JP3227283U - 軸流モーター - Google Patents
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Abstract
【課題】防水性に優れ、制御ワイヤーの配線作業が簡単な軸流モーターを提供する。【解決手段】軸流モーターは、ハウジング10、固定子30、回転子40、回動軸50、絶縁基体20、導電シート及び蓋体を具備する。ハウジング内に収容槽101及びワイヤー槽102が凹設される。収容槽に回転子及び固定子が配置され、回動軸は回転子と固定され、ハウジングの軸孔から伸び出す。ワイヤー槽内に絶縁基体が配置される。絶縁基体は、複数の阻止壁及び複数のワイヤーチャンネルを含む。各ワイヤーチャンネルに導電シートが配置され、各導電シートは固定子の制御ワイヤーと接続される。蓋体は着脱可能にハウジングに配置される。【選択図】図9
Description
本考案はモーターに関し、特に軸流モーターに関する。
よく見られる車用軸流モーターでは、三相配電線が外に直接に露出されているため、軸流モーターの外に露出された三相配電線が直接外部の湿気に当たらないように、組み立て者が三相配電線の配線をするときに、防水部材を使用しなければならない。一般には、防水部材としては、熱収縮スリーブが採用されている。そのスリーブは、長時間の使用にあたり、例えば、温度、湿度等様々な原因で破損されやすい。それなりに、三相配電線が露出してしまう場合がある。そのため、軸流モーターの生産業者も自動車業者にとっても、軸流モーターの三相配電線の防水性を向上させることは、重要な課題になりつつある。
本考案は、軸流モーターを開示する。それは主に、既存の軸流モーターにおいて三相配電線を熱収縮スリーブにより配線することで三相配電線の防水性の低下する課題を改善する。
本考案による1つの実施形態では、ハウジング、固定子、回転子、回動軸、絶縁基体、導電シート及び蓋体を具備する軸流モーターを開示する。ハウジングの一側に収容槽及びワイヤー槽が凹設されており、収容槽とワイヤー槽とは互いに連通する。ハウジングは、回動軸が配置するための軸孔を有する。固定子に、複数のコイルが巻きつけられる。固定子は、収容槽に位置するようにハウジングに固設されると共に、複数の制御ワイヤーと接続されている。回転子は、複数のマグネットを含み、収容槽に位置するようにハウジングに配置される。絶縁基体は、ワイヤー槽に位置するようにハウジングに固設される。絶縁基体の広い側面に、複数の阻止壁が上に延在するように形成され、複数の阻止壁は、互いに間隔を空けて配置される。かつ、複数の阻止壁において、互いに隣接する阻止壁の間に、ワイヤーチャンネルが形成される。複数のワイヤーチャンネルのそれぞれは、複数の制御ワイヤーが配置するために用いられる。
上記を纏めて、本考案の軸流モーターでは、ハウジング内の一側に収容槽及びワイヤー槽が形成されるデザインにより、絶縁基体、導電シート及び蓋体等と組み合わせると、固定子の制御ワイヤーは、絶縁基体のワイヤーチャンネルに配置されると共に、隣接する2つの制御ワイヤーの間に、絶縁基体の阻止壁が介在する構成になっている。その構成を蓋体及びハウジングと組み合わせることによって、制御ワイヤーが直接に軸流モーター外に露出されることはないため、軸流モーターの制御ワイヤーの防水性を大幅に向上させることができる。
図1乃至図3を共に参照されたい。本考案に係る軸流モーター100は、ハウジング10、絶縁基体20、固定子30、回転子40、回動軸50、複数の導電シート60及び2つの蓋体を具備する。絶縁基体20、固定子30、回転子40は、ハウジング10に配置されており、なかでも、回動軸50は回転子40と接続されている。複数の導電シート60は、絶縁基体20に配置される。2つの蓋体は、ハウジング10の一側に覆設し、それにより、ハウジング10に配置される絶縁基体20、固定子30、回転子40及び導電シート60を遮蔽するようになっている。
図3乃至図5を共に参照されたい。ハウジング10の一側に収容槽101及びワイヤー槽102が凹設されており、収容槽101及びワイヤー槽102は互いに連通する。ハウジング10にはさらにハウジング10を貫通する軸孔103が配置される。収容槽101は、固定子30及び回転子40を収容し、ワイヤー槽102は、絶縁基体20を収容するために用いられる。
