JP3224891U - 後貼りの装飾クロス体 - Google Patents

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【課題】既存の建造物などの壁面や床面に後貼りで接着することにより、住宅内部の模様替えを簡単に実施して美的効果を高める後貼りの装飾クロス体を提供する。【解決手段】美的効果を付与する色彩と模様を有する薄い織物層2と、ホットメルト接着剤3を介して織物層の裏面に加熱圧着するフィルム層5と、該フィルム層の下側に形成する剥離シート8付きの薄い粘着層6とを備え、剥離シート8を除く全体厚が1.0mm以下で比較的薄いことによって柔軟性を有して曲げやすいので被装飾材に圧着する作業が容易である。【選択図】図1

Description

本考案は、既存の建造物などの壁面や床面に後貼りで接着することにより、住宅内部の模様替えを簡単に実施して美的効果を高める後貼りの装飾クロス体に関する。
壁紙は、建造物の壁面に貼着するインテリア商品であり、既に非常に数多くの発明が提案されている。一般に、壁紙は建造物の新築時に壁面または天井面に敷設され、建造物の完成後に貼り付けられるものは比較的少ない。また、壁紙の表面素材には、塩化ビニルなどのプラスチックシートが多用されており、発泡樹脂を用いて凹凸面を形成した壁紙も存在するが、比較的安価であっても単調な色彩と模様のものが多い。
織物を表面素材として用いた壁紙の文献例として、実開昭47−20906号、実開昭48−69980号、実開昭56−86130号などが存在する。これらの壁紙は、通常、壁面全体に敷設するけれども、該壁紙の表面に織物が配置されているので、その表面が色彩および模様に富んだ壁紙を提供できる可能性がある。
実開昭47−20906号公報 実開昭48−69980号公報 実開昭56−86130号公報
実開昭47−20906号および実開昭56−86130号に開示の壁紙は、表面が織物であっても、織物の下に金属箔や皮材料を積層しており、耐熱性と耐火性を高めている反面、既存の建造物などの壁面や床面に後貼りで接着することは難しい。また、実開昭48−69980号は、織物の上に塩化ビニルフィルムを接着するので織物独自の触感などが薄れ、織物の下に基材層が存在し、該基材層はクラフト紙や寒冷紗であるために壁紙として耐久性を欠くおそれがある。
本考案は、従来の壁紙に関する前記の問題点を改善するために提案されたものであり、既存の建造物の壁面に後貼りすることにより、部屋の模様替えを大規模な施行工事なしで実施できる装飾クロス体を提供することを目的としている。本考案の他の目的は、比較的薄くて柔軟性があっても貼り付けやすい装飾クロス体を提供することである。
本考案に係る装飾クロス体は、美的効果を付与する色彩と模様を有する薄い織物層と、ホットメルト接着剤を介して織物層の裏面に加熱圧着するフィルム層と、該フィルム層の下側に形成する剥離シート付きの薄い粘着層とを備える。本考案に係る装飾クロス体は、剥離シートを除く全体厚が1.0mm以下で比較的薄いことによって柔軟性を有して曲げやすいので装飾材に圧着する作業が容易であり、既存の建造物などの壁面や床面に接着して建物内部の模様替えを簡単に実施できる。
本考案に係る装飾クロスにおいて、織物層の下側にはホットメルト接着剤で熱圧着したフィルム層を有することによって裁断の際にほつれにくく、織物層とフィルム層とが層間剥離せずにレーザーカットによって所望の平面形状に裁断することができる。また、ホットメルト接着剤は加熱圧着の際に織物層に一部入り込み、フィルム層とともに被装飾材に圧着する際にクロス体がヨレることを防ぐ。粘着層はアクリル系またはポリウレタン系接着剤であると好ましく、フィルム層の上に形成することにより、薄くても被装飾材に圧着しやすく且つ後日の剥離も可能である。
本考案に係る装飾クロス体は、既存の建造物の壁面であるタイル面、コンクリート面、木材パネル面、既存壁紙面、スチール製家具面に部分的に後貼りすることにより、住宅リビング内部の模様替え、喫茶店などの店舗内装飾を大規模な施行工事なしで容易に実施できる。本考案に係る装飾クロス体は、薄くて柔軟性を有することで曲げやすく、被装飾材の壁面に多少の凹凸があっても圧着作業が容易であり、所望の個所に確実に接着することができる。
本考案に係る装飾クロス体は、被装飾材の壁面の模様や色彩に応じて長方形、円形や他の平面形状にする場合、レーザーカットによって所望の平面形状に裁断する際に周辺がほつれにくい。本考案に係る装飾クロス体は、粘着層が薄くても被装飾材に圧着しやすく、被装飾材に圧着した後に模様替えなどの理由で剥離することも可能である。
本考案に係る装飾クロス体を示す概略断面図である。 装飾クロス体の一例を示す平面図である。 織物から装飾クロス体を製造する工程を示す概略側面図である。
装飾クロス体1は、図1に示すように、美的効果を付与する織物層2と、ホットメルト接着剤3を介して織物層2の裏面に接着するフィルム層5と、該フィルム層の下側に形成する剥離シート8付きの粘着層6とを備える。装飾クロス体1は、加熱圧着された織物層2と薄い粘着層6により、剥離シート8を除く全体厚が1.0mm以下で比較的薄いので高い柔軟性を有し、建造物の壁面などの被装飾材に圧着する作業が容易である。
織物層2は、レピア織機などで織成した多彩な模様と色彩を有する細密で繊細な織物からなり、表面が織物独自の触感を有するので手触りした際に高級感がある(図2参照)。織物層2は、経糸密度および緯糸密度5〜200本/cmで織成すればよく、好ましくは経糸密度50〜150本/cm、緯糸密度20〜60本/cmであり、この糸密度範囲にあると糸組織の強度が装飾クロス体として長期の使用に耐え、フィルム層5の融着時にヨレなどが発生しにくい。
織物層2は、主としてポリエステル織物であり、所望に応じて綿糸、麻糸、ナイロン繊維糸、アラミド繊維糸、生分解繊維糸、機能性繊維糸、多色意匠糸、耐熱加工糸などを経糸や緯糸に織り込むことも可能である。織物層2は、装飾クロス体1の用途が洗面所などの水回り個所であれば耐水性の繊維糸を織り込み、厨房回りの用途であれば麻糸やアラミド繊維糸を織り込んで耐熱性を高めると好ましい。
織物層2は、コンピュータ制御のレピア織機などで織成すれば、織長5mから製造することができ、小ロットの用途にも容易に適応できる。織物層2は、織物を織る前にパソコンのシミュレーション画像でイメージ確認することができ、製品化した際に不適当な模様と色彩の織物を事前に除くことができるので無駄を省くことができる。
フィルム層5は、ホットメルト接着剤3で織物層の下側に熱圧着し、実際には片面にホットメルト接着剤3を塗布したフィルムを用いたり、逆面にも剥離シート8で被覆した粘着層6を具備したフィルムを用いると好ましい(図3参照)。装飾クロス体1は、薄い織物層2だけであると形態安定性を欠いて被装飾材に正しく接着しにくいので、加熱圧着したフィルム層5を裏打ちすることにより、該装飾クロス体は柔軟性があって曲げやすくても腰があり、壁面に多少の凹凸があっても容易に圧着作業でき、所望の個所に正確に接着することができる。
フィルム層5は、公知のポリエステル樹脂、アクリル系樹脂またはポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂であればよい。フィルム層5は厚さ20〜100μmであり、厚さが20μm以上であると装飾クロス体1の形態安定性を高め、厚さが100μm以下であると装飾クロス体1の柔軟性を阻害しない。
ホットメルト接着剤3は、公知のアクリル系樹脂またはポリウレタン系樹脂であればよい。ホットメルト接着剤3の塗布量は15〜100g/mであり、塗布量が15g/mで未満であるとホットメルト接着剤3による織物層2への接着が不十分になり、塗布量が100g/mを超えるとホットメルト接着剤3が接着時に織物層2の表面に出て該織物層が硬くなってしまう。
粘着層6は、不透過性のフィルム層5の上に形成するので、透過性の織物層2の下側に直接塗布する場合と比べて塗布量が少なくても接着力が高くなる。粘着層6は、実際には剥離シート8を有する両面接着テープを使用すると好ましい(図3参照)。
粘着層6は、圧着によって接着可能な公知のアクリル系樹脂またはポリウレタン系樹脂であればよい。粘着層6の塗布量は15〜80g/mであり、塗布量が15g/mで未満であると装飾クロス体1を被装飾材に接着しても短期間で剥がれやすくなり、塗布量が80g/mを超えると被装飾材の壁面に一旦貼り付けてしまうと剥がすのが非常に困難になる。
装飾クロス体1は、最大寸法が幅450mm×長さ600mmの長方形であり、被装飾材の壁面の模様や色彩に応じて,この寸法の範囲内で長方形、円形(図2)や他の所望の平面形状に裁断することができる.装飾クロス体1の幅と長さは、加工マシンの大型化により、その最大値を広げることも可能である。装飾クロス体1は、織物層2の下側にはホットメルト接着剤3で熱圧着したフィルム層5が存在するので、レーザーカットによって所望の平面形状に裁断する際に裁断周辺がほつれにくい。
