JP3226312U - リ−マヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】下穴の径を厳密に拡げ、切削時の切削部分への水溶性切削油の供給が充分で、切刃部やガイドパッド部の冷却対策や潤滑性の付与が充分で、特に金属被削材の穴仕上げ面の端部のキズもなくなり、面粗さやキズのない良好なリ−マヘッドを提供する。【解決手段】水溶性切削油を用いたリ−マヘッドRで、単数の水溶性切削油の第1排出出口と、水溶性切削油の排出出口がリ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けてリ−マヘッドの軸方向に沿って縦列に複数2個が好ましい配設されてなる第2排出出口201と、水溶性切削油の排出出口がリ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けてリ−マヘッドの軸方向に沿って縦列に複数2個が好ましい配設されてなる第3排出出口301とを備えてなる。【選択図】図1
Description
本考案は、リ−マヘッドに関し、特に、被削材に予め空けられた下穴を正確に仕上げ加工するためのリ−マに使用されるリ−マヘッドに関するものである。
リ−マ(reamer)は、ドリルなどで空けられた穴の径を拡げたり、形状を整えたりして、要求された所定の寸法や精度に仕上げることを目的として用いられる「穴仕上げ用工具」である。
リ−マには、切刃部とガイドパッド部とを備えてなるリ−マヘッドが取り付け使用される。
リ−マやリ−マヘッドは、ドリルなどで空けられた穴の径を拡げたり、形状を整えたりして、要求された所定の寸法や精度に仕上げることが目的とされるので、厳密な寸法精度が要求され、切削時には切削部分に対して切削油を十二分に供給してやることが必要である。
切削油には現在、主に、油性切削油(水不溶性切削油)と水溶性切削油がある。油性切削油は鉱物油に切削性能を向上させる目的で添加剤を加えたものが多い。水溶性切削油は、例えば、油を溶剤によって水に溶かして使用する。水溶性切削油は、冷却が優先される加工に使用される。また、廃棄時の環境負荷が低いためにそれを求めて使用される。
しかしながら、水溶性切削油を用いてのリ−マやリ−マヘッド加工においては、ドリルなどで空けられた穴の径を厳密な寸法精度の元で拡げたり、切削時に切削部分に対して切削油を十二分に供給してやることができる等の必要性に加えて、被削材、特に金属被削材の穴仕上げ面において、面粗さやキズがないこと等も求められる。
従来のリ−マやリ−マヘッドについて、従来から使用されているもの、又、特許文献を参照して見ると、従来から、工具中心軸に対して斜め方向に分岐して形成された切削油噴射孔を複数備えたリ−マが提供されており、実開平1−60823号公報には、図5に示すように、リ−マヘッドRにおいて、当該工具中心軸に対して斜め方向に分岐して形成された切削油噴射孔1000、1001を複数備えたリ−マヘッドRが提供されていて、当該リ−マヘッドRは、切刃部1002及びガイドパッド部1003を備えていて、切刃部1002により切削された切削屑及び切削油は、当該切削油噴射孔(排出孔)1000、1001から排出されるようになっている。
特開昭54−28087号公報には、図6に示すように、複数の分岐油路1000、1001が、工具中心軸線に対し斜め方向に分岐して形成された切削油噴射孔を備えたリ−マヘッドが記載されている。
特開2002−254243号公報には、図7及び図8に示すように、中心軸線Oに沿って後方から先端部近く迄延びる切削油供給路1004が形成され、この切削油供給路1004の先端部から複数の切削油噴射孔1000、1001が中心軸線Oに対し斜め方向に分岐して形成されているリ−マにおいて、リ−マヘッドRの精度を向上させる為に、切削油供給路1004の先端部から中心軸線Oに沿ってリ−マヘッドの先端部を貫通する中央噴射孔1005を設けることが提唱されている。
リ−マには、切刃部とガイドパッド部とを備えてなるリ−マヘッドが取り付け使用される。
リ−マやリ−マヘッドは、ドリルなどで空けられた穴の径を拡げたり、形状を整えたりして、要求された所定の寸法や精度に仕上げることが目的とされるので、厳密な寸法精度が要求され、切削時には切削部分に対して切削油を十二分に供給してやることが必要である。
切削油には現在、主に、油性切削油(水不溶性切削油)と水溶性切削油がある。油性切削油は鉱物油に切削性能を向上させる目的で添加剤を加えたものが多い。水溶性切削油は、例えば、油を溶剤によって水に溶かして使用する。水溶性切削油は、冷却が優先される加工に使用される。また、廃棄時の環境負荷が低いためにそれを求めて使用される。
しかしながら、水溶性切削油を用いてのリ−マやリ−マヘッド加工においては、ドリルなどで空けられた穴の径を厳密な寸法精度の元で拡げたり、切削時に切削部分に対して切削油を十二分に供給してやることができる等の必要性に加えて、被削材、特に金属被削材の穴仕上げ面において、面粗さやキズがないこと等も求められる。
従来のリ−マやリ−マヘッドについて、従来から使用されているもの、又、特許文献を参照して見ると、従来から、工具中心軸に対して斜め方向に分岐して形成された切削油噴射孔を複数備えたリ−マが提供されており、実開平1−60823号公報には、図5に示すように、リ−マヘッドRにおいて、当該工具中心軸に対して斜め方向に分岐して形成された切削油噴射孔1000、1001を複数備えたリ−マヘッドRが提供されていて、当該リ−マヘッドRは、切刃部1002及びガイドパッド部1003を備えていて、切刃部1002により切削された切削屑及び切削油は、当該切削油噴射孔(排出孔)1000、1001から排出されるようになっている。
特開昭54−28087号公報には、図6に示すように、複数の分岐油路1000、1001が、工具中心軸線に対し斜め方向に分岐して形成された切削油噴射孔を備えたリ−マヘッドが記載されている。
特開2002−254243号公報には、図7及び図8に示すように、中心軸線Oに沿って後方から先端部近く迄延びる切削油供給路1004が形成され、この切削油供給路1004の先端部から複数の切削油噴射孔1000、1001が中心軸線Oに対し斜め方向に分岐して形成されているリ−マにおいて、リ−マヘッドRの精度を向上させる為に、切削油供給路1004の先端部から中心軸線Oに沿ってリ−マヘッドの先端部を貫通する中央噴射孔1005を設けることが提唱されている。
ここに、前記のようなリ−マヘッドについて精査して見ると、その切削油噴射孔は、工具中心軸に対して斜め方向に分岐して形成され複数備えるようになつてはいるが、当該切削油噴射孔は、工具中心軸に対して斜め方向に分岐して上下に各1個づつであり、当該斜め方向に分岐の当該切削油噴射孔に加えて、中央噴射孔を設けたりしても、水溶性切削油を用いてのリ−マやリ−マヘッド加工においては、ドリルなどで空けられた穴の径を厳密な寸法精度の元で拡げたり、切削時に切削部分に対して切削油を十二分に供給してやることができること、切刃部やガイドパッド部を充分に冷却させることができること、切刃部やガイドパッド部に対して十分な潤滑性を付与できること等の必要性を満たしつつ、被削材、特に金属被削材の穴仕上げ面において、面粗さやキズがないことの要求に対して、より一層、答えられるようなリ−マヘッドを提供できないか、本考案はこうした課題を追求することを目的としたものである。
本考案は、又、その際に、ドリルなどで空けられた穴の径を厳密な寸法精度の元で拡げたり、切削時に切削部分に対して切削油を十二分に供給してやることができること、切刃部やガイドパッド部を充分に冷却させることができること、切刃部やガイドパッド部に対して十分な潤滑性を付与できること等の必要性を満たしつつ、被削材、特に金属被削材の穴仕上げ面において、面粗さやキズがないことが求められることを充足したとしても、経済的で、効率的にそれをなし得るには、どうしたらよいのかをも追求したものである。
本考案のその他の目的および新規な特徴は以下の明細書及び図面の記載からも明らかになるであろう。
本考案は、又、その際に、ドリルなどで空けられた穴の径を厳密な寸法精度の元で拡げたり、切削時に切削部分に対して切削油を十二分に供給してやることができること、切刃部やガイドパッド部を充分に冷却させることができること、切刃部やガイドパッド部に対して十分な潤滑性を付与できること等の必要性を満たしつつ、被削材、特に金属被削材の穴仕上げ面において、面粗さやキズがないことが求められることを充足したとしても、経済的で、効率的にそれをなし得るには、どうしたらよいのかをも追求したものである。
本考案のその他の目的および新規な特徴は以下の明細書及び図面の記載からも明らかになるであろう。
本考案では、先ずは、従来リ−マヘッドでは、その切削油噴射孔が工具中心軸に対して斜め方向に分岐して形成され複数備えるようになつてはいるが、当該切削油噴射孔は、工具中心軸に対して斜め方向に分岐して上下に各1個づつであり、当該2個の排出出口と、リ−マヘッドの溝部に存在の単数1個の排出出口(油穴)との3個の排出出口よりなる従来のリ−マヘッドについて、水不溶性切削油に換えて、水溶性切削油を用いて、金属被削材の穴仕上げ面における面粗さやキズの有無をテストした所、面粗さやキズがあることが判明した。
そこで、前記の3個の排出出口のリ−マヘッドに代えて、分岐した一方の水溶性切削油の排出出口(第2排出出口)について、数を1個増加して、総数が4個の排出出口のリ−マヘッドをテストしたのであるが、金属被削材の穴仕上げ面の面粗さは改良されても、金属被削材の端部にキズがあることが判明した。
そこで、更に、当該第2排出出口についての数を1個増加すると共に、分岐した他方の水溶性切削油の排出出口(第3排出出口)についても、リ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けて1個増加して、総数が5個の排出出口のリ−マヘッドとした結果、金属被削材の穴仕上げ面の面粗さが改良されると共に、金属被削材の穴仕上げ面の端部のキズもなくなり、面粗さやキズのない良好なリ−マヘッドが得られることが判明した。
その際に、第2排出出口及び第3排出出口において、リ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けて縦列配置された当該排出出口を増加すれば、より一層、金属被削材の穴仕上げ面の良さが発揮されるが、経済的で、効率的にそれをなし得るには、どうしたらよいのかを考慮すると、分岐した一方の水溶性切削油の排出出口(第2排出出口)をリ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けてリ−マヘッドの軸方向に沿って斜めに2個配設すると共に、分岐した他方の水溶性切削油の排出出口(第3排出出口)もリ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けてリ−マヘッドの軸方向に沿って斜めに2個配設するようにすることが良く、リ−マヘッドの溝部における単数1個の排出出口(油穴)との総数5個の排出出口よりなるリ−マヘッドとすることが最善であることが判った。
本考案の実用新案登録請求の範囲は、次の通りである。
(請求項1)切刃部とガイドパッド部とを備えていて、水溶性切削油を用いたリ−マヘッドにおいて、単数の当該水溶性切削油の第1排出出口と、当該水溶性切削油の排出出口が当該リ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けて当該リ−マヘッドの軸方向に沿って複数縦列配設されてなる第2排出出口と、当該水溶性切削油の排出出口が当該リ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けて当該リ−マヘッドの軸方向に沿って複数縦列配設されてなる第3排出出口とを備えてなり、当該水溶性切削油の排出液が、当該単数の水溶性切削油の第1排出出口並びに当該リ−マヘッドの外周の当該第2排出出口及び当該第3排出出口から排出されることを特徴とするリ−マヘッド。
