JP3227564B2 - 養液栽培装置 - Google Patents

養液栽培装置

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JP3227564B2
JP3227564B2 JP16135597A JP16135597A JP3227564B2 JP 3227564 B2 JP3227564 B2 JP 3227564B2 JP 16135597 A JP16135597 A JP 16135597A JP 16135597 A JP16135597 A JP 16135597A JP 3227564 B2 JP3227564 B2 JP 3227564B2
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次郎 成松
恭一 土屋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、農業生産に使用
する養液栽培装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(従来例1)図6は、上面給液構造の養液栽培装置を示
す。
【0003】この装置では、栽培容器43に入れた細粒
綿(養液担体)41に養液を供給する場合、細粒綿41
の上面に配設した多孔給液パイプ42で供給している。
給液パイプ42から出た養液は、細粒綿41を浸潤しな
がら下方へ移行し、過剰分は、栽培容器43の排水耳4
4から排出される。
【0004】冬期や夏期においては、養液を担持した担
体41、すなわち培地が生育適温より低下あるいは上昇
して作物根の生育が阻害される。このため、図6の装置
では、養液担体41の底部に温湯供給管45を配設して
培地を適温に保つ工夫がなされている。
【0005】なお、図6中、46は栽培容器43を支持
するフレームで、ポール47をクロスジョイント48で
組み上げ、サポーター49で補強したものである。
【0006】(従来例2)図7は、下面給液構造の養液
栽培装置を示す。
【0007】この装置では、養液担体である礫51に養
液を供給する場合、栽培容器52の底部に配設した多孔
給排液管53にポンプで圧送している。圧送された養液
は、礫51を浸潤しながら上方へ移行する。過剰の養液
は、ポンプによる養液の圧送が解除されたとき、多孔給
排液管53に流入して排出される。
【0008】なお、図8中、54は木枠で、栽培容器5
2は、ビニールシートをこの木枠54に取り付けること
によって溝状に形成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来例1の上
面給液構造の養液栽培装置には、次の(1),(2)の
問題点がある。
【0010】(1)多孔給液パイプ42は明所に露出し
ているので、これに塩類が析出したり、藻類が付着す
る。その結果、パイプ42の孔に目詰まりが発生する。
【0011】(2)養液供給のための多孔給液パイプ4
2と培地の温度調節のための温湯供給管45が設けられ
ている。すなわち、養液供給系統と培地温度調節系統が
それぞれ独立に設けられている。このため、装置費が高
くつく。
【0012】一方、従来例2の下面給液構造の養液栽培
装置には、次の(1),(2)の問題点がある。
【0013】(1)多孔給排液管53と礫(養液担体)
51の間に空間部がないので、礫51に養液を充分に浸
潤させるには、高出力のポンプが必要になる。このた
め、装置費が高くつく。
【0014】(2)多孔給排液管53 1本だけで養液
の供給と排出を行う構造になっているので、その切り換
えを行うための電磁弁が必要になる。このため、装置費
が高くつく。
【0015】この発明は、このような従来の問題点を解
決するためになされたもので、 (1)塩類の析出や藻の発生がなく、 (2)培地の温度調節のための専用の設備を必要とせ
ず、 (3)高出力のポンプや電磁弁を必要としない、養液栽
培装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明が提供する養液
栽培装置は、底部に排液孔を有する容器と、容器の底部
に設置されて容器の底面と容器に入れられる養液担体と
の間に空間部を形成する多孔隔壁と、空間部に設置し
た、ポンプで圧送した養液を噴出する養液噴出多孔管
と、多孔隔壁の上から容器に入れた前記養液担体と、養
液タンクと、養液タンクと養液噴出多孔管を連結する養
液供給管と、容器の排液孔と養液供給管を連結する養液
排出管と、養液排出管に設けた開閉弁装置と、養液タン
クに入れた養液を養液供給管を介して養液噴出多孔管に
圧送する前記ポンプとを備え、かつ前記開閉弁装置を、
養液排出管の途中に設けた同排出管の径り大きい径の
大径管部と、大径管部の中に移動可能に収納した浮き玉