ハウジング10は、下壁11、環状側壁12、延出下壁13及び2つの斜壁14を含んでもよい。環状側壁12は下壁11の周縁部と連接され、下壁11と環状側壁12とは共に収容槽101を形成する。延出下壁13は下壁11と連接し、2つの斜壁14は延出下壁13の両側辺と連接し、各斜壁14の一方端は、環状側壁12と連接しており、2つの斜壁14は延出下壁13と共にワイヤー槽102を形成する。環状側壁12におけるワイヤー槽102に隣接する部分は、開け口121を備えてもよい。ワイヤー槽102は、開け口121を介して収容槽101と連通するようになる。
本実施形態の図面において、下壁11を円盤状にした場合を例示するが、下壁11又は収容槽101の外径では、図面の例に制限されない。また、延出下壁13の外形は、絶縁基体20の外形に応じて形成されてもよい。実際の運用では、下壁11、環状側壁12、延出下壁13及び2つの斜壁14を一体成形してもよい。なお、ハウジング10は、例えば、金属材又はプラスチック材で構成されてもよい。即ち、収容槽101及びワイヤー槽102は、ハウジング10を製造する際、直接にハウジング10に形成されたものであってもよい。
図3に示すように、固定子30は、固定子本体31及び複数のコイル32を含む。固定子本体31は例えば、ロック固定等任意の手段でハウジング10に固定され、かつ、固定子30は対応的に収容槽101に位置される。固定子本体31は複数のヨーク部311を有し、複数のコイル32が固定子本体31に巻きつけられる。コイル32に電流が流通する時、ヨーク部311は磁気を生じる。図3の表示は便宜上、複数のコイル32における固定子本体31に巻きつけられる部分について、最後に映された輪郭しか示していない。なかでも、複数のコイル32は、3本の制御ワイヤー32A、32B、32C(いわゆる三相ワイヤー)に分けられるが、制御ワイヤー32A、32B、32Cの数は3本に制限されず、ニーズに応じて調整することができる。
回転子40は、回転子本体41及び複数のマグネット42を含み、ここでのマグネット42は永久磁石である。回転子40と回動軸50は互いに連接され、回動軸50の一部は、ハウジング10の軸孔103に穿通するように配置され、かつ、回転子40は対応的に固定子30の一側に配置される。また、複数のマグネット42は、固定子30の複数のヨーク部311と対向するように配置される。コイル32に電流が流通し、ヨーク部311が磁気を生じる場合、ヨーク部311とマグネット42との共働により、回転子40は固定子30に対して回転し、それと共に、回動軸50は回転子40と一緒に回転する。固定子30及び回転子40の具体的な構成では、実際のニーズに応じて調整することができる。
軸流モーター100に含まれる2つの蓋体はそれぞれ、収容槽蓋71及び配線キャップ72と定義される。収容槽蓋71は、着脱可能にハウジング10に固設されており、収容槽を遮蔽するために用いられる。配線キャップ72は、着脱可能にハウジング10に固設されており、ワイヤー槽102を遮蔽するために用いられる。軸流モーター100が含む蓋体の数は、2つに制限されない。特定の実施形態において、軸流モーター100は、単一蓋体を備えてもよい。同じように、収容槽蓋71の外形は、収容槽101のデザインに応じて適応に変更してもよい。また、配線キャップ72の外形は、ワイヤー槽102のデザインに応じて適応に変更してもよい。
図4及び図5に示すように、ハウジング10内における収容槽101が凹設された一側に、コンピュータ数値制御ワイヤーチャンネル104がさらに凹設されてもよい。ハウジング10における収容槽101が形成した一側と相対する側に、コンピュータ数値制御槽105がさらに凹設されてもよい。コンピュータ数値制御ワイヤーチャンネル104の一方端は、コンピュータ数値制御槽105と連通し、コンピュータ数値制御ワイヤーチャンネル104の他端に、端子口1041が形成される。
図2及び図5に示すように、軸流モーター100は、さらに接続端子80及びコンピュータ数値制御モジュール81を含む。接続端子80は端子口1041に配置され、コンピュータ数値制御モジュール81はコンピュータ数値制御槽105に配置される。かつ、コンピュータ数値制御モジュール81は固定子30と電気的に接続する。実際の運用において、コンピュータ数値制御モジュール81は、例えば、エンコーダー等、軸流モーター100の動作を制御するための電子部品を含んでもよい。コンピュータ数値制御モジュール81は複数のコンピュータ数値制御ワイヤー(図示しない)と接続している。複数のコンピュータ数値制御ワイヤーの一部は、コンピュータ数値制御ワイヤーチャンネル104に配置され、かつ、複数のコンピュータ数値制御ワイヤーにおけるコンピュータ数値制御モジュール81と接続する端と異なる端では、接続端子80と接続されている。コンピュータ数値制御ワイヤーをコンピュータ数値制御ワイヤーチャンネル104内に配置して、さらにコンピュータ数値制御ワイヤーを接続端子80に接続させる等の構成によって、コンピュータ数値制御ワイヤーの防水性を大幅に向上させることができる。
軸流モーター100はさらに端部キャップ82を含み、端部キャップ82は、着脱可能にハウジング10に固定されており、コンピュータ数値制御槽105を遮蔽するために用いられる。コンピュータ数値制御槽105をハウジング10における収容槽101が形成した一側と相対する他側に配置する構成、及び端部キャップ82等を配置することによって、使用者は、コンピュータ数値制御モジュール81に対し、着脱、保守等の作業を容易に行うことができる。
ところで、接続端子80は、延出下壁13に対してワイヤー槽102の反対側に配置され、かつ、接続端子80は、対応的に延出下壁13の直下に配置される。接続端子80を延出下壁13に向けて正投影した領域は、延出下壁13に当たることが好ましい。即ち、軸流モーター100における収容槽蓋71及び配線キャップ72が配置された側から、軸流モーター100を上面視から見ると、配線キャップ72のみが見えられて、接続端子80は見えない。それにより、軸流モーター100における配線キャップ72が配置された側からの液体等による接続端子80への影響を大幅に抑制することができる。
図6乃至図9を共に参照されたい。絶縁基体20は、ワイヤー槽102に位置するようにハウジング10に固設される。絶縁基体20は、例えば、ネジによりハウジング10にロック固定されてもよいが、それに制限されない。例えば、絶縁基体20は、粘着剤でハウジング10に固定されてもよい。絶縁基体20は、基体本体21及び複数の阻止壁22を含む。複数の阻止壁22は、基体本体21の広い側面211から上向きに延在して形成される。複数の阻止壁22は互いに間隔をあけて設置されると共に、隣接する2つの阻止壁22の間にワイヤーチャンネルPが介設される。各ワイヤーチャンネルPは、基本的に、単一の制御ワイヤー及び1つの導電シート60を収容するために用いられる。複数の阻止壁22の配置により、制御ワイヤー32A、32B、32C、及び複数の導電シート60同士が互いに接触することを防止することができる。
従来の軸流モーターの三相ワイヤーは、直接に軸流モーター外に露出する。配線者は、三相ワイヤーと外部のワイヤーとの接続箇所に熱収縮スリーブを着装することにより、三相ワイヤー同士を互いに電気的に絶縁する。このように、熱収縮スリーブに破損等が発生する時、三相ワイヤー同士は互いに接触して短絡の状態になりやすい。一方、本考案の軸流モーター100は、制御ワイヤー32A、32B、32Cのそれぞれを、異なるワイヤーチャンネルPに配置することにより、いずれか2つの制御ワイヤーは、絶縁基体20の阻止壁22の介在により、互いに電気的絶縁することができる。かつ、絶縁基体20は、ワイヤー槽102及び配線キャップ72の間に配置されるため、絶縁基体20は破損されにくい。それなりに、軸流モーター100は、長時間の使用にあたっても、複数の阻止壁22によって、制御ワイヤー32A、32B、32C同士の間に、優れた電気絶縁の効果を果たせることができる。
図6及び図7に示すように、固定子30における3本の制御ワイヤー32A、32B、32Cのそれぞれの一方端は、1つの導電シート60と接続され、かつ、導電シート60のそれぞれは、対応的にワイヤーチャンネルPに位置するように絶縁基体20に配置される。実際の運用において、組み立て者がより容易に各導電シート60を絶縁基体20に固定するために、軸流モーター100はさらに、複数のナット90及び複数のネジ91を含んでもよい。かつ、各導電シート60は、2つの貫通孔601を有してもよい。絶縁基体20における基体本体21の広い側面211に、複数の位置決め槽212が凹設されてもよいが、それと対応するように、各ワイヤーチャンネルPには、2つの位置決め槽212が対応的に配置されてもよい。各位置決め槽212は1つのナット90が配置する。
上記を受けて、組み立て者が導電シート60を組み立てる場合は、まず、複数のナット90を位置決め槽212に固定してから、複数の導電シート60を複数のワイヤーチャンネルPに配置すると共に、各導電シート60の2つの貫通孔601のそれぞれを、2つのナット90の嵌合孔のそれぞれに合わせて配置し、最後に、複数のネジ91を各導電シート60の貫通孔601に穿通して、ネジ91とナット90とを互いに締め付けることにより、導電シート60を絶縁基体20に固定してもよい。
上記に係るナット90及びネジ91の数は、本願の図面に示す数に制限されなく、実際のニーズに応じて増減することができる。また、本実施形態では、導電シート60のそれぞれは、2つのネジ91及び2つのナット90の共働により、絶縁基体20に固定したが、導電シート60を絶縁基体20に固定するためのナット90及びネジ91の数は、実際のニーズに応じて変更でき、この例に制限されない。特定の実施形態において、位置決め槽212をネジ穴にすることにより、ネジ91が直接に位置決め槽212と互いに締め付けるように構成されてもよい。それにより、ナット90を別途配置することはない。
ところで、各導電シート60の一方端に、線固定構造602が配置されてもよい。線固定構造602は、制御ワイヤー32A、32B、32Cの被覆を固定するために用いられ、それで、制御ワイヤー32A、32B、32Cの芯線(例えば、銅線)は、導電シート60に露出して、導電シート60と接続できる。具体的な運用において、制御ワイヤー32A、32B、32Cの芯線は、直接に半田付けにより導電シート60に固定されてもよいが、この例に制限されない。
各導電シート60は、各制御ワイヤー32A、32B、32Cと電気接続される。また、各導電シート60は外部の給電設備に電気接続するために用いられる。外部の給電設備は、それに接続された導電シート60及び制御ワイヤー32A、32B、32Cに通して、軸流モーター100に給電する。
軸流モーター100がコンピュータ数値制御モジュール81及び接続端子80を備える実施形態において、外部の制御装置は、接続端子80を介してコンピュータ数値制御モジュール81と電気接続してもよい。外部の制御装置は、コンピュータ数値制御モジュール81により、軸流モーター100の動作を制御する。なお、特定の実施形態において、一部の導電シート60は、外部の給電設備と電気接続するために使用されるが、もう一部の導電シート60は、外部の制御装置と電気接続するために使用される。それにより、外部の制御装置は、それに接続された導電シート60及び制御ワイヤーによって、軸流モーターの動作を制御することができる。
なかでも、外部の給電設備及び外部の制御装置は、ワイヤーを介して各導電シート60と接続する。外部の給電設備のワイヤー及び外部の制御装置のワイヤーが導電シート60に接続する方式では、実際のニーズに応じて変更できる。例えば、外部電力の給電設備及び外部の制御装置のワイヤーの末端に、ワイヤー圧着リング(Wire Crimp Copper Ring)が配置されてもよい。ネジ91は、ワイヤー圧着リングを穿通して配置することにより、導電シート60に固定される。
上記により、本考案の軸流モーター100は、絶縁基体20、複数の導電シート60、ネジ91及びナット90等の構成により、組み立て者がより容易に外部の給電設備のワイヤーと固定子30の複数の制御ワイヤー32A、32B、32Cとの着設作業を行うことができる。
