JP3224729U - ダクト支持具 - Google Patents

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福村 貴司
貴司 福村
忠勝 森谷
忠勝 森谷
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日本管材センター株式会社
株式会社ザイインターナショナル
福村 貴司
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Abstract

【課題】建築物の天井を最大限の高さまで高めるのに好適であり、かつ、天井スラブに対するダクト取付け作業全体の工数削減とその作業性向上を図り、作業後の取付け状況の確認も容易となる、ダクト支持具を提供する。【解決手段】ダクト支持具1は、天井スラブCSに固定されるスラブ固定部2と、スラブ固定部の両側から下方に向けて延びた形態になっている左右のアーム部3A、3Bと、各アーム部の先端に設けた左右のバンド固定部4A、4Bと、を備え、左右のバンド固定部間にダクトDが配置された状態、ダクトの下面側にバンド部材5が配置された状態、および、左右のバンド固定部のうち、一方のバンド固定部4Aに対してバンド部材の一端5Aが取り付けられ、かつ、他方のバンド固定部4Bに対して同バンド部材の他端5Bが取り付けられた状態となることで、ダクトが支持される。【選択図】図2

Description

本考案は、建物の天井スラブに対して保温材付きフレキシブルダクトのような各種ダクトを取り付ける手段として使用されるダクト支持具に関し、特に、建築物の天井を最大限の高さまで高めるのに好適であり、かつ、天井スラブに対するダクト取付け作業全体の工数削減とその作業性向上を図り、作業後の取付け状況の確認も容易となるものである。
従来の建物では、その天井裏に、保温材付フレキシブルダクトのようなダクトが配置される場合があり、この種のダクトは、天井スラブに取付けられる。
図9は、天井スラブに対するダクトの従来の取付け構造の説明図である。
図9に示された従来の取付け構造は、天井スラブCSに対して図示しないボルトとナットとでスラブ固定金具100(又は金属製穴明バンド)が取付けられる構造、および、ダクトDの外周面に吊バンド101が巻き付けられ、巻き付けた吊バンド101の両端とスラブ固定金具100とにボルトを通した後、該ボルトとナットとで吊バンド101の両端とスラブ固定金具100とを締め付け固定した構造になっている。このような取付け構造によって取付けられたダクトDは天井スラブCSから吊バンド101で吊られた状態になる(例えば、特許文献1の図8を参照)。
ところで、例えば、集合住宅のように階高が低い建物では、前記のようなダクトDを可能な限り天井スラブCSの近くに配置し、天井裏の高さを低くすることにより、天井高を最大限にすることが望まれている。
しかし、前記のような従来の取付け構造では、ボルトとナットとで吊バンド101の両端とスラブ固定金具100とを締め付け固定した部分、すなわち、吊バンド101の固定部からその下に吊られているダクトDまでの範囲でダクトD外周の保温材を過度に圧迫しないように一定の角度を保持しなければならないため、ダクトDと天井スラブCSとの間に所定高の空間が必要になり、かかる空間の存在によって建築物の天井を最大限の高さまで高めることができない。
また、前記のような従来の取付け構造によると、天井スラブCSに対してボルトとナットとでスラブ固定金具100を取付ける作業の後に、更に、別のボルトとナットとで吊バンド101の両端とスラブ固定金具100とを締め付け固定する作業を必要とすることから、天井スラブCSに対するダクト取付け作業全体の作業工数が多く、その作業工数を極力省力化したいという要請もある。
さらに、従来の取付け構造によると、吊バンド101で吊られたダクトDの上にその吊バンド101の固定部(ボルトとナットとで吊バンド101の両端とスラブ固定金具100とを締め付け固定した部分)が位置するため、従来のように、ボルトとナットとで吊バンド101の両端とスラブ固定金具100とを締め付け固定する作業では、その締付け固定の状態を外部から目視で確認することが困難であり、天井スラブCSに対するダクトDの取付け作業性が悪い。また、作業後にボルトの締付けが確実かを目視で確認するのも困難である。
