JP3224217B2 - 加圧送水式給水設備の制御装置 - Google Patents

加圧送水式給水設備の制御装置

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JP3224217B2
JP3224217B2 JP13004199A JP13004199A JP3224217B2 JP 3224217 B2 JP3224217 B2 JP 3224217B2 JP 13004199 A JP13004199 A JP 13004199A JP 13004199 A JP13004199 A JP 13004199A JP 3224217 B2 JP3224217 B2 JP 3224217B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電極棒式レベル検
知器(一般に、『フロートレススイッチ』等と称され
る)を使用した加圧送水式給水設備の制御装置に係り、
特に、既存の電極棒構成並びに配線構成等はできるだけ
維持しつつも、これに僅かの部品追加並びに回路的変更
を加えるだけで、減水警報発報から断水に至るまでの時
間を十分に確保して、技術員が現場に到着する前に断水
に至る事態を未然に防止できるようにした遠隔集中監視
によるマンション等の給水設備管理に好適な加圧送水式
給水設備の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビルやマンション等の多層建築物の給水
方式は、高架水槽による水頭圧送水方式から圧送ポンプ
による加圧送水方式へと、更には、高架水槽も圧送ポン
プも必要としない増圧直結送水方式へと移行しつつあ
る。とは言え、水道事業者側の財政事情等に起因して、
増圧直結方式の普及は地域によって遅れが見られ、加圧
送水方式を採用する物件がなおも増加しているのが現状
である。
【0003】従来、この種の多層建築物における設備管
理(給水設備の管理を含む)は、管理員を常駐させて行
う個別常駐管理方式が主流であったが、昨今は、管理費
節減の要請から、管理員を常駐させることなく電話回線
等を利用して複数の物件を集中して一カ所で管理する一
方、事故発生等の緊急時にはその都度技術員を物件に派
遣して対処する遠隔集中管理方式へと切り替わりつつあ
る。
【0004】本出願人会社は、遠隔集中管理方式による
設備管理に永年携わる者である。新たにビルやマンショ
ンの管理を受注して、個別常駐管理から遠隔集中管理へ
と管理方式の変更を行うときには、管理方式の変更に
際して顧客側に新たな金銭的負担をできるだけ掛けない
こと、並びに、遠隔集中管理に切り替えたのちにあっ
ても、個別常駐管理と同等若しくはそれ以上の品質のサ
ービスを提供すること、が重要である。
【0005】かかる観点よりマンション等の給水設備の
遠隔集中管理に着目すると、何らかの原因で給水系に異
常が発生した場合、断水に至る事態をできるだけ回避す
ること、並びに、断水に至った場合にはできるだけ早期
に復旧させること、が顧客サービス維持乃至向上の観点
から極めて重要である。そのためには、断水に至る事態
を早期に発見して監視センタに電話回線等を介して自動
通報(各物件の警報受信盤を介して行われる)させるこ
とにより、技術員が現場に到着するまでの時間を確保せ
ねばならない。
【0006】既存の給水設備の制御装置の多くは、個別
常駐管理方式を前提として設計されているため、上述の
如く、断水に至る事態を早期に発見して監視センタに自
動通報させるためには、何らかの改修工事が必要とな
る。例えば、高架水槽を利用する水頭圧送水方式の場合
には、それまで高架水槽の渇水検知用として使用されて
いた電極棒(レベル検知器用)を短めにし、同じ電極棒
の検知出力から実質的な減水警報信号(渇水予告信号)
を生成することで、技術員到着所要時間確保の問題を格
別の費用を掛けずに解決することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、加圧ポ
