照。)。
前記本体部2及び前記延長部3は,共に,前記緊締部材挿通部6,16の長手方向の中央における対向する二箇所に一対の前記引出口8,8’,18,18’が設けられ,前記一対の引出口8,8’,18,18’から外部に露出される前記緊締部材7,17を一対の前記取手部4,4’,14,14’とするものであってもよく(請求項2,図1,図2,図3を参照。),さらに,前記緊締部材7,17が無端環状であって,前記緊締部材挿通部6,16の左右両側縁において前記緊締部材7,17が前記緊締部材挿通部6,16に固着されているものであっても良い(請求項3)。
また,前記本体部2又は前記延長部3は,上端開口を閉塞する巾着紐21が付設されても良い(請求項4,図4を参照)。
また,本考案の手提げ鞄1は,前記本体部2又は前記延長部3の左右両側縁部にD環31,31が設けられ,該D環31,31に着脱可能の紐(ショルダーベルト)32を備えるものであっても良い(請求項5,図5を参照)。
また,本考案の手提げ鞄1は,前記本体部2の左右両側の下端部にD環33,33が設けられ,前記D環33,33に着脱可能の紐(背負いベルト)32を備えるものであっても良い(請求項6,図6を参照)。
以上で説明した本考案の手提げ鞄1は,前記延長部3を前記本体部2内への折り返しと,引き出しによる簡単な操作で,鞄の容量を変えることができるものである。
また,本考案の手提げ鞄1は,前記本体部2及び前記延長部3それぞれに取手部4,14が備えられていて,使い勝手が良い。
さらに,前記本体部2及び前記延長部3に備えられた前記取手部4,14の構造が,前記緊締部材挿通部6,16に設けられた引出口8,18から外部に露出される前記緊締部材7,17を取手部4,14とする点で同じであることから,体裁が良くデザイン性にも優れる。
本考案の手提げ鞄1の一実施形態を示す図。 図1の手提げ鞄1の延長部3を本体部2内に収納した状態を示す図。 図1の手提げ鞄1の取手部14を引き出した状態を示す図。 本考案の手提げ鞄1の別の実施形態を示す図。 (a)は,本考案の手提げ鞄1のさらに別の実施形態を示す図。(b)は,(a)の手提げ鞄1に使用される紐(ショルダーベルト)32を示す図。 本考案の手提げ鞄1のさらに別の実施形態を示す図。 図6の手提げ鞄1の紐(背負いベルト)32を取手部14に結びつける方法を説明する図。 従来の手提げ鞄90の全体図。 図6の手提げ鞄90の前記上方部分91aを前記本体91内に収納した状態を示す図。
次に,本考案の一実施形態につき,添付図面を参照しながら説明する。
図1は,本実施形態の手提げ鞄1の全体を示す図であり,手提げ鞄1は,柔軟な布地から上端を開口する袋状に縫製した本体部2を有し,さらに,該本体部2と同じ生地から筒状に縫製した延長部3を前記本体部2の上端部から上方に延設した構造であって,前記延長部3が前記本体部2の内部への折り返しと,前記本体部2の上方への引き出しが可能となっている。
図1は,本実施形態の手提げ鞄1の前記延長部3を前記本体部2の上方へ引き出し大袋にした状態を示し,図2は,前記延長部3を前記本体部2内に折り返して収納し小袋にした状態を示している。
なお,前記延長部3の形成方法は,前記本体部2とは別個に縫製した筒状体を用意して,該筒状体の下端周縁を前記本体部2の上端開口部近傍の周縁に沿って縫着して連結するものであっても良く,または,高さのある前記本体部2を用意し,該本体部2の高さ方向中央位置に折り返し縁を周設して,該折り返し縁より上方部分を前記延長部3として本体部2内へ折り返し可能とするものであっても良く,特に限定されるものではない。
また,本実施形態の手提げ鞄1は,図1に示すように,前記本体部2と前記延長部3のそれぞれに同じ構造の取手部4,14を備えている。
前記本体部2には,図1に示すように,本体部2の上端開口の周縁に沿って筒状の緊締部材挿通部6を設け,前記緊締部材挿通部6内に無端環状であって細長い帯状の緊締部材7を挿通し,該緊締部材7を一対の持ち手として使用できるように,前記緊締部材挿通部6の長手方向中央部の対向する二箇所に引出口8,8’を設け,該引出口8,8’にて前記緊締部材7を外部に露出して一対の取手部4,4’を形成した構造となっている。なお,図1〜5において,背面に位置する取手部4’(引出口8’を含む。)の図示は割愛する。
また,前記延長部3に設ける前記取手部14,14’は,前記取手部4,4’と同じ構造であって,図1に示すように,延長部3の上端開口の周縁に沿って筒状の緊締部材挿通部16を設け,前記緊締部材挿通部16内に挿通した無端環状であって細長い帯状の緊締部材17を一対の持ち手として使用できるように,前記緊締部材挿通部16の長手方向中央部の対向する2カ所に引出口18,18’を設け,該引出口18,18’にて前記緊締部材17を外部に露出して一対の取手部14,14’を形成した構造となっている。なお,図1〜5において,背面に位置する取手部14’(引出口18’を含む。)の図示は割愛する。
