JP3227357U - 茸栽培用施設 - Google Patents

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伊太郎 及川
伊太郎 及川
伸 及川
伸 及川
道男 八幡
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Abstract

【課題】保温性を向上させて暖房負荷や冷房負荷を低減し、暖冷房装置の運転エネルギーを低減して省エネ化を図る茸栽培用施設を提供する。【解決手段】床壁2、床壁に立設される側壁3及び側壁に設けられる上壁4で囲繞した栽培室Rを有した建屋を備え、栽培室内の暖冷房を行う暖冷房装置を設け、栽培室内に棚Tを設置し、棚に茸の菌床塊Kを載置して茸の栽培を行う茸栽培用施設Sであって、側壁を、サンドイッチパネル10の断熱材13からなる第1断熱材D1を備えて構成し、上壁を、第2断熱材D2及び波型のガルバリウム鋼板33(登録商標)の内面に被覆される断熱材34からなる第3断熱材D3を備えて構成した。【選択図】図3

Description

本考案は、椎茸等の茸を栽培するための茸栽培用施設に係り、特に、茸の菌床塊を用いて茸の栽培を行う茸栽培用施設に関する。
従来、この種の茸栽培用施設としては、例えば、特開平11−127684号公報(特許文献1)に示されるものが知られている。この茸栽培用施設は、軽量鉄骨または鋼管(パイプ)で骨組みを形成し、この骨組みの表面をポリ塩化ビニル等のプラスチックフィルムで被覆した所謂ビニールハウスやパイプハウス等と言われる建屋を備えて構成されている。そして、例えば、茸として椎茸の場合で説明すると、この建屋で形成される栽培室内に、棚を設置し、この棚に椎茸の周知の菌床塊を多数載置し、室内温度及び湿度を適正範囲に調整して、適宜散水して水分補給しながら育成する。茸が成長したならば、適時に収穫する。収穫は1つの菌床で3回程度行うことができ、発芽サイクルの調整により、年間を通して出荷できる。このような栽培施設においては、暖冷房装置を設置し、栽培室内の温度や湿度を適正になるように調整している。
特開平11−127684号公報
ところで、上記従来の茸栽培用施設にあっては、暖冷房装置を設置し、栽培室内の温度や湿度を適正になるように調整しているが、建屋の覆いがプラスチックフィルムなので、熱が放熱により失われ、保温性が悪く、そのため、冬季においては、暖房負荷が高くなる一方、夏季においては冷房負荷が高くなり、暖冷房装置の運転を行うための燃料や電力を多く消費し、経費が嵩むという問題があった。特に、寒冷地の冬季においては、外気温が特に低いので、重油や灯油等の化石燃料を使用した暖房を行うことが必要になるが、暖房負荷が高くなるとコストが大幅に上昇して、経費が嵩んでしまい、採算性に劣る。
本考案は上記の問題点に鑑みて為されたもので、保温性を向上させて暖房負荷や冷房負荷を低減し、暖冷房装置の運転エネルギーを低減して省エネ化を図った茸栽培用施設を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本考案の茸栽培用施設は、床壁,該床壁に立設される側壁及び該側壁に設けられる上壁で囲繞した栽培室を有した建屋を備え、上記栽培室内の暖冷房を行う暖冷房装置を設け、上記栽培室内に棚を設置し、該棚に茸の菌床塊を載置して茸の栽培を行う茸栽培用施設であって、
上記側壁を、第1断熱材を備えて構成し、上記上壁を、第2断熱材を備えて構成している。
ここで、暖冷房装置とは、暖房専用機と冷房専用機とを別々に備えて全体を暖冷房装置とすることができ、また、暖房機能と冷房機能とを備えた複合機であっても良い。また、専用機と複合機とを併用してもよく、適宜に構成してよい。暖房専用機としては、例えば、重油や灯油を燃料としてこれを燃焼させて運転する温風暖房機をはじめ、ボイラを用いた暖房機や各種ストーブを挙げることができる。冷房専用機としては、冷やすだけの電動のクーラーを挙げることができる。複合機としては、冷房も暖房も行うことができるヒートポンプエアコンを挙げることができる。
