JP3224920U - ペット用サスペンダー - Google Patents
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Abstract
【課題】ペットに穿かせたおむつの脱落やずれを確実に防止すると共に、ペットに与えるストレスを軽減することができるペット用サスペンダーを提供する。【解決手段】ペットの前脚を挿通する左右一対の脚掛け部1を平紐で設ける。各脚掛け部1に連続しペットの胸に係止する胸掛け部2を平紐で設ける。各脚掛け部1からペットの背中側に配される背中部3を平紐で設ける。脚掛け部1と胸掛け部2と背中部3とを左右一対の連結リング5で連結する。【選択図】 図1
Description
本考案は、犬や猫等のペットに穿かせたおむつが外れないように装着するペット用サスペンダーに関するものである。
犬や猫等のペットでも、高齢化でぼけてしまったり、病気やけがなどで歩行が困難になったりすると、自主的なトイレの使用が困難になることから、ペット用おむつを穿かせて対応することがある。
例えば、特許文献1に記載のペット用おむつは、パンツ本体(おむつ)と、パンツ本体に取り付けられるサスペンダーとを備えた構成である。このサスペンダーは、使用時のおむつがずれないように装着するもので、サスペンダーの構成は、ペットの首部に掛ける首掛け部と、この首掛け部から背中側でおむつに連結する背中側部と、首掛け部から腹側でおむつに連結する腹側部とを備えたものである。
また、特許文献2にも、おむつとサスペンダーとから成る動物用パンツが示されている。このサスペンダーは、ペットの首に巻き付ける首輪バンドと、この首輪バンドからペットの背中側でおむつに連結する後部バンドと、腹側でおむつに連結する前部バンドとを備えたものである。
一方、ペット用のおむつが一般に市販されており、このおむつに装着する各種のサスペンダーも市販されている。これら市販のサスペンダーの構成においても、特許文献1、2と同様に、ペットの首に掛けるループ状の首掛け部に連結バンドを連結する構成である。特に、市販のサスペンダーには、連結バンドを背中側のみに配置し、腹側の連結バンドは使用しない構成がある。
ところが、いずれのサスペンダーも、首輪のようにペットの首に巻き付ける構成なので、おむつを連結するサスペンダーとして使用すると、ペットに多くのストレスを与える虞があった。
すなわち、ペットがおむつを穿かされると、これを嫌がって外そうとする場合がある。このとき、外そうとするおむつに加わる負荷がサスペンダーを介してペットの首部に加わることになる。そのため、首が締付けられた状態になり、ペットに多くのストレスを与えることになる。
しかも、特許文献1、2のようにペットの腹側にバンドを配置すると、おむつを外そうとするペットの足が、このバンドに引っかかってしまい、この足の指や爪を損傷する虞が生じるなどの危険性もある。
そこで当出願人は、先に、特許文献3に記載のペット用サスペンダーを提案している。このサスペンダーは、ペットの前脚を挿通する左右一対の脚掛け部を設け、この脚掛け部にペットの胸に係止する胸掛け部を連結し、これら胸掛け部と脚掛け部との境界部分に長さ調整具を装着したものである。この構成により、おむつの脱落やずれを確実に防止することができるようになった。
ところが、その後の研究により、特許文献3のペット用サスペンダーで使用している脚掛け部や胸掛け部の構成や連結手段などにストレスが生じる課題があることが分かった。
すなわち、このサスペンダーで首周りの食い込みを確実に防止していても、脚や胸に当てる部材は、ペットの動きに伴ってある程度食い込むことは避けられない。特に脚を挿入する脚掛け部は、歩くたびに負荷が加わるので、できるだけ食い込みを防止してストレスを軽減することが望まれる。
そこで、本考案は上述の課題を解消すべく創出されたもので、ペットに穿かせたおむつの脱落やずれを確実に防止すると共に、ペットに与えるストレスをより軽減することができるペット用サスペンダーの提供を目的とするものである。
上述の目的を達成すべく本考案における第1の手段は、ペットの前脚を挿通する左右一対の脚掛け部1と、脚掛け部1に連結されペットの胸に係止する胸掛け部2と、各脚掛け部1からペットの背中側に配される背中部3と、該背中部3に着脱自在に連結される長さ調整自在な複数本のベルト体4と、を備え、該ベルト体4でおむつPの背中側と腹側とを連結するように構成したペット用サスペンダーにおいて、脚掛け部1と胸掛け部2と背中部3とを平紐にて形成すると共に、胸掛け部2と背中部3とを左右一対の連結リング5で脚掛け部1に連結したことにある。
本考案の第2の手段は、前記平紐にて形成された前記脚掛け部1にスナップボタンSを設け、該スナップボタンSで前記脚掛け部1をループ状に形成して前記連結リング5に連結するように構成したものである。