(請求項2)第2排出出口における水溶性切削油の排出出口が2個よりなり、第3排出出口における水溶性切削油の排出出口も2個よりなり、単数の第1排出出口との総数において5個の水溶性切削油の排出出口よりなることを特徴とする、請求項1に記載のリ−マヘッド。
(請求項3)リ−マヘッドが、切刃部と、第1のガイドパッド部と第2のガイドパッド部よりなるガイドパッド部とを備えてなり、第2排出出口が、切刃部と第1のガイドパッド部との間に設けられ、第3排出出口が、第1のガイドパッド部と第2のガイドパッド部との間に設けられてなることを特徴とする、請求項1又は2に記載のリ−マヘッド。
(請求項4)第2排出出口が、リ−マヘッドの中心軸方向に対して斜め方向に形成された第2排出流部の出口となっていると共に、第3排出出口が、リ−マヘッドの中心軸方向に対して斜め方向に形成された第3排出流部の出口となっていることを特徴とする、請求項1、2又は3に記載のリ−マヘッド。
そこで、前記の3個の排出出口のリ−マヘッドに代えて、分岐した一方の水溶性切削油の排出出口(第2排出出口)について、数を1個増加して、総数が4個の排出出口のリ−マヘッドをテストしたのであるが、金属被削材の穴仕上げ面の面粗さは改良されても、金属被削材の端部にキズがあることが判明した。
そこで、更に、当該第2排出出口についての数を1個増加すると共に、分岐した他方の水溶性切削油の排出出口(第3排出出口)についても、リ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けて1個増加して、総数が5個の排出出口のリ−マヘッドとした結果、金属被削材の穴仕上げ面の面粗さが改良されると共に、金属被削材の穴仕上げ面の端部のキズもなくなり、面粗さやキズのない良好なリ−マヘッドが得られることが判明した。
その際に、第2排出出口及び第3排出出口において、リ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けて縦列配置された当該排出出口を増加すれば、より一層、金属被削材の穴仕上げ面の良さが発揮されるが、経済的で、効率的にそれをなし得るには、どうしたらよいのかを考慮すると、分岐した一方の水溶性切削油の排出出口(第2排出出口)をリ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けてリ−マヘッドの軸方向に沿って斜めに2個配設すると共に、分岐した他方の水溶性切削油の排出出口(第3排出出口)もリ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けてリ−マヘッドの軸方向に沿って斜めに2個配設するようにすることが良く、リ−マヘッドの溝部における単数1個の排出出口(油穴)との総数5個の排出出口よりなるリ−マヘッドとすることが最善であることが判った。
本考案の実用新案登録請求の範囲は、次の通りである。
(請求項1)切刃部とガイドパッド部とを備えていて、水溶性切削油を用いたリ−マヘッドにおいて、単数の当該水溶性切削油の第1排出出口と、当該水溶性切削油の排出出口が当該リ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けて当該リ−マヘッドの軸方向に沿って複数縦列配設されてなる第2排出出口と、当該水溶性切削油の排出出口が当該リ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けて当該リ−マヘッドの軸方向に沿って複数縦列配設されてなる第3排出出口とを備えてなり、当該水溶性切削油の排出液が、当該単数の水溶性切削油の第1排出出口並びに当該リ−マヘッドの外周の当該第2排出出口及び当該第3排出出口から排出されることを特徴とするリ−マヘッド。
(請求項2)第2排出出口における水溶性切削油の排出出口が2個よりなり、第3排出出口における水溶性切削油の排出出口も2個よりなり、単数の第1排出出口との総数において5個の水溶性切削油の排出出口よりなることを特徴とする、請求項1に記載のリ−マヘッド。
(請求項3)リ−マヘッドが、切刃部と、第1のガイドパッド部と第2のガイドパッド部よりなるガイドパッド部とを備えてなり、第2排出出口が、切刃部と第1のガイドパッド部との間に設けられ、第3排出出口が、第1のガイドパッド部と第2のガイドパッド部との間に設けられてなることを特徴とする、請求項1又は2に記載のリ−マヘッド。
(請求項4)第2排出出口が、リ−マヘッドの中心軸方向に対して斜め方向に形成された第2排出流部の出口となっていると共に、第3排出出口が、リ−マヘッドの中心軸方向に対して斜め方向に形成された第3排出流部の出口となっていることを特徴とする、請求項1、2又は3に記載のリ−マヘッド。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
本考案によれば、請求項1に示すように、切刃部とガイドパッド部とを備えていて、水溶性切削油を用いたリ−マヘッドにおいて、単数の当該水溶性切削油の第1排出出口と、当該水溶性切削油の排出出口が当該リ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けて当該リ−マヘッドの軸方向に沿って複数縦列配設されてなる第2排出出口と、当該水溶性切削油の排出出口が当該リ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けて当該リ−マヘッドの軸方向に沿って複数縦列配設されてなる第3排出出口とを備えてなり、当該水溶性切削油の排出液が、当該単数の水溶性切削油の第1排出出口並びに当該リ−マヘッドの外周の当該第2排出出口及び当該第3排出出口から排出されるようにすることにより、ドリルなどで空けられた穴の径を厳密な寸法精度の元で拡げたり、切削時に切削部分に対して切削油を十二分に供給してやることができること、切刃部やガイドパッド部を充分に冷却させることができること、切刃部やガイドパッド部に対して十分な潤滑性を付与できること等の必要性を満たしつつ、被削材の穴仕上げ面の面粗さが改良されると共に、被削材の穴仕上げ面の端部のキズもなくなり、面粗さやキズのない良好なリ−マヘッドを得ることができる。
本考案によれば、請求項2に示すように、第2排出出口における水溶性切削油の排出出口が2個よりなり、第3排出出口における水溶性切削油の排出出口も2個よりなり、単数の第1排出出口との総数において5個の水溶性切削油の排出出口よりなるリ−マヘッドとすることにより、より一層、ドリルなどで空けられた穴の径を厳密な寸法精度の元で拡げたり、切削時に切削部分に対して切削油を十二分に供給してやることができること、切刃部やガイドパッド部を充分に冷却させることができること、切刃部やガイドパッド部に対して十分な潤滑性を付与できること等の必要性を満たしつつ、被削材の穴仕上げ面の面粗さが改良されると共に、被削材の穴仕上げ面の端部のキズもなくなり、面粗さやキズのない良好なリ−マヘッドを得ることができる。
本考案によれば、請求項3に示すように、リ−マヘッドが、切刃部と、第1のガイドパッド部と第2のガイドパッド部よりなるガイドパッド部とを備えてなり、第2排出出口が、切刃部と第1のガイドパッド部との間に設けられ、第3排出出口が、第1のガイドパッド部と第2のガイドパッド部との間に設けられてなるリ−マヘッドとすることにより、より一層、ドリルなどで空けられた穴の径を厳密な寸法精度の元で拡げたり、切削時に切削部分に対して切削油を十二分に供給してやることができること、切刃部やガイドパッド部を充分に冷却させることができること、切刃部やガイドパッド部に対して十分な潤滑性を付与できること等の必要性を満たしつつ、金属被削材の穴仕上げ面の面粗さが改良されると共に、被削材の穴仕上げ面の端部のキズもなくなり、面粗さやキズのない良好なリ−マヘッドを得ることができる。
本考案によれば、請求項4に示すように、第2排出出口が、リ−マヘッドの中心軸方向に対して斜め方向に形成された第2排出流部の出口となっていると共に、第3排出出口が、リ−マヘッドの軸方向に対して斜め方向に形成された第3排出流部の出口となっているリ−マヘッドとすることにより、より一層、ドリルなどで空けられた穴の径を厳密な寸法精度の元で拡げたり、切削時に切削部分に対して切削油を十二分に供給してやることができること、切刃部やガイドパッド部を充分に冷却させることができること、切刃部やガイドパッド部に対して十分な潤滑性を付与できること等の必要性を満たしつつ、被削材の穴仕上げ面の面粗さが改良されると共に、金属被削材の穴仕上げ面の端部のキズもなくなり、面粗さやキズのない良好なリ−マヘッドを得ることができる。
次に、本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本考案の実施例を示すリ−マヘッド断面図で、図3のB−B線に沿う断面図である。
図2は、本考案の実施例を示すリ−マヘッドの断面図で、図3のA−A線に沿う断面図である。
図3は、本考案の実施例を示すリ−マヘッドの正面図である。
図4は、本考案の実施例を示すリ−マヘッドに付いての水溶性切削油の排出出口での流れを模式的に示す説明図である。
図2は、本考案の実施例を示すリ−マヘッドの断面図で、図3のA−A線に沿う断面図である。
図3は、本考案の実施例を示すリ−マヘッドの正面図である。
図4は、本考案の実施例を示すリ−マヘッドに付いての水溶性切削油の排出出口での流れを模式的に示す説明図である。
本考案の実施例を示す当該リ−マヘッドRでは、リ−マ使用時に工具ホルダ−側からヘッドのリ−マシャンク部を通じてリ−マヘッドRに水溶性切削油が流入(供給)されると、当該水溶性切削油は、図2及び図3に示すように、第1排出系統1の第1排出入口100から流入されてきて、第1排出流路10を介して、第1排出出口101から排出されるようになっている。
本考案の実施例を示す当該リ−マヘッドRでは、当該図1及び図3に示すように、第2排出系統2は、第2排出系統2a及び第2排出系統2bを備えてなる。
当該第2排出系統2a及び第2排出系統2bは、リ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けてリ−マヘッドの中心軸O方向に沿って斜め方向に複数配設されてなる。
当該第2排出系統2aでは、リ−マ使用時に工具ホルダ−側からヘッドのリ−マシャンク部を通じてリ−マヘッドRに水溶性切削油が流入(供給)されると、当該水溶性切削油は、図1に示すように、当該第2排出系統2aの第2排出入口200から流入されてきて、第2排出流路20を介して、第2排出出口201から排出されるようになっている。
当該第2排出系統2bでは、当該第2排出系統2aと同じように、リ−マ使用時に工具ホルダ−側からヘッドのリ−マシャンク部を通じてリ−マヘッドRに水溶性切削油が流入(供給)されると、当該水溶性切削油は、図1に示すように、当該第2排出系統2bの第2排出入口210から流入されてきて、第2排出流路21を介して、第2排出出口211から排出されるようになっている。
これら当該第2排出系統2a及び当該第2排出系統2bにおいて、各第2排出出口201及び第2排出出口211は、リ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けてリ−マヘッドの中心軸O方向に沿って縦列配設されてなる。
当該第2排出系統2a及び第2排出系統2bは、リ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けてリ−マヘッドの中心軸O方向に沿って斜め方向に複数配設されてなる。
当該第2排出系統2aでは、リ−マ使用時に工具ホルダ−側からヘッドのリ−マシャンク部を通じてリ−マヘッドRに水溶性切削油が流入(供給)されると、当該水溶性切削油は、図1に示すように、当該第2排出系統2aの第2排出入口200から流入されてきて、第2排出流路20を介して、第2排出出口201から排出されるようになっている。
当該第2排出系統2bでは、当該第2排出系統2aと同じように、リ−マ使用時に工具ホルダ−側からヘッドのリ−マシャンク部を通じてリ−マヘッドRに水溶性切削油が流入(供給)されると、当該水溶性切削油は、図1に示すように、当該第2排出系統2bの第2排出入口210から流入されてきて、第2排出流路21を介して、第2排出出口211から排出されるようになっている。
これら当該第2排出系統2a及び当該第2排出系統2bにおいて、各第2排出出口201及び第2排出出口211は、リ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けてリ−マヘッドの中心軸O方向に沿って縦列配設されてなる。
本考案の実施例を示す当該リ−マヘッドRでは、当該図1及び図3に示すように、第3排出系統3は、第3排出系統3a及び第3排出系統3bを備えてなる。
当該第3排出系統3a及び第3排出系統3bは、リ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けてリ−マヘッドの中心軸Oに沿って斜め方向に複数配設されてなる。
当該第3排出系統3aでは、リ−マ使用時に工具ホルダ−側からヘッドのリ−マシャンク部を通じてリ−マヘッドRに水溶性切削油が流入(供給)されると、当該水溶性切削油は、図1に示すように、当該第3排出系統3aの第3排出入口300から流入されてきて、第3排出流路30を介して、第3排出出口301から排出されるようになっている。
当該第3排出系統3bでは、当該第3排出系統3aと同じように、リ−マ使用時に工具ホルダ−側からヘッドのリ−マシャンク部を通じてリ−マヘッドRに水溶性切削油が流入(供給)されると、当該水溶性切削油は、図1に示すように、当該第3排出系統3bの第3排出入口310から流入されてきて、第3排出流路31を介して、第3排出出口311から排出されるようになっている。
これら当該第3排出系統3a及び当該第3排出系統3bにおいて、各第3排出出口301及び第3排出出口311は、リ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けてリ−マヘッドの中心軸O方向に沿って縦列配設されてなる。
当該第3排出系統3a及び第3排出系統3bは、リ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けてリ−マヘッドの中心軸Oに沿って斜め方向に複数配設されてなる。
当該第3排出系統3aでは、リ−マ使用時に工具ホルダ−側からヘッドのリ−マシャンク部を通じてリ−マヘッドRに水溶性切削油が流入(供給)されると、当該水溶性切削油は、図1に示すように、当該第3排出系統3aの第3排出入口300から流入されてきて、第3排出流路30を介して、第3排出出口301から排出されるようになっている。
当該第3排出系統3bでは、当該第3排出系統3aと同じように、リ−マ使用時に工具ホルダ−側からヘッドのリ−マシャンク部を通じてリ−マヘッドRに水溶性切削油が流入(供給)されると、当該水溶性切削油は、図1に示すように、当該第3排出系統3bの第3排出入口310から流入されてきて、第3排出流路31を介して、第3排出出口311から排出されるようになっている。
これら当該第3排出系統3a及び当該第3排出系統3bにおいて、各第3排出出口301及び第3排出出口311は、リ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けてリ−マヘッドの中心軸O方向に沿って縦列配設されてなる。
当該リ−マヘッドRは、図3に示すように、切刃部4と、第1のガイドパッド部5aと第2のガイドパッド部5bよりなるガイドパッド部5とを備えてなる。
図3に示すように、当該リ−マヘッドRには、溝部(切欠部)6に、単数の水溶性切削油の第1排出出口101が設けられている。
本考案のリ−マヘッドRでは、図3及び図1に示すように、リ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けてリ−マヘッドの中心軸O方向に沿って縦列配設されてなる水溶性切削油の第2排出出口201、211は、第1のガイドパッド部5aと切刃部4との間に設けられている。
又、本考案のリ−マヘッドRでは、図3及び図1に示すように、リ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けてリ−マヘッドの中心軸O方向に沿って縦列配設されてなる水溶性切削油の第3排出出口301、311は、第1のガイドパッド部5aと第2のガイドパッド部5bとの間に設けられている。
図3に示すように、当該リ−マヘッドRには、溝部(切欠部)6に、単数の水溶性切削油の第1排出出口101が設けられている。
本考案のリ−マヘッドRでは、図3及び図1に示すように、リ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けてリ−マヘッドの中心軸O方向に沿って縦列配設されてなる水溶性切削油の第2排出出口201、211は、第1のガイドパッド部5aと切刃部4との間に設けられている。
又、本考案のリ−マヘッドRでは、図3及び図1に示すように、リ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けてリ−マヘッドの中心軸O方向に沿って縦列配設されてなる水溶性切削油の第3排出出口301、311は、第1のガイドパッド部5aと第2のガイドパッド部5bとの間に設けられている。
本考案では、水溶性切削油を、単数の水溶性切削油の第1排出出口101から排出させることができる他、リ−マヘッドの外周の第2排出出口201,211及び第3排出出口301.311から排出されるようにさせることができる。
このように、リ−マヘッドにおける水溶性切削油の排出出口を、単数の第1排出出口101、第2排出出口2個(201,211)、第3排出出口2個(301.311)とし、当該水溶性切削油の排出出口を、その総数において5個の水溶性切削油の排出出口101、201,211、301及び311よりなるリ−マヘッドとすることにより、ドリルなどで空けられた穴の径を厳密な寸法精度の元で拡げたり、切削時に切削部分に対して切削油を十二分に供給してやることができること、切刃部やガイドパッド部を充分に冷却させることができること、切刃部やガイドパッド部に対して十分な潤滑性を付与できること等の必要性を満たしつつ、金属被削材の穴仕上げ面の面粗さが改良されると共に、被削材の穴仕上げ面の端部のキズもなくなり、面粗さやキズのない良好なリ−マヘッドを得ることができる。
このように、リ−マヘッドにおける水溶性切削油の排出出口を、単数の第1排出出口101、第2排出出口2個(201,211)、第3排出出口2個(301.311)とし、当該水溶性切削油の排出出口を、その総数において5個の水溶性切削油の排出出口101、201,211、301及び311よりなるリ−マヘッドとすることにより、ドリルなどで空けられた穴の径を厳密な寸法精度の元で拡げたり、切削時に切削部分に対して切削油を十二分に供給してやることができること、切刃部やガイドパッド部を充分に冷却させることができること、切刃部やガイドパッド部に対して十分な潤滑性を付与できること等の必要性を満たしつつ、金属被削材の穴仕上げ面の面粗さが改良されると共に、被削材の穴仕上げ面の端部のキズもなくなり、面粗さやキズのない良好なリ−マヘッドを得ることができる。
図1及び図2に示すように、本考案のリ−マヘッドに付いての水溶性切削油の第1排出系統1における第1排出入口100、第2排出系統2の第2排出入口200、210及び第3排出系統1の第3排出入口300、310は、当該リ−マヘッドの基体部7に孔開け配置されている。
本考案のリ−マヘッドにおける第1排出系統1では、リ−マ使用時に工具ホルダ−側からヘッドのリ−マシャンク部を通じてリ−マヘッドRに水溶性切削油が流入(供給)されると、当該水溶性切削油は、図2及び図3に示すように、第1排出系統1の第1排出入口100から流入されてきて、第1排出流路10を介して、第1排出出口101から排出されるようになっているが、その際に、刃部4により切削された切削屑が、リ−マヘッドRの溝部の第1排出出口1から、水溶性切削油と共に、排出されるようになっている。
本考案のリ−マヘッドにおける第2排出系統2でも、リ−マ使用時に工具ホルダ−側からヘッドのリ−マシャンク部を通じてリ−マヘッドRに水溶性切削油が流入(供給)されると、当該水溶性切削油は、図1に示すように、第2排出系統2aの第2排出入口200から流入されてきて、第2排出流路20を介して、第2排出出口201から排出されるようになっていて、又、当該水溶性切削油は、図1に示すように、第2排出系統2bの第2排出入口210からも流入されてきて、第2排出流路21を介して、第2排出出口211からも排出されるようになっているが、その際に、刃部4により切削された切削屑が、リ−マヘッドRの外周の第2排出出口201及び211からも、水溶性切削油と共に、排出されるようになっている。
本考案のリ−マヘッドにおける第3排出系統3でも、リ−マ使用時に工具ホルダ−側からヘッドのリ−マシャンク部を通じてリ−マヘッドRに水溶性切削油が流入(供給)されると、当該水溶性切削油は、図1に示すように、第3排出系統3aの第3排出入口300から流入されてきて、第3排出流路30を介して、第3排出出口301から排出されるようになっていて、又、当該水溶性切削油は、図1に示すように、第3排出系統3bの第3排出入口310からも流入されてきて、第3排出流路31を介して、第3排出出口311からも排出されるようになっているが、その際に、刃部4により切削された切削屑が、リ−マヘッドRの外周の第3排出出口301及び311からも、水溶性切削油と共に、排出されるようになっている。
上記では、水溶性切削油の排出の流れを説明しているが、勿論、当該水溶性切削油は、前記でも述べたが、刃部4により切削された切削屑の排出だけではなく、切削時の切削部分やガイドパッド部などの冷却及び潤滑機能をも果たすことは言うまでもなく、本考案では、切削時の切削部分やガイドパッド部などの冷却及び潤滑機能においての作用効果にも優れており、切削時に、切刃部4や被削材の切削部分に対して切削油を十二分に供給してやることができ、切刃部4やガイドパッド部5を充分に冷却させることができ、切刃部4やガイドパッド部5に対して十分な潤滑性を付与でき、更には、被削材の穴仕上げ面の面粗さが改良されると共に、金属被削材の穴仕上げ面の端部のキズもなくなり、面粗さやキズのない良好なリ−マヘッドを得ることができる。
上記では、水溶性切削油の排出の流れを説明しているが、勿論、当該水溶性切削油は、前記でも述べたが、刃部4により切削された切削屑の排出だけではなく、切削時の切削部分やガイドパッド部などの冷却及び潤滑機能をも果たすことは言うまでもなく、本考案では、切削時の切削部分やガイドパッド部などの冷却及び潤滑機能においての作用効果にも優れており、切削時に、切刃部4や被削材の切削部分に対して切削油を十二分に供給してやることができ、切刃部4やガイドパッド部5を充分に冷却させることができ、切刃部4やガイドパッド部5に対して十分な潤滑性を付与でき、更には、被削材の穴仕上げ面の面粗さが改良されると共に、金属被削材の穴仕上げ面の端部のキズもなくなり、面粗さやキズのない良好なリ−マヘッドを得ることができる。
本考案のリ−マヘッドRは、中心軸線O周りに回転される長尺円柱状の工具本体の先端部に、工具本体先端側及び工具本体の径方向外側に向けた切刃部4を有し、又、工具本体の外周面には、周方向に複数のガイドパッド5a、5bが配置されている。
リ−マヘッドRは、被切削材に予め形成された下穴に挿入されて当該下穴の内壁面を切刃部4により切削して所定の内径の加工穴を形成すると共に、前記のような流れで水溶性切削油の排出により,切屑を排出するようになっている。
当該切削の際には、加工穴の内壁面とガイドパッド5とが摺動することにより、リ−マヘッドRの中心軸線Oの振れを防止して寸法精度の向上を図っている。
リ−マヘッドRは、被切削材に予め形成された下穴に挿入されて当該下穴の内壁面を切刃部4により切削して所定の内径の加工穴を形成すると共に、前記のような流れで水溶性切削油の排出により,切屑を排出するようになっている。
当該切削の際には、加工穴の内壁面とガイドパッド5とが摺動することにより、リ−マヘッドRの中心軸線Oの振れを防止して寸法精度の向上を図っている。
試験例
本考案の試験例を示す。
水溶性切削油を用いてのリ−マやリ−マヘッド加工による被削材の穴仕上げ面における面粗さの程度やキズの有無をテストした。
テスト条件:
(1)被削材の加工
金属被削材に日本ビ−・テ−・エ−社製TH500BTA機で、下穴加工を施した。面粗さ10Sで、その際の加工条件は、回転数1000rpm、切削速度75.4m/分、送り0.08mm/revとした。
(2)使用機械(本体)
池貝鉄工製TV4L(MC3)、切削水;出光製ダフニ−・ファルク−ルWA使用、倍率15倍、回転数1000rpm
(3)被削材
材質S45C、60mm(外径)X24mm(内径)X195mm(長さ)
(4)工具
リ−マ、25mm、コ−ティングなし、ガイドバックテ−パ0.03
(5)ボ−リングバ−
BBS22X210L(薄肉タイプ)
上記テスト条件で、最初に、第2排出出口における水溶性切削油の排出出口が、1個よりなり、第3排出出口における水溶性切削油の排出出口も、1個よりなり、単数の第1排出出口との総数において3個の水溶性切削油の排出出口よりなるリ−マヘッドについて、テストしたところ、被削材の穴仕上げ面において面粗さ及びキズがあり、テスト結果は良くなかった。
次いで、第2排出出口における水溶性切削油の排出出口を、1個から2個に増加し、第3排出出口における水溶性切削油の排出出口は、1個のままで、単数の第1排出出口との総数において4個の水溶性切削油の排出出口よりなるリ−マヘッドについて、テストしたところ、被削材の穴仕上げ面において面粗さは良かったが、被削材の端部にキズがあり、テスト結果は良くなかった。
次いで、第2排出出口における水溶性切削油の排出出口が、2個よりなり、第3排出出口における水溶性切削油の排出出口も、2個よりなり、単数の第1排出出口との総数において5個の水溶性切削油の排出出口よりなるリ−マヘッドについて、テストしたところ、被削材の穴仕上げ面において面粗さがなく、キズもなく、テスト結果は良好であった。
図4に、当該第2排出出口における水溶性切削油の排出出口が、2個よりなり、第3排出出口における水溶性切削油の排出出口も、2個よりなり、単数の第1排出出口との総数において5個の水溶性切削油の排出出口よりなるリ−マヘッドについてのテスト結果による排出液の噴射状態を示す。
水溶性切削油の排出出口において、例えば、第2排出出口の数を増加したりすると、テスト結果は良くなるが、総数5個が一番効率的で、経済的でもある。
上記リ−マヘッドにおいては、上記のように、金属被削材に下穴加工を施した穴の径を所定の寸法で拡大でき、切削時に切削部分に対して水溶性切削油を充分に供給してやることができ、切刃部やガイドパッド部を充分に冷却させることができ、切刃部やガイドパッド部に対して十分な潤滑性を付与できた。
本考案の試験例を示す。
水溶性切削油を用いてのリ−マやリ−マヘッド加工による被削材の穴仕上げ面における面粗さの程度やキズの有無をテストした。
テスト条件:
(1)被削材の加工
金属被削材に日本ビ−・テ−・エ−社製TH500BTA機で、下穴加工を施した。面粗さ10Sで、その際の加工条件は、回転数1000rpm、切削速度75.4m/分、送り0.08mm/revとした。
(2)使用機械(本体)
池貝鉄工製TV4L(MC3)、切削水;出光製ダフニ−・ファルク−ルWA使用、倍率15倍、回転数1000rpm
(3)被削材
材質S45C、60mm(外径)X24mm(内径)X195mm(長さ)
(4)工具
リ−マ、25mm、コ−ティングなし、ガイドバックテ−パ0.03
(5)ボ−リングバ−
BBS22X210L(薄肉タイプ)
上記テスト条件で、最初に、第2排出出口における水溶性切削油の排出出口が、1個よりなり、第3排出出口における水溶性切削油の排出出口も、1個よりなり、単数の第1排出出口との総数において3個の水溶性切削油の排出出口よりなるリ−マヘッドについて、テストしたところ、被削材の穴仕上げ面において面粗さ及びキズがあり、テスト結果は良くなかった。
次いで、第2排出出口における水溶性切削油の排出出口を、1個から2個に増加し、第3排出出口における水溶性切削油の排出出口は、1個のままで、単数の第1排出出口との総数において4個の水溶性切削油の排出出口よりなるリ−マヘッドについて、テストしたところ、被削材の穴仕上げ面において面粗さは良かったが、被削材の端部にキズがあり、テスト結果は良くなかった。
次いで、第2排出出口における水溶性切削油の排出出口が、2個よりなり、第3排出出口における水溶性切削油の排出出口も、2個よりなり、単数の第1排出出口との総数において5個の水溶性切削油の排出出口よりなるリ−マヘッドについて、テストしたところ、被削材の穴仕上げ面において面粗さがなく、キズもなく、テスト結果は良好であった。
図4に、当該第2排出出口における水溶性切削油の排出出口が、2個よりなり、第3排出出口における水溶性切削油の排出出口も、2個よりなり、単数の第1排出出口との総数において5個の水溶性切削油の排出出口よりなるリ−マヘッドについてのテスト結果による排出液の噴射状態を示す。
水溶性切削油の排出出口において、例えば、第2排出出口の数を増加したりすると、テスト結果は良くなるが、総数5個が一番効率的で、経済的でもある。
上記リ−マヘッドにおいては、上記のように、金属被削材に下穴加工を施した穴の径を所定の寸法で拡大でき、切削時に切削部分に対して水溶性切削油を充分に供給してやることができ、切刃部やガイドパッド部を充分に冷却させることができ、切刃部やガイドパッド部に対して十分な潤滑性を付与できた。
本考案は上記実施例に限定されず、適宜変更が可能である。
本考案のリ−マヘッドは、ガンドリルなどにも適用できる。
1・・・第1排出系統
2・・・第2排出系統
2a・・・第2排出系統
2b・・・第2排出系統
3・・・第3排出系統
3a・・・第3排出系統
3b・・・第3排出系統
4・・・切刃部
5・・・ガイドパッド部
5a・・・ガイドパッド部
5b・・・ガイドパッド部
6・・・溝部
7・・・基体部
10・・・第1排出流路
20・・・第2排出流路
21・・・第2排出流路
30・・・第3排出流路
31・・・第3排出流路
100・・・第1排出流路への入口
101・・・第1排出出口
200・・・第2排出流路20への入口
201・・・第2排出出口
210・・・第2排出流路21への入口
211・・・第2排出出口
300・・・第3排出流路30の入口
301・・・第3排出出口
310・・・第3排出流路31の入口
311・・・第3排出出口
R・・・リ−マヘッド
2・・・第2排出系統
2a・・・第2排出系統
2b・・・第2排出系統
3・・・第3排出系統
3a・・・第3排出系統
3b・・・第3排出系統
4・・・切刃部
5・・・ガイドパッド部
5a・・・ガイドパッド部
5b・・・ガイドパッド部
6・・・溝部
7・・・基体部
10・・・第1排出流路
20・・・第2排出流路
21・・・第2排出流路
30・・・第3排出流路
31・・・第3排出流路
100・・・第1排出流路への入口
101・・・第1排出出口
200・・・第2排出流路20への入口
201・・・第2排出出口
210・・・第2排出流路21への入口
211・・・第2排出出口
300・・・第3排出流路30の入口
301・・・第3排出出口
310・・・第3排出流路31の入口
311・・・第3排出出口
R・・・リ−マヘッド
Claims (4)
- 切刃及びガイドパッド部を備えていて、水溶性切削油を用いたリ−マヘッドにおいて、単数の水溶性切削油の第1排出出口と、水溶性切削油の排出出口がリ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けてリ−マヘッドの軸方向に沿って複数配設されてなる第2排出出口と、水溶性切削油の排出出口がリ−マヘッドの先端側から後端側にかけて適宜間隔を空けてリ−マヘッドの軸方向に沿って複数配設されてなる第3排出出口とを備えてなり、水溶性切削油がリ−マヘッドの外周の第2排出出口及び第3排出出口から排出されることを特徴とするリ−マヘッド。
- 第2排出出口における水溶性切削油の排出出口が、2個よりなり、第3排出出口における水溶性切削油の排出出口も、2個よりなり、単数の第1排出出口との総数において5個の水溶性切削油の排出出口よりなることを特徴とする、請求項1に記載のリ−マヘッド。
- リ−マヘッドが、刃部と、第1のガイドパッド部と第2のガイドパッド部よりなるガイドパッド部とを備えてなり、第2排出出口及び第3排出出口が、各々、前記第1のガイドパッド部及び第2のガイドパッド部と平行に設けられてなることを特徴とする、請求項1又は2に記載のリ−マヘッド。
- 第2排出出口が、リ−マヘッドの中心軸方向に対して斜め方向に形成された第2排出流路の出口となっていると共に、第3排出出口が、リ−マヘッドの中心軸方向に対して斜め方向に形成された第3排出流路の出口となっていることを特徴とする、請求項1、2又は3に記載のリ−マヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020000968U JP3226312U (ja) | 2020-03-18 | 2020-03-18 | リ−マヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020000968U JP3226312U (ja) | 2020-03-18 | 2020-03-18 | リ−マヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3226312U true JP3226312U (ja) | 2020-06-18 |
Family
ID=71079243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020000968U Active JP3226312U (ja) | 2020-03-18 | 2020-03-18 | リ−マヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3226312U (ja) |
-
2020
- 2020-03-18 JP JP2020000968U patent/JP3226312U/ja active Active
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