JP3225616U - 本革ベルト - Google Patents
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Abstract
【課題】本革本来の質感と高い伸縮性とを両立させた本革ベルトを提供する。【解決手段】使用者の腹回りに装着される本革製のベルト本体11と、ベルト本体の一端部に着脱自在に取付けられるバックル部材と、を有する本革ベルトであって、ベルト本体は、表皮革12と裏皮革13との間に、ゴム製の芯材14を有し、芯材は、複数本の紐状体15で構成され、複数本の紐状体は、ベルト本体の幅方向に並べて設けられるとともに、ベルト本体の長さ方向に沿って延びており、表皮革及び裏皮革は、クロム鞣し及びタンニン鞣しを併用した鞣し加工が施されている。【選択図】図3
Description
本考案は伸縮性を有する本革ベルトに関する。
洋服には、デザイン性に加えて、着やすさ、快適さが求められ、ストレッチ性を有することが重要視されている。本来伸びてはいけない腰ベルトについても、体型の変化に追従し得るようにストレッチ性を持たせた製品が数多く実用化されている(特許文献1〜4参照)。
しかし、スーツに欠かせない上質な本革ベルトで体型の変化に追従し得る十分なストレッチ性を有するものは実用化されていない。本革本来の質感と高い伸縮性とを両立させることは難しいからである。
そこで本考案は、本革本来の質感と高い伸縮性とを両立させた本革ベルトを提供する。
上記課題を解決するために、請求項1の本革ベルトは、使用者の腹回りに装着される本革製のベルト本体と、当該ベルト本体の一端部に着脱自在に取付けられるバックル部材と、を有する本革ベルトであって、前記ベルト本体は、表皮革と裏皮革との間に、ゴム製の芯材を有し、前記芯材は、複数本の紐状体で構成され、前記複数本の紐状体は、前記ベルト本体の幅方向に並べて設けられるとともに、前記ベルト本体の長さ方向に沿って延びて配設されており、前記表皮革及び前記裏皮革は、クロム鞣し及びタンニン鞣しを併用した鞣し加工が施されていることを特徴とする。
上記のように構成された本革ベルトは、クロム鞣し及びタンニン鞣しを併用した鞣し加工を施した表皮革及び裏皮革を採用したことにより、本革本来の質感を損なうことなく、表皮革及び裏皮革をゴム製の芯材の伸縮に追従させることができる。
請求項2の本革ベルトは、請求項1の本革ベルトにおいて、前記表皮革及び前記裏皮革は、オイルレザーであることを特徴とする。
上記構成により、表皮革及び裏皮革の伸縮性がより向上する。
請求項3の本革ベルトは、請求項1または2の本革ベルトにおいて、前記裏皮革の表面にPVCコーティングが施されていることを特徴とする。
上記構成により、表皮革及び裏皮革の耐久性が向上する。
請求項1の考案によれば、クロム鞣し及びタンニン鞣しを併用した鞣し加工を施した表皮革及び裏皮革を採用したことにより、本革本来の質感を損なうことなく、表皮革及び裏皮革をゴム製の芯材の伸縮に追従させることができるので、本革本来の質感と高い伸縮性とを両立させた、十分なストレッチ性を有する本革ベルトを実現できる。
請求項2の考案によれば、表皮革及び裏皮革の伸縮性がより向上するので、より高いストレッチ性を有する本革ベルトを実現できる。
請求項3の考案によれば、表皮革及び裏皮革の耐久性が向上するので、耐久性が高く十分なストレッチ性を有する本革ベルトを実現できる。
以下、添付図面を参照して、一実施形態の本革ベルトについて説明する。
[構成]
図1に示すように、一実施形態の本革ベルト10は、本革製のベルト本体11と、ベルト本体11の一端部11aに着脱自在に取付けられるフリーサイズ仕様のバックル部材16と、を有する。ベルト本体11の他端部11b側には、複数の孔18が設けられている。
図1に示すように、一実施形態の本革ベルト10は、本革製のベルト本体11と、ベルト本体11の一端部11aに着脱自在に取付けられるフリーサイズ仕様のバックル部材16と、を有する。ベルト本体11の他端部11b側には、複数の孔18が設けられている。