本考案の第3の手段は、前記平紐にて形成された前記胸掛け部2と前記背中部3との連結端部にスナップボタンSを設け、該スナップボタンSで前記平紐の接続端部を折りたたみ固定して前記連結リング5に連結するように構成したものである。
本考案の第4の手段において、前記背中部3と前記ベルト体4とは連結リング6で連結され、前記ベルト体4は、前記おむつPの背中側に連結する背部ベルト4Aと、前記おむつPの腹側に連結する左右一対の腹部ベルト4Bとで構成される。
本考案の請求項1のように、ペットの前脚を挿通する左右一対の脚掛け部1と、各脚掛け部1からペットの背中側に配される背中部3と、該背中部3に着脱自在に連結される複数本のベルト体4と、を備え、該ベルト体4でおむつPの背中側と腹側とを支持するように構成したことにより、ペットがおむつPを取り外そうとしておむつPに荷重を加えたとしても、この荷重はペットの左右の前脚に分散される。
しかも、脚掛け部1と胸掛け部2と背中部3とを平紐にて形成しているので、ペットの腕や胸に当たる部分は平紐が接し、他の丸紐やベルトなどに比べて食い込みなどの違和感を軽減することができる。さらに、連結リング5は極めてシンプルな構成なので装着時の違和感を少なくすることができる。したがって、胸掛け部2と背中部3とを左右一対の連結リング5で脚掛け部1に連結することで、装着時のストレスを軽減することが可能になった。
請求項2のごとく、平紐にて形成された脚掛け部1にスナップボタンSを設け、該スナップボタンSで脚掛け部1をループ状に形成して連結リング5に連結するように構成しているので、ペットの脚部に加わるストレスを極めて少なくすることが可能になった。
請求項3のように、平紐にて形成された胸掛け部2と背中部3との連結端部にスナップボタンSを設け、該スナップボタンSで平紐の接続端部を折りたたみ固定して連結リング5に連結するように構成しているので、胸掛け部2と背中部3とによるペットの胸部から背中に至る接触部分のストレスを軽減することができる。さらに、これらの胸掛け部2と背中部3は、連結リング5に挿通するだけで連結されるので、胸掛け部2と背中部3との連結部分に加わるストレスを軽減することが可能になった。
請求項4のように、平紐の背中部3とベルト体4とを連結リング6で連結したことで、ペットの肩から背中の部位に接触する背中部3とベルト体4とによるストレスを軽減することができる。さらに、ベルト体4は、おむつPの背中側に連結する背部ベルト4Aと、おむつPの腹側に連結する左右一対の腹部ベルト4Bとで構成されるものであるから、最低3カ所のベルト体4の連結によって、おむつPを確実に支持することが可能になる。
このように、本考案によると、ペットに穿かせたおむつの脱落やずれを確実に防止すると共に、ペットに与えるストレスをこれまで以上に軽減することができるなどといった当初の目的を達成した。
本考案は、ペットに穿かせたおむつPが外れないように、ペットとおむつPに装着するペット用のサスペンダーである。
本考案サスペンダーの主要構成として、それぞれ平紐にて形成された脚掛け部1と、背中部3と、ベルト体4とを備え、該ベルト体4でおむつPの背中側と腹側とを支持するように構成したものである(図1参照)。
脚掛け部1は、ペットの前脚を挿通する左右一対の部位である。更に、背中部3は、脚掛け部1の位置からペットの背中側に配される部位である(図1参照)。
この脚掛け部1にペットの胸に係止する胸掛け部2を設けている。これらの胸掛け部2と背中部3とは連結リング5を介して脚掛け部1に連結している(図2参照)。
脚掛け部1は、平紐にて形成された部位で、この脚掛け部1にスナップボタンSを設けている(図3参照)。そして、このスナップボタンSで脚掛け部1をループ状に形成して連結リング5に連結するように構成したものである。図示の脚掛け部1には、各2対のスナップボタンSを設けており、ペットの脚の太さに応じて位置を使い分けることができるものである。このスナップボタンSの数は1個でもよく、また、スナップボタンSに代えて面ファスナーなど他の連結具の使用も可能である。
更に、これら左右一対の連結リング5には、脚掛け部1の他、胸掛け部2と背中部3も連結している(図2参照)。図示例では、平紐にて形成された胸掛け部2と背中部3との連結端部にもスナップボタンSを設けている(図3参照)。そして、このスナップボタンSで平紐の接続端部を折り重ねて固定するように構成したものである。そして、装着時に折り重なった端部側がペットに触れないようにすることで、よりストレスを軽減することができる。
ベルト体4は、おむつPの背中側と腹側とを支持する部材であり、背中部3に連結した連結リング6に連結するものである(図2参照)。図示のベルト体4は、おむつPの背中側に連結する背部ベルト4Aと、おむつPの腹側に連結する左右一対の腹部ベルト4Bとの3本で構成されている。この3本のベルト体4の一端部を連結リング6に連結し、他端部でおむつPの背中側と腹側とを支持するものである(図1参照)。
また、このベルト体4も胸掛け部2や背中部3と同様に、平紐の連結端部にスナップボタンSを設け、このスナップボタンSで接続端部を折りたたみ固定して連結リング6に連結するように構成している(図2参照)。また、ベルト体4のおむつP側端部にはクリップ7を設け、このクリップ7でおむつPを固定する。さらに、胸掛け部2、背中部3、ベルト体4を構成する各平紐状の部材に長さ調整具Tを備えることで、ペットのサイズに応じて使用することができる(図3参照)。
本考案の使用方法の一例は、予め連結リング5に、胸掛け部2及び背中部3を連結する。また、連結リング6に背中部3とベルト体4とを連結しておく。この状態で、胸掛け部2と背中部3との間にペットの頭を通した後、リング形状に形成した脚掛け部1を連結リング5に連結してペットに装着する。
一方、ベルト体4は先におむつPに連結しておく。すなわち、背部ベルト4AをおむつPの背中側に連結し、腹部ベルト4Bを腹側に連結する。そして、ベルト体4を連結したおむつPをペットに穿かせた後で、背部ベルト4Aと腹部ベルト4Bとを連結リング6連結すると本考案サスペンダーの装着が完了する(図1参照)。
おむつP使用後は、連結リング6からベルト体4を外しておむつPを交換する。このとき、脚掛け部1や背中部3の位置はそのままにしておくことで、交換したおむつPの再装着が容易になる。さらにサスペンダーを取り外す場合は、連結リング6から背中部3を外すことで簡単に取り外すことができる。尤も、このような使用方法は、任意に変更することが可能である。
尚、本考案の実施例は図示例に限定されるものではない。脚掛け部1、胸掛け部2、背中部3、ベルト体4、連結リング5、6等の形状や材質などは、本考案の要旨を変更しない範囲で自由に設計変更できるものである。
P おむつ
S スナップボタン
T 長さ調整具
1 脚掛け部
2 胸掛け部
3 背中部
4 ベルト体
4A 背部ベルト
4B 腹部ベルト
5 連結リング
6 連結リング
7 クリップ
S スナップボタン
T 長さ調整具
1 脚掛け部
2 胸掛け部
3 背中部
4 ベルト体
4A 背部ベルト
4B 腹部ベルト
5 連結リング
6 連結リング
7 クリップ
Claims (4)
- ペットの前脚を挿通する左右一対の脚掛け部と、脚掛け部に連結されペットの胸に係止する胸掛け部と、各脚掛け部からペットの背中側に配される背中部と、該背中部に着脱自在に連結される長さ調整自在な複数本のベルト体と、を備え、該ベルト体でおむつの背中側と腹側とを連結するように構成したペット用サスペンダーにおいて、脚掛け部と胸掛け部と背中部とを平紐にて形成すると共に、胸掛け部と背中部とを左右一対の連結リングで脚掛け部に連結したことを特徴とするペット用サスペンダー。
- 前記平紐にて形成された前記脚掛け部にスナップボタンを設け、該スナップボタンで前記脚掛け部をループ状に形成して前記連結リングに連結するように構成した請求項1記載のペット用サスペンダー。
- 前記平紐にて形成された前記胸掛け部と前記背中部との連結端部にスナップボタンを設け、該スナップボタンで前記平紐の接続端部を折りたたみ固定して前記連結リングに連結するように構成した請求項1又は2記載のペット用サスペンダー。
- 前記背中部と前記ベルト体とは連結リングで連結され、前記ベルト体は、おむつの背中側に連結する背部ベルトと、おむつの腹側に連結する左右一対の腹部ベルトとで構成された請求項1乃至3いずれか記載のペット用サスペンダー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019004358U JP3224920U (ja) | 2019-11-18 | 2019-11-18 | ペット用サスペンダー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019004358U JP3224920U (ja) | 2019-11-18 | 2019-11-18 | ペット用サスペンダー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3224920U true JP3224920U (ja) | 2020-01-30 |
Family
ID=69182791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019004358U Active JP3224920U (ja) | 2019-11-18 | 2019-11-18 | ペット用サスペンダー |
Country Status (1)
Country | Link |
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2019
- 2019-11-18 JP JP2019004358U patent/JP3224920U/ja active Active
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