JP3227028U - 鑑賞用植物ショーケース - Google Patents
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Abstract
【課題】盆栽等の鉢植した鑑賞用植物を屋内において誰でも手間なく簡単に育成しながら楽しめる鑑賞用植物のショーケースを提供する。【解決手段】内部に鉢植した観賞用植物を置ける鉢置部21及び該鉢置部に置いた観賞用植物を外部から鑑賞できる透明部22を有するケース本体2と、該ケース本体内における観賞用植物の育成に必要な環境を制御する環境制御手段としての、ライト31、ファン、散水機33及びヒーター34、を備えてなり、環境制御手段の作動をタイマーにより自動的に管理する。【選択図】図2
Description
本考案は、盆栽等の鑑賞用植物を自動的に管理する機能を備えたショーケースに関する。
従来、マンション等の住宅内でも植物を育成しながら楽しみたいという要望がある。これに関して、パキラのように耐寒性が優れているとか、ポトスのように日当たりをあまり気にしなくても良いものが一般的によく栽培されている。水耕栽培やハイドロカルチャーを利用すれば、水の管理がし易くなり、土を使わないので、ニオイが少なく、虫も発生しにくいとして、誰でも気軽に楽しむことができる。
最近は、盆栽を屋内で気軽に楽しみたいという人も増えつつある。しかし、盆栽は、上記のような観葉植物とは異なり、毎日、適量の水やりを行いながら、温度・湿度を適度に維持しなければならず、誰でも簡単に管理できるものではない。特に太陽光が差し込まず、必要な日照時間も確保されないため、良好な生育状態を保つことは難しい。
盆栽は、松等を植えた鉢やその土を覆う苔を含む全体を楽しむものであるから、盆栽鉢や土を用いることは必須であるが、屋内において虫の発生や鉢底から出る汚れ水をどう処理するかという問題もある。そして、何より盆栽は単なる植物と異なり、その芸術性を鑑賞するためのものであり、室内に並べ置けば良いものではなく優れたインテリア性を確保することが重要である。
本考案は、上記の事情を考慮して、盆栽等の鉢植した鑑賞用植物を屋内において誰でも手間なく簡単に育成しながら楽しめる鑑賞用植物のショーケースを提供しようとするものである。
請求項1の考案は、内部に鉢植した観賞用植物を置ける鉢置部及び該鉢置部に置いた観賞用植物を外部から鑑賞できる透明部を有するケース本体と、該ケース本体内における観賞用植物の育成に必要な環境を制御する環境制御手段と、を備えてなり、前記環境制御手段の作動をタイマーにより自動的に管理することを特徴とする鑑賞用植物ショーケースを提供する。
請求項2の考案は、観賞用植物への水やりを前記ケース本体内全体に霧状の水を散布することにより行うことを特徴とする請求項1記載の鑑賞用植物ショーケースを提供する。
請求項3の考案は、前記ケース本体内の天井パネルに緩やかな傾斜を付けた凹凸を形成することにより前記天井パネルに付着した水分が前記凸状部分から滴り落ちるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の鑑賞用植物ショーケースを提供する。
請求項4の考案は、前記鉢置部の下方に観賞用植物を植えた鉢の底部から排出される水を貯留する汚水槽を水やり用の貯水槽とは別に設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の鑑賞用植物ショーケースを提供する。
請求項5の考案は、前記ケース本体の上部にファンを設けており、鑑賞用植物への水やりをした後に前記ファンを作動させることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の鑑賞用植物ショーケースを提供する。
請求項1の考案によれば、以下の優れた効果を奏し得る。鑑賞用植物の鉢を置いて外部から見られるようにしたケース本体に、観賞用植物の育成環境を整える環境制御手段を設けてタイマーで自動的に管理できるようにしたので、盆栽等の管理が難しい鑑賞用植物を誰でも手間なく簡単に育成しながら楽しむことができる。
請求項2の考案によれば、請求項1記載の考案が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。霧状の水をケース本体内全体に散布することにより鑑賞用植物への水やりを行うようにしたので、植物の根からだけではなく茎や葉からも水分を吸収させることができる。
