JP3225329B2 - ピン付コイルボビンの製造方法 - Google Patents
ピン付コイルボビンの製造方法Info
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- JP3225329B2 JP3225329B2 JP30336193A JP30336193A JP3225329B2 JP 3225329 B2 JP3225329 B2 JP 3225329B2 JP 30336193 A JP30336193 A JP 30336193A JP 30336193 A JP30336193 A JP 30336193A JP 3225329 B2 JP3225329 B2 JP 3225329B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pin
- insertion hole
- coil bobbin
- manufacturing
- terminal
- Prior art date
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- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
- Insulating Of Coils (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はコイルボビンに設けたピ
ン挿入孔に端子ピンを挿入して製造するピン付コイルボ
ビンの製造方法に関する。
ン挿入孔に端子ピンを挿入して製造するピン付コイルボ
ビンの製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】コイルボビンに設けたピン挿入孔に、別
途用意した端子ピンを挿入してなるピン付コイルボビン
は知られており、図６に従来の製造方法により製造され
たピン付コイルボビンにおける端子ピン付近の断面図を
示す。
途用意した端子ピンを挿入してなるピン付コイルボビン
は知られており、図６に従来の製造方法により製造され
たピン付コイルボビンにおける端子ピン付近の断面図を
示す。
【０００３】従来のピン付コイルボビンの製造方法は、
まず、コイルボビン３１に、予め、ピン挿入孔３２、さ
らに、ピン挿入孔３２の底部に連通し、かつ当該ピン挿
入孔３２に直角となる空気抜孔３３を設ける。一方、中
間部の一部を圧潰した広幅部３４ｓを有する端子ピン３
４を用意し、この端子ピン３４をピン挿入孔３２に打ち
込んで挿入する。この際、広幅部３４ｓがピン挿入孔３
２に圧入し、端子ピン３４の抜けが阻止される。なお、
端子ピン３４には図示されないコイルの引出ワイヤ３５
を絡げ、半田ディップにより半田付けする。
まず、コイルボビン３１に、予め、ピン挿入孔３２、さ
らに、ピン挿入孔３２の底部に連通し、かつ当該ピン挿
入孔３２に直角となる空気抜孔３３を設ける。一方、中
間部の一部を圧潰した広幅部３４ｓを有する端子ピン３
４を用意し、この端子ピン３４をピン挿入孔３２に打ち
込んで挿入する。この際、広幅部３４ｓがピン挿入孔３
２に圧入し、端子ピン３４の抜けが阻止される。なお、
端子ピン３４には図示されないコイルの引出ワイヤ３５
を絡げ、半田ディップにより半田付けする。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の製造方法により製造されるピン付コイルボビンは、
広幅部３４ｓにより抜け防止を図っていたが、十分な固
定強度を確保できず、例えば、引出ワイヤ３５に細線を
用いた場合には端子ピン３４の僅かな位置ズレによって
も断線不良を生じてしまうなど、信頼性に劣る問題があ
った。特に、コイルボビン３１の成形材料に熱可塑性樹
脂を使用する場合には、半田付け時にコイルボビン３１
が軟化し、端子ピン３４の位置ズレが発生しやすい。
来の製造方法により製造されるピン付コイルボビンは、
広幅部３４ｓにより抜け防止を図っていたが、十分な固
定強度を確保できず、例えば、引出ワイヤ３５に細線を
用いた場合には端子ピン３４の僅かな位置ズレによって
も断線不良を生じてしまうなど、信頼性に劣る問題があ
った。特に、コイルボビン３１の成形材料に熱可塑性樹
脂を使用する場合には、半田付け時にコイルボビン３１
が軟化し、端子ピン３４の位置ズレが発生しやすい。
【０００５】本発明はこのような従来の技術に存在する
課題を解決したものであり、端子ピンの確実な抜け防
止、さらには引出ワイヤの断線防止を図ることにより、
信頼性の高いピン付コイルボビンを得ることができるピ
ン付コイルボビンの製造方法の提供を目的とする。
課題を解決したものであり、端子ピンの確実な抜け防
止、さらには引出ワイヤの断線防止を図ることにより、
信頼性の高いピン付コイルボビンを得ることができるピ
ン付コイルボビンの製造方法の提供を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明に係るピン付コイ
ルボビンの製造方法は、コイルボビン２に設けたピン挿
入孔３に端子ピン４を挿入して製造するに際し、予め、
ピン挿入孔３に対して略直角となり、かつ空気抜孔を利
用したポンチ挿入孔５を有するコイルボビン２を塑性変
形可能な合成樹脂により形成し、端子ピン４をピン挿入
孔３に挿入した後、ポンチ挿入孔５にポンチＰを打ち込
むことにより、端子ピン４の中間部を折曲変形させ、端
子ピンの一部をピン挿入孔の内壁面に食い込ませること
により当該内壁面を塑性変形させるようにしたことを特
徴とする。
ルボビンの製造方法は、コイルボビン２に設けたピン挿
入孔３に端子ピン４を挿入して製造するに際し、予め、
ピン挿入孔３に対して略直角となり、かつ空気抜孔を利
用したポンチ挿入孔５を有するコイルボビン２を塑性変
形可能な合成樹脂により形成し、端子ピン４をピン挿入
孔３に挿入した後、ポンチ挿入孔５にポンチＰを打ち込
むことにより、端子ピン４の中間部を折曲変形させ、端
子ピンの一部をピン挿入孔の内壁面に食い込ませること
により当該内壁面を塑性変形させるようにしたことを特
徴とする。
【０００７】この場合、端子ピン４には折曲変形させる
位置とは異なる中間部の一部を圧潰した広幅部４ｓを設
けることが望ましい。
位置とは異なる中間部の一部を圧潰した広幅部４ｓを設
けることが望ましい。
【０００８】
【作用】本発明に係るピン付コイルボビンの製造方法に
よれば、予め、コイルボビン２を塑性変形可能な合成樹
脂により形成するとともに、このとき、コイルボビン２
にピン挿入孔３及びこのピン挿入孔３に対して略直角と
なるポンチ挿入孔（空気抜孔）５を設ける。
よれば、予め、コイルボビン２を塑性変形可能な合成樹
脂により形成するとともに、このとき、コイルボビン２
にピン挿入孔３及びこのピン挿入孔３に対して略直角と
なるポンチ挿入孔（空気抜孔）５を設ける。
【０００９】一方、端子ピン４、望ましくは中間部の一
部を圧潰した広幅部４ｓを有する端子ピン４をピン挿入
孔３に打ち込んで挿入する。この際、端子ピン４がピン
挿入孔３に完全に挿入されれば、端子ピン４の中間部は
ポンチ挿入孔５に対して直角に貫通するため、ポンチ挿
入孔５にポンチＰを打ち込めば、ポンチＰの先端は端子
ピン４の中間部に当たり、当該中間部はくの字状に折曲
変形する。この結果、端子ピン４の一部がピン挿入孔３
の内壁面に食い込んで係止する。
部を圧潰した広幅部４ｓを有する端子ピン４をピン挿入
孔３に打ち込んで挿入する。この際、端子ピン４がピン
挿入孔３に完全に挿入されれば、端子ピン４の中間部は
ポンチ挿入孔５に対して直角に貫通するため、ポンチ挿
入孔５にポンチＰを打ち込めば、ポンチＰの先端は端子
ピン４の中間部に当たり、当該中間部はくの字状に折曲
変形する。この結果、端子ピン４の一部がピン挿入孔３
の内壁面に食い込んで係止する。
【００１０】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
面に基づき詳細に説明する。
【００１１】まず、本発明に係るピン付コイルボビンの
製造方法に用いるコイルボビン２と端子ピン４について
図１〜図３を参照して説明する。
製造方法に用いるコイルボビン２と端子ピン４について
図１〜図３を参照して説明する。
【００１２】コイルボビン２は、図３に示すように、筒
形のボビン本体１１と、ボビン本体１１の両側に備える
フランジ１２、１３と、フランジ１２、１３の一端に備
えるピン取付ベース１４、１５を塑性変形可能な合成樹
脂、望ましくは、ポリエチレンテレフタレート等により
一体成形する。また、ピン取付ベース１４（１５側も同
じ）には、図２に示すようにピン挿入孔３を設けるとと
もに、このピン挿入孔３の底部付近に連通し、かつピン
挿入孔３に対して略直角となるポンチ挿入孔５を設け
る。なお、ポンチ挿入孔５はピン取付ベース１４の側面
に開口する。この場合、ポンチ挿入孔５は既設の空気抜
孔をそのまま利用することができる。
形のボビン本体１１と、ボビン本体１１の両側に備える
フランジ１２、１３と、フランジ１２、１３の一端に備
えるピン取付ベース１４、１５を塑性変形可能な合成樹
脂、望ましくは、ポリエチレンテレフタレート等により
一体成形する。また、ピン取付ベース１４（１５側も同
