JP3228571B2 - 農薬用効力増強剤及び農薬組成物 - Google Patents
農薬用効力増強剤及び農薬組成物Info
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Description
剤及びこれを含有してなる農薬組成物に関するものであ
る。
殺ダニ剤、植物成長調節剤をはじめとする農薬は、乳
剤、水和剤、粒剤、粉剤、フロアブル剤等の剤型にて使
用されている。その際、農薬原体の効果を十分引き出す
ために製剤物性上様々な工夫がなされているが、製剤上
の工夫により農薬の効果を更に増強させることは困難な
現状である。また新規な農薬の開発は、一層困難である
ため、既存の農薬の活性を一層増強させることは産業上
大いに意味のあることである。三菱化成R&Dレビュー
Vol.5,No.2(1991年)には農薬の表面吸収に水
分が重要な働きをし、その際、保湿剤を用いることによ
り保持水分が増加するということが示されている。この
ことはグリセリン、エチレングリコール、プロピレング
リコール等の保湿剤が農薬の薬効を高め得ることを示唆
していると考えられる。
ン等の保湿剤により農薬の効力が増強し得るという観点
から更に鋭意検討を積み重ねた結果、グリセリン等の一
般の保湿剤よりもポリグリセリン或いはポリグリセリン
誘導体が種々の農薬に対して効力増強作用があり、更に
特定の非イオン界面活性剤を併用することが好ましいこ
とを見い出し、本発明を完成した。
グリセリン及び/又はポリグリセリン誘導体、或いはこ
れら混合物と、特定の非イオン界面活性剤とを必須成分
とする農薬用効力増強剤を提供するものである。
又は異なった水素原子、炭素数2〜31のアシル基、-SO3
Na、-SO3K、-SO3H・N(C2H4OH)3又は-SO3H・NH(C2H4OH)2
であり、Xは同一又は異なった炭素数2〜4のアルキレ
ン基であり、m1,m2及びm3は各々0〜200の数である。〕
また、本発明は、前記いずれかの農薬用効力増強剤と農
薬原体を含有してなる農薬組成物を提供するものであ
る。
た水素原子、炭素数2〜31のアシル基R'CO-、或いは硫
酸エステルを形成する-SO3Na、-SO3K、-SO3H・N(C2H4O
H)3又は-SO3H・NH(C2H4OH)2であるが、ここでアシル基
中のR'としては、炭素数1〜30のアルキル基、アルケニ
ル基、ヒドロキシアルキル基等であり、これらが分岐鎖
を有していてもよい。また、一般式(I)中のRは縮合度が
2〜20の縮合(ヒドロキシ)カルボン酸に由来するもので
あってもよい。またRが-SO3H・N(C2H4OH)3とは、ポリグ
リセリンと硫酸のエステルのトリエタノールアミン塩で
ある。同様にRが-SO3H・NH(C2H4OH)2とは、ポリグリセ
リンと硫酸のエステルのジエタノールアミン塩である。
ポリグリセリン及びポリグリセリン誘導体は一般公知の
方法で得ることができる。ポリグリセリンの合成方法と
しては、現在工業化されているポリグリセリンの製造法
はアルカリ触媒の存在下にグリセリンを200〜300℃の高
温で脱水縮合する方法が挙げられる。アルカリ触媒とし
てはNaOH、KOH、LiOH、Na2CO3、K2CO3、Li2CO3、CaO、M
gO等が挙げられる。反応条件を変えることによってその
重合度を調節することができるが、得られるポリグリセ
リンは単一成分ではなく、一定の分子量分布を持った混
合物である。例えば商品化されているヘキサグリセリン
と呼ばれるものはその水酸基価が理論値のそれと一致す
るものであるが、その成分は各種重合度のポリグリセリ
ンの混合物である。このようにして得られるポリグリセ
リンは高粘度の黄色乃至黒褐色の液体であり、重合度が
大きくなるに従って色相が悪く黒褐色になってしまう。
そのため活性炭や活性白土等の吸着剤による脱色処理、
イオン交換樹脂による脱触媒、脱色処理等が行なわれて
いる。一般にジ、テトラ、ヘキサ、デカグリセリンが商
品化されている。
が全て水素原子で、且つm1,m2及びm3は各々0のポリグ
リセリンを単独で使用するよりも、エステル化物やオキ
シアルキレン基付加物等のポリグリセリン誘導体或いは
ポリグリセリン誘導体とポリグリセリンの併用が好まし
い。
(I)で表されるポリグリセリン及び/又はポリグリセリ
ン誘導体の1種以上を必須成分として含有するものであ
り、通常は前記一般式(I)で表されるポリグリセリン及
び/又はその誘導体の混合物を用いる。すなわち、前記
一般式(I)において、アルキレンオキサイドの付加モル
数m1,m2及びm3がそれぞれ異なる化合物の混合物が用い
られ、更にm1,m2及びm3のみでなく、Rのうちの一つ以上
も互いに異なる化合物の混合物を用いることもできる。
合度を示すnは2〜50の数であり、好ましくは2〜15で
ある。また、混合物の場合、一般式(I)中のnは正の整
数であり、混合物のnの平均値は2〜50、好ましくは2
〜15の範囲にあれば、一般式(I)中のnが2〜50の範囲
を外れるものを含んでいてもよい。混合物のnの平均値
が2未満であると農薬の分散性が低下し、また50を越え
ると製造上、不経済となる。また、一般式(I) で表され
るポリグリセリン又はその誘導体の混合物に付加するア
ルキレンオキサイドの付加モル数m1,m2及びm3は0又は
正の整数であり、好ましくは付加モル数は0〜200、更
に好ましくは0〜25である。アルキレンオキサイドは混
合物に対して混合物中のm1+m2+m3の平均値が0〜100
の範囲となるように付加する必要がある。
造としては、前記のようにして得られたポリグリセリン
を、アルカリ触媒添加後、加圧、昇温下にてアルキレン
オキサイドを付加する既知の方法が挙げられる。付加さ
れるアルキレンオキサイドとしては炭素数2〜4のエチ
レンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキ
サイド等が挙げられる。これらは単独あるいは二種以上
が使用され、二種以上の場合は、ブロック付加、ランダ
ム付加の何れであっても良い。付加モル数は0〜200モ
ル、好ましくは0〜50モル、更に好ましくは0〜25モル
である。
体の1つであるポリグリセリン脂肪酸エステルは、通常
直接エステル化反応によって製造されており、各種重合
度のポリグリセリン、脂肪酸の種類、エステル化度の組
み合わせにより親水性から親油性のものまで数多くのエ
ステルを得ることができ、希望するHLB値のエステルを
調製することができる。また硫酸エステルの場合も同様
にして得ることができる。エステル化反応は無触媒或い
はアルカリ触媒の存在下、200℃以上の温度で行なわれ
る。色相、風味の良好な製品を得るために反応中に亜硫
酸塩を添加する法、熱安定性良好な脂肪酸を用いる法、
リパーゼによる合成法等があり、用途に応じて精製度を
変えて製品化されている。高品質のポリグリセリン脂肪
酸エステルを得るためには品質のよいポリグリセリンを
使用することが大切である。特に高重合度のポリグリセ
リン脂肪酸エステルほどこの傾向があり、デカグリセリ
ンの品質によって得られるエステルの品質は大きく変化
するため、ポリグリセリンの精製を十分行なう必要があ
る。ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルは、リ
シノレイン酸(ひまし油脂肪酸)を加熱脱水して3〜6
分子を縮合させたものとポリグリセリンをエステル化し
て合成される。反応条件はポリグリセリン脂肪酸エステ
ルの場合とほとんど同じである。
ド付加物を原料として上記同様のエステル化反応を行な
うことも可能である。また、得られたポリグリセリン脂
肪酸エステルをアルカリ触媒添加後、加圧、高温下にて
アルキレンオキサイドを付加する方法も可能である。付
加されるアルキレンオキサイドとしてはエチレンオキサ
イド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等が
挙げられる。これらは単独あるいは二種以上が使用さ
れ、二種以上の場合は、ブロック付加、ランダム付加の
何れであっても良い。付加モル数は0〜200モル、好ま
しくは0〜50モル、更に好ましくは0〜25モルである。
リセリン及び/又はポリグリセリン誘導体、或いはその