特開2018−77007号公報
本考案は上述の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、建築物の天井を最大限の高さまで高めるのに好適であり、かつ、天井スラブに対するダクト取付け作業全体の工数削減とその作業性向上を図り、作業後の取付け状況の確認も容易となる、ダクト支持具を提供することである。
前記目的を達成するために、本考案は、天井スラブに固定されるスラブ固定部と、前記スラブ固定部の両側から下方に向けて延びた形態になっている左右のアーム部と、前記各アーム部の先端に設けた左右のバンド固定部と、を備え、前記左右のバンド固定部間にダクトが配置された状態、該ダクトの下面側にバンド部材が配置された状態、および、前記左右のバンド固定部のうち、一方のバンド固定部に対して前記バンド部材の一端が取り付けられ、かつ、他方のバンド固定部に対して同バンド部材の他端が取り付けられた状態となることで、前記ダクトが支持される構造になっていることを特徴とする。
前記本考案において、前記バンド部材は、その長さ方向に所定間隔で複数設けた係合穴を備え、前記バンド固定部は、前記アーム部の下端から下方に向けて延びた形態になっているガイドバーと、前記ガイドバーの表面から立ち上がった形態の軸部と、前記軸部を介して前記ガイドバーに連結されたサイドバーと、を備え、前記バンド部材の裏側から前記サイドバーの一端を前記バンド部材の係合穴に差し込んだ状態で、前記バンド部材を前記サイドバーに沿ってスライド移動させることにより、前記サイドバーの他端が前記バンド部材の前記係合穴から抜けて前記バンド部材の表側に配置された状態、および、前記バンド部材の前記係合穴と前記バンド固定部の前記軸部とがワンタッチで嵌合した状態になることを特徴としてもよい。
前記本考案において、前記サイドバー表裏面のうち前記ガイドバーと対向する面には、第1のフックが設けられ、前記バンド部材の前記係合穴と前記バンド固定部の前記軸部とが嵌合した状態になったときには、その嵌合状態の前記係合穴に隣接する別の前記係合穴の縁部に対して、前記第1のフックが引っ掛かることを特徴としてもよい。
前記本考案において、前記ガイドバー表裏面のうち前記サイドバーと対向する面には、凸部が設けられ、前記凸部は、前記ガイドバーと前記サイドバーとの間に位置する前記バンド部材を前記サイドバーに向かって押し上げる手段として機能し、前記凸部での押し上げによって、その押し上げ位置より上方に位置する前記隣接の係合穴が前記第1のフックの根元付近に近づき、前記隣接の係合穴の縁部から前記第1のフックが外れ難くなることを特徴としてもよい。
前記本考案において、前記バンド部材は、隣り合う2つの前記係合穴間に、小径穴を有し、前記ガイドバーの表裏面のうち前記サイドバーと対向する面には、第2のフックが設けられ、前記第2のフックは、前記凸部からみて、前記第1のフックを超えた位置に設けられており、前記凸部は、前記第2のフックの方向に向けて下り勾配の傾斜面を備え、前記サイドバーの他端が前記バンド部材の前記係合穴から下方に抜けて前記バンド部材の裏側に出てしまうことで、前記バンド部材全体がスライドした場合は、前記第1のフックが前記バンド部材の前記小径穴に入り込むとともに、前記第1のフックでの押圧によって前記バンド部材が屈曲変形し、これにより前記隣接の係合穴が前記第2のフックの方向に下がることで、前記隣接の係合穴の縁部が前記第2のフックに引っ掛かることを特徴としてもよい。
本考案によると、ダクト支持具の具体的な構造として、前述の通り、スラブ固定部の両側から下方に向けて左右のアーム部が延び、そのアーム部の先端に左右のバンド固定部を設けることで、かかるバンド固定部がダクトの上部側と同レベルの高さに配置される構成を採用した。このため、ダクトとスライブ天井との間を極力狭くすることができ、例えば集合住宅等では、天井裏空間の高さを従来に比べ低くし、天井を高くすることが可能になる等、建築物の天井を最大限の高さまで高めるのに好適なダクト支持具を提供し得る。
また、本考案では、前述の通り、バンド部材の裏側からサイドバーの一端をバンド部材の係合穴に差し込んだ状態で、バンド部材をサイドバーに沿ってスライド移動させることにより、バンド部材の係合穴とバンド固定部の軸部とがワンタッチで嵌合した状態となる構成を採用することができ、かかる構成の採用により、バンド固定部に対するバンド部材の固定作業では、ボルトとナットを用いることなく、前記のような差し込みとスライド移動という一連の関連作業を行うだけであり、ほぼワンタッチでバンド部材の固定を行うことが可能であること、ボルトとナットのような締付け確認作業も不要であることから、天井スラブに対するダクト取付け作業全体の工数削減とその作業性向上を図るのに好適なダクト支持具を提供し得る。
さらに、本考案によると、バンド部材の取付け作業後に確実にバンド部材が固定されているかどうかの確認(作業後の取付け状況の確認)は、サイドバー下部がバンド穴より外側に出ていること、すなわちサイドバーの他端がバンド部材の係合穴より外側に出ていることを確認するだけでよく、作業後の取付け状況の確認も容易となる。この点、従来は、ナットが確実に固定されているかの確認は手で触るしかなく、時間がかかった。
(a)は本発明を適用したダクト支持具の正面図、(b)はその側面図。 図1のダクト支持具とバンド部材でダクトを支持した状態の説明図。 図2の矢印A付近の拡大図。 図1のダクト支持具のバンド固定部に対してバンド部材を固定する作業において、バンド部材の裏側からサイドバーの一端をバンド部材の係合穴に差し込む作業の説明図。 図4の作業において、バンド部材の裏側からサイドバーの一端をバンド部材の係合穴に差し込んだ直後の状態の説明図。 図4の作業の後に、バンド部材を図5の矢印B方向へスライド移動させた状態の説明図。 サイドバーの他端がバンド部材の係合穴から下方に抜けてバンド部材の裏側に出てしまった状態の説明図。 バンド部材の平面図。 天井スラブに対するダクトの従来の取付け構造の説明図。
以下、本考案を実施するための最良の形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
図1(a)は本発明を適用したダクト支持具の正面図、同図(b)はその側面図、図2は図1のダクト支持具とバンド部材でダクトを支持した状態の説明図、図3は図2の矢印A付近の拡大図である。また、図4は、図1のダクト支持具のバンド固定部に対してバンド部材を固定する作業において、バンド部材の裏側からサイドバーの一端をバンド部材の係合穴に差し込む作業の説明図、図5は、図4の作業において、バンド部材の裏側からサイドバーの一端をバンド部材の係合穴に差し込んだ直後の状態の説明図、図6は、図4の作業の後に、バンド部材を図5の矢印B方向へスライド移動させた状態の説明図、図7は、サイドバーの他端がバンド部材の係合穴から下方に抜けてバンド部材の裏側に出てしまった状態の説明図、図8はバンド部材の平面図である。
《ダクト支持具の概要》
図1(a)(b)を参照すると、本発明を適用したダクト支持具1(以下「本実施形態のダクト支持具1」という)は、天井スラブCS(図2参照)に固定されるスラブ固定部2と、スラブ固定部2の両側から下方に向けて延びた形態になっている左右のアーム部3A、3Bと、各アーム部3A、3Bの先端に設けた左右のバンド固定部4A、4Bと、を備えている。
そして、図2を参照すると、本実施形態のダクト支持具1では、(1)左右のバンド固定部4A、4B間にダクトD(例えば、周知の保温材付きフレキシブルダクト)が配置された状態、(2)該ダクトDの下面側にバンド部材5が配置された状態、および、(3)左右のバンド固定部4A、4Bのうち、一方のバンド固定部4Aに対してバンド部材5の一端5Aが取り付け固定され、かつ、他方のバンド固定部5Bに対して同バンド部材5の他端5Bが取り付けられた状態となることで、ダクトDを支持する構造になっている。
《スラブ固定部2の詳細構成》
スラブ固定部2の具体的な構成例として、本実施形態のダクト支持具1では、当該スラブ固定部2が上下面および外周の側面を備える形状、および、その上下面を貫通する2種類の取付け穴2A、2Bが設けられる構成を採用している。これらの取付け穴2A、2Bは、スラブ固定部2を天井スラブCSに固定する際に、例えば吊ボルトやエアガン等の打鋲機を使用できるようにするものである。
前述の吊ボルトを使用する場合は、例えば取付け穴2Aに対して吊ボルトを挿入し、かつ、スラブ固定部2の上面を天井スラブCSの方向に向けた状態で、その吊ボルトの先端外周雄ネジを天井スラブCS側の雌ネジ穴に締付け固定することによって、スラブ固定部2は天井スラブCSに固定される。
前述の打鋲機を使用する場合は、例えば天井スラブCSに対してスラブ固定部2の上面を当接させた状態で、取付け穴2Bを通じて天井スラブCSに鋲を打ち込むことにより、スラブ固定部2は天井スラブCSに固定される。
スラブ固定部2を天井スラブCSに固定する方法については、前述の吊ボルトや打鋲機を使用する方法に限定されることはなく、これら以外の方法でスラブ固定部2を天井スラブCSに固定してもよい。
《アーム部3A、3Bの詳細構成》
左右のアーム部3A、3Bの具体的な構成例として、本実施形態のダクト支持具1においては、スラブ固定部2を中心としてハの字のように左右のアーム部3A、3Bが開いた状態となるように形成し、そのハの字の内側、つまり左右のアーム部3A、3Bの内側にダクトDが配置されるように構成してある(図2参照)。
《バンド固定部4A、4Bの詳細構成》
図1のダクト支持具1において、左右のバンド固定部4A、4Bは、いずれも、図2および図3に示したように、アーム部3A、3Bの下端から下方に向けて延びた形態になっているガイドバー41と、ガイドバー41の表面から立ち上がった形態の軸部42と、軸部42を介してガイドバー41に連結されたサイドバー43と、を備えている。
左右のバンド固定部4A、4Bにはバンド部材5が取付け固定される(図2および図3を参照)。図8を参照すると、バンド部材5は、弾性変形可能な可撓性を有する素材(例えば、樹脂バンド)で構成されるとともに、係合穴51を備えている。この係合穴51はバンド部材5の長さ方向に所定間隔で複数設けられており、また、隣り合う2つの係合穴51、51間には、係合穴51より小径の小径穴52が設けられている。
バンド部材5をバンド固定部4A、4Bに固定するための具体的な構造として、本実施形態のダクト支持具1では、図4および図5に示したように、バンド部材5の裏側からサイドバー43の一端43Aを当該バンド部材5の係合穴51(51A)に差し込んだ状態で、そのバンド部材5をサイドバー43に沿って図5矢印B方向へスライド移動させることにより、図6のようにサイドバー43の他端43Bがバンド部材5の係合穴51(51A)から抜けてバンド部材5の表側に配置された状態、および、バンド部材5の係合穴51(51A)とバンド固定部4Aの軸部42がワンタッチで嵌合した状態(図6参照)となるように構成してある。
前記のようなワンタッチ嵌合により、左右のバンド固定部4A、4Bに対するバンド部材5の取付けは、完了する。本実施形態のダクト支持具1では、そのように取付けが完了したバンド部材5によりダクトDを吊ることができる。この際、バンド部材5は、ダクトDの重量によりガイドバー41に沿って湾曲し、ダクトDの荷重は、バンド部材5の係合穴51(51A)の縁部がサイドバー41の付根、すなわち軸部42に当たることで受ける。
また、本実施形態のダクト支持具1においては、サイドバー43がバンド部材5の係合穴51(51A)から抜け出ることによるバンド部材5の脱落を防止する手段として、サイドバー43表裏面のうちガイドバー41と対向する面、すなわちサイドバー43の裏面に第1のフック6を設けている。
第1のフック6と軸部42との間隔寸法は、バンド部材5において隣接する2つの係合穴51(51A)、51(51B)の間隔に合せて設定されている。かかる設定により、前記のようにバンド部材5の係合穴51(51A)とバンド固定部4Aの軸部42とが嵌合した状態になったときは、図6に示したように、その嵌合状態の係合穴51(51A)に隣接する別の係合穴51(51B)の縁部に対して第1のフック6が引っ掛かることにより、サイドバー43が係合穴51(51A)から抜け出る方向へスライドする動作が抑制され、バンド部材5の脱落は防止される。
以下の説明では、便宜上、前述のような嵌合状態になっている係合穴51(51A)を第1の係合穴51(51A)といい、これに隣接する前述の別の係合穴51(51B)を第2の係合穴51(51B)という。
さらに、本実施形態のダクト支持具1では、第1のフック6によるバンド部材5の脱落防止効果をより一層高める手段として、ガイドバー41表裏面のうちサイドバー43と対向する面、すなわちガイドバー41の表面に凸部7を設けている。