じ）には、図２に示すようにピン挿入孔３を設けるとと
もに、このピン挿入孔３の底部付近に連通し、かつピン
挿入孔３に対して略直角となるポンチ挿入孔５を設け
る。なお、ポンチ挿入孔５はピン取付ベース１４の側面
に開口する。この場合、ポンチ挿入孔５は既設の空気抜
孔をそのまま利用することができる。
【００１３】一方、端子ピン４は、一本の直線金属材に
より形成し、中間部にその一部を圧潰した広幅部４ｓを
設ける。この場合、広幅部４ｓを設ける位置は端子ピン
４をピン挿入孔３に挿入した際に、ポンチ挿入孔５に臨
む位置とは異なる位置に設ける。
より形成し、中間部にその一部を圧潰した広幅部４ｓを
設ける。この場合、広幅部４ｓを設ける位置は端子ピン
４をピン挿入孔３に挿入した際に、ポンチ挿入孔５に臨
む位置とは異なる位置に設ける。
【００１４】次に、本発明に係るピン付コイルボビンの
製造方法について、各図を参照して説明する。
製造方法について、各図を参照して説明する。
【００１５】まず、予め、コイルボビン２と必要数量の
端子ピン４を用意する。そして、図２に示すように、コ
イルボビン２におけるピン挿入孔３に、端子ピン４を打
ち込んで挿入する。
端子ピン４を用意する。そして、図２に示すように、コ
イルボビン２におけるピン挿入孔３に、端子ピン４を打
ち込んで挿入する。
【００１６】この際、端子ピン４がピン挿入孔３に完全
に挿入されれば、図１に示すように、端子ピン４の中間
部はポンチ挿入孔５に対して直角に貫通するため、ポン
チＰをポンチ挿入孔５に打ち込めば、図４に示すよう
に、ポンチＰの先端は端子ピン４の中間部に当たり、当
該中間部はくの字状に折曲変形する。この結果、端子ピ
ン４の一部がピン挿入孔３の内壁面に食い込み、当該内
壁面は塑性変形する。これにより、ピン挿入孔３に端子
ピン４が係止し、端子ピン４の抜けに対する阻止強化が
図られる。
に挿入されれば、図１に示すように、端子ピン４の中間
部はポンチ挿入孔５に対して直角に貫通するため、ポン
チＰをポンチ挿入孔５に打ち込めば、図４に示すよう
に、ポンチＰの先端は端子ピン４の中間部に当たり、当
該中間部はくの字状に折曲変形する。この結果、端子ピ
ン４の一部がピン挿入孔３の内壁面に食い込み、当該内
壁面は塑性変形する。これにより、ピン挿入孔３に端子
ピン４が係止し、端子ピン４の抜けに対する阻止強化が
図られる。
【００１７】なお、従来における広幅部４ｓのみを設け
た場合におけるピン挿入孔３と端子ピン４間の引張強度
（抜荷重）は概ね１〔ｋｇ〕前後であったが、本発明に
係る製造方法を用いることにより、同引張強度は４〔ｋ
ｇ〕前後まで高められた。図３には本発明に係る製造方
法により製造されたピン付コイルボビン１を示す。同図
中、仮想線Ｃはボビン本体１１に巻回したコイルであ
る。
た場合におけるピン挿入孔３と端子ピン４間の引張強度
（抜荷重）は概ね１〔ｋｇ〕前後であったが、本発明に
係る製造方法を用いることにより、同引張強度は４〔ｋ
ｇ〕前後まで高められた。図３には本発明に係る製造方
法により製造されたピン付コイルボビン１を示す。同図
中、仮想線Ｃはボビン本体１１に巻回したコイルであ
る。
【００１８】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成、形状、素材等において、本発明の要旨を逸
脱しない範囲で任意に変更できる。
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成、形状、素材等において、本発明の要旨を逸
脱しない範囲で任意に変更できる。
【００１９】
【発明の効果】このように、本発明に係るピン付コイル
ボビンの製造方法は、予め、ピン挿入孔に対して略直角
となり、かつ空気抜孔を利用したポンチ挿入孔を有する
コイルボビンを塑性変形可能な合成樹脂により形成し、
端子ピンをピン挿入孔に挿入した後、ポンチ挿入孔にポ
ンチを打ち込むことにより、端子ピンの中間部を折曲変
形させ、端子ピンの一部をピン挿入孔の内壁面に食い込
ませることにより当該内壁面を塑性変形させるようにし
たため、端子ピンの確実な抜け防止、さらには引出ワイ
ヤの確実な断線防止を図ることができ、以て、信頼性の
高いピン付コイルボビンを得ることができるとともに、
ポンチ挿入孔は既設の空気抜孔をそのまま利用すること
ができるという顕著な効果を奏する。
ボビンの製造方法は、予め、ピン挿入孔に対して略直角
となり、かつ空気抜孔を利用したポンチ挿入孔を有する
コイルボビンを塑性変形可能な合成樹脂により形成し、
端子ピンをピン挿入孔に挿入した後、ポンチ挿入孔にポ