例えば、図1、図2及び図7に示すように、実際の運用において、絶縁基体20の基体本体21における狭い側面には、複数のくぼみCが凹設されてもよい。各くぼみCは、ワイヤーチャンネルPに配置される少なくとも1つの制御ワイヤー32A、32B、32Cの少なくとも1つの部分を収容するために用いられる。即ち、各くぼみCは、それぞれ1つのワイヤーチャンネルPと対応的に配置されてもよい。なかでも、前記狭い側面は、複数の阻止壁22が形成された広い側面211と隣接するように構成される。また、絶縁基体20がハウジング10に固定された時、絶縁基体20において、複数のくぼみCが形成した部分は、ワイヤー槽102が形成した壁体(延出下壁13)よりも張り出すように配置されてもよい。図2に示すように、複数のくぼみCの配置により、組み立て者は、各導電シート60と接続されたワイヤーをさらに容易に、軸流モーター100におけるコンピュータ数値制御槽105が形成した側に向けて湾曲させることができる。
図3、図9乃至図12を共に参照されたい。具体的な運用において、収容槽蓋71は、複数の第1の固定構造711を含んでもよい。絶縁基体20は、対応的に2つの第2の固定構造23を備えてもよい。ハウジング10は、2つの第3の固定構造15を備えてもよい。2つの第1の固定構造711、2つの第2の固定構造23、及び2つの第3の固定構造15は、2つの固定素子Sと互いに組み合わせることにより、収容槽蓋71及び絶縁基体20を一緒にハウジング10に固定させることができる。例えば、第1の固定構造711、第2の固定構造23及び第3の固定構造15のいずれもネジ穴であってもよい。また、第1の固定構造711及び第2の固定構造23が貫通孔であり、第3の固定構造15がネジ穴であってもよい。或いは、第1の固定構造711及び第3の固定構造15がネジ穴であり、第2の固定構造23が貫通孔であってもよい。なお、固定素子Sはネジである。
図10に示すように、収容槽蓋71及び絶縁基体20がハウジング10に固定された時、絶縁基体20に固定された複数の導電シート60は、ワイヤー槽102に露出するようになり、組み立て者は、ネジ91を着装することにより、導電シート60を交換、又は取り付けることができる。
図10及び図11に示すように、組み立て者が外部の給電設備のワイヤー及び導電シート60を装着する場合の便利さを考えれば、収容槽蓋71に延出構造712を配置してもよい。延出構造712における両側のそれぞれに1つの第1の枢着構造713が配置される。配線キャップ72は、2つの張出アーム721を備える。2つの張出アーム721同士の相対する面に、それぞれ1つの第2の枢着構造722が配置される。収容槽蓋71及び配線キャップ72がハウジング10に固定された時、延出構造712は対応的に2つの張出アーム721の間に位置する。第1の枢着構造713と第2の枢着構造722は互いに枢着することができる。即ち、収容槽蓋71は、2つの第1の枢着構造713を備えてもよい。配線キャップ72は、2つの第2の枢着構造722を備えてもよい。2つの第1の枢着構造713と2つの第2の枢着構造722とは互いに枢着することができる。
具体の実施例において、各第1の枢着構造713は、例えば、楕円槽に形成してもよい。各第2の枢着構造722は、ドーム型構造体に形成してもよい。ドーム型構造体(第2の枢着構造722)が楕円槽(第1の枢着構造713)に嵌め込まれた時、ドーム型構造体は、楕円槽にて移動することができる。第1の枢着構造713及び第2の枢着構造722の具体的な形状及び寸法等は、実際のニーズに応じて変更できる。
図12に示すように、収容槽蓋71がハウジング10に固設されており、配線キャップ72がハウジング10に固定されないと共に、2つの第1の枢着構造713(図10及び図11に示すように)と2つの第2の枢着構造722(図10及び図11に示すように)とが互いに枢着されている場合、ワイヤー槽102に配置される絶縁基体20の少なくとも一部を外へ露出させるために、配線キャップ72を収容槽蓋71側に向けて回転させることができる。
図1、図11及び図12に示すように、配線キャップ72は、さらに2つの第4の固定構造723を備え、絶縁基体20は、さらに2つの第5の固定構造24を備え、ハウジング10はさらに2つの第6の固定構造16を備えてもよい。2つの第4の固定構造723、2つの第5の固定構造24、及び2つの第6の固定構造16が、それらと共働する2つの固定素子と組み合わせることにより、配線キャップ72及び絶縁基体20は一緒にハウジング10に固定されることができる。なかでも、固定素子は、例えば、ネジであり、第4の固定構造723、第5の固定構造24、及び第6の固定構造16は、ニーズに応じて、例えば、ネジ穴又は貫通孔であってもよい。