凸部7は、ガイドバー41とサイドバー43との間に位置するバンド部材5をサイドバー43に向かって押し上げる手段として機能する。凸部7での押し上げによって、その押し上げ位置より上方に位置する第2の係合穴51(51B)が第1のフック6の根元付近に近づくことで、第2の係合穴51(51B)の縁部から第1のフック6が外れ難くなるため、第1のフック6によるバンド部材5の脱落防止効果はより一層高まる。
凸部7の具体的な構成例として、本実施形態のダクト支持具1では、かかる凸部7を軸部42の近傍に配置する構成、および、凸部7の最先端からサイドバー43までの距離寸法をバンド部材5の厚さと略同じ寸法に設定する構成を採用しているが、これらに限定されることはない。
例えば、凸部7は、軸部42から第1のフック6までの距離範囲内において、第1のフック6と干渉しない場所に配置してもよいし、凸部7の最先端からサイドバー43までの距離寸法は、前述の押し上げ作用、すなわち、第2の穴51(51B)が第1のフック6の根元付近に近づく作用を妨げない範囲内で、適宜変更してもよい。
本実施形態のダクト支持具1においては、バンド部材5の弾性変形によってバンド部材5の係合穴51(具体的には、第1の係合穴51(51A))とバンド固定部4Aの軸部42との嵌合状態が解除され、かつ、その第1の係合穴51(51A)からサイドバー43の他端43Bが下方に抜けてバンド部材5の裏側に出ることで、バンド部材5全体がスライド可能となって第1の係合穴51(51A)から完全に外れてしまうような場合も想定される。
そこで、前記のようなサイドバー43全体の外れを防止する対策として、本実施形態のダクト支持具1においては、前述の凸部7を設けた面と同じ面、すなわちガイドバー41の表面(サイドバー43と対向する面)に第2のフック8を設けるとともに、この第2のフック8は、当該凸部7からみて、第1のフック6を超えた位置に配置される構成、および、該凸部7は、第2のフック8の方向に向けて下り勾配の傾斜面7Aを備える構成を採用している。
本実施形態のダクト支持具1では、図7に示したように、サイドバー43の他端43Aがバンド部材5の第1の係合穴51(51A)から下方に抜けてバンド部材5の裏側に出てしまい、バンド部材5全体がスライドした場合には、(1)第1のフック6がバンド部材5の小径穴52に入り込むことにより、バンド部材5全体のスライドが制限されること、および、(2)第1のフック6での押圧によってバンド部材5が凸部7の傾斜面7Aに沿って屈曲変形し、これにより第2の係合穴51(51B)の位置が第2のフック8の方向に下がって、第2の係合穴51(51B)の縁部が第2のフック8に引っ掛かることにより、バンド部材5全体のスライドが制限されることから、前記のようなサイドバー5全体の外れは防止される。
以上の説明から分かるように、本実施形態のダクト支持具1によると、その具体的な構造として、スラブ固定部2の両側から下方に向けて左右のアーム部3A、3Bが延び、そのアーム部3A、3Bの先端に左右のバンド固定部4A、4Bを設けることにより、かかるバンド固定部4A、4BがダクトDの上部側と同レベルの高さに配置される構成を採用した。このため、図2のようにダクトDとスライブ天井CSとの間を極力狭くすることができ、例えば集合住宅等では、天井裏空間の高さを従来に比べ低くし、天井を高くすることが可能になる等、建築物の天井を最大限の高さまで高めるのに好適である。
また、本実施形態のダクト支持具1によると、前述の通り、バンド部材5の裏側からサイドバー43の一端をバンド部材5の係合穴51(51A)に差し込んだ状態で、バンド部材5をサイドバー43に沿ってスライド移動させることにより、バンド部材5の係合穴51(51A)とバンド固定部4A、4Bの軸部42とがワンタッチで嵌合した状態となるように構成した。このため、バンド固定部4A、4Bに対するバンド部材5の固定作業では、ボルトとナットを用いることなく、前記のような差し込みとスライド移動という一連の関連作業を行うだけであり、ほぼワンタッチでバンド部材5の固定を行うことが可能であること、ボルトとナットのような締付け確認作業も不要であることから、天井スラブに対するダクト取付け作業全体の工数削減とその作業性向上を図れる。
さらに、本実施形態のダクト支持具によると、バンド固定部に対するバンド部材の固定状態は、バンド固定部のサイドバー全体がバンド部材の表側に露出した状態になっていること、このような露出の状態において、バンド部材で吊られたダクトはバンド固定部間に配置された状態になっており、ダクトによってそのような露出の状態が隠れてしまうことはないことから、バンド固定部に対するバンド部材の固定状態を確認する作業も容易である。
