JP3223250U - 統合型心臓救急装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動心肺蘇生装置と自動体外式除細動器/電気ショック発生装置とを統合し、両者の使用順序が互いにフィットするように標準的な救急手順に従ってプログラムを実行し、時間計測設定、音声プロンプト又は画面表示などの複数のリマインダ機能を用いて、傷病者の生存率と救急の成功率を大幅に向上させる統合型心臓救急装置を提供する。【解決手段】統合型心臓救急装置は、自動心肺蘇生装置、自動体外式除細動器又は電気ショック発生装置、及び制御装置を含み、制御装置が自動心肺蘇生装置及び自動体外式除細動器又は電気ショック発生装置に接続され、制御装置は、互いに接続された中央処理ユニット、メモリユニット、入力ユニット、及び出力ユニットを含み、出力ユニットは、表示インタフェース及び音源出力ユニットを含み、中央処理ユニットは、メモリユニットに記憶された指令を実行する。【選択図】図1C
Description
本考案は、心臓救急装置の技術分野に属し、具体的には、自動心肺蘇生装置(cardiopulmonary resuscitator,CPR)と自動体外式除細動器(automated external defibrillator,AED)又は電気ショック発生装置(shock generator)とが統合された心臓救急装置に関する。
緊急事態が発生したとき、救急医療の効率は、傷病者救助の成功率に大きな影響を与える。救急医療は人の命に関わる重大なものであるため、傷病者が心停止になると、院外心停止(out−of−hospital cardiac arrest,OHCA)又は院内心停止(in−hospital cardiac arrest,IHCA)にも関わらず、心臓は血液を正常に送り出せないことになる。この場合、救急処置が間に合わないと、体の臓器又は組織が短時間で酸素欠乏に陥り、重症例では臓器不全にまで進展し、死に至る恐れがある。そのため、いかにしてすぐに救急処置を効果的に実施するかは、医療分野において重視されている問題である。
救急医療における医療スタッフのニーズに応えて、対応する緊急医療機器が市場に登場している。例えば、自動心肺蘇生装置は、救急の際に、傷病者に安定した高品質な心肺蘇生を行うためのものであり、傷病者に装着してから装置を起動するだけで、自動的に傷病者に非開胸心マッサージを与えることができる。これによって、救急搬送途中又は緊急治療室で救急を行なっている医療スタッフに多くの利便性をもたらすとともに、傷病者の救助成功率が向上する。
しかし、応急手当を行なっている過程において、傷病者に心肺蘇生を行うことに加えて、医療スタッフは、傷病者の他の状況を見て対応する医療処置を適時に与える必要がある。例えば、傷病者に自動体外式除細動器又は電気ショック発生装置を装着し、必要に応じて電気ショックをかける場合がある。他の医療処置には、傷病者に対する気管内挿管、酸素供給、緊急点滴注入、静脈内注射及び採血などが含まれる。心臓救急の場合において、一般には、心肺蘇生法と心臓電気ショックとが合わせて使用される。例えば、標準的な救急処置では、2分間心肺蘇生を行なった後、傷病者の心拍数を検査して電気ショックをかける必要があるか否かを判断し、必要がある場合、自動体外式除細動器又は電気ショック発生装置を用いて電気ショックをかける一方、必要がない場合、次の心肺蘇生−電気ショックサイクルを行う。しかし、従来の救急医療機器には、上記の標準的な救急処置の手順に対応可能な機器がない。例えば、従来の自動心肺蘇生装置は、心肺蘇生術を行うことができるが、時間計測機能が付いていないため、心肺蘇生術の実施時間を正確に計測することができないので、医療スタッフは、応急手当を行いながら、自動心肺蘇生装置が心肺蘇生術を2分間正確に実施したかに心をかけるか、又は自動心肺蘇生装置の動作を一時停止して心拍数検査及びパルス評価をする必要がある。そうすると、傷病者に電気ショックをかける最良のタイミングを逸する可能性がある。また、従来の自動心肺蘇生装置には、リマインダ機能も付いていないため、医療スタッフは救急処置の過程において負傷者に必要な薬を投与する時間を遅らせる恐れがある。
従来の救急医療機器に存在する上記問題に鑑みて、当該分野では、標準的な救急処置の手順を補助するための新しい統合型心臓救急装置が必要である。このような統合型心臓救急装置により、医療スタッフは、救急の際に傷病者に電気ショックをかける最良のタイミングを確実に把握することができ、これによって、傷病者に対する救助成功率が向上し、傷病者の予後が向上する。
考案の概要は、読者が開示内容の基本的な理解を得るために、本開示内容の簡単な概要を提供することを意図している。考案の概要は、本考案に対する完全な説明ではなく、本考案の実施例の重要な要素の確定又は本考案の範囲の限定を意図していない。
本考案者は、上記事情に鑑みて、関連情報を集め、当分野での長年の臨床経験により鋭意研究を進めたところ、本考案の統合型心臓救急装置を設計した。
本考案の第1実施形態によれば、被験体に救急処置を施すための統合型心臓救急装置であって、
自動心肺蘇生装置と、
自動体外式除細動器と、
前記自動心肺蘇生装置及び自動体外式除細動器に接続された制御装置と、を含み、
前記制御装置は、互いに接続された中央処理ユニット、メモリユニット、入力ユニット、及び出力ユニットを含み、
前記出力ユニットは、表示インタフェース及び音源出力ユニットを含み、
前記中央処理ユニットは、前記メモリユニットに記憶された指令を実行し、
前記指令の実行は、
前記自動心肺蘇生装置を起動し、第1所定時間維持するステップ(1)と、
ステップ(1)の前記第1所定時間が終了した後、前記自動心肺蘇生装置の動作を停止し、前記自動体外式除細動器により前記被験体の心拍数を計測するステップ(2)と、
前記ステップ(2)の計測結果に基づいて、前記被験体に電気ショックをかける必要性を分析し、分析結果を前記表示インタフェースに表示させるステップ(3)と、を含み、
(a)分析結果が前記被験体に電気ショックをかける必要があることを示す場合、第2所定時間をカウントダウンし、前記第2所定時間が終了する前に電気ショックが実施された場合、前記音源出力ユニットに第1音声プロンプトを送信させない一方、前記第2所定時間が終了する前に電気ショックが実施されていない場合に、前記音源出力ユニットに前記第1音声プロンプトを送信させ、或いは
(b)分析結果が前記被験体に電気ショックをかける必要がないことを示す場合又はステップ(a)の電気ショックが終了後に、ステップ(1)からステップ(3)の手順を繰り返す、統合型心臓救急装置が提供される。
自動心肺蘇生装置と、
自動体外式除細動器と、
前記自動心肺蘇生装置及び自動体外式除細動器に接続された制御装置と、を含み、
前記制御装置は、互いに接続された中央処理ユニット、メモリユニット、入力ユニット、及び出力ユニットを含み、
前記出力ユニットは、表示インタフェース及び音源出力ユニットを含み、
前記中央処理ユニットは、前記メモリユニットに記憶された指令を実行し、
前記指令の実行は、
前記自動心肺蘇生装置を起動し、第1所定時間維持するステップ(1)と、
ステップ(1)の前記第1所定時間が終了した後、前記自動心肺蘇生装置の動作を停止し、前記自動体外式除細動器により前記被験体の心拍数を計測するステップ(2)と、
前記ステップ(2)の計測結果に基づいて、前記被験体に電気ショックをかける必要性を分析し、分析結果を前記表示インタフェースに表示させるステップ(3)と、を含み、
(a)分析結果が前記被験体に電気ショックをかける必要があることを示す場合、第2所定時間をカウントダウンし、前記第2所定時間が終了する前に電気ショックが実施された場合、前記音源出力ユニットに第1音声プロンプトを送信させない一方、前記第2所定時間が終了する前に電気ショックが実施されていない場合に、前記音源出力ユニットに前記第1音声プロンプトを送信させ、或いは
(b)分析結果が前記被験体に電気ショックをかける必要がないことを示す場合又はステップ(a)の電気ショックが終了後に、ステップ(1)からステップ(3)の手順を繰り返す、統合型心臓救急装置が提供される。
本考案の他の実施形態によれば、本考案に係る統合型心臓救急装置の中央処理ユニットは、前記音源出力ユニットに第2音声プロンプトを送信させることで、前記被験体のパルスを計測するように指示するステップ(4)をさらに実行する。
本考案の他の実施形態によれば、本考案に係る統合型心臓救急装置の中央処理ユニットは、前記音源出力ユニットに第3音声プロンプトを送信することで、前記被験体に心臓救急薬品を投与するように指示するステップ(5)をさらに実行する。
特定の実施形態において、本考案に係る統合型心臓救急装置の第1所定時間は2分間である。他の特定の実施形態において、本考案に係る統合型心臓救急装置の第2所定時間は5秒である。
本考案の好適な実施形態によれば、本考案に係る統合型心臓救急装置の制御装置は、前記自動心肺蘇生装置に設けられる。
本考案の他の実施形態によれば、本考案の統合型心臓救急装置におけるメモリユニットには、救急過程情報がさらに記憶される。
本考案の任意の実施形態によれば、本考案に係る統合型心臓救急装置は、前記制御装置に接続され、本考案に係る統合型心臓救急装置が送信する情報を表示するディスプレイをさらに含む。前記情報は、心電図、救急プロジェクト項目、治療実施時間及び過程情報を含む。
本考案の第2実施形態によれば、
自動心肺蘇生装置と、
電気ショック発生装置と、
前記自動心肺蘇生装置及び前記電気ショック発生装置に接続された制御装置と、を含み、
前記制御装置は、互いに接続された中央処理ユニット、メモリユニット、入力ユニット、及び出力ユニットを含み、
前記出力ユニットは、表示インタフェース及び音源出力ユニットを含み、
前記中央処理ユニットは、前記メモリユニットに記憶された指令を実行し、
前記指令の実行は、
前記自動心肺蘇生装置を起動し、第1所定時間維持するステップ(1)と、
ステップ(1)の前記第1所定時間が終了した後、前記自動心肺蘇生装置の動作を停止し、前記電気ショック発生装置により前記被験体の心拍数を計測するステップ(2)と、
前記ステップ(2)の計測結果に基づいて、前記被験体に電気ショックをかける必要性を分析し、分析結果を前記表示インタフェースに表示させるステップ(3)と、を含み、
(a)分析結果が前記被験体に電気ショックをかける必要があることを示す場合、第2所定時間をカウントダウンし、前記第2所定時間が終了する前に電気ショックが実施された場合、前記音源出力ユニットに第1音声プロンプトを送信させない一方、前記第2所定時間が終了する前に電気ショックが実施されていない場合に、前記音源出力ユニットに前記第1音声プロンプトを送信させ、或いは
(b)分析結果が前記被験体に電気ショックをかける必要がないことを示す場合又はステップ(a)の電気ショックが終了後に、ステップ(1)からステップ(3)の手順を繰り返す、統合型心臓救急装置が提供される。
自動心肺蘇生装置と、
電気ショック発生装置と、
前記自動心肺蘇生装置及び前記電気ショック発生装置に接続された制御装置と、を含み、
前記制御装置は、互いに接続された中央処理ユニット、メモリユニット、入力ユニット、及び出力ユニットを含み、
前記出力ユニットは、表示インタフェース及び音源出力ユニットを含み、
前記中央処理ユニットは、前記メモリユニットに記憶された指令を実行し、
前記指令の実行は、
前記自動心肺蘇生装置を起動し、第1所定時間維持するステップ(1)と、
ステップ(1)の前記第1所定時間が終了した後、前記自動心肺蘇生装置の動作を停止し、前記電気ショック発生装置により前記被験体の心拍数を計測するステップ(2)と、
前記ステップ(2)の計測結果に基づいて、前記被験体に電気ショックをかける必要性を分析し、分析結果を前記表示インタフェースに表示させるステップ(3)と、を含み、
(a)分析結果が前記被験体に電気ショックをかける必要があることを示す場合、第2所定時間をカウントダウンし、前記第2所定時間が終了する前に電気ショックが実施された場合、前記音源出力ユニットに第1音声プロンプトを送信させない一方、前記第2所定時間が終了する前に電気ショックが実施されていない場合に、前記音源出力ユニットに前記第1音声プロンプトを送信させ、或いは
(b)分析結果が前記被験体に電気ショックをかける必要がないことを示す場合又はステップ(a)の電気ショックが終了後に、ステップ(1)からステップ(3)の手順を繰り返す、統合型心臓救急装置が提供される。
本考案のいくつかの実施形態によれば、本考案に係る統合型心臓救急装置の中央処理ユニットは、前記音源出力ユニットに第2音声プロンプトを送信することで、前記被験体のパルスを計測するように指示するステップ(4)をさらに実行する。
本考案の他の実施形態によれば、本考案に係る統合型心臓救急装置の中央処理ユニットは、前記音源出力ユニットに第3音声プロンプトを送信させることで、前記被験体に心臓救急薬品を投与するように指示するステップ(5)をさらに実行する。
以下、本考案の1つ又は複数の実施形態を詳しく説明する。以下の説明及び実用新案請求の範囲を参照することにより、本考案の他の特徴及び利点がより明確に理解されるべきである。
本考案及び他の特徴、実施形態、利点は、以下の詳細な説明、実用新案請求の範囲及び添付の図面を読んだ後に、さらに明らかになるであろう。
図面中の様々な特徴および構成要素は一定の縮尺に従って描かれたものではない。その描画方式は、最良の形態で本発明に関連する特定の特徴および要素を示すためである。さらに、類似の要素/部材は、異なる図面を通して同一または類似の符号で示される。
本考案の説明をより詳細かつ完全にするために、以下に本考案の実施形態および具体的な実施例を例示的に説明するが、本考案は以下の説明に限定されない。実施形態には、複数の具体的な実施例の特徴及びこれらの実施例を構築及び実施するための方法手順及びその順序が含まれるが、他の実施例により同等又は均等な機能及び手順を達成することもできる。
I.定義
本明細書中で他に定義されない限り、本開示において使用される科学技術用語は、当業者によって一般に理解され使用される意味を有するものとする。文脈によって他に必要とされない限り、単数形の用語は複数形のその用語を含むものとされ、複数形の用語は単数形を含むものとされることが理解されるだろう。具体的には、本明細書及び特許請求の範囲で使用されるように、単数形「a」及び「an」には、文脈上特に明記しない限り、複数形の参照が含まれる。また、本明細書及び特許請求の範囲で使用する「少なくとも1つ」及び「1又は複数の」という用語は、同じ意味を有し、1、2、3又はそれ以上を含む。
本明細書中で他に定義されない限り、本開示において使用される科学技術用語は、当業者によって一般に理解され使用される意味を有するものとする。文脈によって他に必要とされない限り、単数形の用語は複数形のその用語を含むものとされ、複数形の用語は単数形を含むものとされることが理解されるだろう。具体的には、本明細書及び特許請求の範囲で使用されるように、単数形「a」及び「an」には、文脈上特に明記しない限り、複数形の参照が含まれる。また、本明細書及び特許請求の範囲で使用する「少なくとも1つ」及び「1又は複数の」という用語は、同じ意味を有し、1、2、3又はそれ以上を含む。
本発明の広い範囲を説明する数値範囲及びパラメータは近似値であるにもかかわらず、特定の実施例に記載されている数値は可能な限り正確に記載されている。しかしながら、いずれの数値にも、それぞれの試験測定値に見られる標準偏差から必然的に生じる特定の誤差が本質的に含まれる。また、本明細書では、用語「約」は一般に、所与値又は範囲の10%、5%、1%、又は0.5%以内を意味する。或いは、用語「約」は、平均値の許容可能な標準誤差内を意味し、この標準誤差は当業者によって判断することができる。操作/実施例以外、又は特に明記しない限り、本明細書に記載の全ての数値範囲、量、値及び割合(例えば材料の量、期間、温度、操作条件、量の比率など)は、全ての場合において用語「約」により修飾されていると理解されるべきである。したがって、そうでないと示されていない限り、本開示及び添付の特許請求の範囲に記載の数値パラメータは、近似値であり、必要に応じて変わることがある。少なくとも、各数値パラメータは、開示された有効桁数及び通常の丸め手法により得られる数値であると理解されるべきである。
本明細書において、用語「被験体」(subject)又は「傷病者」(patient)とは、本考案に係る統合型心臓救急装置によって救急処置を施され得る動物(ヒトを含む)をいう。特定の性別が指定されていない限り、用語「被験体」又は「傷病者」とは、雄性と雌性の両方を意味する。従って、用語「被験体」又は「傷病者」は、本考案に係る統合型心臓救急装置から利益を得ることができるあらゆる哺乳動物を含む。
本明細書において、用語「救急医療」(emergency medical service)とは、緊急傷病者又は大量の傷病者が発生した現場で行われる救急処置、或いは救急搬送中又は病院内で緊急傷病者に施す医療救護をいう。用語「緊急傷病者」とは、緊急な傷病の患者を指し、災害又は事故により緊急的に医療を必要とする者、道で倒れて行動不能になった者、妊娠中の者を含むが、これらに限定されない。用語「大量の傷病者」とは、一回の事故や災害で発生した傷病者の人数が15人以上に達する場合、又は15人以上に達すると予測される場合を指す。
従来の救急医療機器の中に標準的な救急手順に合わせて使用可能な機器がないことで、医療スタッフが救急医療を行う過程において傷病者を治療する最良のタイミングを逸しやすい問題を解決するために、本考案者は、本考案に係る統合型心臓救急装置を設計した。本考案に係る統合型心臓救急装置は、自動心肺蘇生装置と、自動体外式除細動器及び/又は電気ショック発生装置の両方の機能を兼ねるとともに、時間計測システムが内蔵されることで傷病者に実施する心肺蘇生術の時間を正確に計測し、心肺蘇生術が終了後に自傷病者の心拍数を動的に分析することができる。さらに、自動体外式除細動器及び/又は電気ショック発生装置を使用するとともに、救急手順に合わせて、傷病者に電気ショックをかけることや傷病者のパルス及び/又は傷病者に薬物を投与する時間を評価することを医療スタッフにリマインドするように異なる音声プロンプトを提供する。また、本考案に係る統合型心臓救急装置には、傷病者の心電図及び救急過程などの情報を同時に表示する外部ディスプレイが接続されてもよい。また、前記統合型心臓救急装置は、救急が終了した後にデータを自動的に分析して計算することで救急時間軸情報を生成する機能を有する。前記情報は、内蔵されたメモリユニットに直接記憶されてもよく、これによって、医療スタッフは必要に応じて利用することができる。或いは、本考案に係る統合型心臓救急装置には、メモリユニットに記憶された情報を印刷する外部プリンターがさらに接続されてもよい。全体的に、本考案に係る統合型心臓救急装置は、上記標準的な救急手順に必要な複数の異なる機能を統合することによって、医療スタッフは、非開胸心マッサージ時間及び薬物投与時間を計測する必要がないため、傷病者の心理的ストレスが減軽され、傷病者の生存率及び救急の成功率が大幅に向上する。
II.考案の説明
図1Aは、本考案の一実施形態に係る統合型心臓救急装置100の構造模式図である。本考案に係る統合型心臓救急装置100は、主に自動心肺蘇生装置110、自動体外式除細動器120及び制御装置130から構成される。自動心肺蘇生装置110、制御装置130及び自動体外式除細動器120は互いに接続される。制御装置130は、自動心肺蘇生装置110及び自動体外式除細動器120を制御する機能を有し、両者の動作を協働させることができる。制御装置130は、単独で設けられてもよいか、又は自動心肺蘇生装置110若しくは自動体外式除細動器120と組み合わせて設けられてもよい。特定の実施形態において、制御装置130は、自動心肺蘇生装置110に設けられる。他の実施形態において、制御装置130は、自動体外式除細動器120に設けられる。さらなる実施形態において、制御装置130は、単独で設けられる。
自動心肺蘇生装置110は、非開胸心マッサージを実行する本体及び傷病者に装着されて傷病者を固定するためのサスペンダー/バックパッドを含む。前記本体は、主に電池、圧迫器保護カバー、圧迫器ベローズ、電源コネクタ及び他の外部機器用コネクタを含み、他の部材として充電スタンド、ケーブル、充電スタンド電力供給装置、設備電力供給装置、ショルダーストラップ、設備保護バッグなどがある。本考案に係る統合型心臓救急装置100は、従来の自動心肺蘇生装置を採用することができ、従来の自動心肺蘇生装置と相容性がある。或いは、本考案に係る統合型心臓救急装置の目的に合う自動心肺蘇生装置を別途に設計して用いることもできる。例えば、圧迫深さ(例えば、4−7cm、好ましくは5−6cm、より好ましくは5−5.6cm)、圧迫速率(例えば、90−130±1−5回/分間、好ましくは100−120±1−3回/分間、より好ましくは102±2回/分間)、圧迫/通気比(例えば、高級心臓救命術(advanced cardiac life support,ACLS)の最新版ガイドによると、連続圧迫通気モード(連続圧迫100回/分間)及び/又は人工呼吸換気モードである30:2モード(心拍数100±3回/分間)がある)、傷病者自身の条件(例えば、胸高:17−30.3cm、最大胸幅:45cm)、圧迫駆動方式(例えば、電動式、気圧式、機械式)、真空吸盤の併用(各圧迫過程において傷病者の血液の還流と循環を促進する)、電池動作時間(例えば、充電式リチウム電池及び/又は少なくとも45分間以上連続使用可能な蓄電容量を有する電池を使用することができ、1つ又は複数のバックアップ電池を用意)等を設定することができる。
自動体外式除細動器120は、主に心臓電気ショック発生装置本体、成人/小児用電気ショックパッチを含み、他の部品として、電池、使用説明書などがある。本考案に係る統合型心臓救急装置100は、従来の自動体外式除細動器を採用することができ、従来の自動体外式除細動器と相容性がある。従来の自動体外式除細動器と組み合わせて使用される場合、主な制御機能(例えば、時間計測設定、自動/手動電気ショックの制御ボタンの操作、音声プロンプト、画面表示内容、画面表示仕様、警告灯、警告音、プログラム設定など)は、制御装置130によって制御することができる。或いは、本考案に係る統合型心臓救急装置の目的に合う自動体外式除細動器を別途に設計して用いることもできる。例えば、操作モード(例えば、半自動又は手動強制執行)、波形(例えば、二相性切断指数波形(biphasic truncated exponential)、エネルギー範囲(例えば、逓増型可変エネルギー95−351ジュール;200ジュール、300ジュール、300ジュールなどを予め設定する)、除細動電気ショック、同期電気ショック、心拍数又はパルス(電気ショック可能又は電気ショック不可の心拍数)の自動計測、独立したプログラムの設定、電気ショックパッチ(例えば、総面積:100−400cm2、好ましくは228cm2;材質:のり面;使い捨て)、ワイヤー延長長さ(例えば、1−3m、好ましくは1.3m)、機器自動化セルフテストのタイムコース及び項目(例えば、?日、毎週、?月の異なる時点に異なるテスト項目がある)などを設定することができる。
図1Bに示すように、制御装置130は、互いに接続された中央処理ユニット132、メモリユニット134、入力ユニット136、及び出力ユニット138を含む。制御装置130の表面には、入力ユニット136のインタフェース、例えば、コントロールパネルを有してもよい。その上に、電源ボタン、開始/一時停止ボタン、タイミング設定ボタン、オプション設定ボタン、動作モードボタン、タッチスクリーンなどの異なる機能ボタンが設けられてもよいか、又は可供銜接外部入力ユニット136の接続に供されるポートを有してもよい。前記外部入力ユニット136は、キーボード、マウス、カードリーダー、スキャナー、タブレット、デジタルカメラ又はマイクであってもよい。一実施形態において、入力ユニット136はコントロールパネルである。また、制御装置130の表面には、表示インタフェース1382、音源出力ユニット1384(音声プロンプト又は警告音などを提供する)などの出力ユニット138のインタフェース、又は外部出力ユニット138との接続に供されるポート、及び警告灯などをさらに有してもよい。前記外部出力ユニット138は、ディスプレイ(スクリーン)、プリンター、スピーカー、プロッタ又はスマートターミナルであってもよい。一実施形態において、出力ユニット138は、心電図、救急プロジェクト項目、治療実施時間及び過程情報を表示するためのディスプレイ(スクリーン)である。他の実施形態において、出力ユニット138は、救急時間軸過程の情報を印刷するプリンターである。入力ユニット136と出力ユニット138は、同じでも異なっていてもよい。例えば、制御装置130の表面のコントロールパネル上のボタンにより操作指令を入力し、表示インタフェース1382又は音源出力ユニット1384により操作プロンプト又は操作結果を出力する。或いは、制御装置130の表面のタッチスクリーンにより操作指令を入力し、前記タッチスクリーン上に操作プロンプト又は操作結果を直接表示する。また、1種又は複数種の入力ユニット136と1種又は複数種の出力ユニット138とを併用してもよい。特定の実施形態において、入力ユニット136は、制御装置130の表面のコントロールパネルであり、出力ユニット138は、表示インタフェース1382、音源出力ユニット1384、外部ディスプレイ及びプリンターである。表示インタフェース1382のサイズは、8−20cm(長さ)×4−15cm(幅)であり、支援320×240(1/4 VGA)画素対角画像TFT液晶ディスプレイ、解像度4.47ドット/mmなどの仕様をサポートし、表示内容は、心電図、救急プロジェクト項目、治療実施時間、過程情報を含み、或いは、救急過程において、ユーザ操作を指導するための文字ガイド、電池状態指示灯、メンテナンス指示灯、パッチ指示灯及び字幕表示などの情報を表示する。
中央処理ユニット132は、中央処理装置(central processing unit,CPU)、グラフィックプロセッサ(graphics processing unit,GPU)、テンソルプロセッサ(tensor processing unit,TPU)、ニューラルネットワークプロセッサ(neural processing unit,NPU)、物理プロセッサ(physics processing unit,PPU)、デジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor,DSP)、ビデオシグナルプロセッサ(image signal processor,ISP)、ベクトルプロセッサ(synergistic processing element,SPU又はSPE)又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(field−programmable gate array,FPGA)であってもよい。本考案の一実施形態によれば、中央処理ユニット132は、中央処理装置(CPU)である。
メモリユニット134は、メインメモリ(main memory)及び補助メモリ(auxiliary memory)を含む。メインメモリは、ランダムアクセスメモリ(random access memory,RAM)(例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic random access memory,DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(static random access memory,SRAM)、ゼロキャパシタンスランダムアクセスメモリ(zero−capacitor random access memory,Z−RAM))、読み取り専用メモリ(read−only memory,ROM)(例えば、プログラム可能な読み取り専用メモリ(programmable read−only memory,PROM)、ワンタイムプログラミング読み取り専用メモリ(one time programmable read only memory,OTPROM)、ワイプ可能プログラマブル読み取り専用メモリ(erasable programmable read only memory,EPROM)、電子消去式書き換え可能読み取り専用メモリ(electrically−erasable programmable read−only memory,EEPROM))を含むが、これらに限定されない。補助メモリは、フラッシュメモリ(flash memory)(例えば、セキュアデジタル(secure digital,SD)メモリカード、ミニSD(mini−SD)メモリカード、マイクロSD(micro−SD)メモリカード、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus,USB))、磁気メモリ(magnetic memory)、光メモリ(optical memory)、ハードディスクメモリ(hard disk memory)、外部メモリ(external memory)又は他のコンピュータ可読記憶媒体を含むが、これらに限定されない。本考案の一実施形態によれば、メモリユニット134は、ランダムアクセスメモリ(RAM)である。本考案の他の実施形態によれば、メモリユニット134は、読み取り専用メモリ(ROM)である。本考案の他の実施形態によれば、メモリユニット134は、ハードディスクメモリである。本考案のある実施形態によれば、2以上のメモリユニット134を併用し、これらのメモリユニット134の具体的な項目は同じでも異なっていてもよい。例えば、中央処理ユニット132が実行すべきな指令を読み取り専用メモリに記憶し、実行して得られた救急過程情報をフラッシュメモリに記憶する。メモリユニット134の記憶内容は、中央処理ユニット132が実行すべきな指令、ユーザが入力した指令、及び救急過程情報を含む。
図1Aから1Cに示すように、中央処理ユニット132は、以下の手順に従ってメモリユニット134に記憶された指令140を実行する。
前記自動心肺蘇生装置を起動し、第1所定時間維持する(ステップ1402)。
ステップ1402の前記第1所定時間が終了した後、前記自動心肺蘇生装置の動作を停止し、前記自動体外式除細動器により前記被験体の心拍数を計測する(ステップ1404)。
ステップ1404の計測結果に基づいて、前記被験体に電気ショックをかける必要性を分析し、分析結果を前記表示インタフェースに表示させる(ステップ1406)。
分析結果が前記被験体に電気ショックをかける必要があることを示す場合、第2所定時間をカウントダウンする(ステップ1408)。
前記第2所定時間が終了する前に電気ショックが実施された場合、前記音源出力ユニットに第1音声プロンプトを送信させない(ステップ1410)一方、
前記第2所定時間が終了する前に電気ショックが実施されていない場合に、前記音源出力ユニットに前記第1音声プロンプトを送信させる(ステップ1412)。
分析結果が前記被験体に電気ショックをかける必要がないことを示す場合(ステップ1406)、又はステップ(ステップ1408)の電気ショックが終了後(ステップ1410或1414)に、ステップ(1402)からステップ(1406)を繰り返す。
前記自動心肺蘇生装置を起動し、第1所定時間維持する(ステップ1402)。
ステップ1402の前記第1所定時間が終了した後、前記自動心肺蘇生装置の動作を停止し、前記自動体外式除細動器により前記被験体の心拍数を計測する(ステップ1404)。
ステップ1404の計測結果に基づいて、前記被験体に電気ショックをかける必要性を分析し、分析結果を前記表示インタフェースに表示させる(ステップ1406)。
分析結果が前記被験体に電気ショックをかける必要があることを示す場合、第2所定時間をカウントダウンする(ステップ1408)。
前記第2所定時間が終了する前に電気ショックが実施された場合、前記音源出力ユニットに第1音声プロンプトを送信させない(ステップ1410)一方、
前記第2所定時間が終了する前に電気ショックが実施されていない場合に、前記音源出力ユニットに前記第1音声プロンプトを送信させる(ステップ1412)。
分析結果が前記被験体に電気ショックをかける必要がないことを示す場合(ステップ1406)、又はステップ(ステップ1408)の電気ショックが終了後(ステップ1410或1414)に、ステップ(1402)からステップ(1406)を繰り返す。
本考案に係る統合型心臓救急装置の一実施形態によれば、本考案に係る統合型心臓救急装置の使用方式は以下の通りである。まず、使用される際に、本考案に係る統合型心臓救急装置を傷病者に装着し(傷病者を自動心肺蘇生装置110の本体の下方に位置させる場合を含む)、サスペンダー/バックパッドで傷病者を固定し、自動体外式除細動器120の電気ショックパッチを通常の手順に従って傷病者の胸部の適宜の位置に貼り付けた後、自動心肺蘇生装置110、自動体外式除細動器120及び制御装置130の接続ケーブルを接続し、電源をオンにする。
次に、制御装置130の表示インタフェース1382に心電図、救急プロジェクト項目、所定治療実施時間などの情報を表示し、及び/又は、音源出力ユニット1384は、ユーザに心臓救急の操作手順を指示するための音声プロンプトを提供する。傷病者に心臓救急が必要であることを確認した直後、起動ボタンを押して自動心肺蘇生装置110を起動し、第1所定時間をカウントダウンする(ステップ1402)。前記第1所定時間は、約15秒から30分間、例えば、約15、20、25、30、35、40、45、50、55秒、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29又は30分間、好ましくは1から5分間であり得る。特定の実施形態において、前記第1所定時間は2分間である。ユーザの需要に応じて前記第1所定時間を調整してもよいし、ACLSの最新版ガイドに従って前記第1所定時間を設定してもよい。
本考案に係る統合型心臓救急装置が前記第1所定時間をカウントダウンした後、自動心肺蘇生装置110は、傷病者に対する非開胸心マッサージの動作を一時停止する。次いで、自動体外式除細動器120は傷病者の心拍数を計測する(ステップ1404)。傷病者の心拍数の計測結果を収集した後、前記傷病者に電気ショックをかける必要性を分析し(ステップ1406)、分析結果を表示インタフェース1382に表示する。前記分析結果は、前記傷病者に電気ショックをかける必要があるか否かを示す。分析結果が前記被験体に電気ショックをかける必要があることを示す場合、分析結果が表示インタフェース1382に表示された後、本考案に係る統合型心臓救急装置は、第2所定時間をカウントダウンする(ステップ1408)。前記第2所定時間は、約1秒から10分間、例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59秒、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5又は10分間、好ましくは1から10秒であり得る。特定の実施形態において、前記第2所定時間は5秒である。或いは、ユーザの需要に応じて前記第2所定時間を調整してもよい。
さらに、本考案に係る統合型心臓救急装置が前記第2所定時間のカウントダウンが終了する前に傷病者に電気ショックをかけた場合、音源出力ユニット1384は第1音声プロンプトを送信しない(ステップ1410)。しかし、本考案に係る統合型心臓救急装置が前記第2所定時間のカウントダウンが終了する前に傷病者に電気ショックをかけていない場合、音源出力ユニット1384は第1音声プロンプトを送信する(ステップ1412)。前記第1音声プロンプトの内容は、自動体外式除細動器120を起動して傷病者の心臓に電気ショックをかけるようにユーザを促すためのものである。或いは、警告音を別途送信するか、表示インタフェース1382に電気ショックを実行すべきであるという情報を表示するか、又は警告灯を送信することによって、傷病者に心臓電気ショックを実施するようにユーザを促す目的を達成する。
最後に、ユーザが自動体外式除細動器120により傷病者に電気ショックをかけた(ステップ1410又は1414)後、又はステップ1406の分析結果が傷病者に電気ショックをかける必要がないことを示す場合に、本考案に係る統合型心臓救急装置は、ステップ1402に戻り、次の救急手順のサイクルを実行する。
並びに/或いは、中央処理ユニット132は、音源出力ユニット1384に第2音声プロンプトを送信させることで傷病者のパルスを計測するように指示するメモリユニット134に記憶された指令をさらに実行する。或いは、警告音を別途送信するか、表示インタフェース1382に電気ショックを実行すべきであるという情報を表示するか、又は警告灯を送信することによって、傷病者のパルスを計測するようにユーザを促す目的を達成する。ユーザの需要に応じて前記第2音声プロンプトの送信タイミングを調整することができる。例えば、自動体外式除細動器120により傷病者の心拍数を計測する(ステップ1404)と同時に、前記第2音声プロンプトを送信してもよく、自動体外式除細動器120により傷病者に電気ショックをかけた(ステップ1410又は1414)後に、前記第2音声プロンプトを送信してもよい。
必要に応じて、中央処理ユニット132は、前記音源出力ユニット1384に第3音声プロンプトを送信することで、傷病者に心臓救急薬品を投与するように指示するメモリユニット134に記憶された指令をさらに実行する。或いは、警告音を別途送信するか、表示インタフェース1382に電気ショックを実行すべきであるという情報を表示するか、又は警告灯を送信することによって、傷病者に心臓救急薬品を投与するようにユーザを促す目的を達成する。ユーザの需要に応じて前記第3音声プロンプトの送信タイミングを調整することができる。例えば、自動体外式除細動器120により傷病者の心拍数を計測する(ステップ1404)と同時に、前記第3音声プロンプトを送信してもよく、自動体外式除細動器120により傷病者に電気ショックをかけた(ステップ1410又は1414)後に、前記第3音声プロンプトを送信してもよい。
図2Aは、本考案の一実施形態に基づいて描かれた統合型心臓救急装置200の構造模式図である。本考案に係る統合型心臓救急装置200の配置は、制御装置230に接続されたディスプレイ250をさらに含む以外、統合型心臓救急装置100と同様である。前記ディスプレイ250は、統合型心臓救急装置200が送信した情報、例えば、心電図、救急プロジェクト項目、治療実施時間及び過程情報などを表示することができ、或いは、救急過程において、ユーザ操作を指導するための文字ガイド、電池状態指示灯、メンテナンス指示灯、パッチ指示灯及び字幕表示などの情報を表示することができる。
図3Aは、本考案の他の実施形態に係る統合型心臓救急装置300を示す。統合型心臓救急装置300は、電気ショック発生装置360(自動体外式除細動器ではなく)により傷病者に電気ショックをかける以外、統合型心臓救急装置100と同様である。本実施形態の統合型心臓救急装置300の他の部分は、統合型心臓救急装置100と同様であるため、説明を省略する。さらに、本考案に係る統合型心臓救急装置300により救急指令340を実行する。図3Bに示すように、前記指令340は、電気ショック発生装置360により傷病者の心拍数を計測し(ステップ3404)、電気ショック発生装置360により傷病者に電気ショックをかける(ステップ3414)以外、図1Cの指令140と同様である。前記指令340の他の部分は、図1Cの指令140と同様であるため、説明を省略する。
上述の通り、本考案に係る統合型心臓救急装置は、自動心肺蘇生装置と自動体外式除細動器/電気ショック発生装置とを統合し、両者の使用順序が互いにフィットするように標準的な救急手順に従ってプログラムを実行した上で、時間計測設定、音声プロンプト又は画面表示などの複数のリマインダ機能を用いることによって、医療スタッフが救急処置を行う際に適切なプログラム提示を受けることができるため、救急処置への専念に有利であり、傷病者の生存率及び救急の成功率が大幅に向上する。
以上の実施形態によって本考案の具体的な実施例が開示されているが、本考案はこれらの実施例に限定されない。当業者は、本考案の原理及び趣旨から逸脱しない限り、様々な変更および修正を加えることができるので、本考案の保護範囲は、添付の実用新案請求の範囲に定められる。
100、200、300 統合型心臓救急装置
110、210、310 自動心肺蘇生装置
120、220 自動体外式除細動器
130、230、330 制御装置
140、340 指令実行
1402−1414、3402−3414 ステップ
250 ディスプレイ
360 電気ショック発生装置
110、210、310 自動心肺蘇生装置
120、220 自動体外式除細動器
130、230、330 制御装置
140、340 指令実行
1402−1414、3402−3414 ステップ
250 ディスプレイ
360 電気ショック発生装置
Claims (12)
- 被験体に救急処置を施すための統合型心臓救急装置であって、
自動心肺蘇生装置と、
自動体外式除細動器と、
前記自動心肺蘇生装置及び自動体外式除細動器に接続された制御装置と、を含み、
前記制御装置は、互いに接続された中央処理ユニット、メモリユニット、入力ユニット、及び出力ユニットを含み、
前記出力ユニットは、表示インタフェース及び音源出力ユニットを含み、
前記中央処理ユニットは、前記メモリユニットに記憶された指令を実行し、
前記指令の実行は、
前記自動心肺蘇生装置を起動し、第1所定時間維持するステップ(1)と、
ステップ(1)の前記第1所定時間が終了した後、前記自動心肺蘇生装置の動作を停止し、前記自動体外式除細動器により前記被験体の心拍数を計測するステップ(2)と、
前記ステップ(2)の計測結果に基づいて、前記被験体に電気ショックをかける必要性を分析し、分析結果を前記表示インタフェースに表示させるステップ(3)と、を含み、
(a)分析結果が前記被験体に電気ショックをかける必要があることを示す場合、第2所定時間をカウントダウンし、前記第2所定時間が終了する前に電気ショックが実施された場合、前記音源出力ユニットに第1音声プロンプトを送信させない一方、前記第2所定時間が終了する前に電気ショックが実施されていない場合、前記音源出力ユニットに前記第1音声プロンプトを送信させ、或いは
(b)分析結果が前記被験体に電気ショックをかける必要がないことを示す場合又はステップ(a)の電気ショックが終了後に、ステップ(1)からステップ(3)の手順を繰り返す、統合型心臓救急装置。 - 前記中央処理ユニットは、前記音源出力ユニットに第2音声プロンプトを送信させることで、前記被験体のパルスを計測するように指示するステップ(4)をさらに実行する、請求項1に記載の統合型心臓救急装置。
- 中央処理ユニットは、前記音源出力ユニットに第3音声プロンプトを送信することで、前記被験体に心臓救急薬品を投与するように指示するステップ(5)をさらに実行する、請求項1又は2に記載の統合型心臓救急装置。
- 前記第1所定時間は2分間である、請求項1に記載の統合型心臓救急装置。
- 前記第2所定時間は5秒である、請求項1に記載の統合型心臓救急装置。
- 前記制御装置は、前記自動心肺蘇生装置に設けられる、請求項1に記載の統合型心臓救急装置。
- 前記メモリユニットには、救急過程情報がさらに記憶される、請求項1に記載の統合型心臓救急装置。
- 前記制御装置に接続され、前記統合型心臓救急装置が送信する情報を表示するディスプレイをさらに含む、請求項1に記載の統合型心臓救急装置。
- 前記情報は、心電図、救急プロジェクト項目、治療実施時間及び過程情報を含む、請求項8に記載の統合型心臓救急装置。
- 被験体に救急処置を施すための統合型心臓救急装置であって、
自動心肺蘇生装置と、
電気ショック発生装置と、
前記自動心肺蘇生装置及び前記電気ショック発生装置に接続された制御装置と、を含み、
前記制御装置は、互いに接続された中央処理ユニット、メモリユニット、入力ユニット、及び出力ユニットを含み、
前記出力ユニットは、表示インタフェース及び音源出力ユニットを含み、
前記中央処理ユニットは、前記メモリユニットに記憶された指令を実行し、
前記指令の実行は、
前記自動心肺蘇生装置を起動し、第1所定時間維持するステップ(1)と、
ステップ(1)の前記第1所定時間が終了した後、前記自動心肺蘇生装置の動作を停止し、前記電気ショック発生装置により前記被験体の心拍数を計測するステップ(2)と、
前記ステップ(2)の計測結果に基づいて、前記被験体に電気ショックをかける必要性を分析し、分析結果を前記表示インタフェースに表示させるステップ(3)と、を含み、
(a)分析結果が前記被験体に電気ショックをかける必要があることを示す場合、第2所定時間をカウントダウンし、前記第2所定時間が終了する前に電気ショックが実施された場合、前記音源出力ユニットに第1音声プロンプトを送信させない一方、前記第2所定時間が終了する前に電気ショックが実施されていない場合に、前記音源出力ユニットに前記第1音声プロンプトを送信させ、或いは
(b)分析結果が前記被験体に電気ショックをかける必要がないことを示す場合又はステップ(a)の電気ショックが終了後に、ステップ(1)からステップ(3)の手順を繰り返す、統合型心臓救急装置。 - 前記中央処理ユニットは、前記音源出力ユニットに第2音声プロンプトを送信することで、前記被験体のパルスを計測するように指示するステップ(4)をさらに実行する、請求項10に記載の統合型心臓救急装置。
- 中央処理ユニットは、前記音源出力ユニットに第3音声プロンプトを送信させることで、前記被験体に心臓救急薬品を投与するように指示するステップ(5)をさらに実行する、請求項10又は11に記載の統合型心臓救急装置。
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