JP3223149U - ホールカップ用補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】プレー時間の短縮化を、改正されたゴルフルールに基づいてピンを立てたままパッティングする、という面だけでなく、カップインしたボールをホールカップから取り出す動作の迅速化、という側面からも促進するホールカップ用補助具を提供する。【解決手段】ホールカップ用補助具は、カップインしたボールを受け止めるボール受け部材10と、ホールカップ1から立ち上げられたピン4に上下動可能に装備されてボール受け部材をホールカップの底部への載置位置とホールカップの上方位置との間で上下動操作可能な操作部材としてのパイプ材30とを有する。ボール受け部材はパイプ材に連結固定される。ボール受け部材の上面にボール転がり勾配を付与することが好ましい。【選択図】図5

Description

本考案は、ホールカップ用補助具、詳しくは、ゴルフのプレイ中にカップインしたボールをホールカップから取り出すことに用いられるホールカップ用補助具に関する。
従前のゴルフルールの下では、パッティングに際してホールカップから立ち上げられているピンを抜かなければならず、仮にピンを抜かずにパッティングしてカップインしても一定のペナルティが課せられてしまうため、パッティングは誰かにピンに付き添ってもらうことが必要とされていたけれども、近時のゴルフルール改正により、ピンを立てたままでも無罰でパッティングできるようになり、これによりプレー時間の短縮化などが図りやすくなるとされている。
しかしながら、ピンを立てたままパッティングすると、プレーヤーが姿勢を屈めてホールカップの中に手を入れ、カップインしたボールを拾い上げることになるので、プレーヤーの足腰に大きな負担が加わるという懸念があるほか、ホールカップの中に手を差し入れてボールを拾い上げるときにピンがじゃまになってボールを取り出しにくくなるという懸念もある。また、ホールカップの開口の周囲のホールエッジ(芝によって形作られたホールの開口縁)にプレーヤーの手が擦れてホールエッジの形が次第に削られて垂れてしまうという不都合が起こりやすいということも云われている。
一方、先行例によって、ゴルフカップ中に設けられたボール受皿浮上装置が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1によって提案されているものは、グリーンカップ内にボール受皿と補助カバーとを設け、旗竿(ピン)に通した紐でボール受皿を載せた補助カバーを吊り上げると、ボールがボール受皿に載ったままホールカップの上方に引き上げられるようになっている。
特開昭55−58178号公報
上述したように、改正されたゴルフルールの下では、カップインしたボールを拾い上げるときにプレーヤーの足腰に大きな負担が加わったり、ピンがじゃまになってホールカップの中からボールを取り出しにくくなったりするという懸念があった。また、ホールエッジにプレーヤーの手が擦れてホールエッジの形が次第に削られて垂れてしまうという不都合もあった。
これに対し、上掲の特許文献1によって提案されているボール受皿浮上装置によると、ピンを立てたまま、ホールカップの上方に引き上げたボール受皿からボールを取り出すことができるので、カップインしたボールをプレーヤーがホールカップの中に手を差し入れて拾い上げる必要性がなくなる。そのため、カップインしたボールを拾い上げるときにプレーヤーが姿勢を屈める必要性が必ずしもなくなって足腰に加わる負担が軽減され、また、ホールエッジにプレーヤーの手が擦れてホールエッジが形崩れを起こしたりするということがなくなる。しかしながら、その一方で、多くのプレーヤーはパターを片手に持っていることが多いので、空いている側の片手だけを使い、紐を引張って補助カバーを吊り上げたり、吊り上げた補助カバーに乗っているボール受皿からボールを取り出したりする動作を行いにくい、ということが云える。
本考案は、以上の状況に鑑みてなされたもので、プレー時間の短縮化を、改正されたゴルフルールに基づいてピンを立てたままパッティングする、という面だけでなく、カップインしたボールをホールカップから取り出す動作の迅速化、という側面からも促進することのできるホールカップ用補助具を提供することを目的とする。
また、本考案は、カップインしたボールをプレーヤーがホールカップの中に手を差し入れて拾い上げる必要性がなくなり、また、ピンを立てたままにしていても、カップインしたボールを拾い上げるときにホールエッジにプレーヤーの手が擦れてホールエッジが形崩れを起こすということがなくなるだけでなく、プレーヤーがパターを片手に持ったままでも、空いている片手だけを使ってカップインしたボールを容易に取り出すことができるようになるホールカップ用補助具を提供することを目的とする。
本考案に係るホールカップ用補助具は、カップインしたボールをホールカップから取り出すことに用いられるホールカップ用補助具であって、カップインしたボールを受け止め、かつ、受け止められたボールが転がり落下可能なボール受け部材と、ホールカップから立ち上げられたピンに上下動可能に装備されて上記ボール受け部材をホールカップの底部への載置位置とホールカップの上方位置との間で上下動操作可能な操作部材とを有し、上記ボール受け部材が上記操作部材に連結固定されている、というものである。
このように構成されたホールカップ用補助具は、操作部材をピンに装備させることによってピンに取り付けられる。そして、ピンに当該ホールカップ用補助具を取り付けておくと、カップインしたボールは、ホールカップの底部に載置されているボール受け部材によって受け止められる。そのため、操作部材をプレーヤーが上動させてボール受け部材をホールカップの上方位置まで引き上げると、ボール受け部材に受け止められているボールがホールカップの上方にまで持ち上げられる。したがって、ボール受け部材からボールを転がり落下させることにより、ボールがホールカップの周囲のグリーン上に落下し、プレーヤーにとっては、ホールカップに手を差し入れことなくボールを拾い上げることが可能になる。ボールを取り出した後では、プレーヤーが操作部材を下動させてボール受け部材をホールカップの底部への載置位置まで落下させておくことによって次のパッティングに備えることができる。
本考案では、上記操作部材が、手掴み上下動操作が可能でかつ上記ピンに遊嵌合可能なパイプ材でなり、このパイプ材の下端部が上記ボール受け部材に連結固定されている、という構成を採用することが可能である。このものによると、ボール受け部材を上下動させるときに、操作部材であるパイプ材を直接に手で掴んで上下動操作させることができるので、操作部材に操作用の把手などを別途に具備させる必要がない。
本考案では、上記ボール受け部材が、当該ボール受け部材を遊嵌合した上記ピンの周方向に並ぶ複数箇所に排水用の開口を備えていて、これらの開口のそれぞれは、上記ボールを通過させないサイズを有し、かつ、当該ボール受け部材を遊嵌合した上記ピンから遠ざかるほど次第に幅広になった形状を有していることが望ましい。これによれば、ホールカップに浸入した雨水が、ボール受け部材の開口を通して排水されるので、当該ホールカップ用補助具をピンに取り付けていても、雨水がホールカップに溜まってしまうという事態が起こらない。また、開口がピンから遠ざかるほど次第に幅広になった形状を有していることにより、ボール受け部材に受け止められたボールが開口の口縁上を転がってボール受け部材の外縁側へ移動しやすい。そのため、ボール受け部材によってボールがホールカップの上方にまで持ち上げられたときに、ボール受け部材からボールが転がり落下しやすくなる。
本考案では、上記操作部材が上記ピンに装備された状態で上記ピンの周方向に回動可能であると共に、上記ボール受け部材が、上記操作部材を装備させた上記ピンの周方向に並ぶ複数箇所に仕切り壁を有して、これらの仕切り壁によって区画された空間にカップインした上記ボールが留まるように構成されていることが望ましい。これによれば、カップインしてボール受け部材に受け止められたボールが、仕切り壁によって区画された空間に留まったままになる。そのため、ボール受け部材によってボールがホールカップの上方にまで持ち上げられたときにボール受け部材から転がり落下するボールの落下方向を、操作部材と共にボール受け部材をピンの周方向に回動させて任意方向に定めることが可能になる。
本考案では、上記ボール受け部材の上面に、上記操作部材を装備させた上記ピンから遠ざかる方向にボールを転動させるボール転がり勾配が付与されていることが望ましい。これによると、ホールカップの上方位置に上動されたボール受け部材が水平姿勢のままであっても、ボール受け部材に受け止められたボールがボール受け部材から自然に転がり落下する。
本考案では、上記ボール受け部材及び上記操作部材を有するほか、上記ピンに弾着されて上記操作部材が当接することによりその操作部材の上動限位置を規制するストッパをさらに有する、という構成を採用することが可能である。これによれば、ゴム輪でなるストッパをピンに弾着しておくだけで、操作部材の上動限位置が規制されるため、プレーヤーによる操作部材の上動操作によってボール受け部材が不必要に引き上げられることがなくなる。
本考案では、上記ボール受け部材が、当該ボール受け部材と上記ホールカップの底部との間に介在される弾性体を備える、という構成を採用することが可能である。これによれば、弾性体のクッション作用により、ボール受け部材をホールカップの底部に落下させて載置させたときの衝撃によるホールカップ底部の破損が防止される。
以上説明したように、本考案に係るホールカップ用補助具によれば、カップインしたボールを取り出すときに、プレーヤーがホールカップに手を差し入れる必要性をなくすることができるので、ピンをホールカップに立てたままにしておいても、ボールを短時間で容易にホールカップから取り出すことができ、しかも、ホールエッジが形崩れを起こすこともない。また、プレーヤーは起立姿勢で片手だけの操作でホールカップからボールを取り出してグリーン上に落下させることができ、しかも、プレーヤーにとってはグリーン上のボールを拾い上げるだけで済むので、プレーヤーの足腰に加わる負担が軽減される。このため、本考案に係るホールカップ用補助具によると、プレー時間の短縮化を、改正されたゴルフルールに基づいてピンを立てたままパッティングする、という面だけでなく、カップインしたボールをホールカップから取り出す動作の迅速化、という側面からも促進することが可能になり、併せて、ホールエッジの型崩れ防止やプレーヤーの足腰に加わる負担の軽減化にも役立つ。
(A)及び(B)は第1実施形態に係るホールカップ用補助具の使用状態説明図である。 第1実施形態に係るホールカップ用補助具の要部を示した斜視図である。 第1実施形態に係るホールカップ用補助具の要部の変形例を示した斜視図である。 図3に示したボール受け部材の平面図である。 (A)及び(B)は第2実施形態に係るホールカップ用補助具の使用状態説明図である。 第2実施形態に係るホールカップ用補助具の要部を示した斜視図である。 第2実施形態に係るホールカップ用補助具の要部の変形例を示した斜視図である。 図7に示したボール受け部材の平面図である。
図1(A)及び同図(B)は本考案の第1実施形態に係るホールカップ用補助具の使用状態説明図、図2は上記第1実施形態に係るホールカップ用補助具の要部を示した斜視図である。
図1(A)及び同図(B)において、ホールカップ1はグリーンGに掘られたホール2に埋入されている。ホールカップ1の開口はグリーンGの表面よりもやや下位に位置していて、ホール2の開口縁が、芝によって形作られたホールエッジ3を形成している。そして、旗竿としてのピン4の下端部が、図1(B)に示したホールカップ1の底部5の貫通孔6に差し込まれて、ピン4がホールカップ1から立ち上げられている。
ホールカップ用補助具は、ボール受け部材10と操作部材としてのパイプ材30とを有している。図2に示したようにボール受け部材10は円板でなる。このボール受け部材10は、図1(A)及び同図(B)に示したホールカップ1の内径よりもやや短い外周直径Dを有している。そして、このボール受け部材10の中心部にパイプ材30の下端部が連結固定されていて、パイプ材30とボール受け部材10とを、ピン4に上下動可能に遊嵌合して装備することができるようになっている。
以上の構成を備えるホールカップ用補助具は、図1(A)又は同図(B)のように、ボール受け部材10と共にパイプ材30をピン4に上下動可能に遊嵌合して装備させることによってピン4に取り付けられる。なお、ピン4は、ホールカップ用補助具を取り付けた後に、その下端部をホールカップ1の底部5の貫通孔6に差し込むことによってホールカップ1から立ち上げられる。
ホールカップ用補助具を上記のようにしてピン4に取り付けておくと、ホールカップ用補助具の自重により、図1(A)のようにボール受け部材10が載置位置に位置してホールカップ1の底部5に載置された状態になり、プレーヤーはこの状態でパッティングすることになる。また、図1(B)のようにプレーヤーが片方の手100でパイプ材30を掴んで上動させることにより、ボール受け部材10をホールカップ1の上方の上動位置に引き上げることが可能である。
プレーヤーがパッティングすることによってボール50がカップインすると、カップインしたボール50が、図1(A)のようにホールカップ1の底部5に載置されているボール受け部材10によって受け止められる。このため、図1(B)矢印Uのようにパイプ材30をプレーヤーが片方の手100で掴んで上動させてボール受け部材10をホールカップ1の上方位置まで引き上げると、ボール受け部材10に受け止められているボール50がホールカップ1の上方にまで持ち上げられる。このため、プレーヤーが手100でパイプ材30と共にピン4を少しだけ傾けてボール受け部材10を傾斜させると、矢印aのようにボール50がボール受け部材10の上面を転がってホールカップ1の周囲のグリーン上に落下する。したがって、プレーヤーにとっては、ホールカップ1に手を差し入れることなくボール50をグリーンG上で拾い上げることができる。これにより、ホールカップ1にプレーヤーが手を差し入れてボール50を取り出す場合に比べて、ボール50を短時間で取り出すことが可能になるだけでなく、プレーヤーの足腰に加わる負担も軽減される。ボール50を取り出した後では、プレーヤーがパイプ材30から手100を離すと、自重によってパイプ材30と共にボール受け部材10が落下することにより下動してホールカップ1の底部5に自然に載置されるので、ボール受け部材10を次のパッティングに備えさせることができる。
この第1実施形態では、ボール受け部材10を上面が平坦な円板によって形成しているので、上記のようにしてボール受け部材10を少し傾けるだけで、ボール50がボール受け部材10の上面を転がって即座にホールカップ1の周囲のグリーン上に落下する。なお、プレーヤーが片方の手100でパイプ材30を掴んでいるときに、他方の手が空いているときには、ボール受け部材10に受け止められているボール50がホールカップ1の上方にまで持ち上げられたときに、空いている手でボール受け部材10からボール50を取り上げることも可能である。
この第1実施形態において、ボール受け部材10の外周直径Dは、ホールカップ1の内径との関係で定まり、ホールカップ1の内径が108mmであれば、ボール受け部材10の外周直径Dを100mm程度にしておくことが望ましい。また、ボール受け部材10の下面からパイプ材30の上端までの長さHを1000mm程度にしておくと、プレーヤーが立ったままの姿勢でパイプ材30を手掴みして上下動操作を行うことができるようになるので、ボール50をホールカップ1から取り出す操作を楽に行うことができる。
この第1実施形態では、図1(A)のように、ピン4に強化ゴム製のゴム輪でなるストッパ31を弾着させている。ピン4に対するストッパ31の弾着箇所は、ボール受け部材10がホールカップ1の底部5に載置されている図1(A)の状態で、パイプ材30の上端から距離Sだけ上方に離れた箇所に定めてある。この距離Sは、パイプ材30を上動させて図1(B)にようにその上端をストッパ31に当接させて上動限位置を規制させたときに、ボール受け部材10がホール2のホールエッジ3よりもやや上方に持ち上げられる程度の距離にしておくことが望ましく、たとえばホールエッジ3からホールカップ1の底部5までの深さが101.6mmであるときには、それよりもやや長い距離に定められる。
上記したボール受け部材10は金属製又は樹脂製とすることができるけれども、金属製のボール受け部材10を用いる場合には、図2に示した弾性体12をボール受け部材10に具備させておくことが好ましい。図例の弾性体12は円板形のゴム板によって形成されていて、中心部にピン4に嵌合される孔部13を備えている。そして、この弾性体12をボール受け部材10と図1(A)又は同図(B)に示したホールカップ1の底部5との間に介在させておくと、同図(B)の状態でプレーヤーがパイプ材30から手100を離してパイプ材30と共にボール受け部材10を落下させてホールカップ1の底部5に落としても、弾性体12によるクッション作用により、そのときに生じるホールカップ1の底部5とボール受け部材10との衝撃によるホールカップ底部の破損が防止されるという利点がある。
図3は第1実施形態に係るホールカップ用補助具の要部の変形例を示した斜視図、図4は図3に示したボール受け部材10の平面図である。
図3又は図4に示したように、図例のボール受け部材10は、パイプ材30を遊嵌合したピン4の周方向に並ぶ複数箇所(図例では等角度おきの4箇所)に排水用の開口14を備えている。これらの開口14のそれぞれは、ボール50を通過させないサイズを有し、かつ、上記ピン4から遠ざかるほど次第に幅広になった形状を有している。このようにボール受け部材10に排水用の開口14を具備させておくと、ホールカップ1(図1(A)又は同図(B)参照)に浸入した雨水が、ボール受け部材10の開口14を通して排水されるので、雨水がホールカップ1に溜まってしまうという事態が起こらない。また、開口14がピン4から遠ざかるほど次第に幅広になった形状を有していることにより、図4に示したようにボール受け部材10に受け止められたボール50が開口14の両側の口縁15,15上を矢印Aのように転がってボール受け部材10の外縁側へ移動しやすい。そのため、図1(B)のようにボール受け部材10によってボール50がホールカップ1の上方にまで持ち上げられたときに、ボール受け部材10からボール50がグリーン上へ転がり落下しやすくなるという利点がある。また、ボール受け部材10に排水用の開口14を設けておくことによってボール受け部材10の軽量化を図りやすいという利点もある。なお、ボール受け部材10に排水用の開口14を具備させる場合には、上記した弾性体12にも、たとえば図3のように排水用の開口16を形成しておくことが望ましい。
さらに、図3又は図4に示したように、ボール受け部材10には、パイプ材30を遊嵌合したピン4の周方向に並ぶ複数箇所(図例では等角度おきの4箇所)に仕切り壁17を設け、これらの仕切り壁17によって区画された空間18のいずれかにカップインしたボール50が留まるように構成することも可能であり、この構成を採用する場合には、ボール受け部材10及びパイプ材30をピン4の周方向に回動可能としておくことが望まれる。このようにボール受け部材10に仕切り壁17によって区画された空間18を具備させ、かつ、ボール受け部材10及びパイプ材30をピン4の周方向に回動可能としておくと、カップインしてボール受け部材10に受け止められたボール50が、上記空間18に留まったままになるので、ボール受け部材10によってボール50が図1(B)のようにホールカップ1の上方にまで持ち上げられたときに、ボール受け部材10から転がり落下するボール50の落下方向を、ボール受け部材10及びパイプ材30をピン4の周方向(矢印R)に回動させて任意方向に定めることが可能になるという利点がある。
図5(A)及び同図(B)は本考案の第2実施形態に係るホールカップ用補助具の使用状態説明図、図6は上記第2実施形態に係るホールカップ用補助具の要部を示した斜視図である。
図5(A)及び同図(B)において、ホールカップ1はグリーンGに掘られたホール2に埋入されている。ホールカップ1の開口はグリーンGの表面よりもやや下位に位置していて、ホール2の開口縁が、芝によって形作られたホールエッジ3を形成している。そして、旗竿としてのピン4の下端部が、図5(B)に示したホールカップ1の底部5の貫通孔6に差し込まれて、ピン4がホールカップ1から立ち上げられている。
ホールカップ用補助具は、ボール受け部材10と操作部材としてのパイプ材30とを有している。図6に示したようにボール受け部材10は円板形状を有している。このボール受け部材10は、図5(A)及び同図(B)に示したホールカップ1の内径よりもやや短い外周直径Dを有している。そして、このボール受け部材10の中心部にパイプ材30の下端部が連結固定されていて、パイプ材30とボール受け部材10とを、ピン4に上下動可能に遊嵌合して装備することができるようになっている。
また、図6によって判るように、ボール受け部材10の上面10aに、パイプ材30を装備させたピン4から遠ざかる方向にボールを転動させるボール転がり勾配θが付与されている。言い換えると、ボール受け部材10はその上面10aが外下がりに傾斜していて、ボール受け部材10によって受け止められたボール50(図5(A)及び同図(B))は、ボール受け部材10が水平に保たれていても、自然にその上面10aの上を外周側へ転動するようになっている。
以上の構成を備えるホールカップ用補助具は、図5(A)又は同図(B)のように、ボール受け部材10と共にパイプ材30をピン4に上下動可能に遊嵌合して装備させることによってピン4に取り付けられる。なお、ピン4は、ホールカップ用補助具を取り付けた後に、その下端部をホールカップ1の底部5の貫通孔6に差し込むことによってホールカップ1から立ち上げられる。
ホールカップ用補助具を上記のようにしてピン4に取り付けておくと、ホールカップ用補助具の自重により、図5(A)のようにボール受け部材1が載置位置に位置してホールカップ1の底部5に載置された状態になり、プレーヤーはこの状態でパッティングすることになる。また、図5(B)のようにプレーヤーが片方の手100でパイプ材30を掴んで上動させることにより、ボール受け部材10をホールカップ1の上方の上動位置に引き上げることが可能である。
プレーヤーがパッティングすることによってボール50がカップインすると、カップインしたボール50が、図5(A)のようにホールカップ1の底部5に載置されているボール受け部材10によって受け止められる。このため、図5(B)矢印Uのようにパイプ材30をプレーヤーが片方の手100で掴んで上動させてボール受け部材10をホールカップ1の上方位置まで引き上げると、ボール受け部材10に受け止められているボール50がホールカップ1の上方にまで持ち上げられるので、ボール受け部材10が水平に保たれていても、自然にその上面10aの上を外周側へ転動し、矢印aのようにホールカップ1の周囲のグリーン上に落下する。したがって、プレーヤーにとっては、ホールカップ1に手を差し入れることなくボール50をグリーンG上で拾い上げることができる。これにより、ホールカップ1にプレーヤーが手を差し入れてボール50を取り出す場合に比べて、ボール50を短時間で取り出すことが可能になるだけでなく、プレーヤーの足腰に加わる負担も軽減される。ボール50を取り出した後では、プレーヤーがパイプ材30から手100を離すと、自重によってパイプ材30と共にボール受け部材10が落下することにより下動してホールカップ1の底部5に自然に載置されるので、ボール受け部材10を次のパッティングに備えさせることができる。
この第2実施形態では、ボール受け部材10に、ピン4から遠ざかる方向にボール50を転動させるボール転がり勾配θが付与されているので、ボール受け部材10をホールカップ1の上方に持ち上げるだけで即座にホールカップ1の周囲のグリーン上に落下する。
この第2実施形態において、ボール受け部材10の外周直径Dは、ホールカップ1の内径との関係で定まり、ホールカップ1の内径が108mmであれば、ボール受け部材10の外周直径Dを100mm程度にしておくことが望ましい。また、ボール受け部材10の下面からパイプ材30の上端までの長さHを1000mm程度にしておくと、プレーヤーが立ったままの姿勢でパイプ材30を手掴みして上下動操作を行うことができるようになるので、ボール50をホールカップ1から取り出す操作を楽に行うことができる。
この第2実施形態では、図5(A)のように、ピン4に強化ゴム製のゴム輪でなるストッパ31を弾着させている。ピン4に対するストッパ31の弾着箇所は、ボール受け部材10がホールカップ1の底部5に載置されている図5(A)の状態で、パイプ材30の上端から距離Sだけ上方に離れた箇所に定めてある。この距離Sは、パイプ材30を上動させて図5(B)にようにその上端をストッパ31に当接させて上動限位置を規制させたときに、ボール受け部材10がホール2のホールエッジ3よりもやや上方に持ち上げられる程度の距離にしておくことが望ましく、たとえばホールエッジ3からホールカップ1の底部5までの深さが101.6mmであるときには、それよりもやや長い距離に定められる。
上記したボール受け部材10は金属製又は樹脂製とすることができるけれども、金属製のボール受け部材10を用いる場合には、図6に示した弾性体12をボール受け部材10に具備させておくことが好ましい。図例の弾性体12は円板形のゴム板によって形成されていて、中心部にピン4に嵌合される孔部13を備えている。そして、この弾性体12をボール受け部材10と図5(A)又は同図(B)に示したホールカップ1の底部5との間に介在させておくと、同図(B)の状態でプレーヤーがパイプ材30から手100を離してパイプ材30と共にボール受け部材10を落下させてホールカップ1の底部5に落としても、弾性体12によるクッション作用により、そのときに生じるホールカップ1の底部5とボール受け部材10との衝撃によるホールカップ底部の破損が防止されるという利点がある。
図7は第1実施形態に係るホールカップ用補助具の要部の変形例を示した斜視図、図8は図7に示したボール受け部材10の平面図である。
図7又は図8に示したように、図例のボール受け部材10は、パイプ材30を遊嵌合したピン4の周方向に並ぶ複数箇所(図例では等角度おきの4箇所)に排水用の開口14を備えている。これらの開口14のそれぞれは、ボール50を通過させないサイズを有し、かつ、上記ピン4から遠ざかるほど次第に幅広になった形状を有している。このようにボール受け部材10に排水用の開口14を具備させておくと、ホールカップ1(図5(A)又は同図(B)参照)に浸入した雨水が、ボール受け部材10の開口14を通して排水されるので、雨水がホールカップ1に溜まってしまうという事態が起こらない。また、開口14がピン4から遠ざかるほど次第に幅広になった形状を有していることにより、図8に示したようにボール受け部材10に受け止められたボール50が開口14の両側の口縁15,15上を矢印Aのように転がってボール受け部材10の外縁側へ移動しやすい。そのため、図1(B)のようにボール受け部材10によってボール50がホールカップ1の上方にまで持ち上げられたときには、ボール受け部材10にボール転がり勾配θが付与されていることと相まって、ボール受け部材10からボール50がグリーン上へ転がり落下しやすくなるという利点がある。また、ボール受け部材10に排水用の開口14を設けておくことによってボール受け部材10の軽量化を図りやすいという利点もある。なお、ボール受け部材10に排水用の開口14を具備させる場合には、上記した弾性体12にも、たとえば図7のように排水用の開口16を形成しておくことが望ましい。
さらに、図7又は図8に示したように、ボール受け部材10には、パイプ材30を遊嵌合したピン4の周方向に並ぶ複数箇所(図例では等角度おきの4箇所)に仕切り壁17を設け、これらの仕切り壁17によって区画された空間18のいずれかにカップインしたボール50が留まるように構成することも可能であり、この構成を採用する場合には、ボール受け部材10及びパイプ材30をピン4の周方向に回動可能としておくことが望まれる。このようにボール受け部材10に仕切り壁17によって区画された空間18を具備させ、かつ、ボール受け部材10及びパイプ材30をピン4の周方向に回動可能としておくと、カップインしてボール受け部材10に受け止められたボール50が、上記空間18に留まったままになるので、ボール受け部材10によってボール50が図5(B)のようにホールカップ1の上方にまで持ち上げられたときに、ボール受け部材10から転がり落下するボール50の落下方向を、ボール受け部材10及びパイプ材30をピン4の周方向(矢印R)に回動させて任意方向に定めることが可能になるという利点がある。
以上説明した第1及び第2の各実施形態では、操作部材としてパイプ材30を採用しているけれども、操作部材としてピン4に遊嵌合可能なリングや短筒体を採用し、それらのリングや短筒体に、線材を介してボール受け部材を連結固定しておいてもよい。また、ボール受け部材10に設けられる排水用の開口14として、円板形のボール受け部材10の外周縁から中央に向けて凹入した形状の開口を採用することも可能である。
1 ホールカップ
4 ピン
5 ホールカップの底部
10 ボール受け部材
12 弾性体
14 排水用の開口
17 仕切り壁
18 仕切り壁によって区画された空間
30 パイプ材(操作部材)
31 ストッパ
50 ボール
θ ボール転がり勾配

Claims (7)

  1. カップインしたボールをホールカップから取り出すことに用いられるホールカップ用補助具であって、
    カップインしたボールを受け止め、かつ、受け止められたボールが転がり落下可能なボール受け部材と、ホールカップから立ち上げられたピンに上下動可能に装備されて上記ボール受け部材をホールカップの底部への載置位置とホールカップの上方位置との間で上下動操作可能な操作部材とを有し、
    上記ボール受け部材が上記操作部材に連結固定されていることを特徴とするホールカップ用補助具。
  2. 上記操作部材が、手掴み上下動操作が可能でかつ上記ピンに遊嵌合可能なパイプ材でなり、このパイプ材の下端部が上記ボール受け部材に連結固定されている請求項1に記載したホールカップ用補助具。
  3. 上記ボール受け部材が、当該ボール受け部材を遊嵌合した上記ピンの周方向に並ぶ複数箇所に排水用の開口を備えていて、これらの開口のそれぞれは、上記ボールを通過させないサイズを有し、かつ、当該ボール受け部材を遊嵌合した上記ピンから遠ざかるほど次第に幅広になった形状を有している請求項1又は請求項2に記載したホールカップ用補助具。
  4. 上記操作部材が上記ピンに装備された状態で上記ピンの周方向に回動可能であると共に、上記ボール受け部材が、上記操作部材を装備させた上記ピンの周方向に並ぶ複数箇所に仕切り壁を有して、これらの仕切り壁によって区画された空間にカップインした上記ボールが留まるように構成されている請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載したホールカップ用補助具。
  5. 上記ボール受け部材の上面に、上記操作部材を装備させた上記ピンから遠ざかる方向にボールを転動させるボール転がり勾配が付与されている請求項1ないし請求項4いずれか1項に記載したホールカップ用補助具。
  6. 上記ボール受け部材及び上記操作部材を有するほか、上記ピンに弾着されて上記操作部材が当接することによりその操作部材の上動限位置を規制するストッパをさらに有する請求項1ないし請求項5に記載したホールカップ用補助具。
  7. 上記ボール受け部材が、当該ボール受け部材と上記ホールカップの底部との間に介在される弾性体を備える請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載したホールカップ用補助具。
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