JP3227222U - 台車用カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】降雨時などの濡れた状態になりやすい環境で使用する場合であっても、台車の荷台部分及び/または荷台に載置する荷物が雨により濡れた状態になってしまうことをより速やかに防止することを可能にするとともに、使用後は速やかに格納しつつ濡れた水分を排出でき、不要時には容易に取り外せることを可能とする台車用カバーを提供する。【解決手段】台車の荷台部分及び/または荷台に載置する荷物を覆うシート状部材2と、該シート状部材の一端に設けられ、底部に穴、網、及び/またはスリットを有する水抜き部3を有する該シート状部材を折り畳み収納可能な袋体4と、該袋体を台車のハンドル及び/又はハンドルに設けられる荷受板へ固定するための固定具5とを備えた台車用カバー1とする。【選択図】図1

Description

この考案は、台車用カバーに関するものである。
近年の道路事情の変化に伴い、荷物運搬車両の荷物搬入時の駐車区画や駐車可能時間が厳しく管理されるようになり、荷物を台車に載置して駐車区画から離れた箇所にまで搬送する必要が生じている。搬送荷物の多くは、荷物を段ボールなどの紙製の箱に収納したものであり、降雨時に箱が濡れることは禁忌であるため、台車による搬送において工夫が求められていた。
また、近年、地震、台風などの大規模災害が頻回に発生し、水、電気、ガスなどのライフラインや物流が寸断されてしまうことが増えている。それに対応すべく避難所等の所定の緊急ステーションに水、食料や生活必需品が備蓄もしくは配備可能な設備の整備が行われ、災害発生時には、緊急ステーションにて水、食料や生活必需品の配布が行われている。その際、水、食料や生活必需品などの重量物を各々当該ステーションから各戸まで各々搬送しなければならないことから、小型の台車を常備する家庭も増えている。しかしながら、小型の台車は、そのハンドル部分に荷受け板が設けられていないものが多く、ハンドル部分から荷物がこぼれ落ちないよう慎重に搬送する必要があった。また、降雨時に台車に載置する水、食料や生活必需品が濡れないように配慮する必要や、埃や土埃などの汚染物質により水、食料や生活必需品の搬送物が汚染されないように配慮する必要もあった。
そこで、台車用のカバーとして、台車のハンドルの上部に固定するカバーが提案されている(特許文献1を参照。)。
しかしながら、上記特許文献にて提案されたものは台車のハンドルの上部に固定したカバーにて荷物を覆う構造のため、大きさが一定で異なる高さや幅のハンドルや荷台を有する台車にて利用することが出来ない。また、台車のハンドルの上部に固定されるものはハンドルに荷受け板のない台車に用いる際にハンドル下部から荷物がこぼれ落ちる懸念がある。そのため、より汎用性を有するものとなるよう改善が求められていた。
さらに、上記特許文献にて提案されたものは、ハンドルを折り畳みトラック荷台下の台車格納スペースに収納する際に網状の袋が引っ掛かり破れるなどの障害が生じやすい。また、移動時に網状の袋から汚水がカバーに降り注ぎ汚れるため、使用時に速やかにカバーを取り出して展開して荷物を覆う際には荷物が汚れてしまわないよう、特に慎重な取り扱いを要するものであり、その点においても改善が求められていた。
特開2001−10505号公報
そこで、本考案が解決しようとする課題は、降雨時などの濡れた状態になりやすい環境で使用する場合であっても、速やかに台車の荷台部分及び/または荷台に載置する荷物を覆うことで、台車の荷台部分及び/または荷台に載置する荷物が雨により濡れた状態になってしまうことをより速やかに防止することを可能にしるとともに、使用後は速やかに格納しつつ濡れた水分を排出でき、不要時には容易に取り外せることを可能とする台車用カバーを提供することである。
また、本考案が解決しようとする課題は、様々な台車に対して、特にの台車ハンドル及び/又はハンドルに設けられる荷受板に対して、自在に設置することを可能にした台車用カバーを提供することである。
本考案が解決しようとする更なる課題は、荷受板のない台車のハンドル部分に荷受板としての機能を付加することである。そしてさらに、本考案が解決しようとする課題は、台車のハンドル部分に荷受板が配設されているものの、その大きさが台車の荷台に載置する荷物を受け止めるには不十分な程度に小さい場合、もしくは、その位置が台車の荷台に載置する荷物を受け止めるには不十分な箇所にある台車において、荷受板としての機能を補完し、台車の荷台に載置する荷物を確実に受け止められるようにすることである。
また、本考案が解決しようとする更なる課題は、可倒型のハンドルを有する台車をトラック荷台下の台車格納部にハンドルを倒して台車を格納する際に、台車用カバーを装着したまま格納作業を妨げることなく台車を格納することを可能にするとともに、台車の荷台部分や荷台に載置する荷物を覆う部位が走行時に跳ねた汚れを含む水により汚れずに保持される台車用カバーを提供することである。
また、本考案が解決しようとする更なる課題は、風が強い状態であっても、台車の荷台部分及び/または荷台に載置する荷物を、安定した状態で覆うことで、台車の荷台部分及び/または荷台に載置する荷物を保護することが可能となる台車用カバーを提供することである。
本考案者は、上記課題を解決するために鋭意検討を行い、台車用カバーを、台車の荷台部分や荷台に載置する荷物を覆うためのシート状部材の一端に、底部に水抜き部を有する袋体を備え、荷台や荷物を覆うために使用する際には該シート状部材を拡げて台車の荷台部分や荷台に載置する荷物の上を覆うようにし、使用しない際には該シート状部材を折り畳んで水抜き部を有する袋体の中に収納するとともに、該袋体に設けた固定具により台車のハンドル及び/又はハンドルに設けられる荷受板へ固定可能となるようにすることで、上記の課題を解決することができるものであることを見出し、本考案の手段を完成させた。
上記の課題を解決するための本考案の手段は、第1の手段では、台車の荷台部分及び/または荷台に載置する荷物を覆うシート状部材と、該シート状部材の一端に設けられ、底部に穴、網、及び/またはスリットを有する水抜き部を有する該シート状部材を折り畳み収納可能な袋体と、該袋体を台車のハンドル及び/又はハンドルに設けられる荷受板へ固定するための固定具とを備えたものである台車用カバーである。
上記の課題を解決するための本考案の第2の手段は、袋体がさらに中底を備えたものであることを特徴とする本考案の第1の手段に記載の台車用カバーである。
上記の課題を解決するための本考案の第3の手段は、中底が穴、網、及び/またはスリットを有する水抜き部を有するものであることを特徴とする本考案の第2の手段に記載の台車用カバーである。
上記の課題を解決するための本考案の第4の手段は、固定具が帯、紐、バネ及び/または鎖を有するものである、第1の手段〜第3の手段の何れか1の手段に記載の台車用カバーである。
上記の課題を解決するための本考案の第5の手段は、さらに、防水処理または撥水処理が施されていることを特徴とする第1の手段〜第4の手段の何れか1の手段に記載の台車用カバーである。
上記の本考案の手段の、台車の荷台部分及び/または荷台に載置する荷物を覆うシート状部材と、該シート状部材の一端に設けられ、底部に穴、網、及び/またはスリットを有する水抜き部を有する該シート状部材を折り畳み収納可能な袋体と、該袋体を台車のハンドル及び/又はハンドルに設けられる荷受板へ固定するための固定具とを備えたものである台車用カバーを備えたものであることを特徴とする台車用カバーを用いることにより、雨避けの機能を有していない汎用の台車に容易に雨避けの機能を付加することが可能になり、かつ、不要時には容易に取り外せるものとなる。
この固定具は、帯、紐、バネ及び/または鎖を有するものとすることができるので、台車のハンドル及び/又はハンドルに設けられる荷受板の大きさや形状に合わせてそれら固定具を選択することで、台車用カバーを様々な台車に対して自在に設置することが可能になる。
そして、荷受板のない台車では、本考案の手段の台車用カバーを台車のハンドルの所望の位置に固定して設置することで、荷受板としての機能も付加することが可能となる。また、荷受板を備えた台車であってもその荷受板が小さいかその位置が荷物を受け止めるには不十分な箇所にある場合には、本考案の手段の台車カバーの固定具を用いて、該台車カバーの袋体部分を当該荷受板の上方もしくは下方に固定することで、本考案の手段の台車用カバーの特に袋体部分を荷受板として機能させることで、台車に備わる荷受板としての機能を補完することが可能となる。
さらに、雨避けの機能を有していない汎用の台車に台車のハンドル及び/又はハンドルに設けられる荷受板に、前記固定具により本考案の手段の台車用カバーを予め固定して備え付けておくことができることから、雨が降り始める際に台車のハンドル及び/又はハンドルに設けられる荷受板に予め固定された本考案の手段の台車用カバーに設けられる袋体の中に折り畳んで収納されているシート状部材を速やかに取り出して展開して台車の荷台部分及び/または荷台に載置する荷物を覆うように配置することができるので、荷台部分及び/または荷台に載置する荷物が雨により濡れた状態になることをより速やかに防止することが容易になる。
さらに、袋体内部に雨由来の水が溜まることで袋体に折り畳んで収納したシート状部材が過剰に濡れた状態になるところ、本発明の手段の台車用カバーでは袋体に水抜き部を設けているので、降雨時に使用したシート状部材を袋体に折り畳んで収納してもシート状部材に付着した雨に由来する水は、袋体に設けられている水抜き部から排水されて袋体内部に水が溜まらないのでシート状部材が過剰に濡れた状態にはならないという効果が得られるものとなる。
また、袋体の水抜き部に網を用いずスリットにすることで、水が排水される部位が拡がり速やかに排水される効果を保持できるようになるとともに、本考案の手段の台車用カバーを台車のハンドル及び/又はハンドルに設けられる荷受板に固定したまま台車のハンドルを倒し、トラック荷台下の台車格納部に格納しても、水抜き部が荷台部分に袋体が引っ掛かかるなどの問題が生じにくく、また、袋体内部に折り畳んで収納されたシート状部材が外部に露出しなくなることにより走行時に跳ねた汚れを含む水によりシート状部材が汚れずに保持されるという効果も得られるものとなる。
加えて、上記の本考案の手段の台車用カバーの袋体がさらに中底を備えたものとすることにより、袋体の水抜き部の穴、網、及び/またはスリットを大きめのものにしても、折り畳んで収納されたシート状部材が大きめの穴、網、及び/またはスリットから飛び出すことなく袋体の内部に確実に保持された状態とすることができるものとなる。また、この中底をさらに穴、網、及び/またはスリットを有する水抜き部を有するものとすることにより、折り畳んで収納されたシート状部材に付着した雨に由来する水が中底から袋体の底へと容易に抜け落ち、より速やかに袋体に設けられた水抜き部から袋体の外部に排水されるようになる。
そして、本考案の手段の台車用カバーを防水処理または撥水処理が施されているものとすることにより、特に濡れた状態になりやすい環境で使用する場合であっても台車用カバーが効果的に防水または撥水されることによって荷台部分及び/または荷台に載置する荷物がより濡れにくくなる状況を保持しやすくすることが可能になる。
本考案の手段の台車用カバーの構造及び使用手順を示す説明図である。(a)は、本考案の手段の台車用カバーの斜視図である。(b)は(a)のA−A’断面を示す。(c)は本考案の手段の別態様の台車用カバーの斜視図である。(d)は、本考案の台車用カバーにおけるシート状部材を袋体の内部へと格納する手順を示す。矢印1〜3の順に折り畳み、それを矢印のように袋体の内部へと格納する。 本考案の手段の台車用カバーの使用状態の説明図である。 本考案の手段の台車用カバーの使用状態の説明図である。 本考案の手段の台車用カバーの使用状態の説明図である。 本考案の手段の台車用カバーの使用状態の説明図である。
本考案の台車用カバーの実施の形態について、表及び図面を参照して以下に説明する。
<台車用カバーの構造、材質について>
本考案の台車用カバー1は、図に示すように、台車のハンドルの部分から荷台及び/または荷台に載置された荷物を覆うことができる大きさを有するシート状部材2が備わる。このシート状部材2は、荷台及び/または荷台に載置された荷物を覆うことに支障がない限りその形状及び大きさに制限はなく、種々の形状および大きさを有するものを用いることができる。
本考案の台車用カバーにおけるシート状部材2は、荷台に載置された荷物の上面を覆うことができるようにするとともに、荷物の側面をも覆うことができるよう、台車の荷台よりも大きな面の部分を備えたものとすると、降雨時にも荷物が濡れること無く搬送できるようになり好ましい。さらに、本考案の台車用カバーにおけるシート状部材2は、様々な大きさを有する台車や荷物に合わせる汎用性を保持するため、より大きなシート状部材2を用いるものとしても良い。このような大きなシート状部材2を用いる場合、それらシート状部材は、両面ファスナーやスナップボタンなどの固定部材を任意の箇所に備えたものとすることが可能である。これら固定部材を任意の箇所に備えることにより、シート状部材が地面に接触し汚れや破れが生じることも防止できるものとなる。さらに、大きさや形状が様々に異なる台車に本考案の台車用カバーを付け替えても、付け替えた先の荷台や荷物の大きさや形状に合わせてシート状部材を折り返し両面ファスナーやスナップボタンなどの固定部材で所望の状態にて固定した状態を保持することでシート状部材の大きさや形状を自在に調整し、台車用カバーとしての作業性を十分に確保しながら、荷台及び/または荷台に載置された荷物を適切な状態で覆うことが可能になっている。
本考案の台車用カバーにおけるシート状部材2の素材は、シート状の形状を備えるものであればよく、そのサイズや形、材質等は、特段限定されることはない。台車用カバーの素材としては、例えば、軟質塩化ビニールなどの樹脂シートやゴム製のシート、パラシュートシート、布などを用いることができる。樹脂シートやゴムは、白、赤、青、緑、黄などの染料や顔料などの着色材を配合して着色したものとしてもよい。またさらに、抗菌剤などの他の成分を含んだものとしても良い。さらに、アルミニウムなどの金属を蒸着したシートを用いることもできる。これらの材料を加工し所定の形状を有する台車用カバーとすることで、本考案の台車用カバーにおけるシート状部材2として使用することができる。製造の容易性や防水性を保持させることの容易性から、ビニールまたはパラシュートシートが好適に用いられる。また、上記の素材を複数組み合わせて用いてもよい。有色の樹脂シートやパラシュートシート、布のような透光性のない素材を用いることで、荷台及び/または荷台に載置された荷物が外部から視認されず防犯性を高いものとすることができる。また、一部を透明なビニールなどの樹脂シートとすることで、荷台に載置された搬送中の荷物の状態を確認できるようにすることも可能である。
さらに、本考案の台車用カバーにおけるシート状部材2は、その端部に錘を備えたものとしても良い。錘の素材やその形状には制限がないが、たとえば鉛などの金属や軟質の樹脂を用いることができる。これにより、シート状部材2を荷台及び/または荷台に載置された荷物に沿わせて確実に覆うことが可能になり、風が強い状況で使用しても荷台及び/または荷台に載置された荷物を覆うシート状部材2が風により捲れ上がることが防止される。
本考案の台車用カバーのシート状部材の一端には、袋体4が設けられている。そして、荷台及び/または荷台に載置された荷物を覆うシート状部材を折り畳み、袋体4の袋内部へと収納することが可能になっている。袋体4の入り口付近には、両面ファスナーやスナップボタンなどの固定部材を任意の箇所に備えたものとすることが可能である。これにより、シート状部材を折り畳み袋体4の袋内部へ収納し、またさらに、両面ファスナーやスナップボタンなどの固定部材により袋体4の入り口を閉じることが可能となり、台車の荷台及び/または荷台に載置された荷物を覆う必要がないときや、台車のハンドル部を折り畳んでトラック荷台や荷台下方に備わる台車用搬送スペースに格納する際に大きなシート状部材が不用意にひろがる事態が防止され、作業性や安全性を十分に確保することが可能になっている。
さらに、本考案の台車用カバーの袋体4は、両面ファスナーやスナップボタンなどの固定部材をその入口付近に備えたものとすることが可能である。このような固定部剤を配設することにより、折り畳んだシート状部材2を袋体4内に確実に格納することが可能となり、シート状部材2を使用しない際に不用意に折り畳んだシート状部材が拡がってしまうことを防止できるとともに、可倒型のハンドルを有する台車をトラック荷台下の台車格納部にハンドルを倒して台車を格納する際にも、本考案の台車用カバーを装着したままに格納作業を妨げることなく台車を格納し、安全に走行することが可能になるとともに、台車の荷台部分や荷台に載置する荷物を覆う部位が走行時に跳ねた汚れを含む水が袋内部に入り、シート状部材が汚れることを防止できるようになる。
本考案の台車用カバーにおける袋体4は、台車用カバーと材質を同一にすることができるが、特段限定されず異なるものであっても良い。素材としては、例えば、軟質塩化ビニールなどの樹脂シートや、パラシュートシート、布などを用いることができ、白、赤、青、緑、黄などの染料や顔料などの着色材を配合して着色したものとしてもよく、抗菌剤などの他の成分を含んだものとしてもよい。アルミニウムなどの金属を蒸着したシートを用いることもできる。上記の素材を複数組み合わせて用いてもよい。袋体4には、袋体内部に格納された台車用カバーが雨水で濡れることを防止できるよう、また、台車のハンドル部を折り畳んでトラック荷台や荷台下方に備わる台車用搬送スペースに格納されたまま走行する際に跳ね上がる汚水などにより汚れることをことを効果的に抑止し、荷台及び/または荷台に載置された荷物に汚れが付着することを防止することが可能になるよう、防水性または撥水性を有する素材を用いるか、防水性を有する成分を塗布して防水性を確保した防水処理された素材、または、撥水性を有する成分を塗布して撥水性を確保した撥水処理された素材を用いることが好ましい。
また、本考案の台車用カバーにおける袋体4は、その底部に水抜き部3を有している。この水抜き部3は、雨水など水を袋体の外部へと排出することが可能な形状と大きさを有し、例えば、穴、網、及び/またはスリットを有するものとすることが出来る。水抜き部は、袋体から速やかに排水することができるよう、穴の場合には、袋体の底部に複数箇所設けることが好ましく、また、網、スリットの場合には、複数箇所設けるか、適度に幅を持たせたものとすることが好ましい。
さらに、本考案の台車用カバーにおける袋体4は、水抜き部7を有する中底6を備えたものとすることができる。水抜き部7は、穴、網、及び/またはスリットからなるものとすることができ、水抜き効果を高めるために穴、網、及び/またはスリットからなる水抜き部の占める割合を大きくしたものとすることができる。そして、水抜き効果がより高いものとするため、中底全体を網からなるものとし、袋体が傾いた際に速やかに排水されるようさらにその左右を切り欠いたものとしてもよい。このように袋体に水抜き部を有する中底を備えることにより、袋内部へ折り畳み収納したシート状部材が袋体の底部に備わる大きめの形状を有する水抜き部からはみ出る事態を防止し、安全性を十分に確保することが可能になっている。また、台車のハンドル部を折り畳んでトラック荷台や荷台下方に備わる台車用搬送スペースに格納されたまま走行する際に跳ね上がる汚れた水が袋内部へ折り畳み収納されたシート状部材に付着することを効果的に抑止し、荷台及び/または荷台に載置された荷物に汚れが付着することを防止することが可能になっている。
加えて、本考案の台車用カバーにおける袋体4には、さらに台車のハンドル及び/又はハンドルに設けられる荷受板へ該袋体を固定するための固定具5が備わる。固定具は、帯、紐、バネ及び鎖を有するものからなり、それらを組み合わせたものであってもよい。固定具は、袋体と同じ素材を用いてもよく、また、ゴムやバネなどの伸縮性を有する素材を用いてもよい。固定具は、台車のハンドルの任意の高さの箇所に縛りつけるか、引っ掛けるようにして用いることで、袋体をハンドルに固定する位置を自在に調整することが可能になっている。また、ハンドルへの固定作業を容易にするため、帯、紐の場合には、端部にさらに両面ファスナーが備えられたものとすることもできる。これら固定具5により本考案の台車用カバーにおける袋体が台車のハンドル部に固定されることで、台車のハンドルの荷受け板がない箇所において袋体が荷受け板の機能を奏し、台車の荷台に載置した荷物の荷崩れを効果的に防止することが可能になっている。
<使用方法について>
本考案の手段の台車用カバー1を用いた使用手順の一例を、以下に示す。
<例1:固定具が帯である台車用カバーの場合>
1.本考案の手段の台車用カバー1を用意する。
2.本考案の手段の台車用カバーの袋体4に備わる固定具5の帯を、台車の荷台に載置する荷物を支えることが可能な位置となるような高さにて、台車のハンドルの左右の直立部分にくくりつけて、本考案の手段の台車用カバーを固定する。
3.台車の荷台に、搬送する荷物を載置する。
4.本考案の手段の台車用カバーの袋体の中に格納されているシート状部材2を拡げ、荷台の上に載置された荷物を覆うように被せる。
5.台車を用いて荷物を搬送する。
6.本考案の手段の台車用カバーの袋体の中に格納されているシート状部材2をめくり、荷物を取り出す。
7.使用後は、本考案の手段の台車用カバーのシート状部材を折りたたみ、袋体4の中に格納する。
8.本考案の手段の台車用カバーが配設された上記台車のハンドル部を折り畳み、トラック荷台や荷台下方に備わる台車用搬送スペースに格納する。
9.トラック荷台や荷台下方に備わる台車用搬送スペースから台車を取り出し、折り畳んだ台車のハンドル部を起こした後、4からの手順を繰り返して使用する。
以下に、本考案の手段の台車用カバーを製造し使用した実施例を示す。本考案はこれらの記載に何ら制限を受けるものではない。
実施例として、荷台が幅約45cm、奥行約70cm、高さ約82cmのハンドル部が折り畳み可能な荷受け板のない台車を用い、当該台車の荷台よりも大きいシート状部材を有し、底部にスリットの形状の水抜き部を有し、網からなる水抜き部を有する中底を備え、帯状の固定具が備わる袋体を有する本考案の手段の台車用カバー(図1(a)、図1(b))を、パラシュートシート及び網目状ネットを用いて製造した。
比較例として、袋体が網からなり、中底を有さず、袋体とシート状部材が台車ハンドル部の上部に固定される台車用カバーを製造した。
荷台が幅約45cm、奥行約70cm、高さ約82cmのハンドル部が折り畳み可能な荷受け板のない台車を用意した。上記で製造した本考案の手段の実施例となる台車用カバーを用い、上記した使用例に倣い、該台車用カバーを台車のハンドル部に配設した。
本考案の手段の台車用カバーを用いると、容易かつ確実に、台車の荷台に載置した荷物を覆うことが可能であった。荷物が少ない場合には、袋体の固定位置をハンドル部の下方に設定することで、無駄な空間を生じさせずに荷物を覆うことができていた。また、ハンドル部に固定されている袋体が荷受け板として機能するため、荷崩れが防止された。また、本考案の手段の台車用カバーを用いると、降雨時においても、作業を速やかに行うことが可能で、荷物の箱が濡れることを効果的に防止することが出来た。また、台車のハンドル部を折り畳み、トラック荷台や荷台下方に備わる台車用搬送スペースに格納する際にも、本考案の手段の台車用カバーが台車のハンドル部とほぼ面一になるように配設された状態になるため、本考案の台車用カバーを装着したままに格納作業を妨げることなく台車を格納し、車輌の走行に支障になることはなかった。また、走行時に跳ねた汚れを含む水が袋内部に入りこむことがなく、シート状部材は汚れることがなかった。さらに、降雨時の使用後に台車用カバーのシート状部材を袋体に格納すると、袋体の中底の網からなる水抜き部および袋体の底部に備わるスリットからなる水抜き部から速やかに水が排水され、シート状部材が濡れる程度が僅かになり、再度の使用時に荷物の箱が濡れることを最小限に抑制することができた。
一方、比較例の台車カバーを用いた場合には、袋体の固定位置をハンドル部の上方に固定されているため、荷物が少ない際に無駄な空間を生じ、降雨時に荷物が濡れることがあった。そして、荷物が荷崩れし、ハンドルの左右の直立部分の間から路面に落ちてしまった。また、袋体が網目状ネットとなっているため、袋体に格納したシート状部材が降雨時に濡れてしまい、再度の使用時に荷物の箱が濡れてしまった。さらに、台車のハンドル部を折り畳みトラック荷台や荷台下方に備わる台車用搬送スペースに格納する際に、荷台や台車用搬送スペースの突起に袋体の網目状のネット部分が引っ掛かることで破れ、台車カバーのシート状部材が意図せず拡がってしまい、継続しての使用が困難になった。
1 台車用カバー
2 シート状部材
3 水抜き部
4 袋体
5 固定具
6 中底
7 水抜き部
8 固定部材
9 錘
10 台車
11 ハンドル部
12 荷物

Claims (5)

  1. 台車の荷台部分及び/または荷台に載置する荷物を覆うシート状部材(2)と、該シート状部材の一端に設けられ、底部に穴、網、及び/またはスリットを有する水抜き部(3)を有する該シート状部材を折り畳み収納可能な袋体(4)と、該袋体を台車のハンドル及び/又はハンドルに設けられる荷受板へ固定するための固定具(5)とを備えたものである台車用カバー(1)。
  2. 袋体がさらに中底(6)を備えたものであることを特徴とする請求項1に記載の台車用カバー。
  3. 中底(6)が穴、網、及び/またはスリットを有する水抜き部(7)を有するものであることを特徴とする請求項2に記載の台車用カバー。
  4. 固定具(5)が帯、紐、バネ及び/または鎖を有するものである、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の台車用カバー。
  5. さらに、防水処理または撥水処理が施されていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の台車用カバー。
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