JP3226349U - 多機能車椅子兼介護ベッド - Google Patents

Abstract

【課題】患者の快適さと介護者の負担を軽減する多機能車椅子兼介護ベッドを提供する。【解決手段】底フレーム１０を有し、底部に複数のローラー１１が設けられ、底フレームにベッドフレーム２０が固定され、前方部２２と後方部２４が折り曲げられて車椅子或いはベッドになり、ベッドフレームからマットレス３０には貫通された溝孔が設けられて便座４１が設けられ、桶体は溝孔の下に設けられ、患者の尿道の前端には導尿器カバー４２が設けられる。底フレーム内には、貯水タンク、センサー、電池６３、ドライヤーが設けられ、揚水ポンプが貯水タンク内に設けられ、管路がノズルヘッドに連結され肛門に向けられ、ドライヤーとセンサーも肛門に向けられ、センサー、揚水ポンプ、電池、ドライヤーは制御回路に電気的に接続され、センサーは排泄物を感知すると、警告音か警告灯により通知し、ノズルヘッドにより肛門が洗浄され、ドライヤーで乾かされる。【選択図】図１

Description

本考案は、介護ベッドの技術分野に関し、特に、介護ベッドと車椅子の２つの機能を備え、排便排尿がなされると注意を促し、直ちに洗浄するとともに乾燥させて患者にとって快適な状態を保つことで床ずれが生じにくくすると同時に、介護者の負担を減らすことのできる多機能車椅子兼介護ベッドに関する。

皮膚が圧迫されると、皮膚に血液を送る細動脈の血流が圧迫されて遮断されることで、酸欠状態となり、化学物質が放出され、遮断された部位より下の細動脈血管は拡張されることで、皮膚の新陳代謝に必要とされる酸素が維持されるが、圧迫が解除されると、過剰な量の血液が拡張された細動脈に流れることで、赤くなる。これが床ずれが形成される際の初期症状であり、圧迫が解除されて３０分経っても、赤みを帯びている場合は、床ずれの第一段階である。特に、骨が突き出ている部分と脂肪が比較的少ない部位は、圧迫されて血流が遮断されることで皮膚が壊死してしまう。これがいわゆる「床ずれ」である。床ずれが悪化すると、患者の身体面及び精神面における負担が大きくなるだけでなく、合併症及び感染のリスクも大幅に増加する。一般に、寝たきりの患者は、２４時間介護者による看護を必要とするため、看護者の仕事も非常にきついとともに大変であり、特に、患者の服を着替えさせるまたは患者のおむつを交換する際には、２人がかりでなければスムーズに作業を進めることができず、仮に寝たきりの患者に床ずれが生じた場合、一定時間ごとに薬を交換するだけでなく、臥床姿勢も変えなければならないため、看護者の仕事量は増える。従来の介護ベッドは、患者の排泄物を洗浄する設備をほとんど備えていないため、おむつをつけるしかなく、これも患者を苦しめてきており、介護ベッドから車椅子に、または、車椅子から介護ベッドに移動するのも非常に不便であるため、改善の必要がある。

本考案は、介護ベッドと車椅子の２つの機能を備え、排便排尿がなされると注意を促し、直ちに洗浄するとともに乾燥させて患者にとって快適な状態を保つことで床ずれが生じにくくすると同時に、介護者の負担を減らすことのできる多機能車椅子兼介護ベッドを提供することを目的とする。

本考案が提供する多機能車椅子兼介護ベッドは、底フレームからなり、前記底フレームは、台形のフレームからなり、前記底フレームの底部には、複数のローラーが設けられ、前記底フレームには、ベッドフレームユニットが固定される。そのうち、前記ベッドフレームユニットは、複数のピボット構造が連結されていることで、ベッドフレーム前方部、ベッドフレーム中間部、及び、ベッドフレーム後方部にそれぞれ分けられ、それにより、前記ベッドフレームユニットを車椅子またはベッドに変えて、２種類の形態で使用することができる。前記ベッドフレームユニットには、マットレスが敷設され、そのうち、前記ベッドフレーム中間部から前記マットレスには、貫通された溝孔が設けられ、便座は、前記溝孔にちょうど取り付けられ、前記溝孔及び便座の下方には、桶体が設けられることで、尿、便、及び、洗浄のための水をためることができる。患者の尿道の前端は、導尿器カバーによって覆われ、前記底フレームの中には、貯水タンクと、センサーと、電池と、揚水ポンプと、ノズルヘッドと、ドライヤーが設けられ、そのうち、前記揚水ポンプは、前記貯水タンク内に設けられ、管路に連接されたノズルヘッドは、人体の肛門に向けられ、ドライヤー及びセンサーもまた人体の肛門の方向に向けられ、前記センサー、前記揚水ポンプ、前記電池、前記ドライヤーは、制御回路に電気的に接続され、前記センサーは、人の尿または便を感知すると、警告音または警告灯により知らせると同時に、前記ノズルヘッドから水が出て肛門が洗浄され、前記ドライヤーにより乾かされることで体が心地よい状態に保たれ、患者の快適さと介護者の負担の軽減が達成される。

