JP3228466B2 - プラスチック成形品の装飾構造及び装飾方法 - Google Patents

プラスチック成形品の装飾構造及び装飾方法

Info

Publication number
JP3228466B2
JP3228466B2 JP28164998A JP28164998A JP3228466B2 JP 3228466 B2 JP3228466 B2 JP 3228466B2 JP 28164998 A JP28164998 A JP 28164998A JP 28164998 A JP28164998 A JP 28164998A JP 3228466 B2 JP3228466 B2 JP 3228466B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plastic molded
molded product
plastic
dust
decoration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP28164998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000108600A (ja
Inventor
伸樹 松崎
繁 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokuyo Co Ltd filed Critical Kokuyo Co Ltd
Priority to JP28164998A priority Critical patent/JP3228466B2/ja
Publication of JP2000108600A publication Critical patent/JP2000108600A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3228466B2 publication Critical patent/JP3228466B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は透明若しくは半透明
なプラスチック成形品の装飾構造及び装飾方法に関し、
特に、再生プラスチックを使用した透明若しくは半透明
な成形品に好適な装飾構造及び装飾方法に関する。
【0002】
【従来の技術】透明若しくは半透明なプラスチック成形
品においてはその内部に不純物、ゴミ等が混入している
とそれらが外側から見えるため成形品の美観が低下する
原因となる。近年においては再生プラスチックを使用し
た成形品も増えつつあるが、再生プラスチックには特に
ゴミ等が混入していることが多いため、再生プラスチッ
クを使用して透明若しくは半透明な成形品を作ると内部
に混入したゴミ等が目立って美観が低下し商品価値が大
きく低下する原因となる。
【0003】成形品の内部に混入したゴミ等を目立たな
くする方法としてはプラスチックに着色剤を混入する方
法や、メタリック感を出すための微細なアルミ箔等の添
加物を混入する方法が考られるが、プラスチックに着色
剤や添加物を混入するとプラスチックの特性が変化し再
々利用に支障を来す原因となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
課題は、着色剤や添加物を用いることなく成形品内部に
混入したゴミ等を目立たなくすることができるプラスチ
ック成形品の装飾構造及び装飾方法を提供することにあ
る。
【0005】上記課題を解決するために、本発明は、透
明若しくは半透明なプラスチック成形品の表面及び内部
、ダイヤモンドダスト状の光反射作用をなす多数の微
細なクラックによるランダムな方向の光反射面を形成し
たことを特徴とするプラスチック成形品の装飾構造を提
供する。
【0006】上記構成のプラスチック成形品装飾構造又
は装飾方法によれば、透明若しくは半透明なプラスチッ
ク成形品の表面及び内部に形成された多数の微細なクラ
ックがランダムな方向に光を反射する光反射面となるの
で、プラスチック内部へのゴミ等の混入により、プラス
チック成形品の表面及び内部にゴミ等が存在していて
も、微細なクラックによるダイヤモンドダスト状の光反
射作用によりプラスチック成形品の表面及び内部に存在
するゴミ等を目立たなくすることができる。また、プラ
スチック成形品の表面及び内部においてダイヤモンドダ
スト状の輝きを放つメクリック感のある成形品となるの
で、内部へのゴミ等の混入の有無に拘わらず、装飾性に
優れたものとなり、商品価値を高めることができる。し
かも、ゴミ等を目立たなくするための着色剤や添加物等
の異物をプラスチックに混入する必要がないので、プラ
スチックの再々利用も可能となる。また、有害物質を添
加物として混入することもないので、安全なリサイクル
を行うことができる。
【0007】上記構成において、好ましくは、前記微細
なクラックがプラスチック成形品の表面及び内部に対す
る高温と低温のヒートサイクルにより形成される。ま
た、本発明は、透明若しくは半透明なプラスチック成形
品の表面及び内部に高温と低温のヒートサイクルを繰り
返すことにより、成形品の表面及び内部に、ダイヤモン
ドダスト状の光反射作用をなす多数の微細なクラックに
よるランダムな方向の光反射面を形成することを特徴と
するプラスチック成形品の装飾方法を提供する。微細な
クラックがプラスチック成形品の表面及び内部に対する
高温と低温のヒートサイクルにより形成される場合、透
明若しくは半透明なプラスチック成形品の表面に微細な
クラック以外の形状的変化が生じることを防止できるの
で、所要の透明性を確保しつつ、メタリック感のあるプ
ラスチック成形品を得ることができる。また、ヒートサ
イクルの温度及び時間条件を制御することにより、成形
品の表面及び内部に発生するクラックの大きさや密度等
を容易に調整することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態を説明する。
【0009】
【実施例】図1から図5までは、本発明をボールペンの
本体軸に適用した場合の一実施例を示したものであり、
図1はボールペンの半断面側面図、図2は図1に示すボ
ールペンの本体軸に装飾処理を施す前の状態を模式的に
示す図1中2−2線に沿った断面拡大図、図3は図1に
示すボールペンの本体軸に装飾処理を施す前の状態を模
式的に示す図1中3部分の拡大図、図4は図1に示すボ
ールペンの本体軸に装飾処理を施した後の状態を模式的
に示す図3と類似の部分拡大図、図5は図1に示すボー
ルペンの本体軸に施す装飾処理の一実施例を示すグラフ
である。
【0010】はじめに図1を参照すると、ボールペンは
略筒状の本体軸11を有し、この本体軸11の内部には
インクを収容した芯12が収容されており、この芯12
の中のインク残量を外部から視認できるように本体軸1
1は透明なプラスチック成形品からなっている。
【0011】実施例の本体軸11は再生プラスチックを
使用して成形したものであり、図2,図3は、プラスチ
ック内部に不純物やゴミ13等が混入している様子を模
式的に示している。この本体軸11に対し本発明による
装飾処理として図5に示すような高温と低温のヒートサ
イクルを繰り返すことにより、プラスチック成形品から
なる本体軸11の内部や表面に図4に模試的に示すよう
な多数の微細なクラック(キズ)14をランダムな方向
に発生させる。この多数のクラック14はランダムな方
向に光を反射する光反射面となるので、本体軸11のプ
ラスチック内部にゴミ等が混入していても微細なクラッ
ク14によるダイヤモンドダスト状の光反射作用により
プラスチック内部のゴミ13等を目立たなくすることが
できる。したがって、ゴミ等を目立たなくするための着
色剤や添加物等の異物をプラスチックに混入する必要が
ないので、プラスチックの再々利用も可能となる。ま
た、ダイヤモンドダスト状の輝きを持ったメタリック感
のある本体軸11となるので、内部へのゴミ等の混入の
有無に拘わらず、装飾性に優れたものとなり、ボールペ
ンの商品価値が高まることとなる。
【0012】本発明は透明化が可能なプラスチック材
料、例えばポリスチレン、アクリル、ポリカーボネイ
ト、ポリエチレン、ABS、PET等からなる成形品に
適用可能である。プラスチック成形品に適用するヒート
サイクルの処理条件は成形品のプラスチック材料や形状
寸法に応じて適宜に選定することができる。・
【0013】図5は上記本体軸11がポリスチレンから
なる場合の処理方法の一例である。本体軸11は、50
°Cの温度で24時間保持した後、−10°Cの温度ま
で急冷し、その温度に24時間保持するというヒートサ
イクルを繰り返すことによってその内部や表面に微細な
クラックを発生させることができた。クラックはヒート
サイクルを繰り返すごとに成長するので、クラックが適
度なサイズ、例えば約0.5〜1mm程度のサイズに成長
するまでヒートサイクルを繰り返せばよい。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、透明若しくは半透明なプラスチック成形品の
表面及び内部に形成された多数の微細なクラックがラン
ダムな方向に光を反射する光反射面となるので、プラス
チック内部にゴミ等が混入していても微細なクラックに
よるダイヤモンドダスト状の光反射作用によりプラスチ
ック内部のゴミ等を目立たなくすることができる。ま
た、ダイヤモンドダスト状の輝きを持ったメタリック感
のある成形品となるので、内部へのゴミ等の混入の有無
に拘わらず、装飾性に優れたものとなり、商品価値を高
めることができる。しかも、ゴミ等を目立たなくするた
めの着色剤や添加物等をプラスチックに混入する必要が
ないので、プラスチックの再々利用も可能となる。ま
た、有害物質を添加することもないので、再生プラスチ
ックに有害物質が入ることもない。したがって、安全な
リサイクルを繰り返すことができるようになる。
【0015】本発明は無着色の透明なプラスチック成形
品に適用すれば特に効果的であるが、着色された透明な
プラスチック成形品や半透明なプラスチック成形品に適
用しても同様の効果を得ることができる。また、本発明
は各種用途のプラスチック成形品、例えば筆箱、定規等
の筆記具、食器、日品、遊技具等に適用して高い装飾
効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はボールペン本体軸の半断面側面図であ
る。
【図2】図1に示すボールペンの本体軸の図1中2−2
線に沿った断面拡大図である。
【図3】図1に示すボールペンの図1中3部分の拡大図
である。
【図4】図1に示すボールペンの本体軸に装飾処理を施
した後の状態を模式的に示す図3と類似の部分拡大図で
ある。
【図5】図1に示すボールペンの本体軸に施す装飾処理
の一実施例を示すグラフである。
【符号の説明】
11 ボールペンの本体軸 12 芯 13 ゴミ 14 クラック
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−19015(JP,A) 特開 平9−173967(JP,A) 特開 平4−317429(JP,A) 特公 昭35−16195(JP,B1) 特公 昭13−126(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B44C 5/08 B43K 3/00 B44F 1/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明若しくは半透明なプラスチック成形
    品の表面及び内部に、ダイヤモンドダスト状の光反射作
    用をなす多数の微細なクラックによるランダムな方向の
    光反射面を形成したことを特徴とするプラスチック成形
    品の装飾構造。
  2. 【請求項2】 前記微細なクラックがプラスチック成形
    品の表面及び内部に対する高温と低温のヒートサイクル
    により形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    プラスチック成形品の装飾構造。
  3. 【請求項3】 透明若しくは半透明なプラスチック成形
    品の表面及び内部に高温と低温のヒートサイクルを繰り
    返すことにより、該成形品の表面及び内部に、ダイヤモ
    ンドダスト状の光反射作用をなす多数の微細なクラック
    によるランダムな方向の光反射面を形成することを特徴
    とするプラスチック成形品の装飾方法。
JP28164998A 1998-10-02 1998-10-02 プラスチック成形品の装飾構造及び装飾方法 Expired - Fee Related JP3228466B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28164998A JP3228466B2 (ja) 1998-10-02 1998-10-02 プラスチック成形品の装飾構造及び装飾方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28164998A JP3228466B2 (ja) 1998-10-02 1998-10-02 プラスチック成形品の装飾構造及び装飾方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000108600A JP2000108600A (ja) 2000-04-18
JP3228466B2 true JP3228466B2 (ja) 2001-11-12

Family

ID=17642051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28164998A Expired - Fee Related JP3228466B2 (ja) 1998-10-02 1998-10-02 プラスチック成形品の装飾構造及び装飾方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3228466B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000108600A (ja) 2000-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2051951B1 (en) Marble chip, method for preparing the same and artificial marble using the same
DE59203543D1 (de) Bindemittelhaltiger Belag und Verfahren zu seiner Herstellung.
JP3228466B2 (ja) プラスチック成形品の装飾構造及び装飾方法
CA2183412A1 (en) Thermoplastic resin composition superior in transparency and antistatic property
JP2004098334A (ja) 木質感を有する多層押出成形体
JPS58203048A (ja) 化粧成形物の製造法
CN205871383U (zh) 一种板材
US2207585A (en) Glass decorating
JPH0418446A (ja) 真珠光沢を有する半透明樹脂容器
JP2001233976A (ja) レーザーマーク付き樹脂製ケース
JP3984353B2 (ja) 化粧シート
JPH11323141A (ja) 生分解性樹脂組成物
GB2159436A (en) Decorative artefact
US3588260A (en) Crayon and color media
Bachelard Intimate immensity
JPH04198977A (ja) 金属膜による透光体への文字・図形の表現方法
JPH09123677A (ja) 文 具
JPS6322338A (ja) スリガラス調光沢を有する化粧品容器およびその製法
KR930010095A (ko) 원적외선방사 투명 수지 조성물
JP2617932B2 (ja) 半透明チユーブ体
JPH058342A (ja) 意匠性シート
Masterbatches Omglus offers trunspurency und high impuct resistunce
Cutler The Art of Glass: Masterpieces from the Corning Museum. A Self-Guided Tour for Children Ages 6-10 and Their Parents.
JPH0371031B2 (ja)
JPH06182937A (ja) 立体感のある化粧シートおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees