JP3223862U - 背中擦り具 - Google Patents
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Abstract
【課題】浴槽の中で背中に当たる個所に取り付ける、肌触りの良い布地製の背中擦り具であって、手が自由に背中に回らない人でも、人手を借りずに背中を掻けるようにする。【解決手段】浴槽Aにおいて、背中側に位置する内壁面A′に方形又は長方形のナイロン又はレーヨンの化学繊維、麻布又は糸瓜の植物繊維で加工したシート状の背中擦り体1の四隅と、必要に応じてその四隅の中間の縦列方向または横列方向の中間に吸着具取付け用の小孔2を設け、その小孔2に直径が6cm程度の吸着力が強い吸盤を有する吸着具3を脱着できるように取付けて当該浴槽Aの背中側の内壁面A′に吸着して固定する。【選択図】図1
Description
本考案は、浴槽の中で背中が接触する個所に肌触りの良い布地製背中擦り具を提供す
るものである。
るものである。
一般に浴槽や浴室において、手が届かない背中を他人の手を借りずに擦ったり洗ったり手段は公開されている。
例えば、浴槽の側面や底面または浴室の壁面に対して、四角い基盤に植設し刷毛を吸盤や磁石又は合成樹脂糊で取付ける構成(特許文献1)、また、浴槽の側面や底面に四角い基盤に植設し刷毛を吸盤や磁石又は合成樹脂糊で取付ける構成(特許文献2)、さらに、凸曲面形のスポンジを固着し又はブラシを植設した円盤形土台に吸盤を設けて風呂場の壁面や浴槽の内壁面に取り付ける構成(特許文献3)、かまぼこ状台座の曲面側にボディタオルを取り付け、平面側に吸盤等の係着機構を設けた構成(特許文献4)等がある。
特許文献1の背中用擦り具は、大人(高齢者)の背中全体程の面積を有する固型の基板でかなり大型となり、高齢者自身で取り扱うにはかなり面倒である。
特許文献2の入浴用洗浄具は、基盤を木製、ゴム製、プラスチックの固型であり、これを複数用いるので、その使用時や不使用時の操作や収納に手間がかかることになる。
特許文献3の壁に吸着させる背中洗い具は、円板形土台に凸弧面スポンジを設けたものであるから、身体に接触する面が比較的小さくなり、それだけ身体を上下左右に動かす量や移動幅を多くする必要がある。
特許文献4の背中用垢すり具は、かまぼこ形台座にボディタオルを取り付けたものであるから、平面形の垢すり具に比べて身体に接触する面積が小さいので、特許文献3と略同じように左右方向に身体を動かす量や移動幅を多くする必要がある。
本考案は、従来の課題を解決するために提供するものである。本考案の第1は、背中擦り具において、浴槽の背中側に位置する内壁面に方形又は長方形を成すシート状の背中擦り体の少なくとも四隅に小孔を設け、その小孔に直径が6cm程度の吸盤を有する吸着具を脱着可能に取り付けて当該浴槽の内壁面に吸着して固定するようにしたものである。
本考案の第2は、背中擦り具において、浴槽の背中側に位置する内壁面に方形又は長方形を成す化学繊維製シート状の背中擦り体と、その四隅にハトメ加工をした小孔を設け、その小孔に直径が6cm程度の吸盤を有する吸着具を脱着可能に取り付けて当該浴槽の内壁面に吸着して固定するようにしたものである。
本考案の第3は、背中擦り具において、浴槽の背中側に位置する内壁面に方形又は長方形を成すナイロン又はレーヨンの化学繊維、麻布又は糸瓜の植物繊維製シート状の背中擦り体の四隅と、その四隅の縦列方向または横列方向の中間にハトメ加工をした小孔を設け、その小孔に直径が6cm程度の吸盤を有する吸着具を脱着できるように取付けたものである。
本考案は上記の構成であるから、次のような効果がある。
第1に、お風呂に入り背中を擦ったり、洗ったりしたいとき、四十肩や五十肩で手が後ろに回らなかったり、タオルを使う手が届かずに背中を洗えない状況において、他人の助けを借りたくない場合や借りたくてもできない1人暮らしで背中を掻いてもらえない人にとっては、本考案に係る背中擦り具を浴槽の内壁面に張り付けて身体を接触させて動かすだけで背中を擦ったりすることができる。
第1に、お風呂に入り背中を擦ったり、洗ったりしたいとき、四十肩や五十肩で手が後ろに回らなかったり、タオルを使う手が届かずに背中を洗えない状況において、他人の助けを借りたくない場合や借りたくてもできない1人暮らしで背中を掻いてもらえない人にとっては、本考案に係る背中擦り具を浴槽の内壁面に張り付けて身体を接触させて動かすだけで背中を擦ったりすることができる。
第2に、背中擦り具は、方形又は長方形の四隅及び必要に応じて四隅の間に吸着具を装着する直径が6cm程度の比較的大きな吸盤は吸着力が強いので、吸着時は背中の動きに対しては簡単に外れたり離反したりしない構造になっている。
第3に、背中擦り具はシート状の背中擦り体の四隅に吸着具取り付け用の小孔をハトメ加工することによって、これに吸盤付き雄ねじ軸を装着した吸着具は取付け易く且つ外れ難くなって使い勝手がよくなる。さらに、その小孔に吸着具を脱着するだけで自分の背中擦り具と他人の背中擦り具を取り替えができると共に、吸着具だけを共用できで便利である。
第4に、本考案に係る背中擦り具は、その材質がナイロン又はレーヨン等の化学繊維、麻布又は糸瓜等で加工したシート状の背中擦り具の内側にタオルを丸めて装着すると枕のようにして入浴を楽しむことができる。
本考案は、ナイロン又はレーヨン等の化学繊維、麻布又は糸瓜等の植物繊維で加工した方形の背中擦り具の四隅に吸着具取付け用の小孔を設け、その小孔に吸着具のねじ軸を挿通して雌ねじ付摘みを装着して背中擦り具を形成する。
出来上がった背中擦り具を主として家庭用浴槽の背中側に位置する内壁面に吸盤を押し付けながらシート状の背中擦り体を皺にならないようにぴんと張って吸着して固定する。
入浴者は、浴槽内に浸かりながら背中をシート状の背中擦り体に押し付けながら背中を左右に移動すると手を使わなくても背中を擦ることができる。
また、シート状の背中擦り体でタオル等の布体を包んで枕体を形成し、これを浴槽内における背中側の壁面上部に吸着して入浴者の首あたりに当てることができる。
次に、本考案の実施例を図面に即して説明をする。1はナイロン又はレーヨン等の化学繊維、麻布又は糸瓜等の植物繊維で加工した正方形又は長方形を成し、肌触り良い分厚いシート状または比較的薄いシート状の背中擦り体である。当該背中擦り体1は、横幅Wが40cm、縦Hが30cm又は40cm、厚さTが0.3ないし1.5cm程度に設定してある。なお、麻布や糸瓜の場合は、分厚いシート状に押圧加工し、その四隅に小孔をあけてハトメ用金具を装着する。
2は、背中擦り具1の四隅と必要によってその四隅の小孔の中心線状に沿う縦列方向または横列方向の中間に設けた吸着具の雄ねじ軸を挿通する小孔であり、当該小孔2は市販のハトメ金具を用いるか、又はハトメ状に縫製して小孔の内縁を強固になるように加工することを可とする(図4)。なお、背中擦り体1における四隅の装着部は、前記小孔2のほか、シャツのボタン穴のように糸で縁取りした切れ目2′とし(図5)、または丈夫な糸体を輪状体2″にすることもできる(図6)。
3はシート状の背中擦り体1を脱着できるようにし、且つこれを浴槽Aにおける背中側の内壁面A′に動かないように装着するための吸着具であり、図示例は吸着力を強くするために直径が6cm程度の吸盤31とし、その中央に硬質の雄ねじ軸32を一体成形してある。上記の雄ねじ軸32に椀型のカバー33の挿入孔34を挿通させて吸盤31の外周近くを押さえるように被せてある。
雄ねじ軸32は、垢擦り手拭いのようなシート状の背中擦り体1の四隅を小孔2に通して椀型カバー33と摘み3nの間に位置させておく。雌ねじ付きの摘み3nを螺合し、当該摘み3nをねじ込むことによって、吸着面に対する吸盤31の吸着力を高めることができるようにしてある。
[具体的な使用例]
(1)図9の状態からシート状の背中擦り体1の四隅の小孔2に吸着具3の雄ねじ軸32を挿通させる。当該小孔2にハトメ金具を用いるときは、ハトメ金具の孔径が吸着具3の雄ねじ軸32が挿通できる径とする。
(2)吸着具3の雄ねじ軸32に雌ねじ付きの雌ねじ3n′付き摘み3nを螺合する(図10)。
(3)図10の状態から、背中擦り体1を縦横にぴんと引っ張って、その四隅の小孔2を浴槽Aの背中側の内壁面A′に吸着具3を吸着する(図1及び図2)
(4)吸着具3の摘み3nを締め付け方向にねじ込んで吸盤31が内部の空間の高さαがα′になって平たくなるように変形して背中擦り体1が浴槽Aの背中側内壁面A′に吸着力が増大した状態で吸着する(図7、図12)。
(5)浴槽Aにお湯を漲って入湯者は、お湯に浸かりながら背中を背中擦り体1に当てがって左右又は上下に移動させる。
(6)このとき、通常の直径が6cm未満の小さい径の吸盤の場合は、入湯者がお湯に浸かりながら背中の動きの圧力に耐え切れずに動いてしまうから、背中擦り体1がしわくしゃなってしまうが、本考案にあっては、6cm直径の吸盤31を有する吸着具における吸盤31の吸着力を増大させるから、通常の高齢者の圧力程度では装着具が移動することがない。また、成人の入湯者の背中の移動にも耐えられる。
(7)これによって、手が背中に回らなくても人手を介さないで自分の背中を掻くと同じ効果が得られる。
(8)なお、図3の背中擦り体1を枕体11として使用するときは、タオルのような布地を芯として背中擦り体1で巻き、これを浴槽Aの背中側の内壁面上辺において、四隅の吸着具を上下近接して吸着して使用する(図8)。
(9)これによって、入湯者は首の後ろを枕体11に凭れてゆったりした気分が得られる(図13)。
(1)図9の状態からシート状の背中擦り体1の四隅の小孔2に吸着具3の雄ねじ軸32を挿通させる。当該小孔2にハトメ金具を用いるときは、ハトメ金具の孔径が吸着具3の雄ねじ軸32が挿通できる径とする。
(2)吸着具3の雄ねじ軸32に雌ねじ付きの雌ねじ3n′付き摘み3nを螺合する(図10)。
(3)図10の状態から、背中擦り体1を縦横にぴんと引っ張って、その四隅の小孔2を浴槽Aの背中側の内壁面A′に吸着具3を吸着する(図1及び図2)
(4)吸着具3の摘み3nを締め付け方向にねじ込んで吸盤31が内部の空間の高さαがα′になって平たくなるように変形して背中擦り体1が浴槽Aの背中側内壁面A′に吸着力が増大した状態で吸着する(図7、図12)。
(5)浴槽Aにお湯を漲って入湯者は、お湯に浸かりながら背中を背中擦り体1に当てがって左右又は上下に移動させる。
(6)このとき、通常の直径が6cm未満の小さい径の吸盤の場合は、入湯者がお湯に浸かりながら背中の動きの圧力に耐え切れずに動いてしまうから、背中擦り体1がしわくしゃなってしまうが、本考案にあっては、6cm直径の吸盤31を有する吸着具における吸盤31の吸着力を増大させるから、通常の高齢者の圧力程度では装着具が移動することがない。また、成人の入湯者の背中の移動にも耐えられる。
(7)これによって、手が背中に回らなくても人手を介さないで自分の背中を掻くと同じ効果が得られる。
(8)なお、図3の背中擦り体1を枕体11として使用するときは、タオルのような布地を芯として背中擦り体1で巻き、これを浴槽Aの背中側の内壁面上辺において、四隅の吸着具を上下近接して吸着して使用する(図8)。
(9)これによって、入湯者は首の後ろを枕体11に凭れてゆったりした気分が得られる(図13)。
本考案に係る背中擦り具は、浴槽内だけではなく、浴室の壁面の人の座った位置や経った位置に好みの個所に装着することができるので、背中に限らず腰周辺等人の個所を擦ることができる。
1…背中擦り体
11…枕体
2…小孔
3…吸着具
31…吸盤
32…雄ねじ軸
33…椀型カバー
34…椀型カバーの小孔
3n…雌ねじ付き摘み
3n′…雌ねじ
3n″…摘みの下端
4…タオル地
11…枕体
2…小孔
3…吸着具
31…吸盤
32…雄ねじ軸
33…椀型カバー
34…椀型カバーの小孔
3n…雌ねじ付き摘み
3n′…雌ねじ
3n″…摘みの下端
4…タオル地
Claims (3)
- 浴槽(A)において、背中側に位置する内壁面(A′)に方形又は長方形を成すシート状の背中擦り体(1)の少なくとも四隅に小孔(2)を設け、その小孔(2)に直径が6cm程度の吸盤(31)を有する吸着具(3)を脱着可能に取り付けて当該浴槽(A)の内壁面(A′)に吸着して固定することを特徴とする背中擦り具。
- 浴槽(A)において、背中側に位置する内壁面(A′)に方形で又は長方形を成す化学繊維製シート状の背中擦り体(1)の四隅にハトメ加工をした小孔(2)を設け、その小孔(2)に直径が6cm程度の吸盤(31)を有する吸着具(3)を脱着可能に取り付けて当該浴槽の内壁面(A′)に吸着して固定することを特徴とする背中擦り具。
- 浴槽(A)において、背中側に位置する内壁面(A′)に方形で又は長方形を成すナイロン又はレーヨンの化学繊維製、麻布又は糸瓜の植物繊維製シート状の背中擦り体(1)の四隅とその四隅の縦列方向または横列方向の中間にハトメ加工をした小孔(2)を設け、その小孔(2)に直径が6cm程度の吸盤(31)を有する吸着具(3)を脱着できるように取付けたことを特徴とする背中擦り具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019003233U JP3223862U (ja) | 2019-08-28 | 2019-08-28 | 背中擦り具 |
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2019003233U Active JP3223862U (ja) | 2019-08-28 | 2019-08-28 | 背中擦り具 |
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- 2019-08-28 JP JP2019003233U patent/JP3223862U/ja active Active
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