JP3227386U - 組立式デスク及びデスク組立キット - Google Patents

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剛芳 新居田
剛芳 新居田
阿部 剛
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小岩金網株式会社
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Abstract

【課題】部品数が少なく容易に組み立て可能でありながら、同時に高い構造強度を発揮可能な、組立式デスク及びデスク組立キットを提供する。【解決手段】組立式デスクは、第一脚部10と、第二脚部20と、天板部30と、を備え、第一脚部10及び第二脚部20が、それぞれ、第一面10a、20a、第二面10b、20b、及び第三面10c、20cを平面視略Z字型又は略逆Z字型に折り曲げた形状で、連結上切込み部11と連結下切込み部21とを係合させていることで、平面視正方形の基台を構成しており、天板部30が、第一側面32a、第二側面32b、第三側面32c、及び第四側面32dを下方に折り曲げることで蓋状の天板を構成しており、天板が基台の上部を被覆している。デスク組立キット1は、平板状に畳まれた第一脚部10、第二脚部20、及び天板部30の組み合わせからなる。【選択図】図2

Description

本考案は組立式デスク及びデスク組立キットに関し、特に、部品数が少なく容易に組み立て可能でありながら、同時に高い構造強度を発揮可能な、組立式デスク及びデスク組立キットに関する。
災害に備える防災備蓄設備として、キャンプや花見等で使用するアウトドアツールとして、又はテレワークにおける簡易設備等として、段ボール製の組立式デスクが開発されている。
従来技術の組立式デスクには、板材をX状に組み合わせた基台の上に天板を載せたもの、複数の角ブロックを格子状に組み立てた基台の上に天板を嵌め込んだもの(特許文献1)、板材を井桁状に組み合わせた基台の上に天板を嵌め込んだもの(特許文献2)等がある。
特開2009−5801号公報 実用新案登録第3194505号公報
従来技術には以下の問題点がある。
<1>X状の基台からなる組立式デスクは、板材同士がX字の交点のみで接続するため構造が不安定である。このため、天板から受ける垂直荷重が基台に歪んで伝達されることで基台が変形しやすく、製品寿命が短い。
<2>特許文献1、2の組立式デスクは、部品点数が多く組み立てに多大な手間と時間がかかる。また、構造上、部材に切込みが多いため破損しやすい。
本考案の目的は、以上のような問題点を解決できる組立式デスクを提供することにある。
本考案の組立式デスクは、水平方向に連続する第一面、第二面、及び第三面からなり、第一面及び第三面の下辺の中央にそれぞれ切欠き部を有し、第二面の上辺から高さ方向の中央まで縦に連続する連結上切込み部を有する長方形の、第一脚部と、水平方向に連続する第一面、第二面、及び第三面からなり、第一面及び第三面の下辺の中央にそれぞれ切欠き部を有し、第二面の下辺から高さ方向の中央まで縦に連続する連結下切込み部を有する長方形の、第二脚部と、正方形の天板面と、天板面の四辺から外側に延出する、第一側面、第二側面、第三側面、及び第四側面を有する、天板部と、を備え、第一脚部及び第二脚部が、それぞれ、第一面、第二面、及び第三面を平面視略Z字型又は略逆Z字型に折り曲げた形状で、連結上切込み部と連結下切込み部とを係合させていることで、平面視正方形の基台を構成しており、天板部が、第一側面、第二側面、第三側面、及び第四側面を下方に折り曲げることで蓋状の天板を構成しており、天板が基台の上部を被覆していることを特徴とする。
本考案の組立式デスクは、天板部の、第一側面、第二側面、第三側面、及び第四側面の内、対向する二側面がそれぞれ両側端に突出した接続差込み部を有し、他の二側面がそれぞれ両側端付近に接続切込み部を有し、各接続差込み部が、隣り合う側面の接続切込み部内に嵌め込まれていてもよい。
この構成によれば、簡易な構造でもって、天板の形状を確実に保持することができる。
本考案の組立式デスクは、第一脚部及び第二脚部において、切欠き部がそれぞれアーチ形状を呈していてもよい。
この構成によれば、切欠き部が角を有さないため、破損しにくい。
本考案の組立式デスクは、第一脚部及び第二脚部において、第二面の下辺にそれぞれ単数または複数の不陸調整部を有し、不陸調整部がアーチ形状の切欠きであってもよい。
この構成によれば、第二面の下辺と地盤の凹凸との接点を減らすことで、野外などの地盤に不陸がある場所でも、安定して使用することができる。
本考案の組立式デスクは、天板部の角部付近に、下方へ陥没又は貫通したカップホルダを有し、カップホルダの底部が第一脚部及び/又は第二脚部の第二面の上辺に支持されていてもよい。
この構成によれば、飲料カップの底面を第二面の上辺で支えることで、カップを安定して保持できる。
本考案のデスク組立キットは、平板状に畳まれた、第一脚部、第二脚部、及び天板部の組み合わせからなることを特徴とする。
本考案のデスク組立キットは、段ボールからなり、中芯の延在方向を、第一脚部及び第二脚部の上下方向に配向してもよい。
この構成によれば、軽量で搬送が容易であり、丈夫であり、かつ材料コストを安価に抑えることができる。
本考案の組立式デスク及びデスク組立キットは、上記の構成により次の効果のうち少なくとも一つを備える。
<1>平面視略Z字型の組み合わせからなる安定した構造により、基台のねじれや歪みを防ぎ、基台が天板から受ける垂直荷重を側方に逃がさず垂直に支持することで、高い耐荷重性を発揮することができる。
<2>平板上の三枚の部材のみで構成した簡易な構造からなるため、組み立てが容易である。また部材の点数が少ないため、材料コストも安い。
<3>基台が変形しにくく、部材への切込みが少ないため、破損しにくい。このため、製品寿命が長い。
本考案の組立式デスクの説明図。 本考案のデスク組立キットの説明図。 本考案の組立式デスクの組み立て方法の説明図(1)。 本考案の組立式デスクの組み立て方法の説明図(2)。 本考案の組立式デスクの組み立て方法の説明図(3)。 本考案の組立式デスクの組み立て方法の説明図(4)。 本考案の組立式デスクの組み立て方法の説明図(5)。
以下、図面を参照しながら本考案の組立式デスク及びデスク組立キットについて詳細に説明する。
なお、本明細書等における「上」「下」「上辺」「下辺」「側面」等の用語は、完成した組立式デスクを地盤に設置した状態における各方向を意味する。
[組立式デスク]
<1>全体の構成(図1)。
本考案の組立式デスクAは、平板状のデスク組立キット1を立体的に組み立ててなる机である。
組立式デスクAは、デスク組立キット1の第一脚部10と第二脚部20とを組み合わせてなる基台A1の上部を、天板部30を組み立ててなる天板A2で被覆してなる。
組立式デスクAは、高さや幅を任意に設定することで、椅子としても利用できる。
<1.1>デスク組立キット(図2)。
デスク組立キット1の、第一脚部10、第二脚部20、天板部30は、それぞれ、切込み、切欠き、折り目を入れた一枚の面材からなる。このため、運搬時や保管時に、積み重ねて保管することができるため、場所を取らない。
デスク組立キット1は、切欠き部12や不陸調整部13などの欠損部分を切り抜かず、ミシン目や切込みを入れるだけにしておき、使用時に手で取り外してもよい。
本例ではデスク組立キット1の各部材の素材として、段ボールを採用する。
段ボールは、軽量でありながら強度があり、繰り返し折りみが可能であり、耐久性も高いため、素材として好適である。また、段ボールの中芯の延在方向を、第一脚部10及び第二脚部20の上下方向に配向することで、垂直荷重に対する耐荷重性を更に高めることができる。
ただし素材は段ボールに限らず、十分な強度と折り曲げ可能な性質さえ備えていれば、プラスチック製段ボール、ポリスチレンボード、厚手のボール紙等を採用してもよい。
<2>第一脚部(図2)。
第一脚部10は、第二脚部20と組み合わせて、基台A1を構成する部材である。
第一脚部10は、水平方向に連続する第一面10a、第二面10b、第三面10cからなり、全体として横長の長方形を呈する。
第一面10a、第二面10b、第三面10cは、折り目に沿って、相互に折り曲げ可能である。
第一脚部10の第二面10bには、上辺から高さ方向の中央まで縦に連続する連結上切込み部11を有する。連結上切込み部11の幅は、第二脚部20の厚さに対応させることが望ましい。
第一脚部10の第一面10a及び第三面10cそれぞれの下辺には、切欠き部12を備える。
本例では、第一脚部10の第二面10bの下辺に、複数の不陸調整部13を設ける。不陸調整部13はアーチ形状の切欠きである。不陸調整部13によって、組立式デスクAの供用時、第二面10bの下辺と地盤の凹凸との接点を減らし、組立式デスクAのがたつきを抑えることができる。
<2.1>切欠き部。
切欠き部12は、組立式デスクAの供用時、使用者が足を入れるための空間である。また、不陸調整部13と同様に、供用時のがたつき抑止機能も備える。
本例では切欠き部12として、第一面10a及び第三面10cの下辺中央に設けたアーチ状の切欠きを採用する。本例では、切欠き部12に角がないため、角に応力が集中して裂け目が入り、破損することを防ぐことができる。
ただし切欠き部12はアーチ状に限らず、例えば先端にアールを付けた三角形状や階段状であってもよい。
<3>第二脚部(図2)。
第二脚部20は、第一脚部10と組み合わせて、基台A1を構成する部材である。
第二脚部20は、水平方向に連続する第一面20a、第二面20b、第三面20cからなり、全体として横長の長方形を呈する。
第二脚部20の第二面20bには、下辺から高さ方向の中央まで縦に連続する連結下切込み部21を有する。
第二脚部20のその他の構造は第一脚部10と同様なので、ここでは説明を繰り返さない。
<4>天板部(図2)。
天板部30は、折り曲げて天板A2を構成する部材である。
天板部30は、正方形の天板面31と、天板面31の四辺から外側に延出する、第一側面32a、第二側面32b、第三側面32c、及び第四側面32dを少なくとも有する。
本例では、対向する二側面、例えば第一側面32aと第三側面32cが、両側端から、それぞれ第二側面32b及び第四側面32dの延出方向に突出する、計4か所の接続差込み部33aを有し、対向する他の二側面、例えば第二側面32bと第四側面32dが、両側端付近に、計4か所の接続切込み部33bを有する(図3D)。
また本例では、天板面31の角部付近に、飲料カップやペットボトルなどを支持するためのカップホルダ34を有する。
カップホルダ34は天板面31の表面を下方へ円形に陥没させるか、貫通させて形成する。詳細には、例えば天板面31の角部付近に円形の貫通孔を設け、貫通孔の周りに放射状に切込みを入れて形成する。
この場合、第二面の上辺のカップホルダ34に対応する位置に、四角形状の浅い切り込みを入れる。
カップホルダ34を天板面31の角部付近に設けることで、供用時、カップホルダ34内に配置した飲料カップの底面が、第一脚部10や第二脚部20の第二面10b、20bの上辺に支えられるため安定性が高く、飲料カップが倒れにくい。
<5>組み立て方法。
デスク組立キット1による組立式デスクAの組み立て方法について説明する。
デスク組立キット1は、基台A1の組み立てと、天板A2の組み立てを個別に行い、最終的に両者を組み合わせて、組立式デスクAを完成させる。
<5.1>基台の組み立て。
第一脚部10と第二脚部20とを、X字状に交差するように組み合わせる。詳細には、第一脚部10の連結上切込み部11と、第二脚部20の連結下切込み部21とが噛み合うように、第一脚部10上に第二脚部20を差し込む(図3A)。
第一脚部10の第一面10aと第三面10cを、それぞれ第二面10bに対して反時計回りに135°程度折り曲げて平面視略Z字型に変形させ、第一面10aと第三面10cの側辺を、第二脚部20の第二面20bの側辺に当接させる。この際、接する側辺同士をガムテープなどで仮留してもよい。
同様に、第二脚部20の第一面20aと第三面20cを、それぞれ第二面20bに対して反時計回りに135°程度折り曲げて平面視略Z字型に変形させ、第一面20aと第三面20cの側辺を、第一脚部10の第二面10bの側辺に当接させる(図3B)。
なお、第一面10a、20aと第三面10c、20cの折り曲げ方向は一例であって、これを時計回りに折り曲げて、第一脚部10と第二脚部20を平面視略逆Z字型に変形させてもよい。
第一脚部10と第二脚部20の連結と変形によって、平面視正方形の基台A1が完成する(図3C)。
基台A1は、第一脚部10と第二脚部20の両側辺、すなわち第一面10a、20aと第三面10c、20cの側辺が、第二面10b、20bの側辺と線状に接してトラス構造を構成するため、ねじれや歪みが生じにくい。
このため、第一脚部10と第二脚部20を構成する各面が、天板A2から受ける垂直荷重を逃がさず垂直に支持できることで、高い耐荷重性を発揮することができる。
<5.2>天板の組み立て。
天板部30の第一側面30aから第四側面30dを、天板面31に対して下方へ90°程度折り曲げる。詳細には、まず対向する第二側面30bと第四側面30dを折り曲げ、続いて第一側面30aと第三側面30cを折り曲げる(図3D)。
第一側面30aの接続差込み部33aと、第三側面30cの接続差込み部33aを、それぞれ、第二側面30bと第四側面30dの方向へ90°程度折り曲げ、接続差込み部33aの先端を、第二側面30bと第四側面30dの、隣り合う接続切込み部33bの内側に差し込む(図3E)。
これによって、第一側面30aから第四側面30dが相互に固定され、基台A1の上部を被う蓋状の天板A2が完成する。
本例では、接続差込み部33aと接続切込み部33bの組み合わせによって、隣り合う側面同士を簡易かつ確実に固定することが可能となる。
この他、隣り合う側面同士をガムテープ等の手段で留めて固定してもよい。
A 組立式デスク
A1 基台
A2 天板
1 デスク組立キット
10 第一脚部
10a 第一面
10b 第二面
10c 第三面
11 連結上切込み部
12 切欠き部
13 不陸調整部
20 第二脚部
20a 第一面
20b 第二面
20c 第三面
21 連結下切込み部
22 切欠き部
23 不陸調整部
30 天板部
31 天板面
32a 第一側面
32b 第二側面
32c 第三側面
32d 第四側面
33 接続部
33a 接続差込み部
33b 接続切込み部
34 カップホルダ

Claims (7)

  1. 水平方向に連続する第一面、第二面、及び第三面からなり、第一面及び第三面の下辺の中央にそれぞれ切欠き部を有し、第二面の上辺から高さ方向の中央まで縦に連続する連結上切込み部を有する長方形の、第一脚部と、
    水平方向に連続する第一面、第二面、及び第三面からなり、第一面及び第三面の下辺の中央にそれぞれ切欠き部を有し、第二面の下辺から高さ方向の中央まで縦に連続する連結下切込み部を有する長方形の、第二脚部と、
    正方形の天板面と、前記天板面の四辺から外側に延出する、第一側面、第二側面、第三側面、及び第四側面を有する、天板部と、を備え、
    前記第一脚部及び前記第二脚部が、それぞれ、第一面、第二面、及び第三面を平面視略Z字型又は略逆Z字型に折り曲げた形状で、前記連結上切込み部と前記連結下切込み部とを係合させていることで、平面視正方形の基台を構成しており、
    前記天板部が、第一側面、第二側面、第三側面、及び第四側面を下方に折り曲げることで蓋状の天板を構成しており、
    前記天板が前記基台の上部を被覆していることを特徴とする、
    組立式デスク。
  2. 前記天板部の、第一側面、第二側面、第三側面、及び第四側面の内、対向する二側面がそれぞれ両側端に突出した接続差込み部を有し、他の二側面がそれぞれ両側端付近に接続切込み部を有し、前記各接続差込み部が、隣り合う側面の前記接続切込み部内に嵌め込まれていることを特徴とする、請求項1に記載の組立式デスク。
  3. 前記第一脚部及び前記第二脚部において、前記切欠き部がそれぞれアーチ形状を呈することを特徴とする、請求項1又は2に記載の組立式デスク。
  4. 前記第一脚部及び前記第二脚部において、第二面の下辺にそれぞれ単数または複数の不陸調整部を有し、前記不陸調整部がアーチ形状の切欠きであることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の組立式デスク。
  5. 前記天板面の角部付近に、下方へ陥没又は貫通したカップホルダを有し、前記カップホルダの底部が前記第一脚部及び/又は前記第二脚部の第二面の上辺に支持されていることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の組立式デスク。
  6. 平板状に畳まれた、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の第一脚部、第二脚部、及び天板部の組み合わせからなることを特徴とする、
    デスク組立キット。
  7. 段ボールからなり、前記段ボールの中芯の延在方向を、前記第一脚部及び前記第二脚部の上下方向に配向したことを特徴とする、請求項6に記載のデスク組立キット。
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