尚、温度調整や湿度調整用に、上記の暖冷房装置の他に、送風機,換気扇,空動扇,冷風扇,ミスト散布機,加湿器,炭酸ガスコントローラ,飽差コントローラ等適宜の機器を備えることは一向に差支えない。また、建屋に窓を設け、採光を行い、あるいは、換気を行うことができるようにしてよいことは勿論である。また、暖冷房装置等の各種機器を、温度検知器や湿度検知器の検知に基づいて自動的に集中運転制御を行う制御装置を備えることもできる。
また、第1断熱材及び第2断熱材としては、繊維系断熱材や発泡プラスチック系断熱材が用いられる。繊維系断熱材としては、グラスウールやロックウール等の無機繊維系、セルロースファイバー,ウール,木質繊維ボード,ポリエステル繊維等の有機繊維系及びこれらの組み合わせを挙げることができる。発泡プラスチック系断熱材としては、硬質ポリウレタンフォーム,ポリスチレンフォーム,ポリエチレンフォーム,フェノールフォーム等を挙げることができる。材質はこれらに限定されない。
これにより、茸を栽培するときは、建屋で形成される栽培室内に、棚を設置し、この棚に周知の菌床塊を多数載置し、適宜散水して水分補給しながら、室内温度及び湿度を適正範囲に調整して育成する。この場合、暖冷房装置を適時に運転して、栽培室内の温度や湿度が適正になるように調整するが、建屋の側壁が第1断熱材を備えて構成され、上壁が第2断熱材を備えて構成されているので、栽培室の保温性が良くなり、そのため、冬季においては、暖房負荷を低く抑えることができるとともに、夏季においては冷房負荷を低く抑えることができる。そのため、暖冷房装置の運転を行うための燃料や電力を少なくすることができ、省エネ化を図ることができる。特に、寒冷地の冬季においては、外気温が特に低くなるので、重油や灯油等の化石燃料を使用した暖房を行うが、暖房負荷を低く抑えることができるので、燃料コストを低くすることができ、経費を抑えて採算性を向上させることができる。
そして、必要に応じ、上記側壁を、外板及び内板間に断熱材を介装した矩形状のサンドイッチパネルを複数連設して形成し、上記第1断熱材を、上記サンドイッチパネルの断熱材で構成している。サンドイッチパネルを用いたので、側壁の構築を容易にすることができ、建屋の建築コストを抑えることができるとともに、サンドイッチパネルは保温性に優れ、しかも、これらを連設するので、より一層省エネ化を図ることができる。
また、必要に応じ、上記サンドイッチパネルの複数を上下方向に順次連設したパネルグループを備え、該パネルグループを左右方向に連設して上記側壁を形成し、長手方向に開口部を有した断面略C字状のチャンネル部を有した支柱部材を用い、上記床壁に、上記支柱部材をその長手方向が垂直になり且つ上記チャンネル部の開口部が互いに対向するように所定間隔で複数立設し、上記パネルグループをこれを構成するサンドイッチパネルの両側縁部が夫々上記互いに対向する支柱部材のチャンネル部に挿入されるようにして該支柱部材に支持した構成としている。支柱部材にサンドイッチパネルを差し込んで構築することができ、側壁の構築を容易にすることができ、建屋の建築コストを抑えることができる。
この場合、連設される下位のサンドイッチパネルの上縁部に係合部が形成され、連設される上位のサンドイッチパネルの下縁部に上記係合部に係合する被係合部が形成されていることが有効である。係合部と被係合部との係合により、気密性が増し、より一層保温性を向上させ、より一層省エネ化を図ることができる。
また、必要に応じ、上記上壁を、上記床壁に支柱部材を介して支持される梁部材と、該梁部材の上側に支持される屋根部と、該梁部材の下側であって上記屋根部の内側に間隔を隔てて設けられるとともに表面が上記栽培室内に露出する天井部とを備えて構成し、上記第2断熱材を、上記天井部の裏面に敷設した構成としている。