請求項3の考案によれば、請求項1又は2記載の考案が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。天井で結露して付着した水分が、緩やかな傾斜により凸状部分に集合して少しずつ滴り落ちるので、雨が降り注ぐような演出がなされて、雨降り時の風情を屋内で味わうことができる。
請求項4の考案によれば、請求項1乃至3の何れかに記載の考案が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。鉢の中を通された水は細かな砂等を含む汚れ水となって鉢の底部から排出されるところ、これを貯留する汚水槽を水やり用の貯水槽とは別に設けたので、水やり用の水を汲みだすポンプやノズルの詰まりを防止できる。
請求項5の考案によれば、請求項1乃至4の何れかに記載の考案が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。植物に水分補給を行なった後で風を送ることにより、ケース本体内の空気を循環させて、土の中に空気を入れることで、根腐れ防止や養分の循環を行うことができる。
以下、本考案の実施形態に係る鑑賞用植物ショーケース1(以下、単に「ショーケース」という。)について説明する。図1〜3はショーケース1の正面図、側面図及び平面図である。ショーケース1は、鑑賞用植物の育成室となる略直方体形状のケース本体2と、ケース本体2内における鑑賞用植物の育成に必要な環境制御手段3を備えてなる環境制御手段3は、ライト31、ファン32、散水機33及びヒーター34を有してなり、これらの作動をタイマーにより自動的に管理する。
ケース本体2は、内部に鉢植した観賞用植物を置ける鉢置部21と、そこに置いた観賞用植物を外部から鑑賞できる透明部22を有してなる。鉢置部21は、ケース本体2を高さ方向の概ね中央部で上下に仕切るように設けられたパネルに鑑賞用植物の植木鉢を嵌め込むように置くための鉢置穴21aを貫通形成してなる。鉢置穴21は、植木鉢の下端部の外径よりも大きく、上縁部の外径より小さく設定されていることにより、図2に示されるように植木鉢の側周面を支持する。
透明部22は、鉢置部21で仕切られたケース本体2の上側の周囲を、透明ガラス板又はアクリル等の透明樹脂板で覆うことにより形成されており、前面部分が開閉可能な横開きの扉22aとされている。扉22aを開くことにより、観賞用植物を前方から鉢置穴21aに置くことができる。透明部22の上方で、ケース本体2の天板の下方には、天井パネル23、ライト31及びファン32が設けられている。なお、これらは外部から見えないように、その周囲を不透明又は半透明のパネルで覆われている。
天井パネル23は、育成室を部分的に覆うように設けられる透光性パネルであり、図2に示すように緩やかな傾斜を付けられた凹凸が形成されている。後述するように、鑑賞用植物に対する水やりは霧状の水を散布することにより行うが、それが天井パネル23の表面で結露し、緩やかな傾斜により凸状部分に集合して少しずつ滴り落ちることにより、屋内でも雨が降り注ぐような演出がなされて、雨降り時の風情を屋内で味わうことができる。
ライト31は、天井パネル23の上方に設けられた植物育成用ライトで、屋内でも鑑賞用植物を育成できるように日照時間を確保するために用いるが、育成室を照らしてユーザーが鑑賞用植物を楽しむための照明でもある。天井パネル23が透光性を有するため、これに阻害されることなく、鑑賞用植物に光を照射することができる。ファン32は、ケース本体2の天板の下側に固定される電動ファンである。植物に水やりをした後で育成室内に風を送ることにより、ケース本体内の空気を循環させ、土の中に空気を入れて、根腐れを防止しながら養分を循環させる。
鉢置部21で仕切られたケース本体の下側は、外部から見えないようにその周囲を不透明又は半透明のパネルで覆われており、タンク状の貯水槽24、汚水槽25、散水機33及びヒーター34が設けられている。貯水槽24は、鑑賞用植物への水やり用の水を貯留するもので、水やり用の散水機33が設けられている。散水機33は、鉢置部21のパネル上面側に露出するノズル33aから霧状の水を散布して、植物の根からだけでなく茎や葉からも水分を吸収させることができる。
汚水槽25は、ケース本体2の下部において貯水槽24との間を仕切パネル26で仕切ることにより形成される。汚水槽25は、貯水槽24より小さく設定されているが、仕切パネル26の上部が貯水槽24の上方を覆うように傾斜している。そのため、植木鉢の中を通って鉢の底部から排出される汚れ水は、傾斜したパネル26の上面を流れ落ちて汚水槽25に回収される。これにより、汚れ水に含まれる細かな砂等が、散水機33の水を汲みだすポンプ(不図示)やノズル33aを詰まらせることが防止される。ヒーター34は、育成室の温度を調整するために用いられる。
環境制御手段3が有するライト31、ファン32、散水機33及びヒーター34は、ショーケース1を用いて鑑賞用植物を育成するユーザーが自ら操作するものでなく、タイマーにより適宜必要なタイミングで作動することで、日照時間、水やり(加湿)、温度、風(空気の流れ)が自動的に管理されており、育成室内における観賞用植物の育成環境を最適な状態に整えるように設定されている。これにより、通常は取り扱いが難しいとされる盆栽等の鉢植した鑑賞用植物を屋内において誰でも手間なく簡単に育成しながら楽しむことができる。
上記のとおりであるから、通常は取り扱いが難しいとされる盆栽等の鉢植した鑑賞用植物を屋内において誰でも手間なく簡単に育成しながら楽しむことができる。なお、本考案はその要旨を変更しない範囲で種々の変更を加えることができる。
1 ショーケース(鑑賞用植物ショーケース)
2 ケース本体
21 鉢置部
22 透明部
23 天井パネル
24 貯水槽(タンク)
25 汚水槽
26 仕切パネル
31 ライト(環境制御手段)
32 ファン(環境制御手段)
33 散水機(環境制御手段)
33aノズル
34 ヒーター(環境制御手段)
2 ケース本体
21 鉢置部
22 透明部
23 天井パネル
24 貯水槽(タンク)
25 汚水槽
26 仕切パネル
31 ライト(環境制御手段)
32 ファン(環境制御手段)
33 散水機(環境制御手段)
33aノズル
34 ヒーター(環境制御手段)
Claims (5)
- 内部に鉢植した観賞用植物を置ける鉢置部及び該鉢置部に置いた観賞用植物を外部から鑑賞できる透明部を有するケース本体と、該ケース本体内における観賞用植物の育成に必要な環境を制御する環境制御手段と、を備えてなり、前記環境制御手段の作動をタイマーにより自動的に管理することを特徴とする鑑賞用植物ショーケース。
- 観賞用植物への水やりを前記ケース本体内全体に霧状の水を散布することにより行うことを特徴とする請求項1記載の鑑賞用植物ショーケース。
- 前記ケース本体内の天井パネルに緩やかな傾斜を付けた凹凸を形成することにより前記天井パネルに付着した水分が前記凸状部分から滴り落ちるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の鑑賞用植物ショーケース。
- 前記鉢置部の下方に観賞用植物を植えた鉢の底部から排出される水を貯留する汚水槽を水やり用の貯水槽とは別に設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の鑑賞用植物ショーケース。
- 前記ケース本体の上部にファンを設けており、鑑賞用植物への水やりをした後に前記ファンを作動させることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の鑑賞用植物ショーケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020001347U JP3227028U (ja) | 2020-04-14 | 2020-04-14 | 鑑賞用植物ショーケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020001347U JP3227028U (ja) | 2020-04-14 | 2020-04-14 | 鑑賞用植物ショーケース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3227028U true JP3227028U (ja) | 2020-07-30 |
Family
ID=71738378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020001347U Active JP3227028U (ja) | 2020-04-14 | 2020-04-14 | 鑑賞用植物ショーケース |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3227028U (ja) |
-
2020
- 2020-04-14 JP JP2020001347U patent/JP3227028U/ja active Active
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