JP3228079U - 紫外線照射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置本体をケース体に出し入れ可能に収納することで装置全体をコンパクトなサイズにして携帯性を高めるとともに、紫外線照射部の点滅操作を容易にして誤操作を防止することにより装置の安全性を向上させることができる紫外線照射装置を提供する。【解決手段】紫外線照射装置は、棒状の装置本体2と、筒状のケース体3とから構成される。装置本体の正面部分には紫外線照射部2aと、ケース体への出し入れ動作に連動して紫外線照射部を点滅させる点滅手段と、ケース体への出し入れ動作を誘導するガイド溝を設けた。ケース体には、一端側に装置本体を収納する開口部を設け、開口部内部には、装置本体のガイド溝と嵌合して摺動するガイドレールと、点滅手段を操作する操作手段とを設けた。そして、装置本体がケース体から引き出された状態において、ケース体内部背面側に設けられた操作手段が点滅手段を操作し、紫外線照射部が点灯する構成とした。【選択図】図1
Description
本考案は、携帯型の紫外線照射装置に関するものである。
従来から、紫外線ランプを用いて物品の表面を殺菌又は除菌するための装置が知られている。特に、近年では感染症や食中毒等への意識が高まっており、長時間手に触れて使用するスマートフォンや、キーボード、マウス等の衛生面を懸念する人が増えている。
そこで従来においては、家庭でも利用できるハンディタイプの殺菌装置の技術が開示されている(特許文献1参照)。この技術では、殺菌対象物品に対する殺菌効果を発揮しつつ、周囲の人には紫外線が照射されることがないため、利便性、安全性、操作性の高いハンディタイプの殺菌装置を提供することが可能である。
しかしこの技術では、紫外線照射部と把持部とが直列に一体に配置された棒状の筐体を有しているため、全体として長大であり、携帯性が悪いという問題があった。
また、電源の入切をする操作スイッチが把持部に露出して設けられているため、誤操作で電源が入ってしまう恐れがあった。
本考案は、上記の如き問題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、紫外線照射部を備えた装置本体部をケース体に出し入れ可能に収納することによって、紫外線照射装置全体をコンパクトなサイズにして携帯性を高めるとともに、紫外線照射部の点滅操作を容易にして誤操作を防止することにより装置の安全性を向上させることができる紫外線照射装置を提供することにある。
本考案者が上記課題を解決するために採用した手段は次のとおりである。
即ち、本考案の紫外線照射装置は、棒状の装置本体と、前記装置本体を出し入れ可能に収納する筒状のケース体とから構成される。前記装置本体には、その正面部分に紫外線照射部を備えるとともに、ケース体への出し入れ動作に連動して前記紫外線照射部を点滅させる点滅手段を備え、ケース体への出し入れ動作を誘導するガイド溝を設けている。
また、装置本体の背面部分には、電池収納部を設けている。さらに、前記ケース体には、その一端側に前記装置本体を収納する開口部と、開口部前方に張り出した舌部とを設けるとともに、前記開口部内部には、装置本体のガイド溝と嵌合して摺動するガイドレールと、点滅手段を操作する操作手段とが設けられている。
そして、装置本体がケース体内部に収納された状態から、装置本体を引き出して使用状態にする際には、ケース体内部に設けられたガイドレールが、装置本体に設けられたガイド溝を摺動して装置本体が引き出されるとともに、装置本体がケース体から引き出された状態においては、ケース体内部背面側に設けられた操作手段が装置本体に設けられた点滅手段を操作し、装紫外線照射部が点灯する点に特徴がある。
また、紫外線照射部を、装置本体の表面上であって、ケース体に装置本体を収容した状態において開口部側となる一端側寄りに、長手方向に沿って配設するのが好ましい。
さらに、前記ケース体には、前記装置本体を所定位置で係止するための係止部を備えることもできる。
またさらに、前記点滅手段をタクトスイッチとし、前記操作手段をケース体内側に突出した突起部とすることも可能である。
加えて、前記紫外線照射部を、紫外線及び可視光線を発するものとすることもできる。
本考案においては、細長棒状の装置本体を筒状のケース体に収納する構成を採用することによって、使用時には装置本体をケース体から引き出し、不使用時には装置本体をケース体に収納することになるので、不使用時・収納時の装置サイズをコンパクトに抑えることになり、紫外線照射装置の携帯性が向上して、持ち運びの利便性が増すという効果がある。
また、本考案においては、装置本体が所定位置までケース体から引き出された状態において、操作手段が点滅手段を作動させて紫外線照射部を点灯させる位置に、点滅手段と操作手段をそれぞれ配設することによって、紫外線照射部の点滅を装置本体のケース体出し入れ操作に連動させることができる構成を採用している。この構成を採用することにより、装置の外部に電源スイッチ等の突起物を設ける必要もなく、誤操作による危険性を防止する効果もある。
さらに、紫外線照射部を、装置本体の表面上であって、ケース体に装置本体を収容した状態において開口部側となる一端側寄りに、長手方向に沿って配設することによって、装置本体をケース体から引き出した場合には紫外線照射部を充分に露出させることができる。また、装置本体をケース体に収容した場合には紫外線照射部をケース体で被覆して保護することが可能となる。
またさらに、ケース体に、装置本体を所定位置で係止するための係止手段を設けることによって、装置本体をケース体から引き出した際に、所定位置を超えて装置本体がケース体から抜け出してしまうことがない。
また、点滅手段をタクトスイッチとし、操作手段をケース体内側に突出した突起部とすることで、簡易な構造で安価に製造することができ、非接触のセンサ等を用いた場合と比較して誤作動等のリスクが低く、確実に点滅の操作をすることができる。
加えて、紫外線照射部を、紫外線及び可視光線を発するものとすることによって、紫外線を照射している範囲を可視化して使用者に認識させることができ、不必要な場所へ紫外線を照射することを防止することができるという効果もある。
『実施例1』
本考案の実施例1について、図1〜図4に基づいて説明する。なお、本考案はこれらの添付図面に示す態様に限定されるものではない。
本考案の実施例1について、図1〜図4に基づいて説明する。なお、本考案はこれらの添付図面に示す態様に限定されるものではない。
本実施例における紫外線照射装置1は、図1(a)に示すように、いずれもABS樹脂から成る細長棒形状の装置本体2と、筒状のケース体3とから構成されており、装置本体2がケース体3に収容されている。装置本体2の一端側の先端部はケース体3の一端側から若干突出した位置で収容されており、この先端部を指でつまんで長手方向にケース体3から引き出すことが可能となっている。
装置本体2をケース体3から引き出した状態においては、図1(b)に示すように、装置本体2の表面に配設された紫外線照射部2aがケース体3から露出する。また、装置本体2をケース体3から引き出す操作によって紫外線照射部が点灯する(詳細は後述する)。
そして、ケース体3を手で把持し、紫外線照射部2aを除菌対象物品へ向けることによって、紫外線が物品の表面へ照射されて除菌することが可能となる。
なお、本実施例では、電源として単4型乾電池を用いており、図1(a)に示すように、紫外線照射部2aの背面側に電池蓋4が取着されている。ここで、電源を充電式の電池として本体2に内包し、電池蓋4を設けない構成としてもよい。ただし、その場合は充電用の端子を設ける必要がある。
本実施例の装置本体2は、図2に示すように、紫外線を発する紫外線照射部2aと、紫外線照射部2aを点灯又は消灯するための点滅手段2bとを有する構成としている。
本実施例では、紫外線照射部2aに、直管を中間部位で折り返した曲管タイプの冷陰極管を用いており、2本のガラス管が並設されているような外観となっている。冷陰極管はUV-C(中心波長253nm)を照射すると共に、管内壁面に塗布された蛍光体を適宜選択することによって、可視光も発することが可能となっている。本実施例ではUV-Cと共に青色の光を同時に発するものを用いている。
また、紫外線照射部2aの下面側にはアルミ箔を貼設し(図示せず)、下面側に照射した光を表面側に反射することにより、照度を向上させている。このアルミ箔は部分的に凹面状の皺を形成することによって、点状に輝度の強い部分を作出することができる。これによって、全体的に除菌しながらも、局部的に強い除菌効果を発揮することができる。
本実施例の紫外線照射部2aは、装置本体2の表面上に長手方向に沿って配設されているが、ケース体3に装置本体2を収容した状態において開口部3a側(図3参照)となる一端側に寄った配置となっている。このようにすることで、装置本体2をケース体3から引き出した場合には紫外線照射部2aを充分に露出させることができる。また、装置本体2をケース体3に収容した場合には紫外線照射部2aをケース体3で被覆して保護することが可能となる。なお、紫外線照射部2aの長さや位置は、装置本体2がケース体3から引き出される距離に応じて、適宜調整することができる。
一方、本実施例の点滅手段2bは、紫外線照射部2aが配設されている側と逆側の他端側に寄って配設されている。本実施例では、点滅手段2bにタクトスイッチを用いており、図2に示すように、装置本体2に内包された基板(図示せず)に実装された状態でステムが突出するように配設されている。なお、基板には紫外線照射部2a(冷陰極管)を駆動するためのインバータ回路を構成するトランス等の部品も実装されている。
この電子回路は、点滅手段2bのステムを押下している間だけ紫外線照射部2aを点灯することができ、ステムを離上すると紫外線照射部2aが消灯するように構成されている。この電子回路を駆動するための電源は単4型乾電池(図示せず)を用いており、紫外線照射部2aの背面側に配設された電池収容部2eに電池を収容することで、正極端子2fと負極端子2gを介して、電子回路に電力が供給される。
また、点滅手段2bの他端側近傍には、係止壁2cが形成されている。この係止壁2cは、本体2をケース体3から引き出した場合に、所定位置に達するとケース体3の内側に設けられた係止手段3d・3d(図3参照)が係止することによって、所定位置を超えて装置本体2が抜け出すことを防止している。
さらに、点滅手段2bの両側には、他端側から中央部に亘ってガイド溝2d・2dが形成されている。このガイド溝2d・2dは、ケース体3の内側に形成されたガイドレール3e・3eが嵌入し、装置本体2をケース体3に対して摺動させる際に、斜めに引き出すような操作をしたとしても滑らかに長手方向に摺動することが可能となる。
本実施例のケース体3は、図3に示すように、一端側に設けられた開口部3aと、装置本体2の外形よりも大きな空洞部3bと、点滅手段2cを操作するための操作手段3cとを有する構成としている。ここで、装置本体2は空洞部3bに収容することが可能であるが、本実施例では、装置本体2を収容した状態であっても電池の交換ができるように、ケース体3の背面側における開口部3a側の約半分の範囲は、面を欠いた形状としている。ただし、面を欠いた部分の両側の角の部分を残しているため、装置本体2が面を欠いた部分から脱落することはない。
また、ケース体3の開口部3aの天面側には、半楕円形に張り出した舌部3fが形成されている。この舌部3fは、装置本体2をケース体3に収容した状態において、紫外線照射部2aを被覆して保護すると共に、ケース体3の両側面部には舌部3fの面が及ばないため、装置本体2を指でつまんで引き出し易くなっている。
一方ケース体3の天面の内側には、中央付近に操作手段3cが、その両側に係止手段3d・3dが、さらにその両側には、中央付近から開口部3a側と反対の他端側に亘ってガイドレール3e・3eが形成されている。これらはいずれもリブ状の突起部であり、ケース体3と一体に形成されている。
ここで、装置本体2をケース体3から引き出す操作において、操作手段3cが点灯手段2bを押下する仕組みを、断面図である図4にて説明する。
図4(a)は、装置本体2をケース体3に収容した状態を表している。この状態では、操作手段3cと点灯手段2bとは離間しており、点灯手段2bのステムは離上した状態となっているため紫外線照射部2aは消灯している。
次に、装置本体2を長手方向に摺動して引き出すと、図4(b)に示すように、点灯手段2bが操作手段3cに接近し、所定位置付近に至ると、操作手段3cのテーパー状の側面が点灯手段2bのステムに接触することとなる。このとき、使用者は、引き出し操作において若干の抵抗感を感じることとなる。
そして、使用者が装置本体2をさらに引き出すと、図4(c)に示すように、操作手段3cの天面が点灯手段2bのステムを押下し、紫外線照射部2aが点灯する。このとき、装置本体2を所定位置からずらさないかぎり、操作手段3cは点灯手段2bを押下し続けることとなるため、紫外線照射部2aは点灯し続けることとなる。
また、この所定位置においては、係止手段3d・3dが係止壁2cに係止しているため、使用者がこれ以上引き出そうとしても、装置本体2は所定位置を超えて引き出すことができないようになっている。
さらに、この所定位置において、紫外線照射部2aはケース体3の舌部3fに被覆されることなく、外部に露出した状態となっているため、紫外線を除菌対象物品に充分に照射することができる。
一方、この所定位置から装置本体2をケース体3に押し戻す操作においては、引き出しの操作と逆の仕組みにより、操作手段3cが点灯手段2bの押下状態を解除し、紫外線照射部2aが消灯する。
このように、点滅手段2bをタクトスイッチとし、操作手段3cをケース体3の内側に突出した突起部とすることで、簡易な構造で安価に製造することができ、突起部が直接タクトスイッチを押下するため誤作動等のリスクが低く、確実に点滅をすることができる。
『実施例2』
次に、本考案の実施例2について、図5に基づいて説明する。なお、本考案はこれらの添付図面に示す態様に限定されるものではない。
次に、本考案の実施例2について、図5に基づいて説明する。なお、本考案はこれらの添付図面に示す態様に限定されるものではない。
本実施例では、図5に示すように、実施例1同様、細長棒状の装置本体2と、筒状のケース体3とから構成されている。本実施例では、紫外線照射部2aが複数の紫外線LEDから構成されている点が実施例1と相違する。
本実施例の紫外線照射部2aには、紫外線を発するチップLEDを基板上に実装したものを配置している。一般的にチップLEDはファーフィールドでは点発光とみなされるため、より広い範囲を照射したい場合には複数のチップLEDを並設して構成することが行われる。本実施例では、直線状に並設して線発光に近い状態となるように構成している。
また、紫外線波長域のLEDは通常可視光成分はほとんど含まれていないため、紫外線LEDのみを使用すると、照射範囲や点灯状態が肉眼では確認ができない。そのため本実施例では、並設したチップLEDのうち、両端のチップLEDを青色のものとしている。これにより、紫外線による除菌効果と同時に、青色の光により点灯状態や照射範囲を認識することが可能となる。
本考案は、概ね上記のように構成されるが、本考案は図示の実施形態に限定されるものではなく、「実用新案登録請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、紫外線照射部は線状ではなく面上に紫外線を照射するものであってもよく、ケース体には舌部を有しない構成としてもよい。
また、点灯手段を磁気センサとし、操作手段を磁石としてもよく、いずれも本考案の技術的範囲に属する。
1 紫外線照射装置
2 装置本体
2a 紫外線照射部
2b 点滅手段
2c 係止壁
2d ガイド溝
2e 電池収容部
2f 正極端子
2g 負極端子
3 ケース体
3a 開口部
3b 空洞部
3c 操作手段
3d 係止手段
3e ガイドレール
3f 舌部
4 電池蓋
2 装置本体
2a 紫外線照射部
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2c 係止壁
2d ガイド溝
2e 電池収容部
2f 正極端子
2g 負極端子
3 ケース体
3a 開口部
3b 空洞部
3c 操作手段
3d 係止手段
3e ガイドレール
3f 舌部
4 電池蓋
Claims (5)
- 携帯型の除菌用紫外線照射装置であって、
細長棒状の装置本体と、前記装置本体を出し入れ可能に収納する筒状のケース体とから構成され、
前記装置本体は、その正面部分に紫外線照射部を備えるとともに、ケース体への出し入れ動作に連動して前記紫外線照射部を点滅させる点滅手段を備え、ケース体への出し入れ動作を誘導するガイド溝を設けるとともに、その背面部分には電池収納部を設けており、
前記ケース体は、その一端側には前記装置本体を収納する開口部と、開口部前方に張り出した舌部とを設けるとともに、前記開口部内部には、装置本体のガイド溝と嵌合して摺動するガイドレールと、点滅手段を操作する操作手段とが設けられており、
前記操作手段は、装置本体がケース体から引き出された状態において点滅手段を操作する位置に配設されていることを特徴とする紫外線照射装置。 - 前記紫外線照射部は、装置本体の表面上であって、ケース体に装置本体を収容した状態において開口部側となる一端側寄りに、長手方向に沿って配設されていることを特徴とする、請求項1に記載の紫外線照射装置。
- 前記ケース体には、前記装置本体を所定位置で係止するための係止手段を備えていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の紫外線照射装置。
- 前記点滅手段はタクトスイッチであり、前記操作手段はケース体内側に突出した突起部であることを特徴とする、請求項1乃至3に記載の紫外線照射装置。
- 前記紫外線照射部は、紫外線及び可視光線を発することを特徴とする、請求項1乃至4に記載の紫外線照射装置。
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JP2020002511U JP3228079U (ja) | 2020-06-25 | 2020-06-25 | 紫外線照射装置 |
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WO2022091470A1 (ja) * | 2020-10-28 | 2022-05-05 | 三菱電機株式会社 | 手乾燥装置及び手乾燥システム |
WO2022190489A1 (ja) * | 2021-03-10 | 2022-09-15 | ウシオ電機株式会社 | 不活化方法 |
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- 2020-06-25 JP JP2020002511U patent/JP3228079U/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2022091263A1 (ja) * | 2020-10-28 | 2022-05-05 | 三菱電機株式会社 | 手乾燥装置 |
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