これにより、上壁が、屋根部と天井部との間隔を隔てた二重構造になるとともに、この屋根部と天井部との間に第2断熱材が敷設されるので、断熱性が増加し、より一層保温性を向上させ、より一層省エネ化を図ることができる。
この場合、上記上壁を、第3断熱材を備えて構成し、上記屋根部を、波型のガルバリウム鋼板(登録商標)の内面に断熱材を被覆した屋根板を複数連設して構成し、上記第3断熱材を、上記屋根板の断熱材で構成している。
第3断熱材としては、上記と同様の繊維系断熱材や発泡プラスチック系断熱材を用いることができる。
これにより、屋根部自体も断熱構造をとるので、上壁全体の断熱性能が向上し、より一層保温性を向上させ、より一層省エネ化を図ることができる。
また、必要に応じ、上記天井部を、矩形状の天井板を複数連設して構成し、該天井板の複数を水平一方向に順次連設した板グループを備え、該板グループを水平他方向に列設して上記天井部を形成し、長手方向に開口部を有した断面略C字状のチャンネル部を有した支承部材を用い、上記梁部材に、上記支承部材をその長手方向が水平になり且つ上記チャンネル部の開口部が互いに対向するように所定間隔で複数吊下し、上記板グループをこれを構成する天井板の両側縁部が夫々上記互いに対向する支承部材のチャンネル部に挿入されるようにして該支承部材に支持した構成としている。
支承部材に天井板を差し込んで構築することができ、天井部の構築を容易にすることができ、建屋の建築コストを抑えることができる。
この場合、上記天井板を、矩形状の枠体にケイ酸カルシウム製の表面板を張設して構成したことが有効である。ケイ酸カルシウム製なので、耐火性に優れ、温湿度による変質や変形が少なく、軽量で断熱性能も兼ね備える。そのため、これによっても、上壁全体の断熱性能が向上し、より一層保温性を向上させ、より一層省エネ化を図ることができる。
そしてまた、上記棚を、複数の支柱と、該複数の支柱に間隔を隔てて上下方向に5段以上支持され上記菌床塊を載置する複数の棚板と、最上位の棚板に設けられ上記複数の棚板を覆うカーテンとを備えて構成している。カーテンを設けたので、このカーテンによっても、棚に載置した菌床塊に対する保温性を向上させることができる。
本考案によれば、茸を栽培するときは、暖冷房装置を適時に運転して、栽培室内の温度や湿度が適正になるように調整するが、建屋の側壁が第1断熱材を備えて構成され、上壁が第2断熱材を備えて構成されているので、栽培室の保温性が良くなり、そのため、冬季においては、暖房負荷を低く抑えることができるとともに、夏季においては冷房負荷を低く抑えることができる。そのため、暖冷房装置の運転を行うための燃料や電力を少なくすることができ、省エネ化を図ることができる。特に、寒冷地の冬季においては、外気温が特に低くなるので、重油や灯油等の化石燃料を使用した暖房を行うが、暖房負荷を低く抑えることができるので、燃料コストを低くすることができ、経費を抑えて採算性を向上させることができる。
本考案の実施の形態に係る茸栽培用施設の建屋を示し、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は側面図である。 本考案の実施の形態に係る茸栽培用施設において、栽培室の構成を示す平面図である。 本考案の実施の形態に係る茸栽培用施設の建屋を栽培室とともに示す部分縦断面図である。 本考案の実施の形態に係る茸栽培用施設の建屋の側壁の構成を示す部分横断面である。 本考案の実施の形態に係る茸栽培用施設において、建屋の上壁の構成を示す図3中A−A線拡大断面図である。
以下、添付図面に基づいて、本考案の実施の形態に係る茸栽培用施設について詳細に説明する。
図1乃至図5に示すように、本考案の実施の形態に係る茸栽培用施設Sは、栽培室Rを有した直方体状の建屋1を備えて構成されており、この建屋1の栽培室R内に棚Tを設置し、棚Tに茸の菌床塊Kを載置して茸の栽培を行うものである。建屋1は、床壁2,床壁2に立設される側壁3及びこの側壁3に設けられる上壁4を備えて構成され、栽培室Rは、これら床壁2,側壁3及び上壁4で囲繞されて形成されている。実施の形態において、栽培室Rの大きさは、縦約30m、横約9m、高さ約2.7mである。側壁3は、第1断熱材D1を備えて構成され、上壁4は、第2断熱材D2及び第3断熱材D3を備えて構成されている。
第1断熱材D1,第2断熱材D2及び第3断熱材D3は、繊維系断熱材や発泡プラスチック系断熱材が用いられる。繊維系断熱材としては、グラスウールやロックウール等の無機繊維系、セルロースファイバー,ウール,木質繊維ボード,ポリエステル繊維等の有機繊維系及びこれらの組み合わせを挙げることができる。発泡プラスチック系断熱材としては、硬質ポリウレタンフォーム,ポリスチレンフォーム,ポリエチレンフォーム,フェノールフォーム等を挙げることができる。材質はこれらに限定されない。具体的な構成や材質については、後述する。
詳しくは、建屋1において、床壁2は、図3に示すように、コンクリートの基礎5で構成されており、この基礎5には、側壁3を支持するH鋼からなる基礎枠6が埋設されている。
また、建屋1において、側壁3は、図3及び図4に示すように、外板11及び内板12間に断熱材13を介装した矩形状のサンドイッチパネル10を複数連設して形成されている。そして、第1断熱材D1は、サンドイッチパネル10の断熱材13で構成されている。実施の形態では、外板11及び内板12は、表面が着色された鋼板で形成され、第1断熱材D1としての断熱材は、硬質ポリウレタンフォームで形成されている。
側壁3は、サンドイッチパネル10の複数を上下方向に順次連設したパネルグループGAを備え、このパネルグループGAを左右方向に連設して形成されている。この連設においては、長手方向に開口部を有した断面略C字状のチャンネル部を有した支柱部材14を用いる。支柱部材14としては、1つのC字状のチャンネル部を備えたタイプのものと、2つのC字状のチャンネル部を背中合わせに備えたタイプのものとが用いられる。床壁2の基礎枠6には、この支柱部材14が、その長手方向が垂直になり且つチャンネル部の開口部が互いに対向するように所定間隔で間柱15を介して複数立設されている。パネルグループGAは、これを構成するサンドイッチパネル10の両側縁部が夫々互いに対向する支柱部材14のチャンネル部に挿入されて、支柱部材14に支持されている。
また、連設される下位のサンドイッチパネル10の上縁部には、図3に示すように、係合部16が形成され、連設される上位のサンドイッチパネル10の下縁部には、係合部16に係合する被係合部17が形成されている。係合部16は凸条及びこの凸条に係合する形状に形成された凹条の何れか一方で形成され、被係合部17は何れか他方で形成されている。実施の形態では、係合部16は凸条に形成され、被係合部17は凸条が係合する凹条に形成されている。サンドイッチパネル10を用いたので、側壁3の構築を容易にすることができ、建屋1の建築コストを抑えることができる。
更に、図1に示すように、側壁3の適所には、窓20や排煙窓21が設けられている。符号22は開閉扉が設けられた人の出入口、23は栽培室Rに対して菌床塊Kや茸製品等の出し入れをするためのシャッタで開閉可能な搬送搬出口である。更にまた、側壁3の外側には、所要の間隔で、ワイヤを対角線状に張設した所謂ブレース24が設けられており、補強されている。
そしてまた、建屋1において、上壁4は、図3及び図5に示すように、床壁2に支柱部材14を介して支持される梁部材30を備えている。梁部材30は、H鋼で構成されており、建屋1の長手方向に沿って所定間隔で複数配置され、互いに対向する支柱部材14間に間柱15を介して架設されている。また、上壁4は、梁部材30の上側に支持される屋根部31と、梁部材30の下側であって屋根部31の内側に間隔を隔てて設けられるとともに表面が栽培室R内に露出する天井部32とを備えて構成されている。そして、第2断熱材D2は、実施の形態では、グラスウールで形成されており、天井部32の裏面に敷設されている。
また、屋根部31は、図3及び図5に示すように、波型のガルバリウム鋼板(登録商標)33の内面に断熱材34を被覆した屋根板35を複数連設して構成されている。そして、第3断熱材D3は、屋根板35の断熱材34で構成されている。第3断熱材D3としての断熱材は、ポリエチレンフォームで形成されている。梁部材30には、Cチャンネル状で細長状の野縁部材36が、この梁部材30と直交して所定間隔で複数列設されており、屋根板35はこの野縁部材36に取付部材37を介して取付けられている。
更に、天井部32は、図3及び図5に示すように、矩形状の天井板40を複数連設して構成されている。天井板40は、矩形状の枠体41にケイ酸カルシウム製の表面板42を張設して構成されている。この天井部32は、天井板40の複数を水平一方向(梁部材30に直交する方向)に順次連設した板グループGBを備え、この板グループGBを水平他方向(梁部材30に沿う方向)に列設して形成されている。この連設においては、長手方向に開口部を有した断面略C字状のチャンネル部を有した支承部材43を用いる。支承部材43としては、1つのC字状のチャンネル部を備えたタイプのものと、2つのC字状のチャンネル部を背中合わせに備えたタイプのものとが用いられる。梁部材30には、この支承部材43が、その長手方向が水平になり且つチャンネル部の開口部が互いに対向するように所定間隔で吊下部材44を介して複数吊下されている。板グループGBは、これを構成する天井板40の両側縁部が夫々互いに対向する支承部材43のチャンネル部に挿入されて、支承部材43に支持されている。支承部材43に天井板40を差し込んで構築することができ、天井部32の構築を容易にすることができ、建屋1の建築コストを抑えることができる。
また、本茸栽培用施設Sにおいては、図2に示すように、栽培室R内の暖冷房を行う暖冷房装置Fが設けられている。暖冷房装置Fは、重油や灯油を燃料としてこれを燃焼させて運転する温風暖房機50と、冷房も暖房も行うことができるヒートポンプエアコン51とを備えて構成されている。暖房時には、温風暖房機50及び/またはヒートポンプエアコン51を運転する。冷房時には、ヒートポンプエアコン51を運転する。
更に、天井には、上記の暖冷房装置F(50,51)の他に、軸流型の送風機52が複数設置されている。その他、図示しないが、換気扇が設けられている。本茸栽培用施設Sにおいては、その他、空動扇,冷風扇,ミスト散布機,加湿器,炭酸ガスコントローラ,飽差コントローラ等適宜の機器を備えることができる。また、暖冷房装置F等の各種機器を、温度検知器や湿度検知器の検知に基づいて自動的に集中運転制御を行う制御装置を備えることもできる。
そしてまた、図2及び図3に示すように、栽培室R内には、菌床塊Kを載置するための棚Tが複数行列状に設置されている。棚Tは、複数の支柱60と、複数の支柱60に間隔を隔てて上下方向に5段以上支持され(実施の形態では7段支持され)菌床塊Kを載置する複数の棚板61とを備えて構成されている。棚板61は、パイプを所定間隔で列設して構成され、通気性が確保されている。最上位の棚板61は、天板としてこれには菌床塊Kは載置しない。また、この棚Tにおいて、最上位の棚板61(天板)には、複数の棚板61を覆う透明なカーテン62が開閉可能に設けられている。また、棚Tには、菌床塊Kに散水するための散水パイプ63が付設されている。
実施の形態では、図2に示すように、栽培室Rは、2区画に分けられ、一方の区画(E1)に設置した棚Tのグループと、他方の区画(E2)に設置した棚Tのグループとで、茸の育成サイクルを異ならせて、年間を通して茸を生産できるようにしている。
従って、この実施の形態に係る茸栽培用施設Sによって茸を生産するときは、例えば、茸として椎茸の場合で説明すると、以下のようになる。先ず、栽培室R内の棚Tに椎茸の周知の菌床塊Kを多数載置し、暖冷房装置F(50,51),送風機52を適時に運転し、換気なども適宜行って、栽培室R内の温度や湿度を適正になるように調整する。散水パイプ63により適宜散水して水分補給しながら、室内温度を例えば15℃〜26℃、湿度を例えば70%〜80%に調整して育成する。これにより、例えば、5日〜12日程度で収穫できるようになる。菌床は、収穫後に20日〜25日程度休養させると、再び発芽して成長し、収穫することができる。収穫は1つの菌床で3回程度行うことができ、発芽サイクルの調整により、年間を通して出荷できる。
この場合、暖冷房装置F(50,51)を適時に運転して、栽培室R内の温度や湿度が適正になるように調整するが、建屋1の側壁3が第1断熱材D1を備えて構成され、上壁4が第2断熱材D2を備えて構成されているので、栽培室Rの保温性が良くなり、そのため、冬季においては、暖房負荷を低く抑えることができるとともに、夏季においては冷房負荷を低く抑えることができる。そのため、暖冷房装置F(50,51)の運転を行うための燃料や電力を少なくすることができ、省エネ化を図ることができる。特に、寒冷地の冬季においては、外気温が特に低くなるので、重油や灯油等の化石燃料を使用した暖房を行うが、暖房負荷を低く抑えることができるので、燃料コストを低くすることができ、経費を抑えて採算性を向上させることができる。
また、側壁3のサンドイッチパネル10は保温性に優れ、しかも、これらを連設するので、より一層省エネ化を図ることができる。更に、サンドイッチパネル10は、係合部16と被係合部17との係合により連設されているので、気密性が増し、より一層保温性を向上させ、より一層省エネ化を図ることができる。更にまた、上壁4が、屋根部31と天井部32との間隔を隔てた二重構造になっており、この屋根部31と天井部32との間に第2断熱材D2が敷設されるので、断熱性が増加し、より一層保温性を向上させ、より一層省エネ化を図ることができる。
また、屋根部31の屋根板35が、第3断熱材D3を備えているので、屋根部31自体も断熱構造をとることから、上壁4全体の断熱性能が向上し、より一層保温性を向上させ、より一層省エネ化を図ることができる。更に、天井板40を、ケイ酸カルシウム製の表面板42を備えて構成したので、ケイ酸カルシウムの表面板42は、耐火性に優れ、温湿度による変質や変形が少なく、軽量で断熱性能も兼ね備えることから、これによっても、上壁4全体の断熱性能が向上し、より一層保温性を向上させ、より一層省エネ化を図ることができる。
更にまた、棚Tにカーテン62を設けたので、このカーテン62によっても、棚Tに載置した菌床塊Kに対する保温性を向上させることができる。収穫は1つの菌床で3回程度行うことができる。実施の形態では、栽培室Rを2区画に分けて、一方の区画に設置した棚Tのグループと、他方の区画に設置した棚Tのグループとで、茸の育成サイクルを異ならせたので、年間を通して茸を生産できるようになる。
尚、本考案は、上述した実施の形態に限定されず、当業者は、本考案の新規な教示及び効果から実質的に離れることなく、これら例示である実施の形態に多くの変更を加えることが容易であり、これらの多くの変更は本考案の範囲に含まれる。
S 茸栽培用施設
R 栽培室
T 棚
K 菌床塊
1 建屋
2 床壁
3 側壁
4 上壁
D1 第1断熱材
D2 第2断熱材
D3 第3断熱材
5 基礎
6 基礎枠
10 サンドイッチパネル
11 外板
12 内板
13 断熱材(D1)
GA パネルグループ
14 支柱部材
15 間柱
16 係合部
17 被係合部
20 窓
21 排煙窓
