JP3228513U - マスク用保温用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】何度も脱着することができると共に、皮膚の温度またはマスクと皮膚との間の空間の温度を所定の温度に保つことができ、かつマスクを着用しても、着用者の耳にかけるマスクのひも状部材に、荷重がほとんどかかることがないマスク用保温用具を提供する。【解決手段】マスク用保温用具1は、着用者の鼻の一部から口までを少なくとも覆うマスクに、脱着可能に取り付けられ、マスクを着用した際に、着用者の鼻の一部から口またはマスクと着用者の鼻の一部から口との間の空間を、冷却または加熱するものであって、保温剤が充填された保温部10a、10bと、マスクに接続する接続部25a、25bと、凹部30とを有し、凹部30は、マスクを着用した際に、着用者の鼻の上部の少なくとも一部に当接する。【選択図】図2

Description

本考案は、マスク着用時における、着用者の皮膚の温度またはマスクと皮膚との間の空間の温度を、上昇または低下させるマスク用保温用具に関し、特にマスクに脱着可能なものに関する。
マスクは、通常インフルエンザが流行する秋から冬に用いられることが多い。しかし、新型コロナウィルスの流行により、気温および湿度が高い夏場でもマスクを使用するヒトが増えてきている。
マスクは、着用(装着)することで、咳やくしゃみをした際に飛沫に含まれるウィルスの飛散を防止したり、他のヒトからウィルスの感染を防止することができる。そこで、ウィルスの飛散や感染を防止するために、マスクを常時着用しておく必要があるが、夏場でのマスクの使用は、熱中症を引き起こす場合があった。
そこで、熱中症を防止するマスクとして、顔と接触する側が吸湿性部材で形成され、両眼部が開口した顔のみを覆うマスクが提案されている(特許文献1参照)。
また、着用者の顔の一部を覆うマスク本体と、水分を含む保水液が含浸された含水体と、を備え、前記マスク本体は、加熱された含水体を収容する収容部を備え、前記含水体は、保水液の含浸量が6g以上30g以下である、マスクが提案されている(特許文献2参照)。
特開2003−102544号公報 特開2020−105678号公報
しかしながら、特許文献1で開示されているような吸湿性部材で形成されたマスクは、吸湿性部材によって汗を吸収することで、汗による蒸れや、べとつき感を軽減させることはできるが、皮膚の温度またはマスクと皮膚との間の空間の温度を下げて発汗自体を抑えることができないという問題点があった。
一方、上述したような、水分を含む保水液が含浸された含水体を備えたマスクは、水分を含んだフィルターが加熱された状態でマスク本体に収容されるので、温かい蒸気が発生する。その結果、マスクと顔との間が加湿されると共に、口腔に水分が補給されるため、口腔の乾燥を防止するという機能を有するものである。
なお、このマスクの含水体には、切欠きが水平方向の中央部に設けられているが、これは該含水体の折れ曲がりを容易にするためのものであり、後述する本考案の凹部とは全く異なるものである。
本考案は、皮膚の温度またはマスクと皮膚との間の空間の温度を、所定の温度に保つことができ、かつマスクを着用しても、マスクのひも状部材に荷重がほとんどかかることがないマスク用保温用具を提供することを目的とする。
本考案の考案者は、上述した問題点に関して鋭意研究・開発を続けた結果、以下のような画期的なマスク用保温用具を見出した。
上記課題を解決するための本考案の第1の態様は、着用者の鼻の一部から口までを少なくとも覆うマスクに、脱着可能に取り付けられ、マスクを着用した際に、着用者の鼻の一部から口またはマスクと着用者の鼻の一部から口との間の空間を、冷却または加熱するマスク用保温用具であって、保温剤が充填された保温部と、マスクに接続する接続部と、凹部とを有し、凹部は、マスクを着用した際に、着用者の鼻の上部の少なくとも一部に当接することを特徴とするマスク用保温用具にある。
ここで、「脱着可能」とは、取り付けたり、外したりすることを何度も行うことができることを含む概念である。また、本態様における「取り付けられ」とは、直接取り付けられることだけでなく、間接的に取り付けられることを含み、さらに取り付けられていると同様な状態を含む概念である。
かかる第1の態様では、同一マスクや異なるマスクに何度も脱着できると共に、皮膚の温度またはマスクと皮膚との間の空間の温度を、所定の温度に保つことができ、かつマスクを着用しても、着用者の耳にかけるマスクのひも状部材に、荷重がほとんどかかることがないマスク用保温用具を提供することができる。なお、マスク自体の温度も、当然所定の温度に保つことができるのは言うまでもない。
また、本態様のマスク用保温用具は、着用者がマスクを着用した際に、マスクと着用者の鼻および口との間に位置し、かつ着用者の鼻の上部の少なくとも一部に当接するので、マスクと着用者の鼻および口との間に空間が形成されることになる。その結果、マスクを着用した際の息苦しさや、着用者の皮膚に塗られた口紅等の化粧品等がマスクに付着して、着用者の皮膚に塗られた化粧品等が落ちることを防止することができる。
本考案の第2の態様は、少なくともマスク側表面の少なくとも一部に、マスクからの熱伝達を防止する断熱部が設けられていることを特徴とする第1の態様に記載のマスク用保温用具にある。
かかる第2の態様では、マスク側からの熱伝達(熱伝導)を防止することができるので、皮膚の温度またはマスクと皮膚との間の空間の温度を、所定の温度に、より長時間保つことができる。
本考案に係る第3の態様は、保温部は、保温剤が充填された第1の袋状部材を、第2の袋状部材で包んだものであることを特徴とする第1または第2の態様に記載のマスク用保温用具にある。
かかる第3の態様では、第2の袋状部材の中で第1の袋状部材が移動することになるので、第1の袋状部材の移動による刺激が直接皮膚に伝わることがない。加えて、第1の袋状部材と第2の袋状部材との間の空間によって断熱効果が生じるので、皮膚の温度またはマスクと皮膚との間の空間の温度を、所定の温度に、より長時間保つことができる。また、保温剤として冷却剤を用いた場合には、上述した断熱効果により、保温剤表面への結露を防止することができる。
本考案の第4の態様は、着用者側表面の少なくとも一部に、芳香剤または抗菌剤が含侵または塗布されていることを特徴とする第1〜第3の態様の何れか1つに記載のマスク用冷却用具にある。
かかる第4の態様では、マスクを着用した際に、着用者に芳香剤の香りを吸入させることができる。また、マスクを着用した際に、マスク用保温用具の着用者側表面の衛生状態を保つことができる。
本考案の第5の態様は、接続部が、面ファスナーであることを特徴とする第1〜第4の態様の何れか1つに記載のマスク用保温用具にある。
かかる第5の態様では、マスクとの脱着が容易なマスク用保温用具を提供することができる。
本考案の第6の態様は、接続部が、マスクと脱着可能なテープであることを特徴とする第1〜第4の態様の何れか1つに記載のマスク用保温用具にある。
かかる第6の態様では、マスクとの脱着が容易なマスク用保温用具を提供することができる。
本考案の第7の態様は、マスクは、両端部に、着用者の耳に掛止されるひも状部材をそれぞれ有し、接続部は、フック状のフック状部材であり、フック状部材がひも状部材に掛止されることで、マスクに接続されることを特徴とする第1〜第4の態様の何れか1つに記載のマスク用保温用具にある。
かかる第7の態様では、マスクとの脱着が容易なマスク用保温用具を提供することができる。
本考案の第8の態様は、吸湿性素材でおおわれていることを特徴とする第1〜第7の態様の何れか1つに記載のマスク用保温用具にある。
かかる第8の態様では、保温剤の温度が外気よりも低い場合には、保温剤の周囲に生じる結露の発生を防止すると共に、結露がマスク用保温用具の着用者側表面に滲み出て、着用感を悪化させることを防止することができる。その結果、保温剤の温度が外気よりも低い場合におけるマスク用保温用具の付け心地を向上させることができる。
図1は実施形態1に係るマスク用保温用具をマスクに取り付けた状態を示す概略図である。 図2は実施形態1に係るマスク用保温用具の概略図である。 図3は実施形態2に係るマスク用保温用具をマスクに取り付けた状態を示す概略図である。 図4は実施形態3に係るマスク用保温用具の概略図である。
以下に添付図面を参照して、本考案に係るマスク用保温用具の実施形態を説明する。なお、本考案は、以下の実施形態に限定されるものではない。
(実施形態1)
図1は本実施形態に係るマスク用保温用具1をマスクに取り付けた状態を示す概略図であり、図2は本実施形態に係るマスク用保温用具1の概略図である。図1に示すように、マスク用保温用具1は、扁平な形状からなり、マスク本体100の着用者側の表面の上方部に取り付けられる(固定される)ものである。そして、マスク用保温用具1は、図2に示すように、略楕円状の2つの保温部10a、10bが、中央部上方に位置する橋梁部10cを介して接続されるように構成されている。なお、マスク本体100の両側端部には、着用者の耳に係止めされるひも状部材110がそれぞれ取り付けられており、マスク用保温用具1が取り付けられたマスク本体100を着用者の顔に固定することができるようになっている。
左側に配置される保温部10aの左側上方部には、左側上方に延出する取付部20aが設けられている。一方、右側に配置される保温部10bの右側上方部には、右側上方に延出する取付部20bが設けられている。
取付部20aの保温部10aとは反対側の端部(先端部)25aおよび取付部20bの保温部10bとは反対側の端部(先端部)25bのマスク本体100側の表面には、面ファスナーがそれぞれ設けられている。そして、これらの面ファスナーとマスク本体100の表面とが掛止することによって、マスク用保温用具1はマスクに脱着自在に取り付けることができる。本実施形態では、これらの面ファスナーが接続部となる。
橋梁部10cの下側には、図2に示すように、保温部10aと保温部10bによって形成された逆V字状の凹部30が形成されている。凹部30は、マスク用保温用具1が取り付けられたマスク本体100を着用した際に、着用者の鼻の上部に当接して、マスク用保温用具1の荷重が着用者の鼻にかかるようになっている。その結果、マスク用保温用具1をマスクに取り付けても、ひも状部材110にマスク用保温用具1の荷重がほとんどかかることがない。したがって、マスク用保温用具1の荷重の追加による、ひも状部材110による着用者の耳への締め付けがほとんどない。したがって、マスク用保温用具1をマスク本体100に取り付けても、ひも状部材110による着用者の痛みがほとんど生じないようになっている。
保温部10a、10bおよび橋梁部10cは、袋状になっており、内部に保温剤を充填することができる。保温部10a、10bおよび橋梁部10cは、内部に保温剤を充填することができるものであれば、その形状および材質は特に限定されない。なお、保温部10a、10bおよび橋梁部10cに充填される保温剤は、これらの内部に完全充填されていた方が、保温効果が大きくなるので好ましいが、完全に充填されていなくてもよいのは言うまでもない。
保温部10a、10bおよび橋梁部10cとしては、例えば厚さ0.1mm〜0.5mmのポリ塩化ビニル(PVC)製の袋状部材が挙げられるが、厚さが0.2mm〜0.4mmのポリ塩化ビニル(PVC)製の袋状部材であれば、マスクの形状変化に追従できる柔軟性と十分な耐久性を有するので好ましい。本実施形態では、ポリ塩化ビニル製の3つの袋状部材を熱融解させて結合し、保温部10a、10bおよび橋梁部10cを形成している。なお、少なくとも着用者側表面の材質としてポリ塩化ビニルを用いると、着用した際に、皮膚への刺激を和らげることができる。
なお、保温部10a、10bおよび橋梁部10cの内部に充填される保温剤は特に限定されない。皮膚の温度またはマスクと皮膚との間の空間の温度を下げたい場合には、保温剤として皮膚よりも低い温度を保つことができるもの(保冷剤)を用いる。一方、皮膚の温度またはマスクと皮膚との間の空間の温度を上げたい場合には、保温剤として皮膚よりも高い温度を保つことができるものを用いる。保温剤としては、蓄熱性能が高いものが好ましい。
取付部20a、20bは、端部25a、25bのそれぞれに面ファスナーを取り付けることができれば、その形状や材質は特に限定されない。本実施形態では、ポリ塩化ビニルを用いて、保温部10a、10bと一体的に形成されている。なお、面ファスナーは、マスク本体100と掛止することができるものであれば特に限定されず、市販のものを用いることができる。
本実施形態では、マスクは、マスク本体100と、その水平方向両端に取り付けられた、2つのひも状部材110とで構成されているが、マスクはこれに限定されないのは言うまでもない。
マスク本体100は、面ファスナーと掛止することができるものであれば、その形状および材質は特に限定されない。また、ひも状部材110も特に限定されない。マスクとしては、例えば、マスク本体100が不織布や布で形成されたもの等が挙げられる。
次に、マスク本体100へのマスク用保温用具1の脱着方法について説明する。上述したように、マスク用保温用具1は、着用者がマスクを着用した際に、凹部30が着用者の鼻の上部に当接するようなマスクの位置に取り付ける必要がある。本実施形態では、マスク本体100の中央の上部に橋梁部10cが位置するように、取付部20a、20bの面ファスナーとマスク本体100とを掛止めることで、マスク用保温用具1をマスク本体100に取り付けることができる。
一方、取付部20a、20bの面ファスナーとマスク本体100との掛止を取り外すことで、マスク用保温用具1をマスク本体100から取り外すことができる。
すなわち、マスク用保温用具1は、同一マスクや異なるマスクに何度も脱着させることができるものである。そして、何度も冷却したり、加熱したりして利用できる保温剤を保温部10a、10bおよび橋梁部10cに充填している場合には、そのまま冷蔵(冷凍)して冷やしたり、加熱して温めて何度も使用することができるので、マスク用保温用具1は、環境にやさしく、経済的なものである。
マスク用保温用具1をこのように構成することによって、皮膚の温度またはマスク本体100と皮膚との間の空間の温度を所定の温度に保つことができる。具体的には、夏場であれば、皮膚の温度またはマスク本体100と皮膚との間の空間の温度を、外気温よりも低く保つことができる。一方、冬場であれば、皮膚の温度またはマスク本体100と皮膚との間の空間の温度を、外気温よりも高く保つことができる。
また、マスク用保温用具1をこのように構成することによって、マスク用保温用具1が取り付けられたマスク本体100を着用した際に、凹部30が着用者の鼻の上部に当接して、マスク用保温用具1の荷重が着用者の鼻にかかることになる。すなわち、マスク用保温用具1が取り付けられたマスクを着用しても、ひも状部材110にマスク用保温用具1の荷重がほとんどかかることがない。その結果、マスク用保温用具1の荷重の追加による、ひも状部材110による着用者の耳への締め付けがほとんどない。したがって、マスク用保温用具1をマスク本体100に取り付けても、ひも状部材110による着用者の痛みがほとんど生じない。
さらに、マスク用保温用具1は、着用者がマスクを着用した際に、マスク本体100と着用者との間に位置し、かつ着用者の鼻の上部の少なくとも一部に当接するので、マスク本体100と着用者の鼻および口との間に空間を形成することになる。その結果、マスクを着用した際の息苦しさや、着用者の皮膚に塗られた口紅等の化粧品がマスク本体100に付着して、着用者の化粧が落ちることを防止することができる。
(実施形態2)
実施形態1では、面ファスナーを用いて、マスク用保温用具をマスク本体に取り付けるようにしたが、本考案はこれに限定されない。
例えば、図3に示すように、取付部20a、20bの先端部に、フック状に形成されたフック状部材25A、25Bをそれぞれ設けてもよい。このフック状部材25A、25Bを各ひも状部材110に係止することで、マスク用保温用具1Aをマスク本体100に取り付けることができる。本実施形態では、フック状部材25A、25Bが接続部となる。
なお、フック状部材25A、25Bは、各ひも状部材110に取り付ける(係止する)ことができるのであれば、その形状は特に限定されない。また、マスク用保温用具1Aを吊り下げることができる強度を有するものであれば、フック状部材25A、25Bの材質も特に限定されない。
このようにマスク用保温用具1Aを構成しても、実施形態1に係るマスク用保温用具と同様の効果が得られる。フック状部材25A、25Bとしては、例えば、プラスチック製のフック等が挙げられる。
(実施形態3)
さらに、例えば、図4に示すように、保温部10a、10bのマスク本体側表面に、マスク本体100と脱着可能な円状のテープ25a’、25b’をそれぞれ設けてもよい。このテープ25a’、25b’をマスク本体100と接着させることで、マスク用保温用具1Bをマスク本体100に取り付けることができる。本実施形態では、このテープ25a’、25B’が接続部となる。
なお、テープ25a’、25B’は、マスク用保温用具1Bをマスク本体100に取り付けることができるものであれば、形状や材質は特に限定されない。テープ25a’、25B’としては、例えば、市販の両面テープ等が挙げられる。
このようにマスク用保温用具1Bを構成しても、実施形態1に係るマスク用保温用具と同様の効果が得られる。
(実施形態4)
実施形態1および2では、各保温部のマスク本体側表面上に何も設けなかったが、保温部のマスク本体側表面の少なくとも一部に、マスク本体100側からの熱伝達(熱伝導)を防止する断熱部を設けてもよい。断熱部を設けることにより、マスク本体100側からの熱伝達を防止することができるので、皮膚の温度またはマスクと皮膚との間の空間の温度を、所定の温度に、より長時間保つことができる。
なお、断熱部の形状は特に限定されないが、シート状のものが好ましく、各保温部のマスク本体側表面をすべて覆うようなシート状のものがより好ましい。各保温部のマスク本体側表面の全てを断熱部で覆うことにより、皮膚の温度またはマスクと皮膚との間の空間の温度を、所定の温度に、さらに長時間保つことができる。なお、断熱部の構成や材質は特に限定されないが、高い断熱性を有するものが好ましいのは言うまでもない。
(実施形態5)
上述した実施形態では、各保温部の構成は、内部に保温剤を充填することができるものであれば特に限定されなかったが、保温剤が充填された第1の袋状部材を、第2の袋状部材で包んだもので構成してもよい。すなわち、各保温部が、2つの袋状部材で保温剤を2重に包み込むように構成してもよい。
このように構成することによって、第2の袋状部材の中で第1の袋状部材が移動することになるので、第1の袋状部材の移動による刺激が直接皮膚に伝わることがない。その結果、第2の袋状部材を設けなかった場合と比較して、皮膚への刺激を和らげることができる。
加えて、第1の袋状部材と第2の袋状部材との間の空間によって断熱効果が生じるので、皮膚の温度またはマスク本体と皮膚との間の空間の温度を、所定の温度に、より長時間保つことができる。また、保温剤として冷却剤を用いた場合には、上述した断熱効果により、保温剤表面への結露を防止することができる。
第1の袋状部材の形状は、保温剤を充填できるものであれば特に限定されない。また、第2の袋状部材の形状も、第1の袋状部材を内部に入れることができるものであれば特に限定されない。第1の袋状部材および第2の袋状部材の材質は特に限定されないが、ポリ塩化ビニルが好ましい。ポリ塩化ビニルを用いることにより、皮膚への刺激を、より和らげることができる。
(実施形態6)
上述した実施形態では、マスク用保温用具表面に何の処理もしなかったが、着用者側表面の少なくとも一部に、芳香剤または抗菌剤を含侵または塗布させてもよい。
マスク用保温用具の着用者側表面の少なくとも一部に芳香剤を含侵または塗布することによって、マスクを着用した際に、着用者に芳香剤の香りを吸入させることができる。なお、これに用いられる芳香剤は特に限定されず、例えば市販の芳香剤を用いることができる。
また、マスク用保温用具の着用者側表面の少なくとも一部に抗菌剤を含侵または塗布することによって、マスク用保温用具の着用者側表面の衛生状態を衛生的に保つことができる。なお、これに用いられる抗菌剤は特に限定されず、例えば市販の抗菌剤を用いることができる。
ここで、上述した芳香剤および抗菌剤の含侵方法および塗布方法は、マスク用保温用具表面の材質および表面状態に応じて、一般的な既存の方法を用いることができる。
(実施形態7)
上述した実施形態では、マスクにマスク用保温用具を直接取り付けるようにしたが、本発明はこれに限定されない。
例えば、実施形態1のマスクのように、マスク用保温用具の左右の端部にひも状部材を取り付け、凹部が着用者の鼻の上部に当接するように、そのひも状部材を着用者の耳に係止める。次に、そのマスク用保温用具を覆うように、マスクを取り付けると、マスク用保温用具がマスクに取り付けられたと同様の状態になる。なお、この場合には、マスク用保温用具に取り付けられたひも状部材が接続部になる。このようにマスク用保温用具を構成しても、上述した実施形態と同様の効果が得られる。
(他の実施形態)
実施形態1および2では、取付部の保温部とは反対側の端部(先端部)に、接続部(面ファスナーまたはフック状部材)を設けて、マスク本体に対するマスク用保温用具の取り付け強度(ズレ防止性等)を高くしたが、接続部の位置はこれに限定されない。
また、上述した実施形態では、凹部の形状は逆V字型となっていたが、マスク用保温用具が取り付けられたマスクを着用した際に、着用者の鼻の上部に接して、マスク用保温用具1の荷重が着用者の鼻にかかるようになっていれば、その形状は特に限定されない。凹部の形状としては、例えばコ字状、八文字状や山形の形状等であってもよい。このような形状であっても、上述した実施形態と同様の効果が得られる。
さらに、上述した実施形態では、橋梁部内にも保冷剤を充填したが、本発明はこれに限定されない。保冷剤を充填しない橋梁部であっても、保温機能は多少低下するかもしれないが、上述した実施形態と同様の効果が得られる。
また、マスク用保温用具は、綿や麻等の吸湿性を有する素材(吸湿性素材)で構成された袋状外装部材で覆われていてもよい。マスク用保温用具が袋状外装部材で覆われることによって、保温剤の温度が外気よりも低い場合には、保温剤の周囲に生じる結露の発生を防止すると共に、結露がマスク用保温用具の着用者側表面に滲み出て、マスクまたはマスク用保温用具の着用感を悪化させることを防止することができる。その結果、保温剤の温度が外気よりも低い場合におけるマスクまたはマスク用保温用具の付け心地を向上させることができる。
1、1A、1B マスク用保温用具
10a、10b 保温部
10c 橋梁部
20a、20b 取付部
25a、25b 先端部
25A、25B フック状部材
25a’、25b’ テープ
30 凹部
100 マスク本体
110 ひも状部材

Claims (8)

  1. 着用者の鼻の一部から口までを少なくとも覆うマスクに、脱着可能に取り付けられ、
    前記マスクを着用した際に、前記着用者の鼻の一部から口または前記マスクと前記着用者の鼻の一部から口との間の空間を、冷却または加熱するマスク用保温用具であって、
    保温剤が充填された保温部と、
    前記マスクに接続する接続部と、
    凹部とを有し、
    前記凹部は、前記マスクを着用した際に、前記着用者の鼻の上部の少なくとも一部に当接することを特徴とするマスク用保温用具。
  2. 少なくとも前記マスク側表面の少なくとも一部に、前記マスクからの熱伝達を防止する断熱部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のマスク用保温用具。
  3. 前記保温部は、保温剤が充填された第1の袋状部材を、第2の袋状部材で包んだものであることを特徴とする請求項1または2に記載のマスク用保温用具。
  4. 前記着用者側表面の少なくとも一部に、芳香剤または抗菌剤が含侵または塗布されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のマスク用冷却用具。
  5. 前記接続部が、面ファスナーであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のマスク用保温用具。
  6. 前記接続部が、前記マスクと脱着可能なテープであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のマスク用保温用具。
  7. 前記マスクは、両端部に、前記着用者の耳に掛止されるひも状部材をそれぞれ有し、
    前記接続部は、フック状のフック状部材であり、
    前記フック状部材が前記ひも状部材に掛止されることで、前記マスクに接続されることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のマスク用保温用具。
  8. 吸湿性素材で構成された袋状外装部材で覆われていることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のマスク用保温用具。

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