ンチを打ち込むことにより、端子ピンの中間部を折曲変
形させ、端子ピンの一部をピン挿入孔の内壁面に食い込
ませることにより当該内壁面を塑性変形させるようにし
たため、端子ピンの確実な抜け防止、さらには引出ワイ
ヤの確実な断線防止を図ることができ、以て、信頼性の
高いピン付コイルボビンを得ることができるとともに、
ポンチ挿入孔は既設の空気抜孔をそのまま利用すること
ができるという顕著な効果を奏する。
【図１】本発明に係る製造方法を説明する一工程におけ
るピン付コイルボビンの一部を示す断面図、
るピン付コイルボビンの一部を示す断面図、
【図２】同製造方法を説明する他の工程におけるピン付
コイルボビンの一部を示す断面図、
コイルボビンの一部を示す断面図、
【図３】同製造方法により製造されたピン付コイルボビ
ンの一部断面正面図、
ンの一部断面正面図、
【図４】同製造方法においてポンチを打ち込んだ状態に
おけるピン付コイルボビンの一部の拡大断面図、
おけるピン付コイルボビンの一部の拡大断面図、
【図５】図４中Ａ−Ａ線断面図、
【図６】従来の技術に係る製造方法により製造されたピ
ン付コイルボビンの一部を示す断面図、
ン付コイルボビンの一部を示す断面図、
１ ピン付コイルボビン ２ コイルボビン ３ ピン挿入孔 ４ 端子ピン ４ｓ 広幅部 ５ ポンチ挿入孔 Ｐ ポンチ
Claims (2)
- 【請求項１】 コイルボビンに設けたピン挿入孔に端子
ピンを挿入して製造するピン付コイルボビンの製造方法
において、予め、ピン挿入孔に対して略直角となり、か
つ空気抜孔を利用したポンチ挿入孔を有するコイルボビ
ンを塑性変形可能な合成樹脂により形成し、端子ピンを
ピン挿入孔に挿入した後、ポンチ挿入孔にポンチを打ち
込むことにより、端子ピンの中間部を折曲変形させ、端
子ピンの一部をピン挿入孔の内壁面に食い込ませること
により当該内壁面を塑性変形させることを特徴とするピ
ン付コイルボビンの製造方法。 - 【請求項２】 端子ピンには折曲変形させる位置とは異
なる中間部の一部を圧潰した広幅部を設けることを特徴
とする請求項１記載のピン付コイルボビンの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30336193A JP3225329B2 (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | ピン付コイルボビンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30336193A JP3225329B2 (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | ピン付コイルボビンの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07135123A JPH07135123A (ja) | 1995-05-23 |
| JP3225329B2 true JP3225329B2 (ja) | 2001-11-05 |
Family
ID=17920066
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30336193A Expired - Fee Related JP3225329B2 (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | ピン付コイルボビンの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3225329B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004005874A1 (ja) * | 2002-07-05 | 2004-01-15 | Nsk Ltd. | 電動パワーステアリング装置 |
-
1993
- 1993-11-09 JP JP30336193A patent/JP3225329B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004005874A1 (ja) * | 2002-07-05 | 2004-01-15 | Nsk Ltd. | 電動パワーステアリング装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07135123A (ja) | 1995-05-23 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |