JP3223539B2 - 急速充電器 - Google Patents
急速充電器Info
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- JP3223539B2 JP3223539B2 JP25334991A JP25334991A JP3223539B2 JP 3223539 B2 JP3223539 B2 JP 3223539B2 JP 25334991 A JP25334991 A JP 25334991A JP 25334991 A JP25334991 A JP 25334991A JP 3223539 B2 JP3223539 B2 JP 3223539B2
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- voltage
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ニッケル・カドミウム
電池やニッケル水素電池等の2次電池への急速充電器に
関するものである。
電池やニッケル水素電池等の2次電池への急速充電器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に従来の充電器の主要部構成を示し
ている。具体的には、A/D変換器を用い周囲温度に対
する補償の不要な−ΔV検出制御方式による。この図を
持ちいて急速充電時の信号の流れを説明する。まず、接
続された2次電池2の電圧がA/D変換器3にて、ディ
ジタルデータに変換されるA/D変換器3内において
は、固定リファレンスの電源電圧(V+)とGND(V
−)間の電位差を4〜8BITで表されるように分割
し、入力電圧VINと比較する事によりVINを量子化
している。このA/D変換器3から出力されるディジタ
ルデータよりショート検出がおこなわれ、電池接続の確
認も行なわれる。電池の接続が確認され、その結果電圧
値が正常であれば、CPU制御部4にてTr2がON、
ついでTr1がONになり2次電池への定電流充電が開
始される。そして図2に示すように電圧はt1(電圧V
1)時間まで上昇し、ある時間(1C充電時、約1時
間)より下がり始めt2(電圧V2)になった時点つま
り−ΔV(V2−V1)下がった時点で急速充電をやめ
るか又はトリクル充電に切り換える。
ている。具体的には、A/D変換器を用い周囲温度に対
する補償の不要な−ΔV検出制御方式による。この図を
持ちいて急速充電時の信号の流れを説明する。まず、接
続された2次電池2の電圧がA/D変換器3にて、ディ
ジタルデータに変換されるA/D変換器3内において
は、固定リファレンスの電源電圧(V+)とGND(V
−)間の電位差を4〜8BITで表されるように分割
し、入力電圧VINと比較する事によりVINを量子化
している。このA/D変換器3から出力されるディジタ
ルデータよりショート検出がおこなわれ、電池接続の確
認も行なわれる。電池の接続が確認され、その結果電圧
値が正常であれば、CPU制御部4にてTr2がON、
ついでTr1がONになり2次電池への定電流充電が開
始される。そして図2に示すように電圧はt1(電圧V
1)時間まで上昇し、ある時間(1C充電時、約1時
間)より下がり始めt2(電圧V2)になった時点つま
り−ΔV(V2−V1)下がった時点で急速充電をやめ
るか又はトリクル充電に切り換える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た方法ではV1 とV2 の電位差すなわち−ΔVが通常2
00〜300mVあればA/D変換器の問題はないが、
ニッケル水素電池や一部のニッカド電池では1つのセル
あたり10mV程度と1桁小さい電位差で満充電になる
ので、通常8BITレベルのビット数では分解性能上、
電圧の変化を充分検出出来ないという問題点を有してい
た。この問題点を図2を例に考えると+5V単電源A/
D変換器にて通常リファレンスは+V=5〜4V、ーV
=GNDであるから、1ビットに対して15〜20mV
の分解能となり、30mV(4セル)の場合でも−ΔV
検出が十分な精度で行えない。
た方法ではV1 とV2 の電位差すなわち−ΔVが通常2
00〜300mVあればA/D変換器の問題はないが、
ニッケル水素電池や一部のニッカド電池では1つのセル
あたり10mV程度と1桁小さい電位差で満充電になる
ので、通常8BITレベルのビット数では分解性能上、
電圧の変化を充分検出出来ないという問題点を有してい
た。この問題点を図2を例に考えると+5V単電源A/
D変換器にて通常リファレンスは+V=5〜4V、ーV
=GNDであるから、1ビットに対して15〜20mV
の分解能となり、30mV(4セル)の場合でも−ΔV
検出が十分な精度で行えない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、定電流にて充電するための定電流電源部
と、電池の充電状態に応じてON/OFFされるスイッ
チ部と、電池表面温度測定用のサーミスタと、電池電圧
をディジタルデータに変換するA/D変換部と、サーミ
スタの検知出力に応じてA/D変換部のリファレンス電
圧を変更するリファレンス電圧選択部を設けたものであ
る。
決するために、定電流にて充電するための定電流電源部
と、電池の充電状態に応じてON/OFFされるスイッ
チ部と、電池表面温度測定用のサーミスタと、電池電圧
をディジタルデータに変換するA/D変換部と、サーミ
スタの検知出力に応じてA/D変換部のリファレンス電
圧を変更するリファレンス電圧選択部を設けたものであ
る。
【0005】
【作用】本発明は上記構成により電池の表面温度及び、
充電電圧を監視しながら充電を行い満充電時にリファレ
ンス電圧を変更する事により電池電圧の測定レンジをよ
り細かいレンジに変えて電圧監視するので電位の微少変
動も検出可能となる。すなわち、充電開始後、電池が満
充電に近付いてくると表面温度と電池電圧の上昇率が大
きくなるのを検出し、電位差を狭いレンジ(2)に設定
してーΔVの検出を確実に行うものである。
充電電圧を監視しながら充電を行い満充電時にリファレ
ンス電圧を変更する事により電池電圧の測定レンジをよ
り細かいレンジに変えて電圧監視するので電位の微少変
動も検出可能となる。すなわち、充電開始後、電池が満
充電に近付いてくると表面温度と電池電圧の上昇率が大
きくなるのを検出し、電位差を狭いレンジ(2)に設定
してーΔVの検出を確実に行うものである。
【0006】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図1と図2
を参照しながら説明する。
を参照しながら説明する。
【0007】図1に本発明の充電器の主要部構成を示し
ている。図1において1は定電流にて充電するための定
電流電源部、2は充電される2次電池、3は電池電圧を
ディジタルデータに変換するA/D変換部(8BI
T)、であり、これらは図3に示す従来例とほぼ同じ構
成である。Tr1とTr2は電池の充電状態に応じてO
N/OFFされるスイッチ部、5は前記A/D変換部の
基準電圧として電圧情報及び電池表面温度上昇に基づい
てリファレンス電圧を選択するリファレンス電圧選択
部、6は表面温度検出用のサーミスタ、7は前記A/D
変換部からの電池データにより前記スイッチ部とリファ
レンス電圧選択部を制御するCPU制御部である。
ている。図1において1は定電流にて充電するための定
電流電源部、2は充電される2次電池、3は電池電圧を
ディジタルデータに変換するA/D変換部(8BI
T)、であり、これらは図3に示す従来例とほぼ同じ構
成である。Tr1とTr2は電池の充電状態に応じてO
N/OFFされるスイッチ部、5は前記A/D変換部の
基準電圧として電圧情報及び電池表面温度上昇に基づい
てリファレンス電圧を選択するリファレンス電圧選択
部、6は表面温度検出用のサーミスタ、7は前記A/D
変換部からの電池データにより前記スイッチ部とリファ
レンス電圧選択部を制御するCPU制御部である。
【0008】以上の様に構成された急速充電器にて、具
体的に図3の充電の電圧波形(A)と温度波形(B)に
基づいて説明すると、充電スタート時にはまず電池がど
のような電圧状態か、ショートしてないかを主に検出す
るために電位差の広いレンジ(1)に設定する。2次電
池2は4セル構成であり、本例は電池4セル(1.2v
×4;標準)を充電する場合である。2次電池2を充電
端子に接続するとA/D変換部3にて図2に示している
リファレンス電位(電位差レンジ(1):0〜8V)の
電位差で正リファレンス(V+)と負リファレンス(V
−)間で電池電圧がディジタルデータ変換される。その
とき変換ビット数を8ビットだとすると、検出データが
“00H”であればショートか深放電と判断する。さら
に電流監視等による電池の接続が確認されると、CPU
制御部7にてTr2がON、ついでTr1もONにさ
れ、2次電池2の定電流充電が開始される。
体的に図3の充電の電圧波形(A)と温度波形(B)に
基づいて説明すると、充電スタート時にはまず電池がど
のような電圧状態か、ショートしてないかを主に検出す
るために電位差の広いレンジ(1)に設定する。2次電
池2は4セル構成であり、本例は電池4セル(1.2v
×4;標準)を充電する場合である。2次電池2を充電
端子に接続するとA/D変換部3にて図2に示している
リファレンス電位(電位差レンジ(1):0〜8V)の
電位差で正リファレンス(V+)と負リファレンス(V
−)間で電池電圧がディジタルデータ変換される。その
とき変換ビット数を8ビットだとすると、検出データが
“00H”であればショートか深放電と判断する。さら
に電流監視等による電池の接続が確認されると、CPU
制御部7にてTr2がON、ついでTr1もONにさ
れ、2次電池2の定電流充電が開始される。
【0009】その後、充電が進むと図2の電圧波形
(A)に示されたように徐々に電池端子電圧が上がりそ
れにつれて電池表面温度も上がり、図2の温度波形
(B)に示したようになる。そして満充電に近付いたt
s時間に温度及び電圧が急速に上昇してくる。
(A)に示されたように徐々に電池端子電圧が上がりそ
れにつれて電池表面温度も上がり、図2の温度波形
(B)に示したようになる。そして満充電に近付いたt
s時間に温度及び電圧が急速に上昇してくる。
【0010】そこで、この前記電圧波形(A)と温度波
形(B)が共に急速な上昇に転じた時点で、前記リファ
レンス電圧選択部の電位差を(レンジ(2):4.5〜
7V)に切変える。したがってレンジ(1)とレンジ
(2)に対して変換ビット数は8ビットで同じであるか
ら、レンジ(2)によれば1ビット10mV以下が検出
可能となり、−ΔV(t1〜t2)が30mV程度でも
検出が確実にでき、CPU制御部7にて検出時に急速充
電を止めるかーまたはトリクル充電に切り替える。
形(B)が共に急速な上昇に転じた時点で、前記リファ
レンス電圧選択部の電位差を(レンジ(2):4.5〜
7V)に切変える。したがってレンジ(1)とレンジ
(2)に対して変換ビット数は8ビットで同じであるか
ら、レンジ(2)によれば1ビット10mV以下が検出
可能となり、−ΔV(t1〜t2)が30mV程度でも
検出が確実にでき、CPU制御部7にて検出時に急速充
電を止めるかーまたはトリクル充電に切り替える。
【0011】
【発明の効果】以上のように本発明は、1時間程度で充
電可能な定電流急速充電器において、高価な多ビットの
A/D変換器を使うことなしに電池電圧データのA/D
変換部のリファレンス電位差を表面温度と充電電圧を利
用することにより変えることで見掛け上のA/D変換の
分解能をあげて数十mVしか変化しないーΔVによる満
充電検出を確実に行える様にしたものであり実用上有効
なるものである。
電可能な定電流急速充電器において、高価な多ビットの
A/D変換器を使うことなしに電池電圧データのA/D
変換部のリファレンス電位差を表面温度と充電電圧を利
用することにより変えることで見掛け上のA/D変換の
分解能をあげて数十mVしか変化しないーΔVによる満
充電検出を確実に行える様にしたものであり実用上有効
なるものである。
【図1】本発明の一実施例の急速充電器の主要部の構成
図
図
【図2】充電時の電圧波形と表面温度波形図
【図3】従来例の構成図
1 定電流電源部 2 2次電池 3 A/D変換部 5 リファレンス電圧選択部 6 サーミスタ 7 CPU制御部
Claims (2)
- 【請求項1】2次電池の充電器において、 定電流にて充電するための定電流電源部と、 電池の充電状態に応じて開閉するスイッチ部と、 電池表面温度測定用のサーミスタと、 電池電圧をディジタルデータに変換するアナログディジ
タル変換部と、前記アナログディジタル変換部へ与える リファレンス電
圧を選択するリファレンス電圧選択部とを有し、 充電時に前記サーミスタより得られた表面温度データと
電池電圧データを基に、電池の表面温度と電池電圧の上
昇率が所定値を越えた時に前記アナログディジタル変換
部の電位差レンジを狭いレンジに切り換えるよう前記リ
ファレンス電圧選択部を制御する制御部を有する ことを
特徴とする急速充電器。 - 【請求項2】リファレンス電圧選択部はアナログディジ
タル変換部へ与える正リファレンス電圧と負リファレン
ス電圧を切り換え可能であり、 制御部は、電池の表面温度と電池電圧の上昇率が小さい
状態では正リファレンス電圧と負リファレンス電圧の差
を大きくとり、電池の表面温度と電池電圧の上昇率が所
定値を越えた時に負リファレンス電圧を高い値に切り換
えて正リファレンス電圧と負リファレンス電圧の差を狭
くすることを特徴とする請求項1記載の急速充電器 。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25334991A JP3223539B2 (ja) | 1991-10-01 | 1991-10-01 | 急速充電器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25334991A JP3223539B2 (ja) | 1991-10-01 | 1991-10-01 | 急速充電器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0595635A JPH0595635A (ja) | 1993-04-16 |
JP3223539B2 true JP3223539B2 (ja) | 2001-10-29 |
Family
ID=17250094
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25334991A Expired - Fee Related JP3223539B2 (ja) | 1991-10-01 | 1991-10-01 | 急速充電器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3223539B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6191556B1 (en) | 1999-10-12 | 2001-02-20 | International Business Machines Corporation | Method and apparatus for estimating the service life of a battery |
JP2001240323A (ja) * | 2000-02-28 | 2001-09-04 | Mitsubishi Electric Corp | エレベーターの制御装置 |
US6527286B2 (en) | 2000-12-06 | 2003-03-04 | The Boler Company | Vehicle suspension assembly |
JP5379450B2 (ja) * | 2008-11-05 | 2013-12-25 | 株式会社明電舎 | 蓄電装置の充放電試験システムおよび充放電試験方法 |
-
1991
- 1991-10-01 JP JP25334991A patent/JP3223539B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0595635A (ja) | 1993-04-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |