JP3228139U - 閉傘長さが短い多段折畳み式自動開閉傘 - Google Patents
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Abstract
【課題】開傘サイズが大きくても、折畳んだ後の長さが短く、持ち運びに便利な多段折畳み式自動開閉傘を提供する。【解決手段】閉傘長さが短い多段折畳み式自動開閉傘であって、その傘骨は、内側から外側に順に連結される第1傘骨41、第2傘骨42、及び第3傘骨43と、第1傘骨41の中央部にヒンジ接続される受骨44と、両端が受骨44及び第2傘骨42とそれぞれ連結される連結棒45と、両端が第1傘骨41及び第3傘骨43とそれぞれ連結される引き棒46と、を備え、第1傘骨41の外側端部は、第2傘骨42との連結点に沿って外側に伸び、引き棒46は、第2傘骨42の下方に位置し、当該引き棒46の内側端と当該第1傘骨41の連結点は、第1傘骨41と第2傘骨42の連結点の外側に位置し、当該引き棒46の外側端と第3傘骨43の連結点は、第2傘骨42と第3傘骨43の連結点の外側に位置する。【選択図】図3
Description
本考案は、日常に用いる傘・雨具に関し、特に、多段折畳み式自動開閉傘の構造の改良に関するものである。
現在、市場にある多段折畳み式自動開閉傘は、手元におけるボタンを押すことで中棒を伸ばし、傘骨を開く開傘動作又は傘骨を折畳む閉傘動作を実現することができ、使い勝手がよいので人気である。多段折畳み式自動開閉傘の傘骨は、通常3〜5段に作られ、傘骨同士はリベット等の部材を用いて可動自在に連結される。図1に示すように、一般的な3段式折畳み傘の径方向の1組の傘骨ユニットの構造は、内側から外側に順に連結される第1傘骨91、第2傘骨92、及び第3傘骨93と、外側端が第1傘骨91の中央部にヒンジ接続される受骨94と、受骨94と第2傘骨92を連結する連結棒95と、第1傘骨91と第3傘骨93を連結する引き棒96とを備える。また、第1傘骨91と受骨94の内側端は、傘の上ろくろと下ろくろにそれぞれ連結され、第1傘骨91の外側端と連結棒95の外側端は、第2傘骨92の内側端にそれぞれ連結され、引き棒96は第2傘骨92の上方に位置し、第2傘骨92と第3傘骨93の連結点は引き棒96と第3傘骨93の連結点の外側に位置する。このような従来の多段に折畳む傘骨では、傘を開く時、その開傘サイズは図1の点線で示すように、第3傘骨92の内側端の一部の傘骨の長さを傘を開く時の傘フレームユニットの径方向の支持長さとして十分に利用できない。なお、十分な開傘サイズを確保するために、各段の傘骨のサイズも比較的長く、傘を閉じて折畳んだ後も傘の長さは長くなっている。
また、中棒の圧縮過程において、不用意に手を離して中棒が跳ね返って怪我をする事故を防ぐため、自動開閉傘の手元内には通常安全装置が実装されている。当該安全装置は、一般に、巻取リールと、当該巻取リールの回転軸に固定されたラチェット及びぜんまい仕掛けと、中棒の圧縮時にラチェットが逆転しないように係止する係止部材とを備える。また、中棒の内部空洞には安全ロープが設けられ、その上部は中棒の上部又は上ろくろの安全ロープに連結され、底部は上記巻取リールに連結される。傘を閉じるため中棒を圧縮する時、ぜんまい仕掛けの作用により巻取リールが正方向に回動し、安全ロープを巻き取り、その時、ラチェットを逆転させようとすると、係止部材に引っ掛かって巻取リールの逆転を防止し、安全ロープを開放するため、中棒の圧縮中に手を離しても中棒の跳ね返しを防止できる。
上記安全装置の部材では、従来の巻取リールの巻取軸の直径はその長さ方向に沿って同じであり、巻き取り過程において、安全ロープは巻取軸と真向かいの位置及びその近傍に集中して巻き取られる。このように、通常の動作を確保するために、巻取リールには十分なスペースが必要である。また、ぜんまい仕掛けもサイズが大きいものであり、それを収容するためには同じく大きなスペースが必要である。従って、従来の安全装置は手元の内部から大きなスペースを占める必要があって、手元の長さを長くし、傘・雨具を折畳んで閉じた後の長さも長くなるため、傘・雨具をバッグに入れて持ち運ぶのは不便である。また、折畳みの長さをより短くしたい場合は、通常、より多い段数の傘骨を使うことしかないが、傘骨部材の数が増えると共に、組み立てに手間がかかり、コストアップになる。
本考案は、同じ開傘サイズであってもその傘骨の折畳みの長さがより短い多段折畳み式自動開閉傘を提供することを目的とする。また、本考案の他の目的は、手元の長さがより短い安全装置を有する多段折畳み式自動開閉傘を提供することである。
上記の技術的課題を解決するために、本考案の採用した技術案は、閉傘長さが短い多段折畳み式自動開閉傘を設計及び製造することである。当該多段折畳み式自動開閉傘は、複数のパイプ部材がスライド自在に嵌合されてなる中棒と、中棒の上部に固定される上ろくろと、中棒にスライド自在に嵌合される下ろくろと、中棒の底部に取り付けられた手元と、前記上ろくろ及び前記下ろくろと連結する傘骨と、を備え、前記傘骨は、内側から外側に順に連結される第1傘骨、第2傘骨、及び第3傘骨と、前記第1傘骨の中央部にヒンジ接続される受骨と、両端が前記受骨及び前記第2傘骨とそれぞれ連結される連結棒と、両端が前記第1傘骨及び前記第3傘骨とそれぞれ連結される引き棒と、を備え、
前記第1傘骨の外側端部は、第2傘骨との連結点に沿って外側に伸び、前記引き棒は、第2傘骨の下方に位置し、当該引き棒の内側端と当該第1傘骨の連結点は、第1傘骨と第2傘骨の連結点の外側に位置し、当該引き棒の外側端と第3傘骨の連結点は、第2傘骨と第3傘骨の連結点の外側に位置する。
前記第1傘骨の外側端部は、第2傘骨との連結点に沿って外側に伸び、前記引き棒は、第2傘骨の下方に位置し、当該引き棒の内側端と当該第1傘骨の連結点は、第1傘骨と第2傘骨の連結点の外側に位置し、当該引き棒の外側端と第3傘骨の連結点は、第2傘骨と第3傘骨の連結点の外側に位置する。
前記第1傘骨と前記受骨は、アルミニウム合金の溝付き骨を用い、前記第2傘骨は、ガラス繊維又はエンジニアリングプラスチック材料を用い、長さ方向に沿って複数の中空穴が設けられている。
前記手元は、ハウジングと、前記ハウジングの内部空洞に設けられた内部ベースと、傘の開閉を制御するための開閉制御装置と、中棒を圧縮する時の跳ね返りを防止するための安全装置と、を備える。
前記開閉制御装置は、ボタンと、弾丸を挿入するための制御パイプと、閉傘時に外部パイプ又は下ろくろをロックするための閉傘ロック装置と、弾丸を制御パイプ内に係止するための弾丸係止部材と、傘の中棒の軸方向に沿って上下にスライド可能なスライド押圧係合部と、を備え、前記スライド押圧係合部にはスライド溝が設けられ、前記ボタンには縦方向のスライドレールが突出して設けられ、当該スライドレールは、前記スライド押圧係合部のスライド溝内に埋め込まれ、当該スライド押圧係合部を前記スライドレールに沿って上下にスライド可能にする。
前記ボタンは、ボタン本体と、当該ボタン本体の前面に取り付けられた押圧部と、を備え、前記ボタン本体の前壁には窓穴が開設され、前記スライドレールは2本設けられ、それぞれ当該窓穴の左右両側の壁に突出して設けられ、当該2本のスライドレールは、底面から前記窓穴の左右両側の壁の底部までの距離が前記スライド押圧係合部の前部の厚さよりも大きく、前記スライド溝は2つ設けられ、それぞれ当該スライド押圧係合部の前部の左右両側に位置している。
前記窓穴の底部には位置決め凸柱が設けられ、前記スライド押圧係合部の前部の底面の当該位置決め凸柱と垂直対向する箇所には凹孔が設けられ、前記位置決め凸柱と凹孔との間にはスプリングが実装され、当該スライド押圧係合部に上向きの押圧力を発生させる。
前記安全装置は、前記内部ベースの下部空洞内に取り付けられ、安全ロープを巻き取るための巻取リールと、当該巻取リールの回転軸に固定されたラチェット及びぜんまい仕掛けと、中棒の圧縮時に当該ラチェットを逆転しないように係止するための係止部材と、を備え、前記安全ロープのソース側の位置に対応する前記巻取リールの巻取軸の直径は大きく、反対側の直径は小さい。
前記内部ベースの下部空洞の上部には仕切り板が設けられ、底部には底板が設けられ、前記仕切り板には前記安全ロープを通すための貫通孔が開設され、当該仕切り板は、前記ぜんまい仕掛けに対応する位置に上部切り欠きが開設され、前記底板は、前記ぜんまい仕掛けに対応する位置に底部切り欠きが開設されている。
前記中棒のうち、最も外側に嵌装された外部パイプは、外部パイプ本体と、上端部が当該外部パイプ本体の底部の外側に嵌装されるプラスチックスリーブと、を備え、当該プラスチックスリーブの下端部の側壁には係止用の連結口が開設されている。
前記プラスチックスリーブの下端部の内側穴の横方向のサイズは、前記外部パイプ本体の内側穴の横方向のサイズより僅かに小さく、当該プラスチックスリーブは前記連結口の底部の位置に外側に突出するボスが設けられている。
従来の技術と比較して、本考案の多段折畳み式自動開閉傘は、第1傘骨、第2傘骨、第3傘骨、及び引き棒の連結構造とヒンジ接続点を改善し、第1傘骨の外側端を伸ばし、引き棒を第2傘骨の下方に設け、第2傘骨を第3傘骨の最も内側の端にヒンジ接続させることによって、傘骨の長さを十分に活用でき、傘骨を広げた後の開傘サイズがより大きくなる。従って、同じ開傘サイズを有する場合、本考案の多段式折畳み傘の折畳んだ後の長さは従来の折畳み傘よりも短い。さらに、手元内の安全構造の巻取リールの巻取軸は一端が大きく、他端が小さい構造であるので、巻き上げ時にワイヤが一箇所に積み重なってより高いスペースを占めてしまうことを防ぐと共に、内部ベースの下部空洞の仕切り板及び底板のぜんまい仕掛けが位置している場所にいずれも切り欠きが開設されているため、スペースに対するサイズの大きいぜんまい仕掛けの占有を抑えることもでき、手元の長さを短くすることができる。これによって、傘・雨具の折畳んだ後の長さがより短く、バッグに入れての持ち運びに便利である。
また、本考案では、開閉制御装置におけるスライド押圧係合部をスライドレール式の構造に変更して、上下にスライドする際のスムーズ化、横ずれ防止、確実な作動を実現する。
さらに、中棒の外部パイプの底部の外側にはプラスチックスリーブが嵌装され、その上には閉傘時の係止用の連結口が開設され、係止箇所の強度要件を満たすことができ、内側のパイプ部材の外壁への傷を効果的に減らすことができる。軟質アルミ製の外部パイプの外側に金属スリーブを嵌合すると共に、アルミ製の外部パイプ内に銅スリーブを設けることを必要とする従来の工法に比べ、本考案における外部パイプの底部のスリーブはエンジニアリングプラスチック材料を採用し、加工がより簡単で、生産効率が高く、製造プロセスが大幅に簡素化され、材料費と人件費が大幅に削減される。
以下、図面に示される好ましい実施例を参照しながらさらに詳しく説明する。
本実施例では、最も一般的な傘骨が3段で、中棒の圧縮中の跳ね返りを防止するための安全装置を備えている多段折畳み式自動開閉傘を例として説明する。開傘及び閉傘を制御するための開閉制御装置と中棒の圧縮中の跳ね返りを防止するための安全装置との動作原理は、いずれも中国実用新案公告第CN103070530B号明細書に開示されたような従来の技術であり、具体的に、安全構造を有する多段式折畳み傘の自動開閉制御装置について説明されているので、以下では、本考案の改良に係る開閉制御装置及び安全装置の部分についてのみ説明する。
ここでは、説明の便宜上、傘のろくろ又は傘の中棒に近づく方向を内側、傘のろくろ又は傘の中棒から離れる方向を外側と定義する。
図2、図3、及び図4に示すように、本考案の閉傘長さが短い多段折畳み式自動開閉傘は、中棒1と、中棒1の上部に固定される上ろくろ21と、中棒1にスライド自在に嵌合される下ろくろ22と、中棒1の底部に取り付けられた手元3と、前記上ろくろ21及び下ろくろ22と連結する傘骨4と、を備えている。
また、中棒1は複数のパイプ部材が外側から内側に順にスライド自在に嵌合されてなる。本実施例において、中棒1は、外部パイプ11と、中部パイプ12と、内部パイプ13と、を備える。前記外部パイプ11は最も外側に嵌装され、その上部が上ろくろ21に連結される。前記内部パイプ13は最も内側に嵌装され、その底部が手元3に連結される。
図7に示すように、前記手元3は、ハウジング31と、前記ハウジング31の内部空洞に設けられた内部ベース32と、傘の開閉を制御するための開閉制御装置と、中棒の折畳み中の跳ね返りを防止するための安全装置と、を備える。
本考案の改良の1つは、図3に示すように、傘骨4の連結構造に向けられており、前記傘骨4は、内側から外側に順に連結される第1傘骨41、第2傘骨42、及び第3傘骨43と、受骨44と、連結棒45と、引き棒46と、を備える。また、前記受骨44の外側は前記第1傘骨41の中央部にヒンジ接続され、当該受骨44の内側と第1傘骨41の内側はそれぞれ傘の上ろくろ21及び下ろくろ22に連結され、下ろくろ22の傘の中棒に沿う上下移動により第1傘骨41と受骨44との間の角度が変化し、傘骨全体が拡張する、又は折畳まれるようにして傘の開閉を実現することができる。前記連結棒45両端は、前記受骨44及び第2傘骨42にそれぞれ連結され、前記引き棒46の両端は、前記第1傘骨41及び第3傘骨43にそれぞれ連結される。
図3に示すように、本考案において傘骨4の特徴は、前記第1傘骨41の外側端部が第2傘骨42との連結点Aに沿って外側に伸び、前記引き棒46が第2傘骨42の下方に位置し、当該引き棒46の内側端と当該第1傘骨41の連結点Bが第1傘骨41と第2傘骨42の連結点Aの外側に位置し、当該引き棒46の外側端と第3傘骨43の連結点Dが第2傘骨42と第3傘骨43の連結点Cの外側に位置することにある。
また、連結点Bは、第1傘骨41の最も外側端と引き棒46の最も内側端に近い位置であることが好ましく、連結点Cは、第2傘骨42の最も外側端と第3傘骨43の最も内側端に近い位置であることが好ましい。
傘骨が上記の連結構造を採用すると、多段式折畳み傘の傘骨の開傘後の伸ばし長さは、図4の点線で示すように、第3傘骨の内側端部のジョイントのサイズを十分に活用することができる。また、図2に示すように同様な閉傘折畳み長さがL1である場合、その図4に示すような有効開傘サイズL2は従来の3段式折畳み傘よりも約2cm程度大きくなる。つまり、同じ有効開傘サイズである場合、傘骨の折畳んだ後の長さは従来の折畳み傘よりも短くなり、持ち運びに便利である。
多段式折畳み傘の傘骨の重量を軽減するために、前記第1傘骨41及び受骨44は、アルミニウム合金の溝付き骨を用いることが好ましい。そして、図6に示すように、前記第2傘骨42は、ガラス繊維又はエンジニアリングプラスチック材料を用い、長さ方向に沿って複数の中空穴421が設けられてもよい。勿論、重量問題を考慮しない場合、前記第1傘骨41及び受骨44は、他の金属の溝付き骨又は丸骨を使用してもよい。
第1傘骨41の最も外側端は、第1傘骨41と第2傘骨42の連結点Aを超えており、前記第1傘骨41と第2傘骨42の連結箇所の構造は従来の多段式折畳み傘と一部が異なっている。一実施例において、図5に示すように、前記第2傘骨42の内側には、その長さ方向に沿って伸びる細長い長穴422が設けられ、前記第1傘骨41の外側端は当該長穴422を通り抜け、連結点Aは当該長穴422の略中央に位置し、2つの傘骨同士が相対的にスムーズに回動できるようにすると共に、長穴422の設計により第2傘骨42の重量を軽減することもできる。別の実施例では、前記第2傘骨42の内側は、第1傘骨41の側面(不図示)にヒンジ接続されてもよい。勿論、第1傘骨41と第2傘骨42の連結構造は上記実施例に限定されない。
本考案の別の改良は、手元3内の開閉制御装置と安全装置の構造に向けられている。
図7に示すように、前記開閉制御装置は、ボタン331と、弾丸7を挿入するための制御パイプ332と、閉傘時に外部パイプ又は下ろくろをロックするための閉傘ロック装置333と、弾丸を制御パイプ332内に係止するための弾丸係止部材334と、傘の中棒の軸方向に沿って上下にスライド可能なスライド押圧係合部335と、を備えている。
本考案において、当該開閉制御装置の改良点は、前記スライド押圧係合部335がスライドレール式の構造により上下方向へのスライドを実現していることである。図8及び図9に示すように、前記スライド押圧係合部335にはスライド溝3351が設けられ、前記ボタン331には縦方向のスライドレール3311が突出して設けられ、当該スライドレール3311は、前記スライド押圧係合部335のスライド溝3351内に埋め込まれ、当該スライド押圧係合部335を前記スライドレール3311に沿って上下にスライド可能にする。このスライドレール式のスライド構造は、スライド押圧係合部335の上下方向へのスライド動作をスムーズ化し、スライド途中での従来のスライド押圧係合部の中央に挿入ピンを設けてスプリング内に挿入させる構造により発生しやすい横ずれや、スライドがスムーズでないという問題を回避することもできる。
本実施例では、図10に示すように、前記ボタン331は、ボタン本体3312と、当該ボタン本体3312の前面に取り付けられる押圧部3313と、を備え、前記ハウジング31の前部には当該押圧部3313を露出させる貫通孔311が開設され、当該押圧部3313を押圧することにより、その後方のボタン本体3312を同期に駆動して後退させることができる。ここで、前記ボタン本体3312の前壁中央には、略正方形の窓穴3314が開設されており、前記スライドレール3311は2本であり、それぞれ当該窓穴3314の左右両側の壁に突出して設けられている。当該2本のスライドレール3311は底部まで伸びておらず、スライドレール3311の底面から窓穴3314の左右両側の壁の底部までの距離は、前記スライド押圧係合部335の前部の厚さよりも大きい。図9に示すように、前記スライド溝3351も前記スライド押圧係合部335の前部の左右両側にそれぞれ対応して位置するように2つ設けられている。
図9及び図10に示すように、前記窓穴3314の底部には位置決め凸柱3315が設けられ、前記スライド押圧係合部335の前部の底面の当該位置決め凸柱3315と垂直対向する箇所には凹孔3352が設けられ、前記位置決め凸柱3315と凹孔3352との間にはスプリング336が実装され、当該スライド押圧係合部335に上向きの押圧力を発生させる。スプリング336の配置スペースを節約するために、図10に示すように、前記窓穴3314の底部には凹部が設けられ、前記位置決め凸柱3315は当該凹部の中央に設けられる。
組立時に、まず、スライド押圧係合部335の前部を、窓穴3314の底部のスライドレール3311の下方のスペースから当該窓穴3314に挿入し、スライドレール3311とスライド溝3351の位置を上下に対応させてから、スライドレール3311とスライド溝3351とが入れ子になるようにスライド押圧係合部335を上に動かし、最後に図8に示すように、前記位置決め凸柱3315と凹孔3352との間にスプリング336を詰め込むとスライド押圧係合部335の組立が完了する。
自動開閉傘の動作原理は従来の技術であり、以下では本考案に係る手元の部分の構造のみを説明する。
図9に示すように、前記ボタン本体3312の上部は略リング形状であり、傘の中棒1の外側に被装され、図14に示すように、前記内部ベース32の上部空洞の左右両側の壁には水平凹溝326が設けられ、ボタン本体3312の上部のリング形状部分の両側は、当該水平凹溝326内に取り付けられ、当該ボタン本体3312を水平に前後にスライドできるようにする。前記閉傘ロック装置333は、ボタン本体3312の上部後方の内壁に設けられた突起であってもよい。当該突起333の上部にはガイドスロープが設けられ、当該突起333の後方にはボタン本体3312により前方に付勢される圧縮スプリング3331が設けられている。前記弾丸係止部材334は、略E字形を呈しており、水平に前方に伸びる2本の押し棒3341と、2本の押し棒3341の間に位置する挿入棒3342とを有し、前記制御パイプ332は2本の押し棒3341の間に位置し、前記挿入棒3342は制御パイプ332の側壁に開設された貫通孔を通り抜けて当該制御パイプ332の内部空洞に挿入することができる。当該弾丸係止部材334の後方には、当該弾丸係止部材334を前方に付勢する圧縮スプリング3343が実装されている。前記スライド押圧係合部335の上部には、後方に伸びる水平U字形部材3353が設けられ、下部には後方に伸びる押圧ブロック3354が設けられ、傘の中棒が当該水平U字形部材3353内に挿入される。
閉傘状態では、図11に示すように、傘の中棒1が折畳まれ、最も外側の外部パイプが手元の内部空洞に挿入され、当該外部パイプが前記突起333の上部のガイドスロープを押し下げることで、当該突起333を後方に押し退け、当該突起333が圧縮スプリング3331によって進んで傘の中棒の側壁に開設された係止貫通孔内に係止されるまで下方に移動し続け、その時、傘の中棒1は閉傘状態にロックされる。同時に、傘の中棒1の外部パイプは、スライド押圧係合部335が下方に移動するように、前記水平U字形部材3353を押し下げ、その押圧ブロック3354もそれに応じて下方に動き、前記弾丸係止部材334の2本の押し棒3341と位置ずれする。この時、弾丸7は制御パイプ332内(図11には当該制御パイプが図示されていない)に位置しており、弾丸係止部材334の中央の挿入棒3342は、圧縮スプリング3343の作用下で前方に進み、制御パイプ332内に挿入されて、弾丸7を制御パイプ332内にロックする。
図12に示すように、閉傘状態においてボタン331が初めて押圧されると、ボタン331が前記突起333を駆動して後退させ、傘の中棒の側壁の係止貫通孔から退出させる。傘の中棒1が解放され、その内部空洞に設けられた開傘スプリング8によって伸ばされると、その外部パイプが上方に上昇し、前記スライド押圧係合部335が中棒の外部パイプの規制を失い、スプリング336の作用下で、その下部の押圧ブロック3354と前記押し棒3341の位置が水平方向で対向するまで上方へ移動すると共に、傘下ろくろがケーブル6によって上方に引っ張られて傘骨が開かれ、開傘動作が実現される。
この時、ボタン331が2回目に押されると、図13に示すように、ボタン331がスライド押圧係合部335を駆動して後退させ、当該スライド押圧係合部335の押圧ブロック3354は前記押し棒3341を後退させるように押圧し、前記弾丸係止部材334の中央の挿入棒3342は後退して制御パイプ332(図13には当該制御パイプが図示されていない)から抜け出して、弾丸7に対する係止が解除され、弾丸7はケーブル6の牽引力によって制御パイプ332から解放され、上方に移動する。そして、図3に示すように、傘の下ろくろ22がケーブル6の牽引力を失うと、傘骨4は閉傘スプリング47の作用により折畳まれる。この時、中棒はその外部パイプが手元の内部空洞に押し込まれるまで再び圧縮され、弾丸7も制御パイプ332内に再度押し込まれ、図2及び図11に示すような閉傘状態となる。
図13及び図14に示すように、前記安全装置は、安全ロープ5を巻き取るための巻取リール341と、当該巻取リール341の回転軸に固定されたラチェット342及びぜんまい仕掛け343と、中棒の圧縮時に当該ラチェット342を逆転しないように係止するための係止部材344と、を備えている。前記ラチェット342は巻取リール341の一方側に取り付けられ、ぜんまい仕掛け343は当該巻取リール341の他方側に取り付けられる。前記係止部材344の上部は、内部ベース32に回動可能に連結され、その上部には水平カンチレバー3441が設けられ、当該水平カンチレバー3441は制御パイプ332の下部の位置まで伸ばされ、スプリング345は係止部材344の下縁がラチェット342に近づくように押し動かす。
図11に示すような閉傘状態では、前記弾丸7が制御パイプ332内にロックされ、当該弾丸7の底部が下方に前記係止部材344の水平カンチレバー3441を押し動かして当該係止部材344の下縁がラチェット342から離れるように外側に移動させる。その時、安全ロープ5は巻取リール341に巻き取られる。
図12に示すようなボタン331が初めて押された状態では、弾丸7は依然として制御パイプ332内にロックされ、係止部材344の下縁もラチェット342から離れ、ラチェット342は自由に回動できる。その時、中棒1は上方に伸ばされ、安全ロープ5の一端が中棒の上部又は上ろくろに固定されているため、巻取リール341が逆方向に回動してそれに巻き付けられた安全ロープ5が引き出されると共に、ぜんまい仕掛け343は逆回転によって巻き上げられ、巻き戻すための弾性力を蓄える。
図13に示すようなボタン331が2回目に押された状態では、弾丸7が制御パイプ332から解放され、前記水平カンチレバー3441が弾丸7の下方への押圧力を失い、係止部材344の下縁はスプリング345の作用によってラチェット342と当接する。その時、ラチェット342は正方向にしか回動できず、逆方向には回動できない。中棒が圧縮されると、ぜんまい仕掛け343の正方向へ巻き戻すための弾性力によって、巻取リール341は正方向に回動し、安全ロープ5を巻き取る。中棒の圧縮が途中で止まったとしても、ラチェット342に対する係止部材344の係止によって、巻取リール341は逆方向に回動して安全ロープ5を解放することができず、圧縮中に中棒1が急激に跳ね返ることを防止することができる。
上記安全装置の動作原理も従来の技術であり、前記安全装置の構造改良について以下に説明する。
図14及び図17に示すように、前記安全装置は、前記内部ベース32の下部空洞内に取り付けられ、当該内部ベース32の下部空洞の上部には仕切り板321が設けられ、底部には底板323が設けられ、当該仕切り板321には前記安全ロープ5を通すための貫通孔325が開設され、当該仕切り板321は、前記ぜんまい仕掛け343に対応する位置に上部切り欠き322が開設され、前記底板323は、前記ぜんまい仕掛け343に対応する位置に底部切り欠き324が開設されている。これによって、ぜんまい仕掛け343は当該上部切り欠き322と底部切り欠き324に入り込むことができ、ぜんまい仕掛けの径方向のサイズが大きくても、当該内部ベース32の下部空洞の高さを低くすることができる。
また、図15及び図16に示すように、前記安全ロープ5のソース(即ち、前記仕切り板321における貫通孔325の場所)の位置に対応する前記巻取リール341の巻取軸3411の直径は大きく、反対側の直径は小さい。このように、中棒を圧縮して安全ロープ5を巻き取ると、まず、安全ロープ5が直径の小さい方の巻取軸3411側に巻き付けられるため、安全ロープ5は分散して巻取軸3411に巻き付けられ、ロープが特定の場所に集中して巻かれることはなく、高いスペースを占有する状況を引き起こすこともない。
安全装置が上記の改良された構造を採用すると、内部ベース32の下部空洞の高さをより小さくすることができ、それによって手元の長さを短くすることができ、上記の傘骨構造に対する改良と組み合わせて、傘・雨具の閉傘後の長さは従来の傘・雨具よりも短くなり、バッグに入れての持ち運びに便利である。
図15に示すように、巻取軸3411の構造改良に合わせて、当該巻取軸3411の大径側にノット収容孔3412と当該ノット収容孔3412の周方向に沿って巻取軸3411の端部に伸びるガイド溝3413とを設ける。安全ロープ5は、ノット収容孔3412から引き出され、ガイド溝3413に沿って引き回し、巻取軸3411の小径側に巻き付けられており、安全ロープ5のノットがノット収容孔3412から引き出されることをより確実に防止できる。
また、本考案では、中棒1の外部パイプ構造をさらに改良している。
図18乃至図20に示すように、本考案の折畳み傘の中棒の外部パイプは、外部パイプ本体111と、プラスチックスリーブ112とを備え、前記外部パイプ本体111は通常金属製であり、傘・雨具の重量を軽減するために軽量のアルミニウム材料を使用してもよい。前記プラスチックスリーブ112は外部パイプ本体111の底部の外側に嵌装され、プラスチックスリーブ112の上端部のみが外部パイプ本体111と接触する。プラスチックスリーブ112の下端部の側壁には、閉傘状態で手元内の閉傘ロック装置333と係止して中棒をロックための連結口113が設けられている。
