JP3224975U - 歯ブラシ - Google Patents

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【課題】歯間や歯周ポケット、奥歯に付着した歯垢を確実且つ効率良く除去することができる歯ブラシを提供する。【解決手段】植毛台11のヒールに把持部を備え且つ該植毛台11に複数のブラシ体が植毛されてブラシ部20を構成して成る歯ブラシであって、該ブラシ部20は、短辺方向から見て一の頂点22を有し該頂点22から直線的若しくは曲線的な稜線21を為した一の山切部24が形成され、また、必要に応じて長辺方向から見て連続した複数の頂点22を有し該頂点22から直線的若しくは曲線的な稜線21を為した複数の山切部24が形成されて成る手段を採る。【選択図】図1

Description

歯間や歯周ポケットに付着した歯垢を毛丈の長さが異なるブラシ体で確実且つ効率良く除去することができる歯ブラシに関するものである。
従来の歯ブラシは、ブラシ部の先端面が平坦状となっているのが一般的であり、歯の表面や奥歯の噛み合わせ面を磨くためには有効であるが、歯間や歯周ポケットを磨くには不向きである。かかる平坦状のブラシ部を有する歯ブラシで歯間や歯周ポケットを無理に磨いてしまうと、毛先が歯茎に必要以上に当接して歯茎を傷めてしまい、かえって炎症を起こしたり、また、歯のエナメル質が削れてしまって知覚過敏を引き起こしたり、さらには、磨けたつもりでも歯垢が残存していて歯周病の原因となりかねない。
そこで従来より、歯間や歯周ポケットに付着した歯垢を効果的・効率良く除去することができる歯ブラシの提案が数多くなされており、それらの多くは、ブリッスルや毛先ならびに柄の形状に種々の工夫が施された提供となっている。
その実例としては、例えば、歯ブラシの長手方向に沿って配置される中央列の毛丈を中央列の両側列に配置される外側列毛丈よりも高く形成すると共に中央列の先端部分と後端部分も毛丈を中央列の他の部分の毛丈よりも高く形成した「歯ブラシ」(特許文献1)や、ブリッスルの先端(毛先)を連ねたブラシ面が植毛台の短手方向と対向する側面から見た際に下に凸の弧状に湾曲するU字形状となっており、植毛台の長手方向と対向する先端側から見た際に中央列部分を頂部とする山状又は上に凸の弧状の形状になっており、かつブリッスルはテーパ形状になっており、植毛台の植毛領域として該植毛領域の面積に対する植毛孔の面積の総和の割合が35%以上になっている「歯ブラシ」(特許文献2)や、ヘッドの一方の側から近接した間隔を置いて延び出している1組の剛毛を支持しており、それによりそれらの剛毛の各外方端が一緒になって或るブラッシング面を提供し、その際にこのブラッシング面はこのブラッシング面の両端の間でこのブラッシング面の長手方向軸とこのブラッシング面の横断方向軸との両方に沿ってそのプロフィルにおいて凹面状であって或る陥凹面を提供し、その際そのブラッシング面の外側周縁の領域に位置する外側の組の剛毛の自由端はそのブラッシング面について半径方向内向きに指向されている「歯ブラシ」(特許文献3)が提案されている。
しかしながら、上記における各種「歯ブラシ」の提案は、中央列のブリッスルの毛丈と両側列のブリッスルの毛丈の差が限定されていないことから、短手方向(トゥ側)から見たブリッスルの形状が山伏状の鈍角に形成されることによって、歯間や歯周ポケットに付着した歯垢をブリッスルの先端部で確実且つ効率良く除去することができない、といった問題があった。
本出願人は、以上のような従来から使用されている歯ブラシにおける歯間や歯周ポケットに付着した歯垢を確実且つ効率良く除去することができないといった問題に着目し、その問題点を簡便且つ容易な方法で解決することができないものかという着想の下、歯間や歯周ポケットに付着した歯垢を短辺方向からも長辺方向からも山切状を為すブラシ体で確実且つ効率良く除去することができる歯ブラシを開発し、本考案にかかる「歯ブラシ」の提案に至るものである。
特開平11-127957号公報 特開2007-151795号公報 特表2000-503219号公報
上記問題点に鑑み、本考案は、歯間や歯周ポケット、奥歯に付着した歯垢を確実且つ効率良く除去することができる歯ブラシを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するため、本考案は、植毛台のヒールに把持部を備え且つ該植毛台に複数のブラシ体が植毛されてブラシ部を構成して成る歯ブラシであって、該ブラシ部は、短辺方向から見て一の頂点を有し該頂点から直線的若しくは曲線的な稜線を為した一の山切部が形成されて成る手段を採る。
また、本考案にかかる歯ブラシは、前記ブラシ部に、長辺方向から見て連続した複数の頂点を有し該頂点から直線的若しくは曲線的な稜線を為した複数の山切部が形成されて成る手段を採る。
さらに、本考案にかかる歯ブラシは、前記山切部における稜線角度が、頂点から両方向へ均等若しくは不均等に形成されて成る手段を採る。
本考案にかかる歯ブラシによれば、ブラシ部が、短辺方向から見て一の頂点を有し該頂点から直線的若しくは曲線的な稜線を為した一の山切部が形成されることによって、ブラシ体の長辺方向を歯茎と略並行にして歯を磨く際に、該山切部の頂点が歯周ポケットに効果的に入り込み、当該歯周ポケットに付着した歯垢を確実且つ効率良く除去することができるため、歯茎を傷めることなく歯を磨くことができる、といった優れた効果を奏する。
また、本発明にかかる歯ブラシによれば、ブラシ部が、長辺方向から見て連続した複数の頂点を有し該頂点から直線的若しくは曲線的な稜線を為した複数の山切部が形成されることによって、長辺方向へ往復スライドするように歯の表面を磨く際に、該山切部によって最適な抵抗力による歯垢除去が可能になると共に、該山切部の頂点が並列する歯の歯間や歯周ポケットに効果的に入り込み、当該歯間や歯周ポケットに付着した歯垢を確実且つ効率良く除去することができる、といった優れた効果を奏する。
本考案にかかる歯ブラシの実施形態を示す説明図である。(実施例1) 本考案にかかる歯ブラシの実施形態を示す説明図である。(実施例1) 本考案にかかる歯ブラシの実施形態を示す説明図である。(実施例1) 本考案にかかる歯ブラシの実施形態を示す説明図である。(実施例1) 本考案にかかる歯ブラシの他の実施形態を示す説明図である。(実施例2)
本考案は、植毛台11のヒールに把持部12を備え且つ該植毛台11に複数のブラシ体が植毛されてブラシ部20を構成して成る歯ブラシ10であって、ブラシ部20が、短辺方向Mから見て一の頂点22を有し該頂点22から直線的若しくは曲線的な稜線21を為した一の山切部24が形成されると共に、必要に応じて長辺方向Lから見て連続した複数の頂点22を有し該頂点22から直線的若しくは曲線的な稜線21を為した複数の山切部24が形成されて成ることを最大の特徴とする。
以下、本考案にかかる歯ブラシ10の実施形態を、図面に基づいて説明する。
尚、本考案にかかる歯ブラシ10は、以下に述べる実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、すなわち同一の作用効果を発揮できる形状や寸法等の範囲内で、適宜変更することができる。
図1乃至図4は、本考案にかかる歯ブラシ10の実施形態を示す説明図であり、図1は短辺方向Mから見た図、図2は長辺方向Lから見た図、図3は平面図、図4は使用状態説明図である。
本考案にかかる歯ブラシ10は、植毛台11のヒールに把持部12を備え且つ該植毛台11に複数のブラシ体が植毛されてブラシ部20を構成して成る歯ブラシ10であって、その第一の特徴は、ブラシ部20の短辺方向Mから見て、一の山切部24が形成されて成る形態を有する点であり、また、第二の特徴は、ブラシ部20の長辺方向Lから見て、必要に応じて連続した複数の山切部24が形成されて成る形態を有する点である。
先ず、本考案にかかる歯ブラシ10の第一の特徴であるブラシ部20を短辺方向Mから見た際に、一の山切部24が形成されて成る態様について説明する。
すなわち、ブラシ部20は、短辺方向Mから見て一の頂点22を有し、該頂点22から直線的若しくは曲線的な稜線21を為すことで、一の山切部24が形成されている。
頂点22の数は、一つである。該頂点22の形成箇所については、特に限定するものではなく、例えば図1(a)及び(b)に示す様に、短辺方向Mから見て略中央箇所に形成する態様のほか、図1(c)に示す様に、短辺方向Mから見て端部箇所に形成する態様などを採用し得る。
山切部24は、一の頂点22から直線的若しくは曲線的な稜線21を為して形成される。図1(a)は曲線的な稜線21の場合、図1(b)及び(c)は直線的な稜線21の場合について示している。このとき、図示していないが、頂点22から一方の稜線21を直線的とし、他方の稜線21を曲線的とする態様も可能である。また、図1(c)に示すように、頂点22が短辺方向Mの端部箇所に形成されている場合、該頂点22から一方にのみ稜線21を有し、他方はブラシ体そのものの植毛方向である略鉛直状を為すこととなる。尚、頂点22から両方向への稜線21を説明するに際し、便宜上から、この略鉛直状を為す部分も稜線21と看做して説明する場合がある。
山切部24には、一乃至二の稜線角度θ(頂点22を通過する鉛直状の仮想線と稜線21との角度)が存することとなり、少なくとも稜線角度θは鋭角であることを要する。すなわち、頂点22が短辺方向Mの所定中間箇所に形成されている場合には、該頂点22から両方向へ稜線角度θが二つ存することとなり、その両方とも鋭角となる。また、頂点22が短辺方向Mの端部箇所に形成されている場合には、該頂点22から一方向にのみ稜線角度θが存することとなり、必ず鋭角となる。
ところで、山切部24における稜線角度θについて、頂点22から両方向へ均等であると不均等であるとを問うものではない。すなわち、頂点22から両方向へ同角度で稜線21が形成されるとは限らず、左右夫々異なる角度での稜線21形成が成される態様も可能である。
山切部24全体の角度については、一の頂点22を有した突出部が形成され得る角度であれば、特に限定するものではなく、任意に決定可能である。尚、かかる角度について、後述する作用効果を創出すべく、好ましくは30〜120°、更には45〜90°の範囲とするのが好適である。
尚、山切部24における最上端である頂点22と最下端である稜線21の末端との寸法差Tについては、特に限定するものではなく、上記稜線角度θ及びブラシ部20全体の幅や長さ(高さ)等によって適宜決定されることとなるが、歯周ポケット33や歯間32に効果的に入り込む形状を考慮し、好ましくは1〜3mmの許容寸法内で成形され、例えばブラシ部20の高さの上方1/4前後位置より上方部分が山切部24となるように成形される。
このように、ブラシ部20を短辺方向Mから見た際に、一の山切部24が形成されて成る態様を採ることによって、図4(a)に示す様に、ブラシ体の長辺方向Lを歯茎31と略並行にして歯30を磨く際に、該山切部24と頂点22が歯周ポケット33に効果的に入り込み、当該歯周ポケット33に付着した歯垢を確実且つ効率良く除去することができるため、歯茎31を傷めることなく歯30を磨くことが可能であると共に、稜線21によって成形される傾斜面によって歯30の表面を効果的に磨くことが可能となる。
次に、本考案にかかる歯ブラシ10の第二の特徴であるブラシ部20を長辺方向Lから見た際に、必要に応じて連続した複数の山切部24が形成されて成る態様について説明する。
すなわち、ブラシ部20は、長辺方向Lから見て頂点22を有しない略水平の稜線21を為して形成されるか、あるいは、連続した複数の頂点22を有し、該頂点22から直線的若しくは曲線的な稜線21を為すことで、連続した複数の山切部24が形成されている。
ブラシ部20が、長辺方向Lから見て頂点22を有しない態様を採用する場合とは、すなわち長辺方向Lから見て山切部24が存しない態様であり、図2(a)に示す様に、何ら加工が施されていない略水平の稜線21を為した形状となっている。但し、短辺方向Mから見れば、実際には一の頂点22を有した一の山切部24が存するものである。尚、頂点22から両方向への稜線21を説明するに際し、便宜上から、この略水平を為す部分も稜線21と看做して説明する。
尚、頂点22を有せず山切部24が存しないことから、長辺方向Lから見た際の稜線角度θ(頂点22を通過する鉛直状の仮想線と稜線21との角度)も理論上では存しないこととなるが、仮に頂点22を通過するか否かに関係なく鉛直状の仮想線と略水平の稜線21との交差角度を広義の稜線角度θと定義するならば、かかる稜線角度θは略直角を為すこととなる。
かかる長辺方向Lから見て頂点22を有しない略水平の稜線21を為して形成される態様では、長辺方向Lから見て一乃至複数の頂点22を形成するように使用者が自らカットすることも可能であって、自分の好みや使い勝手に合わせて頂点22の数や寸法差Tを適宜決定することができ、自分仕様に歯ブラシ10を適宜カスタマイズすることが可能である。
ブラシ部20が、長辺方向Lから見て連続した複数の頂点22を有する態様を採用する場合とは、すなわち長辺方向Lから見て山切部24が複数存する態様である。このとき、頂点22の数は、二以上の複数であって、好ましくは四乃至十の頂点22を有している。該頂点22の形成態様については、長辺方向Lから見てトゥ側からヒール側にかけて連続して形成され、且つ、短辺方向Mから見て一列に形成されるもので、図示の様に、各頂点22の間隔について略均等に形成する態様のほか、図示されていないが、各頂点22が不均等間隔で形成される態様であってもよい。
山切部24は、複数あるうちの夫々一の頂点22から直線的若しくは曲線的な稜線21を為すことで、連続して複数形成される。図面では、稜線21を直線的に形成した場合についてのみ示しているが、既述した短辺方向Mから見た山切部24と同様、曲線的な稜線21とする態様も可能である。このとき、図示していないが、頂点22から一方の稜線21を直線的とし、他方の稜線21を曲線的とする態様や、各山切部24ごと直線的と曲線的とを交互に配するなど混合する態様も可能である。また、図2(b)に示す様な、頂点22から両方向に稜線21を有する態様のほか、図2(c)及び(d)に示す様に、該頂点22から一方にのみ稜線21を有し、他方はブラシ体そのものの植毛方向である略鉛直状を為す態様とすることも可能である。尚、頂点22から両方向への稜線21を説明するに際し、便宜上から、この略鉛直状を為す部分も稜線21と看做して説明する場合がある。
山切部24には、一乃至二の稜線角度θ(頂点22を通過する鉛直状の仮想線と稜線21との角度)が存することとなり、少なくとも稜線角度θは鋭角であることを要する。すなわち、頂点22から両方向とも稜線21を有する場合には、該頂点22から両方向へ稜線角度θが二つ存することとなり、その両方とも鋭角となる。また、頂点22から一方にのみ稜線21を有し且つ他方はブラシ体そのものの植毛方向である略鉛直状を為す態様の場合には、該頂点22から一方向にのみ稜線角度θが存することとなり、必ず鋭角となる。
ところで、山切部24における稜線角度θについて、頂点22から両方向へ均等であると不均等であるとを問うものではない。すなわち、頂点22から両方向へ同角度で稜線21が形成されるとは限らず、左右夫々異なる角度での稜線21形成が成される態様も可能である。
山切部24全体の角度については、一の頂点22を有した突出部が形成され得る角度であれば、特に限定するものではなく、任意に決定可能である。尚、かかる角度について、後述する作用効果を創出すべく、好ましくは30〜120°、更には45〜90°の範囲とするのが好適である。
尚、山切部24における最上端である頂点22と最下端である稜線21の末端との寸法差Tについては、特に限定するものではなく、上記稜線角度θ及びブラシ部20全体の幅や長さ(高さ)等によって適宜決定されることとなるが、歯周ポケット33や歯間32に効果的に入り込む形状を考慮し、好ましくは1〜3mmの許容寸法内で成形され、例えばブラシ部20の高さの上方1/4前後位置位より上方部分が山切部24となるように成形される。
また、複数ある山切部24において、図面では、その頂点22の高さ位置が均一に揃っている場合について示しているが、各山切部24ごと高さ位置を違える態様とすることも可能である。同様に、最下端位置についても、各山切部24ごと高さ位置を違える態様とすることが可能である。
このように、ブラシ部20を長辺方向Lから見た際に、連続した複数の山切部24が形成されて成る態様を採ることによって、図4(c)に示す様に、長辺方向Lへ往復スライドするように歯30の表面を磨く際に、該山切部24によって最適な抵抗力による歯垢除去が可能になると共に、図4(b)に示す様に、該山切部24の頂点が並列する歯30の歯間32や歯周ポケット33に効果的に入り込み、当該歯間32や歯周ポケット33に付着した歯垢を確実且つ効率良く除去することが可能となる。
以上のように、本考案にかかる歯ブラシ10によれば、ブラシ部20に短辺方向Mから見た一の山切部24が形成されていることで、図3(a)に示す様に、ブラシ部20には該山切部24における頂点22が線状を為して一列に存在することとなり、該頂点22が歯周ポケット33など狭い隙間に効果的に入り込んで、歯垢を確実且つ効率良く除去することが可能となる。
また、短辺方向Mから見た一の山切部24と併せて、ブラシ部20に長辺方向Lから見た複数の山切部24が形成されていることで、図3(b)に示す様に、ブラシ部20には各山切部24における頂点22が点状を為して複数存在することとなり、該頂点22が歯周ポケット33だけでなく歯間32など狭い隙間に効果的に入り込んで、歯垢をより確実且つ効率良く除去することが可能となる。
本考案にかかる歯ブラシ10の他の実施形態について、図5に基づき説明する。上記実施例1と同様の部分は説明を省略する。
図5は、本考案にかかる歯ブラシ10の他の実施形態を示す説明図である。
上記実施例1の通り成形された本考案にかかる歯ブラシ10において、ブラシ部20を構成する複数のブラシ体について、長辺方向Lから見た際にトゥ側とヒール側との長さを違える態様とすることが考え得る。
図5(a)は、ブラシ体について長辺方向Lの略中央位置からトゥ側1/3程度の位置を長く、それよりヒール側のブラシ体を短くすることで、長辺方向Lから見てトゥ側とヒール側とで段差を形成した態様について示している。
また、図5(b)及び(c)は、長辺方向Lの先端からヒール側方向所定中間箇所までブラシ体を徐々に短くすることで、長辺方向Lから見てトゥ側からヒール側方向へ傾斜を形成した態様について示している。
このように、ブラシ体の長さをトゥ側とヒール側の植毛箇所によって適宜変更することによって、トゥ側を長く形成してブラシ部20の先端が奥歯34の最奥にまで容易に届く構成となり、該最奥部を磨く際に有効に機能し、奥歯34の磨き残し無く歯磨きすることを可能にする。
尚、図5(a)や(b)に示す様に、長辺方向Lから見て頂点22を有しない略水平の稜線21を為して形成される態様では、長辺方向Lから見て一乃至複数の頂点22を形成するように使用者が自らカットすることも可能であって、自分の好みや使い勝手に合わせて頂点22の数や寸法差Tを適宜決定することができ、自分仕様に歯ブラシ10を適宜カスタマイズすることが可能である。
本考案にかかる歯ブラシ10は、従来から使用されている歯ブラシと比較して、ブラシ部20の短辺方向Mから見た一の山切部24や、長辺方向Lから見た複数の山切部24が形成されて成ることで、該山切部24における最上端箇所である頂点22が線状若しくは点状を為して存在することとなって、該頂点22が歯間32や歯周ポケット33など狭い隙間に効果的に入り込んで、並列する歯30の歯間32や歯周ポケット33、奥歯34に付着した歯垢を確実且つ効率良く除去することが可能となる。したがって、本考案にかかる「歯ブラシ」の産業上の利用可能性は極めて大であるものと思料する。
10 歯ブラシ
11 植毛台
12 把持部
20 ブラシ部
21 稜線
22 頂点
24 山切部
30 歯
31 歯茎
32 歯間
33 歯周ポケット
34 奥歯
M 短辺方向
L 長辺方向
T 寸法差
θ 稜線角度

Claims (3)

  1. 植毛台のヒールに把持部を備え且つ該植毛台に複数のブラシ体が植毛されてブラシ部を構成して成る歯ブラシであって、
    前記ブラシ部は、短辺方向から見て一の頂点を有し該頂点から直線的若しくは曲線的な稜線を為した一の山切部が形成されて成ることを特徴とする歯ブラシ。
  2. 前記ブラシ部に、長辺方向から見て連続した複数の頂点を有し該頂点から直線的若しくは曲線的な稜線を為した複数の山切部が形成されて成ることを特徴とする請求項1に記載の歯ブラシ。
  3. 前記山切部における稜線角度が、頂点から両方向へ均等若しくは不均等に形成されて成ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の歯ブラシ。
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