とより構成し、前記浮き玉は、養液タンクの養液をポン
プで養液噴出多孔管に圧送したとき、養液の供給圧で容
器の排出孔側へ移動して養液排出管の養液排出管の大径
管部側の開口部を閉じることによって養液排出管を閉
じ、ポンプによる養液の圧送を停止して養液の供給圧を
解除したとき、前記開口部から離れることによって溶液
排出管を開く大きさを有していることを特徴とするもの
である。
【0017】
【0018】
【0019】
【作用】
(1)養液担体の下は暗黒であるため、同担体の下に配
設された多孔隔壁と養液噴出多孔管に塩類が析出した
り、藻類が付着しない。このため、隔壁と多孔管に目詰
まりが生じない。
【0020】(2)養液を担持した養液担体、すなわち
培地の温度は、養液の温度によって温度が変化する多孔
隔壁との熱交換によって調節することができる。このよ
うに、この発明においては、培地の温度調節が養液の供
給系統で可能となる。
【0021】(3)養液噴出多孔管は、多孔隔壁で形成
される空間部に設置されているので、低出力のポンプで
あっても、養液噴出多孔管から養液を空間部に噴出して
養液担体に供給できる。
【0022】(4)養液タンクの養液は、これを圧送す
ると、養液供給管を通り、養液噴出多孔管の孔から噴出
して多孔隔壁の孔から養液担体に供給される。供給され
た養液は養液担体を浸潤して上昇していく。養液の圧送
を解除すると、養液担体に担持されない過剰の養液は、
養液担体から直接または多孔隔壁の孔を通って流出して
容器の底部に捕集され、排液孔から養液排出管と養液供
給管を通って養液タンクに戻る。
【0023】このときの養液の供給路と排出路は、開閉
弁装置の動作によって形成される。すなわち、ポンプで
養液が養液タンクから圧送されると、そのときの供給圧
で浮き玉が養液排出管を閉じて上述の供給路を形成す
る。ポンプが停止して供給圧が解除されると、浮き玉が
排出管を開き、上述の排出路を形成する。
【0024】
【発明の実施の形態】(実施例1) 図1〜図4は実施例1の養液栽培装置を示す。
【0025】まず、構成を説明する。図において、1は
栽培用の容器である。この容器1は、塩化ビニル製の角
樋2の中に同形の発泡スチロール製の角樋3を重ね、底
部に排液溝4とこれに続く排液孔5を設けた構造のもの
である。角樋2の大きさ〔縦×横(上底・下底)×長
さ〕は、150mm×(257mm・200mm)×12,0
00mmである。
【0026】6は容器1の底部に設置した塩化ビニル製
の多孔管で、この発明にいう多孔隔壁である。7は多孔
管6の中に設置した塩化ビニル製の養液噴出多孔管で、
後述する養液タンク11からポンプPで圧送されてくる
養液を孔から多孔管6に向けて噴出する。
【0027】多孔管6の内径は60mmφ、孔数は8,5
70個/m、開孔率は13.5%である。養液噴出多孔
管7の内径は18mmφ、孔は200mm間隔に2個ずつ設
けられている。孔の径は2mmφである。
【0028】8は防根透水シート9を介して容器1の中
に入れた粒状綿(ロックウール)で、この発明にいう養
液担体である。
【0029】上記多孔管6は、容器1に粒状綿8を入れ
た状態においては、容器1の底面と粒状綿8との間に空
間部10を形成する隔壁として機能する。この実施例の
場合、多孔管6の内径は60mmφであり、養液噴出多孔
管7の内径は18mmφであるので、両管6,7の間に
は、最大40mm程度の間隔のある空間が形成されること
になる。
【0030】11はポリエチレン製の養液タンクで、養
液は250リットルである。通常、地中に埋設される。
【0031】12は養液タンク11と養液噴出多孔管7
を連結する養液供給管、Pは養液タンク11の養液13
を養液噴出多孔管7に圧送するポンプである。このポン
プPは、水中ポンプで、出力:100V,100W、全
揚程:3.8m、吐出量:35リットル/minであ
る。ポンプPの始動、停止のタイミングは、タイマであ
らかじめ設定される。
【0032】14は容器1の排液孔5と養液供給管12
を連結する養液排出管である。15は養液排出管14に
設けた開閉弁装置である。
【0033】開閉弁装置15は、養液排出管14に設け
た同排出管14の径より大きい径の大径管部16と、こ
の中に移動可能に収納した養液排出管14の径より大き
く、かつ大径管部16の径より小さい中空の浮き玉17
とより構成されている。この浮き玉17は、養液タンク
11の養液13ポンプPで養液噴出多孔管7に圧送
ときの養液13の供給圧によって排液孔5側へ移動し
養液排出管14大径管部16に臨む開口部を閉じ
ポンプPによる養液13の圧送を停止して養液13の供
給圧解除したとき、前記開口部から離れてこれを開
く。
【0034】次に、上記構成に基づく養液の供給、排出
の要領を説明する。
【0035】ポンプPを始動すると、図1に示すよう
に、養液13の供給圧によって開閉弁装置15が閉じら
れ、養液13は養液供給管12を通って養液噴出多孔管
7に圧送され、その孔から噴出して多孔管6の孔から粒
状綿8に供給される。供給された養液13は粒状綿8を
浸潤して上昇していく。
【0036】ポンプPを停止すると、養液13の供給圧
が解除されて、図3に示すように、開閉弁装置15が開
かれる。そして、粒状綿8に担持されない過剰の養液1
3は、粒状綿8から直接または多孔管6の孔を通って流
出し、容器1の底部に捕集される。捕集された養液13
は、排液孔5から養液排出管14と養液供給管12を通
って養液タンク11に戻る。
【0037】実施例1の養液栽培装置及び養液栽培容器
が従来のものと比較して特徴とするところは、次の諸点
である。
【0038】(1)多孔管6と養液噴出多孔管7が粒状
綿8の下側の暗所に設置されているので、両管6,7に
塩類が析出したり、藻類が付着しない。このため、両管
6,7に目詰まりが生じない。
【0039】(2)養液13を担持した粒状綿8、すな
わち培地の温度は、養液13の温度によって温度が変化
する多孔管6との熱交換によって調節できる。このこと
は、培地の温度調節が養液の供給系統で可能になること
を意味する。したがって、専用の培地温度調節系統を必
要としない。
【0040】(3)養液噴出多孔管7は、多孔管6によ
って形成される空間部10に設置されているので、低出
力のポンプPであっても、養液13を空間部10に噴出
して粒状綿8に供給できる。したがって、高出力のポン
プを必要としない。
【0041】(4)養液の供給路と排出路を設け、開閉
弁装置15によって切り換えるようにしたので、電磁弁
を使用しなくて済む。
【0042】(実施例2)図5は実施例2の養液栽培装
置の容器の部分を示す断面図で、図4に対応する図であ
る。
【0043】この実施例2は、実施例1の多孔管6に代
えて多孔半円筒管18を使用した例である。作用効果
は、実施例1と本質的に同じである。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、上述のような構成としたので、次の効果を奏する。
【0045】(1)多孔隔壁と養液噴出多孔管に塩類の
析出や藻の発生がないので、それらの孔に目詰まりが生
じない。
【0046】(2)培地の温度調節のための専用の設備
を必要としない。
【0047】(3)高出力のポンプや電磁弁を必要とし
ないので、装置費を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の縦断面図
【図2】 図1のA−A断面図
【図3】 実施例1の縦断面図
【図4】 図1の要部断面拡大図
【図5】 実施例2の要部断面拡大図
【図6】 従来例1の斜視図
【図7】 従来例2の縦断面図
【符号の説明】
1 容器 2,3 角樋 4 排液溝 5 排液孔 6 多孔管 7 養液噴出多孔管 8 粒状綿(養液担体) 10 空間部 11 養液タンク 12 養液供給管 13 養液 14 養液排出管 15 開閉弁装置 16 大径管部 17 浮き玉 18 多孔半円筒管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 31/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部に排液孔を有する容器と、容器の底
    部に設置されて容器の底面と容器に入れられる養液担体
    との間に空間部を形成する多孔隔壁と、空間部に設置し
    た、ポンプで圧送した養液を噴出する養液噴出多孔管
    と、多孔隔壁の上から容器に入れた前記養液担体と、養
    液タンクと、養液タンクと養液噴出多孔管を連結する養
    液供給管と、容器の排液孔と養液供給管を連結する養液
    排出管と、養液排出管に設けた開閉弁装置と、養液タン
    クに入れた養液を養液供給管を介して養液噴出多孔管に
    圧送する前記ポンプとを備え、かつ前記開閉弁装置は、
    養液排出管の途中に設けた同排出管の径り大きい径の
    大径管部と、大径管部の中に移動可能に収納した浮き玉
    とより構成し、前記浮き玉は、養液タンクの養液をポン
    プで養液噴出多孔管に圧送したとき、養液の供給圧で容
    器の排出孔側へ移動して養液排出管の養液排出管の大径
    管部側の開口部を閉じることによって養液排出管を閉
    じ、ポンプによる養液の圧送を停止して養液の供給圧を
    解除したとき、前記開口部から離れることによって溶液
    排出管を開く大きさを有していることを特徴とする養液
    栽培装置。
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