混合物からなる農薬用効力増強剤は、農薬原体と併用し
た場合において薬害がなく、効力をアップさせる事が出
来る。
グリセリン及び/又はポリグリセリン誘導体、或いはそ
の混合物に、更に特定の非イオン界面活性剤を併用す
る。これにより、一般式(I)で表されるポリグリセリン
及び/又はポリグリセリン誘導体の効力増強効果を維持
したまま一般式(I)で表されるポリグリセリン及び/又
はポリグリセリン誘導体の使用量の低減化と安定化を計
ることができる。
エチレンアルキルエーテル(ポリオキシエチレンオレイ
ルエーテル等の)等のポリオキシアルキレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルホルムア
ルデヒド縮合物、ポリオキシアルキレンアリルエーテ
ル、ポリオキシアルキレンアルキルエステル、ポリオキ
シアルキレンアルキルソルビトールエステル、ポリオキ
シアルキレンソルビタンエステル、ポリオキシアルキレ
ンブロック共重合体アルキルグリセロールエステル等の
ポリオキシアルキレンアルキルグリセロールエステル、
ポリオキシプロピレンブロック共重合体等のポリオキシ
アルキレンブロック共重合体、ポリオキシアルキレンア
ルキルスルホンアミド、ポリオキシアルキレンロジンエ
ステル、ポリオキシアルキレンアルキルフェノール、こ
れらのうちの2種以上の混合物などが挙げられる。
活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、或いは
それらの混合物を用いることができる。陽イオン界面活
性剤の例としては、ポリオキシアルキルアミン、例えば
エトキシ化タローアミン、エトキシ化オレイルアミン、
エトキシ化ソイアミン、エトキシ化ココアミン、エトキ
シ化合成アルキルアミン、エトキシ化オクチルアミンな
ど及びそれらの混合物がある。
は、水溶液或いは固体状態で入手され得るが、その例と
しては、アリル硫酸ナトリウム、モノ−及びジ−アルキ
ルナフタレンスルホン酸ナトリウム、アルファ−オレイ
ンスルホン酸ナトリウム、アルカンスルホン酸ナトリウ
ム、アルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエ
ーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルアリール
エーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンスチリルフェニ
ルエーテル硫酸塩、モノ−及びジ−アルキルベンゼンス
ルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキ
ルナフタレンスルホネートのホルムアルデヒド縮合物、
アルキルジフェニルエーテルスルホン酸塩、オレフィニ
ックスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシアル
キレンアルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレンフェニ
ルエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキルフェノールリ
ン酸塩、ポリカルボン酸塩、脂肪酸塩、ステアリン酸及
びその塩、オレイン酸及びその塩、N−メチル脂肪酸タ
ウリド(taurides)、それらの混合物など(ナトリウム、
カリウム、アンモニウム及びアミン塩を含む)がある。
ラウリルジメチルアミンオキサイド、アルモックス(Arm
ox)C/12、アミンオキサイド、モナテリックス(Monater
ics)、ミラノール(Miranols)、ベタイン、ロンザイン(L
onzaines) 、他のアミンオキサイド、これらの混合物な
どがある。
ましくは、ポリオキシアルキレンソルビタンエステル、
ポリオキシアルキレンアルキルグリセロールエステル、
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル及びポリオキシ
アルキレンアルキルフェノールから選ばれる1種以上で
ある。一般式(I)で表されるポリグリセリン及び/又は
ポリグリセリン誘導体と上記非イオン界面活性剤を含む
界面活性剤の好ましい併用割合は特に限定しないが、好
ましくは、上記非イオン界面活性剤を含む界面活性剤/
ポリグリセリン(誘導体)=10/90〜40/60(重量比)
である。この範囲を越えて界面活性剤を併用すると効力
増強効果が弱くなり、実用的でない。但しこの場合もポ
リグリセリン及び/又はポリグリセリン誘導体の使用量
を増やすことによって充分な効果が得られる。
ポリグリセリン誘導体、或いはその混合物、並びに特定
の非イオン界面活性剤を必須成分とする効力増強剤が農
薬の構造の種類に関係なく顕著な効力増強作用を呈する
かについての機作は必ずしも明らかではないが、その1
つとして本発明の効力増強剤が農薬に対する可溶化力が
非常に強いため農薬を微粒子化し植物体表面あるいは虫
体、菌体への浸透を促すという理由が考えられる。
力増強剤と農薬原体からなるものである。本発明の農薬
組成物において、農薬用効力増強剤は、農薬用効力増強
剤と農薬原体の重量比が、農薬用効力増強剤/農薬原体
=0.1〜50、好ましくは 0.1〜10となるよう使用する事
が必要である。これ以下の割合では目的とする農薬の効
力増強効果を十分達成し得ない。また、本発明の農薬組
成物の製剤型は、乳剤、水和剤、粒剤、粉剤、フロアブ
ル製剤等いずれでもよく、製剤型は問わない。特に製剤
とするにあたって、前記一般式(I)で表されるポリグリ
セリン又はその誘導体と農薬原体とをそれぞれ分包した
ものを用いるのが好ましい。また、一般式(I)で表され
るポリグリセリン又はその誘導体以外の界面活性剤も分
包したものを使用するのが好ましい。
た他の添加剤、例えば乳化剤、分散剤、担体等を加える
事が出来る。本発明に係わる農薬用効力増強剤の使用
は、上記各種剤型中に入れ処方化する方法と、希釈使用
時に別添にて使用する方法があるが、どちらの方法にて
も本発明の効力増強作用が得られる。
の例を挙げるが、これらに限定されるものではない。ま
た、本発明に係わる農薬用効力増強剤は種々の作物に対
して薬害はなく安全に使用できるものである。
剤としてはフェンバレート(α−シアノ−3−フェノキ
シベンジル−2−(4−クロロフェニル)−3−メチル
バレエート)、バイスロイド(シアノ(4−フルオロ−
3−フェノキシフェニルメチル)−3−(2,2 −ジクロ
ロエテニル)−2,2 −ジメチルシクロプロパンカルボキ
シレート)、有機リン系殺菌剤としては、DDVP(2,2 −
ジクロルビニルジメチルホスフェート)、スミチオン
(ジメチル−4−ニトロ− m−トリル−ホスホロチオネ
ート)、マラソン(S −〔1,2 −ビス(エトキシカルボ
ニル)エチル〕ジメチルホスホロチオールチオネー
ト)、ジメトエート(ジメチルS −(N−メチルカルバモ
イルメチル)ホスホロチオールチオネート)、エルサン
(S −〔α−(エトキシカルボニル)ベンジル〕ジメチ
ルホスホロチオールチオネート)、バイジット(O,O −
ジメチル−オー(3−メチル−4−メチルメルカプトフ
ェニルチオホスフェート))、カーバメート系殺虫剤と
しては、バッサ(O −ブチルフェニルメチルカーバメー
ト)、MTMC( m−トリメチルカーバメート)、メオバー
ル(3,4 −ジメチルフェニル−N −メチルカーバメー
ト)、他にメソミル(メチル−〔(メチルカルバモイ
ル)オキシ〕チオアセトイミド)、カルタップ(1,3 −
ビス(カルバモイルチオ)2−(N,N −ジメチルアミ
ノ)プロパンハイドロクライド)等が挙げられる。
キス(β, β−ジメチルフェネチル)ジスタンノキサ
ン)、ニッソラン(trans −5−(4−クロロフェニ
ル)−N−シクロヘキシル−4−メチル−2−オキソチ
アゾリジン−3−カルボキサミド)、ケルセン(1,1 −
ビス(p−クロルフェニル)−2,2,2 −トリクロルエタ
ノール)、ダニカット(3−メチル−1,5 −ビス(2,4
−キシリル)−1,3,5 −トリアザペンタ−1,4 −ジエ
ン)、BPPS(2−(p−ターシャリーブチルフェノキ
シ)シクロヘキシル−2−プロピニルスルフィド)、テ
トラジホン(2,4,5,4'−テトラクロルジフェニルスルホ
ン)、サンマイン、ミルベノック、ダニトロン等が挙げ
られる。
としては、ダイセン(亜鉛エチレンビスジチオカーバメ
ート)、マンネブ(マンガンエチレンビスジチオカーバ
メート)、チウラム(ビス(ジメチルチオカルバモイ
ル)ジスルファイド)、他にベンレート(メチル−1−
(ブチルカルバモイル−2−ベンズイミダゾールカーバ
メート)、ダコニール(テトラクロルイソフタロニトリ
イル)、パンソイル(5−エトキシ−3−トリクロルメ
チル−1,2,4 −チアジアゾール)、チオファネートメチ
ル(1,2 −ビス(3−メトキシカルボニル−2−チオウ
レイド)ベンゼン)、ラブサイド(4,5,6,7 −テトラク
ロルフタロイド)イプロジオン(3−(3,5 −ジクロロ
フェニル)−N −イソプロピル−2,4 −ジオキソイミダ
ゾリジン−1−カルボキサミド)、EBI 剤としては、ト
リフミゾール((E)−4−クロロ−α,α,α−トリフ
ルオローン−(1−イミダゾール−1−イル−2−プロ
ポキシエチリダン)−オトルイジン)、メタラキシル
(メチル−N −(2−メトキシアセチル)−N −(2,6
−キシリル)−D, L−アラニネート)、ビテルタノール
(オール−ラック−1−(ビフェニル−4−イロキシ)
−3,3 −ジメチル−1−(1H−1,2,4 −トリアゾール−
1−イル)2−ブタン−2−オール)、トリアジメホン
(1−(4−クロロフェノキシ)−3,3 −ジメチル−1
−(1,2,4 −トリアゾール−1−イル)−2−ブタノ
ン)、イソプロチオラン(ジイソプロピル−1,3 −ジチ
オラン−2−イリデンマロネート)、ラリー、ポジクロ
ール等が挙げられる。
ロルプロピオンアニリド)、サターン(S −(4−ジク
ロルベンジル−9−N,N −ジエチルチオールカーバメー
ト)、ラッソー(2−クロル−2',6' −ジエチル−N −
(メトキシメチル)アセトアニリド)、グリフォセート
(N −(ホスホノメチル)グリシンイソプロピルアミン
塩)、DCMU(3−(3,4 −ジクロルフェニル)−1,1 −
ジメチルウレア)、ビアラフォス、VASTA 等が挙げられ
る。
ン酸ヒドラジッド)、エスレル(2−クロルエチルホス
ホン酸)、アブシジン酸、成長抑制剤等が挙げられる。
更に、本発明の農薬組成物には肥料、防腐剤等の1種以
上を混合して用いることもできる。
は植物成長調節を目的として、本発明に係る農薬用効力
増強剤を0.02〜8重量%含有し、農薬原体を該農薬用効
力増強剤の0.02〜10倍含有する農薬組成物を用いる。
剤としては、 (a)前記一般式(I)で表されるポリグリセリン及び/又は
ポリグリセリン誘導体、或いはその混合物の分包包装体
と、農薬組成物分包包装体とからなる農薬製剤 (b)前記一般式(I)で表されるポリグリセリン及び/又は
ポリグリセリン誘導体、或いはその混合物及びこれら以
外の界面活性剤1種以上からなる組成物の分包包装体
と、農薬組成物の分包包装体とからなる農薬製剤 (c)前記一般式(I)で表されるポリグリセリン及び/又は
ポリグリセリン誘導体、或いはその混合物の分包包装体
と、これら以外の界面活性剤1種以上の分包包装体と、
農薬組成物の分包包装体とからなる農薬製剤が挙げられ
る。尚、ここで、分包包装体となる農薬組成物とは、農
薬原体と任意成分とを任意の割合で含む、乳剤、水和剤
等の形態のものを意味し、本発明の農薬用効力増強剤と
農薬原体からなる農薬組成物とは別のものである。各分
包包装体中の形態は限定されず、用途、目的に応じて調
製される。
はこれらの実施例に限定されるものではない。
441g、ステアリン酸282g及びNaOH 0.7gを仕込み、
系内をN2置換して 100℃まで昇温し攪拌を行なった。
2時間後、 240℃まで昇温し、5時間保持した(系内留
出物は 120g)。サンプリングを行なうと、反応物のケ
ン化価は85、色相はG6以下であったので冷却し、水分
を濾過にて除いた(ヘキサグリセリンモノステアレート
に相当)。
剤、ラウンドアップ液剤を水道水にて300 倍に希釈し、
この希釈液に対して、表1に示す本発明の農薬用効力増
強剤及び比較の農薬用効力増強剤を希釈液中の濃度が0.
2 重量%になるように溶解させ、予め均一に成長させた
木本系雑草であるメヒシバに、ポット当たり10ml散布し
殺草効力の比較を行った。メヒシバは3〜4葉期、草丈
約10cmまで生育させ1ポット当たり25本生育したものを
使用した。
に量り、無処理区の地上部生体重を基準とした殺草百分
率で示した(下記式参照)。結果を表1及び表2に示
す。
括弧内の数字は付加モル数である(以下同じ)。 *1 エマルゲン909 ;POE(ポリオキシエチレン、以下同
じ)(9)ノニルフェニルエーテル *2 エマノーン4110;POE(10) C17H35COOH *3 エマルゲン103 ;POE(10) C12H25OH *4 レオドールTWO-120 ;POE(20)C17H33COOソルビタン
エステル
ッピング法にて殺虫剤の効力検定を行った。殺虫率は殺
草率と同様に求めた。市販の殺虫剤スミチオン乳剤、マ
ラソン乳剤に対して表2に示す本発明の農薬用効力増強
剤及び比較の農薬用効力増強剤を希釈濃度が0.1重量%
になるように溶解させ、各殺虫剤を2000倍に希釈し本試
験を行った。なお、表中の農薬用効力増強剤のうち、ア
ルキレンオキサイドを付加したものについては、( )内
の数字はm1+m2+m3の平均値を意味する。これらの結果
を表2に示す。
の農薬用効力増強剤と一般界面活性剤を比較すると、本
発明品は顕著に殺生力増強効果を発揮し実使用レベルで
あったが、比較品は若干の効力増強は見られるものの使
用レベルの効果には至らなかった。
Claims (6)
- 【請求項1】 一般式(I)で表されるポリグリセリン及
び/又はポリグリセリン誘導体、並びにポリオキシアル
キレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
アリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリール
エーテルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシアルキレ
ンアリルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエス
テル、ポリオキシアルキレンアルキルソルビトールエス
テル、ポリオキシアルキレンソルビタンエステル、ポリ
オキシアルキレンアルキルグリセロールエステル、ポリ
オキシアルキレンブロック共重合体、ポリオキシアルキ
レンアルキルスルホンアミド、ポリオキシアルキレンロ
ジンエステル及びポリオキシアルキレンアルキルフェノ
ールから選ばれる1種以上の非イオン界面活性剤を必須
成分とする農薬用効力増強剤。 【化1】 〔式中、nは2〜50の数を示し、Rは同一又は異なった
水素原子、炭素数2〜31のアシル基、-SO3Na、-SO3K、-
SO3H・N(C2H4OH)3又は-SO3H・NH(C2H4OH)2であり、Xは
同一又は異なった炭素数2〜4のアルキレン基であり、
m1,m2及びm3は各々0〜200の数である。〕 - 【請求項2】 前記一般式(I)で表されるポリグリセリ
ン誘導体を必須成分とする請求項1記載の農薬用効力増
強剤。 - 【請求項3】 前記一般式(I)中のnが2〜15、且つm1,
m2及びm3がそれぞれ0〜25である請求項1記載の農薬用
効力増強剤。 - 【請求項4】 一般式(I)で表されるポリグリセリン及
び/又はポリグリセリン誘導体の混合物、並びにポリオ
キシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
アリールエー テルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシ
アルキレンアリルエーテル、ポリオキシアルキレンアル
キルエステル、ポリオキシアルキレンアルキルソルビト
ールエステル、ポリオキシアルキレンソルビタンエステ
ル、ポリオキシアルキレンアルキルグリセロールエステ
ル、ポリオキシアルキレンブロック共重合体、ポリオキ
シアルキレンアルキルスルホンアミド、ポリオキシアル
キレンロジンエステル及びポリオキシアルキレンアルキ
ルフェノールから選ばれる1種以上の非イオン界面活性
剤を必須成分とする農薬用効力増強剤。 【化2】 〔式中、nは正の整数であり、混合物のnの平均値が2
〜50の範囲にあり、Rは同一又は異なった水素原子、炭
素数2〜31のアシル基、-SO3Na、-SO3K、-SO3H・N(C2H4
OH)3又は-SO3H・NH(C2H4OH)2であり、Xは同一又は異な
った炭素数2〜4のアルキレン基であり、m1,m2及びm3
は各々0又は正の整数であり、混合物のm1+m2+m3の平
均値は0〜100の範囲にある。〕 - 【請求項5】 請求項1〜4の何れか1項記載の農薬用
効力増強剤と農薬原体を含有してなる農薬組成物。 - 【請求項6】 農薬原体が、殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ
剤、除草剤及び植物成長調節剤各々の有効成分から選択
される請求項5記載の農薬組成物。
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