JP3224567U - 漢字ドリル - Google Patents
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Abstract
【課題】漢字の読み学習効果の高い漢字ドリルを提供する。【解決手段】一つの学習単元が複数の異なる漢字を学習対象として含む漢字ドリルにおいて、一つの学習単元を構成する紙面1Aに組み合わせ選択式漢字学習領域20を設け、学習対象の各漢字を選択要素とする漢字選択群21、学習対象の漢字一つを含む語句・文の読みを選択要素とする読み選択群22、読み選択群の各語句・文の読みの意味内容を表す絵図を選択要素とする絵図選択群23を上段、下段、中段に表記する。そして、学習者が漢字選択群、絵図選択群、読み選択群から、漢字、語句・文の読み、絵図の正しい組み合わせを連結線を引いて選択する第1、第2の連結線解答スペース24、29を設ける。【選択図】図2
Description
本考案は漢字ドリルに係り、とくに知的障害等の障害を有する学習者でも学習効果の上がり易い漢字ドリルに関する。
漢字の読み・書きを学習する漢字ドリルには、漢字と、ひらがなの読みを書く空白のマス目を左右に並べて表記しておき、漢字に該当するひらがなの読みを空白のマス目に書かせるもの、ひらがなの読みと、漢字を書く空白のマス目を左右に並べて表記しておき、ひらがなの読みに該当する漢字を空白のマス目に書かせるもの、ひらがなの読みと、薄い色で表した漢字を表記しておき、薄く表記した漢字を筆記具でなぞらせるものなどがあった。
けれども、これらの漢字ドリルは、ひらがなの読みと漢字という文字と文字の組み合わせ記憶の確立を容易にする工夫に欠け、障害を有する学習者にとって、漢字学習の難易度が高かった。
けれども、これらの漢字ドリルは、ひらがなの読みと漢字という文字と文字の組み合わせ記憶の確立を容易にする工夫に欠け、障害を有する学習者にとって、漢字学習の難易度が高かった。
本考案は上記した従来技術の問題に鑑みなされたもので、漢字の読みまたは書きの学習効果の高い漢字ドリルを提供することを、その目的とする。
請求項1記載の考案では、
一つの学習単元が複数の異なる漢字を学習対象として含む漢字ドリルであって、
一つの学習単元を構成する1又は複数の紙面のいずれかの紙面に設けた組み合わせ選択式漢字学習領域に、
当該一つの学習単元での学習対象の各漢字を選択要素とする漢字選択群、学習対象の漢字一つを含む語句・文の読みを選択要素とする読み選択群、読み選択群の各語句・文の読みの意味内容を表す絵図を選択要素とする絵図選択群を表記するとともに、
学習者が漢字選択群の各選択要素、読み選択群の各選択要素、絵図選択群の各選択要素から、漢字、語句・文の読み、絵図の正しい組み合わせを連結線を引いて選択する連結線解答スペースを設けたこと、
を特徴としている。
請求項2記載の考案では、
前記一つの学習単元を構成する1又は複数の紙面の内、組み合わせ選択式漢字学習領域を設けた紙面と同じ紙面または異なる紙面に、当該一つの学習単元での学習対象の各漢字毎に書き順表記付の書き順学習領域を設け、
書き順表記は、学習対象の漢字を書き順に従い一筆分ずつ2乃至5のいずれかの数の色を巡回的に用いて表記した色付き漢字を含むこと、
を特徴としている。
請求項3記載の考案では、
書き順表記の漢字の一筆分の部分漢字毎に、書き順を示す番号を近くに付記したこと、
を特徴としている。
請求項4記載の考案では、
書き順表記付の書き順学習領域に第2の書き順表記を付属させ、
第2の書き順表記は、
学習対象の漢字の書き順に従い一筆分ずつ増やした複数の部分漢字を並べて表記し、各部分漢字の内、次に書く一筆分を他の部分の色と異なる色で表記したこと、
を特徴としている。
請求項5記載の考案では、
前記一つの学習単元を構成する1又は複数の紙面の内、組み合わせ選択式漢字学習領域を設けた紙面と同じ紙面または異なる紙面に、足し算式漢字学習領域を設け、
この足し算式漢字学習領域に、当該一つの学習単元での学習対象の漢字を複数のまとまり部分に分解した各部分漢字を足し算要素とし、各足し算要素を足し算記号、等号記号とともに並べて足し算形式で表記したこと、
を特徴としている。
請求項6記載の考案では、
前記一つの学習単元を構成する1又は複数の紙面の内、組み合わせ選択式漢字学習領域を設けた紙面と同じ紙面または異なる紙面に、漢字解説領域を設け、
この漢字解説領域に、当該一つの学習単元に含まれる組み合わせ選択式漢字学習領域の読み選択群で選択要素とされた各語句・文について、語句・文を漢字と漢字の読み付で表記するとともに、語句・文の表記と対にして、組み合わせ選択式漢字学習領域の絵図選択群で選択要素とされた内、正しい組み合わせとなる絵図を表記したこと、
を特徴としている。
請求項7記載の考案では、
前記一つの学習単元を構成する1又は複数の紙面の内、組み合わせ選択式漢字学習領域を設けた紙面と同じ紙面または異なる紙面に、書き取り問題領域を設け、
この書き取り問題領域に、当該一つの学習単元での学習対象の漢字毎に、漢字を含む語句・文を、漢字を書く空白と、この空白の脇に付記した読み付でひらがなで表記するとともに、この語句・文と対にして意味内容を表す絵図を表記したこと、
特徴としている。
一つの学習単元が複数の異なる漢字を学習対象として含む漢字ドリルであって、
一つの学習単元を構成する1又は複数の紙面のいずれかの紙面に設けた組み合わせ選択式漢字学習領域に、
当該一つの学習単元での学習対象の各漢字を選択要素とする漢字選択群、学習対象の漢字一つを含む語句・文の読みを選択要素とする読み選択群、読み選択群の各語句・文の読みの意味内容を表す絵図を選択要素とする絵図選択群を表記するとともに、
学習者が漢字選択群の各選択要素、読み選択群の各選択要素、絵図選択群の各選択要素から、漢字、語句・文の読み、絵図の正しい組み合わせを連結線を引いて選択する連結線解答スペースを設けたこと、
を特徴としている。
請求項2記載の考案では、
前記一つの学習単元を構成する1又は複数の紙面の内、組み合わせ選択式漢字学習領域を設けた紙面と同じ紙面または異なる紙面に、当該一つの学習単元での学習対象の各漢字毎に書き順表記付の書き順学習領域を設け、
書き順表記は、学習対象の漢字を書き順に従い一筆分ずつ2乃至5のいずれかの数の色を巡回的に用いて表記した色付き漢字を含むこと、
を特徴としている。
請求項3記載の考案では、
書き順表記の漢字の一筆分の部分漢字毎に、書き順を示す番号を近くに付記したこと、
を特徴としている。
請求項4記載の考案では、
書き順表記付の書き順学習領域に第2の書き順表記を付属させ、
第2の書き順表記は、
学習対象の漢字の書き順に従い一筆分ずつ増やした複数の部分漢字を並べて表記し、各部分漢字の内、次に書く一筆分を他の部分の色と異なる色で表記したこと、
を特徴としている。
請求項5記載の考案では、
前記一つの学習単元を構成する1又は複数の紙面の内、組み合わせ選択式漢字学習領域を設けた紙面と同じ紙面または異なる紙面に、足し算式漢字学習領域を設け、
この足し算式漢字学習領域に、当該一つの学習単元での学習対象の漢字を複数のまとまり部分に分解した各部分漢字を足し算要素とし、各足し算要素を足し算記号、等号記号とともに並べて足し算形式で表記したこと、
を特徴としている。
請求項6記載の考案では、
前記一つの学習単元を構成する1又は複数の紙面の内、組み合わせ選択式漢字学習領域を設けた紙面と同じ紙面または異なる紙面に、漢字解説領域を設け、
この漢字解説領域に、当該一つの学習単元に含まれる組み合わせ選択式漢字学習領域の読み選択群で選択要素とされた各語句・文について、語句・文を漢字と漢字の読み付で表記するとともに、語句・文の表記と対にして、組み合わせ選択式漢字学習領域の絵図選択群で選択要素とされた内、正しい組み合わせとなる絵図を表記したこと、
を特徴としている。
請求項7記載の考案では、
前記一つの学習単元を構成する1又は複数の紙面の内、組み合わせ選択式漢字学習領域を設けた紙面と同じ紙面または異なる紙面に、書き取り問題領域を設け、
この書き取り問題領域に、当該一つの学習単元での学習対象の漢字毎に、漢字を含む語句・文を、漢字を書く空白と、この空白の脇に付記した読み付でひらがなで表記するとともに、この語句・文と対にして意味内容を表す絵図を表記したこと、
特徴としている。
本考案によれば、組み合わせ選択式漢字学習領域により、学習対象の漢字を含む語句・文、ひらがなの読み、語句・文の意味内容を表す絵図の3元について、正しい組み合わせを考えさせることにより、単に、漢字と読みの2元について、正しい組み合わせを考えさせるよりも、漢字の意味内容を視覚的イメージで記憶・理解しながら学習することができ、知的障害等の障害を有する学習者でも、学習効果が上がり易くなる。
他の考案によれば、教師から口頭等で伝えられるか、紙面に表記された色順情報で指示された色順と色付き漢字の各部の色を対比することで正しい書き順を容易に確認することができ、一筆ずつ色付き漢字を色順になぞることにより、書き順を容易に学習することができる。この際、学習対象の漢字の書き順に従い一筆分ずつ増やした複数の部分漢字を並べて表記し、各部分漢字の内、次に書く一筆分を他の部分の色と異なる色で表記した第2の書き順表記を付属することにより、学習者は第2の書き順表記も参照することで正しい書き順を多角的に把握でき、正しい書き順の理解がより容易となる。
また更に他の考案によれば、紙面に設けた足し算式漢字学習領域により、学習者は、学習対象の漢字を複数のパーツの組み合わせとしても学習することができる。
他の考案によれば、教師から口頭等で伝えられるか、紙面に表記された色順情報で指示された色順と色付き漢字の各部の色を対比することで正しい書き順を容易に確認することができ、一筆ずつ色付き漢字を色順になぞることにより、書き順を容易に学習することができる。この際、学習対象の漢字の書き順に従い一筆分ずつ増やした複数の部分漢字を並べて表記し、各部分漢字の内、次に書く一筆分を他の部分の色と異なる色で表記した第2の書き順表記を付属することにより、学習者は第2の書き順表記も参照することで正しい書き順を多角的に把握でき、正しい書き順の理解がより容易となる。
また更に他の考案によれば、紙面に設けた足し算式漢字学習領域により、学習者は、学習対象の漢字を複数のパーツの組み合わせとしても学習することができる。
以下、本考案の最良の形態を実施例に基づき説明する。
図1は本考案に係る漢字ドリルの途中の学習単元を構成する第1の用紙の表側の紙面の外観平面図、図2は図1の説明図、図3は図1の裏側の紙面の外観平面図、図4は図3の説明図、図5は図4中の色付き漢字の説明図、図6は図4中の書き順表記欄の説明図、図7は図1と同じ学習単元を構成する第2の用紙の表側の紙面の外観平面図、図8は図7の説明図、図9は図8中の色付き漢字の説明図、図10は図8中の書き順表記欄の説明図、図11は図7の裏側の紙面の外観平面図、図12は図11の説明図である。
図1乃至図11において、1と2は多数の学習単元から成る漢字ドリルの途中の或る一つの学習単元を構成する第1、第2の2枚の用紙であり、図1、図2が第1の用紙1の表側の紙面1A、図3、図4が第1の用紙1の裏側の紙面1B、図7、図8が第1の用紙1に続く第2の用紙2の表側の紙面2A、図11、図12が第2の用紙2の裏側の紙面2Bである。
図1乃至図11において、1と2は多数の学習単元から成る漢字ドリルの途中の或る一つの学習単元を構成する第1、第2の2枚の用紙であり、図1、図2が第1の用紙1の表側の紙面1A、図3、図4が第1の用紙1の裏側の紙面1B、図7、図8が第1の用紙1に続く第2の用紙2の表側の紙面2A、図11、図12が第2の用紙2の裏側の紙面2Bである。
図1、図2において、10は学習単元表題領域であり、学習単元番号と学習開始の合図の文字「スタート」が表記されている。11はこの学習単元で新たに学習する漢字を解説するための学習漢字解説領域であり、この学習単元での新たな学習対象を例えば2つの漢字<会>、<楽>として、上半分に学習対象の漢字<会>を含む語句・文12とその意味内容を表す絵図13が対にして上下に並べて表記されている。学習対象の漢字<会>を含む語句・文12はここでは一例として「あさの会」であり、学習対象の漢字<会>が漢字、他はひらがなで表記されている。また、「会」は大文字でマス目14の中に表記されるとともに、ひらがなの読み「かい」が右側に並べて表記されている。絵図13は黒板を背に先生が話をしている様子を表している。
学習漢字解説領域11の下半分に学習対象の漢字<楽>を含む語句・文15とその意味内容を表す絵図16が対にして上下に並べて表記されている。学習対象の漢字<楽>を含む語句・文15はここでは一例として送りがなを付けた「楽しい」であり、学習対象の漢字<楽>が漢字、他はひらがなで表記されている。また、「楽」は大文字でマス目17の中に表記されるとともに、ひらがなの読み「たの」が右側に並べて表記されている。絵図16は女の子と男の子がボール遊びをしている様子を表している。
学習漢字解説領域11により、学習者は、新たな学習対象の2つの漢字<会>、<楽>について、学習対象の漢字、学習対象の漢字を含む語句・文の読み、この語句・文の意味内容を表す視覚的イメージを関連付けて覚えることができる。
学習漢字解説領域11の下半分に学習対象の漢字<楽>を含む語句・文15とその意味内容を表す絵図16が対にして上下に並べて表記されている。学習対象の漢字<楽>を含む語句・文15はここでは一例として送りがなを付けた「楽しい」であり、学習対象の漢字<楽>が漢字、他はひらがなで表記されている。また、「楽」は大文字でマス目17の中に表記されるとともに、ひらがなの読み「たの」が右側に並べて表記されている。絵図16は女の子と男の子がボール遊びをしている様子を表している。
学習漢字解説領域11により、学習者は、新たな学習対象の2つの漢字<会>、<楽>について、学習対象の漢字、学習対象の漢字を含む語句・文の読み、この語句・文の意味内容を表す視覚的イメージを関連付けて覚えることができる。
学習漢字解説領域11の左側は、新たな学習対象の漢字についての組み合わせ選択式漢字学習領域20であり、学習漢字解説領域11に表記された学習対象の2つの漢字<会>、<楽>について、漢字とひらがなの読みを、意味内容を表す視覚的イメージと結び付けて、クイズ形式で学習するためのものである。組み合わせ選択式漢字学習領域20の内、21は漢字「会」と「楽」の2つを選択要素として横に並べて表記した漢字選択群、22は漢字選択群21の各漢字についての漢字一つを含む語句・文<あさの会>、<楽しい>のひらがなの読みである「あさのかい」、「たのしい」の2つを選択要素として横に並べて表記した読み選択群、23は読み選択群22の各語句・文の意味内容を表した2つの絵図を選択要素として横に並べて表記した絵図選択群であり、ここでは、漢字選択群21が上段、絵図選択群23が中段、読み選択群22が下段に表記されている。読み選択群22の語句・文の内、学習対象の漢字に相当する部分を明確にするため「かい」、「たの」に傍線が付してある。
上段の漢字選択群21と中段の絵図選択群23の間には、学習者が漢字選択群21の各選択要素と絵図選択群23の各選択要素の正しい組み合わせ関係を示す連結線を書いて解答するための第1の連結線解答スペース24が空けられている。第1の連結線解答スペース24の内、漢字選択群21の各選択要素の下側と、絵図選択群の各選択要素23の上側には、連結線の始点マーク25、26と終点マーク27、28が表記されている。
また中段の絵図選択群23と下段の読み選択群22の間には、学習者が絵図選択群23の各選択要素と読み選択群22の各選択要素の正しい組み合わせ関係を示す連結線を書いて解答するための第2の連結線解答スペース29が空けられている。第2の連結線解答スペース29の内、絵図選択群23の各選択要素の下側と、読み選択群22の各選択要素の上側には、連結線の始点マーク30、31と終点マーク32、33が表記されている。
また中段の絵図選択群23と下段の読み選択群22の間には、学習者が絵図選択群23の各選択要素と読み選択群22の各選択要素の正しい組み合わせ関係を示す連結線を書いて解答するための第2の連結線解答スペース29が空けられている。第2の連結線解答スペース29の内、絵図選択群23の各選択要素の下側と、読み選択群22の各選択要素の上側には、連結線の始点マーク30、31と終点マーク32、33が表記されている。
漢字選択群21における各選択要素の左右の並び、読み選択要素22における各選択要素の左右の並び、絵図選択群23における各選択要素の左右の並びはランダムとしてある。
なお、漢字選択群21、読み選択群22、絵図選択群23の上下の配置は、図1の並びに限定されないのは勿論であり、例えば読み選択群22を上段、絵図選択群23を中段、漢字選択群21を下段としたり、絵図選択群23を上段、漢字選択群21を中段、読み選択群22を下段としたりしても良い。また上下に配置する代わりに、左右に配置しても良い。
なお、漢字選択群21、読み選択群22、絵図選択群23の上下の配置は、図1の並びに限定されないのは勿論であり、例えば読み選択群22を上段、絵図選択群23を中段、漢字選択群21を下段としたり、絵図選択群23を上段、漢字選択群21を中段、読み選択群22を下段としたりしても良い。また上下に配置する代わりに、左右に配置しても良い。
組み合わせ選択式漢字学習領域20によれば、学習対象の漢字を含む語句・文、ひらがなの読み、語句・文の意味内容を表す絵図の3元について、正しい組み合わせを考えさせることにより、単に、漢字と読みの2元について、正しい組み合わせを考えさせるよりも、漢字の意味内容を視覚的イメージで記憶・理解しながら学習することができ、知的障害等の障害を有する学習者でも、学習効果が上がり易くなる。
図3、図4において、41は学習対象の漢字<会>の書き順表記付の書き順・読み学習領域であり、一番上の大マス目42に手本として大書した漢字「会」、一つ下の大マス目43に、訓読みひらがな文字「かい」及び、音読みひらがな文字及びかっこ付きのおくりがな文字を合わせた「あ(う)」が左右に並べて表記されている。大マス目43の下の左側は、縦長の書き順表記欄44であり、「会」を書き順に従い1画から6画まで一筆づつ書き足した複数の部分漢字44a乃至44fを画数を示す小文字数字「1」、「2」、・・「6」とともに縦に並べることで、書き順表記の一つとして表記されている(図6参照)。各部分漢字44a乃至44fは、次の一筆の部分と残りの部分の色を分け、例えば次の一筆の部分が例えば赤、残りの部分が黒という具合にして、色を見るだけで一目で次に書く一筆の部分と、次に書く一筆で出来上がる部分漢字の形が判るように表記されている。
大マス目43の下の右側は書き順・読み学習欄45であり、縦4段に分かれるとともに、各段が真ん中の中マス目46乃至49、左の小マス目50乃至53、右の小マス目54乃至57から成る。一段目の中マス目46は書き順表記マス目であり、一筆分ずつ色分けした色付き漢字60が書き順表記の一つとして表記されている(図5参照)。色付き漢字60には一筆分の部分漢字61、62、・・66毎に、各部分漢字61乃至66の近くに書き順(画数)を示す小文字の数字「1」、「2」、・・「6」が、対応する部分漢字61乃至66の色と同一色で付記されている。色付き漢字は、ここでは一筆分ずつ赤、青、緑の3色を順に巡回的に使用しながら筆記順に表記してある。書き順・読み学習領域41の右側には、「あか→あお→みどりのじゅんばんでかこう」という色の順番を示す色順情報40が表記されている。色順情報40の「あか→」、「あお→」、「みどり」は、各々赤、青、緑の色で表記されており、文字の意味と文字の色の両方から、色付き漢字60の書き順を示す色の順番が判るようになっている。なお、色順情報は教師が口頭などで学習者に伝えても良い。
学習者は、色付き漢字60中の数字に加えて、色順情報40で指示された色順と色付き漢字60の各部の色を対比することで正しい書き順を容易に確認することができ、「あか」、「あお」、「みどり」、「あか」・・という具合に巡回的に呼びながら、色付き漢字60の内、対応する色の部分漢字61乃至66を一筆ずつ順になぞることにより、書き順を容易に学習することができる。この際、書き順表記欄44の赤色の部分が示す次に書くべき一筆の場所も参照することにより、正しい書き順を多角的に把握できるので、正しい書き順の理解が一層、容易となる。
なお、図3では色付き漢字60の3色の色順をあか→あお→みどり→あか・・としたが、あお→あか→みどり→あお・・など、違う順番しても良く。また、3色もあか、あお、みどりの組み合わせ以外の組み合わせとしても良い。更に、3色でなく、2色或いは4色としても良い。但し、5色以上だと色の数が多すぎて記憶が難しくなるから2乃至4色が好ましい色数である。
なお、図3では色付き漢字60の3色の色順をあか→あお→みどり→あか・・としたが、あお→あか→みどり→あお・・など、違う順番しても良く。また、3色もあか、あお、みどりの組み合わせ以外の組み合わせとしても良い。更に、3色でなく、2色或いは4色としても良い。但し、5色以上だと色の数が多すぎて記憶が難しくなるから2乃至4色が好ましい色数である。
中マス目46の左側の小マス目50にはひらがなの音読み文字として、薄い灰色の「あ」と、おくりがなを表す「う」が表記されており、色付き漢字60をなぞった後に「あ」をなぞることにより、「会」の音読みを学習することができる。中マス目46の右側の小マス目54にはひらがなの訓読み文字として、薄い灰色の「かい」が表記されており、色付き漢字60をなぞった後に「かい」をなぞることにより、「会」の訓読みを学習することができる。なお、色付き漢字60は必ずしもなぞらなくても良い。
中マス目47は空白であり、学習者が色付き漢字60に表された数字と色、書き順表記欄44に提示された画数毎の部分漢字と赤色部分から、次に書くべき一筆の部分の場所を確認しながら、一筆ずつ「会」の漢字を正しい順序で書く練習をするためのものである。中マス目47の左側の小マス目51にはひらがなの音読み文字として、薄い灰色の「あ」と、おくりがなを表す「う」が表記されており、中マス目47に漢字を書いた後に「あ」をなぞることにより、「会」の音読みを学習することができる。中マス目47の右側の小マス目55にはひらがなの訓読み文字として、薄い灰色の「かい」が表記されており、中マス目47に漢字を書いた後に「かい」をなぞることにより、「会」の訓読みを学習することができる。
中マス目48、49は空白であり、47と同様に、学習者が漢字「会」の書き順を練習することができる。小マス目52、53は音読みのおくりがな「う」だけ表記されており、学習者が大マス目43に表記した手本の音読みや、小マス目50、51に書いた音読みを参考にするなどして、「う」の上の空白部分に音読みの「あ」を書くことにより、音読みの学習をすることができる。小マス目56、57は空白であり学習者が大マス目43に表記した手本の訓読みや、小マス目54、55に書いた訓読みを参考にするなどして、「かい」を書くことにより、訓読みの学習をすることができる。
図3、図4の左右方向の中央上部と下部は音読みと訓読みの書き取り問題領域70、71であり、書き取り問題領域70は学習対象の漢字<会>を含む語句・文「あさの会」を、漢字の部分を空白のマス目72とし、隣に付記した訓読みのひらがな「かい」とともにひらがなで表記した問題用の語句・文73と、その意味内容を表す絵図74が対にして上下に並べて表記されている。書き取り問題領域71は学習対象の漢字<会>を含む語句・文「ともだちに会う」を、漢字の部分を空白のマス目75とし、隣に付記した音読みのひらがな「あ」とともにひらがなで表記した語句・文76と、その意味内容を表す女の子2が会っている様子を示す絵図77を対にして上下に並べて表記されている。語句・文76では、おくりがな「う」は薄い灰色で表記してある。
学習者は、語句・文73(76)を読み、漢字部分を直前に学習した書き順で空白のマス目72(75)に書いて解答する。この際、絵図74(77)の視覚的イメージを手掛かりにできるので、語句73(76)に合致する漢字を思い出し易くなる。とくに語句・文73、正解の漢字「会」、絵図74の関係は、図1、図2に示す紙面で一度学習済みなので、繰り返し学習による定着効果が得られる。
学習者は、語句・文73(76)を読み、漢字部分を直前に学習した書き順で空白のマス目72(75)に書いて解答する。この際、絵図74(77)の視覚的イメージを手掛かりにできるので、語句73(76)に合致する漢字を思い出し易くなる。とくに語句・文73、正解の漢字「会」、絵図74の関係は、図1、図2に示す紙面で一度学習済みなので、繰り返し学習による定着効果が得られる。
図3、図4の左側は足し算(足し合わせ)式漢字学習領域80であり、学習対象の<会>の漢字を書き順に従い複数筆分ずつに分解した複数の部分漢字81、82、83と、足し算記号84、85、等号記号86、解答スペースとしての解答マス目87で構成された部分漢字の足し算式が表記されている。各部分漢字81、82、83の隣には、部分漢字81、82、83に似たカタカナ文字「ヘ」、「ニ」、「ム」のひらがな読みである「へ」、「に」、「む」が併記されている。解答マス目87には、薄い灰色で正解の「会」の漢字が表記されるとともに隣に訓読みの「かい」が併記されている。
学習者は、足し算式の内、等号記号の前側(図3、4では上側)から、<会>がカタカナの「ヘ」、「ニ」、「ム」の組み合わせであることが判り、解答マス目87の薄い灰色漢字の内、部分漢字「ヘ」の部分、「ニ」の部分、「ム」の部分を、各々「へ」、「に」、「む」と呼びながら順になぞることにより、漢字を呼び名の付いた複数のパーツの組み合わせとして学習することができる。
学習者は、足し算式の内、等号記号の前側(図3、4では上側)から、<会>がカタカナの「ヘ」、「ニ」、「ム」の組み合わせであることが判り、解答マス目87の薄い灰色漢字の内、部分漢字「ヘ」の部分、「ニ」の部分、「ム」の部分を、各々「へ」、「に」、「む」と呼びながら順になぞることにより、漢字を呼び名の付いた複数のパーツの組み合わせとして学習することができる。
図7、図8において、91は学習対象の漢字<楽>の書き順・読み学習領域であり、一番上の大マス目92に手本として大書した漢字「楽」、一つ下の大マス目93に、訓読みひらがな文字「がく」及び、音読みひらがな文字及びかっこ付きのおくりがな文字を合わせた「たの(しい)」が左右に並べて表記されている。大マス目93の下の左側は、縦長の書き順表記欄94であり、「楽」を書き順に従い1画から13画まで一筆づつ書き足した複数の部分漢字94a乃至94mを、画数を表す小文字数字「1」、「2」、・・「13」とともに縦に並べて書き順表記の一つとして表記されている(図10参照)。各部分漢字94a乃至94mは、次の一筆の部分が赤、残りの部分が黒合という具合にして、色を見ただけで一目で次に書く一筆の部分と、次に書く一筆で出来上がる部分漢字の形が判るように表記されている。
大マス目93の下の右側は書き順・読み練習欄95であり、縦4段に分かれるとともに、各段が真ん中の中マス目95乃至99、左の小マス目100乃至103、右の小マス目104乃至107から成る。一段目の中マス目96には一筆分ずつ色分けした色付き漢字110が書き順表記の一つとして表記されている(図9参照)。色付き漢字110には一筆分の部分漢字111、112、・・123毎に、部分漢字111、112、・・123の近くに書き順(画数)を示す小文字の数字「1」、「2」、・・「13」が、対応する部分漢字111乃至123の色と同一色で付記されている。色付き漢字110は、一筆分ずつ赤、青、緑の3色を順に巡回的に使用しながら筆記順に表記してある。
学習者は、色付き漢字110中の数字と、前の紙面1Bの色順情報40で指示された色順を手掛かりにして、書き順を確認し、「あか」、「あお」、「みどり」、「あか」・・という具合に巡回的に呼びながら、色付き漢字110の内、対応する色の部分漢字111乃至123を一筆ずつ順になぞることにより、書き順を容易に学習することができる。この際、書き順表記欄94の赤色の部分が示す次に書くべき一筆の場所も参照することにより、正しい書き順を多角的に把握できるので、正しい書き順の理解が一層、容易となる。
中マス目96の左側の小マス目100にはひらがなの訓読み文字として、薄い灰色の「がく」が表記されており、色付き漢字110をなぞった後に「がく」をなぞることにより、「楽」の訓読みを学習することができる。中マス目96の右側の小マス目104にはひらがなの音読み文字として、薄い灰色の「たの」と、おくりがなを表す「しい」が表記されており、色付き漢字110をなぞった後に「たの」をなぞることにより、「楽」の音読みを学習することができる。なお、色付き漢字110は必ずしもなぞらなくても良い。
中マス目97は空白であり、学習者が色付き漢字110に表された数字と色、書き順表記欄94に提示された画数の毎の部分漢字と赤色部分から、次に書くべき一筆の部分の場所を確認しながら、一筆ずつ「楽」の漢字を正しい順序で書く練習をするためのものである。中マス目97の左側の小マス目101にはひらがなの訓読み文字として、薄い灰色の「がく」が表記されており、中マス目97に漢字を書いた後に「がく」をなぞることにより、「楽」の訓読みを学習することができる。中マス目97の右側の小マス目105にはひらがなの音読み文字として、薄い灰色の「たの」と、おくりがなを表す「しい」が表記されており、中マス目97に漢字を書いた後に「たの」をなぞることにより、「楽」の音読みを学習することができる。
中マス目98、99は空白であり、97と同様に、学習者が漢字「楽」の書き順を練習することができる。小マス目102、103は空白であり学習者が大マス目93に表記された手本の訓読みや、小マス目100、101に書いた訓読みを参考にするなどして、「がく」を書くことにより、訓読みの学習をすることができる。小マス目106、107は音読みのおくりがな「しい」だけ表記されており、学習者が大マス目93に表記された手本の音読みや、小マス目104、105に書いた音読みを参考にするなどして、「しい」の上の空白部分に音読みの「たの」を書くことにより、音読みの学習をすることができる。
図7、図8の左右方向の中央上部と下部は音読みと訓読みの書き取り問題領域130、131であり、書き取り問題領域130は学習対象の漢字<楽>を含む語句「楽しい」を、漢字の部分を空白のマス目132とし、隣に付記した訓読みのひらがな「たの」とともにひらがなで表記した問題用の語句・文133と、その意味内容を表す絵図134が対にして上下に並べて表記されている。書き取り問題領域131は学習対象の漢字<楽>を含む語句・文「おん楽」を、漢字の部分を空白のマス目135とし、隣に付記した訓読みのひらがな「がく」とともにひらがなで表記した語句・文136と、その意味内容を表す女の子が歌を歌っている様子を示す絵図137が上下に並べて表記されている。
学習者は、語句・文133(136)を読み、漢字部分を直前に学習した書き順でマス目132(135)に書いて解答する。この際、絵図134(137)の視覚的イメージを手掛かりにできるので、語句・文133(136)に合致する漢字を思い出し易くなる。語句・文133、正解の漢字「楽」、絵図134の関係は、図1、図2に示す紙面で一度学習済みなので、繰り返し学習による定着効果が得られる。
学習者は、語句・文133(136)を読み、漢字部分を直前に学習した書き順でマス目132(135)に書いて解答する。この際、絵図134(137)の視覚的イメージを手掛かりにできるので、語句・文133(136)に合致する漢字を思い出し易くなる。語句・文133、正解の漢字「楽」、絵図134の関係は、図1、図2に示す紙面で一度学習済みなので、繰り返し学習による定着効果が得られる。
書き取り問題領域130、131の左側は足し算(足し合わせ)式漢字学習領域140であり、学習対象の<楽>の漢字を書き順に従い複数筆分ずつに分解した複数の部分漢字141、142、143と、足し算記号144、145、等号記号146、解答スペースとしての解答マス目147で構成された足し算式が表記されている。各部分漢字141、142、143の隣には、部分漢字141、142、143の読みである「しろ」、「てん4つ」、「き」が併記されている。解答マス目147には、薄い灰色で正解の「楽」の漢字、隣には音読みの「たの」が併記されており、解答マス目147の下におくりがなの「しい」も薄い灰色で表記されている。
学習者は、足し算式の内、等号記号の前側(図7、図8の上側)から、<楽>が漢字の白、点四つ、木の組み合わせであることが判り、解答マス目147の薄い灰色文字の内、部分漢字141乃至143に相当する部分を、各々「しろ」、「てん4つ」、「き」と呼びながら順になぞり、更に、薄い灰色文字の「しい」をなぞることにより、漢字を呼び名の付いた複数のパーツの組み合わせとしても学習することができる。
学習者は、足し算式の内、等号記号の前側(図7、図8の上側)から、<楽>が漢字の白、点四つ、木の組み合わせであることが判り、解答マス目147の薄い灰色文字の内、部分漢字141乃至143に相当する部分を、各々「しろ」、「てん4つ」、「き」と呼びながら順になぞり、更に、薄い灰色文字の「しい」をなぞることにより、漢字を呼び名の付いた複数のパーツの組み合わせとしても学習することができる。
図7、図8の足し算式漢字学習領域140の左側は、音読み・訓読みの書き取り問題領域150であり、<会>の音読みの語句・文<あさの会>と、<会>の訓読みの<会う>の語句・文の書き取り問題、<楽>の音読みの語句・文<楽しい> 、<楽>の訓読みの語句・文<おん楽>の書き取り問題が表記されている。<あさの会>、<会う>の書き取り問題は、図1、図2、図3、図4の紙面1A、1Bでの学習した書き取りの復習であり、紙面が異なることから、記憶に定着し易くなる。<楽しい>、<おん楽>の書き取り問題は同じ図7、図8の紙面2Aで学習した書き取りの復習である。
図11、図12の紙面2Bの右側も、音読み・訓読みの書き取り問題領域160であり、<会>の訓読みの語句<あさの会>の書き取り問題、<楽>の音読みと訓読みの語句<楽しい> 、<おん楽>の書き取り問題が表記されている。これらの書き取り問題は、図1、図2、図3、図4、図7、図8の紙面1A、1B、2Aで学習した書き取りの復習であり、紙面が異なることから、記憶に定着し易くなる。
音読み・訓読みの書き取り問題領域160の左側には、前々回の学習単元で新たに学習対象とした2つの漢字<歩>、<自>を復習学習対象とした組み合わせ選択式漢字学習領域170と、前回の学習単元で新たに学習対象とした2つの漢字<答>、<体>を復習学習対象とした組み合わせ選択式漢字学習領域171が左右に並べて表記されている。
この内、右側の組み合わせ選択式漢字学習領域170は、漢字<歩>を含む語句・文を<歩く>、漢字<自>を含む語句・文を<自ぶん>とし、ひらがな表記した語句・文「あるく」、「じぶん」を読み選択群172の選択要素、漢字「歩」、「自」を漢字選択群173の選択要素、<歩く>の意味内容を表す犬が歩いている様子を示す絵図と、<自ぶん>の意味内容を表す女の子が自分を指さしている絵図を絵図選択群174の選択要素としている。そして、紙面2Bの上段に読み選択群172の2つの語句・文「じぶん」と「あるく」を左右にランダムに並べて表記し、中段に漢字選択群173の漢字「歩」、「自」を左右にランダムに並べて表記し、下段に絵図選択群174の2つの絵図を左右にランダムに並べて表記してある。漢字選択群173の漢字は、縦2マスの上のマス目に表記されており、下のマス目175、176は書き取り用の空白となっており、漢字の書き取り学習も一緒に出来るようになっている。読み選択群172の語句・文の内、学習対象の漢字に相当する部分を明確にするため「じ」、「ある」に傍線が付してある。
この内、右側の組み合わせ選択式漢字学習領域170は、漢字<歩>を含む語句・文を<歩く>、漢字<自>を含む語句・文を<自ぶん>とし、ひらがな表記した語句・文「あるく」、「じぶん」を読み選択群172の選択要素、漢字「歩」、「自」を漢字選択群173の選択要素、<歩く>の意味内容を表す犬が歩いている様子を示す絵図と、<自ぶん>の意味内容を表す女の子が自分を指さしている絵図を絵図選択群174の選択要素としている。そして、紙面2Bの上段に読み選択群172の2つの語句・文「じぶん」と「あるく」を左右にランダムに並べて表記し、中段に漢字選択群173の漢字「歩」、「自」を左右にランダムに並べて表記し、下段に絵図選択群174の2つの絵図を左右にランダムに並べて表記してある。漢字選択群173の漢字は、縦2マスの上のマス目に表記されており、下のマス目175、176は書き取り用の空白となっており、漢字の書き取り学習も一緒に出来るようになっている。読み選択群172の語句・文の内、学習対象の漢字に相当する部分を明確にするため「じ」、「ある」に傍線が付してある。
上段の読み選択群172と中段の漢字選択群173の間には、学習者が読み選択群172の各選択要素と漢字選択群173の各選択要素の正しい組み合わせ関係を示す連結線を書いて解答するための第1の連結線解答スペース177が空けられている。第1の連結線解答スペース177の内、読み選択群172の各選択要素の下側と、漢字選択群173の各選択要素の上側には、連結線の始点マーク178、179と終点マーク180、181が表記されている。
また中段の漢字選択群173と下段の絵図選択群174の間には、学習者が漢字選択群173の各選択要素と絵図選択群174の各選択要素の正しい組み合わせ関係を示す連結線を書いて解答するための第2の連結線解答スペース182が空けられている。第2の連結線解答スペース182の内、漢字選択群173の各選択要素の下側と、絵図選択群174の各選択要素の上側には、連結線の始点マーク183、184と終点マーク185、186が表記されている。
組み合わせ選択式漢字学習領域170の右上隅には前々回の学習単元の復習であることを表すため、「ふくしゅう1」の文字が表記されている。
また中段の漢字選択群173と下段の絵図選択群174の間には、学習者が漢字選択群173の各選択要素と絵図選択群174の各選択要素の正しい組み合わせ関係を示す連結線を書いて解答するための第2の連結線解答スペース182が空けられている。第2の連結線解答スペース182の内、漢字選択群173の各選択要素の下側と、絵図選択群174の各選択要素の上側には、連結線の始点マーク183、184と終点マーク185、186が表記されている。
組み合わせ選択式漢字学習領域170の右上隅には前々回の学習単元の復習であることを表すため、「ふくしゅう1」の文字が表記されている。
組み合わせ選択式漢字学習領域170によれば、前々回の単元の学習から時間をおいて復習することにより、漢字と読みの記憶への定着が促進される。加えて、意味内容を示す視覚的イメージとつながりを持たせて漢字とひらがなの読みの正しい組み合わせを選択させるので、とくに学習者が知的障害等の障害者を有する場合に、複数の漢字と、複数の読みを提示し、組み合わせを選択させるよりも、遥かに学習効果が上がり易くなる。また、漢字の読みと書き取りの両方の復習ができる。
なお、読み選択群172、漢字選択群173、絵図選択群174の上下の配置は、図11、図12の並びに限定されないのは勿論であり、例えば読み選択群172を中段、絵図選択群174を上段、漢字選択群173を下段としたり、絵図選択群174を上段、漢字選択群21を中段、読み選択群172を下段としたりしても良い。また上下に配置する代わりに、左右に配置しても良い。
なお、読み選択群172、漢字選択群173、絵図選択群174の上下の配置は、図11、図12の並びに限定されないのは勿論であり、例えば読み選択群172を中段、絵図選択群174を上段、漢字選択群173を下段としたり、絵図選択群174を上段、漢字選択群21を中段、読み選択群172を下段としたりしても良い。また上下に配置する代わりに、左右に配置しても良い。
組み合わせ選択式漢字学習領域171は、漢字<答>を含む語句・文を<答え>、漢字<体>を含む語句・文を<体いく>とし、ひらがな表記した語句・文「こたえ」、「たいいく」を読み選択群190の選択要素、漢字「答」、「体」を漢字選択群191の選択要素、<答え>の意味内容を表す女の子が問題を解いている絵図と、<体いく>の意味内容を表す男の子が体操をしている様子を示す絵図を絵図選択群192の選択要素としている。そして、そして、紙面2Bの上段に読み選択群190の2つの語句・文「たいいく」と「こたえ」を左右にランダムに並べて表記し、中段に漢字選択群191の漢字「答」、「体」を左右にランダムに並べて表記し、下段に絵図選択群192の2つの絵図を左右にランダムに並べて表記してある。漢字選択群191の漢字は、縦2マスの上のマス目に表記されており、下のマス目193、194は書き取り用に薄く漢字「答」、「体」が表記されており、上からなぞることで漢字の書き取り学習も一緒に出来るようになっている。読み選択群190の語句・文の内、学習対象の漢字に相当する部分を明確にするため「たい」、「こた」に傍線が付してある。
上段の読み選択群190と中段の漢字選択群191の間には、学習者が読み選択群190の各選択要素と漢字選択群191の各選択要素の正しい組み合わせ関係を示す連結線を書いて解答するための第1解答スペース195が空けられている。第1解答スペース195の内、読み選択群190の各選択要素の下側と、漢字選択群191の各選択要素の上側には、連結線の始点マーク196、197と終点マーク198、199が表記されている。
また中段の漢字選択群191と下段の絵図選択群192の間には、学習者が漢字選択群191の各選択要素と絵図選択群192の各選択要素の正しい組み合わせ関係を示す連結線を書いて解答するための第2解答スペース200が空けられている。第2解答スペース200の内、漢字選択群191の各選択要素の下側と、絵図選択群192の各選択要素の上側には、連結線の始点マーク201、202と終点マーク203、204が表記されている。
組み合わせ選択式漢字学習領域171の右上隅には前回の学習単元の復習であることを表すため、「ふくしゅう2」の文字が表記されている。
また中段の漢字選択群191と下段の絵図選択群192の間には、学習者が漢字選択群191の各選択要素と絵図選択群192の各選択要素の正しい組み合わせ関係を示す連結線を書いて解答するための第2解答スペース200が空けられている。第2解答スペース200の内、漢字選択群191の各選択要素の下側と、絵図選択群192の各選択要素の上側には、連結線の始点マーク201、202と終点マーク203、204が表記されている。
組み合わせ選択式漢字学習領域171の右上隅には前回の学習単元の復習であることを表すため、「ふくしゅう2」の文字が表記されている。
組み合わせ選択式漢字学習領域171によれば、前回の単元の学習から時間をおいて復習することにより、漢字と読みの記憶への定着が促進される。加えて、意味内容を示す視覚的イメージとつながりを持たせて漢字とひらがなの読みの正しい組み合わせを選択させるので、とくに学習者が知的障害等の障害を有している場合に、複数の漢字と、複数の読みを提示し、組み合わせを選択させるよりも、遥かに学習効果が上がり易くなる。また、漢字の読みと書き取りの両方の復習ができる。
なお、読み選択群190、漢字選択群191、絵図選択群192の上下の配置は、図11、図12の並びに限定されないのは勿論であり、例えば読み選択群190を中段、絵図選択群192を上段、漢字選択群191を下段としたり、絵図選択群192を上段、漢字選択群191を中段、読み選択群190を下段としたりしても良い。また上下に配置する代わりに、左右に配置しても良い。
なお、読み選択群190、漢字選択群191、絵図選択群192の上下の配置は、図11、図12の並びに限定されないのは勿論であり、例えば読み選択群190を中段、絵図選択群192を上段、漢字選択群191を下段としたり、絵図選択群192を上段、漢字選択群191を中段、読み選択群190を下段としたりしても良い。また上下に配置する代わりに、左右に配置しても良い。
図11、図12の下部の符号210は次回の学習単元の予習領域であり、見出し文字「あしたのかんじ」とともに、次の学習単元の学習対象の漢字<羽>を含む語句・文211として漢字「羽」と音読みのひらがなが左右に並べて表記されており、更に語句・文211と対にして意味内容を表す羽ばたき鳥の絵図212が表記されている。学習者は、次回に習う漢字について、前もって漢字と読みを視覚的イメージとともに覚えることで、漢字学習の効果を高めることができる。
この実施例によれば、組み合わせ選択式漢字学習領域20、170、171により、新たな学習対象または復習学習対象の漢字を含む語句・文、ひらがなの読み、語句・文の意味内容を表す絵図の3元について、正しい組み合わせを考えさせることにより、単に、漢字と読みの2元について、正しい組み合わせを考えさせるよりも、漢字の意味内容を視覚的イメージで記憶・理解しながら学習することができ、知的障害等の障害を有する学習者でも、学習効果が上がり易くなる。
また、書き順・読み学習領域41、91により、色付き漢字60、110の一筆毎の各部分漢字61乃至66、111乃至123の近くに付記した書き順を示す小文字数字を見るとともに、色順情報40または教師により口頭などで指示された色順と色付き漢字60、110の各部の色を対比することで正しい書き順を容易に確認することができ、一筆ずつ色付き漢字60、110を色順情報40または教師により口頭などで指示された色順になぞることにより、書き順を容易に学習することができる。この際、学習対象の漢字の書き順に従い一筆分ずつ増やした複数の部分漢字44a乃至44f、94a乃至94mを並べ、各部分漢字44a乃至44f、94a乃至94mの内、次に書く一筆分を他の部分の色と異なる色で表した第2の書き順表記を含む書き順表記欄44、94を付属したことにより、学習者は第2の書き順表記も参照することで正しい書き順を多角的に把握でき、正しい書き順の理解がより容易となる。
また、足し算式漢字学習領域80、140により、学習者は、学習対象の漢字を呼び名付の複数のパーツの組み合わせとしても学習することができる。
また、書き順・読み学習領域41、91により、色付き漢字60、110の一筆毎の各部分漢字61乃至66、111乃至123の近くに付記した書き順を示す小文字数字を見るとともに、色順情報40または教師により口頭などで指示された色順と色付き漢字60、110の各部の色を対比することで正しい書き順を容易に確認することができ、一筆ずつ色付き漢字60、110を色順情報40または教師により口頭などで指示された色順になぞることにより、書き順を容易に学習することができる。この際、学習対象の漢字の書き順に従い一筆分ずつ増やした複数の部分漢字44a乃至44f、94a乃至94mを並べ、各部分漢字44a乃至44f、94a乃至94mの内、次に書く一筆分を他の部分の色と異なる色で表した第2の書き順表記を含む書き順表記欄44、94を付属したことにより、学習者は第2の書き順表記も参照することで正しい書き順を多角的に把握でき、正しい書き順の理解がより容易となる。
また、足し算式漢字学習領域80、140により、学習者は、学習対象の漢字を呼び名付の複数のパーツの組み合わせとしても学習することができる。
なお、上記した実施例では、学習対象の漢字として、<会>、<楽>、<歩>、<自>、<答>、<体>、<羽>を例に挙げたが、他の漢字であっても良い。また、学習対象の漢字を含む語句・文の例として、<あさの会>、<楽しい>、<会う>、<おん楽>、<自ぶん>、<歩く>、<体いく>、<答え>、<羽>を例に挙げたが、他の語句・文であっても良い。
本考案は、帳面式の漢字ドリル、用紙がバラバラに分かれた漢字ドリルのいずれにも適用可能である。
1 第1の用紙
2 第2の用紙
1A、2A (表側の)紙面
1B、2B (裏側の)紙面
4 漢字解説領域
20、170、171 組み合わせ選択式漢字学習領域
41、91 書き順・読み学習領域
80、140 足し算式漢字学習領域
2 第2の用紙
1A、2A (表側の)紙面
1B、2B (裏側の)紙面
4 漢字解説領域
20、170、171 組み合わせ選択式漢字学習領域
41、91 書き順・読み学習領域
80、140 足し算式漢字学習領域
Claims (7)
- 一つの学習単元が複数の異なる漢字を学習対象として含む漢字ドリルであって、
一つの学習単元を構成する1又は複数の紙面のいずれかの紙面に設けた組み合わせ選択式漢字学習領域に、
当該一つの学習単元での学習対象の各漢字を選択要素とする漢字選択群、学習対象の漢字一つを含む語句・文の読みを選択要素とする読み選択群、読み選択群の各語句・文の読みの意味内容を表す絵図を選択要素とする絵図選択群を表記するとともに、
学習者が漢字選択群の各選択要素、読み選択群の各選択要素、絵図選択群の各選択要素から、漢字、語句・文の読み、絵図の正しい組み合わせを連結線を引いて選択する連結線解答スペースを設けたこと、
を特徴とする漢字ドリル。 - 前記一つの学習単元を構成する1又は複数の紙面の内、組み合わせ選択式漢字学習領域を設けた紙面と同じ紙面または異なる紙面に、当該一つの学習単元での学習対象の各漢字毎に書き順表記付の書き順学習領域を設け、
書き順表記は、学習対象の漢字を書き順に従い一筆分ずつ2乃至5のいずれかの数の色を巡回的に用いて表記した色付き漢字を含むこと、
を特徴とする請求項1記載の漢字ドリル。 - 書き順表記の漢字の一筆分の部分漢字毎に、書き順を示す番号を近くに付記したこと、
を特徴とする請求項2記載の漢字ドリル。 - 書き順表記付の書き順学習領域に第2の書き順表記を付属させ、
第2の書き順表記は、
学習対象の漢字の書き順に従い一筆分ずつ増やした複数の部分漢字を並べて表記し、各部分漢字の内、次に書く一筆分を他の部分の色と異なる色で表記したこと、
を特徴とする請求項2または3記載の漢字ドリル。 - 前記一つの学習単元を構成する1又は複数の紙面の内、組み合わせ選択式漢字学習領域を設けた紙面と同じ紙面または異なる紙面に、足し算式漢字学習領域を設け、
この足し算式漢字学習領域に、当該一つの学習単元での学習対象の漢字を複数のまとまり部分に分解した各部分漢字を足し算要素とし、各足し算要素を足し算記号、等号記号とともに並べて足し算形式で表記したこと、
を特徴とする請求項1乃至4の内のいずれか一項記載の漢字ドリル。 - 前記一つの学習単元を構成する1又は複数の紙面の内、組み合わせ選択式漢字学習領域を設けた紙面と同じ紙面または異なる紙面に、漢字解説領域を設け、
この漢字解説領域に、当該一つの学習単元に含まれる組み合わせ選択式漢字学習領域の読み選択群で選択要素とされた各語句・文について、語句・文を漢字と漢字の読み付で表記するとともに、語句・文の表記と対にして、組み合わせ選択式漢字学習領域の絵図選択群で選択要素とされた内、正しい組み合わせとなる絵図を表記したこと、
を特徴とする請求項1乃至5の内のいずれか一項記載の漢字ドリル。 - 前記一つの学習単元を構成する1又は複数の紙面の内、組み合わせ選択式漢字学習領域を設けた紙面と同じ紙面または異なる紙面に、書き取り問題領域を設け、
この書き取り問題領域に、当該一つの学習単元での学習対象の漢字毎に、漢字を含む語句・文を、漢字を書く空白と、この空白の脇に付記した読み付でひらがなで表記するとともに、この語句・文と対にして意味内容を表す絵図を表記したこと、
特徴とする請求項1乃至6の内のいずれか一項記載の漢字ドリル。
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