JP3225919B2 - セキュリティシステム - Google Patents

セキュリティシステム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセキュリティシステ
ムに係り、特にWWWブラウザソフト用セキュリティシ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インターネット上の資源をハ
イパーテキスト形式で統一的に参照するシステムとし
て、WWW(ワールド・ワイド・ウェブ)が知られてお
り、インターネットで接続されているサーバとクライア
ントのうち、クライアント(パーソナルコンピュータ:
以下、パソコンと略す)上でWWWブラウザソフトによ
りWWWブラウザを動作させることにより、WWWによ
るサーバからの情報をクライアント(パソコン)が受信
できる。この場合、クライアントとなる1台のパソコン
を複数の人が共用することも可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、1台のパソ
コンを複数の人が共用している環境でWWWブラウザソ
フトを使用すると、本人の意図に関係なくセキュリティ
の必要なデータがパソコンのハードディスクに書き込ま
れてしまい、そのデータを第三者に読まれてしまう危険
がある。
【0004】この場合、WWWブラウザソフトの設定変
更でハードディスクに書き込まないようにすることは可
能であるが、あまり一般的でなく、またセキュリティの
必要がないWWWの閲覧の時の処理効率に問題がある。
【0005】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
パソコンを複数の人がWWWブラウザを共有してもセキ
ュリティを保証し得るセキュリティシステムを提供する
ことを目的とする。
【0006】また、本発明の他の目的は、セキュリティ
の対象でないWWWの閲覧のときの処理効率の低下をも
たらさないセキュリティシステムを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は複数人が共同使用する環境下にあるパーソ
ナルコンピュータにWWWを閲覧させるWWWブラウザ
ソフトと、パーソナルコンピュータにより情報が書き込
み及び読み出し制御される記憶装置と、WWWブラウザ
ソフトによりセキュリティ対象のWWWを閲覧している
時、WWWブラウザソフトと記憶装置との間の入出力を
監視するセキュリティデータ監視手段と、セキュリティ
データ監視手段により、セキュリティ対象のセキュリテ
ィデータの記憶装置への書き込みが検出されたとき、セ
キュリティデータの記憶装置の格納位置情報を履歴情報
として記憶装置に書き込む履歴情報出力手段と、少なく
ともブラウザソフトを終了したときに、記憶装置に書き
込まれた履歴情報に基づいて、セキュリティデータを記
憶装置から削除するセキュリティデータ削除手段とを有
する構成としたものである。
【0008】
【0009】本発明では、WWWブラウザソフトにより
WWWを閲覧しているときにパーソナルコンピュータの
記憶装置に書き込まれたセキュリティ対象のデータを、
記憶装置から削除するようにしたため、セキュリティ対
象のデータ(セキュリティデータ)を記憶装置に残さな
いようにできる。また、本発明では、セキュリティ対象
のデータ(セキュリティデータ)のみについて、記憶装
置から削除するようにしているため、セキュリティ対象
のWWWだけを対象として処理することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になるセキュリテ
ィシステムの一実施の形態のブロック図を示す。同図に
おいて、セキュリティシステムは、パソコンの基本ソフ
トのオペレーティングシステム(OS)1と、情報を記
憶する記憶装置2と、プログラム制御により動作するセ
キュリティソフト3と、WWWブラウザソフト4とから
構成されている。
【0011】記憶装置2はディスクキャッシュ21と履
歴情報ファイル22を備えている。セキュリティソフト
3はパソコンのOS1とWWWブラウザソフト4の間に
配置され、セキュリティ対象のWWWを閲覧している
時、OS1とWWWブラウザソフト4の入出力(I/
O)を、絶えず監視しており、WWWブラウザソフト4
からパソコンのハードディスクである記憶装置2へセキ
ュリティ対象のデータの書き込みがあれば、そのデータ
の格納位置情報をパソコンのハードディスクにある履歴
情報ファイル22に書き込む。また、セキュリティソフ
ト3は、WWWブラウザソフト4を終了した時、あるい
は一定時間経過後履歴情報ファイル22を読み、データ
の格納位置情報もとにしてセキュリティ対象のデータを
ディスクキャッシュ21から削除する。
【0012】すなわち、セキュリティソフト3は、セキ
ュリティデータ監視手段31、履歴情報出力手段32及
びセキュリティデータ削除手段33から構成されてお
り、セキュリティデータ監視手段31は、セキュリティ
対象のWWWを閲覧しているときWWWブラウザソフト
4とディスクキャッシュ21との間のI/Oを絶えず監
視する。履歴情報出力手段32は、セキュリティ対象の
データのI/Oがあったとき、そのデータの格納位置情
報を履歴情報として履歴情報ファイル22へ書き込む。
セキュリティデータ削除手段33は、WWWブラウザソ
フト4を終了した時、あるいは一定時間経過後履歴情報
ファイル22を読み、データの格納位置情報をもとにし
てセキュリティ対象のデータをディスクキャッシュ21
から削除する。
【0013】次に、この実施の形態の動作について、図
2のフローチャートを併せ参照して説明する。まず、W
WWブラウザソフト4を使用すると、セキュリティソフ
ト3が自動起動し、WWWブラウザソフト4の状態を絶
えずチェックする(ステップ101)。続いて、WWW
ブラウザソフト4を終了したかどうかをチェックし(ス
テップ102)、終了したときはセキュリティデータ削
除手段33を実行し(ステップ103)、すべての処理
を終了する(ステップ104)。
【0014】セキュリティデータ削除手段33の実行に
より、記憶装置2内の履歴情報ファイル22が読み込ま
れ、セキュリティ対象のデータの格納位置情報があれ
ば、記憶装置2のディスクキャッシュ21にある該当す
るセキュリティ対象のデータが削除される。
【0015】一方、ステップ102でWWWブラウザソ
フト4が終了していないと判断したときは、改頁したか
どうかをチェックし(ステップ105)、改頁と判断し
たときはセキュリティ削除手段33を実行する(ステッ
プ106)。ステップ105でWWWブラウザソフト4
で改頁していないと判断したとき、あるいはステップ1
06のセキュリティデータの削除の実行後は、一定時間
経過したかどうかをチェックする(ステップ107)。
一定時間経過したときは、セキュリティデータ削除手段
33を実行する(ステップ108)。
【0016】ステップ107でWWWブラウザソフト4
で一定時間経過していないと判断したとき、あるいはス
テップ108のセキュリティデータの削除の実行後は、
セキュリティデータ監視手段31を実行する(ステップ
109〜112)。セキュリティデータ監視手段31
は、WWWセキュリティサインの有無をチェックする
(ステップ110)。なお、WWWセキュリティサイン
は、WWWの作成時にWWWのソース内に挿入してあ
る。
【0017】ステップ110でセキュリティサインが無
いと判断したときは、このWWWはセキュリティの必要
無しと判断し、ステップ101に戻る。一方、ステップ
110でセキュリティサインが有りと判断したときは、
このWWWはセキュリティの必要ありと判断し、セキュ
リティデータのディスクキャッシュ21への書き込みを
監視する(ステップ111)。
【0018】セキュリティデータのディスクキャッシュ
21への書き込みが無いときは、セキュリティの対象が
無いのでステップ101に戻る。一方、ステップ111
でセキュリティデータのディスクキャッシュ21への書
き込みが有りと判断したときは、履歴情報出力手段32
を実行し、WWWブラウザソフト4が記憶装置2のディ
スクキャッシュ21に書き込まれたセキュリティデータ
のファイル名及びファイルの格納位置情報を履歴情報フ
ァイル22へ書き込む(ステップ113)。そしてステ
ップ101に戻る。
【0019】このように、この実施の形態では、セキュ
リティサインのあるセキュリティデータを、WWWブラ
ウザソフト4を終了した時、改頁した時、あるいは一定
時間経過した時などにおいて、セキュリティデータ削除
手段33を実行して、記憶装置2内のディスクキャッシ
ュ21にある該当するセキュリティデータを削除するよ
うにしたため、セキュリティを保証でき、また、ユーザ
に手間を取らせることがなく、更に、セキュリティサイ
ンのあるセキュリティデータだけを削除するので処理効
率の低下を抑えることができる。
【0020】なお、上記の実施の形態では、WWWブラ
ウザソフト4を終了した時と改頁した時と一定時間経過
した時のそれぞれにおいて、セキュリティデータ削除手
段33を実行しているが、改頁した時と一定時間経過し
た時のいずれか一方については省略してもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
WWWブラウザソフトによりWWWを閲覧しているとき
にパーソナルコンピュータの記憶装置に書き込まれたセ
キュリティ対象のデータを、記憶装置から削除すること
により、セキュリティ対象のデータ(セキュリティデー
タ)を記憶装置に残さないようにしたため、1台のパー
ソナルコンピュータを複数人が共同使用している環境下
にあっても、第三者にセキュリティデータを読まれてし
まう危険性を無くすことができ、セキュリティを保証で
きる。
【0022】また、本発明によれば、上記のセキュリテ
ィデータの記憶装置からの削除を、自動的に行うことが
できるため、ユーザに手間をとらせることなく、容易に
セキュリティシステムを導入できる。
【0023】更に、本発明によれば、セキュリティ対象
のWWWだけを対象として処理するので、セキュリティ
の必要がないWWWの閲覧のときの処理効率の低下をも
たらすことなく、セキュリティの保証ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のブロック図である。
【図2】図1の動作説明用フローチャートである。
【符号の説明】
1 オペレーティングシステム(OS) 2 記憶装置 3 セキュリティソフト 4 WWWブラウザソフト 21 ディスクキャッシュ 22 履歴情報ファイル 31 セキュリティデータ監視手段 32 履歴情報出力手段 33 セキュリティデータ削除手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 13/00 354 G06F 13/00 540 G06F 12/00 546 G06F 12/14 320 G06F 15/00 330

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数人が共同使用する環境下にあるパー
    ソナルコンピュータにWWWを閲覧させるWWWブラウ
    ザソフトと、 前記パーソナルコンピュータにより情報が書き込み及び
    読み出し制御される記憶装置と、 前記WWWブラウザソフトによりセキュリティ対象のW
    WWを閲覧している時、前記WWWブラウザソフトと前
    記記憶装置との間の入出力を監視するセキュリティデー
    タ監視手段と、 前記セキュリティデータ監視手段により、セキュリティ
    対象のセキュリティデータの前記記憶装置への書き込み
    が検出されたとき、該セキュリティデータの前記記憶装
    置の格納位置情報を履歴情報として該記憶装置に書き込
    む履歴情報出力手段と、 少なくとも前記ブラウザソフトを終了したときに、前記
    記憶装置に書き込まれた履歴情報に基づいて、前記セキ
    ュリティデータを前記記憶装置から削除するセキュリテ
    ィデータ削除手段とを有することを特徴とするセキュリ
    ティシステム。
  2. 【請求項2】 前記セキュリティデータ削除手段は、更
    に前記WWWブラウザソフトで改頁した時において、前
    記セキュリティデータを前記記憶装置から削除すること
    を特徴とする請求項記載のセキュリティシステム。
  3. 【請求項3】 前記セキュリティデータ削除手段は、更
    に前記WWWブラウザソフトで一定時間経過した時にお
    いて、前記セキュリティデータを前記記憶装置から削除
    することを特徴とする請求項1又は2記載のセキュリテ
    ィシステム。
  4. 【請求項4】 前記セキュリティデータ監視手段は、前
    記WWWのセキュリティサインの有無をチェックし、該
    セキュリティサインのある該WWWのデータのみ、前記
    セキュリティデータとしてその前記記憶装置への書き込
    みを監視することを特徴とする請求項記載のセキュリ
    ティシステム。
  5. 【請求項5】 前記記憶装置は、前記セキュリティ対象
    のセキュリティデータが書き込まれ、前記セキュリティ
    データ削除手段により削除されるディスクキャッシュ
    と、前記履歴情報出力手段により前記履歴情報が書き込
    まれ、前記セキュリティデータにより書き込まれた該履
    歴情報が読み出される履歴情報ファイルとを備えること
    を特徴とする請求項記載のセキュリティシステム。
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