図2および図3に示すように、ベルト本体11は、使用者の腹回りに装着するための十分な長さ、すなわち必要長さ以上のある程度の余剰部を有するように裁断した表皮革12と裏皮革13との間に、芯材14を挟み込み、その周縁部を縫着糸17により縫製加工することにより全体を一体化させて構成される。
芯材14は、天然ゴム製の複数本の紐状体15で構成される。紐状体15は、ベルト本体11の幅方向に並べて設けられるとともに、ベルト本体11の長さ方向に沿って延びている。
表皮革12及び裏皮革13には、牛革にオイルを含浸させたオイルレザーが使用され、クロム鞣し及びタンニン鞣しを併用した鞣し加工が施されている。本実施の形態にあっては、裏皮革13の表面には、耐久性および防汚性を高めるべくPVCコーティングが施されている。
[作用・効果]
上記のように構成された本革ベルト10は、クロム鞣し及びタンニン鞣しを併用した鞣し加工を施した表皮革12及び裏皮革13を採用したことにより、本革本来の質感を損なうことなく、表皮革12及び裏皮革13を天然ゴム製の芯材14の伸縮に追従させることができる。一般的に皮革ベルトは裏皮革が伸びにくい構造になっているが、この本革ベルト10は、表皮革12及び裏皮革13が共に伸縮性を有しており、これにより、体型の変化に追従し得る十分なストレッチ性を有している。
上記のように構成された本革ベルト10は、クロム鞣し及びタンニン鞣しを併用した鞣し加工を施した表皮革12及び裏皮革13を採用したことにより、本革本来の質感を損なうことなく、表皮革12及び裏皮革13を天然ゴム製の芯材14の伸縮に追従させることができる。一般的に皮革ベルトは裏皮革が伸びにくい構造になっているが、この本革ベルト10は、表皮革12及び裏皮革13が共に伸縮性を有しており、これにより、体型の変化に追従し得る十分なストレッチ性を有している。
また、この本革ベルト10は、表皮革12及び裏皮革13にオイルレザーを採用するとともに、クロム鞣し及びタンニン鞣しを併用した鞣し加工を施すことで、これまでの本革ベルトでは達成されたことのない高い伸縮性を獲得している。具体的には、ベルト全体で長さ方向に約4cm伸びるという、一般的な本革ベルトでは想像できない程の伸縮性を発揮する。これにより、この本革ベルト10は、見た目は高級感のある本革ベルトでありながら、さりげなく伸び縮みし、着け心地がとても楽という極めて有利な特性を有する。
なお、本考案は、上記実施形態に限定されない。たとえば、本実施の形態にあっては、裏皮革13の表面にPVCコーティングを施しているが、PVCコーティングは必須の構成要素ではない。
また、伸縮性を有するものであれば様々な皮革を使用することが可能であり、表皮革12及び裏皮革13として、牛革以外の本革を使用することも可能である。また、表皮革12にPVCコーティングを施すように構成してもよく、上記実施の形態に限定されない。
10 本革ベルト
11 ベルト本体
11a 一端部
12 表皮革
13 裏皮革
14 芯材
15 紐状体
16 バックル部材
11 ベルト本体
11a 一端部
12 表皮革
13 裏皮革
14 芯材
15 紐状体
16 バックル部材
Claims (3)
- 使用者の腹回りに装着される本革製のベルト本体と、当該ベルト本体の一端部に着脱自在に取付けられるバックル部材と、を有する本革ベルトであって、
前記ベルト本体は、表皮革と裏皮革との間に、ゴム製の芯材を有し、
前記芯材は、複数本の紐状体で構成され、
前記複数本の紐状体は、前記ベルト本体の幅方向に並べて設けられるとともに、前記ベルト本体の長さ方向に沿って延びて配設されており、
前記表皮革及び前記裏皮革は、クロム鞣し及びタンニン鞣しを併用した鞣し加工が施されていることを特徴とする本革ベルト。 - 前記表皮革及び前記裏皮革は、オイルレザーであることを特徴とする請求項1記載の本革ベルト。
- 前記前記裏皮革の表面にPVCコーティングが施されていることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の本革ベルト。
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2019
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