JP3227091U - 食品ラベル表示の正誤確認システム - Google Patents
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Abstract
【課題】食品ラベルを作成する際、仕上がった食品ラベル表示に誤りがあるか否かを確認するための正誤確認システムを提供する。【解決手段】正誤確認システムは、情報処理装置と、クラウドコンピュータとで構成され、情報処理装置は、食品ラベルに表記すべき第1テキストを入力する入力部と、第1テキストを組み込み作成した食品ラベルの画像ファイルを作成する処理部と、画像ファイルから食品ラベルを表示する表示部と、を備え、クラウドコンピュータは、表示部に表示されている食品ラベル表示から正誤を確認する第2テキストを認識する認識部と、認識された第2テキストと入力部に入力された第1テキストとを比較して食品ラベル表示の正誤を判定する判別部と、を備える。【選択図】図5
Description
本考案は、食品等の包装容器や包装袋に付され若しくはデータ表示される食品ラベルの表示内容の誤りを確認するための表示情報の正誤確認システムに関する。
食品を製造して出荷する際には、その食品の名称や、原材料名、メーカー名などの必要な情報を表示する食品ラベル表示が貼り付けることが食品表示法によって義務付けられている。この場合に、消費者が商品選択の材料として、加工食品では栄養成分を食品ラベルに表示しなくてはならない。
このような食品ラベルは、ラベル印字情報を情報処理装置としてのパソコンなどで作成し、ラベルプリンタで印字して作成している。この場合、パソコンには食品ラベル表示を貼り付ける食品に応じた基本フォーマットが設定されており、食品加工業者は食品に応じてその食品ごとの栄養成分をパソコンに入力することでラベル印字情報を作成している(例えば、特許文献1を参照)。
しかしながら、パソコンに必要情報を入力する際、往々にして誤入力してしまい、誤ったラベル印刷情報が確認されずに食品ラベルとして印刷され、商品に貼り付けられて出荷されることがある。
このように、食品ラベルに誤った情報が表示されていると食品メーカーに対し罰則措置が適用され、場合によっては商品回収の措置が下されることもある。よって、従来から食品ラベルの作成は製品同様に注意を要する作業である。
本考案は、上記点に鑑み、食品ラベルを作成する際、仕上がった食品ラベル表示に誤りがあるか否かを確認するための正誤確認システムを提供する。
本考案は、食品ラベル表示の正誤を確認する正誤確認システムであって、前記食品ラベルに表記すべき第1テキストを入力する入力部と、前記第1テキストを組み込み作成した前記食品ラベルの画像ファイルを作成する処理部と、前記画像ファイルから前記食品ラベルを表示する表示部と、前記表示部に表示されている前記食品ラベル表示から正誤を確認する第2テキストを認識する認識部と、認識された前記第2テキストと前記入力部に入力された前記第1テキストとを比較して前記食品ラベル表示の正誤を判定する判別部と、を備える。
この正誤確認システムは、前記入力部、前記処理部、前記表示部を含む情報処理装置と、前記認識部、前記判別部を含むクラウドコンピュータと、で構成することができる。
その場合に、前記クラウドコンピュータは、Webサイト上に操作画面を表示して、前記情報処理装置で前記表示部に表示される前記操作画面上に前記画像ファイルがドラッグアンドドロップ操作されたとき、前記食品ラベルを前記操作画面上の画像表示エリアに表示することができる。
前記クラウドコンピュータは、前記情報処理装置によって指定される前記操作画面上に表示されている前記食品ラベル中の所定の画像範囲から前記第2テキストを文字認識して前記操作画面上の正誤確認表示エリアに表示することができる。
前記クラウドコンピュータは、前記情報処理装置によって指定される画像範囲の画像を前記操作画面上の切出画像表示エリアに表示することができる。
前記クラウドコンピュータは、前記情報処理装置で前記操作画面上に前記第1テキストが格納されているテキストファイルがドラッグアンドドロップ操作されたとき、前記第1テキストを前記第2テキストに並べて前記正誤確認表示エリアに表示することができる。
前記クラウドコンピュータは、ドラッグアンドドロップ操作されたテキストファイルに格納されている全ての内容を前記操作画面上のテキスト表示エリアに表示して、前記処理装置でテキスト表示エリアの中で指定されたテキストを前記第1テキストとして、前記正誤確認表示エリアに表示することができる。
前記クラウドコンピュータは、前記操作画面上に表示されている前記第1テキストと前記第2テキストとの一致を判別することで前記食品ラベル表示の正誤を確認することができる。
前記クラウドコンピュータは、前記正誤確認表示エリアに前記食品ラベル表示の正誤結果を表示することができる。
本考案による正誤確認システムは、仕上げた食品ラベルの画像の文字表示部分を文字認識し、このテキストが原のテキストと一致するか否かを確認することで、食品ラベル表示の正誤を確認することができる。
図1は、本考案を適用した食品ラベル表示の正誤確認システム(以下、本願において、単に「正誤確認システムという」)100の一例の構成図を示しており、食品加工メーカー側の情報処理装置1と、食品データベース2と、正誤確認のアプリケーションプログラムを提供するクラウドコンピュータ3とから構成される。クラウドコンピュータ3は、例えば食品ラベル表示の正誤確認サービスを提供する業者によって運用されており、食品加工メーカーがこの業者と契約することで、正誤確認のアプリケーションプログラムを利用することができる。
情報処理装置1は、パソコンがその代表例であって、食品ラベルを作成するのに使用される。そして、情報処理装置1は、インターネットを通じてクラウドコンピュータ3にアクセスすることで、作成した食品ラベル表示の正誤確認のサービスを利用することができる。
情報処理装置1は、図2に示すように、処理部5、キーボードやマウスなどによる入力部6、表示部7、記憶部8、及び通信部9を備えている。処理部5はCPUなどのデータ処理装置であり、所定のプログラムを実行することで、内部処理部としてのラベル作成部5a、画像ファイル作成部5b、表示制御部5cを備える。
図3は、食品ラベル表示の一例を示すもので、ここではチョコレート商品の原材料名、賞味期限、保存方法、内容量、製造者、販売者、栄養成分の表示欄を具備している。
一般的に、食品加工メーカーは、原材料を仕入れて加工することで、食品を製造しており、製造する加工食品の栄養成分は原材料に由来するため、食品ラベルの栄養成分表示情報は、原材料サプライヤーから提供される原材料情報に基づき導き出している。
本実施形態においては、食品加工メーカーが製造する加工食品の材料成分個々の栄養成分情報から加工商品全体での栄養成分表示情報を導き出す。具体的な例では、食品加工メーカーの加工食品開発者は、外部の食品データベース3から原材料情報を入手し、加工食品全体としての栄養成分表示情報を導き出して、食品ラベルをデザインするラベルデザイナーに提供する。
食品データベース3には、各原材料サプライヤーから原料情報が登録されるが、この仕組みは既知の商品情報管理システム4により運用されている。勿論、かかるデータベース3を利用せずとも、原材料サプライヤーから原材料情報を直接入手したり、或いは食品加工メーカー自身で原材料情報を解析したりする場合もある。また、商品情報管理システム4が直接、加工食品の栄養成分表示情報を導き出して食品加工メーカーに提供することもある。
栄養成分表示情報を受けたラベルデザイナーが処理部5のラベル作成部5aを起動して、提供された栄養成分表示情報を基にして食品ラベルをデザインすると、画像ファイル作成部5aは、作成された食品ラベルの画像データを例えば「PNG」のファイル形式による画像ファイルF1で記憶して記憶部8に保存する。
さらに、記憶部8は、ラベルデザイナーに提供されて、食品ラベルをデザインする際、手操作で入力された栄養成分表示情報が格納されているテキストファイルF2を保存している。
そして、プリンタ1Aが画像ファイルF1の画像データを印刷することで、食品ラベル表示が生成される。尚、食品ラベル表示は、食品のパッケージに貼り付けるラベルであったり、或いはパッケージに直接印字されたラベルであったりする。
このようにして、食品ラベルを作成したとき、導き出した栄養成分表示情報で各栄養成分要素の数値が入力部6からの入力時に正確に入力されて、食品ラベル表示に正しく反映されているか否かを確認するのに、クラウドコンピュータ3のアプリケーションプログラムが利用される。
クラウドコンピュータ3は、食品加工メーカーが依頼する食品ラベル表示の正誤確認を受け付けるためのWebサイトを開設しており、情報処理装置1からこのWebサイトをアクセスすることになる。
図4は、このアプリケーションプログラムの構成を機能図で示している。クラウドコンピュータ3はプログラムを実行することで、Webサイト上に操作画面Dを表示するWeb画面表示制御部10、操作画面Dを通して情報処理装置1から送られてくる食品ラベルの表示画像を取り込む画像取込部11、操作画面Dを通して情報処理装置1から送られてくる栄養成分表示情報のテキストを取り込むテキスト取得部12、画像入手部11が取り込んだ画像の中で情報処理装置1によって指定されている部分に表示されているテキストを読み出す認識部13、読み出されたテキストとテキスト取得部12で取得したテキストとの一致を判別することで食品ラベル表示の正誤を確認する判別部14の各機能を実現する。
上記構成による正誤確認システム100の動作について図5を参照して説明する。食品加工メーカー側の情報処理装置1がWebサイトにアクセスし所定のログインを行うと(ステップS1)、クラウドコンピュータ3のWeb画面表示制御部10は、Web画面上に操作画面Dを表示する(ステップS2)。操作画面Dは、図6に示すように、画像表示エリアD1、テキスト表示エリアD2、切出画像表示エリアD3、正誤確認表示エリアD4を備える。
情報処理装置1において、図7に模式的に示すように、記憶部8に保存されている画像ファイルF1をドラッグアンドドロップ操作で画像表示エリアD1に置くと(ステップS3)、クラウドコンピュータ3は、Web画面表示制御部10によって食品ラベルの画像を画像表示エリアD1上に表示する(ステップS4)。
情報処理装置1では、次に図8に示すように、記憶部8に保存されているテキストファイルF2をドラッグアンドドロップ操作でテキスト表示エリアD2に配置すると(ステップS5)、Web画面表示制御部10は、食品ラベルに表示されている各栄養成分の数値を含む栄養成分表示情報のテキストT1をテキスト表示エリアD2上に表示する(ステップS6)。後に明らかとなるが、このテキストT1の中の数値の部分が、正誤確認の元となる第1テキストとなる。
情報処理装置1では、次に図9に示すように、マウスによって画像表示エリアD1に表示されている食品ラベルの画像の中から栄養成分表示情報の中の各栄養成分要素の数値が表示されている範囲の画像を選択する(ステップS7)。これにより、クラウドコンピュータ3では、画像取込部11がマウスの座標を捉え、開始点(x0,y0)から終了点(x1,y1)までの範囲の画像を切り出して、Web画面表示制御部10は切出画像表示エリアD3に表示する(ステップS8)。
加えて、クラウドコンピュータ3は、認識部13により切り出した画像から文字認識によりテキストT2を読み取る。同時に、Web画面表示制御部10は、正誤確認表示エリアD4のD41部に表示する(ステップS9)。このテキストT2は、栄養成分表示情報に含まれている各栄養成分要素の数値を示すもので、食品ラベル表示からその正誤を確認する対象となる第2テキストである
情報処理装置1では、図10に示すように、テキスト表示エリアD2に入力された栄養成分表示情報のテキストT1の中から各栄養成分要素の数値が表示されている範囲をマウスで選択する(ステップS10)。これにより、クラウドコンピュータ3のテキスト取得部12は、マウスの座標を捉え、開始点(x11,y11)から終了点(x22,y22)までのテキストT11を切り出して、正誤確認表示エリアD4のD42部に表示する(ステップS11)。このテキストT11は、情報処理装置1が食品ラベルを作成する際に入力する原の栄養成分表示情報の各栄養成分要素の数値データである。よって、テキストT11が正誤確認の元となる第1テキストとなる。
情報処理装置1では、図10に示すように、テキスト表示エリアD2に入力された栄養成分表示情報のテキストT1の中から各栄養成分要素の数値が表示されている範囲をマウスで選択する(ステップS10)。これにより、クラウドコンピュータ3のテキスト取得部12は、マウスの座標を捉え、開始点(x11,y11)から終了点(x22,y22)までのテキストT11を切り出して、正誤確認表示エリアD4のD42部に表示する(ステップS11)。このテキストT11は、情報処理装置1が食品ラベルを作成する際に入力する原の栄養成分表示情報の各栄養成分要素の数値データである。よって、テキストT11が正誤確認の元となる第1テキストとなる。
そして、クラウドコンピュータ3は、判別部14によってD41部及びD42部の各テキストT11,T2を比較して正誤を確認し、その結果を正誤確認表示エリアD4のD43部に表示する(ステップS12)。これにより、食品ラベルの作成で各栄養成分要素の原となった数値を表すテキストT11と、仕上がった食品ラベルに表示されている各栄養成分要素の数値を表すテキストT2とが一致しているか否かが判別される。不一致であれば、食品ラベルを作成するときに、各栄養成分要素の数値を入力するときに誤りがあったことを情報処理装置1で確認できる。本例では、熱量の数値が不一致であり、「不一致です」とD43部に表示されている。
以上、本考案の正誤確認システムの動作を情報処理装置1とクラウドコンピュー2とに分けて、Web画面を通じてクラウドコンピュータ2が正誤の判別を行うようにしているが、一つのコンピュータで構成してもよい。例えば、情報処理装置1は、表示部7に表示している食品ラベル表示の画像から正誤を確認する第2テキストを認識したとき、当該食品ラベルの作成時に入力された第1テキストと比較することで、食品ラベル表示の正誤を判別する。
本考案は、製造した加工食品に付ける食品ラベルを生成したときの正誤を確認するシステムに関するものであり産業上の利用可能性を有する。
1 情報処理装置
2 クラウドコンピュータ
5 処理部
6 入力部
7 表示部
13 認識部
14 判別部
2 クラウドコンピュータ
5 処理部
6 入力部
7 表示部
13 認識部
14 判別部
本考案は、食品ラベル表示の正誤を確認する正誤確認システムであって、情報処理装置とクラウドコンピュータとで構成されて、前記情報処理装置は、食品ラベルに表記すべき第1テキストを入力する入力部と、前記第1テキストを組み込み作成した前記食品ラベルの画像ファイルを作成する処理部と、前記画像ファイルから前記食品ラベルを表示する表示部と、を備え、前記クラウドコンピュータは、前記表示部に表示されている前記食品ラベル表示から正誤を確認する第2テキストを認識する認識部と、認識された前記第2テキストと前記入力部に入力された前記第1テキストとを比較して前記食品ラベル表示の正誤を判定する判別部と、を備える。
前記クラウドコンピュータは、ドラッグアンドドロップ操作されたテキストファイルに格納されている全ての内容を前記操作画面上のテキスト表示エリアに表示して、前記情報処理装置でテキスト表示エリアの中で指定されたテキストを前記第1テキストとして、前記正誤確認表示エリアに表示することができる。
Claims (9)
- 食品ラベル表示の正誤を確認する正誤確認システムであって、
食品ラベルに表記すべき第1テキストを入力する入力部と、
前記第1テキストを組み込み作成した前記食品ラベルの画像ファイルを作成する処理部と、
前記画像ファイルから前記食品ラベルを表示する表示部と、
前記表示部に表示されている前記食品ラベル表示から正誤を確認する第2テキストを認識する認識部と、
認識された前記第2テキストと前記入力部に入力された前記第1テキストとを比較して前記食品ラベル表示の正誤を判定する判別部と、
を備える正誤確認システム。 - 前記入力部、前記処理部、前記表示部を含む情報処理装置と、
前記認識部、前記判別部を含むクラウドコンピュータと、
で構成される請求項1に記載の正誤確認システム。 - 前記クラウドコンピュータは、Webサイト上に操作画面を表示して、前記情報処理装置で前記表示部に表示される前記操作画面上に前記画像ファイルがドラッグアンドドロップ操作されたとき、前記食品ラベルを前記操作画面上の画像表示エリアに表示する請求項2に記載の正誤確認システム。
- 前記クラウドコンピュータは、前記情報処理装置によって指定される前記操作画面上に表示されている前記食品ラベル表示中の所定の画像範囲から前記第2テキストを文字認識して前記操作画面上の正誤確認表示エリアに表示する請求項3に記載の正誤確認システム。
- 前記クラウドコンピュータは、前記情報処理装置によって指定される画像範囲の画像を前記操作画面上の切出画像表示エリアに表示する請求項4に記載の正誤確認システム。
- 前記クラウドコンピュータは、前記情報処理装置で前記操作画面上に前記第1テキストが格納されているテキストファイルがドラッグアンドドロップ操作されたとき、前記第1テキストを前記第2テキストに並べて前記正誤確認表示エリアに表示する請求項5に記載の正誤確認システム。
- 前記クラウドコンピュータは、ドラッグアンドドロップ操作されたテキストファイルに格納されている全ての内容を前記操作画面上のテキスト表示エリアに表示して、前記処理装置でテキスト表示エリアの中で指定されたテキストを前記第1テキストとして、前記正誤確認表示エリアに表示する請求項6に記載の正誤確認システム。
- 前記クラウドコンピュータは、前記操作画面上に表示されている前記第1テキストと前記第2テキストとの一致を判別することで前記食品ラベル表示の正誤を確認する請求項6又は7に記載の正誤確認システム。
- 前記クラウドコンピュータは、前記正誤確認表示エリアに前記食品ラベル表示の正誤結果を表示する請求項8に記載の正誤確認システム。
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2020
- 2020-03-03 JP JP2020000749U patent/JP3227091U/ja active Active
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