なお,前記緊締部材挿通部6,16は,本体部2や延長部3の上端開口の周縁に,前記本体部2や延長部3と同じ布地あるいは異なる布地で別途形成した筒状の折返片を縫着して設けたものであったり,この他,前記本体部2や延長部3の上端開口部の周縁を内方に折り返してその下端を縫着して筒状に形成したものであっても良い。
また,前記引出口8(18)を設ける方法は特に限定されず,本実施形態では,図1に示すように,前記緊締部材挿通部6(16)を第一の挿通部6a(16a)と第二の挿通部6b(16b)の2つに分割して間をあけて設け,第一の挿通部6a(16a)と第二の挿通部6b(16b)の間の空隙を前記引出口8(18)としたが,この他,例えば,上端開口の全周縁に設けた前記緊締部材挿通部6(16)の適宜箇所に切欠きを形成して前記引出口8,18を設けても良い。
また,前記引出口8,18は,少なくとも一箇所設けていれば良く,また,三箇所以上設けても良く,形成される位置も特に限定されるものではないが,例えば,本実施形態のように,本体部2の取手部4,4’と延長部の取手部14,14’の配置が揃うように,前記引出口8,8’,18,18’が設けられていると体裁が良く好ましい。
また,前記緊締部材7,17は,帯状のものに限定されず,紐状のものも含まれる。
また,本実施形態では,前記緊締部材7,17が前記引出口8,8’,18,18’から抜け出ないように,上述した通り,無端環状の前記緊締部材7,17を使用しているが,前記緊締部材7,17は線状であっても良く,この場合,線状の前記緊締部材7,17の両端部を前記緊締部材挿通部6,16に固着する。
このように前記緊締部材7,17が前記引出口8,18から抜け出ない上,さらに,手提げ鞄1は,前記取手部4,14(前記緊締部材7,17)を前記引出口8,18から引き出すことが可能である。
例として,図3は,手提げ鞄1の取手部14を引き出した状態を示す図である。 図3に示すように,手提げ鞄1は,取手部14(緊締部材17)を上方へ引き出すことで,前記緊締部材挿通部16が中央へ引き寄せられて(絞られて),延長部3の上端開口を小さく(緊締)することができる上,取手部14の持ち手部分が大きくなり,手が入りやすくなる。
なお,本考案では,前記取手部4,14(緊締部材7,17)の引き出せる長さや緊締部材7,17による緊締(絞り)が僅かであっても構わない。
なお,本実施形態では,環状の前記緊締部材7,17を,図1中の左右両側縁において,前記緊締部材挿通部6,16に縫着しており,該構成により,取手部(緊締部材7,17)を引出すと同時に前記緊締部材挿通部6,16が中央へ引き寄せられ,取手部4,14を引き出しやすく,さらに開口部を絞りやすくするようになっている。
なお,本実施形態の手提げ鞄1において,手提げ鞄1を構成する本体部2,延長部3,緊締部材挿通部6,16及び緊締部材7,17は,同一の布地を用いて縫製されている。しかし,本考案の手提げ鞄1に使用される材質は,天然繊維又は合成繊維から成る織物や不織布等の布地以外にも,皮革(合成皮革を含む),紙,合成樹脂フィルム,その他適用可能であれば特に限定されるものでなく,さらに,材質に応じて縫製,縫着,接着剤による接着,ヒートシール等により形成,固着等することができる。また,手提げ鞄1の構成部ごとに材質を変えても良い。
次に,図4は,本考案の手提げ鞄1の第二実施形態の全体を示す図である。
本実施形態の手提げ鞄1は,第一実施形態の手提げ鞄1に巾着紐21を付設したものであって,具体的には図4に示すように,前記延長部3の上端開口部よりやや下方位置において,裏面の周方向に沿って巾着紐挿通部22を設け,該巾着紐挿通部22内に巾着紐21を挿通し,前記延長部3の右側縁部にて該巾着紐21を外部に露出させ,前記巾着紐21を引き締めて延長部3の上端開口を巾着式に閉じる(閉塞する)ことができるようにしたものである。
なお,前記巾着紐21で引き絞った状態を維持し易いように,絞止具(図示せず。)を前記巾着紐21に取り付けても良い。また,本体部2にも,同様の巾着紐21を設けても良い。
また,巾着紐21の付設の方法は,上述した本実施形態に限定されるものではなく,既存の方法を採用することができる。
次に,図5は,本考案の手提げ鞄1の第三実施形態の全体を示す図である。
本実施形態の手提げ鞄1は,図5(a)に示すように,第一実施形態の手提げ鞄1の本体部2の開口部近傍の左右両側部にD環31,31を取りつけたもので,該D環31,31に,両端部にフック32b,32bが備えられた紐32(図5(b)を参照。)を肩掛け用のショルダーベルトとして着脱可能に取りつけられるようにし,肩掛け鞄としても使用できるようにしたものである。なお,前記紐32は,図5(b)に示すように,長尺ベルト帯の一端を折り返して,折り返された一端が長さ調節用のアジャスタ32aに連結されており,これにより,ベルト本体部の全長を調節することができるものである。
なお,図5の例では,D環31,31を本体部2に取り付けているが,同様に,前記延長部3にもD環31,31を取りつけて,使用者が前記紐(ショルダーベルト)32を付ける位置を選択できるようにしても良い。また,前記延長部3にのみ前記D環31,31が設けられていても良い。
さらに,図6は,本考案の手提げ鞄1の第四実施形態の全体を示す図である。
本実施形態の手提げ鞄1は,図6に示すように,第一実施形態の手提げ鞄1の本体部2の左右両側の下端部にD環33,33を取りつけたもので,前記紐32を背負いベルトとして,二つ折りにした前記紐32を一対の前記取手部14,14’に結び付けた後,該紐32の両端部のフックを前記D環33,33に着脱可能に取りつけられるにし,背負い鞄としても使用できるようにしたものである。
なお,図7は,前記紐(背負いベルト)32を一対の前記取手部14,14’(緊締部材17)に結び付ける方法を説明する図である。まず,図7(a)に示すように,二つ折りにした紐32の二つ折り部32cを取手部14,14’に挿通した後,前記二つ折部32cを折り返し(図中の矢印線を参照。),図7(b)に示すように,前記二つ折り部32cを折り返して形成された輪の中を通るように前記紐32の両端部を引き出す(図中の矢印線を参照。),そして,図7(c)に示すように引き出した両端部をそのまま引き締めることで,前記紐32を前記取手部14に結び付けることができる。なお,図6及び図7において,背面に位置する取手部14’の図示は割愛する。
また,前記紐(背負いベルト)32を前記延長部3の取手部14に結びつけているが,前記本体部2の取手部4に結びつけても良い。
1 手提げ鞄
2 本体部
3 延長部
4,4’ 取手部
6 緊締部材挿通部
6a 第一の挿通部
6b 第二の挿通部
7 緊締部材
8,8’ 引出口
14,14’ 取手部
16 緊締部材挿通部
16a 第一の挿通部
16b 第二の挿通部
17 緊締部材
18,18’ 引出口
21 巾着紐
22 巾着紐挿通部
31 D環
32 紐(ショルダーベルト,背負いベルト)
32a アジャスタ
32b フック
32c 二つ折り部
33 D環
90 手提げ鞄
91 本体
91a 上方部分
92 提げ手
93 折返し縁
94 挿通部

Claims (6)

  1. 上端を開口する袋状の本体部と,
    該本体部の上端部に上方に向かって延設され,かつ,前記本体部内に折り返して収容可能な筒状の延長部とを有し,
    前記本体部及び前記延長部は,共に,上端開口の周縁に設けられる筒状の緊締部材挿通部と,該緊締部材挿通部内に挿通される紐状又は帯状の緊締部材とを備え,かつ,前記緊締部材挿通部に設けられた引出口から外部に露出される前記緊締部材を取手部として備え,
    前記緊締部材は,線状であって両端部が前記緊締部材挿通部に固着されている,あるいは,無端環状である手提げ鞄。
  2. 前記本体部及び前記延長部は,共に,前記緊締部材挿通部の長手方向の中央における対向する二箇所に一対の前記引出口が設けられ,前記一対の引出口から外部に露出される前記緊締部材を一対の前記取手部とすることを特徴とする請求項1記載の手提げ鞄。
  3. 前記緊締部材が無端環状であって,前記緊締部材挿通部の左右両側縁において前記緊締部材が前記緊締部材挿通部に固着されていることを特徴とする請求項2記載の手提げ鞄。
  4. 前記本体部又は前記延長部は,上端開口を閉塞する巾着紐が付設されていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の手提げ鞄。
  5. 前記本体部又は前記延長部の左右両側縁部にD環が設けられ,該D環に着脱可能の紐を備えることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の手提げ鞄。
  6. 前記本体部の左右両側の下端部にD環が設けられ,該D環に着脱可能の紐を備えることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の手提げ鞄。
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