22 出入口
23 搬送搬出口
24 ブレース
30 梁部材
31 屋根部
32 天井部
33 ガルバリウム鋼板(登録商標)
34 断熱材(D3)
35 屋根板
36 野縁部材
37 取付部材
40 天井板
41 枠体
42 表面板
GB 板グループ
43 支承部材
44 吊下部材
F 暖冷房装置
50 温風暖房機
51 ヒートポンプエアコン
52 送風機
60 支柱
61 棚板
62 カーテン
63 散水パイプ
E1 一方の区画
E2 他方の区画

Claims (9)

  1. 床壁,該床壁に立設される側壁及び該側壁に設けられる上壁で囲繞した栽培室を有した建屋を備え、上記栽培室内の暖冷房を行う暖冷房装置を設け、上記栽培室内に棚を設置し、該棚に茸の菌床塊を載置して茸の栽培を行う茸栽培用施設であって、
    上記側壁を、第1断熱材を備えて構成し、上記上壁を、第2断熱材を備えて構成したことを特徴とする茸栽培用施設。
  2. 上記側壁を、外板及び内板間に断熱材を介装した矩形状のサンドイッチパネルを複数連設して形成し、上記第1断熱材を、上記サンドイッチパネルの断熱材で構成したことを特徴とする請求項1記載の茸栽培用施設。
  3. 上記サンドイッチパネルの複数を上下方向に順次連設したパネルグループを備え、該パネルグループを左右方向に連設して上記側壁を形成し、長手方向に開口部を有した断面略C字状のチャンネル部を有した支柱部材を用い、上記床壁に、上記支柱部材をその長手方向が垂直になり且つ上記チャンネル部の開口部が互いに対向するように所定間隔で複数立設し、上記パネルグループをこれを構成するサンドイッチパネルの両側縁部が夫々上記互いに対向する支柱部材のチャンネル部に挿入されるようにして該支柱部材に支持したことを特徴とする請求項2記載の茸栽培用施設。
  4. 上記連設される下位のサンドイッチパネルの上縁部に係合部が形成され、連設される上位のサンドイッチパネルの下縁部に上記係合部に係合する被係合部が形成されていることを特徴とする請求項3記載の茸栽培用施設。
  5. 上記上壁を、上記床壁に支柱部材を介して支持される梁部材と、該梁部材の上側に支持される屋根部と、該梁部材の下側であって上記屋根部の内側に間隔を隔てて設けられるとともに表面が上記栽培室内に露出する天井部とを備えて構成し、上記第2断熱材を、上記天井部の裏面に敷設したことを特徴とする請求項1乃至4何れかに記載の茸栽培用施設。
  6. 上記上壁を、第3断熱材を備えて構成し、上記屋根部を、波型のガルバリウム鋼板(登録商標)の内面に断熱材を被覆した屋根板を複数連設して構成し、上記第3断熱材を、上記屋根板の断熱材で構成したことを特徴とする請求項5記載の茸栽培用施設。
  7. 上記天井部を、矩形状の天井板を複数連設して構成し、該天井板の複数を水平一方向に順次連設した板グループを備え、該板グループを水平他方向に列設して上記天井部を形成し、長手方向に開口部を有した断面略C字状のチャンネル部を有した支承部材を用い、上記梁部材に、上記支承部材をその長手方向が水平になり且つ上記チャンネル部の開口部が互いに対向するように所定間隔で複数吊下し、上記板グループをこれを構成する天井板の両側縁部が夫々上記互いに対向する支承部材のチャンネル部に挿入されるようにして該支承部材に支持したことを特徴とする請求項5または6記載の茸栽培用施設。
  8. 上記天井板を、矩形状の枠体にケイ酸カルシウム製の表面板を張設して構成したことを特徴とする請求項7記載の茸栽培用施設。
  9. 上記棚を、複数の支柱と、該複数の支柱に間隔を隔てて上下方向に5段以上支持され上記菌床塊を載置する複数の棚板と、最上位の棚板に設けられ上記複数の棚板を覆うカーテンとを備えて構成したことを特徴とする請求項1乃至8何れかに記載の茸栽培用施設。
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