JP3225103U - 装飾用パーツ - Google Patents
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Abstract
【課題】装飾目的のみならず、身体深部にまで作用させることで温熱効果や抗酸化作用等の持続性に優れた健康改善機能の高い装飾用パーツを提供する。【解決手段】焼結性セラミックス中に、50重量%以上のケイ素と8種類以上のレアアースとを有効成分として含有する鉱物粉体を5〜30重量%含有せしめてなる、形状が円柱状、角柱状、パイプ状、プレート状、球状から選ばれるいずれか一種のもの。【選択図】図1
Description
本考案は、ネックレスやブレスレット等の装飾品に使用されるパーツに関する。
従来より、ネックレス等の装飾品は単なる装飾目的が主であったが、昨今の健康指向の高まりを受けて装飾目的以外に健康・滋養等の健康改善機能を付加した装飾品が注目されている。その一例として、トルマリンやシリカ、ジャモン石等から選択される複合セラミック粉体を樹脂中に混合して成形加工することで抗菌性や脱臭性、遠赤外線放射特性等を付与した装飾品(特許文献1)や、マイナスイオン発生原石の粉末をエポキシ樹脂中に混入して成型した装飾品(特許文献2)などが報告されている。
ところがこれら従来の健康改善機能を付加した装飾品は、身体表面近傍でしか作用しないため効果が一時的で持続性に乏しく、必ずしも満足できるものでなかった。
本考案は、上記事情に鑑み、装飾目的のみならず、身体深部にまで作用させることで温熱効果や抗酸化作用等の持続性に優れた健康改善機能をも兼備する装飾用パーツの提供を目的とする。
本考案者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、九州高千穂地方で採掘される特定の鉱物に極めて優れた遠赤外線放射特性や抗酸化作用等の健康改善機能を有することに着目し、これらの特性を最大限に発揮できる材料処方を種々検討したところ、優れた装飾機能と健康改善機能を兼備する装飾用パーツを得ることに成功し、本考案を完成させるに至ったものである。
即ち、本考案のうちの第1の考案は、焼結性セラミックス中に、50重量%以上のケイ素と8種類以上のレアアースとを有効成分として含有する鉱物粉体を5〜30重量%含有せしめてなる装飾用パーツであり、第2の考案は上記第1考案記載の焼結性セラミックスが部分安定化ジルコニアである装飾用パーツであり、また第3の考案は上記第1考案記載のパーツが多角柱形状である装飾用パーツである。
本考案の装飾用パーツによれば、焼結性セラミックス中に、特定量のケイ素と多種類のレアアースを有効成分として含有する鉱物粉体を配合し装飾用に成形加工することで、ケイ素の持つ優れた遠赤外線放射特性や抗酸化特性がレアアースの共存によって身体深部にまで作用し、効果の持続性や健康改善機能が大幅に改善されるという効果を奏するものである。
以下、本考案について詳しく説明する。
本考案の装飾用パーツは、焼結性セラミックスを主成分とし、これに特定量のケイ素とレアアースを含有する鉱物粉体を5〜30重量%含有せしめたものである。
本考案において、焼結性セラミックスとしてはアルミナやジルコニア、炭化ケイ素、窒化ケイ素、ステアタイト、ムライト、コージェライト、チタニア等のいずれのセラミックスでも使用できるが、中でも比重が高く重量感に優れるジルコニアが好適である。このジルコニアは、酸化イットリウム等で部分安定化されたもので、ジルコニア結晶相の80%以上を正方晶で占めるものが、ジルコニア特有の応力誘起相変態に基づく高い硬度や耐傷付性、破壊靭性等を保持できることから好ましい。
また本考案で使用する鉱物粉末とは、九州高千穂地方で採掘される凝灰質砂岩と変成岩が混ざり合った鉱物が例示され、この鉱物には本考案者等の分析によって50重量%以上の高濃度のケイ素と多種類のレアアースを含有することが確認されている。
この内、ケイ素は波長300μm前後のテラヘルツ波とも言われる遠赤外線の放射特性が高く、1秒間に1兆回もの振動エネルギーを発することで細胞を活性化させ、高い抗酸化作用や温熱作用、治癒作用等を発現することから、新陳代謝を向上させ健康改善に優れた効果を発揮することが知られている。本考案で使用する鉱物粉体は、このケイ素を8種類以上のレアアースと共に50重量%以上、好ましくは60重量%以上有効成分として含有するものである。
ケイ素の含有量が50重量%未満では、上記した健康改善効果が十分発揮できず、また共存するレアアースの種類が8種類未満では健康改善効果が身体表面近傍に留まることから、持続性に優れた高い健康改善効果が期待できなくなる。
ここで、本考案においてレアアースとは希土類元素とも言われ、周期表の第3族に分類されるスカンジウム、イットリウム、及びランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム等のランタノイド15種の、併せて17種類の元素の総称である。
これらの元素は、原子の構造上、原子核の周りを回る電子の配置に特殊性があり、他の元素にはない特異な化学的・物理的性質を有することから、上記ケイ素の高い遠赤外線放射特性が多種類のレアアースが共存することで身体深部にまで作用し、持続性に優れた高い健康改善効果が得られるもので、本考案者等はこの身体深部への作用効果が、多種類のレアアースの前記した特異な化学的・物理的性質に基づくバックグラウンド放射線や磁性、誘電性等の相乗効果によるものと推察している。
尚、本考案において、上記17種類のうち8種類以上のレアアースを含有する鉱物粉体を用いる理由は、上記したレアアースの身体深部への作用が多種類のレアアースが共存することで、より効率よく高い作用効果が得られることを本考案者等が行った官能テストによって見出したことに基づくもので、とりわけ推奨されるレアアースを例示すると、有効成分として0.1〜20ppmほどのセリウムやランタン、ネオジム、スカンジウム、イットリウム、ガドリニウム、サマリウム、プラセオジム、ジスプロシウム、ホルシウム、イッテルビウム、テルビウム等から選ばれるレアアースを8種類以上、好ましくは10種類以上、更に好ましくは12種類以上含有するものが好ましい。
本考案の装飾用パーツは、上記焼結性セラミックス中に鉱物粉体を5〜30重量%、好ましくは5〜20重量%添加し、更に成形バインダーや成形助材等を適宜加えて混練し、押出成形法又は射出成形法等によって成形した後、周知の方法で乾燥、脱バイ、焼成して得られるもので、鉱物粉体の配合量が5重量%未満では十分な健康改善効果が得られないのに対し、鉱物粉体の配合量が30重量%を超えるとそれ以上の改善効果が得られないばかりか、装飾材としての光沢感や重量感等が損なわれるという問題が生じる。
また、本考案の装飾用パーツは、円柱や角柱形状のほか、パイプ状、プレート状、球状等如何なる形状のものでも差し支えないが、上記鉱物粉体中に含まれるケイ素特有の遠赤外線が、曲面部分より角ばった部分からの方がより集中して効率よく放射されることから、多角柱形状、例えば四角柱や第1図(a)に例示する六角柱、同図(b)に例示する八角柱等の形状のものが好ましい。
本考案の装飾用パーツは、上記の通り焼結性セラミックス中に所定量の鉱物粉体を配合したものであるが、得られる装飾品の意匠性向上のためにパーツ製造時に酸化鉄等の金属酸化物や複合金属酸化物等の無機系着色剤を添加したり、パーツに着色塗料や染料等を適宜塗布して黒色や青色、赤色、朱色、肌色等に加色したものでも差し支えないことは言うまでもない。
また上記本考案の装飾用パーツは、該パーツを1個だけ用いてピアスや指輪等に加工しても良いが、該パーツに予め通し孔を設けておいて、その中に装飾紐を通してネックレスやブレスレット等に加工するなど多岐の装飾品に利用することができる。
酸化イットリウムで部分安定化した平均粒径0.4μmのジルコニアに、九州高千穂地方で採掘した凝灰質砂岩と変成岩が混ざり合った鉱物を粉砕した平均粒径1.8μmの鉱物粉体を10重量%配合し、これに樹脂系バインダーや成形助剤を加えた混練物を六角形状の排出口を持つ金型で押出成形した後、約8mmの長さに切断し、乾燥、脱バイ、焼成して装飾用パーツを作製した。尚、本実施例で使用した鉱物粉体は、成分分析の結果、ケイ素を約70重量%、レアアースとして1ppm以上のセリウム、ランタン、ネオジム、スカンジウム、イットリウム、ガドリニウム、サマリウム、プラセオジム、ジスプロシウムをそれぞれ含有することを確認している。また、比較のため鉱物粉体を配合しないで作製したパーツも用意した。
上記各パーツを使用したネックレスを装着し、サーモグラフを用いて装着後の首すじ付近の表面温度の変化を測定した。その結果、本考案の鉱物粉体を配合したネックレスを装着した場合は、テスト開始前の温度約33℃が5分後には約34℃に、更に10分後には約34.5℃に上昇するなど、温熱効果が身体深部にまで及んでいることが確認され、ネックレスを外した後もしばらくの間34℃以
上を保っていた。一方、鉱物粉体を配合していないネックレスでは、表面温度の変化はほとんど見られず温熱効果は確認できなかった。
上を保っていた。一方、鉱物粉体を配合していないネックレスでは、表面温度の変化はほとんど見られず温熱効果は確認できなかった。
本考案のパーツは、上記実施例の温熱効果のみならず、細胞を活性化することで高い抗酸化作用や新陳代謝の向上といった健康改善に特段の優れた効果を発揮するため、ネックレスやブレスレット等の装飾品用のパーツとして利用可能である。
1・・・装飾用パーツ
2・・・通し孔
2・・・通し孔
Claims (3)
- 焼結性セラミックス中に、50重量%以上のケイ素と8種類以上のレアアースとを有効成分として含有する鉱物粉体を5〜30重量%含有せしめてなる装飾用パーツ。
- 焼結性セラミックスが、部分安定化ジルコニアである請求項1記載の装飾用パーツ。
- パーツが、多角柱形状である請求項1記載の装飾用パーツ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019003852U JP3225103U (ja) | 2019-09-20 | 2019-09-20 | 装飾用パーツ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019003852U JP3225103U (ja) | 2019-09-20 | 2019-09-20 | 装飾用パーツ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3225103U true JP3225103U (ja) | 2020-02-13 |
Family
ID=69411995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019003852U Active JP3225103U (ja) | 2019-09-20 | 2019-09-20 | 装飾用パーツ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3225103U (ja) |
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2019
- 2019-09-20 JP JP2019003852U patent/JP3225103U/ja active Active
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