JP3223171B2 - ロケットフェアリングの分割構造および分割方法 - Google Patents

ロケットフェアリングの分割構造および分割方法

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JP3223171B2 JP36785898A JP36785898A JP3223171B2 JP 3223171 B2 JP3223171 B2 JP 3223171B2 JP 36785898 A JP36785898 A JP 36785898A JP 36785898 A JP36785898 A JP 36785898A JP 3223171 B2 JP3223171 B2 JP 3223171B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デュアルあるいは
それ以上の複数の衛星打上用のロケットフェアリングの
分割構造および分割方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は、従来技術のデュアル衛星打上
用のロケットフェアリングの分割構造を示す正面図であ
る。衛星を打ち上げるにあたって、打上効率を向上する
ために、1機の推進用ロケット本体(以下、単に「本
体」という場合がある)1に、2つの衛星2,3が搭載
され、これら2つの衛星2,3が同時に打ち上げられて
いる。本体1の先端部11には、複数の収容空間4,5
が形成されるフェアリング6が設けられている。フェア
リング6は、各衛星2,3を支持する支持台7,8と、
各衛星2,3を外囲する周壁9,10とを有する。フェ
アリング6の各収容空間4,5に、各衛星2,3がそれ
ぞれ収容され、これらの衛星2,3は、フェアリング6
内で、支持台7,8に本体1側でそれぞれ支持されてい
る。
【0003】図14は、従来技術のフェアリング6を分
解して示す正面図である。フェアリング6は、複数の分
割体12〜15に分割可能である。分割体12は、円錐
台状の支持台7と、円筒状の周壁部分16とを有し、支
持台7は、周壁部分16の軸線方向一端部に連なり、周
壁部分16に入り込んでいる。支持台7は、本体1の先
端部11の一部によって構成され、この分割体12は、
本体1の先端部11に一体的に固定されている。分割体
13は、円錐台状の支持台8と、円筒状の周壁部分17
とを有し、支持台8は、周壁部分17の軸線方向一端部
に連なって、周壁部分17から先細状に突出している。
この分割体13は、周壁部分17の軸線方向他端部で、
分割体12の周壁部分16の軸線方向他端部に結合解除
可能に結合されている。各分割体12,13によって収
容空間4が規定され、この収容空間4内の衛星2を外囲
する周壁9は、各周壁部分16,17から成る。
【0004】各分割体14,15は、衛星3を外囲する
周壁部分であり、半円筒状部分18,19と、半円錐状
部分20,21とをそれぞれ有し、相互に結合解除可能
に結合され、この結合された状態で、軸線方向一端部が
先細状となって塞がれる有底筒状となる。各分割体1
4,15は、有底筒状となるように相互に結合された状
態で、開放される軸線方向他端部側において、各半周壁
部分18,19が各分割体13の周壁部分17の軸線方
向一端部に、結合解除可能にそれぞれ結合されている。
この状態で、支持台8は、各半円筒状部分18,19に
よって形成される円筒内に入り込んでいる。各分割体1
4,15および支持台8によって収容空間5が規定さ
れ、この収容空間5内の衛星3を外囲する周壁10は、
各分割体14,15から成る。
【0005】このようなフェアリング6に収容される各
衛星2,3は、周壁9,10が分割されることによっ
て、各収容空間4,5が開放され、各支持台7,8から
分離されて放てきされる。詳しく述べると、まず各分割
体14,15が、相互にかつ分割体13から結合解除さ
れて、周壁10が軸線を含む分割面で、いわば縦割りで
分割されて、衛星3から離反するように開頭され、収容
空間5が開放され、衛星3が支持台8から分離されて放
てきされる。次に分割体13が、分割体12から結合解
除されて、周壁9が軸線に垂直な分割面で、いわば横割
りで分割されて、衛星2から離反するように開頭され、
収容空間4が開放され、衛星2が支持台7から分離され
て放てきされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図15は、フェアリン
グ6を示す断面図である。この従来技術のフェアリング
6では、本体1寄りに配置される衛星2が収容される収
容空間4は、前述のように周壁9が横割りに分離されて
開放され、さらに周壁9の一部を構成する周壁部分16
は、衛星2の本体1寄りの部分を外囲した状態で保持さ
れている。また衛星2は、フェアリング6の軸線方向に
平行に、かつ衛星2が角変位することなく、支持台7か
ら分離して放てきすることが困難であり、衛星2の放て
き方向の誤差、すなわちフェアリング6の軸線方向から
のずれ、および衛星2の角変位動作が生じてしまう場合
がある。したがって衛星2の本体1寄りの部分を、外周
面が周壁部分16と同様に円筒状となるように形成する
と、衛星2の放てき方向の誤差、および衛星2の角変位
などによって、衛星2の放てき時に、衛星2の本体1寄
りの部分に、周壁部分16が干渉するおそれがある。
【0007】このうな干渉を防ぐためには、衛星2の包
絡領域27、すなわち搭載できる衛星の形状が、小さく
なってしまう。つまり本体1から離反する側の衛星3の
包絡領域28は、本体1寄りの部分を円筒状とすること
ができるのに対して、衛星2の包絡領域27は、本体1
寄りの部分を先細の円錐台状にしなければならない。し
たがって衛星2の包絡領域27は、衛星3の包絡領域2
8と、同一の外径の円筒状の領域を確保ることができ
ず、小さくなってしまう。
【0008】したがって本発明の目的は、1機の推進用
ロケット本体に複数の搭載物を搭載するときに、本体寄
りに配置される搭載物の広い包絡領域を得ることができ
るロケットフェアリングの分割構造および分割方法を提
供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、推進用ロケッ
ト本体の先端部に、搭載物を収容する複数の収容空間が
形成されるフェアリングが設けられ、このフェアリング
は、各搭載物を支持する支持台と、各搭載物を外囲する
周壁とを有し、各搭載物は、各収容空間内で支持台によ
って推進用ロケット本体側で支持され、各搭載物を支持
台から分離するときに、各搭載物を外囲する周壁を分割
して、その搭載物が収容される収容空間を開放するロケ
ットフェアリングの分割構造において、最も推進用ロケ
ット本体寄りに配置される搭載物を外囲する周壁は、そ
の軸線を含む平面で相互に分割可能な各周壁部分から成
り、各周壁部分を、推進用ロケット本体寄りの端部にお
ける周方向両端部間の中央位置で、最も推進用ロケット
本体寄りに配置される搭載物を支持する支持台に連結す
るためのヒンジ手段が設けられ、最も推進用ロケット本
体寄りに配置される搭載物を外囲する各周壁部分に、推
進用ロケット本体から離反する側の端部が相互に離反す
るようにヒンジ手段を中心にして角変位させる力を与え
る開頭手段が設けられ、最も推進用ロケット本体寄りに
配置される搭載物を支持する支持台は、ロケット本体と
一体に形成され、最も推進用ロケット本体寄りに配置さ
れる搭載物を外囲する各外周壁部分を、最も推進用ロケ
ット本体寄りに配置される搭載物の放てき時に干渉しな
い保持角度位置まで角変位された状態で、保持するため
の保持手段が設けられることを特徴とするロケットフェ
アリングの分割構造である。
【0010】本発明に従えば、推進用ロケット本体の先
端部に設けられるフェアリングには、複数の搭載物が各
収容空間に収容され、各搭載物は、各搭載物を外囲する
周壁が分割されて開頭され、収容空間が開放された状態
で、支持台から分離されて放てきされる。フェアリング
は、各搭載物を支持する各支持台と、各搭載物を外囲す
る各周壁とを有する。最も推進用ロケット本体寄りの搭
載物を外囲する周壁は、相互に分割可能な各周壁部分か
ら成る。このような各周壁部分は、推進用ロケット本体
寄りの端部における周方向の中央位置で、ヒンジ手段に
よって、支持台に連結される。最も推進用ロケット本体
寄りに配置される搭載物に対して推進用ロケット本体か
ら離反する側に配置される他の搭載物が放てきされた
後、最も推進用ロケット本体寄りに配置される搭載物を
放てきするにあたっては、他の搭載物を支持する支持台
が分割され、さらに最も推進用ロケット本体寄りに配置
される搭載物を外囲する周壁が各周壁部分に分割され
る。最も推進用ロケット本体寄りに配置される搭載物を
外囲する各周壁部分は、開頭手段によってヒンジ手段を
中心にして角変位させる力が与えられ、推進用ロケット
本体寄りの端部が支持台に連結された状態で角変位さ
れ、搭載物を放てきする放てき方向前方が広く開放され
る。さらにこの各周壁部分は、搭載物の放てき時に干渉
しない保持角度位置まで角変位された状態で保持手段に
よって保持される。最も推進用ロケット本体寄りに配置
される搭載物を外囲する各周壁部分を、支持台から分割
して角変位させ保持することによって、この最も推進用
ロケット本体寄りの搭載物を放てきするときに、各周壁
部分は搭載物に近接しておらず、かつ放てき方向前方に
広く開放領域が確実に確保され、この最も推進用ロケッ
ト本体寄りの搭載物が、分割前の周壁によって規定され
る収容空間よりもわずかに小さいだけの搭載物であっ
て、しかもこの搭載物が、フェアリングの軸線から傾斜
してずれた方向に、および/または角変位運動しながら
放てきされても、各周壁部分が搭載物に干渉してしまう
ことを防ぐことができる。したがって収容空間に可及的
に大きな搭載物の包絡領域を得ることができる。最も推
進用ロケット本体寄りに配置される搭載物を支持する支
持台は、推進用ロケット本体に一体に形成されており、
したがって上述のように最も推進用ロケット本体寄りに
配置される搭載物を外囲する各周壁部分を、支持台に係
合される状態で保持することによって、これら各周壁部
分が推進用ロケット本体から分離されてしまうことを防
ぐことができる。さらに保持手段は、各周壁部分が搭載
物に近づく方向に戻ることを防ぐことがきる。このよう
に最も推進用ロケット本体寄りの搭載物のための可及的
に大きな包絡領域を得ることができるとともに、さらに
加えて最も推進用ロケット本体寄りの搭載物の支持台お
よび周壁部分を、推進用ロケット本体に連結した状態を
保ち、単独で分散される分割体の個数を少なくし、宇宙
空間、軌道上に放てきされるコンタミネーションを減少
することができる。
【0011】本発明において、「開頭」は、搭載物を放
てきするために、収容空間を開放することができるよう
に、周壁部分などを変位させることを意味し、周壁部分
などは、他の部分から完全に分離されてもよく、また他
の部分とヒンジまたは索条などによって係合されていて
もよい。
【0012】
【0013】
【0014】また本発明は、最も推進用ロケット本体寄
りに配置される搭載物に対して推進用ロケット本体から
離反する側において隣接して配置される搭載物を支持す
る支持台は、前記最も推進用ロケット本体寄りに配置さ
れる搭載物を外囲する周壁の周壁部分に一体的に設けら
れることを特徴とする。
【0015】本発明に従えば、推進用ロケット本体から
離反する側において隣接する搭載物を支持する支持台
は、最も推進用ロケット本体寄りの搭載物を外囲する周
壁部分に一体的に設けられる。これによって分割される
フェアリングの分割数を少なくし、他の部分と分離され
てしまい単独で分散される分割体の個数を少なくするこ
とができる。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】さらに本発明は、推進用ロケット本体の先
端部に、搭載物を収容する複数の収容空間が形成される
フェアリングが設けられ、このフェアリングは、各搭載
物を支持する支持台と、各搭載物を外囲する周壁とを有
し、各搭載物は、各収容空間内で支持台によって推進用
ロケット本体側で支持され、各搭載物を支持台から分離
するときに、各搭載物を外囲する周壁を分割して、その
搭載物が収容される収容空間を開放するロケットフェア
リングの分割方法において、最も推進用ロケット本体寄
りに配置される搭載物を外囲する周壁は、その軸線を含
む平面で相互に分割可能な各周壁部分から成り、各周壁
部分を、ロケット本体寄りの端部における周方向両端部
間の中央位置で、各周壁部分が外囲する搭載物を支持す
る支持台に、ヒンジ手段によって連結し、最も推進用ロ
ケット本体寄りに配置される搭載物を支持する支持台
を、ロケット本体と一体に形成し、最も推進用ロケット
本体寄りに配置される搭載物に対して推進用ロケット本
体から離反する側に配置される他の搭載物を、この他の
搭載物を外囲する周壁を分割して、この他の搭載物が収
容される収容空間を開放した後に放てきし、前記他の搭
載物を支持する支持台を放てきするとともに、最も推進
用ロケット本体寄りに配置される搭載物を外囲する周壁
を、各周壁部分に分割し、これら各周壁部分を、推進用
ロケット本体に離反する側の端部が相互に離反するよう
に角変位させ、最も推進用ロケット本体寄りに配置され
る搭載物の放てき時に干渉しない保持角度位置まで角変
位させて、保持することを特徴とするロケットフェアリ
ングの分割方法である。
【0021】本発明に従えば、推進用ロケット本体の先