装飾クロス体1は、貼着の際に剥離シート8を剥がして被装飾材の表面に圧着すると、粘着層6によって装飾クロス体1を所望の位置に接着できる。装飾クロス体1は、粘着層6が比較的薄くても柔軟性を有することで曲げやすく、被装飾材の壁面に多少の凹凸があっても被装飾材に圧着しやすく、被装飾材に圧着した後に模様替えなどの理由で剥離することも可能である。
装飾クロス体1は、既存の建造物の壁面であるタイル面、コンクリート面、木材パネル面、既存壁紙面に部分的に容易に後貼りできる。したがって、装飾クロス体1は、住宅リビング内部の模様替えやアートパネルの設置、洗面所などの水回り個所の雰囲気変更、喫茶店などの店舗内装飾を大規模な施行工事なしで容易に実施できる。
次に、本考案を実施例に基づいて説明する。装飾クロス体1は、図2に示すような植物模様を有する織物層2と、ホットメルト接着剤3を介して織物層2の裏面に接着するフィルム層5と、該フィルム層の下側に形成する剥離シート8付きの粘着層6とを備える。装飾クロス体1は高い柔軟性を有し、被装飾材に圧着する作業が容易である。
織物層2は、レピア織機で織成した細密で繊細なポリエステル織物からなり、表面が織物独自の触感を有するので手で触った際に高級感がある(図2参照)。織物層2は、経糸密度50〜150本/cm、緯糸密度20〜60本/cmであり、糸組織の強度が装飾クロス体として長期の使用に耐え、フィルム層5の融着時にヨレなどが発生しにくい。
織物層2から装飾クロス体1を製造する工程を図3に例示する。織物層2となる長寸のポリエステル織物は、裏返しの状態で巻き取った織物ロール12を用いる。織物ロール12から織物を引き出し、図3に示す圧着加工装置へ送り込む。
フィルム層5は厚さ25μmのポリエステル樹脂フィルムからなり、ホットメルト接着剤3は塗布量30g/mのポリウレタン系樹脂である。フィルム層5として、片面にホットメルト接着剤3を塗布したフィルムロール14を用いる。また、粘着層6は塗布量150g/mのアクリル系樹脂である。粘着層6として、剥離シート8を有する両面接着テープのロール18を用いる。
織物ロール12から引き出された織物は、1組または2組のローラ対16でフィルムロール14と温度100℃で10秒間、圧力0.5N/mで加熱圧着され、ついで1組のローラ対20で両面接着テープのロール18と10秒間、圧力0.5N/mで圧着される。全体を圧着した積層シートは剥離シート8を除く全体厚が0.6mmであり、巻き取ってロール22を得る。
この積層シートはレーザーカットによって平面が円形状に裁断され、円形の装飾クロス体1(図2)を形成する。装飾クロス体1は、織物層2の下側にホットメルト接着剤3で熱圧着したフィルム層5が存在するので、裁断の際に周辺がほつれない。多数枚の装飾クロス体1を既存の建造物のコンクリート壁面に分散させて後貼りすると、分散貼り付けした多数枚の装飾クロス体1によって部屋の雰囲気が変わり、リビング内部の模様替えを大規模な施行工事なしで容易に実施できる。
実施例1において用いるフィルムロール14および両面接着テープのロール18の代わりに、1本のロールだけを用いて加工する。このロールには、フィルム層5の表面にホットメルト接着剤3を塗布した後に、該フィルム層を挟んだ逆面に粘着層6を塗布して剥離シート8を巻き込んでいる。
1 装飾クロス体
2 織物層
3 ホットメルト接着剤
5 フィルム層
6 粘着層
8 剥離シート

Claims (4)

  1. 美的効果を付与する色彩と模様を有する薄い織物層と、ホットメルト接着剤を介して織物層の裏面に加熱圧着するフィルム層と、該フィルム層の下側に形成する剥離シート付きの薄い粘着層とを備え、剥離シートを除く全体厚が1.0mm以下で比較的薄いことによって柔軟性を有して曲げやすいので被装飾材に圧着する作業が容易であり、既存の建造物などの壁面や床面に接着して建物内部の模様替えを簡単に実施できる後貼りの装飾クロス体。
  2. 織物層の下側にはホットメルト接着剤で熱圧着したフィルム層を有することによって裁断の際にほつれにくく、織物層とフィルム層とが層間剥離せずにレーザーカットによって所望の平面形状に裁断することができる請求項1記載の装飾クロス体。
  3. ホットメルト接着剤は加熱圧着の際に織物層に一部入り込み、フィルム層とともに被装飾材に圧着する際にクロス体がヨレることを防ぐ請求項1記載の装飾クロス体。
  4. 粘着層はアクリル系またはポリウレタン系接着剤であり、フィルム層の上に形成することにより、薄くても被装飾材に圧着しやすく且つ後日の剥離も可能である請求項1記載の装飾クロス体。
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