中棒1の内部空洞に開傘スプリング8が設けられている自動傘の場合、傘・雨具が閉傘状態にあると、外部パイプ本体111は開傘スプリング8の作用により上方に飛び出す傾向がある。よって、連結口113の底部に衝撃や圧迫が加わり、連結口113の底部がより早く摩耗されるので、前記プラスチックスリーブ112は連結口113の底部の位置に外側に突出するボス114を設けている。当該ボス114を設けることにより、一方では、連結口113の底部への摩耗率を低下させ、使用寿命を延ばすことができる。他方では、プラスチックスリーブ112と手元内の閉傘ロック装置、即ち突起333との接触面積(係合面積)を増加させ、プラスチックスリーブ112と閉傘ロック装置333の係止箇所の連結強度も増加させることができる。
図20に示すように、プラスチックスリーブ112の内側穴の上端部は下端部よりも横方向のサイズが大きく、上端部と下端部の連結部には一回りの水平な段差面115が形成されており、当該段差面115に前記外部パイプ本体111の底部の端面が支持される。また、プラスチックスリーブ112の下端部の内側穴の横方向のサイズは、外部パイプ本体111の内側穴の横方向のサイズよりも僅かに小さくなっている。中棒の伸ばしや折畳みの過程において、外部パイプ構造におけるプラスチックスリーブ112のみが内側のパイプ部材と摩擦接触する。プラスチック材料は金属製の外部パイプ本体よりも柔らかいため、内側のパイプ部材の表面に傷が付きにくい。
本実施例では、外部パイプ本体111の底部の側壁に径方向に対向する一対の貫通孔を設け、プラスチックスリーブ112の内壁は対応する位置に凸柱116を設け、凸柱116を外部パイプ本体111の側壁の貫通孔に埋め込んで、外部パイプ本体111とプラスチックスリーブ112を一緒に固定することができる。前記プラスチックスリーブ112は、射出成形工程により外部パイプ本体111の底部に形成することができ、前記凸柱116は、溶融したプラスチック材料が外部パイプ本体111の側壁の貫通孔内に侵入することにより形成され、製造工程が非常に簡単で便利である。
ここで、2つの凸柱116間の横方向のサイズは、外部パイプ本体111の内側穴の横方向のサイズよりも小さく、外部パイプ本体111の内壁と内側のパイプ部材との接触をさらに回避でき、凸柱116の外側端面を外側に突出する弧面に設計することにより、摩擦による内側のパイプ部材の外壁への損傷をさらに低減することができる。
好ましい一実施例において、プラスチックスリーブの材料として、高強度のエンジニアリングプラスチックを使用すると、金属材料よりも処理が容易であり、生産効率が高く、手順が簡単である。また、エンジニアリングプラスチックは、強度が高く、優れた減摩、耐摩耗性を有しており、一方では、外部パイプが手元に係止される場合、連結孔での強度を十分に確保でき、破損しにくい。他方では、傘の中棒の伸ばしや折畳みの場合、プラスチックスリーブと内側のパイプ部材との相対的な動きによって、内側のパイプ部材の外壁に傷が付かない。
上記は本考案の好ましい実施例に過ぎず、本考案を限定するためのものではない。当業者にとって、本考案は様々な修正や変更を有し得る。なお、本考案の精神及び原則の範囲で行われる如何なる修正や、同等の取替、改良等は、いずれも本考案の保護範囲内に含まれるべきである。
Claims (10)
- 複数のパイプ部材がスライド自在に嵌合されてなる中棒(1)と、中棒(1)の上部に固定される上ろくろ(21)と、中棒(1)にスライド自在に嵌合される下ろくろ(22)と、中棒(1)の底部に取り付けられた手元(3)と、前記上ろくろ(21)及び前記下ろくろ(22)と連結する傘骨(4)と、を備え、
前記傘骨(4)は、内側から外側に順に連結される第1傘骨(41)、第2傘骨(42)、及び第3傘骨(43)と、前記第1傘骨(41)の中央部にヒンジ接続される受骨(44)と、両端が前記受骨(44)及び前記第2傘骨(42)とそれぞれ連結される連結棒(45)と、両端が前記第1傘骨(41)及び前記第3傘骨(43)とそれぞれ連結される引き棒(46)と、を備え、
前記第1傘骨(41)の外側端部は、第2傘骨(42)との連結点に沿って外側に伸び、前記引き棒(46)は、第2傘骨(42)の下方に位置し、当該引き棒(46)の内側端と当該第1傘骨(41)の連結点は、第1傘骨(41)と第2傘骨(42)の連結点の外側に位置し、当該引き棒(46)の外側端と第3傘骨(43)の連結点は、第2傘骨(42)と第3傘骨(43)の連結点の外側に位置する、ことを特徴とする閉傘長さが短い多段折畳み式自動開閉傘。 - 前記第1傘骨(41)と前記受骨(44)は、アルミニウム合金の溝付き骨を用い、前記第2傘骨(42)は、ガラス繊維又はエンジニアリングプラスチック材料を用い、長さ方向に沿って複数の中空穴(421)が設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の閉傘長さが短い多段折畳み式自動開閉傘。
- 前記手元(3)は、ハウジング(31)と、前記ハウジング(31)の内部空洞に設けられた内部ベース(32)と、傘の開閉を制御するための開閉制御装置と、中棒(1)を圧縮する時の跳ね返りを防止するための安全装置と、を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の閉傘長さが短い多段折畳み式自動開閉傘。
- 前記開閉制御装置は、ボタン(331)と、弾丸を挿入するための制御パイプ(332)と、閉傘時に外部パイプ又は下ろくろをロックするための閉傘ロック装置(333)と、弾丸を制御パイプ(332)内に係止するための弾丸係止部材(334)と、傘の中棒の軸方向に沿って上下にスライド可能なスライド押圧係合部(335)と、を備え、前記スライド押圧係合部(335)にはスライド溝(3351)が設けられ、前記ボタン(331)には縦方向のスライドレール(3311)が突出して設けられ、当該スライドレール(3311)は、前記スライド押圧係合部(335)のスライド溝(3351)内に埋め込まれ、当該スライド押圧係合部(335)を前記スライドレール(3311)に沿って上下にスライド可能にする、ことを特徴とする請求項3に記載の閉傘長さが短い多段折畳み式自動開閉傘。
- 前記ボタン(331)は、ボタン本体(3312)と、当該ボタン本体(3312)の前面に取り付けられた押圧部(3313)と、を備え、前記ボタン本体(3312)の前壁には窓穴(3314)が開設され、前記スライドレール(3311)は2本設けられ、それぞれ当該窓穴(3314)の左右両側の壁に突出して設けられ、当該2本のスライドレール(3311)は、底面から前記窓穴(3314)の左右両側の壁の底部までの距離が前記スライド押圧係合部(335)の前部の厚さよりも大きく、前記スライド溝(3351)は2つ設けられ、それぞれ当該スライド押圧係合部(335)の前部の左右両側に位置している、ことを特徴とする請求項4に記載の閉傘長さが短い多段折畳み式自動開閉傘。
- 前記窓穴(3314)の底部には位置決め凸柱(3315)が設けられ、前記スライド押圧係合部(335)の前部の底面の当該位置決め凸柱(3315)と垂直対向する箇所には凹孔(3352)が設けられ、前記位置決め凸柱(3315)と凹孔(3352)との間にはスプリングが実装され、当該スライド押圧係合部(335)に上向きの押圧力を発生させる、ことを特徴とする請求項5に記載の閉傘長さが短い多段折畳み式自動開閉傘。
- 前記安全装置は、前記内部ベース(32)の下部空洞内に取り付けられ、安全ロープ(5)を巻き取るための巻取リール(341)と、当該巻取リール(341)の回転軸に固定されたラチェット(342)及びぜんまい仕掛け(343)と、中棒の圧縮時に当該ラチェット(342)を逆転しないように係止するための係止部材(344)と、を備え、前記安全ロープ(5)のソース側の位置に対応する前記巻取リール(341)の巻取軸(3411)の直径は大きく、反対側の直径は小さい、ことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか一項に記載の閉傘長さが短い多段折畳み式自動開閉傘。
- 前記内部ベース(32)の下部空洞の上部には仕切り板(321)が設けられ、底部には底板(323)が設けられ、前記仕切り板(321)には前記安全ロープ(5)を通すための貫通孔が開設され、当該仕切り板(321)は、前記ぜんまい仕掛け(343)に対応する位置に上部切り欠き(322)が開設され、前記底板(323)は、前記ぜんまい仕掛け(343)に対応する位置に底部切り欠き(324)が開設される、ことを特徴とする請求項7に記載の閉傘長さが短い多段折畳み式自動開閉傘。
- 前記中棒(1)のうち、最も外側に嵌装された外部パイプ(11)は、外部パイプ本体(111)と、上端部が当該外部パイプ本体(111)の底部の外側に嵌装されるプラスチックスリーブ(112)と、を備え、当該プラスチックスリーブ(112)の下端部の側壁には係止用の連結口(113)が開設されている、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の閉傘長さが短い多段折畳み式自動開閉傘。
- 前記プラスチックスリーブ(112)の下端部の内側穴の横方向のサイズは、前記外部パイプ本体(111)の内側穴の横方向のサイズより僅かに小さく、当該プラスチックスリーブ(112)は前記連結口(113)の底部の位置に外側に突出するボス(114)が設けられている、ことを特徴とする請求項9に記載の閉傘長さが短い多段折畳み式自動開閉傘。
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