端部に設けられるフェアリングには、複数の搭載物が各
収容空間に収容され、各搭載物は、各搭載物を外囲する
周壁が分割されて開頭され、収容空間が開放された状態
で、支持台から分離されて放てきされる。フェアリング
は、各搭載物を支持する各支持台と、各搭載物を外囲す
る各周壁とを有する。最も推進用ロケット本体寄りの搭
載物を外囲する周壁は、相互に分割可能な各周壁部分か
ら成る。このような各周壁部分は、推進用ロケット本体
寄りの端部における周方向の中央位置で、ヒンジ手段に
よって、支持台に連結される。最も推進用ロケット本体
寄りに配置される搭載物に対して推進用ロケット本体か
ら離反する側に配置される他の搭載物が放てきされた
後、最も推進用ロケット本体寄りに配置される搭載物を
放てきするにあたっては、他の搭載物を支持する支持台
が分割され、さらに最も推進用ロケット本体寄りに配置
される搭載物を外囲する周壁が各周壁部分に分割され
る。最も推進用ロケット本体寄りに配置される搭載物を
外囲する各周壁部分は、開頭手段によってヒンジ手段を
中心にして角変位させる力が与えられ、推進用ロケット
本体寄りの端部が支持台に連結された状態で角変位さ
れ、搭載物を放てきする放てき方向前方が広く開放され
る。さらにこの各周壁部分は、搭載物の放てき時に干渉
しない保持角度位置まで角変位された状態で保持手段に
よって保持される。最も推進用ロケット本体寄りに配置
される搭載物を外囲する各周壁部分を、支持台から分割
して角変位させ保持することによって、この最も推進用
ロケット本体寄りの搭載物を放てきするときに、各周壁
部分は搭載物に近接しておらず、かつ放てき方向前方に
広く開放領域が確実に確保され、この最も推進用ロケッ
ト本体寄りの搭載物が、分割前の周壁によって規定され
る収容空間よりもわずかに小さいだけの搭載物であっ
て、しかもこの搭載物が、フェアリングの軸線から傾斜
してずれた方向に、および/または角変位運動しながら
放てきされても、各周壁部分が搭載物に干渉してしまう
ことを防ぐことができる。したがって収容空間に可及的
に大きな搭載物の包絡領域を得ることができる。最も推
進用ロケット本体寄りに配置される搭載物を支持する支
持台は、推進用ロケット本体に一体に形成されており、
したがって上述のように最も推進用ロケット本体寄りに
配置される搭載物を外囲する各周壁部分を、支持台に係
合される状態で保持することによって、これら各周壁部
分が推進用ロケット本体から分離されてしまうことを防
ぐことができる。さらに保持手段は、各周壁部分が搭載
物に近づく方向に戻ることを防ぐことがきる。このよう
に最も推進用ロケット本体寄りの搭載物のための可及的
に大きな包絡領域を得ることができるとともに、さらに
加えて最も推進用ロケット本体寄りの搭載物の支持台お
よび周壁部分を、推進用ロケット本体に連結した状態を
保ち、単独で分散される分割体の個数を少なくし、宇宙
空間、軌道上に放てきされるコンタミネーションを減少
することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
ロケットフェアリングの分割構造が実施されるフェアリ
ング30を示す正面図である。フェアリング30は、デ
ュアル衛星打上用のフェアリングであって、衛星を打ち
上げるときの効率を向上するために、1機の推進用ロケ
ット本体(以下、単に「本体」という場合がある)31
に、2つの人工衛星(以下、単に「衛星」という場合が
ある)32,33を搭載して、これら2つの衛星32,
33を同時に打ち上げるために用いられる。フェアリン
グ30は、ロケットエンジンによって推進力を発生する
本体31の先端部35に設けられ、複数、本実施の形態
では衛星と同数の2つの収容空間36,37が形成され
る。このフェアリング30は、各衛星32,33を支持
する支持台51,54と、各衛星32,33を外囲する
周壁43,44とを有する。各衛星32,33は、各収
容空間36,37に個別に収容され、各収容空間36,
37内で、各支持台51,54によって、本体31側で
それぞれ支持されている。
【0023】図2は、フェアリング30を分解して示す
正面図である。図1をも併せて参照して、フェアリング
30は、複数の分割体51〜56に分割可能である。分
割体51は、円錐台状の支持台51から成り、本実施の
形態では、この分割体51は、本体31の先端部35に
一体に形成されている。各分割体52,53は、直円筒
状の周壁43を軸線を含む平面で分離した半直円筒状の
周壁部分であり、直円筒状となるように、相互に結合解
除可能に結合される。さらに各分割体52,53は直円
筒状に結合された状態で、軸線方向一端部が、本体31
の先端部35である分割体51の大径となる軸線方向一
端部に、結合解除可能に結合されている。各分割体5
2,53が分割体51に結合された状態では、分割体5
1は、各分割体52,53から成る直円筒内に、突出し
て入り込んでいる。分割体54は、支持台54であっ
て、円錐台状の支持部41と、直円筒状の外周部分60
とを有し、支持部41は、外周部分60の軸線方向一端
部に連なって、外周部分60から離反するように先細状
に突出している。この分割体54は、外周部分60の軸
線方向他端部で、各分割体52,53の軸線方向他端部
に結合解除可能に結合されている。
【0024】各分割体55,56は、周壁部分であり、
半直円筒状部分63,64と、半円錐状部分65,66
とをそれぞれ有し、相互に結合解除可能に接続され、こ
の結合された状態で、軸線方向一端部が先細状となって
塞がれる有底筒状となる。各分割体55,56は、有底
筒状となるように相互に結合された状態で、開放される
軸線方向他端部側で、各半直円筒状部分63,64が分
割体54の外周部分60の軸線方向一端部に、結合解除
可能にそれぞれ結合されている。この状態で、支持部4
1は、各半直円筒状部分63,64から成る直円筒内に
突出して入り込んでいる。
【0025】各分割体51〜54によって収容空間36
が規定され、この収容空間36内で分割体51によって
支持される衛星32は、各分割体52,53から成る周
壁43によって半径方向外方から外囲される。各分割体
54〜56によって収容空間37が規定され、この収容
空間37内で分割体54に支持される衛星33は、各分
割体55,56から成る周壁44によって半径方向外方
から外囲される。また本実施の形態では、衛星33を支
持する分割体54は、外周部60が、各周壁43,44
と面一となるように設けられており、衛星32を外囲す
る周壁の一部として機能している。
【0026】このようなフェアリング30を用いて、各
衛星32,33を打ち上げるときには、各衛星32,3
3は、フェアリング30の各収容空間36,37にそれ
ぞれ収容された状態で、本体31の推進力によって衛星
を放てきすべき軌道まで打ち上げられる。この軌道まで
打ち上げられたとき、各衛星32,33は、各衛星3
2,33を外囲する周壁43,44が周壁部分である各
分割体52,53,55,56に分割されて各収容空間
36,37が開放され、支持台である各分割体51,5
4から分離されて放てきされる。
【0027】詳しく述べると、各衛星32,33は、ま
ず本体31から離反する側に配置される衛星33から放
てきされる。まず第1に、ロケットが所定の高度に達
し、フェアリング30により空力加熱等の環境から衛星
32,33を保護する必要がなくなった時点で、各分割
体55,56が、相互にかつ分割体54から分割されて
衛星33から離反するように開頭される。各分割体5
5,56は、各半直円筒状部分63,64の軸線方向他
端部が、周方向両端部間の中央位置において、ヒンジ手
段70,71によって連結されている。各ヒンジ手段7
0,71は、各分割体55,56が図1に示すように相
互に結合された状態から第1の所定の角度未満の角度範
囲で角変位しているときには、各分割体55,56と分
割体54とを角変位可能にそれぞれ係合し、各分割体5
5,56が分割体54に対して第1の所定の角度以上角
変位したときには、各分割体55,56が分割体54か
ら離脱することができるように、各分割体55,56と
分割体54とを連結する。
【0028】また各分割体54〜56は、結合および結
合解除手段72〜74によって、結合解除可能にそれぞ
れ結合されている。結合および結合解除手段72〜74
による結合が解除されると、各分割体54〜56はそれ
ぞれ分割される。このように各分割体54〜56が相互
に分割されると、図示しないばねなどによって実現され
る開頭手段によって各分割体55,56に、ヒンジ手段
70,71を中心として、各分割体55,56の軸線方
向一端部が相互に離反するように、すなわち先端部を開
くように開頭する力、本実施の形態ではばね力が与えら
れ、各分割体55,56が矢符C1,C2の方向に角変
位される。各分割体55,56が第1の所定の角度より
小さい第2の所定の角度以上にばねなどの開頭手段の力
によって角変位されると、以降において各分割体55,
56は慣性およびロケットの推進力の反力によって角変
位しながら開頭を続け、さらに第1の所定の角度になっ
た時点で、各分割体55,56がヒンジ手段70,71
から解放され、分割体54から離反するように、矢符D
1,D2方向に開頭、すなわち分離されて放てきされ
る。このように衛星33を外囲する周壁44は、分割さ
れた後に、衛星から離反するように開頭される。各分割
体55,56がこのように開頭された後に、衛星33
が、分割体54から分離され、図示しないばね手段によ
って、分割体54から離反する方向、すなわち本体31
から離反する方向Eに押圧され、放てきされる。
【0029】次に本体31寄りに配置される衛星32が
放てきされる。衛星33が放てきされた後に、本体31
によって衛星32を放てきすべき軌道まで移動し、衛星
32が放てきされるべき軌道に達したときに、各分割体
52〜54が相互に分割されるとともに、各分割体5
2,53が分割体51から分割されて衛星32から離反
するように開頭される。
【0030】各分割体52,53は、軸線方向一端部
が、周方向両端部間の中央位置において、ヒンジ手段7
5,76によって連結されている。各ヒンジ手段75,
76は、前述のヒンジ手段70,71と同様の構成を有
し、各分割体52,53が図1に示すように相互に結合
された状態から第1の所定の角度未満の角度範囲で角変
位しているときには、各分割体52,53と分割体51
とを角変位可能に連結し、各分割体52,53が分割体
51に対して、第1の所定の角度以上角変位したときに
は、各分割体52,53は、分割体51から離脱するこ
とができるように、各分割体52,53と分割体51と
を連結する。
【0031】また各分割体51〜54は、結合および結
合解除手段150〜153によって結合解除可能に結合
されている。結合および結合解除手段150〜153に
よる結合が解除されると、各分割体51〜54は分割さ
れる。このように各分割体51〜54が相互に分割され
ると、図示しないばねなどによって実現される開頭手段
によって分割体54が各分割体52,53から分離さ
れ、衛星33から離反する方向、すなわち本体から離反
する方向Fに開頭、すなわち放てきされ、後述のばねな
どによって実現される開頭手段87,88によって、各
分割体52,53に、ヒンジ手段75,76を中心とし
て、各分割体52,53の軸線方向他端部が相互に離反
するように、すなわち先端部を開くように開頭する力、
本実施の形態ではばね力が与えられ、各分割体52,5
3が矢符G1,G2の方向に角変位される。各分割体5
2,53が第1の所定角度よりも小さい第2の所定の角
度以上に開頭手段87,88の力によって角変位される
と、以降において各分割体52,53は、慣性およびロ
ケットの推進力の反力によって角変位しながら開頭を続
け、さらに第1の所定の角度よりも小さく、かつ第2の
所定の角度よりも大きい第3の所定の角度まで角変位し
たとき、後述するように開頭手段87,88によって保
持される。このように衛星32を外囲する周壁43は、
分割された後に、衛星32から離反するように開頭され
る。各分割体52,53がこのように開頭された後に、
衛星32が、分割体51から分離され、図示しないばね
手段によって、分割体51から離反する方向、すなわち
本体31から離反する方向Hに押圧され、放てきされ
る。
【0032】このように本発明は、本体31の先端部3
5に、衛星32,33を収容する複数の収容空間36,
37が形成されるフェアリング30が設けられ、各衛星
32,33は、各収容空間36,37内で分割体51,
54によって本体31側で支持され、各衛星32,33
をフェアリング30の一部である分割体51,54から
分離するときに、各衛星32,33を外囲する周壁4
3,44を、周壁部分である分割体52,53,55,
56に分割して、その衛星32,33が収容される収容
空間36,37を開放する推進用ロケットフェアリング
の分割構造において、複数の衛星32,33のうち、本
体31寄りに配置される衛星32を外囲する周壁43
は、周壁部分である各分割体52,53に分割されて衛
星32から離反する方向に開頭される。
【0033】また各衛星32,33の放てきにあたって
は、本体31寄りに配置される衛星32に対して本体3
1から離反する側において隣接して配置される他の衛星
33を、この他の衛星33を外囲する領域の周壁44を
分割して、この他の衛星33が収容される収容空間37
を開放した後に、支持台54から分離して放てきし、衛
星33を支持する分割体54と、本体31寄りに配置さ
れる衛星32を外囲する周壁43の分割体52,53と
を、本体31寄りに配置される衛星32から離反する方
向に開頭させ、本体31寄りに配置される衛星32が収
容される収容空間36を開放する。
【0034】このように複数の衛星32,33のうち、
本体31寄りに配置される衛星32を外囲する周壁43
は、分割体52,53に分割されて衛星32から離反す
る方向に開頭される。これによって図3に示すように、
本体31寄りの衛星32を分割体51から分離して放て
きするときには、周壁43が衛星32を近接した位置で
外囲せず、衛星32から退避しているので、分割前の周
壁43によって規定される収容空間36よりもわずかに
小さいだけの包絡領域83に配置される衛星32であっ
ても、衛星32がフェアリング30の軸線方向から傾斜
してずれた放てき方向に放てきされ、および/または衛
星32が角変位運動をしながら放てきされても、衛星3
2に周壁43が干渉してしまうことがない。したがって
衛星32の本体31寄りの部分を、先細となるテーパ
状、たとえば円筒状であるフェアリング30に対応した
円錐台状にして、干渉をさける必要がなく、円筒状とす
ることができ、収容空間36に可及的に大きな衛星32
の包絡領域83を得ることができる。つまり従来技術で
は、本体31から離反する側の衛星33の包絡領域84
と同一の外径を有する円筒状の包絡領域を得ることがで
きなかったのに対して、本発明のように、衛星32を外
囲する周壁43の全部分を、衛星32から離反するよう
に開頭させて退避させることによって、衛星33の包絡
領域84と同一の外径を有する円筒状の包絡領域83を
得ることができる。この包絡領域83は、1機の本体で
1つの衛星を打ち上げるシングル衛星打上用のフェアリ
ングにおける包絡領域と同じ外径を確保している。
【0035】また衛星32を外囲する周壁43が分割さ
れる分割体52,53は、本体31寄りの一部でヒンジ
手段75,76によって角変位可能に設けられており、
さらに分割体52,53を衛星32から離反する方向に
変位する力を、各分割体52,53に与える開頭手段8
7,88を含む。この開頭手段87,88は、たとえば
図4に示すような、一端部が各分割体52,53に連結
され、他端部が本体31の先端部35に連結される圧縮
コイルばねを有するばね手段によって実現される。
【0036】このように各分割体52,53は、本体3
1寄りの一部でヒンジ手段75,76によって角変位可
能に設けられている。これによって衛星32を分割体5
1から分離して放てきするときに、その放てき方向前方
に広い開放領域を確保することができる。したがってさ
らに周壁43の衛星32への干渉を少なくすることがで
き、軸線方向の寸法が大きな衛星を搭載することが可能
になる。また開頭手段87,88によって、衛星32か
ら離反する方向に変位する力を、各分割体52,53に
与えることができ、各分割体52,53を衛星32から
離反するように確実に開頭することができる。
【0037】また前記開頭手段87,88は、前記分割
される分割体52,53を所定位置に保持する保持手段
としての機能も有する。この保持手段でもある開頭手段
87,88は、各分割体52,53の分割体51に対す
る角変位角度が前記第3の所定の角度に選ばれ、ヒンジ
手段75,76による係合状態が解除されない角度位置
で、各分割体52,53を保持することができる。これ
によって衛星32から離反するように所定位置まで開頭
された分割体52,53が、所定位置から衛星32に近
づく方向に戻ることを確実に防ぐことができ、衛星32
を放てきするときに分割体52,53が衛星32に干渉
することを確実に防ぐことができる。
【0038】さらにこのように、最も本体31寄りに配
置される衛星32を外囲する周壁43の各分割体52,
53は、本体31寄りの一部が本体31にヒンジ手段7
5,76によって連結され、かつ開頭手段87,88に
よって前述のように所定位置に保持されて、本体31に
係合されている。これによってフェアリング30の他の
部分から完全に分離されてしまう分割体の個数を少なく
し、しかも本実施の形態では、本体31と一体の分割体
51に各分割体52,53が係合され、単独で分散され
る分割体の個数を少なくすることができる。したがって
宇宙空間に、軌道上に放てきされて漂うコンタミネーシ
ョンを少なくすることができる。
【0039】図5はヒンジ手段71の一部を示す斜視図
であり、図6はヒンジ手段71付近を示す断面図であ
る。ヒンジ手段71は、分割体56に固定されるヒンジ
片90と、分割体54に固定されるヒンジ片91とを有
している。ヒンジ片90は、相互に間隔をあけて配置さ
れる一対の板部材93a,93bを有し、各板部材93
a,93b間にわたってヒンジピンが94が設けられる
とともに、板部材93a,93bの端部に、ヒンジピン
94から離反する方向に伸び、開放する切欠き95a,
95bが形成されている。ヒンジ片91は、板部材98
を有し、板部材の厚み方向両側に同一の直線に沿って突
出するヒンジピン96a,96bが設けられるととも
に、各ヒンジピン96a,96bの軸線を中心とする円
弧にそって延び、開放する切欠き97が形成される。
【0040】このようなヒンジ手段76は、ヒンジ片9
0の各板部材93a,93b間にヒンジ片91の板部材
98を配置し、ヒンジ片90の各切欠き95a,95b
内にヒンジ片91各ヒンジピン96a,96bを嵌まり
込ませるとともに、ヒンジ片91の切欠き97内にヒン
ジ片90のヒンジピン94を嵌まり込ませて連結され
る。このようなヒンジ手段76では、各ヒンジピン9
4;96a,96bが、各切欠き97;95a,95b
にそれぞれ嵌まり込んだ状態では、各ヒンジ片90,9
1は、各ヒンジピン96a,96bの軸線L10まわり
の角変位だけが可能であり、ヒンジピン94が切欠き9
7から抜け出た状態においては、各ヒンジピン96a,
96bが各切欠き95a,95bから抜け出るように、
相互に離反するように変位することができる。
【0041】詳しく述べると、図7(1)に示すよう
に、ヒンジピン74が切欠き97の最深部に配置される
位置と、図7(2)に示すように、ヒンジピン74が切
欠き97の開放端に配置される位置、すなわち板部材9
8の各ヒンジピン96a,96bとは反対側から切欠き
97に臨む部分99の先端99aと、各ヒンジピン96
a,96bの軸線L10とを含む平面160よりも、切
欠き97の最深部側に、ヒンジピン94の少なくとも一
部が嵌まり込んでいる位置にあって、各ヒンジ片90,
91は、各ヒンジピン96a,96bの軸線L10まわ
りに相互に角変位可能に連結される。図7(3)に示す
ように、ヒンジピン94が、切欠き97から抜け出てし
まう、すなわちヒンジピン94が前記平面160より
も、切欠き97の最深部から離反する側に位置すると、
各ヒンジピン96a,96bが各切欠き95a,95b
から抜け出るように、各ヒンジ片90,91は、相互に
離反する方向に変位することができる。
【0042】ヒンジ片90は、各切欠き75a,75b
がヒンジピン74よりも相手方となる分割体54に近接
する位置に配置される状態で、分割体56に固定され
る。また、ヒンジ片91は、切欠き77が各ヒンジピン
76a,76bよりも相手方となる分割体56に近接す
る位置に配置され、かつ切欠き77が分割体56とは反
対がわで開放する状態で、分割体54に固定される。こ
のようなヒンジ手段71は、分割体56が、分割体54
に結合された状態で、各ヒンジピン94;96a,96
bが、各切欠き97;95a,95bの最深部にそれぞ
れ嵌まり込んだ状態となるように、各分割体54,56
を連結する。このようなヒンジ手段71を用いることに
よって、各分割体55,56が図1に示すように相互
に、かつ分割体54に結合される位置と、この位置から
第1の所定の角度以上角変位して、ヒンジピン94が切
欠き97から完全に抜け出てしまうまでの位置との間で
は、分割体56と分割体54とが角変位可能に連結さ
れ、第1の所定の角度以上角変位したとき、すなわちヒ
ンジピン94が切欠き97から抜け出たときには、各分
割体56は、分割体54から離脱することができる。
【0043】ヒンジ手段71について詳しく述べたけれ
ども、他の各ヒンジ手段70,75,76もまた、ヒン
ジ手段71と同様の構成を有し、同様の動作をして同様
の効果を達成することができる。
【0044】また各分割体52,53を分割体51に対
して角変位させるための開頭手段87,88は、前述の
ように保持手段としての機能を有しており、この保持手
段によって各分割体52,53が保持される位置は、ヒ
ンジピン94の少なくとも一部が切欠き97内に嵌まり
込んでいる第3の所定の角度に対応する位置に選ばれ
る。これによって、各分割体52,53と分割体51と
の係合状態が維持される。
【0045】図8は図4の上側からみた平面図であり、
図9は図8の切断面線IX−IXからみた断面図であ
る。衛星52を放てきするときに、この衛星52は、衛
星52の放てき方向のずれなどが生じても、収容空間3
6の最も本体31寄りの最外周位置となる仮想円110
を含み、フェアリング30の軸線に対する傾斜角度θ1
が一例として述べると6.4度であり、本体31から離
反するにつれて拡開する仮想円錐面115よりも外側に
でないように放てきすることができる。分割体52が円
錐面115の外側にある状態から、円錐面115に近づ
くように、分割体52を角変位させたときに、最初に円
錐面115と交差する分割体52の部分は、分割体52
の本体31寄りの端部の周方向両端部112であり、こ
の部分112が円錐面115に交差しない位置に、分割
体52を保持する保持位置を決定するばよい。これによ
って前述のように、衛星32の放てき時の分割体52の
干渉を防ぐことができる。分割体53についても保持位
置を同様に決定すればよい。
【0046】また図6に併せて示すように、結合および
結合解除手段74は、各分割体54,56を結合するた
めのボルト101およびナット102と、各分割体5
4,56の結合を解除するための膨張型密封導爆線(以
下、「ESMDC」(Expandable Shielded Mild Detona
ting Cord)と略記する場合がある)103とを有する。
各分割体54,56には、相互に対向する対向壁部10
5,106がそれぞれ形成され、ボルト101は、周方
向にほぼ等間隔をあけた複数箇所で、これらの対向壁部
105,106を分割体56側から挿通し、このボルト
101には、分割体54側でナット102が螺着され
る。またボルト101は、分割体56側でT形形状の押
さえ部材108を挿通している。
【0047】ESMDC103は、金属被覆された管内
に火薬が密封されて紐状に構成される。このESMDC
103は、各分割体54,56が結合される領域全体に
わたって、すなわち分割体56の周方向の全長にわたっ
て延びて設けられている。またボルト101は、分割体
56の周方向の全長にわたって、間隔をあけて設けられ
ており、これらのボルト101が挿通する押さえ部材1
08と、対向壁部105とによってESMDC103を
挟持した状態で、ナット102に締め付けられ、各分割
体54,56が結合されるとともに、ESMDC103
が保持される。ESMDC103は、2本設けられ、各
ボルト101の両側を通るように配置される。
【0048】各ESMDC103には、それぞれ個別に
起爆手段が接続されており、この起爆手段によって各E
SMDCを爆発させることによって、各ボルト101を
軸線方向一箇所でくびれた部分で分断し、これによって
各分割体54,56の結合を解除し、各分割体54,5
6を結合解除することができる。またESMDC103
を2本設け、起爆手段によって個別に起爆させる構成と
することによって、いずれか一方の起爆手段の故障など
が発生して、一方のESMDC103が不発であって
も、他方ESMDC103だけの爆発によって各ボルト
101を分断することが可能であり、各分割体54,5
6を確実に結合解除することができる。
【0049】結合および結合解除手段74についてだけ
詳しく説明したけれども、他の結合および結合解除手段
72,73,150〜153もまた、同様の構成を有
し、同様に動作し、同様の効果を達成することができ
る。
【0050】図10は、本発明の実施の他の形態のロケ
ットフェアリングの分割構造が実施されるフェアリング
30Aの一部を示す正面図である。本実施の形態は、上
述の実施の形態と類似しており、同一の構成を有する部
分には、同一の参照符号を付して説明を省略し、異なる
構成についてだけ説明する。上述の実施の形態では、各
分割体52,53を角変位させるためのばね手段とし
て、開頭手段87,88を用いられ、本実施の形態で
は、これに代えて、両端部が各分割体52,53にそれ
ぞれ固定される圧縮コイルばねを有する開頭手段89が
用いられる。このばね手段89もまた、各分割体52,
53を開頭する力を与えるとともに、各分割体52,5
3が所定位置まで角変位したときには、この所定位置で
保持する保持手段としての機能を有している。このよう
なばね手段89を用いた本実施の形態も上述の実施の形
態と同様の効果を達成することができる。
【0051】図11は本発明の実施の他の形態のロケッ
トフェアリングの分割構造が実施されるフェアリング3
0Bを示す正面図であり、図12はフェアリング30B
を分解して示す正面図である。本実施の形態は、上述の
実施の形態と類似しており、同一の構成を有する部分に
は、同一の参照符号を付して説明を省略し、異なる構成
についてだけ説明する。上述の各実施の形態では、分割
体である支持台54が、各分割体52,53と分割さ
れ、個別に分離されたけれども、本発明の実施の形態で
は、支持台54は、半円錐台状の2つの部分170,1
71に分割され、各部分170,171が各周壁部分5
2,53に一体化されている。つまり上述の形態では、
各分割体52〜54の3つの部分に分割されたフェアリ
ング30の領域が、本実施の形態では2つの分割体52
B,53Bに分割される。これによって前記効果に加え
て、分割される分割体の個数をさらに少なくし、単独で
分散される分割体の個数をさらに少なくすることがで
き、宇宙空間、軌道上に放てきされるコンタミネーショ
ンを減少することができる。
【0052】本発明は、上述の各実施の形態に限定され
ることはなく、形状などの変更をすることが可能であ
る。たとえば支持部41は、分割体52にだけ一体的に
設けられるようにしてもよい。また衛星の個数は、2つ
に限ることはなく、3つ以上でもよい。また搭載物は、
衛星に限らず、探査機などの宇宙機、その他の機器であ
ってもよい。
【0053】
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、推進用ロケット本体の
先端部に設けられるフェアリングには、複数の搭載物が
各収容空間に収容され、各搭載物は、各搭載物を外囲す
る周壁が分割されて開頭され、収容空間が開放された状
態で、支持台から分離されて放てきされる。フェアリン
グは、各搭載物を支持する各支持台と、各搭載物を外囲
する各周壁とを有する。最も推進用ロケット本体寄りの
搭載物を外囲する周壁は、相互に分割可能な各周壁部分
から成る。このような各周壁部分は、推進用ロケット本
体寄りの端部における周方向の中央位置で、ヒンジ手段
によって、支持台に連結される。最も推進用ロケット本
体寄りに配置される搭載物に対して推進用ロケット本体
から離反する側に配置される他の搭載物が放てきされた
後、最も推進用ロケット本体寄りに配置される搭載物を
放てきするにあたっては、他の搭載物を支持する支持台
が分割され、さらに最も推進用ロケット本体寄りに配置
される搭載物を外囲する周壁が各周壁部分に分割され
る。最も推進用ロケット本体寄りに配置される搭載物を
外囲する各周壁部分は、開頭手段によってヒンジ手段を
中心にして角変位させる力が与えられ、推進用ロケット
本体寄りの端部が支持台に連結された状態で角変位さ
れ、搭載物を放てきする放てき方向前方が広く開放され
る。さらにこの各周壁部分は、搭載物の放てき時に干渉
しない保持角度位置まで角変位された状態で保持手段に
よって保持される。最も推進用ロケット本体寄りに配置
される搭載物を外囲する各周壁部分を、支持台から分割
して角変位させ保持することによって、この最も推進用
ロケット本体寄りの搭載物を放てきするときに、各周壁
部分は搭載物に近接しておらず、かつ放てき方向前方に
広く開放領域が確実に確保され、この最も推進用ロケッ
ト本体寄りの搭載物が、分割前の周壁によって規定され
る収容空間よりもわずかに小さいだけの搭載物であっ
て、しかもこの搭載物が、フェアリングの軸線から傾斜
してずれた方向に、および/または角変位運動しながら
放てきされても、各周壁部分が搭載物に干渉してしまう
ことを防ぐことができる。したがって収容空間に可及的
に大きな搭載物の包絡領域を得ることができる。最も推
進用ロケット本体寄りに配置される搭載物を支持する支
持台は、推進用ロケット本体に一体に形成されており、
したがって上述のように最も推進用ロケット本体寄りに
配置される搭載物を外囲する各周壁部分を、支持台に係
合される状態で保持することによって、これら各周壁部
分が推進用ロケット本体から分離されてしまうことを防
ぐことができる。さらに保持手段は、各周壁部分が搭載
物に近づく方向に戻ることを防ぐことがきる。このよう
に最も推進用ロケット本体寄りの搭載物のための可及的
に大きな包絡領域を得ることができるとともに、さらに
加えて最も推進用ロケット本体寄りの搭載物の支持台お
よび周壁部分を、推進用ロケット本体に連結した状態を
保ち、単独で分散される分割体の個数を少なくし、宇宙
空間、軌道上に放てきされるコンタミネーションを減少
することができる。
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】さらに本発明によれば、推進用ロケット本
体の先端部に設けられるフェアリングには、複数の搭載
物が各収容空間に収容され、各搭載物は、各搭載物を外
囲する周壁が分割されて開頭され、収容空間が開放され
た状態で、支持台から分離されて放てきされる。フェア
リングは、各搭載物を支持する各支持台と、各搭載物を
外囲する各周壁とを有する。最も推進用ロケット本体寄
りの搭載物を外囲する周壁は、相互に分割可能な各周壁
部分から成る。このような各周壁部分は、推進用ロケッ
ト本体寄りの端部における周方向の中央位置で、ヒンジ
手段によって、支持台に連結される。最も推進用ロケッ
ト本体寄りに配置される搭載物に対して推進用ロケット
本体から離反する側に配置される他の搭載物が放てきさ
れた後、最も推進用ロケット本体寄りに配置される搭載
物を放てきするにあたっては、他の搭載物を支持する支
持台が分割され、さらに最も推進用ロケット本体寄りに
配置される搭載物を外囲する周壁が各周壁部分に分割さ
れる。最も推進用ロケット本体寄りに配置される搭載物
を外囲する各周壁部分は、開頭手段によってヒンジ手段
を中心にして角変位させる力が与えられ、推進用ロケッ
ト本体寄りの端部が支持台に連結された状態で角変位さ
れ、搭載物を放てきする放てき方向前方が広く開放され
る。さらにこの各周壁部分は、搭載物の放てき時に干渉
しない保持角度位置まで角変位された状態で保持手段に
よって保持される。最も推進用ロケット本体寄りに配置
される搭載物を外囲する各周壁部分を、支持台から分割
して角変位させ保持することによって、この最も推進用
ロケット本体寄りの搭載物を放てきするときに、各周壁
部分は搭載物に近接しておらず、かつ放てき方向前方に
広く開放領域が確実に確保され、この最も推進用ロケッ
ト本体寄りの搭載物が、分割前の周壁によって規定され
る収容空間よりもわずかに小さいだけの搭載物であっ
て、しかもこの搭載物が、フェアリングの軸線から傾斜
してずれた方向に、および/または角変位運動しながら
放てきされても、各周壁部分が搭載物に干渉してしまう
ことを防ぐことができる。したがって収容空間に可及的
に大きな搭載物の包絡領域を得ることができる。最も推
進用ロケット本体寄りに配置される搭載物を支持する支
持台は、推進用ロケット本体に一体に形成されており、
したがって上述のように最も推進用ロケット本体寄りに
配置される搭載物を外囲する各周壁部分を、支持台に係
合される状態で保持することによって、これら各周壁部
分が推進用ロケット本体から分離されてしまうことを防
ぐことができる。さらに保持手段は、各周壁部分が搭載
物に近づく方向に戻ることを防ぐことがきる。このよう
に最も推進用ロケット本体寄りの搭載物のための可及的
に大きな包絡領域を得ることができるとともに、さらに
加えて最も推進用ロケット本体寄りの搭載物の支持台お
よび周壁部分を、推進用ロケット本体に連結した状態を
保ち、単独で分散される分割体の個数を少なくし、宇宙
空間、軌道上に放てきされるコンタミネーションを減少
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のフェアリング30を示
す正面図である。
【図2】フェアリング30を分解して示す正面図であ
る。
【図3】フェアリング30を示す断面図である。
【図4】各分割体52,53を示す正面図である。
【図5】ヒンジ手段76を示す斜視図である。
【図6】ヒンジ手段76付近を示す断面図である。
【図7】ヒンジ手段76の動作を示す断面図である。
【図8】図4の上側から見た平面図である。
【図9】図8の切断面線IX−IXから見た断面図であ
る。
【図10】本発明の実施の他の形態のフェアリング30
Aの一部を示す正面図である。
【図11】本発明の実施のさらに他の形態のフェアリン
グ30Bを示す正面図である。
【図12】フェアリング30Bを分解して示す正面図で
ある。
【図13】従来技術のフェアリング1を示す正面図であ
る。
【図14】フェアリング1を分解して示す正面図であ
る。
【図15】フェアリング1を示す断面図である。
【符号の説明】
30,30A,30B フェアリング 31 推進ロケット本体 32,33 衛星 36,37 収容空間 43,44 周壁 51,54 支持台 52,53,55,56 周壁部分 70,71,75,76 ヒンジ手段 83,84 衛星包絡領域 87〜89 開頭手段 72〜74,150〜153 結合および結合解除手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 浩史 東京都港区浜松町2丁目4番1号 宇宙 開発事業団内 (72)発明者 安永 芳文 岐阜県各務原市川崎町1番地 川崎重工 業株式会社 岐阜工場内 (72)発明者 松田 豊 岐阜県各務原市川崎町1番地 川崎重工 業株式会社 岐阜工場内 (56)参考文献 特開 平8−164899(JP,A) 特開 平5−24598(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B64G 1/64

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 推進用ロケット本体の先端部に、搭載物
    を収容する複数の収容空間が形成されるフェアリングが
    設けられ、このフェアリングは、各搭載物を支持する支
    持台と、各搭載物を外囲する周壁とを有し、各搭載物
    は、各収容空間内で支持台によって推進用ロケット本体
    側で支持され、各搭載物を支持台から分離するときに、
    各搭載物を外囲する周壁を分割して、その搭載物が収容
    される収容空間を開放するロケットフェアリングの分割
    構造において、 最も推進用ロケット本体寄りに配置される搭載物を外囲
    する周壁は、その軸線を含む平面で相互に分割可能な各
    周壁部分から成り、各周壁部分を、推進用ロケット本体
    寄りの端部における周方向両端部間の中央位置で、最も
    推進用ロケット本体寄りに配置される搭載物を支持する
    支持台に連結するためのヒンジ手段が設けられ、 最も推進用ロケット本体寄りに配置される搭載物を外囲
    する各周壁部分に、推進用ロケット本体から離反する側
    の端部が相互に離反するようにヒンジ手段を中心にして
    角変位させる力を与える開頭手段が設けられ、 最も推進用ロケット本体寄りに配置される搭載物を支持
    する支持台は、ロケット本体と一体に形成され、 最も推進用ロケット本体寄りに配置される搭載物を外囲
    する各外周壁部分を、最も推進用ロケット本体寄りに配
    置される搭載物の放てき時に干渉しない保持角度位置ま
    で角変位された状態で、保持するための保持手段が設け
    られることを特徴とするロケットフェアリングの分割構
    造。
  2. 【請求項2】 最も推進用ロケット本体寄りに配置され
    る搭載物に対して推進用ロケット本体から離反する側に
    おいて隣接して配置される搭載物を支持する支持台は、
    前記最も推進用ロケット本体寄りに配置される搭載物を
    外囲する周壁の周壁部分に一体的に設けられることを特
    徴とする請求項1記載のロケットフェアリングの分割構
    造。
  3. 【請求項3】 推進用ロケット本体の先端部に、搭載物
    を収容する複数の収容空間が形成されるフェアリングが
    設けられ、このフェアリングは、各搭載物を支持する支
    持台と、各搭載物を外囲する周壁とを有し、各搭載物
    は、各収容空間内で支持台によって推進用ロケット本体
    側で支持され、各搭載物を支持台から分離するときに、
    各搭載物を外囲する周壁を分割して、その搭載物が収容
    される収容空間を開放するロケットフェアリングの分割
    方法において、 最も推進用ロケット本体寄りに配置される搭載物を外囲
    する周壁は、その軸線を含む平面で相互に分割可能な各
    周壁部分から成り、各周壁部分を、ロケット本体寄りの
    端部における周方向両端部間の中央位置で、各周壁部分
    が外囲する搭載物を支持する支持台に、ヒンジ手段によ
    って連結し、 最も推進用ロケット本体寄りに配置される搭載物を支持
    する支持台を、ロケット本体と一体に形成し、 最も推進用ロケット本体寄りに配置される搭載物に対し
    て推進用ロケット本体から離反する側に配置される他の
    搭載物を、この他の搭載物を外囲する周壁を分割して、
    この他の搭載物が収容される収容空間を開放した後に放
    てきし、 前記他の搭載物を支持する支持台を放てきするととも
    に、最も推進用ロケット本体寄りに配置される搭載物を
    外囲する周壁を、各周壁部分に分割し、これら各周壁部
    分を、推進用ロケット本体に離反する側の端部が相互に
    離反するように角変位させ、最も推進用ロケット本体寄
    りに配置される搭載物の放てき時に干渉しない保持角度
    位置まで角変位させて、保持することを特徴とするロケ
    ットフェアリングの分割方法。
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