本考案の実施例における介護ベッドの斜視図である。 本考案の実施例における介護ベッドを側面から見た平面図ある。 本考案の実施例における介護ベッドを正面から見た平面図である。 本考案の実施例における介護ベッドまたは車椅子に変更した状態を示した図である。 本考案の実施例における車椅子の斜視図である。 本考案の実施例における車椅子を側面から見た平面図ある。 本考案の実施例における車椅子を後方から見た斜視図である。 本考案を患者が横になった状態で実施した場合の状態を示した図である。 本考案の実施例における便座ユニット、マットレス、及び、ベッドフレームユニットの斜視分解図である。 本考案の実施例における導尿器カバーを正面から見た斜視図である。

参照する図１から図３に示す通り、本考案が提供する多機能車椅子兼介護ベッドは、底フレーム１０からなる。

前記底フレーム１０は、台形のフレームからなり、前記底フレーム１０の底部には、複数のローラー１１が設けられ、前記底フレーム１０には、ベッドフレームユニット２０が固定され、前記ベッドフレームユニット２０には、マットレス３０が敷設される。そのうち、前記ベッドフレームユニット２０から前記マットレス３０には、貫通された溝孔２５及び溝孔３１が設けられ、便座４１は、前記溝孔２５及び溝孔３１にちょうど取り付けられ、前記溝孔２５と溝孔３１及び前記便座４０の下方には、桶体５０が設けられることで、尿、便、及び、洗浄に使われた水がためられ、患者の尿道の前端は、導尿器カバー４２によって覆われる。前記底フレーム１０の中には、貯水タンク６１と、センサー６２と、電池６３と、揚水ポンプ６４と、ノズルヘッド６５と、ドライヤー６６が設けられ、そのうち、前記揚水ポンプ６４は、前記貯水タンク６１内に設けられ、管路６７は、前記ノズルヘッド６５に連結されて人体の肛門に向けられ、水が噴きかけられて洗浄される。前記ドライヤー５５及び前記センサー６２も同様に人体の肛門の方向に向けられ、前記センサー６２、前記揚水ポンプ６４、前記電池６３、前記ドライヤー６６は、制御回路に電気的に接続され、前記センサーは、人体の尿または便を感知すると、警告音または警告灯により知らせ、前記ノズルヘッド６５によって、水が噴きかけられて肛門が洗浄され、前記ドライヤー６６によって乾かされることで、体が心地よい状態に保たれ、患者の快適さと介護者の負担の軽減が達成される。

参照する図４に示す通り、そのうち、前記ベッドフレームユニット２０は、複数のピボット構造２１が連結されてなることで、ベッドフレーム前方部２２と、ベッドフレーム中間部２３と、ベッドフレーム後方部２４に分けられ、これにより、介護ベッド（Ａ）における前記ベッドフレーム前方部２２は、上に折り曲げられ、前記ベッドフレーム後方部２４は、下に折り曲げられることで、前記ベッドフレームユニット２０を車椅子（Ｂ）にすることができる。

参照する図６に示す通り、そのうち、前記ベッドフレームユニット２０を前記車椅子（Ｂ）に変える場合、前記ベッドフレーム前方部２２の頂端には、カーテン２２１が設けられ、日よけとすることができる。

参照する図５から図７に示す通り、そのうち、前記ベッドフレームユニット２０における前記ベッドフレーム前方部２２の底部には、ハンドル２２２が設けられ、前記ベッドフレームユニット２０を折り曲げて前記車椅子（Ｂ）にする場合、前記ハンドル２２２は、ちょうど前記車椅子（Ｂ）の中間に位置することで、看護者が握持し動かすのに便利である。

参照する図８に示す通り、患者７０の下半身には、衣服またはおむつを身に着ける必要はなく、患者７０の上半身には、衣服を身に着けることができる。患者７０の臀部７１は、便座４１に位置し、患者の尿道の部分は、導尿器カバー４２で覆われる。そのうち、患者が排便排尿をした場合には、電池６３により電力が供給されるセンサー６２によって検出されることで、警告音または警告灯により看護者に知らされ、電池６３によって揚水ポンプ６４に電力が供給されて揚水され、患者の肛門が洗浄され、電池６３により電力が供給されるドライヤー６６により、患者の肛門が乾かされることで、患者にとって快適な状態に保たれるとともに、床ずれが生じにくくされ、さらに、介護ベッド（Ａ）及び車椅子（Ｂ）の型態を変えることができるため、患者の姿勢を横になった状態または座った状態に変えることができ、看護者１人で楽に患者の姿勢を変えることができるため、看護者の負担を軽減する目的が達成される。

参照する図９に示す通り、前記ベッドフレームユニット２０と前記マットレス３０には、相互に対応し且つ貫通された溝孔２５及び溝孔３１が設けられることで、便座４１をちょうど取り付けることができ、便座４１には、徐々に狭められた後方仕切り板４１１が下向きに延在されることで、洗浄に使われた水が飛ばないようにされる同時に水が飛んで汚れるのが防止される。

参照する図１０は、導尿器カバー４２の斜視図であり、導尿器カバー４２の上部には、長めのカバー４２１が設けられることで、腹部及び男性患者７０の尿道の位置まで覆われる。

上述から分かる通り、本考案の多機能車椅子兼介護ベッドは、業界では初めて、実用新案の特許における新規性要件を満たしており、介護ベッドと車椅子の２つの機能を備え、患者の尿道には導尿器カバーが設けられ、臀部は便座に位置し、患者は、上衣を身に着けることができるとともに、おむつを付ける必要がなく、介護ベッドは、排泄物を感知すると警告を発するとともに、素早く洗浄且つ乾燥させることができることで、患者は、心地よい状態に保たれると同時に床ずれの発生を低減することができ、介護者にとっても比較的負担が軽減されるため、好ましい産業上の利用可能性を満たしている。

１０ 底フレーム
１１ ローラー
２０ ベッドフレームユニット
２１ ピボット構造
２２ ベッドフレーム前方部
２２１ カーテン
２２２ ハンドル
２３ ベッドフレーム中間部
２４ ベッドフレーム後方部
２５ 溝孔
３０ マットレス
３１ 溝孔
４１ 便座
４１１ 後方仕切り板
４２ 導尿器カバー
４２１ 長めのカバー
５０ 桶体
６１ 貯水タンク
６２ センサー
６３ 電池
６４ 揚水ポンプ
６５ ノズルヘッド
６６ ドライヤー
６７ 管路
７０ 患者
７１ 臀部
Ａ 介護ベッド
Ｂ 車椅子

Claims (6)

1. 底フレームからなる多機能車椅子兼介護ベッドであって、
   前記底フレームは、台形のフレームからなり、前記底フレームの底部には、複数のローラーが設けられ、前記底フレームには、ベッドフレームユニットが固定され、前記ベッドフレームユニットには、マットレスが敷設され、そのうち、前記ベッドフレームユニットから前記マットレスには、貫通された溝孔が設けられ、便座は、前記溝孔にちょうど取り付けられ、前記溝孔及び前記便座の下方には、桶体が設けられることで、尿、便、及び、洗浄に使われた水がためられ、患者の尿道の前端は、導尿器カバーで覆われ、前記底フレームの中には、貯水タンクと、センサーと、電池と、揚水ポンプと、ノズルヘッドと、ドライヤーが設けられ、そのうち、前記揚水ポンプは、前記貯水タンク内に設けられ、管路は、前記ノズルヘッドに連結されて人体の肛門に向けられ、水が噴きかけられて洗浄され、前記ドライヤー及び前記センサーも同様に人体の肛門の方向に向けられ、前記センサー、前記揚水ポンプ、前記電池、前記ドライヤーは、制御回路に電気的に接続され、前記センサーは、人体の尿または便を感知すると、警告音または警告灯によって知らせ、前記ノズルヘッドにより水が噴きかけられて肛門が洗浄され、前記ドライヤーによって乾かされることで、体が心地よい状態に保たれ、患者の快適さと介護者の負担の軽減が達成されることを特徴とする、多機能車椅子兼介護ベッド。
2. 前記ベッドフレームユニットは、複数のピボット構造が連結されていることで、ベッドフレーム前方部、ベッドフレーム中間部、及び、ベッドフレーム後方部にそれぞれ分けられ、これにより、前記ベッドフレーム前方部は上向きに折り曲げられ、前記ベッドフレーム後方部は下向きに折り曲げられることで、前記ベッドフレームユニットは車椅子に変えられることを特徴とする、請求項１に記載の多機能車椅子兼介護ベッド。
3. 前記ベッドフレームユニットを折り曲げて前記車椅子にする場合、前記ベッドフレーム前方部の頂端には、カーテンが設けられて日が遮られることを特徴とする、請求項２に記載の多機能車椅子兼介護ベッド。
4. 前記ベッドフレームユニットにおける前記ベッドフレーム前方部の底部には、ハンドルが設けられ、前記ベッドフレームユニットを折り曲げて前記車椅子にする場合、前記ハンドルは、前記車椅子の中間に位置することで、看護者が握持しやすいことを特徴とする、請求項２に記載の多機能車椅子兼介護ベッド。
5. 前記便座には、徐々に狭められた後方仕切り板が下向きに延在されることを特徴とする、請求項１に記載の多機能車椅子兼介護ベッド。
6. 前記導尿器カバーの上部には、長めのカバーが設けられることを特徴とする、請求項１に記載の多機能車椅子兼介護ベッド。

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