本考案は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本考案の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により多くの変形が可能である。
1 ダクト支持具
2 スラブ固定部
2A、2B 取付け穴
3A、3B アーム部
4A、4B バンド固定部
41 ガイドバー
42 軸部
43 サイドバー
43A サイドバーの一端
43B サイドバーの他端
5 バンド部材
51 係合穴
51A 第1の係合穴
52B 第2の係合穴
52 小径穴
6 第1のフック
7 凸部
7A 傾斜面
8 第2のフック
CS 天井スラブ
D ダクト

Claims (5)

  1. 天井スラブに固定されるスラブ固定部と、
    前記スラブ固定部の両側から下方に向けて延びた形態になっている左右のアーム部と、
    前記各アーム部の先端に設けた左右のバンド固定部と、を備え、
    前記左右のバンド固定部間にダクトが配置された状態、該ダクトの下面側にバンド部材が配置された状態、および、前記左右のバンド固定部のうち、一方のバンド固定部に対して前記バンド部材の一端が取り付けられ、かつ、他方のバンド固定部に対して同バンド部材の他端が取り付けられた状態となることで、前記ダクトが支持される構造になっていること
    を特徴とするダクト支持具。
  2. 前記バンド部材は、その長さ方向に所定間隔で複数設けた係合穴を備え、
    前記バンド固定部は、前記アーム部の下端から下方に向けて延びた形態になっているガイドバーと、前記ガイドバーの表面から立ち上がった形態の軸部と、前記軸部を介して前記ガイドバーに連結されたサイドバーと、を備え、
    前記バンド部材の裏側から前記サイドバーの一端を前記バンド部材の係合穴に差し込んだ状態で、前記バンド部材を前記サイドバーに沿ってスライド移動させることにより、前記サイドバーの他端が前記バンド部材の前記係合穴から抜けて前記バンド部材の表側に配置された状態、および、前記バンド部材の前記係合穴と前記バンド固定部の前記軸部とがワンタッチで嵌合した状態になること
    を特徴とする請求項1に記載のダクト支持具。
  3. 前記サイドバー表裏面のうち前記ガイドバーと対向する面には、第1のフックが設けられ、
    前記バンド部材の前記係合穴と前記バンド固定部の前記軸部とが嵌合した状態になったときには、その嵌合状態の前記係合穴に隣接する別の前記係合穴の縁部に対して、前記第1のフックが引っ掛かること
    を特徴とする請求項2に記載のダクト支持具。
  4. 前記ガイドバー表裏面のうち前記サイドバーと対向する面には、凸部が設けられ、
    前記凸部は、前記ガイドバーと前記サイドバーとの間に位置する前記バンド部材を前記サイドバーに向かって押し上げる手段として機能し、
    前記凸部での押し上げによって、その押し上げ位置より上方に位置する前記隣接の係合穴が前記第1のフックの根元付近に近づくことで、前記隣接の係合穴の縁部から前記第1のフックが外れ難くなること
    を特徴とする請求項3に記載のダクト支持具。
  5. 前記バンド部材は、隣り合う2つの前記係合穴間に、小径穴を有し、
    前記ガイドバーの表裏面のうち前記サイドバーと対向する面には、第2のフックが設けられ、
    前記第2のフックは、前記凸部からみて、前記第1のフックを超えた位置に設けられており、
    前記凸部は、前記第2のフックの方向に向けて下り勾配の傾斜面を備え、
    前記サイドバーの他端が前記バンド部材の前記係合穴から下方に抜けて前記バンド部材の裏側に出てしまうことで、前記バンド部材全体がスライドした場合は、前記第1のフックが前記バンド部材の前記小径穴に入り込むとともに、前記第1のフックでの押圧によって前記バンド部材が屈曲変形し、これにより前記隣接の係合穴が前記第2のフックの方向に下がることで、前記隣接の係合穴の縁部が前記第2のフックに引っ掛かること
    を特徴とする請求項4に記載のダクト支持具。
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