図1及び図12に示すように、組み立て者は、外部の給電設備のワイヤーと軸流モーター100の複数の導電シート60とを連接しようとする時、組み立て者は、まず第4の固定構造723、第5の固定構造24及び第6の固定構造16を互いに固定するための固定素子を取り外してから、さらに、配線キャップ72を収容槽蓋71に向かう方向に回転させ、それにより、複数の導電シート60を図12に示すように、露出させた後、複数の導電シート60と外部の給電設備のワイヤーとを着接する作業を行うようにしてもよい。それで、本考案の軸流モーター100は、ワイヤー槽102、配線キャップ72、第1の枢着構造713、及び第2の枢着構造722等の構成により、組み立て者が導電シート60の着接作業を容易に行うことができる。
上記を纏めて、本考案の軸流モーターは、ハウジングに収容槽及びワイヤー槽が配置され、かつ、ワイヤー槽に絶縁基体が配置されることを、それと共働する配線キャップ及び収容槽蓋等の配置に合わせることにより、軸流モーターの制御ワイヤーにより優れた防水効果を持たせる以外、さらに、全体的な構造が簡単で、製造コストも低いとなる。上記を纏めて、本考案の軸流モーターでは、ハウジングに収容槽及びワイヤー槽が配置され、かつ、ワイヤー槽に絶縁基体が配置されており、それと配線キャップ及び収容槽蓋等の配置に合わせることにより、軸流モーターの制御ワイヤーに、より優れた防水効果を持たせる以外、さらに、全体的な構造が簡単で、製造コストも低いとなる。
100 : 軸流モーター
10 : ハウジング
101 : 収容槽
102 : ワイヤー槽
103 : 軸孔
104 : コンピュータ数値制御ワイヤーチャンネル
1041: 端子口
105 : コンピュータ数値制御槽
11 : 下壁
12 : 環状側壁
121 : 開け口
13 : 延出下壁
14 : 斜壁
15 : 第3の固定構造
16 : 第6の固定構造
20 : 絶縁基体
21 : 基体本体
211 : 広い側面
212 : 位置決め槽
22 : 阻止壁
23 : 第2の固定構造
24 : 第5の固定構造
30 : 固定子
31 : 固定子本体
311 : ヨーク部
32 : コイル
32A : 制御ワイヤー
32B : 制御ワイヤー
32C : 制御ワイヤー
40 : 回転子
41 : 回転子本体
42 : マグネット
50 : 回動軸
60 : 導電シート
601 : 貫通孔
602 : 線固定構造
71 : 収容槽蓋
711 : 第1の固定構造
712 : 延出構造
713 : 第1の枢着構造
72 : 配線キャップ
721 : 張出アーム
722 : 第2の枢着構造
723 : 第4の固定構造
80 : 接続端子
81 : コンピュータ数値制御モジュール
82 : 端部キャップ
90 : ナット
91 : ネジ
P : ワイヤーチャンネル
C : くぼみ
S : 固定素子
10 : ハウジング
101 : 収容槽
102 : ワイヤー槽
103 : 軸孔
104 : コンピュータ数値制御ワイヤーチャンネル
1041: 端子口
105 : コンピュータ数値制御槽
11 : 下壁
12 : 環状側壁
121 : 開け口
13 : 延出下壁
14 : 斜壁
15 : 第3の固定構造
16 : 第6の固定構造
20 : 絶縁基体
21 : 基体本体
211 : 広い側面
212 : 位置決め槽
22 : 阻止壁
23 : 第2の固定構造
24 : 第5の固定構造
30 : 固定子
31 : 固定子本体
311 : ヨーク部
32 : コイル
32A : 制御ワイヤー
32B : 制御ワイヤー
32C : 制御ワイヤー
40 : 回転子
41 : 回転子本体
42 : マグネット
50 : 回動軸
60 : 導電シート
601 : 貫通孔
602 : 線固定構造
71 : 収容槽蓋
711 : 第1の固定構造
712 : 延出構造
713 : 第1の枢着構造
72 : 配線キャップ
721 : 張出アーム
722 : 第2の枢着構造
723 : 第4の固定構造
80 : 接続端子
81 : コンピュータ数値制御モジュール
82 : 端部キャップ
90 : ナット
91 : ネジ
P : ワイヤーチャンネル
C : くぼみ
S : 固定素子
Claims (10)
- ハウジング、固定子、回転子、及び絶縁基体を具備する軸流モーターであって、
前記ハウジング内の一側に、収容槽及びワイヤー槽が凹設されて、前記収容槽と前記ワイヤー槽とは互いに連通し、かつ、前記ハウジングは回動軸が配置するための軸孔を備え、
前記固定子は、前記収容槽に位置するように前記ハウジングに固設され、前記固定子に、複数のコイルが巻きつけられて、前記固定子に複数の制御ワイヤーが接続され、
前記回転子は、前記収容槽に位置するように前記ハウジングに配置されると共に、複数のマグネットを備え、
前記絶縁基体は、前記ワイヤー槽に位置するように前記ハウジングに固設され、前記絶縁基体における広い側面に、複数の阻止壁が互いに間隔をあけて上向きに延在するように形成され、かつ、隣接する2つの前記阻止壁の間に、少なくとも1つの前記制御ワイヤーが配置するためのワイヤーチャンネルが介設される、ことを特徴とする軸流モーター。 - 前記軸流モーターは、前記回動軸、複数の導電シート及び少なくとも1つの蓋体を具備し、
前記回動軸と前記回転子とは互いに固定され、かつ、前記回動軸の一方端は、前記軸孔に穿通し、
複数の前記導電シートは、前記絶縁基体に固設され、かつ、複数の前記導電シートのそれぞれは、対応的に1つの前記ワイヤーチャンネルに配置され、複数の前記導電シートと複数の前記制御ワイヤーは互いに接続し、
前記蓋体は、着脱可能に前記ハウジングにおける前記収容槽が形成した側に固設され、前記蓋体は、前記収容槽及び前記ワイヤー槽を遮蔽するために用いられ、前記複数の前記導電シートのそれぞれは、外部の給電設備と電気接続するために使用され、前記外部の給電設備は、前記複数の前記導電シートのそれぞれに接続された前記導電シート及び前記制御ワイヤーを介して、前記軸流モーターに給電する、請求項1に記載の軸流モーター。 - 前記絶縁基体における前記広い側面に、複数の位置決め槽がさらに凹設され、複数の前記ワイヤーチャンネルにそれぞれに、少なくとも1つの前記位置決め槽が含まれ、
前記軸流モーターは、複数のナット及び複数のネジをさらに含み、複数の前記ナットは、複数の前記位置決め槽に固設され、複数の前記導電シートのそれぞれは、少なくとも1つの貫通孔を含み、複数の前記ネジは、複数の前記貫通孔を介して、複数の前記位置決め槽に固定された複数の前記ナットと互いに締め付けられ、それにより、複数の前記導電シートが前記絶縁基体に固設される、請求項2に記載の軸流モーター。 - 前記軸流モーターは2つの前記蓋体を含むと共に、2つの前記蓋体はそれぞれ、配線キャップ及び収容槽蓋と定義され、前記配線キャップは、前記ワイヤー槽を遮蔽するために用いられ、着脱可能に前記ハウジングに固設されるものであり、前記収容槽蓋は、前記収容槽を遮蔽するために用いられ、着脱可能に前記ハウジングに固設されるものである、請求項2に記載の軸流モーター。
- 前記収容槽蓋は、複数の第1の固定構造を含み、前記絶縁基体は、複数の第2の固定構造を含み、前記ハウジングは、複数の第3の固定構造を含み、複数の前記第1の固定構造、複数の前記第2の固定構造、及び複数の前記第3の固定構造が、これらと共働する複数の固定素子と組み合わせることにより、前記収容槽蓋及び前記絶縁基体は一緒に前記ハウジングに固定される、請求項4に記載の軸流モーター。
- 前記収容槽蓋は、複数の第1の枢着構造を備え、前記配線キャップは、複数の第2の枢着構造を備え、複数の前記第1の枢着構造と複数の前記第2の枢着構造とは互いに枢着し、
前記収容槽蓋が前記ハウジングに固設され、前記配線キャップが前記ハウジングに固定されないと共に、複数の前記第1の枢着構造が複数の前記第2の枢着構造と互いに枢着した場合、前記配線キャップを、前記収容槽蓋に向かう方向に回転させることにより、前記ワイヤー槽における前記絶縁基体の少なくとも1つの一部を外に露出させることが可能となる、請求項5に記載の軸流モーター。 - 前記収容槽蓋は延出構造を備え、前記延出構造における異なる両側のそれぞれに1つの前記第1の枢着構造が配置され、
前記配線キャップは、2つの張出アームを備え、2つの前記張出アーム同士が対向する面のそれぞれに、1つの前記第2の枢着構造が配置され、前記収容槽蓋及び前記配線キャップが前記ハウジングに固定された場合、前記延出構造は、対応的に2つの前記張出アームの間に位置する、請求項6に記載の軸流モーター。 - 前記ハウジングにおいて、前記収容槽が凹設された側に、コンピュータ数値制御ワイヤーチャンネルがさらに凹設され、前記ハウジングにおいて、前記収容槽が配置された側と異なる側に、コンピュータ数値制御槽が凹設され、
前記コンピュータ数値制御ワイヤーチャンネルの一方端は、前記コンピュータ数値制御槽と連通し、前記コンピュータ数値制御ワイヤーチャンネルの他端に端子口が形成され、 前記軸流モーターは、接続端子及びコンピュータ数値制御モジュールをさらに含み、前記接続端子は、前記端子口に配置され、前記コンピュータ数値制御モジュールは、前記コンピュータ数値制御槽に配置されると共に、少なくとも1つの前記制御ワイヤーと複数のコンピュータ数値制御ワイヤーに接続し、
複数の前記コンピュータ数値制御ワイヤーは、前記コンピュータ数値制御ワイヤーチャンネルに配置され、かつ、複数の前記コンピュータ数値制御ワイヤーにおける前記コンピュータ数値制御モジュールと接続した端と異なる端では、前記接続端子と接続し、
前記軸流モーターは、前記コンピュータ数値制御槽を遮蔽するための端部キャップを含み、前記端部キャップは、着脱可能に前記ハウジングに固定される、請求項2に記載の軸流モーター。 - 前記ハウジングは、下壁、環状側壁、2つの斜壁、及び延出下壁を含み、前記環状側壁は前記下壁の周縁部と連接され、前記下壁は、前記環状側壁と共に前記収容槽を形成し、
前記環状側壁に開け口が配置され、各前記斜壁の一端は、前記環状側壁と連接され、前記延出下壁は、前記下壁と連接され、前記下壁は、2つの前記斜壁と連接され、2つの前記斜壁は、前記延出下壁と共に前記ワイヤー槽を形成し、前記ワイヤー槽は、前記開け口及び前記収容槽を通して互いに連通し、
前記接続端子は、前記延出下壁における前記ワイヤー槽と異なる側に配置され、前記接続端子は対応的に、前記延出下壁の下方に配置され、前記接続端子を前記延出下壁に向けて正投影して形成した領域は、前記延出下壁に当たる、請求項8に記載の軸流モーター。 - 前記絶縁基体は、狭い側面をさらに含み、前記狭い側面は、前記広い側面と隣接し、前記狭い側面に、複数のくぼみが凹設され、各前記くぼみは、前記ワイヤーチャンネルに配置された少なくとも1つの前記制御ワイヤーの少なくとも1つの部分を収容するために使用され、前記絶縁基体が前記ハウジングに固定された時、前記絶縁基体において、複数の前記くぼみが形成した部分は、前記ワイヤー槽が形成した壁体よりも張り出すように配置される、請求項2に記載の軸流モーター。
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JP2020001681U JP3227283U (ja) | 2020-05-11 | 2020-05-11 | 軸流モーター |
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JP3227283U true JP3227283U (ja) | 2020-08-13 |
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JP2020001681U Active JP3227283U (ja) | 2020-05-11 | 2020-05-11 | 軸流モーター |
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JP (1) | JP3227283U (ja) |
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2020
- 2020-05-11 JP JP2020001681U patent/JP3227283U/ja active Active
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