ンプを利用する加圧送水方式の場合には、以下に述べる
諸々の事情により、少ない費用で改修工事を行うことが
なかなか困難である。
【0008】既存の加圧送水方式の給水設備の多くに従
来より採用されている制御装置の構成が図5〜図7に示
されている。尚、図5は従来の4本電極棒方式における
レベル設定例を示す図、図6は従来の制御装置全体のシ
ステム構成を示す図、図7は従来のポンプ制御盤の内部
結線を示す図である。
【0009】それらの図に示されるように、この制御装
置は、受水槽Wに取り付けられた4本の電極棒E1〜E
4(図5参照)と、ポンプ制御盤CPに収容されたレベ
ル検知器LS1(図7参照)等を中心として構成されて
いる。それら4本の電極棒E1〜E4は、1本のコモン
電極棒E4と3本のレベル検知用電極棒E1〜E3とか
ら構成されており、これにより受水槽W内の水位を3段
階のレベルL1,L2,L3に検知できるようになって
いる。
【0010】それら4本の電極棒E1〜E4は、4芯の
ケーブルCBを介して、ポンプ制御盤CP内の外部入力
端子T1〜T4に電気的に接続される。レベルスイッチ
LS1は、一般にフロートレススイッチ等と称されるも
ので、その内部には、端子T1〜T4からの信号に基づ
いて、受水槽W内のレベルL1,L2,L3にそれぞれ
対応する3系統のスイッチ(接点)LS1−1,LS1
−2,LS1−31,32をオンオフ制御する制御回路
(図示せず)が内蔵されている。図7では、それらのス
イッチSW1,SW2,SW3−1,2は、レベル検知
器LS1の外部に取り出して示されている。
【0011】スイッチLS1−1は、受水槽W内の水位
が、レベルL1よりも高いときにオン、低いときにオフ
するように設定されており、このスイッチLS1−1の
出力は外部出力端子B4から満水警報信号S4として外
部へ送出される。
【0012】スイッチLS1−2は、受水槽W内の水位
が、レベルL2よりも高いときにオン、低いときにオフ
するように設定されており、このスイッチLS1−2の
出力は、外部出力端子B3から圧送ポンプ復旧信号S3
として外部へと送出される。
【0013】スイッチLS1−31は、受水槽W内の水
位が、レベルL3よりも高いときにオフ、低いときにオ
ンするように設定されており、このスイッチLS1−3
1の出力は、外部出力端子B6から圧送ポンプ空転防止
信号S6として外部へと送出される。
【0014】スイッチLS1−32は、受水槽W内の水
位が、レベルL3よりも高いときにオフ、低いときにオ
ンするように設定されており、このスイッチLS1−3
2の出力は、外部出力端子B5から渇水警報信号S5と
して外部へと送出される。
【0015】図6に示されるように、加圧送水方式を採
用した給水設備にあっては、受水槽Wに対する水の補給
は一般的に定水位弁CVを介して行われ、水の汲み出し
並びに送水は、圧送ポンプPを介して行われる。水道事
業者側の供給、途中給水配管、定水位弁CV、並びに、
圧送ポンプPが全て正常である限り、受水槽W内の水位
は定水位弁CVの能力で定まるほぼ一定の値に維持され
る。
【0016】これに対して、定水位弁CVの故障等によ
り、水の補給が垂れ流し状態になると、受水槽W内の水
位がレベルL1に達した時点で、スイッチLS1−1が
オフからオンに転ずることにより、満水警報信号S4が
生成される。また、定水位弁CVの故障等により、水の
補給が断たれると、受水槽W内の水位がレベル3に達し
た時点で、スイッチLS1−32がオフからオンに転ず
ることにより、渇水警報信号S5が生成される。同時
に、スイッチLS1−31もオフからオンに転ずること
により、圧送ポンプ空転防止信号S6が生成される。一
方、この状態から、定水位弁CVの機能が回復される
と、受水槽W内の水位がレベルL2に達した時点で、ス
イッチLS1−2がオフからオンに転ずることにより、
圧送ポンプ復旧信号S3が生成される。
【0017】このように、従来の加圧送水式給水設備の
制御装置にあっては、1本のコモン電極棒E4と3本の
レベル検知用電極棒E1〜E3とからなる4本の電極棒
を有するレベル検知器LS1を使用して受水槽W内の水
位を3段階のレベルL1,L2,L3に検知し、前記3
本のレベル検知用電極棒E1〜E3の中で、最も短い電
極棒E1の検知出力で満水警報信号S4を、また最も長
い電極棒E3の検知出力で渇水警報信号S5並びに圧送
ポンプ空転防止信号S6を、さらに、中間長さの電極棒
E2の検知出力で圧送ポンプ復旧信号S3をそれぞれ生
成するように構成されている。尚、レベルL3におい
て、圧送ポンプ空転防止信号を生成出力するのは、圧送
ポンプが空気を吸い込んで動作不能(空転状態)となる
ことを防止するためである。
【0018】このような従来の制御装置にあっては、1
本の電極棒E3を、渇水警報信号S5の生成と圧送ポン
プ空転防止信号S6の生成とに共用しているため、いか
に電極棒E3の長さを短くしようとも、断水に至る事態
を早期に発見して監視センタに通報することはできな
い。なぜなら、渇水警報信号S5が発報された時点で
は、既に圧送ポンプPが停止して、断水となってしまう
からである。即ち、渇水警報信号S5に基づいて受水槽
W内の水位を監視するようにすると、断水と同時に技術
員を出動させる結果になってしまう。
【0019】かかる問題を解決し、技術員が現場に到着
するまでの時間を確保するためには、例えば図8に示さ
れるように、さらにもう1本の電極棒E5を追加すると
共に、それに対応して別途新たにレベル検知器を補助的
に設けることによって、レベルL4の検知と共に、渇水
警報信号S5とは別に減水警報信号を生成することが考
えられる。実際、各ポンプメーカにはこのような5本電
極棒方式がオプションとして用意されている。すなわ
ち、受水槽W内の水位がレベルL4まで低下した時点で
減水警報信号の発報により、最寄りの待機所から技術員
を出動させれば、断水に至る前に技術員を現場に到着さ
せることができる。
【0020】しかしながら、このような5本電極棒構成
によると、ポンプ制御盤CPと電極棒との間を5芯のケ
ーブルCCBで結ぶことが必要となり、4芯のケーブル
CBから5芯のケーブルCCBへのケーブル取り替え、
電極保持器の取り替え、並びに、電極棒の追加が必要と
なって、多大な費用を発生させる結果となる。つまり、
個別常駐管理から遠隔集中管理へと管理方式を変更する
に際して顧客側に大きな金銭的負担を掛ける結果とな
る。
【0021】この発明は、このような従来の問題点に着
目してなされたもので、その目的とするところは、既存
設備の電極棒構成並びに配線構成等はできるだけ維持し
つつも、これに僅かの部品追加並びに回路的変更を加え
るだけで、減水警報発報から断水に至るまでの時間を十
分に確保して、技術員が現場に到着する前に断水に至る
事態を未然に防止できるようにした遠隔集中監視による
マンションの給水設備管理等に好適な加圧送水式給水設
備の制御装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明では、上記の目
的を達成するために、1本のコモン電極棒と3本のレベ
ル検知用電極棒とからなる4本の電極棒を有するレベル
検知器を使用して受水槽内の水位を3段階に検知し、前
記3本のレベル検知用電極棒の中で、最も短い電極棒の
検知出力で満水警報信号を、また、最も長い電極棒の検
知出力で渇水警報信号並びに圧送ポンプ空転防止信号
を、さらに、中間長さの電極棒の検知出力で圧送ポンプ
復旧信号をそれぞれ生成するようにした加圧送水式給水
設備の制御装置において、前記中間長さのレベル検知用
電極棒をレベル検知器から切り離すと共に、これを別途
新たに追加されたレベル検知器に接続することにより、
該追加のレベル検知器の検知出力で減水警報信号を生成
すると共に、該追加のレベル検知器の検知出力に応答し
て、既存のレベル検知器の中間長さ電極端子とコモン電
極端子との間を強制的に導通/非導通させる電極間導通
制御手段を設けることにより、既存のレベル検知器の中
間長さ検知出力で従前通りに圧送ポンプの復旧信号を生
成するように構成したものである。
【0023】ここで、電極間導通制御手段としては、そ
の接点が既存のレベル検知器の中間長さ電極端子とコモ
ン電極端子との間に介在され、かつ追加のレベル検知器
の検知出力で駆動される補助リレーを含むように構成す
ることが好ましい。
【0024】このような構成によれば、2本電極棒用の
簡易なレベル検知器並びに補助リレー等は追加されるも
のの、既存の4本電極棒構成並びにレベル検知器の配線
等はそのまま流用できるため、高価なケーブル引き替え
工事、電極保持器の取り替え、並びに、電極棒の追加工
事は不要であり、しかも減水警報発報から断水に至るま
での時間を十分に確保して、修理担当者が現場に到着す
る前に断水に至る事態を未然に防止することができる。
【0025】また、既存のレベル検知器の渇水警報信号
送出端子に対して、追加のレベル検知器の減水警報信号
送出端子を並列接続するように構成すれば、最終的に外
部へ送出される警報信号は、渇水警報信号と減水警報信
号とを論理和演算したものに相当するため、減水警報信
号送出のために別途新たに信号線を設けることも不要と
なり、一層の費用軽減をなすことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の好適な実施の
一形態を添付図面に従って詳細に説明する。本発明が適
用された加圧送水式給水設備の制御装置の一実施形態が
図1〜図4に示されている。尚、図1は本発明の4本電
極棒方式におけるレベル設定例を示す図、図2は本発明
の制御装置全体のシステム構成を示す図、図3は本発明
で使用される補助リレーの内部結線を示す図、図4は本
発明で使用されるポンプ制御盤の内部結線を示す図であ
る。
【0027】図1と図5並びに図4と図7を比較して明
らかなように、本発明制御装置における電極棒構成並び
にポンプ制御盤の内部結線については、従前の4本電極
棒構成におけるものと何ら変わるものではない。
【0028】すなわち、図1に示されるように、本発明
においても、受水槽Wには1本のコモン電極棒E4と3
本のレベル検知用電極棒E1〜E3とからなる4本の電
極棒が設けられており、それらによって受水槽W内の水
位は3段階のレベルL1,L2,L3に検知可能とされ
ている。
【0029】また、図4に示されるように、ポンプ制御
盤CPに収容されたレベル検知器LS1には、3系統の
スイッチ(接点)LS1−1,LS1−2,LS1−3
1,32がそれぞれ内蔵されている。そして、スイッチ
LS1−1の出力は、外部出力端子B4を介して、満水
警報信号S4として外部へと送出される。スイッチLS
1−2の出力は、外部出力端子B3から圧送ポンプ復旧
信号S3として外部へと送出される。スイッチLS1−
31の出力は、外部出力端子B6から、圧送ポンプ空転
防止信号S6として外部へと送出される。スイッチLS
1−32の出力は、外部出力端子B5から、渇水警報信
号S5として外部へと送出される。尚、図において、B
Cは外部出力用のコモン端子である。
【0030】もっとも、ポンプ制御盤CPの外部結線に
ついては、本発明に関連して、いくつかの変更が加えら
れている。すなわち、第1の変更点は、外部入力端子T
2の接続先である。図7を参照して明らかなように、従
来例にあっては、外部入力端子T2は電極棒E2へと直
接に接続されていたのに対し、本発明にあっては、外部
入力端子T2は補助リレーRY(図2参照)へと接続さ
れている。第2の変更点は、外部出力端子B5とコモン
端子BCとの間に、追加のレベル検知器LS2(図2参
照)の内蔵接点U−1のb接点と既存のレベル検知器L
S1のb接点LS1−32(図4参照)とが並列に接続
され、それにより減水警報信号S7と渇水警報信号S5
との論理和演算がなされている点にある。その結果、最
終的に警報受信盤(図示せず)に送られる警報信号(従
前の渇水警報信号S7に相当)の状態は、減水警報信号
S7により代表されることとなる。尚、補助リレーRY
並びに追加のレベル検知器LS2の構成については後に
詳細に説明する。
【0031】次に、本発明において新たに追加された構
成を、図2並びに図3を参照しながら説明する。図2に
示されるように、本発明においては、中間長さのレベル
検知用電極棒E2をレベル検知器LS1から切り離すと
共に、これを別途新たに追加されたレベル検知器LS2
(図示例では、オムロン社製フロートレススイッチ61
F−GP−Nで構成される)に接続することにより、追
加のレベル検知器LS2の検知出力(この例では、内部
スイッチU−2で構成される)で減水警報信号S7を生
成するようにしている。さらに、この追加のレベル検知
器LS2の検知出力(この例では、内部スイッチU−1
で構成される)に応答して、既存のレベル検知器LS1
の中間長さ電極端子(外部入力端子T2に相当)とコモ
ン電極端子(外部入力端子T4に相当)との間を強制的
に導通/非導通させる電極間導通制御手段(この例で
は、補助リレーRYの接点RY−1で構成される)を設
けることにより、既存のレベル検知器LS1から従前通
りに圧送ポンプの復旧信号S3を生成出力するようにし
ている。
【0032】さらに詳しく説明すると、追加のレベル検
知器LS2には、電源トランスTrと、電源トランスT
rの2次側出力で駆動される制御回路Uと、この制御回
路Uによってスイッチング制御される2組のSPDT接
点U−1,U−2とが内蔵されている。このレベル検知
器LS2は、交流200V電源で動作する。この電源
は、配線用遮断器MCCB並びにフューズFを介して端
子(3−10)間に供給される。レベル検知用の2本の
電極棒は、端子(4−5)間に接続される。この例で
は、端子(4)には、アース用のコモン電極棒E4が接
続され、端子(5)にはレベル検知用電極棒E2が接続
される。制御回路Uでスイッチング制御される2組のS
PDT接点U−1,U−2のうちで、接点U−1のa接
点は、端子(10−11)へと、また接点U−2のb接
点は端子(6−8)へと導出される。そして、接点U−
1のa接点は、端子(4−5)間が非導通状態ではオ
フ、導通状態ではオンするのに対して、接点U−2のb
接点は、端子(4−5)間が非導通状態ではオン、導通
状態ではオフするように設定されている。
【0033】補助リレーRYとしては、図示例ではオム
ロン社製MY1が使用されている。図3に示されるよう
に、このミニパワーリレーRY内には、1個のSPDT
接点RY−1とコイルCRとが内蔵されている。コイル
CRは、追加のレベル検知器LS2のSPDT接点U−
1のa接点を介して電源に接続されている。また、ミニ
パワーリレーRY内のSPDT接点RY−1のa接点
は、ポンプ制御盤CP内の外部入力端子T2とT4との
間に介在されている。尚、PLは、現場に設けられる減
水警告表示灯であり、SPDT接点U−1のb接点を介
して電源に接続されている。
【0034】以上の構成によれば、水道事業者側の供
給、給水配管等、定水位弁CV、並びに、圧送ポンプP
が全て正常な状態では、受水槽W内の水位はレベルL2
よりも高く維持されるため、追加のレベル検知器LS2
内のSPDT接点U−1のa接点はオン状態、U−2の
b接点はオフ状態とされる。そのため、減水警報信号S
7はオフ状態に維持され、また、端子T2−T4間も接
点RY−1のa接点を介して導通状態とされるため、ポ
ンプ復旧信号S3はオン状態に維持される。
【0035】これに対して、定水位弁CVの故障等によ
って、受水槽W内の水位が電極棒E2で定まるレベルL
2まで低下すると、SPDT接点U−2のb接点がオフ
からオンに切り替わることによって、減水警報信号S7
がオン状態とされる。すると、減水警報信号S7と渇水
警報信号S6との論理和演算が外部出力端子B5,BC
で行われる結果、警報受信盤(図示せず)に送られる渇
水警報信号S5の内容は実際に渇水状態となる以前にオ
ン状態となり、図示しない警報受信盤を介して監視セン
タに対し渇水予告信号が送られる。従って、断水に至る
事態を早期に発見して監視センタに電話回線等を介して
自動通報させることにより、技術員が現場に到着するま
での時間を確保することができる。なお、減水警報信号
S7がオンされている状態では、SPDT接点U−1の
a接点がオフして、リレーRYのコイルCRへの通電が
絶たれ、その接点RY−1がオフされることにより、端
子T2−T4間は非導通状態とされて、圧送ポンプ復旧
信号S3はオフ状態に維持される。
【0036】一方、定水位弁CVが正常化されて、受水
槽W内の水位が電極棒E2で定まるレベルL2まで回復
すると、SPDT接点U−1のa接点がオンして、補助
リレーRYのコイルCRに対する通電が再開される結
果、接点RY−1がオフ状態からオン状態へと切り替わ
って、ポンプ制御盤CPの外部入力端子T2−T4間が
再び導通状態となる。すると、スイッチLS1−2がオ
ンすることにより、外部出力端子B3から、従前通りに
圧送ポンプ復旧信号S3が送出される。この圧送ポンプ
復旧信号S3は、圧送ポンプのモータ駆動制御用の自己
保持回路におけるセット入力として供給され、これによ
り図示しない自己保持回路がセットされて、圧送ポンプ
Pの動作が再開される。
【0037】このように、以上の実施形態による制御装
置は、1本のコモン電極棒E4と3本のレベル検知用電
極棒E1〜E3とからなる4本の電極棒を有するレベル
検知器LS1を使用して受水槽W内の水位を3段階のレ
ベルL1,L2,L3に検知し、前記3本のレベル検知
用電極棒E1〜E3の中で、最も短い電極棒E1の検知
出力LS1で満水警報信号S4を、また、最も長い電極
棒E3の検知出力LS1−31,32で渇水警報信号S
5並びに圧送ポンプ空転防止信号S6を、さらに、中間
長さの電極棒E2の検知出力LS1−2で圧送ポンプ復
旧信号S3をそれぞれ生成するようにした加圧送水式給
水設備の制御装置において、前記中間長さのレベル検知
用電極棒E2をレベル検知器LS1から切り離すと共
に、これを別途新たに追加されたレベル検知器LS2に
接続することにより、該追加のレベル検知器LS2の検
知出力U−2で減水警報信号S7を生成すると共に、該
追加のレベル検知器LS2の検知出力U−1に応答し
て、既存のレベル検知器LS1の中間長さ電極端子T2
とコモン電極端子T4との間を強制的に導通/非導通さ
せる電極間導通制御手段(この例では補助リレーRY)
を設けることにより、既存のレベル検知器LS1の中間
長さ検知出力LS1−2で従前通りに圧送ポンプの復旧
信号S3を生成するように構成したものである。
【0038】そのため、この実施形態によれば、既存の
4本電極棒構成並びにポンプ制御盤CPの内部結線構成
等は従前通りに維持しつつも、これに2本電極棒構成の
レベルスイッチLS2並びに補助リレーRYを追加する
という簡単な構成を加えるだけで、減水警報信号S7の
発報から断水に至るまでの時間を十分に確保して、技術
員が現場に到着する前に断水に至る事態を未然に防止す
ることができる。
【0039】加えて、追加のレベル検知器LS2から出
力される減水警報信号S7と、既存のレベル検知器LS
1から出力される渇水警報信号S5とは、互いに論理和
演算された後、図示しない警報受信盤に送られるため、
ポンプ制御盤CPと図示しない警報受信盤との間に新た
な信号線を追加する必要もない。そのため、新たにビル
やマンションの管理を受注して、個別常駐管理から遠隔
集中管理へと管理方式の変更を行うに際し、顧客側に新
たな金銭的負担を掛けることがなく、しかも遠隔集中管
理に切り替えた後にあっても、何らかの原因で給水系に
異常が発生した場合、断水に至る事態をできるだけ回避
することができると共に、万が一断水に至った場合にも
これを早期に復旧させることが可能となり、顧客サービ
ス維持乃至向上の観点から極めて有効なものとなる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、この発明
によれば、既存の電極棒等の構成並びに配線構成等をで
きるだけ維持しつつも、これに僅かの部品追加並びに回
路的変更を加えるだけで、減水警報発報から断水に至る
までの時間を十分に確保して、技術員(修理担当者)が
現場に到着する前に断水に至る事態を未然に防止でき、
遠隔集中監視によるマンション等の給水設備管理に極め
て好適なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の4本電極棒方式におけるレベル設定例
を示す図。
【図2】本発明の制御装置全体のシステム構成を示す
図。
【図3】本発明に使用される補助リレーの内部結線を示
す図。
【図4】本発明のポンプ制御盤の内部結線を示す図。
【図5】従来の4本電極棒方式におけるレベル設定例を
示す図。
【図6】従来の制御装置全体のシステム構成を示す図。
【図7】従来のポンプ制御盤の内部結線を示す図。
【図8】従来の5本電極棒方式におけるレベル設定例を
示す図。
【符号の説明】
E1,E2,E3 レベル検知用電極棒 E4 アースとなるコモン電極 L1,L2,L3 3段階の検知レベル CB 4芯のケーブル CCB 5芯のケーブル LS1 既存のレベル検知器 LS2 追加のレベル検知器 CP ポンプ制御盤 RY 補助リレー T1〜T4 ポンプ制御盤の外部入力端子 B1〜B5,BC ポンプ制御盤の外部出力端子 S3 圧送ポンプ復旧信号 S4 満水警報信号 S5 渇水警報信号 S6 圧送ポンプ空転防止信号 S7 減水警報信号 LS1−1,LS1−2,LS1−31,32 既存の
レベル検知器の3系統の内蔵スイッチ(接点) PL 減水警告表示灯 U−1,U−2 追加のレベル検知器の内蔵スイッチ
(接点) P 圧送ポンプ CV 定水位弁 W 受水槽

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本のコモン電極棒と3本のレベル検知
    用電極棒とからなる4本の電極棒を有するレベル検知器
    を使用して受水槽内の水位を3段階に検知し、前記3本
    のレベル検知用電極棒の中で、最も短い電極棒の検知出
    力で満水警報信号を、また、最も長い電極棒の検知出力
    で渇水警報信号並びに圧送ポンプ空転防止信号を、さら
    に、中間長さの電極棒の検知出力で圧送ポンプ復旧信号
    をそれぞれ生成するようにした加圧送水式給水設備の制
    御装置において、 前記中間長さのレベル検知用電極棒をレベル検知器から
    切り離すと共に、これを別途新たに追加されたレベル検
    知器に接続することにより、該追加のレベル検知器の検
    知出力で減水警報信号を生成すると共に、 該追加のレベル検知器の検知出力に応答して、既存のレ
    ベル検知器の中間長さ電極端子とコモン電極端子との間
    を強制的に導通/非導通させる電極間導通制御手段を設
    けることにより、既存のレベル検知器の中間長さ検知出
    力で従前通りに圧送ポンプの復旧信号を生成するように
    構成したことを特徴とする加圧送水式給水設備の制御装
    置。
  2. 【請求項2】 電極間導通制御手段は、その接点が既存
    のレベル検知器の中間長さ電極端子とコモン電極端子と
    の間に介在され、かつ追加のレベル検知器の検知出力で
    駆動される補助リレーを含むことを特徴とする請求項1
    に記載の加圧送水式給水設備の制御装置。
  3. 【請求項3】 既存のレベル検知器の渇水警報信号送出
    端子に対して、追加のレベル検知器の減水警報信号送出
    端子を並列接続することを特徴とする請求項1に記載の
    加圧送水式給水設備の制御装置。
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